JP2993445B2 - シール構造 - Google Patents

シール構造

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JP2993445B2
JP2993445B2 JP8306245A JP30624596A JP2993445B2 JP 2993445 B2 JP2993445 B2 JP 2993445B2 JP 8306245 A JP8306245 A JP 8306245A JP 30624596 A JP30624596 A JP 30624596A JP 2993445 B2 JP2993445 B2 JP 2993445B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/02Sealings between relatively-stationary surfaces
    • F16J15/021Sealings between relatively-stationary surfaces with elastic packing
    • F16J15/022Sealings between relatively-stationary surfaces with elastic packing characterised by structure or material

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリントにて形成
したシール部により2つの部材間を液密状又は気密状に
シールするシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、2つの部材間を液密状や気密状
にシールするシール構造として、両部材間に合成ゴム製
や金属製や紙製のガスケットを挟持させてシールするシ
ール構造が広く採用されている。ところが、この種のシ
ール構造を、例えば、自動車の自動変速機のコントロー
ルバルブユニットに適用した場合、複数のガスケットが
必要となりユニットの組立性が低下する。また、油路等
に対応させてガスケットに多数の貫通孔を形成する必要
があり、ガスケットの製作コストが高くなるとともに、
設計変更等に容易に対応できないという問題があった。
【0003】そこで、2つの部材の一方の合わせ面に、
シール部位に沿って合成ゴム材料等をスクリーン印刷等
によりプリントしてシール部を一体的に形成すること
で、安価で且つ組立性に優れたシール構造も提案されて
いる。この種のシール構造においては、基本的には、シ
ール部の幅を広くすると素材の表面張力等によりその高
さが多少高くなると共に、合わせ面との接触面積が大き
くなって面圧が低下して圧縮され難くなり、シール幅を
狭くすると、素材の表面張力等によりその高さが多少低
くなるとともに、合わせ面との接触面積が小さくなって
面圧が高くなり圧縮され易くなる。このため、全体的に
シール性を向上させるためには、シール部の幅を狭くす
ることが好ましいが、あまり狭くすると、シール部の接
着面積が狭くなることから剥離等の問題が発生するの
で、通常は、剥離しない程度に狭くしてシール性を確保
している。一方、局部的にシール性を向上させるために
は、シール部の幅を広げてシール部の高さを高くし、シ
ール性能を向上させるように構成している。また、ボル
ト締結部付近等において、局部的に面圧が高くなる部分
においては、シール部の幅を狭くしてその高さを低くす
るとともに圧縮変形し易くし、他のシール部のシール性
能が低下することを防止するように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記シール
構造では、複数のシール部が交叉する合流部において、
その幅が広くなってシール部の高さが高くなることか
ら、合流部付近におけるシール性能が低下するという問
題がある。また、前述のように、シール部の幅を広くす
ることで、局部的にシール性能を向上させることは可能
であるが、コントロールバルブ等のようにシール部の幅
に対する制約の大きな機器に対しては適用出来ないこと
がある。更に、ボルト締結部付近等における局部的な面
圧上昇を抑えるため、シール部の幅を狭くして圧縮変形
し易くする場合には、シール部の剥離が問題になるの
で、結局はその他の部分のシール部の幅を広くして、該
局部におけるシール部の幅を相対的に狭くする必要があ
るので、前記と同様にコントロールバルブ等のような機
器に対しては適用出来ないことがある。また、このよう
にシール部の幅を局部的に調整する場合には、該局部の
シール高さが高くなりその周辺部分のシール性能も変化
するので、結局は全体的な設計変更が余儀無くされ、シ
ール部の設計や設計変更が大変煩雑になる。
【0005】本発明の目的は、簡単な構成で且つ設計し
易く、必要部分のみシール性能を変更可能で、シール部
の幅を極力狭くし得るシール構造を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るシール構
造は、2つの部材間を液密状又は気密状にシールするシ
ール構造であって、2つの部材の合わせ面の少なくとも
一方に、該合わせ面のシール部位に沿って連続的にプリ
ントにてシール部を形成し、シール部の幅方向の途中部
であって、少なくとも複数のシール部が交わる合流部
凹部又は条溝を形成したものである。
【0007】ここで、請求項2記載のように、シール部
の頂部の高さが局部的に変化しないように凹部又は条溝
を形成すること、請求項記載のように、シール部に対
する面圧が局部的に高くなる部位に凹部又は条溝を形成
すること、請求項記載のように、ボルト締結部付近の
シール部に凹部又は条溝を形成すること、請求項記載
のように、シール部のうちの局部的にシール性能を高め
たい部分に凹部又は条溝を形成すること、請求項記載
のように、凹部又は条溝の幅を段階的或いは連続的に変
化させること、などが好ましい実施例である。
【0008】また、請求項記載のように、シール部と
して硬質素材からなるものを用い、その硬さをJIS
K 6253で規定されるタイプDデュロメータ硬さに
おいて10〜50に設定すること、請求項記載のよう
に、組成の異なる複数の素材を順次プリントしてシール
部を形成すること、請求項記載のように、2つの部材
の合わせ面の一方にシール部を形成し、他方にシール部
に外嵌して密着するシール溝をシール部に対応させて形
成すること、請求項10記載のように、2つの部材のう
ちの一方の部材が自動変速機のコントロールバルブユニ
ットのセパレートプレートであり、他方の部材がセパレ
ートプレートで油密状に仕切られるバルブボディである
こと、などが好ましい実施例である。
【0009】
【作用】請求項1に係るシール構造においては、2つの
部材の合わせ面の少なくとも一方に、該合わせ面のシー
ル部位に沿ってシール部がプリントにて形成されてお
り、2つの部材を組み合わせて結合することで、シール
部を介して両部材の合わせ面がシールされることにな
る。しかも、シール部の幅方向の途中部に凹部又は条溝
を形成することで、シール部の幅を狭くすることなく、
つまり一方の合わせ面に対するシール部の接着面積を小
さくすることなく、他方の合わせ面に対するシール部の
接触面積が小さくなって、シール部が圧縮変形し易くな
るとともに、素材の表面張力等によりシール部の高さが
多少低くなる。
【0010】また、複数のシール部が交わる合流部に凹
部や条溝を形成しているので、合流部におけるシール部
の高さを低くして他の部分と略同高に設定できるととも
に、合流部における圧縮変形を促進することが可能とな
り、合流部付近のシール部におけるシール性能の低下が
防止されることになる。また、請求項又は記載のよ
うに、シール部に対する面圧が局部的に高くなる部位の
シール部、例えばボルト締結部付近のシール部に凹部や
条溝を形成すると、シール部の圧縮変形が促進されるこ
とから、シール幅を狭くすることなく、つまりシール部
の剥離を防止しつつ、ボルト締結部以外の部分における
相対的なシール性能の低下を防止できる。更に、請求項
記載のように、局部的にシール性能を高めたい部分に
凹部又は条溝を形成すると、シール部の幅を殆ど広くす
ることなく、複数のシール線で該局部を効果的にシール
することが可能となり、しかも該局部のシール部の高さ
を他の部分のシール部の高さと同じに設定することが可
能となり、他の部分に対するシール性能に悪影響を及ぼ
すこともない。
【0011】このようなシール部は、基本的には、請求
項2記載のように、シール部の頂部の高さが局部的に変
化しないように凹部又は条溝を形成することが好まし
い。つまり、局部的に高さが変化すると、該局部のシー
ル性能を変更することは可能であるが、該局部以外の部
分におけるシール性能が相対的に変動することになるの
で、設計の容易性や設計変更を考慮して、頂部の高さが
局部的に変化しないようにすることが好ましい。また、
これを実現するため、シール部の全長に亙って条溝を形
成したり、請求項7記載のように、凹部又は条溝の幅を
段階的或いは連続的に変化させることになる。
【0012】請求項記載のように、シール部として硬
質素材からなるものを用い、その硬さをJIS K 6
253で規定されるタイプDデュロメータ硬さにおいて
10〜50に設定すると、ボルト締結時等におけるシー
ル部の異常変形を抑制でき、シール部がその縁部から剥
離することを防止できる。請求項記載のように、組成
の異なる複数の素材を順次プリントしてシール部を形成
すると、例えば、軟質素材と硬質素材とを順次積層する
などして、面圧を調整したり、シールする領域内の流体
に応じて、該流体に接触する部分のシール部の素材を変
更することで、シール部の劣化等を防止できる。
【0013】請求項記載のように、2つの部材の合わ
せ面の一方にシール部を形成し、他方にシール部に外嵌
して密着するシール溝をシール部に対応させて形成する
と、シール溝の深さ分の隙間がシール部付近に形成され
るので、シール部の異常変形が確実に防止されることに
なる。請求項10記載のように、2つの部材のうちの一
方の部材が自動変速機のコントロールバルブユニットの
セパレートプレートであり、他方の部材がセパレートプ
レートで仕切られるバルブボディである場合には、セパ
レートプレートとバルブボディとを合わせ面で組合わせ
るだけで、両者が油密状にシールされることになる。し
かも、プリントによりシール部を形成してあるので、バ
ルブボディの合わせ面の複雑なパターンに対応させてシ
ール部を容易に形成することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。本実施例は、自動車の自動
変速機のコントロールバルブユニットのシール構造に本
発明を適用した場合のものである。図1に示すように、
コントロールバルブユニット1は、フロントバルブボデ
ィ2とプリメインバルブボディ3とメインバルブボディ
4とリヤバルブボディ5の4つのバルブボディ2〜5に
分割構成され、バルブボディ2、3間とバルブボディ
3、4間とバルブボディ4、5間にはセパレートプレー
ト6、7、8が夫々装着されている。
【0015】バルブボディ2、5の一側面とバルブボデ
ィ3、4の両側面には所定のパターンで油溝10が形成
され、バルブボディ2〜5の合わせ面にセパレートプレ
ート6〜8を油密状に夫々取付けることで、セパレート
プレート6〜8とバルブボディ2〜5間に油圧回路が形
成されるようになっており、セパレートプレート6〜8
には隣接するバルブボディ2〜5の油溝10を連通する
複数の油孔11が所定の配列で形成されている。尚、前
記コントロールバルブユニット1の油圧回路自体は本発
明と直接的に関係しないのでその詳細な説明を省略す
る。また、図1において、後述するシール部21の描写
は省略した。
【0016】次に、前記バルブボディ2〜5とセパレー
トプレート6〜8間を油密状にシールするためのシール
構造について、図2〜図9を参照しながら説明する。但
し、セパレートプレート6〜8とバルブボディ2〜5間
におけるシール構造は基本的に同じ構成なので、フロン
トバルブボディ2及びプリメインバルブボディ3とセパ
レートプレート6間のシール構造について説明する。
【0017】セパレートプレート6は、平板状の基板2
0とその両側面にプリントにて形成したシール部21と
を備えている。基板20としては、ステンレス鋼やアル
ミニウム合金などの金属材料製又は合成樹脂材料などの
非金属材料製の板部材を使用することが可能であるが、
防錆不用な油圧回路中に使用する関係上、十分な強度・
剛性を有し安価に製作可能な鋼板で構成することが好ま
しい。
【0018】シール部21は、図3、図5にハッチング
で示すように、バルブボディ2、3の合わせ面2a、3
aに沿った形状に夫々形成されており、バルブボディ
2、3間にセパレートプレート6を組付けた状態で、シ
ール部21の側縁が油溝10側へ露出しないように合わ
せ面2a、3aに対応する部分の内側に配置されてい
る。
【0019】シール部21は、基本的には、図7、図8
に示すように、シール部位に沿って連続的に連なった1
つの頂部を有する山形断面形状の一山部22と、幅方向
の中央部に条溝25が形成され、シール部位に沿って連
続的に夫々連なった略同高の2つの頂部を有し、底部を
共通となした山形断面形状の二山部23と、一山部22
や二山部23などが複数交わる合流部24であって、中
央部に凹部26が形成され、連続的に連なった略同高の
2つの頂部を有し、底部を共通となした山形断面形状の
合流部24とから構成されている。但し、シール部21
の幅方向の途中部に複数本の条溝を形成して、3つ山以
上の山形断面形状のシール部を形成することも可能であ
る。尚、符号27は、シール部21の頂部により形成さ
れるシール線を仮想的に示したものである。
【0020】このように、条溝25や凹部26を形成す
ると、図8(a)に示すように、シール幅を一山部22
の幅Wと同じに設定した状態では、その頂部の高さH’
が一山部22の高さHよりも多少低くなるとともに、合
わせ面に対する接触面積が少なくなって作用する面圧が
高くなり、圧縮変形し易くなる。このため、二山部23
は、基本的には、面圧が要求以上に高くなる部位やシー
ル性能に対する要求が高くなる部位に形成することにな
り、例えば図7に示すように、面圧が高くなるボルト装
着用の貫通孔28を取り囲んで形成したり、油圧の高く
なる領域29を取り囲んで形成したりすることになる。
但し、その他の部位に適用することも可能であり、シー
ル部21の全長に亙って形成して全体的にシール性能を
高めることも可能である。
【0021】貫通孔28を取り囲んで設ける二山部23
においては、図8(b)に示すように、二山部23の幅
W1を一山部22の幅Wと略同じか或いは多少狭く設定
することが好ましい。つまり、このように構成すること
で、二山部23の高さH1が一山部22の高さHよりも
多少低くなるとともに圧縮変形し易くなり、ボルト締結
部におけるシール性能を十分に確保できるとともに、ボ
ルト締結部以外の部分におけるシール性能の低下を防止
できることになる。しかも、二山部23の幅W1を極端
に狭くする必要がないので、二山部23の剥離も防止で
きる。但し、シール部の高さを局部的に変更すると、該
局部以外の部分におけるシール性能に影響を及ぼすの
で、設計の容易性等を考慮して、図8(c)に示すよう
に、二山部23の幅W1を一山部22の幅Wよりも多少
広く設定して、二山部23の高さH1と一山部22の高
さHと略同じ高さに設定してもよい。また、領域29を
取り囲んで設ける二山部23においては、図8(c)に
示すように、二山部23の幅W1を一山部22の幅Wよ
りも多少広くして、その高さH1を一山部22の高さH
と同高に設定することで、頂部により形成される2本の
シール線27により、効果的に領域29をシールするこ
とが可能となる。但し、幅W1を広めに設定して二山部
23の高さH1を一山部22の高さHよりも多少高めに
設定し、シール性能を一層高めるようにしてもよい。
【0022】複数のシール部が合流する従来の合流部2
4’においては、図8(d)に仮想線で示すように、そ
の幅W2が一山部22の幅Wによりも大きくなり、その
頂部の高さH2’も一山部22の頂部の高さHよりも高
くなる。このため、実線で示す合流部24のように凹部
26を設けると、合流部24の高さH2を一山部22の
高さHと同高に設定することが可能となり、しかも圧縮
変形が促進されることから、合流部24における面圧を
適正に設定することが可能となる。但し、条溝25や凹
部26は、シール部21をプリントにて形成するときに
一体的に形成するものとする。また、図9に示すよう
に、二山部23や合流部24における条溝25や凹部2
6をセパレートプレート6の表面まで貫通状に形成して
もよい。更に、条溝25は、その幅を狭くする程、一山
部22と同じ断面形状に近づくので、条溝25の幅を段
階的或いは連続的に調整することで、シール性能を変更
するようにしてもよい。
【0023】シール部21を構成する素材としては、J
IS K 6253で規定されるタイプDデュロメータ
硬さにおいて10〜50の硬質素材からなるものを用い
ることかが好ましい。具体的には、フッ素ゴム、NBR
ゴム、SBRゴム、シリコンゴムなどの合成ゴム材料
や、エポキシ系樹脂、シリコン系樹脂、フェノール系樹
脂、ウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、塩化ビニル系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ABS系
樹脂、PTFE(四フッ化エチレン)系樹脂などの合成
樹脂材料や、紫外線硬化型の合成樹脂材料や、これら合
成ゴム材料や合成樹脂材料にアルミニウム合金、銅、真
鍮、ステンレス等の金属粉末、ガラス粉末やガラス繊
維、セラミック粉末やセラミック繊維、二硫化モリブデ
ン粉末等を混入した複合材料を用いることが可能であ
る。
【0024】シール部21を形成するためのプリント技
術としては、凸版印刷、平版印刷、凹版印刷、スクリー
ン印刷、植毛印刷、磁気印刷、ホットスタンピングなど
による印刷技術や、ディスペンサーによる材料塗布技術
を採用することが可能である。また、シール部21は、
同じ素材を重ねてプリントすることで形成してもよい
し、異なる特性の素材を重ねて形成してもよい。
【0025】また、シール部21は、脱脂処理を施した
基板20に対してプリントにより形成することになる
が、基板20に対する密着性を良くするため、脱脂処理
を施す前に、基板20に対してブラスト処理や薬品処理
などを施してその表面に凹凸を形成してもよい。また、
前記シール部21の基板20に対する密着性を向上する
ため、両面にプライマーを塗布した基板20に対してシ
ール部21をプリントしてもよい。
【0026】次に、前記シール構造の作用について説明
する。セパレートプレート7、8にはセパレートプレー
ト6と同様にシール部21が形成されており、コントロ
ールバルブユニット1は、4つのバルブボディ2〜5間
にセパレートプレート6〜8を夫々装着した状態で図示
外のボルトでこれらを締結して組み立てることになる。
このように、セパレートプレート6〜8にシール部21
を一体的に形成してあるので、コントロールバルブユニ
ット1の組立作業が大幅に簡単になる。前記シール部2
1はプリントにより形成してあるので、複雑なパターン
でも容易に形成することが出来る。このため、シール部
21が油溝10内に露出しないように設定することが可
能となり、シール部21と作動油との接触面積を極力小
さくしてシール部21の劣化を防止出来る。
【0027】また、面圧が要求以上に高くなる部位に二
山部23を形成することで、圧縮変形を促進して該部位
以外の部分におけるシール性能の低下を防止したり、面
圧を高めたい部位に二山部23を形成することで、2本
のシール線27により、効果的に該部位をシールした
り、合流部24に凹部26を設けることで、合流部24
における面圧を適正に設定することが可能となる。更
に、印刷原盤を交換するという簡単な操作で、異なるパ
ターンのシール部21を基板20の表面に形成すること
が可能となり、コントロールバルブユニット1の設計変
更などに容易に対応することが出来る。
【0028】次に、シール部21及びシール構造の構成
を部分的に変更した他の実施例について説明する。 (1) 領域29のように独立のシール線27で取り囲
んでシールする場合には、図10に示すように、シール
部21として、素材の異なるシール層31、32を、幅
方向にその一部を重ねてプリントしたものを用いてもよ
い。この場合には、油と水のように異なる特性を有する
2つの流体をシールするときに、流体に接触する側のシ
ール層31、32を流体の特性に応じたものに夫々設定
することが可能となり、シール性能を向上したり、シー
ル部21の劣化を防止することが可能となる。また、軟
質素材からなるシール層と硬質素材からなるシール層
を、幅方向にその一部を重ねて形成し、軟質素材側のシ
ール層の高さを高く設定することで、硬質素材からなる
シール層をストッパーとして機能させ、軟質素材からな
るシール層の潰れや剥離を防止するように構成すること
も可能である。
【0029】(2) 図11に示すシール構造のよう
に、バルブボディ2、3にシール溝35を形成し、この
シール溝35に嵌合するようにシール部21を形成して
もよい。この場合には、シール溝35の深さ以上にシー
ル部21が変形することはないので、シール部21の異
常変形を確実に防止することが可能となる。尚、シール
溝35に代えて、図12に示すようなシール溝36を形
成してもよい。また、本実施例では、自動変速機のコン
トロールバルブユニット1に本発明を適用したが、コン
トロールバルブユニット1以外の油圧や空気圧を使用す
る機器のシール構造としても本発明を同様に適用するこ
とが出来る。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るシール構造によれば、ガス
ケット等を別途設けることなく、2つの部材をシールす
ることが可能となり、2つの部材の組立性を向上できる
とともに、シール構造の製作コストを大幅に低減でき
る。更に、シール部の幅方向の途中部に凹部又は条溝を
形成するという簡単な構成で、シール部の幅を十分に確
保してその剥離を防止しつつ、シール部の高さを低くし
且つ圧縮変形し易くすることで、局部的な面圧上昇を防
止したり、シール部の高さを同じにしつつシール性能を
局部的に高めたりすることが可能となり、シール性能を
大幅に改善できるとともに設計が容易になる。更に、プ
リントによりシール部を設けるので、複雑なパターンの
シール部でも容易に形成することが可能となる。更にま
た、複数のシール部が交わる合流部に凹部や条溝を形成
することで、合流部付近のシール部におけるシール性能
の低下を防止できる。
【0031】請求項2記載のように、シール部の頂部の
高さが局部的に変化しないように凹部又は条溝を形成す
ると、シール部の設計や設計変更が容易になる。請求項
又は記載のように、シール部に対する面圧が局部的
に高くなる部位のシール部、例えばボルト締結部付近の
シール部に凹部や条溝を形成することで、シール部の剥
離を防止しつつ、ボルト締結部以外の部分におけるシー
ル性能の低下を防止できる。
【0032】請求項記載のように、局部的にシール性
能を高めたい部分に凹部や条溝を形成することで、該局
部以外の部分に対するシール性能の悪影響を防止しつ
つ、該局部のシール性能を高めることが可能となる。請
求項記載のように、凹部又は条溝の幅を段階的或いは
連続的に変化させると、局部的なシール性能の低下等を
防止することが可能となる。請求項記載のように構成
すると、シール部の潰れや剥離を確実に防止しつつ、シ
ール性能の低下を防止できる。
【0033】請求項記載のように構成すると、例え
ば、軟質素材と硬質素材とを順次積層状にプリントする
などして、シール性を一層向上したり、シールする領域
内の流体に応じて、該流体に接触する部分のシール部の
素材を変更することで、シール部の劣化等を防止でき
る。請求項記載のように構成すると、シール溝の深さ
や幅によりシール部の最大変形量が決まるので、シール
部の異常変形が確実に防止されることになる。請求項
記載のように構成すると、コントロールバルブユニッ
トの部品点数を少なくして製作コストを低減でき且つ組
立性を向上できるとともに、設計変更等にも容易に対応
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コントロールバルブユニットの分解斜視図
【図2】 フロントバルブボディ要部のセパレートプレ
ート側の端面図
【図3】 セパレートプレートのフロントバルブボディ
側の面に形成されるシール部の説明図
【図4】 プリメインバルブボディ要部のセパレートプ
レート側の端面図
【図5】 セパレートプレートのプリメインバルブボデ
ィ側の面に形成されるシール部の説明図
【図6】 コントロールバルブユニット要部の横断面図
【図7】 セパレートプレートの要部の平面図
【図8】 図7における縦断面図で、(a)はa−a線
断面図、(b)はb−b線断面図、(c)はc−c線断
面図、(d)はd−d線断面図
【図9】 他の構成のシール構造の要部横断面図
【図10】 他の構成のシール構造の要部横断面図
【図11】 他の構成のシール構造の要部横断面図
【図12】 他の構成のシール構造の要部横断面図
【符号の説明】
1 コントロールバルブユニット 2 フロントバルブボディ 2a 合わせ面 3 プリメインバルブボディ 3a 合わせ面 4 メインバルブボディ 5 リヤバルブボディ 6 セパレートプレート 7 セパレートプレート 8 セパレートプレート 10 油溝 11 油孔 20 基板 21 シール部 22 一山部 23 二山部 24 合流部 25 条溝 26 凹部 27 シール線 31 シール層 32 シール層 35 シール溝 36 シール溝
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−71607(JP,A) 特開 平8−28707(JP,A) 特開 平6−109138(JP,A) 実開 昭51−42363(JP,U) 実開 昭58−45465(JP,U) 実開 昭64−12984(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16J 15/10 F16H 63/02

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの部材間を液密状又は気密状にシー
    ルするシール構造であって、 前記2つの部材の合わせ面の少なくとも一方に、該合わ
    せ面のシール部位に沿って連続的にプリントにてシール
    部を形成し、 前記シール部の幅方向の途中部であって、少なくとも複
    数のシール部が交わる合流部に凹部又は条溝を形成し
    た、 ことを特徴とするシール構造。
  2. 【請求項2】 シール部の頂部の高さが局部的に変化し
    ないように凹部又は条溝を形成した請求項1記載のシー
    ル構造。
  3. 【請求項3】 シール部に対する面圧が局部的に高くな
    る部位に凹部又は条溝を形成した請求項1又は2記載の
    シール構造。
  4. 【請求項4】 ボルト締結部付近のシール部に凹部又は
    条溝を形成した請求項1〜のいずれか1項記載のシー
    ル構造。
  5. 【請求項5】 シール部のうちの局部的にシール性能を
    高めたい部分に凹部又は条溝を形成した請求項1〜
    いずれか1項記載のシール構造。
  6. 【請求項6】 凹部又は条溝の幅を段階的或いは連続的
    に変化させた請求項1〜のいずれか1項記載のシール
    構造。
  7. 【請求項7】 シール部として硬質素材からなるものを
    用い、その硬さをJIS K 6253で規定されるタ
    イプDデュロメータ硬さにおいて10〜50に設定した
    請求項1〜のいずれか1項記載のシール構造。
  8. 【請求項8】 組成の異なる複数の素材を順次プリント
    してシール部を形成した請求項1〜のいずれか1項記
    載のシール構造。
  9. 【請求項9】 2つの部材の合わせ面の一方にシール部
    を形成し、他方にシール部に外嵌して密着するシール溝
    をシール部に対応させて形成した請求項1〜のいずれ
    か1項記載のシール構造。
  10. 【請求項10】 2つの部材のうちの一方の部材が自動
    変速機のコントロールバルブユニットのセパレートプレ
    ートであり、他方の部材がセパレートプレートで油密状
    に仕切られるバルブボディである請求項1〜のいずれ
    か1項記載のシール構造。
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