JP2993371B2 - 車両用リヤワイパ制御方法及び制御装置 - Google Patents

車両用リヤワイパ制御方法及び制御装置

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JP2993371B2
JP2993371B2 JP6142471A JP14247194A JP2993371B2 JP 2993371 B2 JP2993371 B2 JP 2993371B2 JP 6142471 A JP6142471 A JP 6142471A JP 14247194 A JP14247194 A JP 14247194A JP 2993371 B2 JP2993371 B2 JP 2993371B2
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敦史 森岡
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用リヤワイパの制
御に関する。
【0002】
【従来の技術】車両が前進している場合、後面窓に雨滴
が当たる頻度は、前面窓に比べて極めて低い。このため
に、リヤワイパを作動させる際には特別に連続作動させ
ようとする場合を除いては、通常間欠作動させておき、
後面窓を通して後方を確認する必要性の高い後退時のみ
に自動的にリヤワイパが連続動作するような制御法が考
えられる。このようなリヤワイパの制御法を表にして示
す。
【0003】
【表1】
【0004】リヤワイパスイッチは、オフ、間欠動作、
連続動作の3つの値を取り得る。スイッチがオフの時、
リヤワイパは停止している。リヤワイパスイッチがオン
の時は車両の走行状態に拘らず、リヤワイパが連続動作
する。しかしリヤワイパスイッチが間欠(INT)の時
は、前進・停止時には間欠動作し、後進時には連続動作
する。後進時に雨滴が後面窓に付着しやすいからであ
る。
【0005】このようなリヤワイパの制御をする回路を
図1に示す。運転者が操作するスイッチはリヤワイパス
イッチ1、リバ−ス連動間欠スイッチ2である。実際に
はこれらは一つの連動の3モ−ドスイッチで構成でき
る。A/Tリバ−ススイッチ3は後退動作を検出するス
イッチである。ASスイッチ4はワイパを定位置に止め
るものである。リヤワイパモ−タ5がリヤワイパを往復
運動させる駆動源である。リヤワイパの図示は省略して
いる。モ−タの動きとワイパの動きが等価であるから、
モ−タに通電されるということとワイパが動くというこ
とは同じことである。間欠制御ブロック6はワイパを間
欠動作させるものである。
【0006】運転者がリヤワイパスイッチ1をオン側2
1に切り替えると、リヤワイパモ−タ5の−側がGND
に接続されモ−タが回転する。リヤワイパは連続動作す
る。これが表1のに当たる。運転者の意志により車両
の走行状態(前進・停車・後進)に拘らずリヤワイパを
連続動作させるモ−ドである。運転者がリヤワイパスイ
ッチ1をオフ側20にすると、モ−タ5の回転が止ま
る。この時に、リバ−ス連動間欠スイッチ2をオフにす
るとモ−タは回転しない。これが表1の第1行目の状態
である。
【0007】リヤワイパスイッチ1がオフの状態で、リ
バ−ス連動間欠スイッチ2をオン(INT)にすると、
間欠制御ブロック6が作動してモ−タが間欠回転する。
リヤワイパも間欠動作する。間欠制御ブロック6の動作
を図2によって説明する。図2の(1)が間欠スイッチ
2のオンオフ状態を示す。間欠制御ブロック6の出力は
図2(3)に示すように、スイッチ2がオンの間に、間
欠的に一定時間Hレベルになる。このときリレ−制御ト
ランジスタ7がリヤワイパ制御リレ−9の巻き線8に電
流を流すので、モ−タが回転し、リヤワイパが作動す
る。
【0008】ワイパモ−タが回転することによりIG端
子22とGND端子23の切り替わるスイッチである。
これはワイパの現在の位置を検出するスイッチである。
ワイパが停止位置(領域)にあるとIG22に、中間位
置にあるとGND23に切り替わる。間欠制御ブロック
6の出力がLレベルになっても、ワイパが中間位置にあ
る場合は、ASスイッチ4がなおGND23に接続され
るので、ワイパは動き続け停止領域に至って停止する。
ASスイッチ4がGNDになってから、間欠制御ブロッ
ク6が0レベル(L)になるまでの時間を遅延時間tA
という。ワイパが停止してから次に動き始めるまでの時
間を間欠時間tB という。
【0009】このようにリヤワイパは、間欠スイッチ2
がオンの時、間欠制御ブロック6の指定するように間欠
動作する。間欠制御ブロック6はリヤワイパを間欠動作
させるための制御ブロックである。表1のにおいて
は、間欠スイッチ2が閉じられ間欠動作を一方で要求し
ていながら、リヤワイパは連続動作している。この点で
運転者の指示と異なる動作をしているのである。車両が
後退する時にこれを検知して自動的にリヤワイパを連続
動作させるモ−ドである。このために間欠制御ブロック
6とは別に、A/Tリバ−ススイッチ3を設けている。
これが車両の後退を検出するスイッチである。
【0010】例えば自動変速装置付きの車両において、
シフトポジションレバ−と連動したスイッチを用いる。
ここではシフトポジションを後退(リバ−ス)にした時
にGNDに繋がるスイッチとしている。反対にシフトポ
ジションを後退にした時にIG(電源電圧)につながる
スイッチを用いる場合は、図1の側方に示すようにイン
バ−タ回路16を入れて反転する。或いは、バックラン
プの点灯を検知するスイッチによっても実現できる。バ
ックランプの光量変化を光電変換素子によって検出して
も良い。またランプスイッチの開閉を監視するものでも
良い。
【0011】図1の例では、車両が後進すると、A/T
リバ−ススイッチ3が閉じる。抵抗13を通してベ−ス
電流が流れ、リバ−ス状態検出トランジスタ10が導通
する。電源(IG)からトランジスタ10を通って電流
が流れ、ダイオ−ド11を経てリレ−制御トランジスタ
7を導通させる。リレ−巻き線8に電流が流れる。リヤ
ワイパ制御リレ−9の可動端子がメ−ク接点18に切り
替わる。リヤワイパスイッチ1はオフ端子20に切り替
わっているから、モ−タ5に電流が流れる。これにより
リヤワイパが動作する。この状態はA/Tリバ−ススイ
ッチ3が閉じている限り持続する。つまり車両が後進し
ている限りリヤワイパが連続動作する。
【0012】ダイオ−ド11、ダイオ−ド15はいずれ
もカソ−ドがリレ−制御トランジスタ7のベ−スに接続
される。ダイオ−ド11、15は、間欠制御ブロック6
とリバ−ス状態検出トランジスタの論理和を演算してい
るのである。この間、間欠制御ブロック6は間欠的にH
レベルになっているが、リバ−ス状態検出トランジスタ
10が常にHレベルであるから、常にリレ−9がメ−ク
接点18に接触する状態が保たれる。
【0013】以上で、表1に示す全ての動作モ−ドを説
明した。次に停止について説明する。ワイパなのである
から停止位置が決まっている。その決められた停止位置
で止まらなければならない。ところが、リヤワイパスイ
ッチ1、間欠制御ブロック6、A/Tリバ−ススイッチ
3のオフになるタイミングはまちまちである。これらが
オフになって後、停止位置までなおワイパを動かす必要
がある。このためにASスイッチ4がある。これの可動
接点24は電源側IG22と接地側GND23のいずれ
かに切り替わる。可動接点24は、間欠制御ブロック6
のAS入力と、リヤワイパ制御リレ−9のブレ−ク接点
19に接続されている。
【0014】モ−タの−接点は、リヤワイパスイッチ1
のオフ端子20、リヤワイパ制御リレ−9のブレ−ク端
子、ASスイッチ4のGND端子というふうに3つのス
イッチにつながっている。いずれも一方の端子が接地さ
れている。3つのスイッチの内、いずれかのスイッチが
GND側につながるとモ−タが回転する。3つのスイッ
チ1、9、4のいずれもが非接地側に切り替わってる時
のみモ−タが停止している。ASスイッチ4の論理値を
X、リヤワイパ制御リレ−9の論理値をY、リヤワイパ
スイッチ1の論理値をZとすると、ワイパの動作Wは、
【0015】 W=(−Z)+Z(−Y)+ZY(−X) (1)
【0016】によって表現できる。これらは0と1を取
る変数で、−は否定である。JISでは上線を付けるこ
とができないので、−を前に付けている。ドモルガンの
定理は−(YZ)=(−Y)+(−Z)のように表現さ
れる。X、Y、Zのいずれかひとつが0であるとW=1
になる。3つの内いずれかが接地されると、ワイパが動
くということを意味する。
【0017】ASスイッチ4はワイパ位置を検出するセ
ンサである。リヤワイパが停止位置(少し幅があるので
停止領域とも言える)の時のみ、可動切片24がIG接
点22に接触する(X=1)。その他の位置(中間領
域)にある場合、可動切片24はGND接点23に接触
している(X=0)。ASスイッチ4がGNDに接触し
ているかぎり(X=0)モ−タが回転するということを
先に述べた。ワイパが中間領域にある場合モ−タは回転
し続けるのである。
【0018】それでは何時ワイパが止まるのか?ワイパ
が停止領域に入り(X=1)、この時にY=1、Z=1
である時のみワイパが止まる。つまり、リヤワイパスイ
ッチ1がオフ20であり、A/Tリバ−ススイッチ3が
オフである時にワイパが停止する。このときモ−タの−
端子と+端子が3つのスイッチ1、9、4を通して短絡
される。モ−タの両端が短絡されるので制動が係り急停
止する。リヤワイパスイッチ1がオン21(Z=0、Y
=1)になっていて連続動作している時に、このスイッ
チを運転者がオフ20にすると、ASスイッチ4がたま
たま停止領域にある(X=1)場合はそのまま止まる。
しかしASスイッチ4が中間領域にある場合(X=0)
は、ZY(−X)の項があるので回転を続け、停止領域
に到達した時にワイパが止まる。
【0019】リヤワイパスイッチ1がOFF側に倒れて
いて(Z=1)、A/Tリバ−ススイッチ3がオフ状態
の時に、リバ−ス連動間欠スイッチ2をオンにすると、
間欠制御ブロック6がリレ−をメ−クし(Y=0)、図
2に示すように間欠的にモ−タを回転させる。間欠制御
ブロック6の出力が0(Y=1)になった時(101、
102)にもワイパは止まらない。ZY(−X)の項が
あるのでしばらくワイパが動き、停止領域に入って(X
=1)止まる。図1の回路は、モ−タの+極がIGに接
続され、−極がGNDに接続されるかどうかによってモ
−タを回転停止させている。これと違って、−極はGN
Dに常時接続し、+極をIGに接続するかどうかにより
ワイパを制御することもできる。回路は図1のものから
簡単に構成することができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】図3は図1の回路のタ
イムチャ−トである。ここでは後進動作を考慮してい
る。リヤワイパスイッチ1はオフ20であるとする。間
欠スイッチ2がオンであって、車両が後退、停止する場
合を考える。ワイパは停止領域にある(ASスイッチは
IG22に接続、X=1)。A点(105)において、
間欠スイッチ2をオンにしたとする。間欠制御ブロック
6の出力がHレベルになる(106、Y=0)。リヤワ
イパ制御リレ−9がメ−クし(107)、ワイパが動く
(108)。
【0021】ワイパが動いても、t1 時間は停止領域に
ある。これを抜けると、ASスイッチ4がGND23に
接続される(109、X=0)。ワイパはもはや中間領
域にある。そうなってからt2 時間後に間欠制御ブロッ
ク6は出力をLレベルにする(110、Y=1)。間欠
制御ブロックがLレベルになってもASスイッチ4がG
NDにつながっている限り(X=0)、ワイパは回転し
続ける。つまり中間領域にある限りワイパは回転する。
C点で、ワイパが停止領域に入るとASスイッチ4がG
NDからIGに切り替わる(111、X=1)。ために
ワイパは停止する(112、X=1、Y=1、Z=
1)。以下、間欠制御ブロック6がHを出力する度に同
じような動作を繰り返すので、ワイパは間欠駆動され
る。
【0022】次に間欠スイッチがオンのまま、車両が後
退した場合を考える。A/Tリバ−ススイッチ3が閉じ
て(113)、リバ−ス状態検出トランジスタがオンに
なり(114)、リレ−9がメ−クされる(Y=0、1
15)ので、ワイパが動きだす(116、W=1)。し
ばらく(t1 )は、ワイパが停止領域を動く。ワイパが
中間領域に出ると(116)、ASスイッチ4がGND
につながる(117、X=0)。ワイパが動き続ける。
車両が後退し続けると、A/Tリバ−ススイッチがHで
あり続ける(118)。リレ−9がメ−ク状態であるの
で(Y=0)ワイパは動作を持続する。この間ASスイ
ッチは一時的にIGに接続される(119、120)
が、リレ−が閉じているのでワイパの運動が続く。
【0023】E点で、車両の後退が終わるとする。A/
Tリバ−ススイッチ3がオフになる(121)。リレ−
9がブレ−クする(開く、122、Y=1)。この時た
またまワイパが停止位置にあると(X=1)直ちにワイ
パが止まる。停止位置にバラツキがあるので後に述べる
ような問題が生ずる。しかし図3のように、ワイパが中
間位置にあると、ASスイッチ4がGND(123、X
=0)であるので、ワイパはなお廻り続ける。F点でワ
イパが停止位置にきた時、ASスイッチがIGにつなが
り(124、X=1)、ワイパが止まる(125、X=
1、Y=1、W=0)。ASスイッチの切り替えにより
停止の瞬間が与えられるので、定位置(停止領域の始
点)に停止する。
【0024】図1の回路には二つの問題点が存在する。 自動変速装置付きの自動車の場合、シフトポジション
レバ−は、パ−キング(P)と、ニュ−トラル(N)の
間に、リバ−ス(R:後進)が位置する。つまりレバ−
位置が、P−R−Nと並んでいる。この場合にのみ発生
する問題である。パ−キングPからレバ−を他へ移動さ
せる場合、或いはパ−キングPへレバ−を移動させる場
合、必ずリバ−スRを通過する。するとこの瞬間にA/
Tリバ−ススイッチ3が閉じ、リレ−9が閉じる(Y=
0)ことになり、ワイパが動く。実際に後進するのでは
なく、パ−キング(駐車)と他の動作の切り替えのため
にレバ−を動かしているのに、リヤワイパが動いてしま
う。
【0025】M/Tなどでは問題はないが、レバ−から
取るにしても、P−R−Nと並んでないのであれば免れ
る問題である。 H点で示すように、後退が終わった瞬間たまたまワイ
パが停止領域にある場合である。自動車の後退運動が終
わると、A/Tリバ−ススイッチ3がオフ(130)に
なる。リヤワイパ制御リレ−9がブレ−クする(13
1、Y=1)。この時たまたま、ワイパが停止領域にあ
り、ASスイッチ4がIGにつながっていたとする(1
32、X=1)。するとここで、X=1、Y=1、Z=
1になる。モ−タの−極が、リヤワイパスイッチ1のオ
フ端子、リレ−のブレ−ク端子、ASスイッチのIG端
子を通じて+極と短絡する。モ−タが直ちに停止する。
【0026】この場合、ワイパが停止位置に止まるので
あるが、E点でのASスイッチの立ち上がり124で停
止する場合に比べて、t3 時間だけ遅れることになる。
つまり立ち上がり133で止まるべきところ、これより
3 遅れて点132で止まる。定位置からt3 ずれたと
ころが停止位置である。本発明は上記の、の問題を
解決することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車が後退
を終わった瞬間に、ワイパが停止領域にある時もそのま
まワイパを停止させず、もう一度ワイパを往復させて停
止領域の定位置(始点)にワイパを停止させる。このた
めに後退を検出する信号が後退終了を検知した時、AS
スイッチがIGにつながっている時は、第1の遅延回路
がワイパリレ−をメ−クし続けるようにする。これが
の問題を解決する。さらに、シフトレバ−が瞬間的にR
(後退)位置を通過する場合に、ワイパが連続動作しな
いように、A/Tリバ−ススイッチが閉じられた(Lレ
ベルにつながれた)時この信号を遅延させる第2の遅延
回路を設ける。A/Tリバ−ススイッチが開かれた(H
レベル)時は遅延させない。これにより前記のの問題
を解決することができる。
【0028】
【作用】図4は本発明の構成を示すブロック図である。
図1の回路を基礎にしているので、共通するものには同
じ符号を付している。ASスイッチ4の信号をダイオ−
ド35を通じて分岐させ第1の遅延回路31に導いてい
る。ASスイッチがIG22につながっている(停止領
域)場合、ダイオ−ド35が逆バイアスされるので遅延
回路31の入力はオ−プンとなる。このとき遅延回路3
1は信号をすぐに出力する。対して、ASスイッチがG
ND23につながる(中間領域)と、遅延回路31の入
力はダイオ−ド35を介してGND23につながる。こ
のとき遅延回路31は、ある一定時間経過後に出力を止
める。さらに自動車の後退を検知するA/Tリバ−スス
イッチ3には、第2の遅延回路32をつなぐ。この遅延
回路32は、A/Tリバ−ススイッチがオフの状態のと
きは信号を出力し続ける。また、A/Tリバ−ススイッ
チがオンからオフに移るときは、すぐに信号を出力す
る。対して、A/Tリバ−ススイッチがオフからオンに
移るときは、遅延回路32はある一定時間経過後に出力
を止める。遅延回路31、32は順序判別手段30に接
続される。これが抵抗12を経て、トランジスタ33の
ベ−スにつながる。このトランジスタ33はリレ−制御
トランジスタ7を駆動する。ダイオ−ド35、36はA
Sスイッチ4の信号を、遅延回路31と間欠制御ブロッ
ク6に伝達するものである。
【0029】A/Tリバ−ススイッチの信号をRで表
す。これが閉じられ(接地され)ているとR=0とし、
開いているとR=1とする。つまり後退時はR=0、そ
れ以外ではR=1とする。後退運動が持続している時A
/Tリバ−ススイッチは閉じている(R=0)。これが
第2遅延回路32、順序判別手段30を経てトランジス
タ33を駆動する。リレ−9はメ−クされ、リヤワイパ
モ−タが回転する。
【0030】後退運動が終了した時にたまたまワイパが
停止領域にあったとする。この場合、ASスイッチ4が
IG22につながっている(X=1)。第1遅延回路3
1はこれを感知しており、ASスイッチ4がIG22に
つながったと同時に出力をしている。これが順序判別手
段30に入力されている。後退終了時にA/Tリバ−ス
スイッチ3が開く(R:0→1)。このときは第2遅延
回路はすぐに信号を出力する。その信号は順序判別手段
30に伝わる。順序判別手段30は、この信号を受け取
る際に、第1遅延回路31からの信号を参照して、信号
が出力されていれば(ASスイッチがIG側、ワイパ停
止領域)出力をHに維持し、リレ−9をメ−クの状態で
維持する。つまり、第1遅延回路が信号を出力している
時に、第2遅延回路が信号を出力しても、順序判別手段
の出力QはLにならない。そのため、モ−タは回り続け
る。
【0031】やがてワイパが停止領域を離れ中間領域に
到達する。X=0になる。すると、第1遅延回路31は
一定の遅延時間経過後、出力を止める。この時初めて、
順序判別手段30はその出力QをLにすることができ
る。そして、トランジスタ33、7がオフになりリレ−
9はブレ−クされる(Y=1)。しかし先にASスイッ
チ4が接地されている(X=0)ので、モ−タの−極
が、リヤワイパスイッチ1のオフ端子20、リヤワイパ
制御リレ−9のブレ−ク端子19、ASスイッチのGN
D端子23を通して接地されるので、電流が流れる。こ
の状態が、次にワイパが停止領域に戻るまで持続する。
ワイパが停止領域に入ると直ちに停止する。これは定位
置での停止である。
【0032】つまり図1の回路では、リレ−9の開閉Y
が直接に後退信号Rに関係づけられていてY=Rであっ
た。図4ではそうでなく、X=1の時にR=1となって
も、Y=0をしばらく維持するのである。つまり論理式
で表すとY=R(−X)にするのである。これが第1遅
延回路31と順序判別手段30の機能である。次にシフ
トレバ−が瞬間的にリバ−スRを通過する時の問題であ
る。この時一瞬R=0になるが、第2の遅延回路32は
ある一定時間経過後でないと、順序判別手段30に信号
を出力しないから、その一定時間を越えてシフトレバ−
をRポジションに固定しておかなければ無視されるよう
になっているのである。こうして前述の二つの問題を解
決することができる。
【0033】
【実施例】図5によって本発明の実施例を説明する。こ
の例は、順序判別手段30にフリップフロップを用い、
遅延回路31、32にナンドゲ−ト遅延を用いている。
この他にも様々な回路を考えることができる。図6は図
5の回路の各部の波形を示す。回路の説明の先に図6の
動作の説明をする。図3の点Dに該当するのが、図6の
点Iである。
【0034】間欠スイッチ2が閉じられ(140)た時
から、点Iまでの各部の波形は図3のものと同じである
が、簡単に辿ってみる。すぐに間欠制御ブロック6の出
力Uが立ち上がる(141)。リヤワイパ制御リレ−が
メ−クする(142)。リヤワイパが作動する(14
3)。ASスイッチ4が停止領域(X=1)から中間領
域に変わる(X=0、144)。間欠制御ブロック6の
出力Uは一定の遅延時間をおいて0に戻る。ワイパがな
お回転し続け、ASスイッチ4が停止領域に入った時
(145、X=1)にワイパが停止(146、W=0)
する。
【0035】この状態では、ASスイッチはIGに(X
=1)、間欠制御ブロックの出力UはLレベル(U=
0)、リレ−はブレ−ク接点に(148、Y=1)接触
している。これは図3の波形図でも同様である。ここで
車両が後退したとする。ここから動作の違いが現われ
る。自動車が後退するので、A/Tリバ−ススイッチ3
が閉じる(150、R=0)。図3では直ちにリレ−が
閉じワイパが動いた(115、116)が、本発明の場
合は、第2遅延回路32が信号の伝達をt4 だけ遅らせ
るので、順序判別手段の出力Qがこれだけ遅れて立ち上
がる(154、Q=1)。リレ−9がメ−クされる(1
55、Y=0)。ワイパが動き始める(156、W=
1)。ワイパが停止領域から中間領域に移動すると、A
SスイッチがGNDに切り替わり(157、X=0)ワ
イパは動き続ける。
【0036】このように遅延時間t4 があるので、瞬間
的に(Δt)シフトレバ−が後退位置Rに入っても、リ
ヤワイパが直ぐには動かない。Δt<t4 であれば、A
/Tリバ−ススイッチの値(−R)がすぐに−R=0に
戻るので、−R=1の信号が遅延回路32を通ることが
できない。それで、順序判別手段の出力Qが立ち上がら
ない。従ってリレ−がメ−クされずワイパが動かない。
これにより先述の欠点を解決する。
【0037】さて自動車が後退し続けるとワイパは連続
動作する。途中でワイパが停止領域を通りASスイッチ
がIGにつながる(158、160、X=1)こともあ
るし、ASスイッチがGNDにつながる(159、X=
0)こともあるが、A/Tリバ−ススイッチが閉じてい
る(R=0)限り、順序判別手段の出力Qは1であるし
(161)、リレ−も閉じている(162、Y=0)。
ワイパは動き続ける(W=1、163)。後退運動が終
わった時に、ワイパが中間位置にある場合をJ点で示
す。これは図3のE点と同じで、定位置にワイパが停止
できる。ワイパが停止位置にある時が問題でL点でこれ
を示す。
【0038】まずJ点での正常な停止を述べる。後進が
停止する(170、R=1)。ワイパが中間位置にあ
り、ASスイッチがGNDに接触している(171、X
=0)。第2遅延回路32は働かず、後進停止信号は順
序判別手段に至る。これはASスイッチの状態を参照し
て直ちに出力Qを落とす(172、Q=0)。リレ−が
直ちにブレ−クする(173、Y=1)。このときAS
スイッチがGNDにつながっているから、モ−タ電流が
ASスイッチから流れるためワイパは動き続ける。AS
スイッチがIGにつながると(174、X=1)ワイパ
が停止する(175、W=0)。停止領域の始端の定位
置で止まる。
【0039】問題は、後退を終わった時に、たまたまワ
イパが停止位置にある場合である。L点ではそのような
ケ−スを示す。A/Tリバ−ススイッチが開く(18
0、R=1)。この時ワイパが停止領域にあり、ASス
イッチがIG側に接続されている(181、X=1)。
順序判別手段はASスイッチの状態がX=1であること
を調べて、Q=1の状態を維持する。ワイパは動き続け
る。ここが点Jでの立ち下がり172と大きく異なる。
順序判別手段30は、ASスイッチがGNDにつながる
までQ=1の状態を保つ。リレ−は閉じたままでワイパ
が回転する。
【0040】ASスイッチがIGからGNDに切り替わ
った瞬間(183、X=0)から第1遅延回路31が計
時を開始する。これがt5 時間を計測した時に、第1遅
延回路31が順序判別手段30にGNDに切り替わった
信号を与えるので、順序判別手段30の出力Qが下る
(184、Q=0)。トランジスタ33、7がオフにな
るので、リレ−がブレ−クする(Y=1、185)。し
かしこの時ASスイッチはGNDにあるので、リレ−ブ
レ−ク接点から、ASスイッチのGND端子に電流が流
れモ−タは回り続ける。
【0041】次にワイパが停止領域に入り、ASスイッ
チがIGにつながれると(186、X=1)モ−タは急
制動される。ワイパが定位置に停止する(187、W=
0)。このように、後退が終わった時に、ワイパが停止
位置にたまたま存在すると、ワイパをもう1回往復させ
て定位置に止めるようにしている。これは順序判別手段
30の作用である。
【0042】図6の波形図で説明したように本発明は、 (1)後退を始めて、A/Tリバ−ススイッチが立ち上
がった時(150、176)から、t4 時間遅延して順
序判別手段の出力(154、177)が立ち上がり、リ
レ−が開くようにしている。これが第2の遅延回路であ
る。 (2)もう一つは、後退を止めた時、ASスイッチがI
Gにある時に、t5 時間遅れてリレ−を開く(185)
ようにすることである。これが第1遅延回路である。
【0043】このような遅延回路はいくらでも考えられ
るが、図7によってトランジスタによる一例とナンドゲ
−トによる例を説明する。図7の(2)において、入力
信号が抵抗40を経てpnpトランジスタ41のベ−ス
につながる。トランジスタ41のコレクタは抵抗42を
介して接地される。トランジスタのコレクタ電位が直接
にナンドゲ−ト46の一方の入力71に接続される。同
じコレクタ電位が抵抗43、44を通じてナンドゲ−ト
46の他方の入力72に接続される。抵抗43と44の
接続点にコンデンサ45が接続される。抵抗43の値と
コンデンサ45の容量の積が時定数τを与える遅延回路
になっている。
【0044】入力信号Rが1(Hレベル)の場合、トラ
ンジスタ41がオフであるから、ナンドゲ−ト46の2
つの入力が0となる。この出力Sは1である。入力信号
Rが0(Lレベル)の時、トランジスタ41はオンであ
るから、ナンドゲ−トの2つの入力が共に1になる。ナ
ンドゲ−トの出力Sは0である。定常状態ではR=Sで
ある。しかし状態変化が起こった場合は入力と出力が食
違い、出力の変化が遅れる。R=1、S=1の状態か
ら、入力信号Rが0に切り替わった瞬間を考える。トラ
ンジスタ41が導通する。コレクタ電圧が上がる。ナン
ドゲ−トの入力71が上がる。しかしコンデンサ45が
充電されるまで、他方の入力72の電圧が0であるか
ら、しばらくは、出力Sが1であり続ける。コンデンサ
の充電が進むと、入力72の電圧が1になり、ナンドゲ
−トの出力Sが0に下る。つまり1→0の変化におい
て、出力の変化がτだけ遅延して起こる。
【0045】反対にR=0、S=0の状態から、入力信
号Rが0→1に変化する場合を考える。トランジスタ4
1が非導通になる。入力71が0になる。ナンドゲ−ト
であるので出力は直ぐに1になる。この場合は遅延が起
こらない。0→1の変化は無遅延で、1→0の変化のみ
τの遅延が伴う。この回路は非対称の遅延を与えるので
ある。1→0におけるこの回路の遅延時間τをτ=t4
に選ぶ。このように定常状態では等しく、立ち下がり時
のみに遅延する入力出力信号をS≒R:↓と仮に表すこ
とにする。≒は両者がほぼ等しいということを意味
し、:↓は立ち下がり時に異なることを意味する。
【0046】図7の(1)によってトランジスタによる
遅延の例を説明する。入力信号R=1の場合(Hレベ
ル)の時トランジスタ62はオフであるから、コンデン
サの電圧が0レベルである。ベ−ス電圧が0であるか
ら、トランジスタ73はオフであり、出力Sは1であ
る。入力信号R=0の場合、トランジスタ62はオンで
ある。コンデンサ68は充電されている。ベ−ス電圧が
1であるからトランジスタ73が導通し、出力Sが0に
なる。定常状態では、S=Rである。しかし状態変化が
起こった時はこれらが異なる。
【0047】R:1→0の場合を考える。トランジスタ
62が導通しコレクタ電圧が上がるがコンデンサ68が
あるので、トランジスタ73のベ−ス電圧が直ぐには上
がらない。コンデンサ68が充電される間、ダイオ−ド
67は逆バイアスされる。抵抗65とコンデンサの容量
の積により時定数が決まる。コンデンサ68が充電され
ると、ベ−ス電圧が上がりトランジスタ73がオンにな
る。出力Sが0になる。つまり出力の立ち下がりがτだ
け遅れる。
【0048】R:0→1の場合は次のようになる。トラ
ンジスタ62が遮断されコレクタ電圧が下がる。コンデ
ンサの電荷はダイオ−ド67によって急速に放電され
る。ためにトランジスタ73がオフになり、出力Sが上
がる。つまり信号の変化が0→1の場合は信号の変化が
1→0に比べて十分小さい。非対称の遅延を与える回路
である。つまり図7(1)もS≒R:↓によって表すこ
とができる。図7の(1)、(2)以外にも、非対称遅
延を与える回路はいくらでもあり得る。
【0049】さて図5の全体回路図に戻る。ナンドゲ−
トによる非対称遅延回路32、31を、A/Tリバ−ス
スイッチ3とASスイッチ4の状態信号に接続してい
る。いずれも信号の変化が1→0のときのみ遅延を与
え、その他の場合は入力信号と出力信号が等しい。A/
Tリバ−ススイッチ3につないだ第2遅延回路32は、
図7(2)の回路と同じで同じ番号を付している。定常
状態ではR=Sであり、立ち下がり時のみ遅延τを与え
る(τ=t4 )。つまりS≒R:↓である。
【0050】ASスイッチ4につないだ第1遅延回路3
1も図7(2)の回路と同じである。ナンドゲ−ト56
の出力Vがこの遅延回路の最終的な出力になる。定常状
態では、ASスイッチがX=1(IG)で、V=1であ
るし、ASスイッチがX=0(GND)の時は、V=0
である。つまり定常状態ではX=Vである。しかしAS
スイッチがX=1から0に下がる時はコンデンサ55と
抵抗53で決まる時定数(t5 )だけ、信号Vの変化が
遅延する。V≒X:↓。
【0051】図5においてナンドゲ−ト47、59はフ
リップフロップ回路を構成している。第2遅延回路32
の出力Sをナンドゲ−ト47の入力に、第1遅延回路3
1の出力Vをダイオ−ド57を介してナンドゲ−ト59
の入力Gに接続する。ナンドゲ−ト59の出力はナンド
ゲ−ト47の他の入力Fに入る。ナンドゲ−ト47の出
力Qがナンドゲ−ト59の他の入力に入る。イニシヤラ
イズ回路60により、最初ナンドゲ−ト59の入力を0
に落とす。この時F=1、Q=−Sである。この回路に
より、先述の二つの問題、がどのように解決される
かということを述べる。
【0052】の問題はより簡単である。自動変速レバ
−が瞬間的に、後退位置(リバ−スポジション)を通過
する時に、A/Tリバ−ススイッチ3が瞬間的に閉じる
が(R=0)直ぐに開く(R=1)。第2遅延回路32
は、S≒R:↓という遅延特性を与えるので、Rが立ち
下がっても、τ時間はSが変わらず1のままである。R
が1→0→1になった間もS=1のままである。A/T
リバ−ススイッチの一時的な閉開が後段の回路に影響し
ない。出力S=1を維持するので、リレ−が閉じないの
で、リヤワイパモ−タが回転しない。従って、レバ−操
作により、一時的にリバ−ス位置を通過してもリヤワイ
パが動かない。
【0053】の問題は、少し難しい。後退運動を持続
しワイパが連続動作していて、停止領域にある時に、た
またま後退運動を停止したという場合である。後退運動
をしている間は、A/Tリバ−ススイッチが閉じており
R=0である。第2遅延回路の出力はS=0である。ナ
ンドゲ−ト47の出力、つまり順序判別手段30の出力
はQ=1になっており、トランジスタ33、7が駆動さ
れリレ−がメ−クされモ−タが回転している。この間A
SスイッチがX=1ならV=1、F=0である。X=0
ならV=0、F=1である。Fが変化しても、S=0で
あるから、ナンドゲ−ト47の出力はQ=1である。
【0054】さて後退停止の瞬間である。A/Tリバ−
ススイッチ3が開いたとする(R:0→1)。遅延回路
32は立ち上がりはそのまま通すから、その終端はS=
1に直ぐに変化する。この時二つの場合がある。 (A) たまたま、ワイパが中間領域にあり、ASスイ
ッチ4はGNDにつながり、X=0であるとする。ため
に第1遅延回路の最終段はV=0、G=0になってい
る。この時にナンドゲ−ト59の出力はF=1になる。
ナンドゲ−ト47の2つの入力が、S=1、F=1であ
るから、直ちに出力はQ=0に変化する。リレ−9がブ
レ−クする(Y=1)。しかし電流が、リレ−9のブレ
−ク接点からASスイッチ4のGND接点23(X=0
だから)に流れ、ワイパは動き続ける。ASスイッチが
IG接点22に切り替わった瞬間にモ−タが止まる(X
=1)。定位置での停止である。
【0055】(B) たまたま、ワイパが停止領域にあ
り、ASスイッチ4がIGにつながり、X=1であると
する。第1遅延回路の最終段はV=1になっている。G
=1、Q=1であるから、ナンドゲ−ト59の出力はF
=0である。この状態であるときに、Sが0から1に変
わるのである。F=0であるから、Sが変化したにも拘
らず、ナンドゲ−ト47の出力はQ=1を維持する。つ
まりモ−タは回り続ける。このときS=1、F=0、Q
=1、G=1である。これが図6の180、181での
状態である。
【0056】ワイパが回転して中間領域に入りASスイ
ッチがX=0になる。これは立ち下がりであるから第1
遅延回路31(トランジスタ51、ナンドゲ−ト56)
がこの信号をt5 だけ遅延して順序判別手段30のナン
ドゲ−ト59に伝達する。このとき初めてG=0にな
る。ナンドゲ−ト59の出力がF=1になり、ナンドゲ
−ト47の2つの入力がS=1、F=1であるから、そ
の出力はQ=0に初めて落ちる。リレ−9はブレ−クす
る。図6の184、185に該当する。しかしこの時は
既にASスイッチがGND(X=0)に切り替わってい
るので(188)ワイパはそのまま回り続ける。t5
遅延はASスイッチがX=1から0への切り替えを確実
にするためのものである。ワイパが廻り続けて次回に停
止領域に至るとASスイッチがX=1になる。ここでモ
−タが停止する。図6の186、187である。これは
定位置での停止である。
【0057】本発明の動作は以上のようである。簡単に
言うと、ワイパが停止領域にある場合、フリップフロッ
プ(47、59)が、後退運動終了にも拘らずリレ−を
メ−クしたままに維持するのである。停止領域から離れ
た後、t5 時間後にフリップフロップの状態を変えリレ
−を開くが、この時はASスイッチがGNDにつながっ
ているからモ−タの回転を持続できる。
【0058】以上に説明したものはデイスクリ−トな電
子部品を使って回路を構成している。これは本発明の例
示に過ぎない。このような動作はマイコンにより簡単に
実現することができる。この場合はソフトウエアにより
制御を行う。ワイパが往復運動しており、たまたま停止
領域にある瞬間に、後退運動が終了した時には、さらに
リヤワイパが回転し、次の停止位置に入った瞬間に停止
させることができるようにする。図8は本発明の装置の
動作を示すフロ−チャ−トである。これは既に説明した
動作を表している。
【0059】ワイパが停止状態にあるとする。ここで間
欠ワイパスイッチがオンになったとする。ワイパは間欠
駆動を開始する。自動車が前進している限りA/Tリバ
−ススイッチはオフである。ワイパは間欠動作を持続す
る。自動車が後退を始めた場合、A/Tリバ−ススイッ
チが閉じる。このためワイパは連続動作を開始する。A
SスイッチがHI(ワイパの停止位置)になると、A/
Tリバ−ススイッチの状態に関わらず、ワイパは連続動
作する。ここで後退運動が終わっても、ワイパは動き続
ける。ASスイッチの菱形から右に出る矢印はこれを意
味する。これが本発明の重要な特徴であった。この外は
通常のワイパの制御と同様である。ASスイッチがLO
になった時に、後退が終了し、A/Tリバ−ススイッチ
がオフになると、間欠スイッチがOFFであればワイパ
はそのまま止まる。間欠スイッチがオンであればワイパ
は間欠動作を再び続ける。
【0060】
【発明の効果】本発明は、車両の後退を検知するA/T
リバ−ススイッチが後退開始を検知した後、この信号を
遅延させて、リヤワイパ制御リレ−に伝達しているか
ら、自動変速車の場合に、瞬間的にレバ−が後退位置を
通過しても、遅延回路がこの信号をリレ−に伝達しない
ので、ワイパは動かない。これにより本発明の課題の一
つを解決できる。さらに車両後退の終了を検知した時
に、ワイパが停止位置にある場合は、もう一回ワイパを
動かして、次に停止領域に到達した瞬間にワイパを停止
させることとしている。ために後退終了後も常に定位置
にリヤワイパを止めることができる。これにより本発明
のもう一つの課題を解決できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例に係るリヤワイパ制御回路例図。
【図2】図1の回路における間欠制御ブロックとASス
イッチ、ワイパ動作を示す信号波形図。
【図3】図1の回路において、後退終了時にワイパが停
止領域にある場合は、停止位置がずれることを説明する
ための各部の信号波形図。
【図4】本発明のリヤワイパ制御回路の全体を示すブロ
ック図。
【図5】図4の回路をより具体的にした本発明の実施例
を示すリヤワイパ駆動回路図。
【図6】図5の回路の各部品の電圧波形図。
【図7】遅延回路の例を示す図。(1)はトランジスタ
による遅延回路の例である。(2)はナンドゲ−トによ
る遅延回路の例である。
【図8】本発明の装置の動作を示すフロ−チャ−ト
【符号の説明】
1 リヤワイパスイッチ 2 リバ−ス連動間欠スイッチ 3 A/Tリバ−ススイッチ 4 ASスイッチ 5 モ−タ 6 間欠制御ブロック 7 リレ−制御トランジスタ 8 リレ−巻き線 9 リヤワイパ制御リレ− 10 リバ−ス状態検出トランジスタ 16 インバ−タ回路 30 順序判別手段 31 第1遅延回路 32 第2遅延回路 60 イニシヤライズ回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リヤワイパを駆動する原動力を与えるリ
    ヤワイパモータと、リヤワイパの作動に同期して信号を
    出力しリヤワイパが停止領域にあるか中間領域にあるか
    を検出するリヤワイパ停止領域検出手段と、ワイパの停
    止、連続動作、間欠動作を指示するリヤワイパ作動指示
    手段と、リヤワイパ間欠制御手段と、シフトレバーに連
    動した車両後退検出手段と、リヤワイパの運動を制御す
    る制御手段と、リヤワイパ駆動手段とから構成され、リ
    ヤワイパ作動指示手段がリヤワイパ間欠制御手段に、リ
    ヤワイパの間欠作動を指示し、リヤワイパ駆動手段を介
    してリヤワイパを間欠作動させている間にシフトレバー
    に連動した車両後退検出手段が車両後退を検出した時、
    制御手段が自動的にリヤワイパを連続動作させる車両用
    リヤワイパ制御装置において、シフトレバー位置による
    車両後退の状態が一定時間持続したときのみ、制御手段
    が自動的にリヤワイパの連続動作を開始させ、シフトレ
    バー位置による車両後退の状態が一定時間以下のときは
    リヤワイパを駆動させないようにし、リヤワイパ間欠作
    動時において、車両後退状態でなくなったときにリヤワ
    イパが中間領域にあっても停止領域にあってもそのまま
    リヤワイパを駆動し、リヤワイパが次に停止領域に入っ
    た時にリヤワイパを停止させるようにしたことを特徴と
    する車両用リヤワイパ制御方法。
  2. 【請求項2】 リヤワイパを駆動する原動力を与えるリ
    ヤワイパモータと、リヤワイパの作動に同期して信号を
    出力しリヤワイパが停止領域にあるか中間領域にあるか
    を検出するリヤワイパ停止領域検出手段と、ワイパの停
    止、連続動作、間欠動作を指示するリヤワイパ作動指示
    手段と、リヤワイパ間欠制御手段と、シフトレバーに連
    動した車両後退検出手段と、リヤワイパの運動を制御す
    る制御手段と、リヤワイパ駆動手段とから構成され、シ
    フトレバー運動と車両後退検出手段の間に遅延回路を設
    けシフトレバーが一定時間以上後退位置にあるときのみ
    車両後退状態だと判定し、リヤワイパ作動指示手段がリ
    ヤワイパ間欠制御手段に、リヤワイパの間欠作動を指示
    し、リヤワイパ駆動手段を介してリヤワイパを間欠作動
    させている間に、車両後退検出手段が車両後退を検出し
    た時、制御手段が自動的にリヤワイパを連続動作させる
    ようにし、リヤワイパ停止領域検出手段がリヤワイパが
    中間領域にあることを検出している間に、車両後退検出
    手段が車両後退状態でなくなったことを検出した場合は
    そのままワイパが動作を続け、次にリヤワイパが停止領
    域に位置したことを、リヤワイパ停止領域検出手段が検
    出した時にリヤワイパを停止させ、リヤワイパ停止領域
    検出手段がリヤワイパが停止領域にあることを検出して
    いる間に車両後退検出手段が、車両後退状態でなくなっ
    たことを検出した場合は、リヤワイパの連続作動を継続
    させ、リヤワイパが一旦中間領域に出てから、次に停止
    領域に入ったことを、リヤワイパ停止領域検出手段が検
    出した際に制御手段がリヤワイパを停止させることを特
    徴とする車両用リヤワイパ制御装置。
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