JP3044334U - 折り畳み式椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用して安定感があり構造が強固で簡単に折
り畳みと展開ができる折り畳み式椅子の提供。 【解決手段】 背もたれ１下端の嵌め溝１１をシート２
上のブロック体２１の外側に嵌合させ、該ブロック体２
１上のブロック状ストッパ２１２を背もたれ１のブロッ
ク状ストッパ設置溝１３内に嵌入させ、位置決めブロッ
ク１４をシート２のブロック体２１上の位置決めブロッ
ク設置部２１３上に置き、リベット３を背もたれ１の左
右の貫通孔１２、１２’を経てシート２のブロック体２
１の左右に設けた貫通孔２１１に挿入して上記背もたれ
１とシート２を結合し、使用時にシート２と背もたれ１
の位置決めが強固に行えるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の折り畳み式椅子に関し、さらに詳しくは、背もたれとシートを 少なくとも有してなり、該背もたれの下端に一つの嵌め溝が設けられ、背もたれ の左右の該嵌め溝に対応するところに、それぞれ貫通孔が設けられ、該嵌め溝に 一つのブロック状ストッパ設置溝が設けられ、該ブロック状ストッパ設置溝の前 端に一つの位置決めブロックが設けられ、また、上記シートの上端後側に一つの ブロック体が設けられ、該ブロック体の横に一つの貫通孔が設けられ、該ブロッ ク体上にさらに一つのブロック状ストッパが設けられ、該ブロック状ストッパの 前方が位置決めブロック設置部とされ、該シートの下端後側中間部分にブロック 体が延設され、以上の構造によりシートと背もたれの接合が強固とされると共に 、全体が折り畳み可能とされた、折り畳み式椅子に関する。

【０００２】

【従来の技術】

椅子の形状、様式は非常に多いが、殆どの椅子は背もたれとシートを有してい る。また椅子は折り畳み式のものと固定形状のものに分けられる。そして折り畳 み式の椅子に用いられている折り畳み方式にもいろいろあるが、殆どは、シート と足架だけが折り畳めるものとされ、背もたれを折り畳む構造のものは少ない。 シートと足架の組合せは強固でなければならないため、このような椅子の折り畳 み部の設計は、殆どが緊密で、多くは金属製とされている。このため、折り畳み しにくいという問題や、使用者に座って快適でないという感覚をもたらす問題を 有しており、ゆえに、折り畳み椅子は次第に消費者に好まれないようになってお り、その生産量と様式も次第に少なくなっている。 現在市場にある椅子は、殆どが背もたれとシートが一体成形の方式で形成され 、このような椅子は折り畳めないため、携帯には不便であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一種の折り畳み式椅子を提供することを課題としており、具体的に は、該折り畳み式椅子を、「背もたれの下端に嵌め溝、ブロック状ストッパ設置 溝、及び位置決めブロックを設け、それぞれをシートのブロック体及びブロック 状ストッパ及び位置決めブロック設置部と嵌合させ、並びに背もたれとシートの 貫通孔を利用してリベットで背もたれとシートを結合させて、背もたれの折り畳 みの中心点となした構造により、背もたれを起こす、或いは畳む動作が簡単に行 えるほか、携帯に便利で、背もたれを折り畳めるために折り畳み時に場所を取ら ず、ゆえに運搬や収納に便利である」ものとすることを課題としている。

【０００４】 本考案はさらに、上記折り畳み式椅子において、背もたれの下端のブロック状 ストッパ設置溝と位置決めブロックとシート上のブロック状ストッパと位置決め ブロック設置部の相互に嵌合可能な構造により、使用時に背もたれの折り畳み部 をシートと密接に接合させて、椅子全体の強度を増すことを課題としている。

【０００５】 本考案はさらにまた、上記折り畳み式椅子において、シート底面後端中央部分 を下向きに延伸して一つのブロック体を設け、該ブロック体の内側に足架４を位 置決め可能な凹溝を設け、該ブロック体により、足架の伸展を制限するほか、凹 溝に位置決めした足架４の脱落を防止することを課題としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、背もたれ１とシート２を具え、該背もたれ１の下端に嵌め 溝１１が設けられ、背もたれ１の左右の該嵌め溝１１に対応する位置に、それぞ れ貫通孔１２、１２’が設けられ、嵌め溝１１上にさらに一つのブロック状スト ッパ設置溝１３が設けられ、該ブロック状ストッパ設置溝１３に一つの位置決め ブロック１４が延設され、上記シート２の後端に上に突出する一つのブロック体 ２１が設けられ、該ブロック体２１上にさらに一つのブロック状ストッパ２１２ が設けられ、ブロック体２１上面のブロック状ストッパ２１２の前方が位置決め ブロック設置部２１３とされ、また、該シート２の底面の後端中央に一つのブロ ック体２２が延設され、背もたれ１下端の嵌め溝１１がシート２上のブロック体 ２１の外側に嵌合させられ、該ブロック体２１上のブロック状ストッパ２１２が 背もたれ１のブロック状ストッパ設置溝１３内に嵌入させられ、位置決めブロッ ク１４がシート２のブロック体２１上の位置決めブロック設置部２１３上に置か れ、リベット３が背もたれ１の左右の貫通孔１２、１２’を経てシート２のブロ ック体２１の左右に設けられた貫通孔２１１に挿入されることで、上記背もたれ １とシート２が相互に結合され、シート２の底面に足架４が設けられ、以上の構 成よりなる、折り畳み式椅子としている。

【０００７】 請求項２の考案は、シート２底面後端中央に延設されたブロック体の内側に凹 溝が設けられていることを特徴とする、請求項１に記載の折り畳み式椅子として いる。

【０００８】 請求項３の考案は、シート２底面後端中央に延設されたブロック体が、足架４ の伸展を制限するほか、足架４を位置決めするものとされたことを特徴とする、 請求項１に記載の折り畳み式椅子としている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

図１の本考案の実施例の分解斜視図に示されるように、本考案は、背もたれ１ 及びシート２を具え、その中、該背もたれ１の下端に嵌め溝１１が設けられ、背 もたれ１の左右の該嵌め溝１１に対応する位置に、それぞれ貫通孔１２、１２’ が設けられ、嵌め溝１１上にさらに一つのブロック状ストッパ設置溝１３が設け られ、該ブロック状ストッパ設置溝１３に一つの位置決めブロック１４が延設さ れている。一方、シート２の後端に上に突出する一つのブロック体２１が設けら れ、該ブロック体２１上にさらに一つのブロック状ストッパ２１２が設けられ、 ブロック体２１上面のブロック状ストッパ２１２の前方が位置決めブロック設置 部２１３とされ、また、該シート２の底面の後端中央に一つのブロック体２２が 延設され、該ブロック体２２とシート２底面の連接部分に略円形の縦断面を有す る凹溝２２１が設けられている。組立時には、図２、３に示されるように、背も たれ１下端の嵌め溝１１をシート２上のブロック体２１の外側に嵌合させ、該ブ ロック体２１上のブロック状ストッパ２１２を背もたれ１のブロック状ストッパ 設置溝１３内に嵌入させ、位置決めブロック１４をシート２のブロック体２１上 の位置決めブロック設置部２１３上に置き、さらにリベット３を背もたれ１の左 右の貫通孔１２、１２’にそれぞれ通してシート２のブロック体２１の左右に設 けられた貫通孔２１１ に挿入し、こうして背もたれ１とシート２を相互に結合 させる。さらに逆Ｕ形を呈する足架４の一つを固定板５とネジを利用してシート ２底面前端に設けられた凹溝内に回転自在に固定すると共に、この固定した足架 ４の両足のほぼ中間位置に、もう一つの足架４の足のほぼ中央を回転自在に連結 する。本考案を使用形態とする時には、背もたれ１を起こしてシート２上のブロ ック状ストッパ２１２と背もたれ１の位置決めブロック１４が接触すると、該位 置決めブロック１４とブロック状ストッパ２１２が背もたれ１のそれ以上の回転 を阻止し、こうして背もたれがそれ以上後方に傾くことが防止され、背もたれ１ の位置決めがなされる。この時、シート２の底面に固定された足架４はそれに連 接されている両端が自由端とされたもう一つの足架４を伴いシート２の下方で後 方に回され、該両端が自由端とされた足架４が、その固定された足架４との連接 部を中心として、該固定された足架４と対称な位置となるよう回転させられると 共に、その上端がシート２底面後端のブロック体２２の内側の凹溝２２１に嵌合 させられ、これにより足架４がそれ以上回転不能とされて位置決めされる。この 状態で使用者はシート２上に座ることができる。こうして、背もたれ１のブロッ ク状ストッパ設置溝１３、位置決めブロック１４と、シート２のブロック状スト ッパ２１２、位置決めブロック設置部２１３が相互に嵌合し位置決めをなす構造 により、背もたれ１とシート２が密接に接合され、全体として非常に強固な構造 とされている。さらに、シート２底面後端中央に延設されたブロック体２２とそ の内側に凹溝２２１の面積は比較的大きいため、足架４の一端が該凹溝２２１に 収容される時、ブロック体２２の阻止を受けてシート２を脱落しにくく、使用者 が座った時の安定性を提供できる。

【００１０】 本考案を折り畳む時には、図４及び図５に示されるように、背もたれ１をシー ト２に向けて押し下げ、シート２のブロック状ストッパ２１２と背もたれ１の位 置決めブロック１４を相互に分離させて相互間の接触状態を解除させ、背もたれ １をシート２上に重なるように折り畳み、さらに二つの足架４をその連接部分を 中心としてほぼ重なるように合わせ、凹溝２２１内に嵌合されていた部分を外し 、足架４全体を前方に回転させれば、折り畳みが完成する。

【００１１】

【考案の効果】

総合すると、本考案の折り畳み式椅子は、特にその背もたれとシートの折り畳 み構造を改良してあり、背もたれ部分が簡単に折り畳め、またシートとの接合部 分が密接に接合されて、使用時の位置決めが強固になされるようにしてあり、使 用して安定感があり、折り畳み時に場所を取らず、携帯、収納に便利であり、非 常に実用的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の分解斜視図である。

【図２】本考案の実施例の斜視図である。

【図３】本考案の実施例の断面図である。

【図４】本考案の実施例の動作表示図である（折り畳み
時）。

【図５】本考案の実施例の動作表示断面図である。

【符号の説明】

１ 背もたれ １１ 嵌め溝 １２、１２’ 貫通孔 １３ ブロック状ストッパ設置溝 １４ 位置決めブロック ２ シート ２１ ブロック体 ２１１ 貫通孔 ２１２ ブロック状ストッパ ２１３ 位置決めブロック設置部 ２２ ブロック体 ２２１ 凹溝 ４ 足架 ５ 固定板

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 背もたれ１とシート２を具え、該背もた
   れ１の下端に嵌め溝１１が設けられ、背もたれ１の左右
   の該嵌め溝１１に対応する位置に、それぞれ貫通孔１
   ２、１２’が設けられ、嵌め溝１１上にさらに一つのブ
   ロック状ストッパ設置溝１３が設けられ、該ブロック状
   ストッパ設置溝１３に一つの位置決めブロック１４が延
   設され、上記シート２の後端に上に突出する一つのブロ
   ック体２１が設けられ、該ブロック体２１上にさらに一
   つのブロック状ストッパ２１２が設けられ、ブロック体
   ２１上面のブロック状ストッパ２１２の前方が位置決め
   ブロック設置部２１３とされ、また、該シート２の底面
   の後端中央に一つのブロック体２２が延設され、背もた
   れ１下端の嵌め溝１１がシート２上のブロック体２１の
   外側に嵌合させられ、該ブロック体２１上のブロック状
   ストッパ２１２が背もたれ１のブロック状ストッパ設置
   溝１３内に嵌入させられ、位置決めブロック１４がシー
   ト２のブロック体２１上の位置決めブロック設置部２１
   ３上に置かれ、リベット３が背もたれ１の左右の貫通孔
   １２、１２’を経てシート２のブロック体２１の左右に
   設けられた貫通孔２１１に挿入されることで、上記背も
   たれ１とシート２が相互に結合され、シート２の底面に
   足架４が設けられ、以上の構成よりなる、折り畳み式椅
   子。
2. 【請求項２】 シート２底面後端中央に延設されたブロ
   ック体の内側に凹溝が設けられていることを特徴とす
   る、請求項１に記載の折り畳み式椅子。
3. 【請求項３】 シート２底面後端中央に延設されたブロ
   ック体が、足架４の伸展を制限するほか、足架４を位置
   決めするものとされたことを特徴とする、請求項１に記
   載の折り畳み式椅子。