JP2993717B2 - 巻き戻し機能付きカメラ - Google Patents

巻き戻し機能付きカメラ

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フィルムの巻き上げ或いは巻き戻しに応じ
て所定の表示を行なう、巻き戻し機能付きカメラに関す
る。
[従来の技術] 近年、カメラにおけるフィルム給送機能の改良にはめ
ざましいものがあり、フィルムの巻き上げ、巻き戻し中
の振動や音の発生は、極めて低くおさえられるようにな
っている。したがって、フィルムの巻き上げ或いは巻き
戻しが行われていることを撮影者が確認するための最も
有効な手段は、フィルムコマ数表示である。
従来、フィルムコマ数表示としては、機械的なカウン
タを利用したものや、LCD(液晶表示板)の7セグメン
トパターンを電気的に制御するものなどが知られてい
る。
ここで、フィルム巻き戻し時のフィルムコマ数表示の
表示方法としては、機械的なカウンタを利用したフィル
ムコマ数表示では、フィルム巻き戻し動作に連動させて
カウンタを減数表示させるものや、フィルムを巻き戻し
ているときにはカウンタを駆動させず、巻き戻し後に裏
蓋を開いたときにカウンタのリセットを行なうものなど
が知られている。また、LCDの7セグメントパターンを
電気的に制御するフィルムコマ数表示では、フィルムを
巻き戻しているときには表示を変更せず、巻き戻し後に
「0」を表示させるものや、フィルム巻き戻し動作に連
動させて減数表示させるものなどが知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述のようなLCDを用いたフィルムコ
マ数表示で、フィルムを巻き戻しているときには表示を
変更しない場合には、巻き戻しが終了するまでは、巻き
戻しが進行中であるか否かの判断が困難であるという課
題があった。また、一般に、カメラが巻き戻しをしてい
る最中は他の設定スイッチの読み込みは禁止されるた
め、動作がロックしているような印象を撮影者に与えて
しまい、カメラの故障であると誤解されるおそれがあ
る。
一方、LCDを用いたフィルムコマ数表示をフィルム巻
き戻し動作に連動させて減数表示させる場合も、巻き戻
しの最中は、コマ数としていづれかの数値が表示されて
いるため、撮影者が一見しただけでは巻き戻し表示であ
ることがわかからず、したがって、同様の誤解を招く恐
れがある。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みて試され
たものであり、巻き戻しが進行中であることを明確に撮
影者に知らしめることが可能な巻き戻し機能付きカメラ
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の巻き戻し機能付きカメラは、フィルムのコマ
数を電気的に表示する表示手段と、この表示手段をセグ
メント単位で駆動制御する表示駆動手段とを有し、上記
表示駆動手段は、フィルムを巻き上げるときは上記表示
手段にフィルムコマ数を数値で表示させ、フィルムの巻
き戻し中は複数のセグメントから構成された数値以外の
表示パターンを表示させ、フィルムの巻き戻し終了後は
巻き戻し終了を意味する文字を表示させることを特徴と
する。
なおここで、上記表示手段は、少なくとも2桁の数値
が表示可能であり、上記フィルムの巻き戻し時には、各
数値毎に構成するセグメントの少なくとも1つによって
上記表示パターンを構成する。
[作用] 本発明では、表示駆動手段により、フィルムを巻き上
げるときは上記表示手段にフィルムコマ数を数値で表示
させる一方、フィルムを巻き戻すときは、複数のセグメ
ントから構成された数値以外の表示パターンを表示さ
せ、そして、フィルムの巻き戻しが終了したときには、
巻き戻し終了を意味する文字を表示させることにより、
撮影者に巻き戻し状態(巻き戻し中か、巻き戻し終了
か)を知らしめるものである。
[実施例] 以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明す
る。
まず、本発明の第1の実施例として、本発明に係わる
巻き戻し機能付きカメラに使用される巻き戻し状態告知
部の1具体例について説明する。第1図は、かかる巻き
戻し機能付きカメラを概略的に示すブロック図である。
図において、101は7セグメントコマ数表示部、102は
セグメントドライバー、103はデコーダ、104はデータ切
り換え回路、105はフィルム状態信号生成回路、106はコ
マ数データ生成回路、107はそれぞれパターンデータ生
成回路である。
かかる構成において、フィルム状態信号生成回路105
からフィルムが巻き上げられたとの信号が出力される
と、データ切り換え回路104はコマ数データ生成回路106
からの入力信号を選択し、この信号をデコーダ103に出
力する。一方、巻き戻しであるとの信号がフィルム状態
信号生成回路105から出力されると、データ切り換え回
路104はパターンデータ生成回路107からの入力信号を選
択し、この信号をデコーダ103に出力する。デコーダ103
に入力された信号はセグメントドライバー102へ送ら
れ、セグメントドライバー102は入力した信号にしたが
って7セグメントコマ数表示部101を選択駆動させる。
ここで、第1図に示したように、パターンデータ生成
回路107を複数回路設け、巻き戻し時の表示パターンを
変更できることとしてもよい。
次に、本発明の第2の実施例として、本発明に関わる
巻き戻し機能付きカメラの1具体例について説明する。
第2図は、本実施例の巻き戻し機能付きカメラのシス
テム概要を示すブロック図である。
第2図に示したように、本実施例の巻き戻し機能付き
カメラは、大きく分けて、メインCPU200、インターフェ
ースIC210、電源ユニット220、ストロボユニット230、
ミラー・シャッタユニット240、巻上げユニット250、レ
ンズユニット260、ファインダーユニット270、表示ユニ
ツト280、AFユニット290の10のブロックに分けられる。
以下、各ブロックについて、詳細に説明する。
メインCPU200はカメラ全体の制御を行なうためのもの
であり、シリアル通信ライン201を介して、後述するイ
ンターフェイスIC210、LCDIC283、AFIC292およびE2PROM
209と、データのやりとりを行なう。メインCPU200と、
シュー接点202との間には、もう一本のシリアル通信ラ
イン205があり、外部ストロボ等のアクセサリーとの通
信に使用される。また、メインCPU200とインターフェイ
スIC210との間には、専用のデータライン208が設けてあ
り、電源電圧、測光出力のアナログ信号、フォトインタ
ラプタの波形整形後の信号など、シリアル信号では送れ
ない情報のやりとりを行なっている。アナログ信号は、
メインCPU200のA/D変換用ポートに入力され、メインCPU
200内でデジタルに変換される。同様に、後述する分圧
回路237で分圧されたストロボの充電電圧もメインCPU20
0のA/Dポートに入力されている。また、このメインCPU2
00には、4本の割込みポートが用意されており、それぞ
れ、後述するPWスイッチ、BKスイッチ、PUPスイッチ、K
EYINTに接続されている。他の入出力ポートは、通常の
入出力ポートであり、パトローネのDX情報を読み込むDX
スイッチ、ミラーの情報位置を検出するMUスイッチ、シ
ャッタのチャージが完了したか否かを検出するSCスイッ
チ、シャッタの先幕の走行が完了したか否かを検出する
Xスイッチ等のシーケンススイッチは、直接、メインCP
U200で読み込んでいる。また、出力ポートは、デートモ
ジュールの制御、TELE・WIDEストロボの発光、調光用信
号等に使用している。
インターフェイスIC210としては、デジタル/アナロ
グ混在のBi−CMOSICを用いた。このインターフェイスIC
210は、モータ(ミラーシャッタ用モータ242、巻き上げ
モータ251、ズームモータ265、AFモータ261)および絞
りマグネット263の駆動、測光バッテリーチェック、フ
ォトインタラプタの波形整形等を行なうためのアナログ
処理部と、スイッチの入力、シリアル通信、データラッ
チを行なうためのデジタル部とで構成されている。
デジタル部は、8ビットのシリアル通信用のシフトレ
ジスタと、データをラッチする8ビットのラッチ回路3
回路とを有しており、このラッチ回路のデータを書き換
えることによりアナログ部の制御を行なう。キースイッ
チ群213は、17個あるモードスイッチの内、ファースト
レリーズスイッチ、セカンドレリーズスイッチィ、ZOOM
・TELEスイッチ、ZOOM・WIDEスイッチ、SHIFT・UPスイ
ッチ、SHIFT・DOWNスイッチ、SELFスイッチ、SPOTスイ
ッチの8個のスイッチからなっており、シリアル通信に
よりメインCPU200に読み込まれる。また、このキースイ
ッチ群213には、他にも、5ビットのズームエンコーダ
と沈胴位置検出のためのSBスイッチとがあり、上記同
様、シリアル通信によりメインCPU200に読み込まれる。
アナログ部の測光回路、バッテリーチェック回路の出
力は、アナログ電圧としてメインCPU200に送られ、A/D
変換される。また、フィルム検出用フォトインタラプタ
252、AF用フォトインタラプタ262および絞り用フォトイ
ンタラプタ264には、それぞれ、LEDの駆動回路と受光信
号の波形整形を行なう回路とが必要であるが、これらは
インターフェイスIC210内に設けられており、整形出力
は専用データラインでメインCPU200に送られる。他に、
モータ(ミラーシャッタ用モータ242、巻き上げモータ2
51、ズームモータ265、AFモータ261)の駆動回路、マグ
ネット(シャッタマグネット241a,241b、絞りマグネッ
ト263)の駆動回路の他、ストロボ昇圧回路231に対して
出力するチャージ信号、DC/DCコンバータ222に対して出
力するオン信号、ダミーロード211への出力信号、AF用
の補助光LED212の駆動信号、ファインダ内表示用LCD271
用のバックライトLED272の駆動信号等のための回路が入
っている。ここで、モータの駆動には大電流が必要であ
るため、外部にもモータドライバ214を持たせている。
電源ユニット220は、2系統の電源を供給する。1つ
は、モータ、マグネット等、パワーを必要とするものの
ドライバに使われる電源で、常時、電池電圧が供給さ
れ、もう1つは、DC/DCコンバータ222によって安定化さ
れた小信号用の電源であり、インターフェイスIC210に
よって制御される。DC/DCコンバータ222が起動していな
い時は、メインCPU200、インターフェイスIC210共に電
源が供給されていないため、PWスイッチ217、BKスイッ
チ218のいずれかがオンすると、ダイオードを通して電
池電圧が供給されるようになっている。
ストロボユニット230は、メインコンデンサ232と、こ
のメインコンデンサ232を充電するためのストロボ昇圧
回路231と、メインコンデンサの電圧を分圧してメインC
PU200にモニタさせるための分圧回路237と、TELE側Xe管
233と、このTELE側Xe管233を発光させるためのTELE発光
回路234と、WIDE側Xe管235と、このWIDE側Xe管を発光さ
せるためのWIDE発光回路236とによって構成されてい
る。ストロボ昇圧回路231は、インターフェイスIC210か
らの信号によって制御される。また、メインCPU200は、
分圧回路237の出力により、充電の実行あるいは停止
を、インターフェイスIC210に指示する。また、ストロ
ボユニット230の発光部としては、配光角の狭いTELE側X
e管233と配光角の広いWIDE側Xe管235とが設けられてい
る。ここで、TELE側Xe管233は、メインCPU200からのTX
・ON信号により、フル発光を行なう。また、WIDE側Xe管
235はメインCPU200からのWX・ON信号で発光を開始し、W
X・OFF信号で発光を停止する。なお、WIDE側Xe管235
は、いわゆる赤目防止用としてのプリ発光にも使用され
る。
ミラー・シャッタユニット240は、正転によりミラー
のアップ、ダウンおよびシャッタチャージを行なうミラ
ー・シャッタ用モータ242と、シャッタの先幕、後幕の
走行を制御する2つのシャッタマグネット241a,241bと
からなる。ミラー・シャッタユニット240からは、3つ
のシーケンススイッチ(図示せず)が、メインCPU200に
直接入力されている。このシーケンススイッチは、ミラ
ーとシャッタの位置をモニターするためのスイッチであ
り、MUスイッチはミラーの上昇位置の検出、SCスイッチ
はシャッタのチャージ完了の検出を行ない、メインCPU2
00にモータを停止させるためのスイッチである。また、
Xスイッチはフォーカルプレーンシャッタの全開を知ら
せるスイッチで、ストロボの発光タイミングを取るため
のものである。ミラー・シャッタ用モータ242の逆転
は、ギヤ例によりパトローネ室まで送られ、巻戻しに使
われる。
巻上げユニット250は、巻上げモータ251とフィルム検
出用フォトインタラプタ252からなる。上述のように、
フィルム検出用フォトインタラプタ252の出力は、イン
ターフェイスIC210で波形整形され、メインCPU200に巻
上げ量を知らせるフィードバックパルスとなる。フィル
ムの巻上げは、巻上げモータ251の正転により行なわれ
る。一方、巻上げモータ251の逆転は、フィルムを途中
で取り出す際のギヤ解除に使用される。ここで、フィル
ム検出用フォトインタラプタ252は、フィルムのパーフ
ォレーションの移動量を検出することにより、フィルム
の移動量を検出する。フィルムを1コマ巻上げる毎に、
フィルム検出用フォトインタラプタ252は24個のパルス
を発生する。フィルム検出用フォトインタラプタ252
は、巻戻し時のモニタとしても使用される。すなわち、
パルスが出力されている間は、巻戻し中であることを意
味し、パルスが停止したときは巻戻しが終了したことを
意味している。巻戻しが終了したと判断されたときは、
メインCPU200は、ミラーシャッタ用モータ242を停止す
る。
レンズユニット260は、フォーカシングを行なう際に
使用されるAFモータ261と、フィードバックパルスを発
生するAF用フォトインタラプタ262と、絞り込みを停止
させる絞りマグネット263と、絞り込み量を検出する絞
り用フォトインタラプタ264と、ズーミングを行なうズ
ームモータ265と、ズームレンズの絶対位置を検出する
5ビットのズームエンコーダー266と、ズームの沈胴位
置を検出するSBスイッチ267とを有しており、レンズの
絞りの制御を行なっている。AFモータ261は、AFIC29で
測定したピントずれ量に応じた量だけ駆動される。ま
た、AFモータ261の駆動量は、AF用フォトインタラプタ2
62のフィードバックパルス数で検知される。さらに、ス
トロボのGナンバーの制御や絞り値の決定のために必要
となる被写体までの絶対距離は、レンズの無限遠心リセ
ット後にAF用フォトインタラプタ262のパルス数を積算
することによって得られる。ズームモータ265は、レン
ズ(図示せず)のズーミングや不使用時の沈胴動作を行
なうためのモータであり、ズームエンコーダ266とSBス
イッチ267により、絶対位置で制御される。ズームエン
コーダ266は、撮影可能な領域を32(=5ビット)分割
しており、インターフェイスIC210を介して、メインCPU
200に絶対位置を知らせている。SBスイッチ267は、レン
ズの沈胴端に設けられており、沈胴の完了を検出する。
沈胴位置の解除は、ズームエンコーダ266のWIDE端を兼
用している。絞り(図示せず)は、ミラーのアップと同
時に、バネにより機械的に絞り込みを行ない、設定され
た絞り値に達したとき絞り用マグネット263の吸着を解
除して、絞り込みを途中で停止させるようになってい
る。絞り込み量の検出は、絞り羽根の絞り込みに連動し
たギヤの回転を絞り用フォトインタラプタ264で検出す
ることにより行なう。すなわち、絞り用フォトインタラ
プタ264の出力するパルス数は、絞り込み量に比例して
いる。
ファインダユニット270は、レフレックスミラー(図
示せず)で反射してフレネルレンズ上に結像した被写体
像を接眼部まで導くための光学系であり、可動部はな
い。ここに配置された電装は、ファインダ内の表示を行
なうファインダ内表示用LCD271、このファインダ内表示
用LCD271を照明するバックライトLED272と測光用2分割
フォトダイオード273である。測光用2分割フォトダイ
オード273は、日の丸状或いは同心円状に分割されてお
り、中央重点測光と周辺測光とが可能である。測光用2
分割フォトダイオード273で発生した光電流は、そのま
まインターフェイスIC210に送られ、内部で電流/電圧
変換されて、メインCPU200のA/Dポートに送られる。フ
ァインダ内表示用LCD271は、透過形液晶を用いている。
このファインダ内表示用LCD271の表示内容は、表示ユニ
ット280のLCDパネル281と共通しているものが多い。フ
ァインダ内表示用LCD271に表示を行なわせる場合は、バ
ックライトLED272を点灯させる。バックライトLED272が
消灯していれば、ファインダ内表示用LCD271に表示が行
なわれていても撮影者には認識できない。したがって、
LCDパネル281の表示は行ない、且つファインダ内表示用
LCD271の表示は行なわない場合には、バックライトLED2
72を消灯させればよい。
表示ユニット280は、カメラの裏ブタ内にあり、大型
のLCDパネル281と、裏ブタ部に設けられたキースイッチ
群282と、LCDパネル281の駆動とキースイッチ群282の読
み込みを行なうLCDIC283と、フィルムに年月日等を写し
込むためのデートモジュール284とが配置されている。L
CDパネル281は、LCDIC283による表示とデートモジュー
ルによる日付表示の両方を1枚のパネルで行なってお
り、それぞれ駆動方式が異なるため特殊な構造になって
いる。また、このLCDパネル281は、ファインダ内表示用
LCD271とは異なり、反射形液晶を用いているため、バッ
クライトは必要でないかわりに、裏面に反射板(図示せ
ず)が設けられている。キースイッチ群282には、MODE
スイッチ、+/−スイッチ、PFスイッチ、Z・MEMOスイ
ッチ、MACROスイッチ、REWINDスイッチ、DRIVEスイッ
チ、SUBJECTスイッチ、ELASHスイッチの9個が接続され
ている。これらのスイッチのオン/オフは、LCDIC283を
介して、メインCPU200に読み込まれる。デートモジュー
ル284は、メインCPU200によって直接コントロールさ
れ、カメラの他の構成部と共通の電源である電池221を
使用している。したがって、この電池221を抜かれると
日付がリセットさせるため、大きめのバックアップコン
デンサ(図示せず)により、短時間の電池の出し入れで
はリセットさせないように配慮されている。
AFユニット290は、AFセンサ291と、このAFセンサ291
と一体に形成されたAFIC292とで構成されている。AFIC2
92は、AFセンサ291の積分結果を、シリアル通信ライン
を使って、メインCPU200に送り、このメインCPU200が演
算によりピントずれ量を求める。E2PROM209は、AFセン
サ291の画素のバラツキ、暗電流、位置の補正データ等
を記憶させるためにAFユニット290に配置されている
が、カメラ完成後は、メインCPU200内のRAMに記憶され
たデータの中の、電源をオフしても残しておきたいもの
を記憶させるための手段としても使用される。
次に、電源のオン/オフや省電力モードからの復帰等
を行なうための、メインCPU200の割込み方法について説
明する。メインCPU200は、立下りで割込み可能な割り込
みポートを4ポート有しており、それぞれ、PWスイッ
チ、BKスイッチ、PUPスイッチ、インターフェイスIC210
とLCDIC283からの割込み要求信号のNOR信号であるKEYIN
Tが接続されている。この割込みポートは、割込みの許
可および禁止の設定が可能である。割込みポートは、通
常は禁止状態となっているが、省電力モードに移行する
際には、割込み許可の状態に設定し直される。ここで、
省電力モードとは、PWスイッチあるいはBKスイッチがオ
ンした状態で長時間放置された場合に、電池の消耗を防
ぐためにメインCPU200が自から機能を停止してしまう状
態のことをいう。
PWスイッチは、カメラの電源スイッチであり、オンす
ると電池221の電圧がメインCPU200の電源である安定化
電源に供給され、メインCPU200にパワーオンリセットが
かかり、プログラムの最初から動作が開始され、撮影準
備が行なわれる。BKスイッチは、裏ブタに連動したスイ
ッチで、PWスイッチと同様、裏ブタを開けると、メイン
CPU200に電源が供給される。しかし、これは、裏ブタを
閉めると、PWスイッチがオフしていてもフィルムのロー
ディングを行なうなうようにするためであり、BKスイッ
チだけがオンしても撮影の準備は行なわれない。メイン
CPU200が動作を開始すると、インターフェイスIC210を
介してDC/DCコンバータ222が起動され、PWスイッチ、BK
スイッチがオフしても、メインCPU200には電源は供給さ
れ続ける。このとき、メインCPU200は、パワーオフの前
に行なわなければならない処理(沈胴、E2PROM209への
データの退避等)を行なった後、DC/DCコンバータ222を
停止させる。PUPスイッチは、ストロボのポップアップ
を検出してストロボの充電、発光を許可するスイッチで
あり、通常はメインCPU200が周期的に読んいるので割込
みの必要はない。KEYINTは、LCDIC283に入力されている
第1のキースイッチ群282のいづれかのスイッチが押さ
れた場合の信号とインターフェイスIC210の出力信号と
のNORゲート215の出力信号であるが、メインCPU200の作
動中には全てのキースイッチを周期的に読み込んでいる
ため、無視されている。KEYINTの割込み機能が必要とさ
れるのは、省電力モードに入った時のみである。省電力
モードでは、メインCPU200、インターフェイスIC210、D
C/DCコンバータ222等全ての機能が停止しており、この
状態でPWスイッチ、BKスイッチがオフされると、パワー
ダウンの処理あるいはフィルムのローディングが行なわ
れないでカメラが停止してしまう。これを防ぐため、メ
インCPU200は、省電力モードに入る前に割込みを許可
し、PWスイッチ、BKスイッチがオフするとDC/DCコンバ
ータ222を動作させ、自からの電源を確保するようにな
っている。すなわち、DC/DCコンバータ222が持っている
フィルター用のコンデンサによってスイッチのオフから
DC/DCコンバータ222起動までを補償している。PUPスイ
ッチとKEYINTは、カメラが操作された場合、省電力モー
ドから抜け出すための割込みがかかるようになってい
る。
第3図(a)〜第3図(d)は、本実施例に係わる巻
き戻し機能付きカメラの外観と操作部材を概略的に示す
外観図である。また、第4図はLCDパネル281の表示内容
を示す概念図、第5図はファインダ内表示用LCD271の表
示内容を示す概念図である。以下、これらの図を用い
て、操作および表示の概略を説明する。
PWスイッチ301は、電源をオンさせるためのスイッチ
である。また、PWスイッチ301がオンされると、レンズ
が沈動位置からWIDE端に繰り出され、LCDパネル281およ
びファインダ内表示用LCD271は表示を開始して、カメラ
は撮影が可能な状態になる。
ストロボポップアップボタン333は、カメラの本体に
収納されたストロボを使用状態にするためのボタンであ
る。
SELFスイッチ302は、セルフタイマーモードの設定お
よび解除を行うためのスイッチである。セルフタイマー
モードのときには、LCDパネル281にセルフタイマーマー
ク402が表示される。また、セルフタイマー作動中は、
このセルフタイマーマーク402およびAF補助光が点滅す
る。
ZOOM・WIDEスイッチ303とZOOM・TELEスイッチ304は、
ズームレンズおよびフォーカシングレンズの駆動を行な
わせるためのスイッチである。
レリーズスイッチ305は2段構成になっている。1段
目(ファーストレリーズスイッチ)は、測光、露出デー
タの測定、ファインダ内表示、AFを開始させるためのス
イッチである。また、2段目(セカンドレリーズスイッ
チ)は、露出およびセルフタイマーのスタートを行なう
ためのスイッチである。
SHIFT・UPスイッチ306およびSHIFT・DOWNスイッチ307
は、露出モード、Fナンバー、シャッタスピード、露出
補正値を変更するためのスイッチである。露出モードの
変更は、SHIFT・UPスイッチ306またはSHIFT・DOWNスイ
ッチ307とMODEスイッチ308とを同時に押すことにより行
なわれる。ここで、露出モードには、プログラムオート
モード(Pモード)と、絞り優先モード(Aモード)
と、マニュアルモード(Mモード)とがある。選択され
たモードは、LCDパネル281の露出モード表示部に表示さ
れる。
Fナンバーは、露出モードが、絞り優先モードのとき
とマニュアルモードのときにのみ変更することが可能で
ある。このFナンバーの設定値は、LCDパネル281および
ファインダ内表示用LCD271のFナンバー表示部401に表
示される。
シャッタスピードは、露出モードがマニュアルモード
のときにのみ変更することが可能である。シャッタスピ
ードの変更は、SHIFT・UPスイッチ306またはSHIFT・DOW
Nスイッチ307と+/−スイッチ309とを同時に押すこと
により行なわれる。このシャッタスピードの設定値は、
LCDパネル281およびファインダ内表示用LCD271のシャッ
タスピード表示部405,503に表示される。
露出補正値は、プログラムオートモードおよび絞り優
先モードのときに変更することができる。露出補正値の
変更も、SHIFT・UPスイッチ306またはSHIFT・DOWNスイ
ッチ307と+/−スイッチ309とを同時に押すことにより
行なわれる。この露出補正値は、LCDパネル281およびフ
ァインダ内表示用LCD271の+/−表示部409,507と、LCD
パネル281の駒数表示部407とに表示される。
SPOTスイッチ310は、スポット測光を選択するための
スイッチである。スポット測光値が入力されると、LCD
パネル281の測光モード表示部412の表示およびファイン
ダ内表示用LCD271のスポット測光表示が行なわれる。一
方、スポット測光モードでないときは、露出モードがプ
ログラムオートモードモードであるときは評価測光モー
ドとなりLCDパネル281の測光モード表示部412に「ESP」
が表示されるが、露出モードが絞り優先モードまたはマ
ニュアルモードであるときは平均測光モードとなりLCD
パネル281およびファインダ内表示用LCD271の表示は行
なわれない。
また、上述したMODEスイッチ308と+/−スイッチ309
とを同時にオンすると、各モードのリセットおよびバッ
テリーチェックが行われる。
PFスイッチ311は、オートフォーカスモードとパワー
フォーカスモードの切り換えを行うためのスイッチであ
る。なお、パワーフォーカスモードを選択したときは、
LCDパネル281およびファインダ内表示用LCD271で、パワ
ーフォーカス表示が行なわれる。
Z・MEMOスイッチ312は、ズーム位置のメモリーおよ
びコールを行なうためのスイッチである。
MACROスイッチ313は、マクロモードの切り換えを行う
ためのスイッチであり、押す毎に、テレマクロモード、
ワイドマクロモード、非マクロモードの順で切り換わる
ように構成されている。また、同時に、LCDパネル281の
マクロモード表示部410にマクロ状態が表示される。
DRIVEスイッチ314は、ドライブモードの切り換えを行
うためのスイッチである。このDRIVEスイッチ314により
選択されたドライブモードは、LCDパネル281のドライブ
モード表示部411に表示される。
SUBTECTスイッチ315は、サブジェクトモードの切り換
えを行うためのスイッチである。このSUBTECTスイッチ3
15により選択されたサブジェクトモードは、LCDパネル2
81のサブジェクトモード表示部に表示される。さらに、
サブジェクトモードとしてポートレートモードが選択さ
れた場合には、オートズームの倍率を表す数字が、LCD
パネル281およびファインダ内表示用LCD271のシャッタ
スピード表示部405,503に表示される。
FLASHスイッチ316は、ストロボモードの切り換えを行
なうためのスイッチである。このFLASHスイッチ316は、
内蔵ストロボが使用されている状態であり、且つ、露出
モードがプログラムオートモードまたは絞り優先モード
であるときに受け付けられる。LCDパネル281のストロボ
モード表示部413は、ストロボとして内蔵ストロボを使
用するときのみ表示が行なわれる。一方、露出モードと
してマニュアルモードが選択されているときは、LCDパ
ネル281およびファインダ内表示用LCD271の稲妻マーク
とLCDパネル281の括弧のみの表示が行なわれる。
裏ぶたマーク414は、これを点滅させることにより、
ユーザに裏ぶたを開けるよう促すために設けられたもの
である。
電池マーク415は、電池221の残量が少なくなったとき
に点滅させることにより、撮影者に電池221の交換を促
すために設けられたものである。電池221の残量が無く
なると、カメラの動作は停止する。
デートモードスイッチ317、デートセットスイッチ31
8、デートアジャストスイッチ319およびデート表示部40
8は、デート写し込み用の操作スイッチおよび表示であ
る。
REWINDスイッチ320は、後述するリワインド要求を行
なうためのスイッチである。
また、312はスイッチ蓋、322は外部LCDパネル、323は
アイピース、324はフィルム窓、325は電池蓋、326はス
トロボ、327はシュー(蓋つき)、328はAFイルミネー
タ、329はあと蓋、330は本体、331はあと蓋開放ノブ、3
32はグリップである。
また、第4図において、401は露出モード表示部、402
はセルフタイマモード表示部、403はサブジェクトモー
ド表示部、404はパワーフォーカス表示部、405はシャッ
タスピード表示部、406はFナンバー表示部、407はコマ
数表示部、408はデート表示部、409は+/−表示部、41
0はマクロモード表示部、411はドライブモード表示部、
412は測光モード表示部、413はストロボモード表示部で
ある。
さらに、第5図において、501はAF表示部、502はスト
ロボ表示部、503はシャッタスピード表示部、504はFナ
ンバー表示部、505はスポット測光表示部、506はパワー
フォーカス表示部、507は+/−表示部である。
なお、ファインダ内表示用LCD271のAF表示部501は、P
Fスイッチ311でオートフォーカスモードが選択されたと
きに、合焦が行なわれるとすると点灯し、合焦が不可能
であると判断されたときは点滅する。また、ファインダ
内表示用LCD271のストロボ表示部502は、内蔵ストロボ
と外付ストロボとが共にオフで且つ被写体の輝度が不足
している場合に点滅し、撮影者にストロボの使用を促
す。また、内蔵ストロボのみを使用するときには内蔵ス
トロボの充電が完了したときに点灯し、外付ストロボの
みを使用するときには外付ストロボの充電が完了したと
きに点灯する。さらに、内蔵ストロボと外付ストロボを
両方とも使用するときには、両方のストロボが共に充電
を完了したときに点灯する。
次に、第2図に示した巻き戻し機能付きカメラの動作
について説明する。
第6図は、メインCPU200の動作を概略的に示すフロー
チャート(メインルーチン)である。
撮影者が撮影のためにPWスイッチ301をオンするか、
もしくはフィルム装填のために裏ぶたを開くと、BKスイ
ッチがオンして、メインCPU200が起動する。メインCPU2
00が起動すると、第6図に示したフローチャートにした
がって、プログラムが実行される。
A002は、スタックのセットと割り込みの禁止を行なう
処理である。
A004は、パワーオン時の初期処理である。この初期処
理としては、インターフェイスIC210の起動、インター
フェイスIC210への通信を通してのDC/DCコンバータ222
の起動、E2PROM290からのデータの読み込み、メインCPU
200内のランダムアクセスメモリ(RAM)の初期化、メイ
ンCPU200のI/Oポートの初期化等がある。
A006は、モードスイッチ入力サブルーチンである。こ
の、モードスイッチ入力サブルーチンは、LCDIC283およ
びインターフェイスIC210に接続された計16個のスイッ
チ(キースイッチ群213,282)の状態をシリアル通信で
メインCPU200に読み込み、前のデータと比較により、エ
ッヂの検出、オンとなっているスイッチの計数、オフ→
オンとなっているスイッチの計数を行う。但し、ここで
はパワーオン直後のスイッチ初期状態の入力を目的とし
ている。
A008は、内蔵ストロボおよび外付ストロボの充電状態
等のデータのリセットを行なう処理である。
A010は、チェッカー通信サブルーチンである。チェッ
カー通信サブルーチンとは、シュー接点を通してカメラ
外部と通信を行うサブルーチンであり、外部チェッカー
を用いてRAMデータのリード/ライト等を行なう。
A012は、E2PROM209に記憶されているデータにより、
前回PWスイッチ301がオフされたときにリワインドの実
行中であったか否かの判断を行なうものであり、また、
A014は、A012にリワインドの実行中であったと判断され
たときにリワインドを行なうものである。これは、リワ
インドの途中でPWスイッチ301をオフされると、PWスイ
ッチ301のオフ時にリワインド中であったことがE2PROM2
09に記憶され、PWスイッチ301が再びオンされたときに
リワインドを再開するものである。
A016は、露出動作の準備のためのカメラの機構部の初
期化である。
A018は、E2PROM209に記憶されているデータにより、
前回PWスイッチ301がオフされたときにフィルムの巻き
上げの実行中であったか否かの判断を行なうものであ
り、A020は、A018でフィルムの巻き上げの実行中であっ
たと判断されたときは巻き上げを行なうものである。こ
れらは、上述のリワインドの場合(A012,A014)と同
様、フィルムの巻き上げの途中でPWスイッチ301をオフ
されると、PWスイッチ301のオフ時に巻き上げ中であっ
たことがE2PROM209に記憶され、PWスイッチ301が再びオ
ンされたときにフィルムの巻き上げを再開するものであ
る。なお、このとき、例えば露出後の巻き上げ途中に電
池が外れてしまったような場合にもフィルムの巻き上げ
が行なわれる為、露出済のフィルムに重なって露出され
るといった不都合を防止することができる。
A034は、測光サブルーチンである。ここでは、測光値
の初期値を入力する。
A036は、表示タイマーのカウンタのリセットを行なっ
ている。このカウンタはメインCPU200の100msecタイマ
ーがオーバーフローするたびに減算される。カウンタに
ボローが出ると、メインCPU200は省電力モードに移行す
る。
A038は、要求コードをリセットするものである。後述
するように、各種情報によりメインルーチンからの分岐
が必要なときに、その分岐に相当する要求コードがセッ
トされる。この要求コードは1バイトのデータであり、
00Hのときは分岐せずにメインループを繰り返す。
以下は、メインループに相当する部分である。メイン
ループには大きく2つのループがある。第1のループは
A040およびA070〜A152からなるループで、これが常に実
行されている。さらに、100msecのタイマーがオーバー
フローするとA040〜A152からなる第2のループが実行さ
れる。以下、このメインループの各処理について説明す
る。
A040は、メインCPU200のI/Oポートをリフレッシュす
る処理である。
A042は、100msecのタイマーがオーバーフローしたか
否かを確認するものである。オーバーフローしていた場
合は、A044により、100msecのタイマーが再度スタート
する。
A046では、PWスイッチ301、BKスイッチおよび内蔵ス
トロボの使用/収納状態を検出するPOPスイッチの状態
をメインCPU200に入力し、前データとの比較により、オ
フ→オン/オン→オフのエッヂを検知する。
A048は、上述のA006と同じ、モードスイッチ入力サブ
ルーチンである。
A050は、モード/要求コード設定サブルーチンであ
り、A046およびA048で入力した各スイッチの状態等によ
り、後述のようにして、メインルーチンからの分岐要求
コマンドの設定、カメラの動作モード、データの設定・
変更を行なう。
A052では、フォーカシングレンズの無限遠位置からの
繰り出し量より、被写体までの絶対距離を算出する。な
お、被写体までの絶対距離は、ストロボ撮影時のGナン
バーの演算や、オートズーム時のズーム位置演算に用い
られる。ここで、レンズの繰り出し量は、レンズの無限
遠の位置からのAF用フォトインタラプタ262のパルス数
を積算することによって得られる。
A054は、内蔵ストロボの充電時間を管理するための処
理である。充電が20秒間経っても終了しない場合は充電
を停止し、以後の再充電は行なわない。また、一度充電
が完了すると、20秒毎にコンデンサーの電圧をモニタ
し、リークした分を補充する。
A056では、ストロボの充電を停止する。
A058は、測光サブルーチンである。インターフェイス
IC210にコマンドを送信すると、レンズを通して入射す
る被写体からの反射光によるホトダイオードの光電流の
対数値に比例した電圧が出力される。これをメインCPU2
00でA/D変換し、被写体の輝度(BV値)を算出する。測
光用2分割フォトダイオード273は日の丸状或いは同心
円状に分割されていて、モードに応じてこれらの出力は
重み付け平均される。更にスポット測光はAFセンサ291
で代用されており、このAFセンサ291の積分時間からス
ポットBV値を算出している。
A060では、充電制御サブルーチンであり、内蔵ストロ
ボの充電の制御を行なう。メインCPU200は、ストロボポ
ップアップボタン333(第3図(c)参照)がオンされ
たことを検知すると、インターフェイスIC210にストロ
ボ昇圧回路231の起動コマンドを送信し、ストロボ昇圧
回路231は充電を開始する。コンデンサーの電圧は、分
圧回路237からメインCPU200のA/D変換ポートに入力され
る。このコンデンサーの電圧が所定の電圧に達すると、
メインCPU200は充電完了フラグをセットし、これによ
り、ストロボ昇圧回路231は充電を停止する。
A062は、外付ストロボデータ入力サブルーチンであ
り、外付ストロボからのデータを受信する。なお、この
サブルーチンは、外付ストロボが装着されているときの
み実行される。外付ストロボから入力されるデータとし
ては、充電状態、最大Gナンバー、ストロボモード等が
ある。
A064は、APEX演算サブルーチンである。このサブルー
チンでは、上記A058で算出された被写体の輝度データ、
上記A050で設定されたデータ、内蔵ストロボおよび外付
ストロボのデータにより、Fナンバー、シャッタスピー
ド、ストロボのGナンバー等を演算する。
A068では、モードや測光データ等の表示データをデコ
ードし、LCDIC282にシリアル通信ライン201によって送
ることにより、このLCDIC282の表示を更新する。なお、
表示手段としては、LCDパネル281、ファインダー内表示
用LCD271、LCD照明用のバックライトLED272およびセル
フタイマー作動時の補助光LED212があり、すべてA068で
処理している。上述のように、LCDパネル281とファイン
ダー内表示用LCD271は、LCDIC283で駆動している。LCDI
C283は、4本のCOMMON端子と22本のSEGMENT端子とを備
え、1/4デューティで88個の表示が可能である。メインC
PU200は、各モードやデータから点灯させるべき表示を
選択し、LCDIC283に88個のデータをシリアル通信201に
より転送する。LCDIC283は、この88個のデータにより、
LCDパネル281とファインダー内表示用LCD271の各表示部
を選択駆動させる。この表示は100msec毎に更新される
が、警告のための点滅表示はA068が3回実行される間だ
け表示し、続く2回は消灯することで、2Hz、デューテ
ィ3:2を実現している。バックライトLED272および補助
光LED212は、インターフェイスIC210へのシリアル通信
で制御されている。バックライトLED272はファーストレ
リーズスイッチやSPOTスイッチ310が操作されて、測光
が開始されると、点灯する。また、セルフタイマー作動
中や露出中には、消灯している。補助光LED212は、本来
低輝度時のオートフォーカスの補助を目的としている
が、セルフタイマーが作動している時は、これを告知す
るために、2Hzで点滅する。上述のように、LCDパネル28
1とファインダー内表示用LCD271は、デューティ3:2の点
滅を行なっているが、補助光LED212は輝度が高いので、
撮影者に不快感を与えないよう、デューティ1:4の点滅
にされている。
以上が、第2のループである。この第2のループは、
100msec毎に実行される。カメラの基本動作は、この100
msec毎の第2のループで行なわれるため、モードの設
定、測光、表示等は、それぞれ、100msec毎に更新され
ることになる。
続いて、100msecのタイマーにかかわりなく常に実行
される、第1のループ処理について説明する。
A070は、充電制御サブルーチンであり、上記A060と同
様、内蔵ストロボの充電の制御を行なう。
A072は、チェッカー通信サブルーチンであり、上記A0
10と同様の処理を行なう。
A074は、レリーズスイッチ305の1段目(ファースト
レリーズスイッチ)と2段目(セカンドレリーズスイッ
チ)の状態を入力する。
A076は、露出判断/露出サブルーチンであり、後述す
るように、露出シーケンスへの分岐の判断と露出とを行
なうサブルーチンである。
A078では、上記A076で露出が実行されたか否かを判断
する。露出が実行されていれば上記A044へジャンプし、
実行されていなければA080以降の処理を行なう。
A080〜A148では、上記A050で判断された分岐要求コー
ドに従って、各種の処理を実行する。
まず、A080は、上記A050でパワーダウンの要求がなさ
れていたか否かを判断する。パワーダウン要求がなされ
ていたと判断すると、A082によって、パワーダウンの処
理を行なう。
ここで、パワーダウンの処理について説明する。パワ
ーダウン時には、まず、メインCPU200への割り込みを禁
止する。次に、インターフェイスIC210にコマンドを送
信し、カメラのモータ(ミラーシャッタ用モータ242、
巻き上げモータ251、ズームモータ265、AFモータ261)
やLED等を総てオフする。さらに、必要なデータをE2PRO
M209に送信し、記憶させる。ここで、記憶させるデータ
としては、カメラ動作状態(PWスイッチ301のオフ時に
リワインド中であったか否か、および、PWスイッチ301
のオフ時にフィルム巻き上げ中であったか否か)、動作
モード、Fナンバー、シャッタスピード、露出補正デー
タ等がある。特に、Fナンバーとシャッタスピードとし
ては、各露出モードで設定された値を、それぞれ記憶す
る。最後に、フォーカシングレンズを無限遠位置に繰り
込み、沈胴させる。以上の処理を終了すると、インター
フェイスIC210をシステムダウンさせることで、DC/DCコ
ンバータ222を停止させる。その後は、バックアップコ
ンデンサの電荷が無くなってメインCPU200が停止するま
では、I/Oポートの初期化と、PWスイッチ301およびBKス
イッチのモニタのみを繰り返す。もし、ここでPWスイッ
チ301或いはBKスイッチがオンすれば、上記A002にジャ
ンプし、プログラムの実行が再開される。
A080でパワーダウン要求がなされていなかったと判断
されると、A084の処理を実行する。A084では、上記A050
でスタンバイの要求がなされていたか否かを判断する。
スタンバイ要求がなされていたと判断すると、A086によ
って、スタンバイの処理を行なう。スタンバイ時には、
まず、LCDIC282に表示消灯データを送信し、表示をすべ
て消灯する。続いて、スタンバイ解除のための割り込み
設定を行なう。上述したように、メインCPU200には4系
統の割り込みポートがあり、それぞれPWスイッチ301、B
Kスイッチ、POPスイッチ、KEYINT信号に接続されてい
る。ここで、KEYINTは、LCDIC282の割り込み信号とイン
ターフェイスIC210の割り込み信号の論理和であり、イ
ンターフェイスIC210に接続されたキースイッチ群213或
いはLCDIC282に接続されたキースイッチ群282の計17個
のスイッチのうちの何れかがオンすれば、割り込み信号
を発生する。ここで、PWスイッチ301、BKスイッチ、POP
スイッチ、KEYINT信号の何れかの割り込みが発生した場
合は、A024〜A032が実行される。A024では、初期設定を
行なう。このとき、割り込みは禁止される。続いて、A0
26では上記A004と同様のパワーオン時の初期処理を行な
う。ただし、ここでは、スタンバイ中もRAMのデータは
保持されているので、RAMの初期設定は行なわない。ま
た、スタンバイモードでは、省電力のために、インター
フェイスIC210、LCDIC282等の動作は停止され、クロッ
クも停止される。次に、A028で上記A006と同じくモード
スイッチ入力サブルーチンを実行し、A030で上記A008と
同様にして内蔵ストロボおよび外付ストロボの充電状態
等のデータのリセットを行ない、A032で上記A010と同じ
くチェッカー通信サブルーチンを実行する。その後、上
記A034以降を実行する。
A084でスタンバイの要求がなされていなかったと判断
されると、A088の処理を実行する。A088では、上記A050
でオートロードの要求がなされていたか否かを判断す
る。イニシャルロードの要求がなされていたと判断する
と、A090によって、イニシャルロードの処理を行なう。
イニシャルロードとは、撮影者が新たにフィルムを装填
した際に、撮影可能な位置までフィルムを巻き上げる動
作である。イニシャルロードを行なう際に、巻き上げモ
ータ251を、フィルム検出用フォトインタラプタ252の出
力パルスに基づいて制御する。巻き上げモータ251およ
びフィルム検出用フォトインタラプタ252の選択は、イ
ンターフェイスIC210にコマンドを送信することで行な
う。フィルムが所定の位置まで送られると、要求コマン
ドをリセットし、後述するA138にジャンプする。
A088でイニシャルロードの要求がなされていなかった
と判断すると、A092の処理を実行する。A092では、上記
A050でリワインドの要求がなされていたか否かを判断す
る。リワインドの要求がなされていたと判断された場合
は、A094によってリワインドの動作を実行する。リワイ
ンドとは、撮影の済んだ(或いは途中まで撮影がなされ
た)フィルムをパトローネ内に巻き戻す動作である。こ
のリワインドは、フィルム検出用フォトインタラプタ25
2の出力をモニタしながら、ミラーのアップ・ダウンや
絞りシャッタチャージと共同しているミラーシャッタモ
ータ242を反転させることにより行なう。ミラーシャッ
タモータ242およびフィルム検出用フォトインタラプタ2
52の制御は、インターフェイスIC210への通信をもって
実行される。リワインド中は、PWスイッチ301およびBK
スイッチのモニタが行われており、PWスイッチ301がオ
フしたとき、BKスイッチがオンしたとき或いはリワイン
ドが終了したときに処理を終了する。その後、A138で要
求コマンドをリセットし、上述のA044にジャンプする。
ここで、PWスイッチ301がオフしたときは、次にPWスイ
ッチ301がオンしたときに上記A014でリワインドを再開
するために、カメラ動作状態を示すデータを「リワイン
ド中」にセットしておく。
A092でイニシャルロードの要求がなされていなかった
と判断されると、A096の処理を実行する。A096では、上
記A050でギアはずしの要求がなされていたか否かを判断
する。ギヤはずしの要求がなされていたと判断された場
合は、A094によってギヤはずしの動作を実行する。ギヤ
はずしとは、巻き込まれたフィルムを引き出すことがで
きる状態にするために、巻き上げスプールをフリーにす
る動作である。このギヤはずしが終了すると、A138で要
求コマンドをリセットし、上述のA044にジャンプする。
A096でギアはずしの要求がなされていなかったと判断
されると、A100の処理を実行する。A100では、上記A050
で1コマ巻き上げの要求がなされていたか否かを判断す
る。1コマ巻き上げの要求がなされていたと判断された
場合は、A102によって1コマ巻き上げの動作を実行す
る。1コマ巻き上げとは、露出動作を行なわないままフ
ィルムを1コマ撮影分巻き上げる動作をいう。このと
き、巻き上げモータ251およびフィルム検出用フォトイ
ンタラプタ252の制御は、インターフェイスIC210を通し
て行なう。
A100で1コマ巻ぎ上げの要求がなされていなかったと
判断されると、A104の処理を実行する。A104では、上記
A050でレンズ沈胴の要求がなされていたか否かを判断す
る。レンズ沈胴の要求がなされていたと判断された場合
は、A106によってレンズを沈胴させ、撮影不能状態にす
る。
A108ではPWスイッチ301の状態をモニタする。PWスイ
ッチ301がオフである場合には、A110以下の処理は不要
になるので、上記A036にジャンプする。
A110およびA112は、PWスイッチ301がオンであるとき
に、レンズを沈胴域からWIDE端まで繰り出す処理であ
る。なお、一旦A112が実行されるとメインCPU200のレン
ズ初期セットフラグがセットされるので、2順目から
は、この処理は実行されない。
A114では、上記A050でパワーズームの要求がなされて
いたか否かを判断する。パワーズーム要求がなされてい
たと判断された場合は、A116で、パワーズームを行な
う。パワーズームとは、ZOOM・TELEスイッチ304およびZ
OOM・WIDEスイッチ303をモニタし、操作されているスイ
ッチの方向にズームモータ265を回転させ、このZOOM・T
ELEスイッチ304或いはZOOM・WIDEスイッチ303がオフさ
れるとズームモータ265を停止させるものである。ま
た、パワーズームを行なっている最中は、メインCPU200
は、ファーストレリーズスイッチおよびズームエンコー
ダ266の値を、インターフェイスIC210を介して通信で入
力する。ここで、ファーストレリーズスイッチがオンす
るか、または、ズームレンズがTELE端或いはWIDE端に達
すると、ズームモータ265を停止させ、その後、A138で
要求コードをクリアし、上記A044にジャンプする。ファ
ーストレリーズスイッチがオンしたときにズームモータ
265を停止させるのは、ズームの状態よりもシャッタチ
ャンスの方を優先させるためである。ファーストレリー
ズスイッチがオンしたときは、引き続き、レリーズの準
備を行なう。
A114でパワーズームの要求がなされていなかったと判
断されると、A118の処理を実行する。A118では、上記A0
50でマクロズームの要求がなされていたか否かを判断す
る。マクロズームの要求がなされていたと判断された場
合は、A120によってマクロズームの動作を実行する。マ
クロズームとは、マクロ撮影の可能な焦点距離位置にズ
ームレンズを移動させることである。ここで、マクロ撮
影が可能な焦点距離は2点あって、それぞれTELEマクロ
とWIDEマクロとしている。マクロズームをTELEマクロと
するか或いはWIDEマクロとするかの選択は、この選択を
指示するためのフラグをA050でセットすることによって
行なう。ズーミングの制御は、予め記憶してあるマクロ
位置のエンコーダ値と現エンコーダ値とを比較しなが
ら、ズーミングの方向および速度を制御し、目標位置で
停止させるようにしている。その後、A138で要求コード
をクリアし、上記A044にジャンプする。
A188でマクロズームの要求がなされていなかったと判
断されると、A122の処理を実行する。A122では、上記A0
50でプリセットズームの要求がなされていたか否かを判
断する。プリセットズームの要求がなされていたと判断
された場合は、A124によってプリセットズームの動作を
実行する。プリセットズームとは、あらかじめE2PROM20
9に記憶されている任意の焦点距離に、瞬時にズーミン
グを行なう処理であり、目標値がE2PROM209に記憶され
ていること以外は上記マクロズームの制御と同じであ
る。その後、A138で要求コードをクリアし、上記A044に
ジャンプする。
A122でプリセットズームの要求がなされていなかった
と判断されると、A126の処理を実行する。A126では、上
記A050で倍率変更の要求がなされていたか否かを判断す
る。倍率変更の要求がなされていたと判断された場合
は、A128によって倍率変更の動作を実行する。ここで、
倍率とは、オートズームの倍率でもある。すなわち、 倍率=レンズ焦点距離/被写体距離 である。倍率は数点があらかじめ決められていて、上記
A052で求められている被写体距離のデータと選択された
倍率とにより、焦点距離が求められる。A128では、この
求められた焦点距離に相当する位置までズーミングを行
なう。ここで、ズーミングの制御は、ズームエンコーダ
266の値を、メインCPU200に、インターフェイスIC210を
介して通信で入力することにより行なう。その後、A138
で要求コードをクリアし、上記A044にジャンプする。
A126で倍率変更の要求がなされていなかったと判断さ
れると、A130の処理を実行する。A130では、上記A050で
脱マクロ要求がなされていたか否かを判断する。脱マク
ロ要求がなされていたと判断された場合は、A132によっ
て脱マクロの動作を実行する。A132では、フォーカシン
グレンズがマクロ撮影領域にある場合には、通常の至近
端まで、AFフォトインタラプタ262による絶対距離カウ
ンターをモニタしながら、AFモータ261を用いて繰り込
む。その後、A138で要求コードをクリアし、上記044に
ジャンプする。
A130で脱マクロ要求がなされていなかったと判断され
ると、A134の処理を実行する。A134では、上記A050でレ
ンズWIDE端セット要求がなされていたか否かを判断す
る。レンズWIDE端セット要求がなされていたと判断され
た場合は、A136によってレンズWIDE端セットの動作を実
行する。A132では、ズームエンコーダ266の目標値をレ
ンズWIDE端に設定して、上記A120やA124と同様の処理を
行なう。その後、A138で要求コードをクリアし、上記A0
44にジャンプする。
A134でレンズWIDE端セット要求がなされていなかった
と判断されると、A140の処理を実行する。A140では、上
記A050で1コマ巻き上げ&レンズWIDE端セット要求がな
されていたか否かを判断する。1コマ巻き上げ&WIDE端
セット要求がなされていたと判断された場合は、A142に
よって1コマ巻き上げ&WIDE端セットの動作を実行す
る。1コマ巻き上げ&WIDE端セットとは、1コマ巻き上
げとWIDE端セットの両方を行なうものであり、A142で上
記A136と同様のレンズWIDE端セットの処理を行なった後
にA102にジャンプし、1コマ巻き上げの処理を行なう。
A140で1コマ巻き上げ&レンズWIDE端セット要求がな
されていなかったと判断されると、A148の処理を実行す
る。A148では、上記A050でパワーフォーカスの要求がな
されていたか否かを判断する。パワーフォーカスの要求
がなされていたと判断された場合は、A150によってパワ
ーフォーカスの動作を実行する。パワーフォーカスは、
ZOOM・TELEスイッチ304およびZOOM・WIDEスイッチ303を
モニタしていて、ZOOM・TELEスイッチ304がオンされる
とレンズが無限遠側に駆動するようにAFモータ261を駆
動させ、ZOOM・WIDEスイッチ303がオンされるとレンズ
が至近側に駆動するようにAFモータ261を駆動させるも
のである。AFモータ261の駆動は、ZOOM・TELEスイッチ3
04およびZOOM・WIDEスイッチ303をオフとすることによ
り停止する。これによって、撮影者は、マニュアル操作
で、任意に焦点合わせを行なうことができる。さらに、
レンズの駆動中は、ファーストレリーズスイッチと絶対
距離カウンタの値をモニタし、ファーストレリーズスイ
ッチがオンすると、露出準備のために、レンズの駆動を
停止する。また、レンズが無限遠端或いは至近端に達す
ると、同様にレンズの駆動を停止させる。なお、至近端
は、焦点距離が同じときでも、マクロモード時と歪マク
ロモード時とでは、異なる位置に設定してある。
A148でパワーフォーカスの要求がなされていなかった
と判断されると、A152の処理を実行する。A152は、AF制
御サブルーチンである。このAF制御サブルーチンでは、
まず、測距のためのAFセンサーの積分をスタートさせ、
AF測距演算を行なう。次に、PFスイッチ311によりオー
トフォーカスモードが選択されており、且つ、ファース
トレリーズスイッチがオンされていれば、フォーカシン
グのためのレンズ駆動を行なう。続いて、合焦時には合
焦フラグをセットし、合焦不能時には合焦不能フラグを
セットする。これらのフラグによって、露出を開始する
か否かの判断や、上記A068での合焦・非合焦の表示を行
なっている。
次に、メインルーチン(第6図)のA050に示したモー
ド/要求コード設定サブルーチンについて、第7図
(a)〜第7図(h)を用いて説明する。
第7図(a)〜第7図(h)は、第6図のA050に示し
たモード/要求コード設定サブルーチンを示すフローチ
ャートである。上述したように、モード/要求コード設
定サブルーチンでは、各スイッチの状態等のデータか
ら、モードの設定やメインルーチンの分岐要求コードの
設定等を行なう。
まず、B000で初期設定を行なった後、B002でズームレ
ンズの位置を入力する。上述したように、ズームレンズ
には5ビットのズームエンコーダ266が付帯されてお
り、このズームエンコーダ266の出力値をインターフェ
イスIC210にて読みとって、メインCPU200にシリアル通
信する。ズームエンコーダ266は、WIDE端で「11111」、
すなわち10進数で「31」となり、TELE端で「00000」す
なわち10進数で「0」となる。また、レンズが沈胴域に
あるときには、これとは別に、沈胴スイッチ(SBスイッ
チ)がオンする。このときのエンコーダ出力は10進数で
「31」(WIDE端)を示す。
B004では、ズーム位置に応じた開放Fナンバーのデー
タを、APEXAVの型式で入力する。
B006では、内蔵ストロボ或いは外付ストロボがオンし
ているかオフしているかを判断する。内蔵ストロボ或い
は外付ストロボがオンしている場合には、B008でSPOTフ
ラグをクリアして、SPOT測光を禁止する。
B010では、裏ぶたが開いているか閉じているかを判断
する。
裏ぶたが閉じている場合は、B012を実行する。B012で
は、さらに裏ぶたが閉じられた直後であるか否か、すな
わち、前回モード/要求コード設定サブルーチンを実行
したときに裏ぶたが開いていたか閉じていたかを判断す
る。ここで、もし裏ぶたが閉じられた直後であれば、ま
ず、B014でフィルムコマ数のリセット、露出補正値のリ
セット等裏ぶたが閉じたときのモードのリセットを行な
い、次に、B016でイニシャルロード要求コードをセット
し、サブルーチンを終了する。このイニシャルロード要
求コードは、メインルーチンで要求された内容の動作を
実行するためのコードである。
B012で裏ぶたが閉じられた直後ではないと判断された
場合は、B020でPWスイッチ301がオンであるかオフであ
るかの判断を行なう。ここで、PWスイッチ301がオフで
ある場合には、B022でモードのリセットを行なった後
に、B024でパワーダウン要求コードをセットし、サブル
ーチンを終了する。
一方、裏ぶた閉じられた直後ではなく且つPWスイッチ
301がオンのときは、B028でフィルムエンドの検知をお
こなう。ここで、フィルムエンドが検知されたときは、
B303でモードのリセットを行なった後に、B032でリワイ
ンド要求コードのセットを行ない、サブルーチンを終了
する。なお、フィルムエンドとは、フィルムの巻き上げ
中、所定の時間が経過してもフィルム走行に伴なうフィ
ルム検出用フォトインタラプタ252のパルスが所定数入
力されない場合のことをいう。このとき、巻き上げシー
ケンス中で、フィルムエンドデータがセットされる。リ
ワインドが要求されたか否かは、このフィルムエンドデ
ータにより判断される。
B028でフィルムエンドが検知されたなかったときは、
B062(第7図(c)参照)にジャンする。
また、B012で、裏ぶたが開いているときは、B036で裏
ぶたが開けられた直後であるか否か、すなわち、前回モ
ード/要求コード設定サブルーチンを実行したときに裏
ぶたが開いていたか閉じていたかを判断する。ここで、
裏ぶたが開けられた直後であると判断されたときは、B0
38で露出補正値のリセット等のモードリセットを行なっ
た後に、B040でギヤはずし要求コードをセットし、サブ
ルーチンを終了する。一方、裏ぶたが開いた直後でない
場合には、B044でPWスイッチ301がオフされた直後であ
るか否かを判断する。PWスイッチ301がオフされた直後
である場合には、B046でパワーオフ時と同等のモードリ
セットを行なった後、B048でレンズの沈胴要求コードを
セットし、サブルーチンを終了する。
一方、B044でPWスイッチ301がオフされた直後でない
と判断された場合には、B052でPWスイッチ301のオン/
オフを判断する。裏ぶたが開いた状態でPWスイッチ301
がオフされ、且つ、レンズの沈胴が終了すると、次回か
らは表示カウンターは減算処理シーケンスを実行してお
り、B054で25秒間経過したと判断されると、B058でスタ
ンバイ要求コードがセットされることになる。また、B0
52でPWスイッチ301のオンであると判断された場合は、B
062にジャンプする。
B062以降は、裏ぶたの開いているか閉じているかにか
かわらず、同一の処理ルーチンを実行する。B062〜B086
では、セルフタイマー動作時の処理を行なう。
セルフタイマーは、セルフタイマーモードフラグ(F_
MSLF)とセルフタイマー動作中フラグ(F_ISLF)によっ
てその動作状態を判断することができる。B062ではセル
フタイマーモードフラグを、また、B064ではセルフタイ
マー動作中フラグをチェックする。両フラグが共にセッ
トされている状態、すなわち、セルフタイマーモードが
選択され、且つ、セルフタイマーが動作中である場合
は、12秒間のセルフタイマーが作動している。この状態
では、PWスイッチ301、BKスイッチの他に、SELFスイッ
チ302、MODEスイッチ308および+/−スイッチ309を受
けつける。
まず、B066で12秒経過したか否かを判断する。この判
断は、セルフタイマー用カウンタを減算し、そのボロー
をチェックすることによって行なう。12秒経過している
場合には、B068で露出要求コードをセットし、サブルー
チンを終了する。一方、12秒経過していないと判断され
た場合には、B072で、オンされているスイッチの数が1
個であるか否かを確認する。
オンされているスイッチの数が1個である場合は、B0
74で、SELFスイッチ302の状態をチェックする。ここ
で、SELFスイッチ302がオンであると判断された場合に
は、B076でセルフタイマー動作中フラグ(F_ISLF)をク
リアし、セルフタイマーを途中解除する。但し、このと
き、セルフタイマーモード(F_MSLF)は保持されるの
で、レリーズスイッチ305を押し込めば、再びセルフタ
イマーがスタートする。また、SELFスイッチ302がオフ
であると判断された場合には、そのままサブルーチンを
終了する。
一方、B072で、オンされているスイッチの数が1個以
外であると判断された場合には、B080で、オンされてい
るスイッチの数が2個であるか否かを確認する。ここ
で、オンされているスイッチの数が2個であると判断さ
れた場合には、続いて、B082でMODEスイッチ308のオン
/オフを、B084でと+/−スイッチ309のオン/オフ
を、それぞれ確認し、MODEスイッチ308と+/−スイッ
チ309が同時にオンされているときは、B260(第7図
(h)参照)にジャンプし、後述するように、カメラの
モードリセットが行なわれる。このときは、セルフタイ
マーモードフラグ(F_MSLF)とセルフタイマー動作中フ
ラグ(F_ISLF)は同時にクリアされるので、セルフタイ
マーが途中解除されると共に、セルフタイマーモードも
解除される。また、MODEスイッチ308と+/−スイッチ3
09の少なくとも一方がオフである場合には、そのままサ
ブルーチンを終了する。カウンターには、初期値として
120がセットされており、100msec毎にサブルーチンが実
行されるので、セルフタイマースタートから約21秒後に
露出が行なわれることになる。なお、B062でセルフタイ
マーモードフラグ(F_MSLF)がセットされていないと判
断された場合およびB064でセルフタイマー動作中フラグ
(F_ISLF)がセットされていないと判断された場合は、
B088にジャンプする。
B088以降は、MODEスイッチ308の操作によるモード設
定処理である。
B088では、セルフタイマーのカウンターのリセットを
行なう。
B090では、オンされているスイッチがあるか否かを判
断する。もし、オンされているスイッチがなければ、表
示カウンターをチェックし、25秒経過していなければ、
B094の設定およびB096のスタンバイ要求コードのセット
を行なう。なお、表示カウンターも、セルフタイマーカ
ウンターと同様に、初期値256を100msec毎に減算するこ
とで、約25秒後の計時を行なっている。
一方、B090でオンされているスイッチがある判断され
た場合は、B100でDXコードサブルーチンを実行する。こ
のDXコードサブルーチンは、フィルムパトローネー側面
のDX情報を入力するものである。DX情報の入力は、メイ
ンCPU200のポートで直接行なっている。
続いて、B102で、表示カウンターのリセットを行な
う。
次に、B104で、カメラの状態が、リワインドが終了し
た状態であるか否かを判断する。リワインドが終了した
との判断がなされると、即座にリターンし、裏ぶたが開
いた状態でリワインド終了コードがリセットされるまで
は、モード設定等を受け付けない。
一方、B104でリワインドが終了していないと判断され
た場合には、B108を実行する。B108では、オンされてい
るスイッチの数が1個であるか否かの判断を行なう。こ
こで、オンされたスイッチの数が1個でない(すなわち
複数である)と判断されたときは、B248(第7図(h)
参照)にジャンプする。また、オンされたスイッチの数
が1個であると判断された場合には、さらに、B110でオ
ンした直後であるか否かを判断し、継続的にオンされて
いる場合はB214(第7図(g)参照)にジャンプする。
一方、オンした直後である場合には、B112以降を実行す
る。
B112以降は、スイッチが単独にオンされたときの処理
である。
B112では、REWINDスイッチ320のオン/オフをチェッ
クする。REWINDスイッチ320がオンされていると判断さ
れた場合には、B114でモード設定を行った後、B116でリ
ワインド要求コードをセットしてサブルーチンを終了す
る。一方、B112でREWINDスイッチ320がオフされている
と判断された場合には、B120を実行する。
B120では、モードの変更が禁止されているか否かをチ
ェックする。ここで、モードの変更が禁止されているか
否かの判断は、モード変更禁止フラグをもって行なう。
モード変更禁止フラグはイニシャルロードを失敗した時
にセットされる。従って、イニシャルロードを失敗した
時は、REWINDスイッチ320のみを受けつけることにな
る。B120でモードの変更が禁止されていると判断された
場合には、そのままサブルーチンを終了する。一方、モ
ードの変更が禁止されていないと判断された場合には、
B124を実行する。
B124では、SELFスイッチ302のオン/オフをチェック
する。ここで、SELFスイッチ302がオンされていると判
断された場合には、B126でセルフモードフラグ(F_MSL
F)のセット/リセットを行ない、サブルーチンを終了
する。一方、SELFスイッチ302がオフされていると判断
された場合には、B130を実行する。
B130では、SPOTスイッチ310のオン/オフをチェック
する。ここで、SPOTスイッチ310がオンされていると判
断された場合には、B132でスポットモードフラグ(F_MS
POT)のセット/リセットを行ない、B134でスポット積
分終了フラグ(F_SPLOCK)のリセットを行ない、さら
に、B136で測光演算表示を開始する。F_MSPOTがセット
され、かつ、F_SPLOCKがリセットされるとA058でAFセン
サ291の積分が開始される。積分の終了により被写体輝
度BVが求められると、F_SPLOCKがセットされAEがロック
される。また、F_MSPOTがセットされ、F_SPLOCKがリセ
ットされた状態では、露出演算値の表示は禁止されてい
る。また、この時点で再度SPOTスイッチ310をオンする
と、スポット測光モードが解除される。
B130でSPOTスイッチ310がオフされていると判断され
た場合には、B140を実行する。B140では、PFスイッチ31
1のオン/オフをチェックする。ここで、PFスイッチ311
がオンされていると判断された場合には、B142でPFフラ
グ(F_MPF)のセット/リセットを行なう。F_MPFがセッ
トされるとカメラはPF(パワーフォーカス)モードとな
り、リセットされるとAF(オートフォーカス)モードと
なる。PFモードでは、合焦・非合焦にかかわりなく、セ
カンドレリーズスイッチがオンされると露出を行なう。
B140でPFスイッチ311がオフされていると判断された
場合には、B140を実行する。B140では、Z・MEMO(ズー
ムメモリー)スイッチ312のオン/オフをチェックす
る。ここで、Z・MEMOスイッチ312がオンされていると
判断された場合には、続いて、B148でMEMOモードである
か否かの判断を行なう。MEMOモードであると判断された
場合には、その時のズームエンコーダ266の出力値およ
びマクロモード(テレマクロフラグ;F_TMCRとワイドマ
クロフラグ;F_WMCR)の状態をE2PROMに記憶し、ズーム
メモリ表示点滅カウンターをセットする。このカウンタ
ーを、上述したメインルーチン(第6図)のA068でモニ
ターし、ズームメモリ表示を5回点滅させる。これによ
って、撮影者は、ズーム位置がメモリーされたことを確
認できる。一方、B148でMEMOモードでないと判断された
場合には、B152でリセットズーム要求コードをセット
し、サブルーチンを終了する。このコードで、メインル
ーチン(第6図)のA124がコールされ、E2PROMに記憶さ
れたデータに基づき、瞬時にズーミングが行われる。
B146でZ・MEMOスイッチ312がオフされていると判断
された場合には、B156を実行する。B156では、MACROス
イッチ313のオン/オフをチェックする。ここで、MACRO
スイッチ313がオンされていると判断された場合には、B
158でモードの変更を行なう。ここでは、否マクロモー
ド(F_TMCR=0、F_WMCR=0)、テレマクロモード(F_
TMCR=1、F_WMCR=0)、ワイドマクロモード(F_TMCR
=0、F_WMCR=1)の順にデータを変更する。
次に、B160でデータを変更した結果がマクロモードで
あるか否かの判断を行なう。マクロモードであれば、B1
62でマクロズーム要求コードをセットする。この結果、
メインルーチン(第6図)のA120で、マクロ域にズーミ
ングが行われる。また、否マクロモードであれば、B164
で脱マクロ領域要求コードをセットする。この結果、メ
インルーチン(第6図)のA132で、仮に、フォーカシン
グレンズがマクロ領域にあれば、通常の至近端まで繰り
込まれる。
B156でMACROスイッチ313がオフされていると判断され
た場合には、B168を実行する。B168では、DRIVEスイッ
チ314のオン/オフをチェックする。ここで、DRIVEスイ
ッチ314がオンされていると判断された場合には、B170
で、シングルモード(F_MDRV0=0、F_MDRV1=0)、連
写モード(F_MDRV0=1、F_MDRV1=0)、2重露出モー
ド(F_MDRV0=0、F_MDRV1=1)の順でデータの変更を
行なう。次に、B172で、2重露出モードでの1回目の撮
影が終了しているか否かの判断を行なう。終了している
とき(F_MDRV0=1、F_MDRV1=1)には、シングルモー
ドに戻した上(B170)、B174で1コマ巻き上げ要求コー
ドをセットし、サブルーチンを終了する。これにより、
メインルーチン(第6図)に示したA102で、フィルム1
コマ分の巻き上げを行なう。
B168でDRIVEスイッチ314がオフされていると判断され
た場合には、B178を実行する。B178では、SUBJECTスイ
ッチ315のオン/オフをチェックする。ここで、SUBJECT
スイッチ315がオンされていると判断された場合には、B
180で、否サブジェクトモード(F_MSBT0=0、F_MSBT1
=0)、ポートレートモード(F_MSBT0=1、F_MSBT1=
0)夜景モード(F_MSBT0=0、F_MSBT1=1)、ズーム
メモリーモード(F_MSBT0=1、F_MSBT1=1)の順でデ
ータ変更を行なう。ここで、ポートレートモードは、オ
ートズーム機能を使用した絞り開放優先プログラムAEモ
ードであり、B182で、このモードが選択されていると判
断されると、オートズームの初期位置にズーミングする
ために、B184でスタンダードズーム要求コードをセット
する。また、夜景モードは、夜景撮影プログラムAEモー
ド、ズームメモリーモードは前述の通りである。
B178でSUBJECTスイッチ315がオフされていると判断さ
れた場合には、B188を実行する。B188では、FLASHスイ
ッチ316のオン/オフをチェックする。ここで、FLASHス
イッチ316がオンされていると判断された場合には、続
いて、B190で内臓ストロボの状態を判断する。FLASHス
イッチ316がオン且つ内蔵ストロボがPOP・UP状態であれ
ば、B192で、露出モードよりAUTOモード(F_MSTR0=
0、F_MSTR1=0)、AUTO−Sモード(F_MSTR0=1、F_
MSTR1=0)、FILL−INモード(F_MSTR0=0、F_MSTR1
=1)の順で、あるいは、AUTOモードとAUTO−Sモード
の順でデータを変更する。ここで、AUTOモードは、低輝
度時自動発光モードである。また、AUTO−Sモードは、
赤目を防止するためのプリ発光を行なった上で、AUTOモ
ードと同じ動作を行なうモードである。さらに、FILL−
INモードは、逆光日中シンクロ等に対応するための強制
発光モードである。但し、フォーカルプレーンシャッタ
ーでは、高速撮影時にはフラッシュ撮影が不能であるた
め、高輝度時のFILL−INモードの使用には絞りの調整が
必要になる。したがって、本実施例のカメラでは、FILL
−INモードでは、シャッタスピード、絞り共に、カメラ
側で決められるプログラムAEモードでの私用に限定して
いる。
B188でFLASHスイッチ316がオフされていると判断され
た場合には、B196を実行する。B196では、ZOOM・TELEス
イッチ304/ZOOM・WIDEスイッチ303をチェックする。ZOO
M・TELEスイッチ304/ZOOM・WIDEスイッチ303には3通り
の機能があり、オンされていると判断されたときは、モ
ードに従って、それぞれの要求コードをセットする。ま
ず、B198で、ポートレートモードが選択されているか否
かを判断し、続いて、B202で、倍率変更モードが選択さ
れているか否かを判断する。ポートレートモードが選択
され且つ倍率変更モードが選択されているときは、B204
で倍率変更要求が出され、サブルーチンを終了する。こ
のとき、ZOOM・TELEスイッチ304/ZOOM・WIDEスイッチ30
3は、オートズームの倍率変更手段として用いられる。
倍率としては、1/70、1/50、1/30があり、ZOOM・TELEス
イッチ304がオンされているときは高倍率側に、ZOOM・W
IDEスイッチ303がオンされているときは低倍率側に、そ
れぞれ倍率の変更が行われる。ポートレートモードに入
ったとき、および、倍率が変更されたときには、1/70、
1/50、1/30を表わす「1」、「2」、「3」の数字を、
ファインダー内表示用LCD271(第4図参照)とLCDパネ
ル281(第5図参照)のシャッタスピード表示部に表示
する。
B198で、ポートレートモードが選択されていないと判
断されたときは、B206でパワーフォーカスモード(PFモ
ード)が選択されているか否かを判断する。パワーフォ
ーカスモードが選択されていると判断されたときは、B2
08でパワーフォーカス駆動要求が出される。パワーフォ
ーカスモードでは、ZOOM・TELEスイッチ304がオンされ
るとフォーカシングレンズを無限遠オン方向に絞り込
み、ZOOM・WIDEスイッチ303がオンされるとフォーカシ
ングレンズを至近側に繰り出す。また、パワーフォーカ
スモードが選択されていないと判断されたときは、パワ
ーズームモードとなる。通常は、このパワーズームモー
ドが選択されている。パワーズームモードが選択されて
いるときは、B210でパワーズーム駆動要求が出される。
パワーズームモードでは、スイッチの方向に従って、TE
LE側或いはWIDE側にズーミングを行なう。B208でパワー
フォーカス駆動要求が出された後、および、B210でパワ
ーズーム駆動要求が出された後は、サブルーチンを終了
する。
一方、B196でZOOM・TELEスイッチ304/ZOOM・WIDEスイ
ッチ303がオフされていると判断されたときは、B224
(第7図(g)参照)へジャンプする。
B214〜B246は、スイッチの単独かつ継続的オン時の処
理である。
B214は、B120の場合と同様、モード変更禁止フラグに
より、モードの変更が禁止されているか否かをチェック
する。モードの変更が禁止されていると判断されたとき
はサブルーチンを終了し、禁止されていないと判断され
たときはB218を実行する。
B218では、ZOOM・TELEスイッチ304/ZOOM・WIDEスイッ
チ303をチェックする。オンされていると判断されたと
きは、B220で、ポートレートモードが選択されているか
否かを判断する。ZOOM・TELEスイッチ304およびWIDEス
イッチ303の判断であり、ポートレートモードが選択さ
れていないと判断されたときは、B206へジャンプし、上
述のような処理を行なう。一方、ポートレートモードが
選択されていると判断されたときは、そのままサブルー
チンを終了する。
B218で、ZOOM・TELEスイッチ304/ZOOM・WIDEスイッチ
303がオフされていると判断されたときは、B224を行な
う。B224では、ファーストレリーズスイッチのオン/オ
フをチェックする。ファーストレリーズスイッチがオン
されていると判断されたときは、B266で測光演算と表示
とを開始し、サブルーチンを終了する。
B224で、ファーストレリーズスイッチがオフされてい
ると判断されたときは、B230を行なう。B230では、MODE
スイッチ308のオン/オフをチェックする。ここで、MOD
Eスイッチ308がオンされていると判断されたときは、B2
32で測光演算と表示とを禁止し、サブルーチンを終了す
る。
B230で、MODEスイッチ308がオフされていると判断さ
れたときは、B236を行なう。B236では、+/−スイッチ
309のオン/オフをチェックする。ここで、+/−スイ
ッチ309がオンされていると判断されたときは、さら
に、B238でマニュアルモードであるか否かを判断し、マ
ニュアルモードでないときは、露出補正量の設定のため
に、LCDパネル281のコマ数表示部に補正量を表示すべ
く、表示切り換えフラグをセットする。このフラグによ
り、メインルーチン(第6図)に示したA068で、表示を
切り換える。表示切り換えフラグをセットした後は、サ
ブルーチンを終了する。
B236で、+/−スイッチ309がオフされていると判断
されたときは、B244を行なう。B244は、Fナンバーを変
更するためのサブルーチンであり、絞り優先モード(A
モード)或いはマニュアルモード(Mモード)に於い
て、Fナンバーを開放Fナンバーと最小絞りFナンバー
の間で1/2段ステップで変更する。ここではSHIFT・UPス
イッチ306およびSHIFT・DOWNスイッチ307をモニターし
ており、SHIFT・UPスイッチ306がオンされたときは絞り
込みを行ない、SHIFT・DOWNスイッチ307がオンされたと
きは開放を行なう。また、SHIFT・UPスイッチ306或いは
SHIFT・DOWNスイッチ307がオフ状態からオン状態に変化
したことを検知するとデータを更新し、継続的にオンし
ている時は最初は0.5秒、次からは0.3秒毎に順次データ
を更新する。このときのデータを更新する時間間隔(0.
5秒或いは0.3秒)の計測は、メインルーチンの100msec
タイマーを積算することによって行なう。Fナンバーの
変更を終えると、サブルーチンを終了する。
B248以降は、B108でオンされたスイッチの数が1個で
ないと判断されたときの処理であり、スイッチの多重押
しに対する処理である。
まず、B248では、ここでは、B120、B214の場合と同
様、モード変更禁止フラグにより、モードの変更が禁止
されているか否かをチェックする。モードの変更が禁止
されていると判断されたときはサブルーチンを終了し、
禁止されていないと判断されたときはB252を実行する。
B252では、オンされているスイッチの数が2個である
か否かを判断する。ここで、2個でないと判断されたと
きとは、3個以上のスイッチがオンされているときであ
る。3個以上のスイッチが同時にオンされているとき
は、B286でファーストレリーズスイッチのオン/オフを
チェックする。ここで、ファーストレリーズスイッチが
オンされていると判断されたときは、B288で測定演算お
よび表示を開始し、サブルーチンを終了する。このよう
に、3個以上のスイッチが同時にオンされているとき
は、ファーストレリーズスイッチのみを受け付ける。
一方、オンされているスイッチの数が2個であるとき
は、ファーストレリーズスイッチの他、MODEスイッチ30
8、+/−スイッチ309、SHIFT・UPスイッチ306およびSH
IFT・DOWNスイッチ307も受け付ける。
まず、B254でファーストレリーズスイッチのオン/オ
フをチェックする。ここで、ファーストレリーズスイッ
チがオンされていると判断されたときは、上記と同様
に、B288で測光演算および表示を開始し、サブルーチン
を終了する。
B254でファーストレリーズスイッチがオフされている
と判断されたときは、B256を行なう。B256では、MODEス
イッチ308のオン/オフをチェックする。ここで、MODE
スイッチ308がオンされていると判断されたときには、
続いて、B258で+/−スイッチ309のオン/オフをチェ
ックする。MODEスイッチ308と+/−スイッチ309が両方
ともオンされていると判断されたときは、B260でバッテ
リーチェックを行ない、さらに、B262でモードリセット
を行なう。バッテリーチェックは、モーターの駆動開始
直前に随所で行なっているが、撮影者が自分の意志をも
ってバッテリーチェックを行なうときは、MODEスイッチ
308と+/−スイッチ309を押せばよいことになる。モー
ドリセットは、各種モードをホームポジションに戻すも
のであるが、FLASHモードに限っては、その使用頻度か
ら考えて、AUTOモードとAUTO−Sモードとを同等に位置
づけしている。
次に、B264で、2重露出モードでの1回目の撮影が終
了しているか否かの判断を行なう。2重露出モードでの
1回目の撮影が終了しているときには、B266で、巻き上
げ要求とレンズセット要求とを行なう。巻き上げ要求と
は、フィルムを1コマ分巻き上げさせる要求である。ま
た、レンズセット要求とは、ズームレンズを、パワーオ
ン時の位置であるWIDE端にセットさせる要求である。一
方、2重露出モードでの1回目の撮影が終了していない
ときは、B268で、レンズセット要求のみを行なう。B266
或いはB268の実行後、サブルーチンを終了する。
B258で、+/−スイッチ309がオフされていると判断
されたときは、B272で、露出モード変更サブルーチンを
実行する。露出モード変更サブルーチンでは、MODEスイ
ッチ308とSHIFT・UPスイッチ306およびSHIFT・DOWNスイ
ッチ307の操作にしたがって、プログラムオートモード
(Pモード)、絞り優先モード(Aモード)、マニュア
ルモード(Mモード)を順にスクロールさせる。露出モ
ード変更サブルーチン実行後、モード/要求コード設定
サブルーチンを終了する。
B256で、MODEスイッチ308がオフされていると判断さ
れたときは、B276で、+/−スイッチ309のオン/オフ
をチェックする。ここで、+/−スイッチ309がオフさ
れていると判断されたとき、すなわちMODEスイッチ308
と+/−スイッチ309が両方ともオフされていると判断
されたときは、そのままサブルーチンを終了する。一
方、+/−スイッチ309がオンされていると判断された
ときは、続いて、B278で露出モードがマニュアルモード
(Mモード)であるか否かを判断する。ここで、露出モ
ードがマニュアルモードであると判断されたときは、B2
80でシャッタスピード変更サブルーチンを実行する。シ
ャッタスピード変更サブルーチンは、シャッタスピード
を最高速秒時と最低速秒時との間を1/2段ステップで変
更するとともに、最低速秒時の次のステップではバルブ
に変更するサブルーチンである。一方、B278で露出モー
ドがマニュアルモード以外のモードであると判断された
ときは、B282で露出補正値変更サブルーチンを実行す
る。露出補正値変更サブルーチンとは、露出補正値を、
−4EV〜+4EVの間で、約1/3ステップで変更するサブル
ーチンである。B280のシャッタスピード変更サブルーチ
ンとB282の露出補正値変更サブルーチンでは、操作は、
+/−スイッチ309と、SHIFT・UPスイッチ306およびSHI
FT・DOWNスイッチ307によって行われる。
なお、B272の露出モード変更サブルーチン、B280のシ
ャッタスピード変更サブルーチンおよびB282の露出補正
値変更サブルーチンでは、上述したB244のFナンバー変
更サブルーチンと同様、SHIFT・UPスイッチ306或いはSH
IFT・DOWNスイッチ307がオフ状態からオン状態に変化し
たことを検知するとデータを更新し、継続的にオンして
いる時は最初は0.5秒、次からは0.3秒毎に順次データを
更新する。また、このときのデータを更新する時間間隔
(0.5秒或いは0.3秒)の計測も、上述のB244のFナンバ
ー変更サブルーチンと同様、メインルーチンの100msec
タイマーを積算することによって行なう。
次に、メインルーチン(第6図)のA064に示したAPEX
演算サブルーチンについて、第8図〜第13図を用いて説
明する。
このサブルーチンでは、上述したように、第6図のA0
58で算出された被写体の輝度データ、上記A050で設定さ
れたデータ、内蔵ストロボおよび外付けストロボのデー
タにより、Fナンバー、シャッタスピード、ストロボの
Gナンバー等を決定する。
APEX演算は、各露出パラメータを2を底とした対数に
圧縮することで、簡単な加減算により行なうことができ
る。このとき、露出値EVは、 EV=BV+SV=TV+AV …(1) で表わすことができる。ここで、BVは被写体からの反射
光によって得られる輝度データであり、メインルーチン
(第6図)のA058に示した測光サブルーチンで算出され
る。また、SVはフィルムの感度を表わし、パトローネ側
面にプリントされたDXコードより入力する。なお、TVは
シャッタスピード、AVはFナンバーである。
本実施例のカメラでは、上述のように、測光センサと
して、AFセンサ291と兼用のスポット測光センサ291と、
同心円状に配された測光用2分割フォトダイオード273
とを備えていて、スポット測光モードではスポット測光
値(BVSPOT)を演算する。また、スポット測光モードが
選択されていないときは、測光用2分割フォトダイオー
ド273の内側部分の測光値によって主被写体の輝度デー
タBVBを、また、同じく測光用2分割フォトダイオード2
73の外側部分の測光値によって背景の輝度データBVCを
求め、さらに、両者の平均値から全体の輝度データBVAV
Eを求める。また、さらに、BVB、BVCの絶対値、BVBとBV
Cの差および主被写体までの距離データから、ファジー
演算により、評価測光値BVESPを求める。
第8図は、APEX演算サブルーチンを示すフローチャー
トである。
まず、C002で、測光演算表示の開始が許可されている
か否かを判断する。なお、測光演算表示の開始の許可
は、上述したように、メインルーチン(第6図)のA050
に示したモード/要求コード設定サブルーチンの中の、
B136(第7図(e)参照)およびB226(第7図(g)参
照)で行われる。B136で測光演算表示の開始が許可され
るのは、SPOTスイッチ310がオンされていると判断され
た場合である(第7図(e)のB130参照)。また、B226
で測光演算表示の開始が許可されるのは、一定条件でフ
ァーストレリーズスイッチがオンされていると判断され
た場合である(第7図(g)のB214〜224参照)。
C002で測光演算表示の開始が許可されていると判断さ
れた場合は、EVCALサブルーチン、TVCALサブルーチン、
AVCALサブルーチン、GVCALサブルーチンおよびCVCALサ
ブルーチンを順次実行し、メインルーチンに復帰する。
なお、EVCALサブルーチンは露出値を決定するサブルー
チン、TVCALサブルーチンはシャッタスピードを決定す
るサブルーチン、AVCALサブルーチンはFナンバーを決
定するサブルーチン、GVCALサブルーチンはストロボの
Gナンバーを決定するサブルーチン、CVCALサブルーチ
ンは適正露出からのずれ量を演算するサブルーチンであ
るが、詳細は後述する。
また、C002で測光演算表示の開始が許可されていない
と判断された場合は、次に、C014で、露出モードがマニ
ュアルモード(Mモード)であるか否かを判断する。マ
ニュアルモードであると判断された場合は、まず、C016
で、Fナンバー(AV)として、設定値(AVMN)を採用
し、露出用データ領域のAVEにセットする。続いて、C01
8で、シャッタスピード(TV)として、設定値(TVMN)
を採用し、露出用データ領域のTVEにセットし、メイン
ルーチンに復帰する。
一方、C014で、マニュアルモードでないと判断された
場合は、続いて、C020で、露出モードが絞り優先モード
(Aモード)であるか否かを判断する。絞り優先モード
であると判断された場合には、C022でFナンバー(AV)
として設定値(AVA)を採用して露出用データ領域のAVE
にセットし、メインルーチンに復帰する。一方、絞り優
先モードでないと判断された場合には、そのままメイン
ルーチンに復帰する。
次に、第8図のC004に示したEVCALサブルーチンにつ
いて、第9図を用いて、詳細に説明する。第9図は、こ
のEVCALサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、C102で、SPOT測光モードが選択されているか否
かを判断する。SPOT測光モードが選択されているとき
は、まず、C104で、BVにBVSPOTを代入する。すなわち、
輝度データBVとして、スポット測光値BVSPOTを採用す
る。
次に、C106で、EV=BV+SVの演算を行なう。ここで、
フィルムの感度SVは、上述のように、パトローネ側面に
プリントされたDXコードより入力する。
続いて、C108で、露出モードがマニュアルモード(M
モード)であるか否かを判断する。マニュアルモード以
外のモードであると判断された場合は、C110で、C106で
求めた露出値EVから、カメラユーザーが設定する露出補
正量(CVSET)を減算する。
一方、C102で、SPOT測光モードが選択されていないと
判断されたときは、次に、C112で、露出モードがプログ
ラムオートモード(Pモード)であるか否かの判断を行
なう。ここで、プログラムオートモードが選択されてい
ると判断されたときは、さらに、C114で、夜景モードで
あるか否かの判断を行なう。
夜景モードではないと判断されたときは、C116で、BV
にBVESPを代入する。すなわち、輝度データBVとして、
上述のファジー演算で求めた評価測光値BVESPを採用す
る。その後、上述のC106以降を実行する。
また、C114で、夜景モードであると判断されたとき
は、C118で、BVにBVAVE+1を代入する。すなわち、輝
度データBVとして、測光用2分割フォトダイオード273
の内側部分の測光値BVBと外側部分の測光値BVCとの平均
値BVAVEに「1」を加算した値を採用する。ここで、
「1」を加算したのは、輝度データBVの値を実際の輝度
よりも大きい値にシフトさせることにより、撮影された
写真が肉眼よりも明るくなってしまうことを防止するた
めである。その後、上述のC106以降を実行する。
一方、C112で、プログラムオートモードが選択されて
いないと判断されたときは、C120で、BVにBVAVEを代入
する。すなわち、輝度データBVとして、上述のBVAVEを
採用する。その後、上述のC106以降を実行する。
次に、第8図のC006に示したTVCALサブルーチンにつ
いて、詳細に説明する。TVCALサブルーチンは、上述の
ように、シャッタスピード(TV)を決定するサブルーチ
ンである。
第10図は、このTVCALサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
まず、C202で、露出モードがマニュアルモード(Mモ
ード)であるか否かを判断する。マニュアルモードであ
ると判断された場合は、C204で露出用データ領域のTV記
憶領域であるTVEにTVMNをセットする。すなわち、シャ
ッタスピードTVとして、設定値(TVMN)を採用する。続
いて、C206で、TVEとストロボ同調秒時(TVX)とを比較
する。ここで、TVE≦TVXであるときは、さらに、C207
で、ストロボの充電が終っているか否かをチェックす
る。TVE≦TVXであり且つストロボの充電が終了している
ときは、C240でストロボの発光フラグをセットする。メ
インルーチン(第6図)のA076では、ストロボの発光
を、このフラグで判断する。
一方、C202で、マニュアルモードでないと判断された
場合は、それぞれのモードに従ってシャッタスピードTV
を算出し、TVEにセットする。
まず、C208で、露光モードが絞り優先モード(Aモー
ド)であるか否かを判断し、絞り優先モードであると判
断された場合は、C210で、上記(1)色を用いてシャッ
タスピードTVを求める。すなわち、上記EVCALサブルー
チンで求めた露出値EVから設定によるFナンバーAVAを
差し引いた値を、TVEにセットする。
C208で、絞り優先モードではないと判断された場合
は、C250でポートレートモードであるか否かを判断し、
ポートレートモードであると判断された場合は、被写体
深度を浅くするために、C252で、上記EVCALサブルーチ
ンで求めた露出値EVからFナンバーを開放FナンバーAV
Oを差し引いた値をTVEにセットする。
C250でポートレートモードでないと判断された場合
は、TVCALPRGサブルーチンを実行する。TVCALPRGサブル
ーチンとは、プログラム線図によってシャッタスピード
TVを求め、TVEにセットするサブルーチンである。
TVEのセットが終了すると、次に、C212で、このTVEを
最大許容値TVMAXと比較する。ここで、TVE>TVMAXであ
れば、C214で、TVEをTVMAXに変更する。また、TVE≦TVM
AXであれば、C216で、このTVEを最小許容値TVMINと比較
する。ここで、TVE<TVMINであれば、C218で、TVEをTVM
INに変更する。C214でTVEをTVMAXに変更した場合および
C218でTVEをTVMINに変更した場合は、C220で、シャッタ
スピードとFナンバーの表示を点滅させるためのフラグ
をセットする。このフラグのセットにより、メインルー
チン(第6図)のA068で、LCDパネル281およびファイン
ダー内表示用LCD271のシャッタスピードとFナンバーの
表示を点滅させ、シャッタスピードが連動外であること
を撮影者に警告する。ただし、C222で、露出モードが絞
り優先モード(Aモード)であるか否かをさらに判断
し、絞り優先モードである場合には、C224でFナンバー
の表示を点滅させるためのフラグをリセットする。
次に、C226により、ストロボがオンしているか否かを
チェックする。ストロボがオンしている場合は、さら
に、充電が完了しているか否かをチェックする。ここ
で、充電が完了していないときは、そのままサブルーチ
ンを終了する。一方、ストロボがオンしており、且つ、
充電が完了している場合は、C230で、ストロボ同調秒時
TVXとTVEとを比較する。TVE≦TVXであり且つC232で夜景
モードではないと判断された場合、および、TVE>TVXで
あり且つC234でストロボFILL−INモードであると判断さ
れた場合には、TVEをTVXに変更する。FILE−INモードで
はないと判断された場合には、そのままサブルーチンを
終了する。また、TVE≦TVXであると判断された場合およ
びTVE>TVXでストロボFILL−INモードであると判断され
た場合には、C238でシャッタスピードとFナンバーの表
示を点滅させるためのフラグをリセットし、さらに、C2
40でストロボ発光フラグをセットした後、サブルーチン
を終了する。
C226でストロボがオフしていると判断された場合に
は、C242でTVEが所定のシャッタスピードTV以下である
かどうか、すなわち低輝度であるか否かの判断を行な
い、所定のシャッタスピードTV以下であれば、C246で夜
景モードであるか否かを判断する。C242で低輝度である
と判断され、且つ、夜景モードでない場合は、ファイン
ダー内表示用LCD271に、ストロボ使用を促すための低輝
度警告表示を行う。なお、所定のシャッタスピードTVと
は、レンズの焦点距離によって変わる値であり、手振れ
を考慮してストロボの使用が望ましいとされるシャッタ
スピードである。
次に、第8図のC008に示したAVCALサブルーチンにつ
いて、詳細に説明する。AVCALサブルーチンは、上述の
ように、Fナンバー(AV)を決定するサブルーチンであ
る。
第11図はこのAVCALサブルーチンを示すフローチャー
トである。
まず、C302で露出モードがマニュアルモード(Mモー
ド)であるか否かを判断し、マニュアルモードであると
判断された場合は、C304で、露出用データ領域のAV記憶
領域であるAVEにAVMNをセットする。すなわち、Fナン
バーAVとして、設定値(AVMN)を採用する。
C302でマニュアルモードではないと判断された場合
は、C306で露出モードが絞り優先モード(Aモード)で
あるか否かを判断し、絞り優先モードであると判断され
た場合は、露出用データ領域のAV記憶領域であるAVEにA
VAをセットする。すなわち、FナンバーAVとして、絞り
優先モード時の設定値(AVA)を採用する。
その他のモードでは、 AVE=EV−TVE によって求める(C316)。但し、発光フラグがセットさ
れており(C310)、且つ、逆光であると判断された場合
(C312)は、上記演算を実行する前に、C314でEVの演算
をやり直す。逆光であるか否かは、メインルーチン(第
6図)のA058に示した測光サブルーチン内で判断してお
り、主被写体の輝度(BVB)が背景の輝度(BVC)に対し
て−1段以下であるときに、逆光フラグがセットされ
る。C312では、この逆光フラグの値を読み取ることによ
り、逆光であるか否かをチェックする。露出値EVの再演
算は、 EV=BVC+SV−CVSET により行なわれる。ここで、CVSETは、上述のように、
撮影者の設定した露出補正量である。露出値EVの再演算
をおこなうのは、逆光日昼シンクロにおいて背景を適正
に露光するためである。
C316でAVEを算出した後、C318で、このAVEを最大許容
値AVMAXと比較する。ここで、AVE>AVMAXであれば、C32
0で、AVEをAVMAXに変更する。また、AVE≦AVMAXであれ
ば、C322で、このAVEを開放FナンバーAV0と比較する。
ここで、AVE<AVOであれば、C324で、AVEをAVOに変更す
る。C320でAVEをAVMAXに変更した場合およびC324でAVE
をAVOに変更した場合は、C326で発光フラグがセットさ
れているか否かを再びチェックし、セットされていない
ときは、C328で、シャッタスピードとFナンバーの表示
を点滅させるためのフラグをセットする。上述したよう
に、このフラグのセットにより、メインルーチン(第6
図)のA068で、LCDパネル281およびファインダー内表示
用LCD271のシャッタスピードとFナンバーの表示を点滅
させ、絞りが連動外であることを撮影者に警告する。
次に、第8図のC010に示したGVCALサブルーチンにつ
いて、詳細に説明する。GVCALサブルーチンは、上述の
ように、ストロボGナンバー(GV)を決定するサブルー
チンである。
第12図は、このGVCALサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
まず、C402で発光フラグがセットされているか否かを
チェックし、発光フラグがセットされているときは、C4
04の演算を行なう。この演算は、 GV=AV+DV−(SV−CVSET)+0.5 で行なわれる。ここで、AVは上述のAVCALサブルーチン
で求めたFナンバー、DVは被写体までの距離データ、SV
はフィルム感度、CVSETは撮影者の設定した露出補正量
である。なお、DVは、メインルーチン(第6図)のA052
で求められる。また、「0.5」を加えることとしたの
は、写真を美しく見せるために、一律に補正しているも
のである。
次に、C406で夜景モードであるか否かを判断し、夜景
モードである場合は、C404で算出したGVより、さらに
「−1」を差し引く(C408)。一方、夜景モードでない
と判断された場合は、続いて、C410で逆光であるか否か
の判断を、上述C312(第11図参照)と同様にして行な
い、逆光であると判断された場合には、C404で算出した
GVより、さらに「−1.5」を差し引く(C412)。このよ
うに、C404で算出したGVについて、夜景モードでは「−
1」段、逆光である場合には「−1.5段」の補正を行な
っているので、背景を適正化することができ、夜景らし
い写真或いは逆光らしい写真を撮ることができる。
次に、第8図のC012に示したCVCALサブルーチンにつ
いて、詳細に説明する。CVCALサブルーチンは、上述の
ように、適正露出からのずれ量(CV)を決定するサブル
ーチンである。
第13図は、このCVCALサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
まず、C502で、露出モードがマニュアルモード(Mモ
ード)であるか否かを判断する。マニュアルモードであ
ると判断された場合は、次に、C504で、バルブ撮影であ
るか伊那かを判断する。バルブ撮影ではないと判断され
たときは、さらに、ストロボのオン/オフをチェックす
る。露出モードがマニュアルモードであり、バルブ撮影
者ではなく且つストロボがオンされていないときは、シ
ャッタスピードTVおよびFナンバーAVとして設定された
値を用いて、露出の適正値からのずれ量CVを、 CV=EV−(TVE+AVE) により演算する(C508)。そして、C510で露出レベル判
定サブルーチンを実行し、メインルーチン(第6図)の
A068でこの露出の適正値からのずれ量を表示するための
判断を行なっている。この、露出の適正値からのずれ量
の表示は、マニュアルモード以外で設定可能な、露出補
正量の+/−表示と兼用する。すなわち、1.5段未満で
は、「−」を点滅させ、−1.5段〜−0.5段では「−」を
点灯させ、+0.5段〜+0.5段では「+」と「−」を両方
とも点灯させ、+0.5段〜+1.5段では「+」を点灯さ
せ、+1.5段よりも大きい場合は「+」点滅させるとい
った具合である。さらに、測光限界輝度以下の場合は
「+」と「−」を両方とも点滅させる。
C502でマニュアルモードでないと判断された場合は、
C512で発光フラグがセットされているか否かをチェック
し、発光フラグがセットされていないときは、すなわち
ストロボを使用しないときは、続いて、C514で輝度が測
光限界輝度を越えているか否かを判断する。越えている
場合は、C516で、シャッタスピードとFナンバーの表示
を点滅させるためのフラグをセットする。上述したよう
に、このフラグのセットにより、メインルーチン(第6
図)のA068で、LCDパネル281およびファインダー内表示
用LCD271のシャッタスピードとFナンバーの表示を点滅
させ、測光連動外であることを撮影者に警告する。ただ
し、C518で、露出モードが絞り優先モード(Aモード)
であるか否かをさらに判断し、絞り優先モードである場
合には、C520でFナンバーの表示を点滅させるためのフ
ラグをリセットする。
C512で発光フラグがセットされていると判断されたと
きは、続いて、C522で外付ストロボのオン/オフをチェ
ックする。外付ストロボがオフであるときは、C524で上
述のGVCALサブルーチンで算出されたGナンバー(GV)
が発光可能な値であるか否かを判断し、発光可能な値で
ない時には、C526で、シャッタスピードとFナンバーの
表示を点滅させるためのフラグをセットする。これによ
り、撮影者に対する警告が行われる。ただし、C528で、
露出モードが絞り優先モード(Aモード)であるか否か
をさらに判断し、絞り優先モードである場合には、C530
でシャッタスピードの表示を点滅させるためのフラグを
リセットする。
以上説明したAPEX演算は、メインルーチン内で約100m
secに1度の割合で実行される。したがって、シャッタ
スピードTV、FナンバーAV等は100msec毎に更新され、
それに伴ってLCDパネル281およびファインダー内表示用
LCD271の表示も更新される。上述したように、セルフタ
イマーの作動中も通常と同じメインルーチンでプログラ
ムの実行をしているので、セルフタイマーが作動中であ
っても、100msec毎に露出データの更新を行なうことが
可能である。本実施例では、セルフタイマーのスタート
時点でメインルーチン(第6図)のA058で求めた測光値
をロックし、フォーカシングレンズの駆動を禁止してい
る。したがって、このとき、被写体までの距離データDV
もロックされる。しかし、メインルーチン(第6図)
の、A060およびA070の内蔵ストロボの充電制御やA062お
よびA066の外付ストロボのデータ通信は継続して行なっ
ているので、これらのデータが変更されると、APEX演算
の結果も変化することになる。例えば、セルフタイマー
の作動中にストロボの充電が終了すると、シャッタスピ
ードTVおよびFナンバーAVは、自動的にストロボ撮影に
適したデータに変更され、そのデータに従った露出が行
なわれる。逆に、途中でストロボがオフされれば、スト
ロボ無しの適正露出が行なわれる。
次に、メインルーチン(第6図)のA152に示したAF制
御サブルーチンについて、第14図(a)〜第14図(c)
を用いて説明する。
このサブルーチンでは、上述したように、AF測距演
算、フォーカシングのためのレンズ駆動、合唱・非合唱
の判断を行なう。
まず、D002で、セルフタイマーが作動中であるか否か
を判断し、セルフタイマーが作動中ならば、何もせずに
サブルーチンを終了する。
セルフタイマーが作動していなければ、次に、D004
で、パワーフォーカスモード(PFモード)であるか否か
を判断する。パワーフォーカスモードが選択されている
と判断されたときは、D006でAF補助光(補助光LED212)
をオフし、D008でAF制御用のフラグを総てリセットした
後、測距サブルーチンのみ実行する(D010)。この測距
サブルーチンでは、AFセンサ291の制御、センサデータ
に基づいたデフォーカス量の算出およびデフォーカス量
に基づいたフォーカシングレンズの駆動量の算出を行っ
ている。また、スポット測光による被写体の輝度の演算
も、このサブルーチンで行なわれる。
D004でパワーフォーカスモードが選択されていないと
判断されたときは、D014で、ファーストレリーズスイッ
チをモニターする。ファーストレリーズスイッチがオフ
している場合は、D016でAF制御フラグをリセットする。
一方、ファーストレリーズスイッチがオンしている場合
は、D018で、夜景モードであるか否かを判断し、夜景モ
ードでない場合は、さらに、D020でポートレートモード
であるか否かを判断する。D018で夜景モードであると判
断された場合およびD020でポートレートモードであると
判断された場合は、D022でフォーカシングレンズが無限
遠位置にリセットされているか否かをチェックし、無限
遠位置にリセットされていない場合は、初期状態として
フォーカシングレンズを無限遠位置にリセットし、(D0
24)、併せて無限遠位リセットフラグのセットを行なう
(D026)。夜景モードでフォーカシングレンズを無限遠
位置にリセットするのは、AF(合焦点検出)ができない
ときは無限遠位置で露出を許可するからである。また、
ポートレートモードでフォーカシングレンズを無限遠位
置にリセットするのは、オートズーム演算の距離データ
の精度を向上させるためである。
D020でポートレートモードが選択されていないと判断
されたときは、D028で、ドライブモードがシングルモー
ドであるか連写モードであるかの判別を行なう。本実施
例のカメラにおいては、ドライブモードとAFモードが連
動している。すなわち、シングルモードでは、AF動作に
ついても一度行なうだけであり、合焦するとファースト
レリーズスイッチがオフされるまではAFはロックされ
る。また、連写モードでは、AFも連続モードとなり、フ
ァーストレリーズがオンしている間はAF動作を繰り返す
ので、動いている被写体の連続写真を容易に撮ることが
できる。
連写モードであると判断されたときは、D118にジャン
プする。
シングルモードであると判断されたときは、D030で、
1度AFが終了したか否かを判断する。1度AFが終了して
いると判断されると、それより先の処理は行なわないの
で、サブルーチンを終了する。
AFが終了していないと判断されたときは、D034で、AF
補助光(補助光LED212)の点灯中を表すフラグである補
助光フラグの値をチェックする。補助光フラグがセット
させているときは、D036で、インターフェイスIC210へ
補助光点灯コマンドを送信し、補助光LED212を点灯させ
る。なお、このAF補助光は、被写体が低輝度で且つAFセ
ンサ291の光量積分に時間がかかるときに、積分時間短
縮のために利用するものである。
D038〜D044では、レンズスキャン動作を行なう。
まず、D038で、スキャンの要求が出されているか否か
を判断し、要求が出されている場合は、D040でレンズス
キャンを行ない、さらに、スキャン要求フラグのクリア
(D042)、スキャン終了フラグのセット(D044)を行な
う。
D046は、D010と同じ、測距サブルーチンである。
D048では、AFセンサ291が積分中であるか否かの判断
を行なう。上述したように、AFセンサ291の積分には時
間がかかり、特に、低輝度時には非常に長い時間を要す
るので、AFセンサ291が積分中であると判断されたと
き、そのままメインルーチン(第6図)に復帰する。
一方、AFセンサ291が積分中でない場合は、D052で、
積分終了時のAF補助光消灯処理を、インターフェイスIC
210を通じて行なう。
さらに、D054でファーストレリーズスイッチのオン/
オフをチェックし、オフのときは、測距処理を行なった
後、メインルーチンに復帰する。
D054で、ファーストレリーズスイッチがオンであると
判断されたときは、D056で、上述(D034)の補助光フラ
グの状態を判断し、補助光フラグがセットされた状態で
あれば、次に、D058で、合焦が不可能であるか否かを判
断する。合焦不能フラグは、測距サブルーチン内で、輝
度が低いために合焦点検出ができない場合や被写体のコ
ントラストが低いために合焦点検出ができない場合等に
セットされる。
合焦不能フラグがセットされている場合は、D076で、
夜景モードであるか否かの判断を行なう。夜景モードで
あると判断された場合は、次に、D078でフォーカーシン
グレンズが無限遠位置にリセットされているか否かを判
断し、無限遠位置にリセットされてる場合は、さらに、
D080で補助光フラグをチェックして、低輝度であるか否
かを判断する。低輝度であると判断された場合は、D082
で、合焦フラグをセットする。このように、夜景モード
では、合焦不能でも、フォーカシングレンズが無限遠位
置にリセットされていて且つ低輝度であれば、露光が許
可される。合焦フラグがセットされたときは、メインル
ーチン(第6図)のA068で、ファインダー内表示用LCD2
71に合焦表示がなされる。
一方、D076で夜景モードではないと判断されたとき
は、補助光フラグをリセットし(D106)、レンズスキャ
ンが終了していなければレンズスキャン要求フラグをセ
ットする(D108)。このレンズスキャン要求フラグのセ
ットにより、次回にAF制御サブルーチンを実行する際
に、D040で、レンズスキャン動作が行なわれる。
D058で、合焦不能ではないと判断されたときは、D060
で、合焦されたか否かの判断を行なう。合焦されている
と判断されたときは、D062で、ポートレートモードが選
択されているか否かの判断を行なう。ポートレートモー
ドは、オートズーム機能を備えたモードである。オート
ズームとは、被写体の撮影倍率を一定にするモードであ
り、合焦後に一度ズーミングを行なう。D064で、このオ
ートズームが終了していない(すなわちオートズーム終
了フラグがセットされていない)と判断されたときは、
D066で、オートズームサブルーチンを実行し、ズーミン
グ動作を行なう。このオートズームサブルーチンでは、
(被写体距離)×(倍率)で求められるレンズ焦点距離
までズーミング動作を行なう。オートズームが終了する
と、D068でオートズーム終了フラグをセットする。オー
トズーム後は、次回のAF制御サブルーチンの実行時に再
度AFを行ない、ズーミングによるピント移動を補正す
る。
D062でポートレートモードが選択されていないと判断
されたときおよびD064でオートズームが終了したと判断
されたときは、D072でシングルAF終了フラグをセットし
てメインルーチンに戻る。このフラグをセットすること
により、シングルモードのときはファーストレリーズス
イッチがオフされるまではD034以降の処理が行なわれな
いので、AFはロックされる。
また、D060で合焦されていないと判断されたときは、
D132(第14図(c)参照)へジャンプする。
D056で補助光フラグがセットされていないと判断され
たときは、D086で補助光要求フラグにより補助光の点灯
要求の有無を判断し、要求が無いときは、D058にジャン
プする。一方、要求が有るときは、まず補助光フラグを
セットし、(D088)、次に補助光要求フラグをクリアす
る(D090)。なお、補助光要求フラグは、センサの積分
時間が所定値よりも長いとき、測距サブルーチン中でセ
ットされる。その後、D094で、夜景モードが選択されて
いるか否かの判断を行なう。夜景モードが選択されてい
るときは、D098でレンズスキャン要求フラグがセットさ
れているか否かをチェックし、セットされていれば補助
光フラグをリセットして(D100)、D102で合焦の可否を
判断する。合焦が不能ならば、そのままサブルーチンを
終了し、合焦が可能であればD110にジャンプする。一
方、D094で夜景モードが選択されていないと判断された
ときは、D096で合焦の可否を判断し、合焦が不能ならば
同じくD110へジャンプし、合焦が可能ならばD060へジャ
ンプする。
D118以降は、D028において連写モードであると判断さ
れたときの処理である。
まず、D118で、AF補助光(補助光LED212)をオフし、
続いて、D120で、測距サブルーチンを実行する。
次に、D122で、AFセンサ291が積分中であるか否かの
判断を行なう。AFセンサ291が積分中であれば、サブル
ーチンを終了する。一方、AFセンサ291が積分中でなけ
れば、次に、D124で、ファーストレリーズスイッチのオ
ン/オフをチェックする。ファーストレリーズスイッチ
がオフであれば、サブルーチンを終了する。一方、ファ
ーストレリーズスイッチがオンであれば、さらに、D128
で、合焦不能であるか否かの判断を行なう。合焦点が不
能であると判断されたときは、サブルーチンを終了す
る。一方、合焦が不能ではないと判断されたときは、続
いて、D130で、合焦がされているか否かの判断を行な
う。合焦がされていると判断されたときは、サブルーチ
ンを終了する。一方、合焦がされていないと判断された
ときは、D132で、測距ルーチン内で算出されたフォーカ
シングレンズ駆動量データに基づいて、レンズ駆動サブ
ルーチンを実行する。
レンズの駆動が終了した後は、D134で無限遠リセット
フラグをリセットし、さらに、D136でレンズが至近端に
当てついているか否かを判断する。ここで、当てついて
いないときは、サブルーチンを終了する。一方、当てつ
いているときは、D138でレンズスキャン要求フラグをリ
セットし、次に、D140でレンズスキャン終了フラグをセ
ットし、最後に、D142で補助光フラグをリセットして、
メインルーチンに復帰する。
以上の処理を、メインルーチンでの指令にしたがって
繰り返し行なうことにより、AF制御が行なわれる。
次に、メインルーチン(第6図)のA076に示した露出
判断/露出サブルーチンについて、第15図(a)、第15
図(b)、第16図(a)および第16図(b)を用いて説
明する。
このサブルーチンでは、上述したように、露出シーケ
ンスへの分岐の判断と露出とを行なう。
まず、E002で、PWスイッチ301のオン/オフをチェッ
クする。ここで、PWスイッチ301がオフであれば、E038
で露出フラグ1をクリアして、メインルーチンに復帰す
る。露出フラグ1は、メインルーチンに戻ったときの判
断用フラグであり、第4図のA78で使用している。な
お、このフラグは、露出を行なったときに「1」にセッ
トされ、行なわれなかったときには「0」となる。
PWスイッチ301がオンであれば、E004で、露出要求コ
ードがセットされておるか否かの判断を行なう。他の要
求コードについての判断はメインルーチン内で処理して
いるが、この露出要求コードに関しては、ここで処理す
る。露出要求コードは、セルフタイマモードでタイマが
スタートしてから約12秒後にセットされる。この露出要
求コードがセットされているときは、E044にジャンプす
る。
露出要求コードがセットされていないときは、E006で
セルフタイマが作動中であるか否かの判断を行なう。セ
ルフタイマが作動中であれば、E038にジャンプする。一
方、セルフタイマが停止しているときは、E008でファー
ストレリーズスイッチのオン/オフのチェックを行な
い、さらに、ファーストレリーズスイッチがオンされて
いたときは、E010でセカンドレリーズスイッチのオン/
オフのチェックを行なう。ここで、ファーストレリーズ
スイッチ或いはセカンドレリーズスイッチの一方がオフ
しているときはE038へジャンプし、両方ともオンしてい
るときはE014を実行する。
E014では、フォーカスモードがパワーフォーカスモー
ド(PFモード)であるか否かを判断し、パワーフォーカ
スモードである場合は、合焦が可能か否かの判断は不要
なので、E022にジャンプする。一方、パワーフォーカス
モードでない場合は、さらに、E016でポートレートモー
ドであるか否かの判断を行なう。ポートレートモードで
ある場合は、E018でオートズーム処理が終了したか否か
を判断し、オートズーム処理が終了していなければE038
にジャンプする。
オートズーム処理が終了している場合は、E020で合焦
がなされているか否かの判断を行なう。合焦がなされて
いないと判断されたときは、E038にジャンプする。一
方、合焦点がなされていると判断された場合は、E022で
はセルフタイマモードであるか否かの判断を行なう。セ
ルフタイマモードである場合は、E024でセルフタイマ作
動中フラグをセットするのみで、露出は行なわない。こ
のフラグによりセルフタイマがスタートする。このと
き、メインルーチン(第6図)のA068で、ファインダー
内表示用LCD271を消して、セルフタイマがスタートした
ことを撮影者に知らせる。その後、E038を実行し、サブ
ルーチンを終了する。
一方、E022でセルフタイマモードでないときは、F034
でドライブモードがシングルモードであるか連写モード
であるかを判断する。シングルモードであるときた、E0
36で露出フラグ2の状態をチェックする。露出フラグ2
は露出が行なわれると、後述するE072でセットされ、フ
ァーストレリーズスイッチがオフされるまではクリアさ
れない。したがって、シングルモードで一度撮影を行な
うと、一度レリーズスイッチをはなさなければ次の撮影
ができないようになっている。
一方、E034で連写モードであると判断されたときは、
E044以降を実行する。E044以降は、露出処理である。
E044では、まず、写し込みフラグをセットする。ただ
し、この写し込みフラグは、E046で2重露出撮影モード
の二回目の撮影であると判断されたときは、E048でクリ
アされる。この写し込みフラグによって、後述するE056
(露出サブルーチン)中で、日付の写し込みを実行す
る。
続いて、E050では合焦フラグを、F052では合焦不能フ
ラグを、それぞれクリアし、E054ではバッテリーチェッ
クサブルーチンを実行する。ここで、バッテリーチェッ
クとは、電池221の電圧レベルを判定するものであり、
本実施例のカメラでは、4段階のレベルを設定してあ
る。この電池221の電圧は、インターフェイスIC210に接
続されたダミーロード211を動作させて測定する。ダミ
ーロード211を動作させた状態で、さらにバッテリー電
圧出力選択コマンドを送信すると、インターフェイスIC
210の出力ポートのうち、メインCPU200のA/D変換ポート
に接続されたポートに、電池221の電圧をレベルを変換
した電圧が出力される。メインCPU200では、これをA/D
変換し、レベルの判定を行なう。第1のレベルは新品電
池に近いレベルであり、特に問題はない。第2のレベル
に入ると、デューティー駆動しているズームモーターの
デューティーを上げ、高速でズーミングを行なうように
する。これは電池221の電圧によらず、ズーム駆動スピ
ードをほぼ一定にするためである。第3のレベルである
場合は、電池の残量が少ないので、交換を警告する必要
がある。この警告は、LCDパネル281の電池マークの表示
を点滅させることにより行なう。第4のレベルは、カメ
ラの動作が保証できないレベルである。この場合は、バ
ッテリーサブルーチン内で、電池マークを表示(他はす
べて消灯)した後、PWスイッチ301以外のカメラ動作を
すべて禁止する。それでPWスイッチ301がオン→オフし
たときのみ、メインシーケンスのA082(第6図)と同じ
パワーダウン処理を行なう。
電池レベルが第1のレベル〜第3のレベルであれば、
E056で、露出サブルーチンを実行し、露出を行なう。
露出後は、各フラグをセット/リセットし(E058〜E0
72)。メインルーチンへ復帰する。
次に、E056で示した露出サブルーチンについて説明す
る。第16図(a)および第16図(b)は、この露出サブ
ルーチンを示すフローチャートである。
まず、F002で、ストロボの充電を停止する。
次に、F004で、必要に応じて赤目抑止のためにストロ
ボプリ発光を行なう。第2図に示したように、ストロボ
には、TELE側Xe管233と、WIDE側Xe管235を使い、また、
撮影のための本発光には、TELE側Xe管233、WIDE側Xe管2
35、外付ストロボを、単独或いは組み合わせて使用す
る。
F006では、写し込みフラグの状態を判断する。上述の
ように、この写し込みフラグは、日付の写し込みを行な
うか否かの設定を行なうためのフラグである。この写し
込みフラグがセットされているときは、F008で、メイン
CPU200からデートモジュール284に、写し込みトリガー
信号が出力される。日付の写し込みは使用しているフィ
ルムの感度によって切り換えられるが、これはメインル
ーチン(第6図)のA050でフィルム感度を入力した際に
設定している。
F010では、ミラーアップと絞り込みとを行なう。
F012では、撮影モードがバルブモードであるか否かの
判断を行なう。バルブ撮影とは、レリーズスイッチが押
されている間露出を続ける撮影モードであり、この場合
には露出秒時タイマをスタートさせない。
F016以降は露出処理である。
まず、F016で、先幕をスタートさせる。
以後、F018〜F034のループを繰り返し実行する間、露
出が続行される。露出の終了は、基本的にはF018のタイ
マの終了による。
F020では、シャッタスピードが1/100秒以下であるか
否かを判断し、1/100秒以下である場合には、F018へジ
ャンプする。すなわち、シャッタスピードが1/100秒以
下である場合には、F018のタイマの終了によってのみ、
露出を終了させる。
F022では、Xスイッチで、先幕が終了したか否かを判
断する。先幕が終了していないと判断したときには、F0
18へジャンプする。すなわち、先幕が終了していない場
合には、F018のタイマの終了によってのみ、露出を終了
させる。一方、先幕が終了しているときには、F024で先
幕シンクロモードであるか否かを判断し、先幕シンクロ
モードである場合は、F026で内蔵ストロボ外付ストロボ
の発光を行なう。
次に、F028で、シャッタスピードが1/8秒より長い長
秒時露出であるか否かを判断し、1/8秒以下であるとき
はF018へジャンプする。一方、1/8秒より長いときは、F
030でPWスイッチ301のオン/オフをチェックし、PWスイ
ッチ301がオフである場合は、F036へジャンプする。す
なわち、シャッタスピードが1/8秒より長い長秒時露出
である場合は、PWスイッチ301がオフしたことによって
も、露出を終了する。
次に、F032で、バルブ撮影であるか否かを判断する。
バルブ撮影でない場合は、F018へジャンプする。一方、
バルブ撮影である場合は、さらに、ファーストレリーズ
スイッチのオン/オフをチェックし、オンであればF018
へジャンプし、オフであれば露光を終了する。すなわ
ち、バルブ撮影である場合は、ファーストレリーズスイ
ッチをオフにすることによっても、露出を終了する。
露出が終了した場合は、シャッタスピードが1/100秒
より長いか否かを再度チェックし、1/100秒以下の場合
は、後幕シンクロモードであるか否かのチェックを行な
う。ここで、後幕シンクロモードであるときは、F040
で、内蔵ストロボおよび外付ストロボの発光制御が行な
われる。
さらに、夜景モードでシャッタスピードが1/3秒以上
の長秒時であり(F042)、且つ、露光間ズーミングが選
択されている場合(F944)には、F046で、この露光間ズ
ーミングを行なう。露光間ズーミングとは、文字通り、
露光中にズーミングを行なって、レンズの焦点距離を連
続的に変化させる撮影方法である。本実施例のカメラに
おいては、露出開始前にZOOM・WIDEスイッチ303或いはZ
OOM・TELEスイッチ304によって指示された方向に、露出
時間と等しい時間、或いはレンズが端部に当てつくま
で、ズーミングを行なう。
以上の処理が終了すると、F048で後幕を走らせて露出
を終了し、続いて、F050でミラーダウン、絞り開放等を
行なって次回の露出に備える。
F052〜F056は、露出後のフィルム巻き上げである。こ
こで、二重露出モードの1回目の撮影終了では、フラグ
をセットするだけで巻き上げは実行しない。
以下、フィルムの巻き戻し(リワインド)について、
第17図を用いて、より詳細に説明する。第17図は、フィ
ルムの巻き戻し動作を示すフローチャートである。
上述したように、フィルムエンドを検出したとき或い
はREWINDスイッチ320が押されたときにフィルムの巻き
戻しが行われ、このサブルーチンが実行される。
まず、G002で、カメラがリワインド中であるとのデー
タをE2209に書き込む。なお、このデータは、後に、G02
4でリワインド終了状態を示すデータに書き換えられ
る。また、このデータにより、リワインドの途中でPWス
イッチ301をオフしたり電池221を抜いたりしてリワイン
ド動作が中断されても、次にPWスイッチ301をオンした
ときには、メインルーチン(第6図)のA014でリワイン
ドが続行される。
G004は、メインルーチン内で実行されるのと同じ表示
サブルーチンで、ここでは、コマ数表示部にリワインド
中であることを示すパターンを表示する。この表示は、
リワインドが終了して再びメインルーチンの表示サブル
ーチンが実行されるまでラッチされる。
次に、G006でミラーシャッタ用モータに逆転を指示
し、リワインドを開始する。また、これと同時に、タイ
マをスタートさせる(G008)。リワインド中は、PWスイ
ッチ301の状態、裏蓋の開閉状態をモニタするスイッチ
であるBKスイッチの状態およびフィルム検出用フォトイ
ンタラプタ252の出力パルスの状態をモニタし(G012,G0
14,G016)、PWスイッチ301がオフされればリワインドを
中断し、裏蓋が開けられればリワンイドを終了する。ま
た、フィルム検出用フォトインタラプタ252はフィルム
が1コマ巻き戻されるごとに24のパルスを出力する。す
なわち、このパルス数をカウントすることによって巻き
戻し状態を判断することができる(G020)。また、G010
で、このフィルム検出用オートインタラプタ252がパル
スを出力しなくなってから所定の時間が経過したと判断
されると、E2PROM209のデータをリワインド終了状態を
示すデータに書き換え(G024)、リワインドを終了す
る。
次に、リワインド状態の表示方法について説明する。
第18図は、LCDIC283の構成を概略的に示すブロック図
である。図において、1801は22ビットのLCDセグメント
ドライバー、1802は4ビットのLCDコモンドライバー、1
803は4ビット22段の表示レジスタ、1804は入出力バッ
ファ、1805は4ビットのシリアル/パラレル変換用シフ
トレジスタ、1806は1/4カウンタ、1807は5ビットのア
ドレスカウンタ、1808はコントロール回路、1809は10ビ
ットのキーレジスタおよびチャタリング除去回路、1810
は発振回路、1811は分周回路である。また、第19図は、
ICDIC283へのデータ書き込みのタイミングチャートであ
る。
表示サブルーチンでは、各データから表示用のデータ
を演算し、シリアル通信で、LCDIC283へ88個のデータを
転送する。LCDIC283は、この88個のデータを4ビット22
段の表示レジスタ1803にラッチし、このデータを基に、
LCDセグメントドライバー1801で88個の表示セグメント
を1/4デューティ、1/3バイアスで選択表示する。
コマ数表示部は、上述の状態データによって表示デー
タを決定している。状態データには、「オートロード
中」、「オートロード終了」、「オートロード失敗」、
「リワインド中」、「リワインド終了」があり、「オー
トロード中」では「0」を点滅表示し、「オートロード
終了」ではフィルムのコマ数を示す数値を点灯表示し、
「オートロード失敗」では「E」を点滅表示し、「リワ
インド中」では「−−」の表示を点灯させ、「リワイン
ド終了」では「オートロード失敗」のときと同様に
「E」を点滅表示させる。「リワインド中」では「−
−」の表示を点灯させることにより、撮影者は巻き戻し
であることを容易に知ることができ、したがって撮影者
にカメラが故障であるとの誤解を与えること等の不都合
が生じることを防止することができる。なお、「オート
ロード失敗」の「E」は「Error」を意味し、「リワイ
ンド終了」の「E」は「End」を意味する。また、点滅
は、撮影者への警告を意味している。LEDIC283は、表示
レジスタに一旦データが書き込まれると、次にデータが
書き換えられるまで表示をラッチするので、オートロー
ドの開始時或いはリワインドの開始時にデータを書き込
むことにより、動作終了までそのまま点灯表示を行なう
ことができる。一方、点滅表示を行いたいときは、メイ
ンルーチン(第6図)中で約100msec毎に実行される表
示サブルーチンで、例えば、3回表示、2回消灯を繰り
返すことで、約2Hz、デューティ3:2の点滅表示を実現す
ることができる。
表示内容の変更は、表示レジスタにラッチするデータ
を書き換えることにより、容易に行なうことができる。
第20図は、オートロードから撮影を経てリワンインドを
終了するまでの表示例を示す概念図である。「オートロ
ード失敗」時および「リワインド終了」時には、撮影者
に裏蓋を開くことを促すために、カメラの裏蓋が開いた
形をデザインしたマークとコマ数表示部のマークを同時
に点滅させる。
第21図(a)に各セグメントと第18図に示したCOM信
号とSEG信号との関係を、第21図(b)および第21図
(c)のドライブ波形を示す。また、第22図(a)に数
字を表示するための7セグメントのLCDとCOM信号、SEG
信号との関係を、第22図(b)にこのLCDを点灯させる
ときのデータの例を示す。例えば、「0」を表示したい
ときには7DHを、「E」を表示したいときには1FHを、
「−」を表示したいときには02Hを、LEDIC283に入力す
ればよい。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、本発明の巻き戻し機能付
きカメラによれば、フィルムを巻き戻すときは、複数の
セグメントから構成された数値以外の表示パターンを表
示させ、そして、フィルムの巻き戻しが終了したときに
は、巻き戻し終了を意味する文字を表示させることによ
り、撮影者に巻き戻し状態(巻き戻し中か、巻き戻し終
了か)を知らしめることができ、したがって撮影者にカ
メラが故障であるとの誤解を与えること等の不都合が生
じることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例に係わる巻き戻し状態告
知機能付きカメラの巻き戻し状態告知部を概略的に示す
ブロック図、第2図は本発明の第2の実施例に係わる巻
き戻し機能付きカメラのシステム概要を示すブロック
図、第3図(a)〜第3図(d)は本発明の第2の実施
例に係わる巻き戻し機能付きカメラの外観と操作部材を
概略的に示す外観図、第4図は第2図に示したLCDパネ
ルの表示内容を示す概念図、第5図は第2図に示したフ
ァインダ内表示用LCDの表示内容を示す概念図、第6図
は第2図に示したメインCPUの動作を概略的に示すフロ
ーチャート、第7図(a)〜第7図(h)は第6図に示
したモード/要求コード設定サブルーチンを説明するた
めのフローチャート、第8図は第6図に示したAPEX演算
サブルーチンを説明するためのフローチャート、第9図
は第8図に示したEVCALサブルーチンを説明するための
フローチャート、第10図は第8図に示したTVCALサブル
ーチンを説明するためのフローチャート、第11図は第8
図に示したAVCALサブルーチンを説明するためのフロー
チャート、第12図は第8図に示したGVCALサブルーチン
を説明するためのフローチャート、第13図は第8図に示
したCVCALサブルーチンを説明するためのフローチャー
ト第14図(a)〜第14図(c)は第6図に示したAF制御
サブルーチンを説明するためのフローチャート、第15図
(a)および第15図(b)は第6図に示した露出判断/
露出サブルーチンを説明するためのフローチャート、第
16図(a)および第16図(b)は第15図(b)に示した
露出サブルーチンを説明するためのフローチャート、第
17図はフィルムの巻き戻し動作を示すフローチャート、
第18図はLCDICの構成を概略的に示すブロック図、第19
図はLCDICへのデータ書き込みのタイミングチャート、
第20図はオートロードから撮影を経てリワインドを終了
するまでの表示例を示す概念図、第21図(a)〜第21図
(c)は第18図に示したCOM信号とSEG信号のドライブ波
形を示す図、第22図(a)および第22図(b)はCOM信
号、SEG信号を数字を表示するための7セグメントのLCD
に割り付けた場合のデータの例を示す概念図である。 101……7セグメントコマ数表示部、102……セグメント
ドライバー、103……デコーダ、104……データ切り換え
回路、105……フィルム状態信号生成回路、106……コマ
数データ生成回路、107……パターンデータ生成回路。 200……メインCPU、210……インターフェースIC、220…
…電源ユニット、230……ストロボユニット、240……ミ
ラー・シャッタユニット、250……巻上げユニット、260
……レンズユニット、270……ファインダーユニット、2
80……表示ユニット、290……AFユニット。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムのコマ数を電気的に表示する表示
    手段と、 この表示手段をセグメント単位で駆動制御する表示駆動
    手段とを有し、 前記表示駆動手段は、フィルムを巻き上げるときは前記
    表示手段にフィルムコマ数を数値で表示させ、フィルム
    の巻き戻し中は複数のセグメントから構成された数値以
    外の表示パターンを表示させ、フィルムの巻き戻し終了
    後は巻き戻し終了を意味する文字を表示させることを特
    徴とする巻き戻し機能付きカメラ。
  2. 【請求項2】前記表示手段は、少なくとも2桁の数値が
    表示可能であり、前記フィルムの巻き戻し時には、各数
    値毎に構成するセグメントの少なくとも1つによって前
    記表示パターンを構成することを特徴とする請求項1に
    記載の巻き戻し機能付きカメラ。
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