JP2003102597A - 乳幼児用折り畳みシート - Google Patents

乳幼児用折り畳みシート

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JP2003102597A JP2001303351A JP2001303351A JP2003102597A JP 2003102597 A JP2003102597 A JP 2003102597A JP 2001303351 A JP2001303351 A JP 2001303351A JP 2001303351 A JP2001303351 A JP 2001303351A JP 2003102597 A JP2003102597 A JP 2003102597A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立てた状態においては、乳幼児は、やや
上を向いた足受けフレームにより、身体の安定を図るこ
とができ、折り畳んだ状態では、この上向きの傾斜がほ
とんど障害となることなく、ほぼフラットな形態にまと
めることができる乳幼児用折り畳みシートを提供するこ
と。 【解決手段】 フレーム体21の折り畳みの際には、前
記傾斜ロッド25と、前記足受けフレーム30の両基端
部28a,28aを並列的に支持する前記コネクタ2
2,22が、前記傾斜ロッドと、前記足受けフレームの
両基端部に対してその仮想の中心軸C回りに相対的に回
動することにより、前記各傾斜ロッドの傾斜の向きと、
前記足受けフレームの両基端部の傾斜の向きを変位させ
る構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生後0ないし9
か月程度で、特に、自ら立ち上がることや、座ることが
できない乳幼児を、シート体の上に斜めに寝かせた状態
で保持でき、不使用時には、簡単に折り畳むことができ
る乳幼児用折り畳みシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の乳幼児用折り畳みシートとして
は、図19に示すものが知られている。乳幼児用折り畳
みシート1は、フレームで斜めに支えたシート体2を備
えており、シート体2の上面には、乳幼児の下半身(図
示せず)を保持するのに適合した保持部3が設けられて
いる。保持部3は、股部5を備え、股部5の両側には、
乳幼児の両足を挿通するための貫通孔4,4が形成され
ており、股部5の上端は、左右方向に延長されて、シー
ト体2の両側面付近にそれぞれ接続されていて、これに
より、保持部3は、全体として、パンツの一部のような
構成により、乳幼児の下半身を保持するようになってい
る。このため、保持部3により下半身を保持された乳幼
児は、シート体2の上部に背中を支持された状態で、斜
めに寝るようにして、乳幼児用折り畳みシート1の上で
過ごすことができるようになっている。
【0003】図20は、図19の乳幼児用折り畳みシー
ト1のシート体2を外して、そのフレーム構造を示した
ものである。図20において、フレーム体6は、両側に
配置したコネクタ8,8にそれぞれとりつけられた一対
の脚部フレーム7,7と、各コネクタ8,8に両端を支
持されて、下方に位置するループ状の足受けフレーム9
と、各コネクタ8,8に両端を支持されて、上方に位置
するループ状の背もたれフレーム10とを備えている。
【0004】脚部フレーム7,7は、各コネクタ8,8
から、前方へ向かって斜めに傾斜した傾斜フレーム部7
b,7bと、傾斜フレーム部7b,7bの各先端から水
平に後方へ向かって延びる水平フレーム部7a,7aと
を有しており、水平フレーム部7a,7aの各後端部に
は、連結部材12,13が固定されている。各連結部材
12,13間には、連結フレーム11が固定されてい
る。
【0005】このようなフレーム体6は、連結フレーム
11等を外して、脚部フレーム7,7を折り畳めるよう
にされており、フレーム体6を図20のように組み立て
た状態においては、布等で形成したシート体2を被せる
ことにより、図19の形態の乳幼児用折り畳みシート1
が形成されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような乳幼児用折
り畳みシート1では、図19のように、シート体2の全
体は比較的フラットであり、シート体2の上で乳幼児が
完全に横になるにはよいが、図示のように、やや傾斜を
有していると、乳幼児の身体も傾斜してしまい、傾斜に
従って落下することを、股部5だけにより、阻止するこ
とになって、股部5に当接する箇所が圧迫される場合が
ある。このため、乳幼児は、適切に身体が支持されない
ことになり、快適性に劣るという問題がある。
【0007】そこで、図20に示すように、足受けフレ
ーム9の先端側9aが上を向くようにして、足受けフレ
ーム9により支持されるシート体2の部分を水平に近づ
け、その上に、乳幼児を安定して保持する構造が検討さ
れている。しかしながら、このような構成を単純に採用
すると、折り畳み機能に不都合が生じる。
【0008】すなわち、乳幼児用折り畳みシート1を折
り畳む際には、連結フレーム11の一端を対応する連結
部材12,13から外し、脚部フレーム7,7を、コネ
クタ各8,8を回動中心として、それぞれ内側に向かっ
て、矢印B,Bの方向へ、それぞれ回動させる。これに
よって、所定の傾斜角で斜めに起立していた脚部フレー
ム7,7は、寝かされて、背もたれフレーム10とほぼ
同一平面上に収まり、全体としてフラットな状態とな
る。
【0009】これにより、立体的な構造でなるフレーム
体6をフラットな形態とすることができ、収納や持ち運
びの上で、取扱いやすくすることができるものである。
ところが、図20に示したように、足受けフレーム9に
ついて、先端側9aが上を向くようにするために、コネ
クタ8,8から先端側にかけて、矢印A,Aに示すよう
に、上向きの傾斜角を持たせると、上述のようにフレー
ム体6を折り畳んだ時に、この傾斜角の分だけ、平面状
におさまることができなくなり、足受けフレーム9の先
端側9aが、厚み方向に膨らんでしまう。このため、折
り畳んでも、収容や持ち運びに適するように十分フラッ
トでコンパクトな形態とすることができないという問題
がある。
【0010】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、組み立てた状態においては、乳幼児
は、やや上を向いた足受けフレームにより、シート体の
足受けフレーム側を水平状態に近づけて、身体の安定を
図ることができ、折り畳んだ状態では、この上向きの傾
斜がほとんど障害となることなく、ほぼフラットな形態
にまとめることができる乳幼児用折り畳みシートを提供
することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、請求
項1の発明によれば、組み立て状態で、設置面から所定
角度で斜めに傾斜して、シート体の両側部にそれぞれ並
列的に配置される傾斜ロッド及び、各傾斜ロッドの先端
から後方に延長される水平ロッドを備える一対の脚部フ
レームと、前記シート体の各側部にそれぞれ配置されて
前記一対の脚部フレームをそれぞれ支持する2つのコネ
クタと、前記各コネクタにより支持され、基端部が各コ
ネクタから、前方へ向かって、前記各脚部フレームと並
列的に延びており、かつ前方に向かって、前記各脚部フ
レームの傾斜角度よりも上を向く角度で延びていると共
に、各先端部が一体となるように閉じられた足受けフレ
ームと、各下端部が前記各コネクタよりも上方にそれぞ
れ着脱可能に取付けられ、この取付け箇所よりも上方で
連結された背もたれフレームとを有するフレーム体と、
前記背もたれフレーム及び足受けフレームに装着される
シート体とを備えており、前記フレーム体の折り畳みの
際には、前記傾斜ロッドと、前記足受けフレームの両基
端部を並列的に支持する前記コネクタが、前記傾斜ロッ
ドと、前記足受けフレームの両基端部に対してその仮想
の中心軸回りに相対的に回動することにより、前記各傾
斜ロッドの傾斜の向きと、前記足受けフレームの両基端
部の傾斜の向きを変位させる構成とした、乳幼児用折り
畳みシートにより、達成される。
【0012】請求項1の構成によれば、2つのコネクタ
に支持された各脚部フレームの傾斜ロッドが支持された
コネクタが、その中心軸回りに回動されることで、各傾
斜ロッドの傾斜の向きを縦方向から横方向へ変えること
で、フラットとすることができるだでけなく、足受けフ
レームの両基端部の傾斜の向きを変位させることがで
き、これにより、全体をフラットな状態とすることがで
きる。これにより、フレーム体が全体としてフラットな
形態で折り畳まれる。ここで、足受けフレームは、その
閉じられた先端部に、乳幼児等の足が届かない場合に
も,足受けフレームが支持するシート体上で、乳幼児の
足を保持することができるものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記各コネクタに対して、前記各傾斜ロッドが、そ
の軸回りに回動すると共に、前記足受けフレームの各基
端部は、前記各コネクタに対して、軸回りの回動を阻止
されていることを特徴とする。請求項2の構成によれ
ば、前記足受けフレームの各基端部は、前記各コネクタ
に対して、軸回りの回動を阻止され、一方各傾斜ロッド
が、その軸回りに回動することで、前記傾斜ロッドがそ
の傾斜の向きを決められた方向に変位させることで、フ
ラットな折り畳み状態とされる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、前記足受けフレームの各基端部は、前記各
コネクタから露出した箇所で、前記足受けフレームの先
端部であるループ状部分の両端に対して、軸回りに回動
可能に接続されていることを特徴とする。請求項3の構
成によれば、先端部がループ状に閉じている前記足受け
フレームが、足受けフレームの基端部に対して、軸回り
に回動するように接続されているから、前記折り畳みの
際に足受けフレームの基端部側が前記コネクタとともに
回動しても、ねじられることがなく、必要な動きを実現
できる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれかの構成において、前記一対の脚部フレームの前記
傾斜ロッドの先端から後方に延長される各水平ロッドの
終端部には、それぞれコーナ部材が固定され、各コーナ
部材の間が連結ロッドにより連結されており、かつ一方
のコーナ部材には、前記連結ロッドの一端が回動自在に
固定されると共に、この連結ロッドの他端が、前記他方
のコーナ部材に着脱される構成としたことを特徴とす
る。
【0016】請求項4の構成によれば、一方のコーナ部
材には、前記連結ロッドの一端が回動自在に固定される
と共に、この連結ロッドの他端が、前記他方のコーナ部
材に着脱される構成としたから、フレーム体の折り畳み
の際には、連結ロッドの他端を他方のコーナ部材から外
すことで、前記水平ロッドを含む脚部フレームの動きを
自由にし、一方、連結ロッドを一方のコーナ部材に対し
て、回動させて折り畳むことができる。
【0017】請求項5の発明は、請求項4の構成におい
て、前記連結ロッドの他端には、断面が非円形の連結部
材が取付けられており、この連結部材により、前記他方
のコーナ部材に対して着脱されると共に、前記連結部材
に設けられた操作片の係止手段が、前記他方のコーナ部
材の被係止手段に対して係止される構成としたことを特
徴とする。請求項5の構成によれば、連結ロッドが他方
のコーナ部材に対して、非円形の連結部材により接続さ
れるから、連結ロッドは軸回りにねじられることがな
く、フレーム体の剛性が向上する。また、前記連結部材
に設けられた操作片を操作するだけで係止片が他方のコ
ーナ部材側の被係止手段に対して係止されるので、簡単
な操作により連結ロッドを他方のコーナ部材に接続する
ことができる。
【0018】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかの構成において、前記シート体の上面には、乳幼
児の身体の少なくとも下半身部分を保持するための保持
部を備え、この保持部が、乳幼児の身体の両足を通過さ
せる2つの孔の間を形成する股当て部と、この股当て部
の上端付近を左右方向に関して支持すると共に、この支
持状態を左右方向の少なくとも一方で固定解除する着脱
ベルトが設けられており、前記折り畳みの際には、この
着脱ベルトの内側に前記脚部フレームを通して固定する
構成とした、ことを特徴とする。
【0019】請求項6の構成によれば、股当て部の着脱
ベルトを利用して、前記各部フレームを固定すること
で、背もたれフレーム、脚部フレームを束ねて、固定す
ることができ、収納や持ち運びにおける取扱いが容易と
なる。
【0020】請求項7の発明は、請求項1ないし6のい
ずれかの構成において、前記背もたれブレームが前記取
付けがされる接続箇所において、軸回りの回動が阻止さ
れる構成とされたことを特徴とする、請求項7の構成に
よれば、シート体を外してから、背もたれフレームを外
すことにより、コンパクトに分解でき、持ち運ぶ際のス
ペースをとらず、さらに、前記接続箇所で回動すること
を防止したので、組み立てた際の形保持性を向上させる
ことができる。
【0021】さらに、追加請求項として記載可能な構成
としては、前記シート体の前記背もたれフレームに支持
された領域の中央付近には、シート体内部に背当て部材
を収容する構成を特徴としてもよい。この構成によれ
ば、背当て部材の機能により、乳幼児がシート体に横に
なったり、背中をあずけてもたれたりした時に、背中を
弾性的に支持することができ、使用感が向上する。
【0022】また、前記一対の脚部フレームの上端付近
に対して、前記シート体の上から、幌用フレームの両端
部がそれぞれ固定手段を介して取付けられる構成として
もよい。この構成によれば、フレーム体にシート体を被
せた状態で、幌用フレームを着脱することができ、幌の
使用もしくは幌の使用中止の形態を簡単に選択できる。
【0023】また、前記固定手段に対して、前記幌用フ
レームの固定部が回動されるようになっており、かつ固
定手段には、幌用フレームの回動位置に応じて係止する
ための係止手段を備えたことを特徴としてもよい。この
構成によれば、幌用フレームの回動位置の選択が容易と
なり、使用が簡便となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下
に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0025】図1は、本発明の実施形態に係る乳幼児用
折り畳みシート(以下、「折り畳みシート」と言う)2
0の全体を示す概略斜視図である。図において、折り畳
みシート20は、フレーム体21に装着されることによ
り所定の形状に支持された、例えば布製のシート体40
を備えており、シート体40の上面には、乳幼児の下半
身(図示せず)の、特に、股から腰にかけての箇所を保
持するのに適合した保持部50が設けられている。
【0026】保持部50は、股部51を備えて、股部5
1の両側には、乳幼児の両足を挿通するための貫通孔5
2,52が形成されており、股部51の上端は、左右方
向に延長されて、後述する手段によりシート体40の両
側面付近にそれぞれ接続されていて、これにより、保持
部50は、全体として、パンツの一部のような形態によ
り、乳幼児の下半身を保持するようになっている。折り
畳みシート20には、シート体40の上部を覆うように
して、フレームで支持された幌60が後述する手段によ
り、着脱されるようになっている。保持部50を含むシ
ート体40と幌60については、後で詳しく説明する。
【0027】図2は、図1の折り畳みシート20のシー
ト体40を外したフレーム体21の概略分解斜視図であ
り、折り畳みシート20が自立するように組み立てた状
態を示している。図において、フレーム体21は、並列
的に、それぞれ斜めに配置された一対のコネクタ22,
22と、設置面から所定角度で斜めに上方に傾斜して延
びて、コネクタ22,22に支持されている傾斜ロッド
25,25及び、各傾斜ロッド25,25の先端から後
方に延長される水平ロッド26,26を備える一対の脚
部フレーム27,27を備えている。
【0028】さらに、各コネクタ22,22から、前方
に向かって斜め下方に突出する基端部28a,28aを
有しており、これら基端部28a,28aと、基端部2
8a,28aに対して、後述する構成により、軸回りに
回動可能に取り付けられるループ状に閉じられた先端部
28cとにより、足受けフレーム30が構成されてい
る。そして、足受けフレーム30の各基端部28a,2
8aは、各コネクタ22,22を貫通して上方にそれぞ
れ延びて、各コネクタ22,22から露出した部分28
b,28bを備えることにより、中間ロッド28,28
を構成している。
【0029】各中間ロッド28,28の各コネクタ2
2,22から上方に露出した上端部分28b,28bに
は、2つの下端32,32が略平行に配置され、上端が
ループ状とされた背もたれフレーム31の各下端32,
32が取り付けられるようになっている。また、背もた
れフレーム31の各下端32,32に対しては、後述す
る固定手段を用いて、図示のような略U字状の細い幌用
フレーム61が固定されるようになっている。幌用フレ
ーム61のU字状の端部には、外方に僅かに突出する固
定用突起61a,61aが一体に設けられている。
【0030】各脚部フレーム27,27の傾斜ロッド2
5,25は、図示されているように、前方へ向かって下
向きの傾斜を備えており、かつ好ましくは、各コネクタ
22,22から下方へ延出された箇所は、矢印C,Cに
示すように、さらに外側に拡がるような傾斜を備えてい
る。これに対して、足受けフレーム30の各基端部28
a,28aは、先端(下端)付近が、矢印D,Dで示す
ように、上向きに傾斜して水平に近い状態とされてい
る。つまり、図において、中間ロッド28及び背もたれ
フレーム31の有する傾斜や脚部フレーム27,27の
有する前方への傾斜と比べて、上を向く傾斜を有してお
り、これにより、足受けフレーム30の先端部28c
は、上方にややせりあがって、乳幼児の身体を保持しや
すいようになっている。
【0031】各脚部フレーム27,27の有する水平ロ
ッド26,26は、その端部が後方に位置するように延
びており、これらの各先端には、連結用のコーナ部材3
4,35が固定されている。各コーナ部材34,35の
間には、連結ロッド36が一端部を着脱可能にして固定
されるようになっている。ここで、例えば、脚部フレー
ム27や各基端部28は、一定の強度を確保するため
に、例えば、直径8mm程度の中実なステンレスや軟鉄
による棒状の部材で形成されている。また、背もたれフ
レーム31や足受けフレーム30は、軽量化や各基端部
28との接合性を考慮して、例えば、中空なステンレス
や軟鉄によるパイプで形成されている。また、脚部フレ
ームの傾斜ロッド25,25や背もたれフレーム31に
より形成される折り畳みシート20の傾斜角度は、10
度から45度程度であることが好ましく、本実施形態で
は、40度とされており、乳幼児が寝かされた時の疲労
が少ない。また、この角度と脚部フレーム27の剛性に
より、乳幼児が身体を動かした際に揺れるため、あたか
も大人に抱き上げられた時の動きや間隔を使用者である
乳幼児に与えることができる。
【0032】図3は、コネクタ22により、中間ロッド
28と、脚部フレーム27の傾斜ロッド25を支持する
構造を示す概略断面図である。コネクタ22は、図2で
示すように、並列的に配置されて、左右に一対設けら
れ、同じ構造であるから、一方だけを説明する。図3に
おいて、コネクタ22の右側が、図2の下側であり、左
側が上側に位置する。コネクタ22は、フレームの接続
支持手段であり、例えば、合成樹脂等で成形された筒状
の成形体であり、一端に内部空間24を有する膨出部2
3を有している。
【0033】コネクタ22内には、長手方向に沿って中
間ロッド28が貫通しており、この中間ロッド28は、
コネクタ22に対して固定されている。また、コネクタ
22内には、中間ロッド28と並列的に、傾斜ロッド2
5の上端部が収容されており、傾斜ロッド25は、コネ
クタ22に対して、矢印Fで示すようにその軸回りに回
動できるように支持されている。また、傾斜ロッド25
の端部には、軸方向と直交する方向にストッパピン25
aが設けられており、このストッパピン25aは、傾斜
ロッド25の矢印F方向の回動に従って内部空間24内
を移動し、中間ロッド28と当接することで、回り止め
がされるようになっている。これにより、傾斜ロッド2
5は、組み立て時において、それ以上、開く方向に回る
ことが阻止され、確実に形状を保持することができる。
【0034】コネクタ22から露出した中間ロッド28
の足受けフレームの基端部28aを構成する箇所は、2
8dの箇所で曲折されて、既に説明したように、矢印D
の方向に傾斜している。この曲折部28dよりも先端側
は、基端部28aの外径よりも大きな内径を備えた足受
けフレーム30の先端部28cの中に入り込んでいる。
ここで、基端部28aの外周には、周方向に溝が形成さ
れており、先端部28cの内径には、凸条もしくは突起
28eが形成されて、基端部28a外周の溝内に入り込
んでいる。このように、曲折部28dよりも先端側で回
動可能に足受けフレーム30が接合されることで、幅方
向に関して、相対的な位置変化を小さくとどめることが
でき、完全に折り畳んだ時に、よりコンパクトにするこ
とができる。これにより、中間ロッド28は、コネクタ
22に対して、軸方向に回動しないが、足受けフレーム
30の先端部28cは、コネクタ22に対して、矢印G
に沿った軸方向に回動できるようになっている。尚、こ
のような構造においては、基端部28aの外周にピンま
たは凸条を、先端部28cの内周に周方向に沿った溝を
形成して、かみ合わせもよいことは勿論である。
【0035】一方、中間ロッド28のコネクタ22から
露出した上端28bは、図4に示すように、外周から外
方へ延びるピン28fを上下に有しており、背もたれフ
レームの下端32には、ピン28fを受容するように、
長手方向に延びる長孔32aが開口している。これによ
り、上端28bのピン28fを背もたれフレームの下端
32の長孔32aに挿入することにより、背もたれフレ
ームが中間ロッド28に対して回動する事を防ぎつつ、
着脱自在に取り付けられている。これにより、中間ロッ
ド28の上端28bと、背もたれフレームの下端32が
接続されている状態においては、足受けフレーム30と
中間ロッド28の下端である基端部28aの回動が、背
もたれフレームとの接続により阻止されるようになって
おり、フレーム体21を分解して折り畳む際には、中間
ロッド28の上端28bと、背もたれフレームの下端3
2との接続を解除してから行うようになっている。
【0036】コネクタ22によるフレーム支持構造は以
上のようになっており、次に、フレーム体21の折り畳
み手順を説明する。先ず、図2のフレーム体21におい
て、背もたれ31は、図4の構造に基づいて取り外しが
され、連結ロッド36の片方の端部もコーナ部材35か
ら後述する方法により外される。
【0037】図5は、この段階におけるフレーム体21
の右側面を側方から見た図であり、足受けフレーム30
の基端部28aの曲折部28dの傾斜角度を示す矢印D
は、やや上方を向くことで、足受けフレーム30がせり
あがった位置とされている。この図では、足受けフレー
ム30には、スポンジ等の柔軟体もしくは弾性体による
カバー30a(後述)が装着されている。
【0038】次に、図6に示すように、傾斜ロッド25
の図3で説明した軸回りの回動機能に基づいて、コネク
タ22を、その仮想の中心軸Cの周囲で、矢印I方向に
回動させると、傾斜ロッド25は中間ロッド28よりも
内側に変位しつつ、水平ロッド26を矢印方向へ移動さ
せ、その先端が斜めに内方へ向かうようにする。これに
より、傾斜ロッド25の有している傾斜角度(図2の傾
斜ロッド25の前方先端の角度)は、徐々に水平方向に
倒されることで、床面に対する高さ方向の大きさが小さ
くなっていき、矢印I方向に、約150度程度回動した
時に、ほとんどゼロとなる。この状態では、足受けフレ
ーム30の傾斜角度は、まだほとんど変化していない。
【0039】この状態から続く図7において、傾斜ロッ
ド25の図3で説明した軸回りの回動機能に基づいて、
コネクタ22を、その仮想の中心軸Cの周囲で、図6と
は反対の矢印J方向へ回動させ、図5で説明した先端部
28aの矢印Dの上向きの角度を回動させると、下向き
とすることができる。この時、先端部28cは基端部2
8aに対して、図3で説明するように、軸回りに回動し
て、足受けフレーム30にねじり方向の力がはたらかな
いようにすることができる。これと同時に、傾斜ロッド
25は、傾斜の向きを水平方向に沿わせた状態で、つま
り、高さ方向に小さな状態を維持しながら、再び、中間
ロッド28より外側に位置することになる。この状態で
は、水平ロッド26は、先端部が斜めに対角線方向に向
かう。
【0040】かくして、図8に示すように、フレーム体
21は折り畳まれる。この場合、脚部フレーム27を構
成する傾斜ロッド25は、その傾斜方向を水平にされる
ことで、高さ方向の大きさがほぼゼロとされる。また、
足受けフレーム30もその基端部28aの上向きの傾斜
角度Dが、その傾斜方向を内向きとされることにより、
先端部28cを含む足受けフレーム30を水平ロッド2
6とほぼ同じ平面上に位置させることができる。これに
より、折り畳み後のフレーム体21は、分解された形態
で、高さ方向にきわめて小さく折り畳まれているので、
収納に場所をとらず、コンパクトとなるとともに、持ち
運び、携帯の際にも、小さくされたことにより取扱いが
きわめて容易となる。また、この状態では、フレーム体
21は、完全に分解されないので、使用者がばらばらに
なった個々の部品を組み立てるために誤って組み立てて
しまい、組み立て構造が不適切となった状態で使用する
ことで事故が起こることが防止できると共に、また、こ
の状態からの組み立てにおいても作業が容易となる。
尚、図8において、符号30aで示すのは、パイプ状の
柔軟な材料で形成された足受けフレーム30のカバーで
ある。カバー30aは足受けフレーム30の形状にそっ
て、その周囲を覆うことができる形態とされている。こ
のため、比較的身体が大きい乳幼児が使用した場合で
も、足を大きく動かした時に、足が足受けフレーム30
に当たった時の衝撃を吸収できると共に、シート体40
をフレーム体21にかぶせる際に、適切な張りを持たせ
ることができる。
【0041】図9は、連結ロッドをコーナ部材に接続す
る様子を示す概略斜視図である。この折り畳みシート2
0の一対の脚部フレーム27,27(図2参照)の一部
である水平ロッド26,26の各終端部には、第1のコ
ーナ部材34と第2のコーナ部材35とが設けられてい
る。一方のコーナ部材である第1のコーナ部材34に
は、図8に示すように、連結ロッド36の一端が回動可
能に固定されており、第1のコーナ部材34と連結ロッ
ドの一端は分離できない。
【0042】これに対して、連結ロッド36の他端に
は、連結部材37が接続されており、この連結部材37
を第2のコーナ部材35の開口35bに挿入して、連結
部材37の操作片38を操作することにより、連結ロッ
ド36の他端と第2のコーナ部材35とが着脱されるよ
うになっている。
【0043】図10は、連結部材37の詳しい構成を示
す斜視図であり、図9とは逆の向きに描かれている。連
結部材37は、ブロック状の部材で、その挿入方向と直
交する方向の断面が非円形とされており、楕円形、長円
形、多角形、多角形に準じた形態等となるように構成さ
れている。この実施形態の場合には、図示のように、断
面がほぼ長方形とされており、第2のコーナ部材35の
開口35b、もしくは内部空間の断面が、これに適合し
てほぼ長方形とされている。連結部材37の本体には、
連結ロッド36が挿通する孔が貫通しており、連結ロッ
ド36を本体に挿通させて固定できるようになってい
る。
【0044】これにより、連結部材37が第2のコーナ
部材35の開口35bに挿入されて固定された場合に
は、連結ロッド36の軸回りに回動することが阻止され
るので、連結ロッド36を介してフレーム体21にねじ
り方向の応力が働いて、コーナ部材との接続箇所が外れ
ることが防止され、これにより全体の剛性が向上される
ようになっている。
【0045】さらに、連結部材37には、その基端付近
(図10の右端付近)に形成されたヒンジ38cにより
矢印方向に揺動する操作片38が設けられている。操作
片の外側には、弾性を有する挟持片でなる係止突起38
bが設けられ、それよりも外側には、係止突起38bと
は反対の方向に沿ったつまみ片38aが一体に形成され
ている。また、連結部材37の本体には、この本体の一
部の周囲を除去してなる溝37bが、操作片38の揺動
により係止突起38bが到達する位置に対応して設けら
れている。
【0046】一方、図11には、第2のコーナ部材35
の構成が斜視図により詳しく示されている。第2のコー
ナ部材35は、全体がほぼ三角形とされており、内部が
空洞とされている。第2のコーナ部材35の三角形の一
辺の内側に沿って、連結ロッド36の他端が固定された
連結部材37を受容する第1の開口35bと、この開口
35bが連通する内部空間に連通した被係止手段として
の第2の開口35aとが設けられている。これにより、
連結ロッド36の他端が固定された図10の形態の連結
部材37を開口35bに挿入し、操作片38を倒すこと
により、係止手段としての係止突起38bが、第2のコ
ーナ部材35の第2の開口35aに入り込む。これと同
時に、第2のコーナ部材35内部にある連結部材37の
本体の溝37bに係止突起38bが入り込むことによ
り、溝37bを形成することで細くなった部分を係止突
起38bの挟持片が挟み込むことで、簡単に固定される
ようになっている。また、取り外す際には、つまみ片3
8aを摘んで、引っ張るだけで、係止突起38bの係止
状態を解除できるので、簡単に着脱することができる。
【0047】図12及び図13は、フレーム体21を覆
うシート体40が示されており、図12はシート体40
の概略正面図、図13はシート体40の概略背面図であ
る。図12において、シート体40は本体71が布製
品,例えば、柔軟で、通気性に優れ、肌触りが良く、洗
濯が容易な布素材等により、フレーム体21の脚部フレ
ーム27を除く外形に沿う形状とされた袋状の部材とし
て構成されている。
【0048】シート体40は、図13に示されているよ
うに、袋状の本体71の下部に、本体71を横断する第
1の切り込み73と、切り込み73より下部において、
縦方向の中心に沿った第2の切り込み72を設けてお
り、各切り込みに沿って、所定のスナップ等の係止手段
を形成している。これにより、スナップ等の係止手段を
外して、第1及び第2の切り込み73,72を利用し
て、フレーム体21に着脱されるようになっている。
【0049】図12に示すように、シート体40の表面
の中央付近には、保持部50が設けられている。保持部
50は、乳幼児の身体の少なくとも下半身部分を保持す
るためのものである。この保持部50は、乳幼児の身体
の両足を通過させる2つの貫通孔52,52の間を形成
する股当て部51と、この股当て部51の上端付近53
を左右方向に関して支持すると共に、この支持状態を左
右方向の少なくとも一方、この実施形態では、両端部で
固定解除する2つの着脱ベルト55,55が設けられて
いる。
【0050】着脱ベルト55,55は、図13に示され
ているように、シート体40の本体71において、上述
した股当て部51の上端付近53に対応した位置で、本
体71を横方向を横切るように配置された一本のベルト
で、例えば、一定の強度を有する布製である。着脱ベル
ト55,55は、図13に示すように、本体71の背面
において、背面の両端よりも、やや内側の位置,例えば
5cm程度内側の位置に縫着等の手段により固定箇所5
6,56が設けられている。この固定箇所56,56よ
りも先端側は、フリーとされていて、各先端には、クリ
ップの雄部材等の係止手段74,74がそれぞれ取り付
けられており、各係止手段74,74は、それぞれ、図
12の保持部50の股当て部51の上端付近53の両側
端部に設けたクリップの雌部材等の被係止手段54,5
4と着脱されるようになっている。
【0051】このように保持部50は、その被係止手段
54,54に着脱ベルト55,55の各係止手段74,
74が係止されることにより、全体として、パンツの一
部のような形態となり、乳幼児の下半身を保持するよう
になっている。そして、一方の着脱ベルト55を外す
と、保持部50は開いて、乳幼児が保持部50から容易
に開放されるようになっている。
【0052】さらに、シート体40には、図13に示す
ように、背もたれフレーム31に支持された領域の中央
付近である本体71の背面に、袋状の収容部57が形成
され、収容部57の上端には、幅方向全体に開く開口部
57aが設けられている。これにより、収容部57はポ
ケット状の収容部となっている。この収容部には、図1
4に示す背当て部材58が、シート体40の内部に収容
されるようになっている。 この背当て部材58は、図
14に示すように、平板な長方形等の一定面積の広がり
をもつ形状とされた板体である。背当て部材58は、例
えば、乳幼児の背中が丸まるくなって姿勢が悪くなるこ
とを防ぐため、一定の平らな当接面を確保できるように
するため、乳幼児の重さを支える硬さを備え、若干たわ
む程度の素材が選択され、例えば、ポリプロピレンやポ
リカーボネートの材料で形成するのが好適である。背当
て部材58には、複数もしくは多数の貫通孔58aが形
成されていて、その分重量が軽く、通気性に優れてい
る。
【0053】そして、この背当て部材58は、例えば、
図15に示すように、ポケット状の収容部57の開口部
57aから挿入したり、引き出したりできるようになっ
ている。これにより、収容部57に背当て部材58を収
容した状態においては、シート体40の上に載せられる
乳幼児に対して、一定の硬さに基づく心地よい使用感を
与える。また、その背中に汗をかきやすい乳幼児にとっ
て、特に通気性が配慮されているため、汗が乾きやす
く、むれないという利点がある。
【0054】図15は、折り畳みシート20のフレーム
体21を折り畳んだ状態を示しいる。図15の例では、
コーナ部材35に固定されている脚部フレームの水平ロ
ッド26を、一方の着脱ベルト55で仮止めし、コーナ
部材34に固定されている脚部フレームの水平ロッド2
6及び連結ロッド36を図16に示すように束ねて、他
方の着脱ベルト55で仮止めしている。すなわち、上述
したように、着脱ベルト55の係止手段74と、対応す
る表側の保持部50の被係止手段を係止させた際に形成
されるループ内に、対応する脚部フレームを通して保持
させることにより、これらを仮固定することができる。
これにより、折り畳みシート20のフレーム体21のう
ち、最も高さに影響する脚部フレーム27だけを簡易的
に折り畳んだ状態において、脚部フレーム27がバタつ
いて、邪魔になることがないから、移動や収納において
取扱いが容易となる。このように、シート体40及び背
もたれフレーム31を外し、脚部フレーム27及び足受
けフレーム30の高さを平面的にするという、分解に近
いコンパクトな折り畳み形態だけでなく、脚部フレーム
27だけを折り畳むという簡易的な折り畳みも可能であ
り、使用者は状況によって折り畳み方法を適宜選択する
ことができる。
【0055】次に、図1の幌60の構成について説明す
る。図1において、幌60は、幌用フレーム61と、例
えば布製の本体62を有している。幌60は、図1に矢
印Kで示す方向に開閉されるようになっており、この実
施形態では、矢印K方向の予め決められた位置で開閉状
態を保持できるようになっている。幌本体62は、図1
に示すように、背もたれフレーム31の上部と、幌用フ
レーム61に装着される袋状の形態を有している。
【0056】図2に示すように、幌用フレーム61のU
字状の端部には、外方に僅かに突出する固定用突起61
a,61aが一体に設けられている。これに対して、幌
用フレーム61を固定する固定手段65が、図17及び
図18に示されている。図17は、固定手段65の外側
を示す概略斜視図、図18は、固定手段65の内側を示
す概略斜視図である。これらの図において、固定手段6
5は、フレームクリップ部66を備えており、図2のフ
レーム体21の背もたれフレーム31の平行に形成され
た部分を、このフレームクリップ部66で挟むようにな
っている。より正確には、図1に示されているように、
幌用フレーム61の両端部に設けられた固定手段65の
フレームクリップ部66は、背もたれフレーム31の平
行に形成された部分を、その上に被せたシート体40の
上から固定するように挟むことで、幌用フレーム61を
固定するようになっている。
【0057】すなわち、固定手段65のフレームクリッ
プ部66は、背もたれフレーム31の下端32を通すた
めの筒状の本体の一部が開放されており、この開放され
た開口を上下に挟むように対向した開口舌片67,67
が設けられている。開口舌片67,67は、それぞれや
や外側に開いた外縁を備えており、背もたれフレーム3
1の平行とされた部分を受容する際の案内を行う案内手
段となっている。フレームクリップ部66は、一体に形
成された開口舌片67,67を含んで、全体として、例
えば弾性を有する合成樹脂や金属により形成されてお
り、背もたれフレーム31の下端32を受容する時は、
弾性に抗して開口舌片67,67を開くことが出来、ま
た、開口舌片67,67が弾性に基づいて、元に戻るこ
とで、筒状のフレームクリップ部66内に背もたれフレ
ーム31の平行とされた部分を保持するようになってい
る。
【0058】フレームクリップ部66の外縁からは、ほ
ぼ三角形の壁状の軸受け部68が一体に起立しており、
中心に軸孔68aが形成されている。図1から理解され
るように、この固定手段65を二つ用意して、背もたれ
フレーム31の左右の平行とされたパイプに、図17に
表れている面を外側に向けて装着される。この時、フレ
ームクリップ部66は、背もたれフレーム31の平行し
た部分を、その上に被せたシート体40の上から挟むよ
うにする。なお、幌用フレーム61の各固定用突起61
a,61aは予め各軸受け部68,68の各軸孔68
a,68aに、外せないように差し入れられる。これに
より、幌用フレーム61は、図1の矢印K方向に沿って
回動できる状態で、シート本体20に保持される。
【0059】ここで、固定手段65の軸受け部68の内
側には、図18に示すような位置決め手段69が形成さ
れている。すなわち、軸受け部68の上端付近には、矢
印K方向の所定回転角度に対応して、幌用フレーム61
の外周に適合した曲面状の凹部69a,69bが、例え
ば、一定回転角度毎に形成されている。これにより、幌
用フレーム61が矢印K方向に回動した場合に、幌用フ
レームが若干撓み、その後復元することで、各凹部69
a,69bに選択的に入り込み、その回転角度に対応し
た位置で、幌用フレーム61の開度を保持することがで
きる。
【0060】このように、幌60は、その幌用フレーム
61をフレーム体21に対して、シート体40の上から
簡単に着脱できるので、幌60を使用したり、使用をや
めたりといった場面で、いちいちシート体40を着脱す
る必要もなく、操作がきわめて簡単である。また、幌6
0は、予め決められた複数の箇所で、開き位置を保持で
きるので、ほぼ任意の位置に幌60を開いて、その状態
を簡単に保持できる。
【0061】本発明は、上述の実施形態に限定されるも
のではない。例えば、フレームの種類と本数は、実施形
態の場合よりも多くしたり、減らしたりできるし、より
短いフレームに分割できるようにしてもよい。さらに、
脚部フレーム27の傾斜ロッド25と、水平ロッド26
の高さを低減するために、一定の角度で曲折された部位
(図1の先端側)を、ヒンジ等により折れ曲がるように
構成し、足受けフレーム30を回動させることとあわせ
て、平面的に折り畳めるようにしてもよい。上述の実施
形態における各構成は、必要により、その一部を省略し
たり、他の構成と入れ換えて、ことなる構成の組み合わ
せのもとで実施されてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、組
み立てた状態においては、乳幼児は、やや上を向いた足
受けフレームにより、シート体の足受けフレーム側を水
平状態に近づけて、身体の安定を図ることができ、折り
畳んだ状態では、この上向きの傾斜がほとんど障害とな
ることなく、ほぼフラットな形態にまとめることができ
る乳幼児用折り畳みシートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乳幼児用折り畳みシートの実施形
態の概略斜視図である。
【図2】図1の乳幼児用折り畳みシートのフレーム体を
示す概略分解斜視図である。
【図3】図1の乳幼児用折り畳みシートのコネクタの概
略断面図である。
【図4】図2のフレーム体の背もたれフレームと中間ロ
ッドとの接続構造の一例を示す概略斜視図である。
【図5】図1の乳幼児用折り畳みシートの折り畳み前に
おけるフレーム体の一部を示す概略斜視図である。
【図6】図1の乳幼児用折り畳みシートの折り畳み途中
におけるフレーム体の一部を示す概略斜視図である。
【図7】図1の乳幼児用折り畳みシートの折り畳み後に
おけるフレーム体の一部を示す概略斜視図である。
【図8】図1の乳幼児用折り畳みシートの折り畳み後に
おけるフレーム体の全体を前方から示す概略斜視図であ
る。
【図9】図1の乳幼児用折り畳みシートの連結ロッドと
コーナ部材との接続の様子を示す概略斜視図である。
【図10】図9の連結ロッドに取り付ける連結部材の一
例を示す概略斜視図である。
【図11】図9の連結部材を接続するコーナ部材の一例
を示す概略斜視図である。
【図12】図1の乳幼児用折り畳みシートのシート体の
概略正面図である。
【図13】図1の乳幼児用折り畳みシートのシート体の
概略背面図である。
【図14】図1の乳幼児用折り畳みシートのシート体に
収容される背当て部材の一例を示す概略斜視図である。
【図15】図1の乳幼児用折り畳みシートの折り畳まれ
た状態の概略底面図である。
【図16】図15の脚部フレームの仮固定状態を示す概
略拡大斜視図である。
【図17】図1の乳幼児用折り畳みシートの幌フレーム
を固定するための固定手段の外側から見た概略斜視図で
ある。
【図18】図1の乳幼児用折り畳みシートの幌フレーム
を固定するための固定手段の内側から見た概略斜視図で
ある。
【図19】従来の乳幼児用折り畳みシートの概略斜視図
である。
【図20】図19の乳幼児用折り畳みシートのフレーム
体を示す概略斜視図であり、足受けフレームのみ、図1
9の構成と変更した状態を示している。
【符号の説明】 20・・・乳幼児用折り畳みシート、21・・・フレー
ム体、22,22・・・コネクタ、25・・・傾斜ロッ
ド、26・・・水平ロッド、27・・・脚部フレーム、
30・・・足受けフレーム、31・・・背もたれフレー
ム、40・・・シート体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組み立て状態で、設置面から所定角度で
    斜めに傾斜して、シート体の両側部にそれぞれ並列的に
    配置される傾斜ロッド及び、各傾斜ロッドの先端から後
    方に延長される水平ロッドを備える一対の脚部フレーム
    と、 前記シート体の各側部にそれぞれ配置されて前記一対の
    脚部フレームをそれぞれ支持する2つのコネクタと、 前記各コネクタにより支持され、基端部が各コネクタか
    ら、前方へ向かって、前記各脚部フレームと並列的に延
    びており、かつ前方に向かって、前記各脚部フレームの
    傾斜角度よりも上を向く角度で延びていると共に、各先
    端部が一体となるように閉じられた足受けフレームと、 各下端部が前記各コネクタよりも上方にそれぞれ着脱可
    能に取付けられ、この取付け箇所よりも上方で連結され
    た背もたれフレームとを有するフレーム体と、 前記背もたれフレーム及び足受けフレームに装着される
    シート体とを備えており、 前記フレーム体の折り畳みの際には、前記傾斜ロッド
    と、前記足受けフレームの両基端部を並列的に支持する
    前記コネクタが、前記傾斜ロッドと、前記足受けフレー
    ムの両基端部に対してその仮想の中心軸回りに相対的に
    回動することにより、前記各傾斜ロッドの傾斜の向き
    と、前記足受けフレームの両基端部の傾斜の向きを変位
    させる構成としたことを特徴とする、乳幼児用折り畳み
    シート。
  2. 【請求項2】 前記各コネクタに対して、前記各傾斜ロ
    ッドが、その軸回りに回動すると共に、前記足受けフレ
    ームの各基端部は、前記各コネクタに対して、軸回りの
    回動を阻止されていることを特徴とする、請求項1に記
    載の乳幼児用折り畳みシート。
  3. 【請求項3】 前記足受けフレームの各基端部は、前記
    各コネクタから露出した箇所で、前記足受けフレームの
    先端部であるループ状部分の両端に対して、軸回りに回
    動可能に接続されていることを特徴とする、請求項1ま
    たは2に記載の乳幼児用折り畳みシート。
  4. 【請求項4】 前記一対の脚部フレームの前記傾斜ロッ
    ドの先端から後方に延長される各水平ロッドの終端部に
    は、それぞれコーナ部材が固定され、各コーナ部材の間
    が連結ロッドにより連結されており、かつ一方のコーナ
    部材には、前記連結ロッドの一端が回動自在に固定され
    ると共に、この連結ロッドの他端が、前記他方のコーナ
    部材に着脱される構成としたことを特徴とする、請求項
    1ないし3のいずれかに記載の乳幼児用折り畳みシー
    ト。
  5. 【請求項5】 前記連結ロッドの他端には、断面が非円
    形の連結部材が取付けられており、この連結部材によ
    り、前記他方のコーナ部材に対して着脱されると共に、
    前記連結部材に設けられた操作片の係止手段が、前記他
    方のコーナ部材の被係止手段に対して係止される構成と
    したことを特徴とする、請求項4に記載の乳幼児用折り
    畳みシート。
  6. 【請求項6】 前記シート体の上面には、乳幼児の身体
    の少なくとも下半身部分を保持するための保持部を備
    え、この保持部が、乳幼児の身体の両足を通過させる2
    つの孔の間を形成する股当て部と、この股当て部の上端
    付近を左右方向に関して支持すると共に、この支持状態
    を左右方向の少なくとも一方で固定解除する着脱ベルト
    が設けられており、前記折り畳みの際には、この着脱ベ
    ルトの内側に前記脚部フレームを通して固定する構成と
    した、ことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか
    に記載の乳幼児用折り畳みシート。
  7. 【請求項7】 前記背もたれブレームが前記取付けがさ
    れる接続箇所において、軸回りの回動が阻止される構成
    とされたことを特徴とする、請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の乳幼児用折り畳みシート。
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