JP2993573B2 - 棒移動支持機構 - Google Patents

棒移動支持機構

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JP2993573B2
JP2993573B2 JP2294804A JP29480490A JP2993573B2 JP 2993573 B2 JP2993573 B2 JP 2993573B2 JP 2294804 A JP2294804 A JP 2294804A JP 29480490 A JP29480490 A JP 29480490A JP 2993573 B2 JP2993573 B2 JP 2993573B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、複写機の扉の開閉動作と連動して安全スイ
ッチをオンオフするような機構等に用いられている棒移
動支持機構に関するものである。
[従来の技術] 従来、複写機の扉の開閉動作と連動して安全スイッチ
をオンオフするような機構では、第7図に示すように、
複写機本体の側板1に矩形の切り欠き開口2が穿設さ
れ、その切り欠き開口2の中に、断面略U字形の棒3が
移動可能に挿入され支持されている。この棒3の一方端
は、安全スイッチ(図示省略)に連結され、他方端は、
開閉扉(図示省略)に間接的に連結されている。そし
て、その開閉扉が開けられることによって、棒3が移動
し、その結果、安全スイッチがオフとなって、感電など
の事故が防止されるようになっている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、前記切り欠き開口2の4辺の縁部21は、打
ち抜き加工等によって、切断面となっている。
他方、棒3は、大きな鋼板から、打ち抜き加工などに
よって、ストリップ状の板素材を製造し、それをU字形
に折曲して製造したものである。そのため、棒3の、も
ともとの鋼板表面にあたる部分31は、非切断面である
が、打ち抜き加工した部分32は切断面となっている。
そして、この棒3が上述のように、切り欠き開口2の
中を多少上下動しながら移動するのであるから、その棒
3の切断面の部分32は、切り欠き開口2の縁部21の切断
面にこすれることになる。その結果、棒3の移動動作に
トラブルが発生しやすくなるという課題があった。
本発明は、このような従来の棒移動支持機構の課題を
考慮し、棒の切断面と切り欠き開口の切断面がこすり合
うことの無い、安定した移動動作を実現出来る棒移動支
持機構を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、端縁に切断面部を有する平板を折曲して作
成した棒が、板体の切り欠き開口に移動可能に挿入され
て支持された棒移動支持機構において、棒切断面部が対
向する切り欠き開口縁へ移動して接触することを防止で
きるように、切り欠き開口縁の一部が突出形成され、棒
の切断面部以外の部分を押さえるようになっている棒移
動支持機構である。
[作用] 本発明は、棒が移動動作を行う際に、棒切断面部が、
その対向する切り欠き開口縁へ移動して接触しようとし
ても、切り欠き開口縁の一部が突出形成され、棒の切断
面部以外の部分を押さえるようになっているので、その
動きを封じてしまう。その結果、切断面同士のこすり合
は避けることが出来、安定した移動支持を実現できる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は、本発明の棒移動支持機構の一実施例が利用
された複写機の略示縦断面図である。
複写機の上側は上カバー4、後ろ側は後ろカバー5、
前側には前カバー6で外装されている。この前カバー6
は、図の2点鎖線に示すように、上下方向に開閉できる
ようになっている。7はその開閉のためのヒンジであ
る。
さらに、この外装の中には、複写機本体8が設けられ
ており、上部9には、ランプ、反射ミラー、レンズなど
の光学系部が、下部10には、現像、転写、熱定着などを
行う各部材がそれぞれ配設されている。
この本体8は前側板11、後ろ側板12及び底板13で囲ま
れている。この前側板11と、後ろ側板12に、連結棒14が
貫通している。11aは、その前側板11における貫通切り
欠き開口であり、12aは、その後ろ側板12における貫通
切り欠き開口である。
この連結棒14は、端縁に切断面部を有する平板をU字
形に折曲して製造したものである。また、切り欠き開口
11aは、鋼板体を打ち抜き加工して製造したものであ
る。
連結棒3の後端部14aの所には、複写機本体8の電源
をオンオフする安全スイッチ15と、端部14aと安全スイ
ッチ15との間に配設されたレバー16とが設置されてい
る。
他方、連結棒14の前端部14bには、第2図に示すよう
に、そのU字形の側壁の高さが一段と高くなった突起部
14dが形成されている。そして第1図に示すように、バ
ネ17がその突起部14dと前側板11の間に嵌め込まれ、常
時、連結棒14を前方向に付勢している。更に、第2図に
示すように、連結棒3の先端は、U字形の側壁が無く、
その底壁が上方へ折曲げられて、押し当て部14cが形成
されている。また、第1図に示すように、前側板11に
は、その連結棒14の前方への移動に対するストッパーの
役割をも果たす保護ボックス18が設けられている。
また、前カバー6の裏側には、突出部19が設けられ、
閉じられた際、前記保護ボックス18の中に、その保護ボ
ックス18の前壁に設けられているスリット20から入り込
み、前記連結棒14の先端の押し当て部14cを押し込むよ
うになっている。
第3図は、連結棒14と、保護ボックス18などの関係を
説明するための、複写機前方からみた正面図である。
図から明らかなように、突出部19は、スリット20の中
に入り込み得る大きさであり、押し当て部14cを後方へ
押すことが出来る。他方、その押し当て部14cは、バネ1
7の付勢力によって、前方へ押し出されても、保護ボッ
クス18のスリット20は、その押し当て部14cの大きさよ
り十分小さいので、ストップさせられるようになってい
る。
第4図、第5図、第6図は、上述した前側板11の切り
欠き開口11aと連結棒14の関係を示す図である。すなわ
ち連結棒14の切断面部14dが、対向する切り欠き開口縁1
1a1へ移動して接触することを防止できるように、切り
欠き開口縁の一部11a2が突出形成され、連結棒14の切断
面部以外の部分14eを押さえるようになっている。
第4図では、上方の切り欠き開口縁部11a2が下方へ突
出し、U字形の連結棒14の切断面でない部分14eを押え
込んでいる。
第5図は、その切り欠き開口縁の一部11a2の突出形状
が矢印形になっている場合である。
第6図は、連結棒14の断面形状がL字形である場合で
あり、その連結棒14の切断面14dが、対向する切り欠き
開口縁11a1の方へ移動しないように、切り欠き開口編11
aの上方及び右側部分11a3が突出して、その連結棒14の
非切断面部(L字の内側2辺)を押え込んでいる。
なお、後ろ側板12の切り欠き開口12aも、同様に形成
され、連結棒14との関係も同様である。
次に、本発明の上記実施例の動作を説明する。
通常、前カバー6が閉じられている状態では、前カバ
ー6の裏側の突出部19が、保護ボックス18のスリット20
から、内部に挿入され、連結棒14の押し当て部14cをバ
ネ17の付勢力に抗して後方へ押している。その結果、連
結棒14の後端部14aが後方へ突出し、レバー16を押し
て、安全スイッチ15をオンさせて通電させた状態となっ
ている。
いま、オペレータが前カバー6を開くと、突出部19
が、スリット20から抜け出し、押し当て部14cを押さな
くなる。その結果、バネ17の付勢力によって、連結棒14
は、前方へ移動する。そして、押し当て部14cが保護カ
バー18の内壁に当たって停止する。
他方、連結棒14の後端部14aも前方へ移動するので、
レバー16は元の状態に復帰し、安全スイッチ15がオフと
なって、電源が切れて安全となる。
ここで、その連結棒14の移動動作において、連結棒14
の切断面でない所14eが、切り欠き開口縁11aの突出部11
a2によって押さえられているので、その連結棒14の切断
面14dが、対向している切り欠き開口縁11a1へ接近する
心配がなく、従って、切断面同士がこすりあうこともな
い。なお、突出部11a2と、連結棒14とはこすり合うが、
そのこすり合う連結棒14の部分は、非切断面であるの
で、スムーズに移動でき、動作不良を起こす心配が無
い。後ろ側板12の切り欠き開口12aについても同様にス
ムーズに移動できる。
なお、本発明の棒移動支持機構は、上記実施例では、
複写機の安全スイッチ用連結棒の移動支持機構であった
が、他の装置の棒にも適用できることは言うまでもな
い。
また、棒の形状と、切り欠き開口縁の形状との関係
は、上記実施例に示したものに限らず、他の関係でもよ
く、要するに、棒切断面部が、対向する切り欠き開口縁
へ移動して接触することを防止できるように、切り欠き
開口縁の一部が突出形成され、棒の切断面部以外の部分
を押さえるようになっていさえすればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる棒移動支持機構の一実施例が
利用された複写機の略示断面図、第2図は、同複写機の
連結棒の側面図、第3図は、同複写機の連結棒と保護ボ
ックスなどとの関係を示す正面図、第4図〜第6図は、
それぞれ同複写機の連結棒と側板の切り欠き開口縁を示
す断面図、第7図は、従来の連結棒と切り欠き開口縁を
示す断面図である。 11……前側板、11a、12a……切り欠き開口縁、11a1……
対向切り欠き開口縁、11a2……突出切り欠き開口縁、14
……連結棒、14d……切断面部、14e……非切断面部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端縁に切断面部を有する平板を折曲して作
    成した棒が、板体の切り欠き開口に移動可能に挿入され
    て支持された棒移動支持機構において、前記棒切断面部
    が、対向する前記切り欠き開口縁へ移動して接触するこ
    とを防止できるように、前記切り欠き開口縁の一部が突
    出形成され、前記棒の切断面部以外の部分を押さえるよ
    うになっていることを特徴とする棒移動支持機構。
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