JP2993411B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2993411B2
JP2993411B2 JP7296155A JP29615595A JP2993411B2 JP 2993411 B2 JP2993411 B2 JP 2993411B2 JP 7296155 A JP7296155 A JP 7296155A JP 29615595 A JP29615595 A JP 29615595A JP 2993411 B2 JP2993411 B2 JP 2993411B2
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  • Storing Facsimile Image Data (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像データを分割してプ
リント処理する画像形成装置に関し、特に、プリント手
段への分割画像データの供給を制御する画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機やプリンタ等といった画
像形成装置では、転写プロセス、現像プロセス、定着プ
ロセス等から成る電子写真プロセスによって、画像デー
タに基づいて形成された画像を用紙に印刷している。こ
こで、電子写真プロセスのプロセス速度は一定の速度で
あることから、電子写真プロセスを構成する各プロセス
のパラメータは所定のプロセス速度に基づいて設計され
る。このため、プロセス速度を可変にしようとすること
は、関係する各プロセスのパラメータを全て可変にしな
ければならないため、現実的でない。
【0003】このように、画像形成装置では、プロセス
速度が一定であるために、画像データから画像を形成し
て用紙に印刷するプリント手段(プリントエンジン)に
はプロセス速度に応じた一定の速度で画像データを供給
しなければならない。例えば、プリント手段への画像デ
ータの供給速度がプロセス速度より遅れた場合には、プ
リント手段への用紙の供給タイミングと画像データの供
給タイミングとがずれて、画像が印刷されない白紙の用
紙が排出されたり、或いは、用紙に途中から乱れた画像
が印刷されたりする。
【0004】ここで、画像形成装置においては、例え
ば、画像データを通信し或いは記憶手段に格納するに際
して、データ量を少なくするために画像データを符号化
し、プリント処理する際には当該画像データを復号化す
ることが行われている。このように、画像データが符号
化した状態で供給される場合には、一般に復号化処理の
ための速度は原稿に依存することから、プリント手段へ
の画像データの供給速度は原稿に依存してしまい、これ
によって、プリント手段への画像データの供給タイミン
グと用紙の供給タイミングとの整合を保証することがで
きなくなる。
【0005】なお、符号化方式が非可逆符号化方式の場
合であれば、例えば、ページ単位に一定の符号量となる
ように符号量制御を行い、復号化速度を一定化すること
ができる。しかしながら、一般的に或る画像を非可逆符
号化した場合には、符号量が小さくなるほど画質劣化が
大きくなり、また、符号化し難い画像(例えば、ランダ
ムノイズで構成された画像)は通常の画像(例えば、人
物や風景などの自然画像)と比較して、同じ符号量で符
号化した場合の画質劣化が大きくなるという性質があ
る。このため、符号量制御を行って一定の符号量で様々
な画像を符号化した場合には、画像によっては画質劣化
が大きくなり、実用に耐え得る画質を維持することがで
きない場合が生ずる。
【0006】したがって、画像データが符号化されて供
給される場合には、画質を保証しようとすれば、復号化
速度を一定化することが困難となってプリント手段にプ
ロセス速度に応じた速度で画像データを供給することが
困難となってしまっていた。このように復号化速度を一
定化することが困難な場合には、復号化した画像データ
をバッファメモリ等の一時的記憶手段に一旦保持させ、
この一時記憶手段からプリント手段へ画像データを供給
するようにすれば、プリント手段への画像データの供給
をプロセス速度に応じた速度で行うことができ、白紙が
排出されたり、或いは、乱れた画像が印刷されるという
事態を防止することができる。
【0007】そこで、従来のプリント装置では、1ペー
ジ分以上の画像データを蓄積できるページメモリ(半導
体メモリ)を一時記憶手段として設け、このページメモ
リに1ページ分或いは2ページ以上分の画像データを一
時的に蓄積させることによって、プロセス速度に応じて
プリント手段へ画像データを供給するようにしている。
例えば、1ページ分のページメモリを設けた場合には、
図18(A)に示すように、1ページ分の画像データを
ページメモリに蓄積した後に給紙器からプリント手段へ
用紙を給紙し、プリント手段がページメモリに蓄積され
た画像データに基づいて給紙された用紙上に1ページ分
の画像を印刷する。そして、このような画像データの蓄
積、用紙の給紙、画像の印刷を1ページ毎に繰り返し行
う。
【0008】また、2ページ分のページメモリを設けた
場合には、図18(B)に示すように、ページメモリに
蓄積された1ページ分の画像データに基づいて印刷処理
している間に次の1ページ分の画像データをページメモ
リに蓄積するという処理を繰り返し行い、複数のページ
を連続的にプリントすることを可能ならしめている。な
お、上記のように1ページ分のみのページメモリを設け
た場合には、画像データの蓄積とプリントとが順次行わ
れるため、複数枚の用紙を連続投入して印刷する場合に
はスループットが低下していた。これに対して、2ペー
ジ分のページメモリを設けた場合には、画像データの蓄
積とプリントとが並行して行われることからスループッ
トは向上するが、ページメモリとして必要なメモリ量が
増大し、コストが増大してしまっていた。
【0009】上記のような事情は、単色のプリンタ装置
についてのみならず、イエロー(Y)、マジェンタ
(M)、シアン(C)、および、ブラック(K)の各色
成分のインクを用紙上に重ねて記録するカラープリンタ
装置においても同様である。カラープリンタ装置では、
図19に示すように、各色成分別に専用の記録器(プリ
ント手段)100Y、100M、100C、100Kを
設け、用紙搬送器101によって搬送される用紙に対し
て、これら記録器100Y、100M、100C、10
0Kをプロセス速度に合わせてパイプライン動作させる
ことにより、カラープリントのスループットを単色プリ
ントの場合に近づけることができる。
【0010】このようにパイプラインカラープリンタ装
置では、用紙をパイプライン処理することでスループッ
トを上げていることから、パイプラインに空きがあると
(すなわち、用紙を連続して各色の記録器に通すことが
できないと)、スループットが低下してしまう。複数枚
の同じ原稿を連続してプリントする場合には、1ページ
分のページメモリに1ページ分の画像データが用意でき
た時点で、パイプラインに用紙を連続して投入して、ペ
ージメモリに蓄積された画像データを複数回読み出して
各記録器100Y、100M、100C、100Kに複
数回供給し、投入された複数枚の用紙に画像を繰り返し
印刷すればよい。
【0011】これに対して、複数枚の異種原稿を連続プ
リントする場合は、例えば、原稿の枚数分のページメモ
リを設け、これらのページメモリに全ての画像データを
用意してから、用紙をパイプラインに投入しなければな
らない。このため、ページメモリを例えば半導体メモリ
で構成すると、プリンタコストの大半を半導体メモリの
コストが占めることになる。また、ページメモリを磁気
ディスクで構成すると、記録速度に比べ磁気ディスクの
データ転送速度が桁違いに遅いため、複数台の磁気ディ
スクを並列動作させなければならず、プリンタコストの
大半を磁気ディスクのコストが占めることになる。
【0012】すなわち、パイプライン動作を保証して、
複数枚の異種原稿を連続にプリントする場合は、パイプ
ラインの深さ分のページメモリ(一時記憶手段)が必要
となり、用紙の供給の前に、ページメモリへの画像デー
タの蓄積が完了していなければならない。例えば、各記
録器100Y、100M、100C、100Kが記録処
理に要する時間間隔ずらせて異なる画像の各ページを復
号処理し、各画像を1枚ずつ記録処理する場合を例にと
ると、図20に示すような処理が行われることとなる。
なお、同図の横軸は時間軸であり、各ページの記録用紙
が処理されるタイミングの下段にそのとき必要なページ
メモリの容量を1ページ、1色分のメモリ容量(1プレ
ーン)で示してある。
【0013】まず、1ページ目の処理では、イエロー
(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色成分の画像データ(4プレーン分)を復号
化してページメモリに保持させる。そして、記録器列の
先頭位置まで記録用紙を搬送する給紙処理を行い、その
後に、各記録器100Y、100M、100C、100
K間で用紙を搬送して、各色成分の画像データに基づい
て記録処理を順次行う。この結果、6単位時間後に、各
色のインクで用紙上に1ページ目の画像が重ね記録さ
れ、1ページ目についてのページメモリのデータ保持容
量が空”0”となる。
【0014】また、1単位時間遅らせた状態で2ページ
目を並行処理し、更に1単位時間遅らせた状態で3ペー
ジ目を並行処理するといったように、1プレーン分の記
録処理が終了する毎に必要なページメモリの容量を”
1”ずつ減少させつつ、各ページを順次並行処理する。
すなわち、上記の例では、プリント開始から6単位時間
後にパイプラインが満たされ、ページメモリが最大18
プレーン分のメモリ容量を有していれば、連続投入した
各記録用紙上にそれぞれ異なる画像を記録することがで
きる。上記のようにタンデム方式のカラープリンタの場
合には、ページメモリに複数ページ分のデータを保持さ
せることによって記録用紙の連続投入を可能化し、スル
ープットの低下を防止した記録処理を行うことができ
る。
【0015】なお、例えば、ページ記述言語の画像デー
タを取り扱う画像形成装置では、用紙への印刷処理を行
う際に画像データのデータ形式を変換処理する場合があ
り、このような変換処理を行う場合にも、上記した復号
化処理の場合と同様な事情がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、タンデ
ム方式のカラープリンタにおいては、例えば、複数の異
種画像をプリントする場合には、記録用紙をパイプライ
ンに間欠投入したとしてもパイプラインの深さ分のペー
ジメモリが必要であり、図20に示した例では18プレ
ーン分のページメモリが必要となる。ページメモリをデ
ータアクセス速度の速い半導体メモリで構成すると、例
えば、JIS A4サイズ、400[dot/25.4
mm]の解像度、各画素8[bit/pixel]の階
調精度の画像データのときには、1プレーン分のデータ
量は約16[MByte]であることから、18プレー
ン分で総計約288[MByte]もの大容量のメモリ
が必要となり、プリンタコストの大幅な増大を招いてし
まっていた。
【0017】また、単色プリンタにおいても、異なる種
類の画像ページのデータを連続してプリントするために
は、最低2ページ分で総計約32[MByte]の容量
のメモリが必要となり、メモリコストに起因したプリン
タコストの大幅な増大を招いてしまっていた。また、カ
ラープリンタにおいては、復号化やデータ変換処理を行
って画像データをプリント手段(記録器)供給する手段
は各色成分毎に独立に存在しているため、色成分毎に画
像データ供給の負荷が偏る場合にあっても負荷を分散さ
せることができない。そのため、或る色成分についての
負荷が大きい場合に、復号化やデータ変換処理を行う画
像データ供給手段全体としては余裕があっても、プリン
ト手段によるプリント処理ができない事態が生ずる場合
があった。
【0018】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、プリント手段における支障のない記録処理を実施
するために、画像データを一時的に保持するに必要なメ
モリ容量を減少させた画像形成装置を提供することを目
的とする。また、本発明は、復号化やデータ形式の変換
処理等といった画像データの供給処理に係る負荷を分散
することで、画像データ供給手段の負荷を低減させて迅
速処理を行い且つ低コストな画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像形成装置では、入力された画像を画像
分割手段で主走査線方向と平行に分割し、これら分割画
像データを画像データ記憶手段に記憶し、復号化処理等
を行う画像データ供給手段によって画像データ記憶手段
から分割画像データを画像データ一時記憶手段へ供給す
る。そして、プロセス速度との整合性を図るために、画
像データ一時記憶手段が分割画像データを一時的に保持
し、この画像データ一時記憶手段に記憶された分割画像
データに基づいてプリント手段が用紙上に画像のプリン
トを行う。
【0020】ここで、予測手段が画像データ供給手段に
よる供給処理時間を予測し、画像データ供給制御手段が
予測された時間に応じて、プリント手段によるプリント
処理開始時刻に先行した時刻から画像データ供給手段に
分割画像データの供給処理を開始させる。これによっ
て、プリント手段への画像データの供給がプリント処理
に間に合い、且つ、画像データ一時記憶手段に保持され
る画像データが不足しないように、それぞれの分割画像
データの供給開始時間が制御され、分割画像データを連
続してプリント処理することができる。すなわち、分割
画像データが画像データ一時記憶手段に保持されると同
時にプリント処理が開始されるが、画像データ一時記憶
手段に1ページ分の画像データが蓄積される前にプリン
ト処理が開始される。そして、分割画像データをプリン
ト手段(画像データ一時記憶手段)へ供給する時間を予
測して画像データ供給手段による供給処理を行うため、
プリント処理に適切な時間に分割画像データが供給され
る。
【0021】また、本発明の画像形成装置では、画像分
割手段をカラー画像を主走査線と平行に分割するものと
するとともに、プリント手段を色成分毎の分割画像デー
タに対応してカラーインクで印刷処理を行う複数のユニ
ットから構成する。そして、画像データ供給制御手段が
予測された時間に応じて、プリント手段の各ユニットに
よるプリント処理開始時刻に先行した時刻から各色成分
の分割画像データの供給処理を画像データ供給手段に開
始させることにより、パイプラインカラープリンタにお
いて分割したカラー画像データを上記と同様に連続して
プリント処理する。
【0022】また、本発明の画像形成装置では、複数の
画像データ供給手段を備えるとともに、これら画像デー
タ供給手段の内から分割画像データの供給に使用するも
のを選択する画像データ供給手段選択手段を設け、更
に、分割画像データを格納する画像データ一時記憶手段
内の領域アドレスを定める画像データ一時記憶手段アド
レス選択手段を設け、選択された画像データ供給手段の
1つに画像データ記憶手段から分割画像データを伝送し
て所定の処理を行わせ、更に、画像データ一時記憶手段
内の選択されたアドレス領域に画像データ供給手段から
分割画像データを伝送する。すなわち、個々の分割画像
データは他の分割画像データとは独立して画像データ供
給手段によって処理され、プリント手段への分割画像デ
ータの供給がプリント処理に間に合い、且つ、画像デー
タ供給手段の数および画像データ一時記憶手段の量が不
足しないように、各分割画像データの供給開始時間並び
に用いる画像データ供給手段および画像データ一時記憶
手段を制御して、分割画像データを連続してプリント処
理する。
【0023】また、本発明の画像形成装置では、画像分
割手段をカラー画像を主走査線と平行に分割するものと
するとともに、プリント手段を色成分毎の分割画像デー
タに対応してカラーインクで印刷処理を行う複数のユニ
ットから構成し、更に、これらプリント手段のいずれを
プリント処理に使用するかを選択するプリント手段選択
手段を設ける。そして、画像データ供給制御手段が予測
された時間に応じて、プリント手段の選択されたユニッ
トによるプリント処理開始時刻に先行した時刻から各色
成分の分割画像データの供給処理を選択された画像デー
タ供給手段に開始させることにより、分割したカラー画
像データを上記と同様に連続してプリント処理する。
【0024】また、本発明の画像形成装置では、複数の
画像データ供給手段を設けるとともに、これと同数の画
像データ一時記憶手段を設け、更に、プリント手段への
分割画像データの供給に使用する画像データ一時記憶手
段を選択する画像データ一時記憶手段選択手段を設け
る。そして、画像データ供給制御手段が予測された時間
に応じて、選択された画像データ供給手段に個々の分割
画像データを他の分割画像データとは独立して供給処理
させるとともに、画像データ供給手段から供給された分
割画像データを固定的に同じ画像一時記憶手段に保持さ
せ、プリント手段への分割画像データの供給がプリント
処理に間に合い、且つ、画像データ供給手段の数および
画像データ一時記憶手段の量が不足しないように、各分
割画像データの供給開始時間並びに用いる画像データ供
給手段および画像データ一時記憶手段を制御して、分割
画像データを連続してプリント処理する。
【0025】また、本発明の画像形成装置では、画像分
割手段をカラー画像を主走査線と平行に分割するものと
するとともに、プリント手段を色成分毎の分割画像デー
タに対応してカラーインクで印刷処理を行う複数のユニ
ットから構成し、更に、これらプリント手段のいずれを
プリント処理に使用するかを選択するプリント手段選択
手段を設ける。そして、画像データ供給制御手段が予測
された時間に応じて、プリント手段の選択されたユニッ
トによるプリント処理開始時刻に先行した時刻から各色
成分の分割画像データの供給処理を選択された画像デー
タ供給手段に開始させ、供給処理された分割画像データ
を選択された画像データ一時記憶手段に保持させること
により、分割したカラー画像データを上記と同様に連続
してプリント処理する。
【0026】また、本発明の画像形成装置では、画像デ
ータ一時記憶手段にプリント処理すべき分割画像データ
が未だ格納されていない状態に基づいて用紙の給紙タイ
ミングを遅らせる給紙制御手段を設け、画像データ供給
手段の数或いは画像一時記憶手段の容量が不足すること
によりプリント処理が不可能な場合には、プリント開始
時間を遅らせることによってプリント処理を可能にす
る。すなわち、ページのプリント開始時間に合わせて給
紙制御手段が給紙開始時間を制御することによって、プ
リント処理を行うページ間を開けてプリントを可能とす
る。
【0027】また、本発明の画像形成装置では、予測手
段がプリント手段によるプリント処理前に、最後にプリ
ントするページの最後の分割画像データのプリント開始
時から時間をさかのぼって分割された画像データの供給
開始時間を求め、また、画像データ供給制御手段が各時
間単位毎に画像データ供給手段の数と画像データ一時記
憶手段の容量を計算することによりプリント可能性を調
べて、プリント不可能な場合にはページのプリント開始
時間を遅らせてプリントを可能にする。すなわち、最後
のページの最後にプリントする分割画像データのプリン
ト開始時に間に合うように復号開始時間を定め、最後か
ら2番目の画像データのプリント開始時に間に合うよう
に最後から2番目の復号開始時間を定める。この場合に
復号手段或いは画像データ一時記憶手段の容量や数が不
足する場合には、最後から2番目の復号開始時間を復号
手段或いは画像データ一時記憶手段の容量や数が不足し
ないようになるまで早め、以降の分割画像データの復号
開始時間についても同様に定める。なお、復号手段或い
は画像データ一時記憶手段の容量や数が不足する場合に
は、次のページのプリント開始時間を遅らせる。
【0028】また、本発明の画像形成装置では、画像デ
ータ記憶手段は画像データを情報源符号化する符号化手
段と符号データを記憶する符号データ記憶手段とを有
し、画像データ供給手段は符号データを復号する画像復
号手段を有し、分割画像データを情報源符号化して記憶
し、当該分割画像データを供給するときには符号データ
を復号して供給する。すなわち、入力された画像データ
を分割して符号化するため、それぞれ独立に画像データ
供給手段によって復号可能となり、各分割画像データを
並列に復号することが可能となる。また、復号を開始す
る順序を変えることも可能となる。そのため、予め与え
られた画像復号手段(復号器)の数と画像データ一時記
憶手段の容量を最も有効に利用できる時間間隔で、分割
画像データを復号することが可能となる。更に、予測手
段によって復号時間が予め分かるため、プリント開始前
に最も有効な画像データの復号開始時間を求めることが
可能となり、1ページ分の画像データを蓄積する必要な
くプリント処理を行える。
【0029】また、本発明の画像形成装置では、予測手
段は分割された符号化画像データの符号量を用いて復号
時間を予測する。また、本発明の画像形成装置では、予
測手段は符号化手段による処理速度を用いて復号時間を
予測する。また、本発明の画像形成装置では、予測手段
は分割画像データの符号化シンボル数を用いて復号時間
を予測する。なお、符号化シンボル数とは、冗長度削減
手法と、エントロピー符号化方式を組み合せた高能率符
号化方式において、冗長度削減後のエントロピー符号化
の対象となったシンボル数を示すものであり、例えば、
ITU−T標準のJPEG方式においてハフマン符号化
の対象となったシンボルの数を示す。また、本発明の画
像形成装置では、予測手段は、復号時間を予測する代わ
りに、画像復号手段によって予め復号処理を行った時に
得られる復号時間を測定する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置を実
施例に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施
例に係る画像形成装置の構成を示してある。画像形成装
置は、入力された画像データ1を主走査線方向に分割す
る画像分割手段2と、分割された画像データを記憶する
画像記憶手段3と、画像記憶手段3から分割画像データ
を取り出して所定の供給処理を行う画像データ供給手段
4と、画像データ供給手段4が分割画像データを供給処
理するに必要な時間を予測する供給時間予測手段5と、
供給時間予測手段5によって予測された時間を記憶する
供給時間記憶手段6と、画像データ供給手段4による供
給処理の開始時間を制御する画像データ供給制御手段7
と、画像データ供給手段4から供給された分割画像デー
タを一時記憶する画像データ一時記憶手段8と、画像デ
ータ一時記憶手段8に一時記憶された画像データに基づ
いて用紙上に画像をプリントするプリント手段9とを備
えている。
【0031】本実施例では入力された画像データ1は単
色の画像データであり、この画像データ1は図2(A)
に示すように主走査線方向に連続して一次元に入力され
る。画像分割手段2はこの画像データを図2(B)に示
すように主走査線方向に分割して複数の分割画像データ
10にし、各分割画像データ10を画像記憶手段3に記
憶させる。また、画像データ供給手段4は符号化されて
いる分割画像データを供給処理において復号化し、供給
時間予測手段5は画像記憶手段3に記憶されている分割
画像データの符号量や符号化シンボル数等に基づいて画
像データ供給手段4による復号処理に要する時間を予測
する。また、供給時間記憶手段6は予測手段5によって
予測された供給時間を記録し、記憶手段6に記憶された
供給時間に応じて、画像データ供給制御手段7はプリン
ト手段9によるプリント処理開始時刻に先行した時刻か
ら画像データ供給手段4に分割画像の供給処理を開始さ
せる。
【0032】上記構成の画像形成装置によるプリント処
理は図3に示す手順に従って行われる。なお、本例は1
ページ分の画像データを画像分割手段2で4つの分割画
像データに分割した場合であり、これら分割画像データ
1〜4は同図に示すように順にプリント処理される。分
割画像データ1〜4をプリント手段9でプリントするた
めには、プリント手段9でのプリント開始前にこれら分
割画像データ1〜4が画像データ一時記憶手段8に記憶
されていなければならない。そのため、供給時間記憶手
段6に記憶されている予測時間に基づいて、画像データ
供給制御手段7がプリント手段9によるプリント開始時
刻からどの位の時間先行させて画像データ供給手段4に
供給処理を開始させるかを演算し、この演算結果に基づ
いて画像データ供給手段4に供給処理を開始させ、分割
画像データ1〜4を画像データ一時記憶手段8に記憶さ
せる。
【0033】この結果、プリント手段9でのプリント開
始前には分割画像データ1〜4が画像データ一時記憶手
段8に用意され、プリント手段9によって分割画像デー
タ1〜4に基づいた画像が給紙されてくる用紙上に連続
してプリントされる。このように、本実施例では画像デ
ータを分割して処理することにより、1ページ分全ての
画像データを記憶する画像データ一時記憶手段8が不要
となり、また、分割画像データを供給処理(復号処理)
するに要する時間を予測することにより、支障のないプ
リント処理を行えるようにプリント手段9に対して分割
画像データを供給することができる。
【0034】図4には、本発明の第2実施例に係る画像
形成装置の構成を示してある。なお、上記した第1実施
例と同一部分には同一符号を付して重複する説明は省略
する。本実施例の画像形成装置は入力されたカラー画像
データに基づいてカラー画像を用紙に印刷するパイプラ
インカラープリンタであり、プリント手段として、イエ
ローインクをプリントするイエローインクプリント手段
9Yと、マジェンタインクをプリントするマジェンタイ
ンクプリント手段9Mと、シアンインクをプリントする
シアンインクプリント手段9Cと、ブラックインクをプ
リントするブラックインクプリント手段9Kとを備えて
いる。
【0035】画像分割手段2は入力された1ページ分の
カラー画像データ1を主走査線方向に平行に分割すると
ともに、各分割画像データをイエロー(Y)、マジェン
タ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色成分毎
に分割する。これに伴って、画像記憶手段3は画像デー
タを各色成分の分割画像データ毎に記憶し、画像データ
供給手段4は各色成分毎の分割画像データを供給処理し
て画像データ一時記憶手段8に格納する。また、供給時
間予測手段5は画像データ供給手段4が各色成分の分割
画像データ毎に供給処理を行うに必要な時間を予測し、
供給時間記憶手段6は各色成分の分割画像データ毎に予
測された時間を記憶する。
【0036】また、画像データ供給制御手段7は画像デ
ータ供給手段4による各色成分毎の分割画像データの供
給を制御し、イエロープリント手段9Yは画像データ一
時記憶手段8からイエローの分割画像データに対応して
プリント処理を行い、マジェンタプリント手段9Mは画
像データ一時記憶手段8からマジェンタの分割画像デー
タに対応してプリント処理を行い、シアンプリント手段
9Cは画像データ一時記憶手段8からシアンの分割画像
データに対応してプリント処理を行い、ブラックプリン
ト手段9Kは画像データ一時記憶手段8からブラックの
分割画像データに対応してプリント処理を行う。
【0037】なお、本実施例の画像形成装置は、より具
体的には図5に示すようなタンデム型のカラープリンタ
として実現される。すなわち、この装置では、イエロー
(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック
(K)の各色にそれぞれ対応した4台のプリント手段ユ
ニット9Y、9M、9C、9Kで各色成分毎のトナー画
像を形成し、形成した各トナー画像を転写搬送ベルト式
の用紙搬送装置11によって搬送される用紙上に順次転
写してカラー画像を形成する。
【0038】各プリント手段ユニット9Y、9M、9
C、9Kは、感光体ドラム12の周囲に帯電器13、レ
ーザー走査ユニット14、現像器15及びクリナー16
を配置したものであり、帯電、露光、現像の各工程を経
て各色成分毎のトナー画像を感光体ドラム12上に形成
し、このトナー画像を用紙搬送装置11に担持された記
録用紙に静電転写する。用紙搬送装置11は転写搬送ベ
ルトを駆動ロールを含む複数のロール群に架け回して構
成してあり、転写搬送ベルトの近傍には、図示外の供給
トレイから送られてきた記録用紙をベルトの表面に静電
吸着させるための帯電器17、各プリント手段ユニット
9Y、9M、9C、9Kで形成されたトナー画像を記録
用紙に静電転写するための転写コロトロン18、ベルト
に静電吸着している記録用紙を除電する除電コロトロン
19、記録用紙を剥離した後にベルトを除電する除電コ
ロトロン20が配設されている。
【0039】したがって、転写搬送ベルト8に吸着され
て記録用紙が搬送されてくると、各プリント手段ユニッ
ト9Y、9M、9C、9Kのレーザ走査ユニット14に
対して画像データ一時記憶手段8から各色成分毎の分割
画像データが供給され、各プリント手段ユニット9Y、
9M、9C、9Kにおいて色成分毎のトナー画像が感光
体ドラム12上に形成されるとともに、これらのトナー
画像が搬送されている記録用紙に順次転写され、記録用
紙上に各色成分のトナー画像が重なり合ったカラー画像
が形成される。この後、転写搬送ベルト11から剥離さ
れた記録用紙は定着器21を経て図外の排出トレイへ排
出される。このように、本実施例では画像データを分割
して処理することにより、1ページ分全ての画像データ
を記憶する画像データ一時記憶手段8が不要となり、ま
た、分割画像データを色成分毎に供給処理(復号処理)
するに要する時間を予測することにより、支障のないプ
リント処理を行えるようにプリント手段9Y、9M、9
C、9Kに対して色成分毎の分割画像データを供給する
ことができる。
【0040】図6には、本発明の第3実施例に係る画像
形成装置の構成を示してある。なお、上記した第1実施
例と同一部分には同一符号を付して重複する説明は省略
する。本実施例の画像形成装置は入力された単色画像デ
ータに基づいて画像を用紙に印刷するプリンタであり、
2つの画像データ供給手段4a、4bを備えている。ま
た、本実施例の画像形成装置は、第1実施例の構成に加
えて、2つの画像データ供給手段4a、4bの内から分
割画像データを供給処理する画像データ供給手段を選択
する画像データ供給手段選択手段31と、分割画像デー
タを格納する画像データ一時記憶手段8内のアドレスを
指定するアドレス選択手段32とを備えている。
【0041】本実施例の画像形成装置においては、画像
記憶手段3は各分割画像データを他の分割画像データと
は独立に供給可能に記憶し、画像データ供給手段選択手
段31は、例えば、画像データ供給手段4a、4Bの内
の現時点で供給処理に動作していない方を選択して画像
記憶手段3から分割画像データを伝送する。アドレス選
択手段32は、画像データ供給手段4aと画像データ供
給手段4bの2つに分かれた分割画像データの供給順序
を保存するように、画像データ一時記憶手段8内の記憶
領域アドレスを指定し、各分割画像データが順序を保持
して画像データ一時記憶手段8に記憶されるようにす
る。また、プリント手段9は画像データ一時記憶手段8
内の分割画像データの順に対応させてプリントを行い、
用紙上に原画像を印刷して再現する。
【0042】このように、本実施例では画像データを分
割して処理することにより、1ページ分全ての画像デー
タを記憶する画像データ一時記憶手段8が不要となる。
更に、分割画像データを供給処理(復号処理)する画像
データ供給手段4を複数設けることにより、負荷を分散
させて供給処理速度を迅速化し、また、各画像データ供
給手段4a、4bの処理に要する時間を予測することに
より、支障のないプリント処理を行えるようにプリント
手段9に対して分割画像データを供給することができ
る。
【0043】図7には、本発明の第4実施例に係る画像
形成装置の構成を示してある。なお、上記した第2実施
例及び第3実施例と同一部分には同一符号を付して重複
する説明は省略する。本実施例の画像形成装置は入力さ
れたカラー画像データに基づいてカラー画像を用紙に印
刷するパイプラインカラープリンタであり、イエローイ
ンクプリント手段9Y、マジェンタインクプリント手段
9M、シアンインクプリント手段9C、ブラックインク
プリント手段9Kの内から、分割画像データの色成分に
応じてプリント処理に用いるプリント手段を選択するプ
リント手段選択手段33を備えている。
【0044】本実施例の画像形成装置では、画像データ
を分割して処理することにより、1ページ分全ての画像
データを記憶する画像データ一時記憶手段8が不要とな
り、また、分割画像データを供給処理(復号処理)する
画像データ供給手段4を複数設けることにより、負荷を
分散させて供給処理速度を迅速化できる。また、各画像
データ供給手段4a、4bの処理に要する時間を予測
し、更に、選択手段33で分割画像の色成分に応じたプ
リント手段を選択することにより、カラー画像の支障の
ないプリント処理を行えるようにプリント手段に対して
分割画像データを供給することができる。
【0045】図8には、本発明の第5実施例に係る画像
形成装置の構成を示してある。なお、上記した第3実施
例と同一部分には同一符号を付して重複する説明は省略
する。本実施例の画像形成装置は入力された単色画像デ
ータに基づいて画像を用紙に印刷するプリンタであり、
2つの画像データ供給手段4a、4bと、2つの画像デ
ータ供給手段4a、4bの内から分割画像データを供給
処理する画像データ供給手段を選択する画像データ供給
手段選択手段31と、を備える他に、2つの画像データ
一時記憶手段8a、8bと、2つの画像データ一時記憶
手段8a、8bの内から分割画像データの記憶に使用す
る画像データ一時記憶手段を選択する選択手段34と、
を備えている。
【0046】上記した第3実施例では、1つの画像デー
タ一時記憶手段の領域をアドレス指定して複数の画像デ
ータ供給手段4a、4bから供給された分割画像データ
を順序通りに一時記憶させていた。これに対して、本実
施例では、複数の画像データ一時記憶手段8a、8bを
複数の画像データ供給手段4a、4bと1対1に対応さ
せ、更に、画像データ一時記憶手段選択手段34で原画
像の順序を保存するように複数の画像データ一時記憶手
段8a或いは8bの内から適切な画像データ一時記憶手
段を選択することにより、複数の画像データ供給手段4
a、4bから供給された分割画像データに基づいて、プ
リント手段9が原画像を順序通りに印刷して再現する。
【0047】このように、本実施例では画像データを分
割して処理することにより、1ページ分全ての画像デー
タを記憶する画像データ一時記憶手段8が不要となり、
更に、分割画像データを供給処理(復号処理)する画像
データ供給手段4を複数設けることにより、負荷を分散
させて供給処理速度を迅速化できる。また、各画像デー
タ供給手段4a、4bの処理に要する時間を予測し、更
に、画像データ一時記憶手段を選択することにより、支
障のないプリント処理を行えるようにプリント手段9に
対して分割画像データを供給することができる。
【0048】図9には、本発明の第6実施例に係る画像
形成装置の構成を示してある。なお、上記した第4実施
例及び第5実施例と同一部分には同一符号を付して重複
する説明は省略する。本実施例の画像形成装置は入力さ
れたカラー画像データに基づいてカラー画像を用紙に印
刷するパイプラインカラープリンタであり、第5実施例
の構成に加えて、イエローインクプリント手段9Yと、
マジェンタインクプリント手段9Mと、シアンインクプ
リント手段9Cと、ブラックインクプリント手段9K
と、これらプリント手段9Y、9M、9C、9Kの内か
ら分割画像データの色成分に応じてプリント処理に用い
るプリント手段を選択するプリント手段選択手段33
と、を備えている。
【0049】本実施例では、色成分毎に分割画像データ
の順序を保存するように画像データ一時記憶手段選択手
段34で画像データ一時記憶手段8a、8bを選択し、
また、適切な色成分の分割画像データに基づいてプリン
トされるようにプリント手段選択手段33でプリント手
段9Y、9M、9C、9Kを選択する。ここで、本実施
例の画像形成装置に係る構成例を更に具体的に表す図1
0に示すように、本実施例の画像データ記憶手段3は、
画像データを情報源符号化する符号化手段と、符号化さ
れた画像データを記憶する符号データ記憶手段(符号バ
ッファ)を有し、また、本実施例の画像データ供給手段
4a、4bは符号化された画像データを復号する画像復
号手段を有している。
【0050】すなわち、図10において、41は制御を
行うCPU、42はCPUバス、43は磁気ディスク、
44は符号データを伝送する符号バス、45は画像デー
タを伝送する画像バス、46および47は符号化復号回
路および符号バッファ、48および49は画像バッフ
ァ、50はスキャナ装置、9Yはイエロープリント装
置、9Mはマジェンタプリント装置、9Cはシアンプリ
ント装置、9Kはブラックプリント装置である。そし
て、画像分割手段2および供給時間予測手段5はCPU
41で動作するソフトウエアで実現され、画像データ供
給制御手段7はCPU41で動作するソフトウエアおよ
び符号バス44を用いて実現される。また、画像データ
記憶手段3の符号データ記憶手段および供給時間記憶手
段6は磁気ディスク43で実現され、画像データ記憶手
段3の符号化手段は符号化復号回路および符号バッファ
46、47で実現される。また、画像データ一時記憶手
段8a、8bは画像バッファ48、49で実現され、画
像データ供給手段選択手段31はCPU41で動作する
ソフトウエアおよび符号バス44で実現される。また、
画像データ一時記憶手段選択手段34およびプリント手
段選択手段33はCPU41で動作するソフトウエアお
よび画像バス45で実現される。
【0051】上記構成の画像形成装置では、入力された
画像データ1はスキャナ装置50から分割して取り込ま
れて画像バッファ48或いは49に入力される。そし
て、CPU41は所定の画像データ量が画像バッファ4
8、49に蓄積されると、符号化復号回路および符号バ
ッファ46、47を起動して画像データを符号化させ、
各分割画像データを独立に順次符号化して磁気ディスク
43に格納させる。次いで、プリント処理に際しては、
磁気ディスク43に記憶された符号データ(分割画像デ
ータ)を符号バス44を用いて符号化復号回路および符
号バッファ46或いは47に入力し、当該符号データを
復号させる。なお、復号化処理には符号化アルゴリズム
と同じアルゴリズムが用いられ、符号化および復号化ア
ルゴリズムとして例えばITU−T標準のJPEG方式
が用いられる。そして、復号された分割画像データを、
画像の順序が保存されるように、且つ、適切な色成分の
プリント装置9Y、9M、9C、9Kに転送されるよう
に、画像バス45で転送元と転送先を指定して画像デー
タ一時記憶手段8a或いは8bに転送し、適切なプリン
ト装置9Y、9M、9C、9Kによって印刷処理を行
う。
【0052】図11には、第6実施例に係る画像形成装
置の他の構成例を具体的に示してある。本構成例では、
図10に示した構成例の画像バッファ48、49を削除
した代わりに、画像バッファ50を設けてある。そし
て、本構成例においては、画像データ一時記憶手段選択
手段34およびプリント手段選択手段33は画像バス5
0およびCPU41で動作するソフトウエアで実現され
ている。本構成例においては、画像バッファ50が1つ
であるので符号化復号回路および符号バッファ46ある
いは47から供給された分割画像データは全て画像バッ
ファ50に入力される。このため、画像バッファ50の
いずれのアドレス領域に保持されるか、更には、画像バ
ッファ50のいずれのアドレス領域からいずれのプリン
ト装置9Y、9M、9C、9Kに分割画像データを出力
するかは、CPU41および画像バス45によって制御
される。
【0053】図12〜図14には、上記した各実施例で
の分割画像データ供給の処理の手順を示してある。な
お、画像形成装置には、画像データ一時記憶手段にプリ
ント処理すべき分割画像データが未だ格納されていない
状態では、給紙装置11による用紙の給紙タイミングを
遅らせてプリント手段によるプリント開始時間を遅らせ
る給紙制御手段が付加されている。図12には、1ペー
ジを4つの分割画像データに分割し、複数ページを連続
してプリントする単色のプリント動作における、プリン
ト時間と分割画像データの供給時間の様子を示してあ
る。なお、プリント処理においてはページとページの間
のプリント処理タイミングは所定の時間空いており、プ
リント処理時にはこの所定時間間隔で各ページが連続に
プリントされるとともに、各分割画像データはページ内
で連続にプリントされる。
【0054】各分割画像データに基づく各部分画像をプ
リントするためには、プリント手段での各分割画像のプ
リント開始前に、対応する分割画像データが画像データ
一時記憶手段内に供給し終わっていなければならない。
このため、1つの分割画像をプリントする時には分割画
像1つ分の画像データ一時記憶手段が必要となるととも
に、次の分割画像を供給するために、更に分割画像1つ
分の画像データ一時記憶手段が必要となる。
【0055】例えば、画像データ一時記憶手段の最大容
量が分割画像3つ分に設定されているときは、図12に
示す例では、画像データ一時記憶手段の容量が分割画像
4つ分必要となる場合が生じ、プリント手段による連続
したプリント処理が不可能となる事態が発生してしま
う。そこで、給紙制御手段で次のページについての用紙
の給紙タイミングを遅らせて、図13に示すように、先
のページと次のページの間のプリント処理タイミングを
上記の所定の時間以上に空ける。すなわち、ページ間ギ
ャップを大きくすることによって、次のページについて
のプリント処理タイミングが遅れるため、先のページに
ついて画像データ一時記憶手段に保持しておくべき分割
画像データと次のページについて画像データ一時記憶手
段に保持しておくべき分割画像データとのラップ量が減
少し、画像データ一時記憶手段に要求される容量の最大
値が3に減少してプリント手段による連続したプリント
処理が可能となる。
【0056】また、画像データ供給手段の最大数が例え
ば1つに設定されているときには、図12に示す例で
は、画像データ供給手段が2つ必要な場合が生じ、プリ
ント手段による連続したプリント処理が不可能となる事
態が発生してしまう。そこで、給紙制御手段で次のペー
ジについての用紙の給紙タイミングを遅らせて、図14
に示すように、先のページと次のページの間のプリント
処理タイミングを上記の所定の時間以上に空ける。すな
わち、ページ間ギャップを大きくすることによって、次
のページについての分割画像データの供給処理タイミン
グが遅れるため、必要とされる画像データ供給手段の最
大数が1つとなり、プリント手段による連続したプリン
ト処理が可能となる。
【0057】次に、上記した画像データ供給制御手段に
おける分割画像データの供給開始時刻を求める手法およ
び給紙制御手段におけるページ間ギャップを計算する手
法について具体的に説明する。まず、以下の説明におい
ては、最後のページの最後の分割画像データの最後の色
成分について、プリント処理が終了時間を起点”0”に
取り、時間を逆に辿って、プリント処理の開始時刻まで
計算するものとし、時刻を整数の時間に量子化して取り
扱うものとする。また、複数(この例では、4つ)のカ
ラー分割画像データをプリント処理する場合、図15に
示すように、各分割画像についてブラック(K)、イエ
ロー(Y)、マジェンタ(M)、シアン(C)の順にプ
リント処理がなされ、時間を逆に辿る場合には、同図に
示す番号の順に復号処理(供給処理)が画像データ供給
手段によってなされるものとする。以下の説明では、図
15に示す番号の順に計算を行い、時刻nにプリントが
開始され、時刻”0”にプリントが終了するものとす
る。なお、nは実際には負の時刻であるが計算の都合上
から正の時刻とする。
【0058】時刻を”0”から順に増加させて、各分割
画像データの各色成分の復号処理開始時刻を求めるに
は、下記(1)〜(3)の処理を行う。 (1)時刻n=”0”とする。 (2)時刻n=mのときには、以下の処理を行う。 ・mが或る色成分の分割画像データについてのプリント
終了時刻の場合には、画像データ一時記憶手段のデータ
蓄積量に1を加える。 ・mが或る色成分の分割画像データについてのプリント
開始時刻の場合には、画像データ供給処理手段による復
号処理の待ち行列に加える。なお、復号待ち行列に既に
待ちがある場合には、次の処理を行う。もし、画像デー
タ一時記憶手段のデータ蓄積量が最大値未満で且つ画像
データ供給手段(復号器)が空いていたら、その時点m
で復号処理が終了するように復号を開始する。ただし、
複数の待ちがある場合には、復号時間の最も短いものを
選択する。 ・mが或る色成分の分割画像データについての復号開始
時刻の場合には、画像データ一時記憶手段のデータ蓄積
量を1だけ減少させる。 ・もし、時刻mの時に画像データ一時記憶手段のデータ
蓄積量が最大値を超える場合には、そのページのプリン
ト終了時刻を1ページ分増加させ、更に、そのページの
最も最後の色成分の分割画像データのプリント終了の時
刻(n=m’)に戻して、n=m’として(2)の処理
を繰り返す。1ページ分の増加でもデータ蓄積量が最大
値を超えるならば、更に1ページ増加して、n=m’と
して(2)の処理を繰り返す。なお、十分にページ間隔
を空けてもデータ蓄積量が最大値を超えるならば、ジャ
ムとして取り扱う。 (3)nを1増加させて、(2)の処理を繰り返す。
【0059】上記の手法を図16および図17を参照し
て更に具体的に説明する。図16に示すように、各色成
分の分割画像データは復号してからプリントされるが、
復号開始時刻から復号終了時刻までの間は復号器(画像
データ供給手段)が必要となる。また、復号開始時刻か
らプリント終了時刻まで、1つの色成分の分割画像デー
タを蓄積する分の容量が画像データ一時記憶手段に必要
となる。この手法は、復号器(画像データ供給手段)の
数と画像データ一時記憶手段の容量とが有限である場合
に、各色成分の分割画像データについて復号時間を求め
ることとなる。
【0060】まず、画像データ一時記憶手段の容量を”
0”とし、図17に示す時刻Aを時刻n=0とする。な
お、以下においては、nは”0”から順に増加させて、
各時刻で必要な画像データ一時記憶手段の容量を計算す
る。各時刻で、色成分の分割画像データのプリント終了
時が復号開始の時刻である場合には、容量の増減を行
う。なお、或る時刻で容量が増加したときには、それ以
降の時刻での容量は、明示的に減少させない限り、増加
した容量をそのまま継続するものとする。
【0061】n=”0”の時に、色成分シアン(C)の
プリントが終了するので、時刻が”0”より大の時には
1つの色成分の分割画像データ分の容量が必要になるた
め、容量に1を加える。また、nがB点の時に、色成分
マジェンタ(M)のプリントが終了するので、n=”
0”の時と同様に、容量に1を加える。また、nがC点
の時に、色成分シアン(C)の最後の分割画像データ
(図17中の”1”の部分)についてプリントが開始さ
れることから、この時点で復号器(画像データ供給手
段)が余っているならば、C点で復号が終了するように
復号を開始する時刻を決める。この場合、D点で復号を
開始すればC点で終了するとすると、このD点が復号開
始時刻である。
【0062】また、C点は、色成分シアン(C)の最後
から2つ前の分割画像データ(図17中の”2”の部
分)についてのプリント終了時刻でもあるので、C点で
容量に1を加える。なお、他の色成分の分割画像データ
のプリント終了時にも同様に容量に1を加える。また、
nがD点の時には、復号が開始されるので、容量を1減
ずる。なお、各色成分の分割画像データの復号開始時刻
にも同様の処理を行う。ただし、例えば、色成分マジェ
ンタ(M)の最後から2つ前の分割画像データ(図17
中の”3”の部分)のプリント開始時E点で復号器が余
っていない場合には、復号終了時刻は復号器の余りがで
る時刻(F点)まで遅らす必要があるので、この場合の
復号開始点はG点となる。
【0063】次に、上記した供給時間予測手段5におけ
る予測方法を説明する。例えば、ITU−T標準のJP
EG方式等では、符号量と復号時間には一定の関係があ
り、この関係を予測手段5のルックアップテーブル等に
記載しておき、画像記憶手段3に格納された画像データ
の符号量を測定することにより、符号量から画像データ
供給手段4による復号時間を予測することができる。ま
た、例えば、ITU−T標準のJPEG方式等では、符
号化時間と復号時間には一定の関係があり、この関係を
予測手段5のルックアップテーブル等に記載しておき、
画像記憶手段3の符号化手段による符号化時間を測定す
ることにより、符号化時間から画像データ供給手段4に
よる復号時間を予測することができる。
【0064】また、例えば、ITU−T標準のJPEG
方式等では、ハフマン符号化の符号化シンボルと復号時
間には一定の関係があり、この関係を予測手段5のルッ
クアップテーブル等に記載しておき、画像記憶手段3に
格納された画像データの符号化シンボル数を測定するこ
とにより、符号化シンボル数から画像データ供給手段4
による復号時間を予測することができる。また、予測手
段5は、上記のように予測によって画像データ供給手段
4による復号時間を求める代わりに、符号化された分割
画像データを画像データ供給手段4によって一旦復号
し、この時の復号時間を測定することによって、以後の
画像データ供給手段4による復号時間を予測するように
してもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によると、画像データを主走査線に平行に分割し、
この分割画像データを復号化等の供給処理を行うに要す
る時間を予測して実際の供給処理を行うようにしたた
め、プリント手段に適切な時刻に分割画像データを供給
することができ、プリント手段に対して画像データを一
時記憶するメモリ容量を少なくできるとともに、連続し
たプリント処理を支障なく実現することができる。
【0066】更に、本発明の画像形成装置によると、最
後にプリントするページの最後にプリントする色成分の
最後の分割画像データのプリント開始時から時間を遡っ
て、各色成分の分割画像データの供給処理開始時間を求
め、且つ、各時間単位毎に画像データ供給手段の数と画
像データ一時記憶手段の容量を計算することによりプリ
ント可能性を調べ、プリント不可能な場合は、ページの
プリント開始時間を遅らせてプリントを可能にするよう
にしたため、負荷分散を行いつつカラー画像データをパ
イプラインでプリントすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る画像形成装置の構
成図である。
【図2】 画像データの分割を説明する概念図である。
【図3】 本発明の第1実施例に係る処理を説明するタ
イムチャートである。
【図4】 本発明の第2実施例に係る画像形成装置の構
成図である。
【図5】 本発明を適用したパイプラインカラープリン
タの構成図である。
【図6】 本発明の第3実施例に係る画像形成装置の構
成図である。
【図7】 本発明の第4実施例に係る画像形成装置の構
成図である。
【図8】 本発明の第5実施例に係る画像形成装置の構
成図である。
【図9】 本発明の第6実施例に係る画像形成装置の構
成図である。
【図10】 本発明の第6実施例のより具体的な構成例
を示す図である。
【図11】 本発明の第6実施例のより具体的な他の構
成例を示す図である。
【図12】 画像データ一時記憶手段の容量並びに画像
データ供給手段の数と分割画像データの処理との関係を
示すタイムチャートである。
【図13】 画像データ一時記憶手段の容量と分割画像
データの処理との関係を示すタイムチャートである。
【図14】 画像データ供給手段の数と分割画像データ
の処理との関係を示すタイムチャートである。
【図15】 各色成分の分割画像データのプリント処理
順序を示す説明図である。
【図16】 復号時間とプリント時間との関係を示す説
明図である。
【図17】 各色成分の分割画像データのプリント処理
を示すタイムチャートである。
【図18】 従来の復号時間とプリント時間との関係を
示す説明図である。
【図19】 従来の画像形成装置の一例を示す構成図で
ある。
【図20】 従来のカラー画像データのプリント処理を
示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1・・・入力画像データ、 2・・・画像分割手段、3
・・・画像データ記憶手段、 4、4a、4b・・・画
像データ供給手段、5・・・供給時間予測手段、 6・
・・供給時間記憶手段、7・・・画像データ供給制御手
段、8、8a、8b・・・画像データ一時記憶手段、
9、9Y、9M、9C、9K・・・プリント手段、31
・・・画像データ供給手段選択手段、32・・・画像デ
ータ一時記憶手段アドレス選択手段、33・・・プリン
ト手段選択手段、34・・・画像データ一時記憶手段選
択手段、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 國武 節 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリー ンテクなかい 富士ゼロックス株式会社 内 (72)発明者 宍戸 信次 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリー ンテクなかい 富士ゼロックス株式会社 内 (72)発明者 越 裕 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリー ンテクなかい 富士ゼロックス株式会社 内 (72)発明者 上澤 功 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリー ンテクなかい 富士ゼロックス株式会社 内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/00 H04N 1/41 - 1/419 G03G 15/00 - 15/01

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された画像を主走査線方向と平行に分
    割する画像分割手段と、 分割された画像データを記憶する画像データ記憶手段
    と、 画像データ記憶手段から分割画像データを供給する画像
    データ供給手段と、 供給された分割画像データを一時的に保持する画像デー
    タ一時記憶手段と、 画像データ一時記憶手段に記憶された分割画像データに
    基づいて用紙上にプリントを行うプリント手段と、 画像データ供給手段による供給処理時間を予測する予測
    手段と、 予測された時間に応じて、プリント手段によるプリント
    処理開始時刻に先行した時刻から画像データ供給手段に
    分割画像データの供給処理を開始させる画像データ供給
    制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】入力されたカラー画像を主走査線方向と平
    行に分割する画像分割手段と、 分割された画像データを記憶する画像データ記憶手段
    と、 画像データ記憶手段から分割画像データを供給する画像
    データ供給手段と、 供給された分割画像データを一時的に保持する画像デー
    タ一時記憶手段と、 画像データ一時記憶手段に記憶された分割画像データに
    基づいて各色成分の画像データに対応したカラーインク
    を用紙上に重ねて記録する色成分毎の複数のユニットか
    ら構成されたプリント手段と、 画像データ供給手段による供給処理時間を予測する予測
    手段と、 予測された時間に応じて、プリント手段の各ユニットに
    よるプリント処理開始時刻に先行した時刻から各色成分
    の分割画像データの供給処理を画像データ供給手段に開
    始させる画像データ供給制御手段と、を備えたことを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】入力された画像を主走査線方向と平行に分
    割する画像分割手段と、 分割された画像データを記憶する画像データ記憶手段
    と、 画像データ記憶手段から個々の分割画像データを他の分
    割画像データとは独立して供給する複数の画像データ供
    給手段と、 画像データ記憶手段から分割画像データを供給する画像
    データ供給手段を前記複数の画像データ供給手段の内か
    ら選択する画像データ供給手段選択手段と、 供給された分割画像データを一時的に保持する画像デー
    タ一時記憶手段と、 分割画像データを格納する画像データ一時記憶手段内の
    領域アドレスを定める画像データ一時記憶手段アドレス
    選択手段と、 画像データ一時記憶手段に記憶された分割画像データに
    基づいて用紙上にプリントを行うプリント手段と、 それぞれの画像データ供給手段による供給処理時間を予
    測する予測手段と、 予測された時間に応じて、プリント手段によるプリント
    処理開始時刻に先行した時刻から各画像データ供給手段
    に分割画像データの供給処理を開始させる画像データ供
    給制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】入力されたカラー画像を主走査線方向と平
    行に分割する画像分割手段と、 分割された画像データを記憶する画像データ記憶手段
    と、 画像データ記憶手段から個々の分割画像データを他の分
    割画像データとは独立して供給する複数の画像データ供
    給手段と、 画像データ記憶手段から分割画像データを供給する画像
    データ供給手段を前記複数の画像データ供給手段の内か
    ら選択する画像データ供給手段選択手段と、 供給された分割画像データを一時的に保持する画像デー
    タ一時記憶手段と、 分割画像データを格納する画像データ一時記憶手段内の
    領域アドレスを定める画像データ一時記憶手段アドレス
    選択手段と、 画像データ一時記憶手段に記憶された分割画像データに
    基づいて各色成分の画像データに対応したカラーインク
    を用紙上に重ねて記録する色成分毎の複数のユニットか
    ら構成されたプリント手段と、 画像データ一時記憶手段から出力された分割画像データ
    をいずれのプリント手段に供給するかを選択するプリン
    ト手段選択手段と、 それぞれの画像データ供給手段による供給処理時間を予
    測する予測手段と、 予測された時間に応じて、プリント手段の各ユニットに
    よるプリント処理開始時刻に先行した時刻から各色成分
    毎の分割画像データの供給を各画像データ供給手段に開
    始させる画像データ供給制御手段と、を備えたことを特
    徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】入力された画像を主走査線方向と平行に分
    割する画像分割手段と、 分割された画像データを記憶する画像データ記憶手段
    と、 画像データ記憶手段から個々の分割画像データを他の分
    割画像データとは独立して供給する複数の画像データ供
    給手段と、 画像データ記憶手段からの分割画像データ供給に用いる
    画像データ供給手段を選択する画像データ供給手段選択
    手段と、 画像データ供給手段と同数設けられて供給された分割画
    像データを一時的に保持する画像データ一時記憶手段
    と、 画像データ一時記憶手段に記憶された分割画像データに
    基づいて用紙上にプリントを行うプリント手段と、 プリント手段への分割画像データの供給に用いる画像デ
    ータ一時記憶手段を選択する画像データ一時記憶手段選
    択手段と、 画像データ供給手段による供給処理時間を予測する予測
    手段と、 予測された時間に応じて、プリント手段によるプリント
    処理開始時刻に先行した時刻からそれぞれの画像データ
    供給手段に分割画像データを固定的に同じ画像データ一
    時記憶手段に供給させる画像データ供給制御手段と、を
    備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】入力されたカラー画像を主走査線方向と平
    行に分割する画像分割手段と、 分割された画像データを記憶する画像データ記憶手段
    と、 画像データ記憶手段から個々の分割画像データを他の分
    割画像データとは独立して供給する複数の画像データ供
    給手段と、 画像データ記憶手段からの分割画像データ供給に用いる
    画像データ供給手段を選択する画像データ供給手段選択
    手段と、 画像データ供給手段と同数設けられて供給された分割画
    像データを一時的に保持する画像データ一時記憶手段
    と、 画像データ一時記憶手段に記憶された分割画像データに
    基づいて各色成分の分割画像データに対応したカラーイ
    ンクを用紙上に重ねて記録する色成分毎の複数のユニッ
    トから構成されたプリント手段と、 プリント手段の各ユニットへの分割画像データの供給に
    用いる画像データ一時記憶手段を選択する画像データ一
    時記憶手段選択手段と、 画像データ一時記憶手段からの出力をプリント手段のい
    ずれのユニットに出力するか選択するプリント手段選択
    手段と、 各画像データ供給手段による供給処理時間を予測する予
    測手段と、 予測された時間に応じて、プリント手段の各ユニットに
    よるプリント処理開始時刻に先行した時刻からそれぞれ
    の画像データ供給手段に各色成分毎の分割画像データを
    固定的に同じ画像データ一時記憶手段に供給させる画像
    データ供給制御手段と、を備えたことを特徴とする画像
    形成装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記
    載の画像形成装置において、 画像データ一時記憶手段にプリント処理すべき次のペー
    ジの先頭の分割画像データが未だ格納されていない状態
    に基づいて用紙の給紙タイミングを遅らせることにより
    プリント手段でのプリント開始時間を遅らせる給紙制御
    手段を、備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至請求項6に記載の画像形成装
    置において、 予測手段は、プリント手段によるプリント処理の前に、
    最後にプリントするページの最後の分割画像データのプ
    リント開始時から時間をさかのぼって分割画像データの
    供給開始時間を求め、 画像データ供給制御手段は、各時間単位毎に画像データ
    供給手段の数と画像データ一時記憶手段の容量を計算す
    ることによりプリント手段でのプリント可能性を調べ
    て、プリント不可能な場合はプリント手段によるプリン
    ト開始時間を遅らせてプリントを可能にする、ことを特
    徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項2又は請求項4又は請求項6のいず
    れか1項に記載の画像形成装置において、 予測手段は、プリント手段によるプリント処理の前に、
    最後にプリントするページの最後の色成分の最後の分割
    画像データのプリント開始時から時間をさかのぼって各
    色成分の分割画像データの供給開始時間を求め、 画像データ供給制御手段は、各時間単位毎に画像データ
    供給手段の数と画像データ一時記憶手段の量を計算する
    ことによりプリント手段でのプリント可能性を調べて、
    プリント不可能な場合はプリント手段によるプリント開
    始時間を遅らせてプリントを可能にする、ことを特徴と
    する画像形成装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項9のいずれか1項に
    記載の画像形成装置において、 画像データ記憶手段は画像データを情報源符号化して圧
    する符号化手段と符号化された画像データを記憶する
    符号データ記憶手段とを有したものであり、画像データ
    供給手段は符号化画像データを復号する画像復号手段を
    有したものであり、 予測手段は分割された符号化画像データの復号時間を予
    測或いは測定する手段を有したものであり、 分割画像データを情報源符号化して記憶し、当該分割画
    像データを供給するときには復号することを特徴とする
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の画像形成装置におい
    て、 予測手段は分割画像データの符号量に基づいて復号時間
    を予測することを特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項10に記載の画像形成装置におい
    て、 予測手段は符号化手段による処理時間に基づいて復号時
    間を予測することを特徴とする画像形成装置。
  13. 【請求項13】請求項10に記載の画像形成装置におい
    て、 予測手段は分割画像データの符号化シンボル数に基づい
    て復号時間を予測することを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項10に記載の画像形成装置におい
    て、 予測手段は画像復号手段によって予め復号処理を行って
    得られる復号時間を測定することを特徴とする画像形成
    装置。
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