JP2992915B2 - 地下連続壁の支保工法 - Google Patents

地下連続壁の支保工法

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JP2992915B2
JP2992915B2 JP4150151A JP15015192A JP2992915B2 JP 2992915 B2 JP2992915 B2 JP 2992915B2 JP 4150151 A JP4150151 A JP 4150151A JP 15015192 A JP15015192 A JP 15015192A JP 2992915 B2 JP2992915 B2 JP 2992915B2
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邦登 酒井
重彦 渋沢
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Tokyu Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンカ−を用いた地下
連続壁の土留め支保工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地下連続壁(以下『連続壁』という)を
用いて地盤の土留めを行う場合には、連続壁を土圧で倒
れないようにする必要がある。その支保方法にはいくつ
か種類があるが、そのひとつにアンカ−と腹起し材を用
いた工法がある。その施工方法は図6に示すとおり、従
来以下のようになされていた。連続壁Aを掘削した掘削
溝に建て込み、内側の地山を掘削する。ある程度の深さ
まで掘削したら、連続壁Aの掘削側面から土留め側面へ
貫通する貫通孔Cを介してアンカーを背面地盤に設置す
る。このアンカ−の緊張時には強い緊張力が働くため、
この圧力によって連続壁Aが変形等の影響を受けないよ
うにする。そのためH鋼等の部材である腹起し材Dを貫
通孔Cの上下2段に水平方向に取り付け、次に緊張力を
与えたアンカ−を台座Eに連結して、台座Eを腹起し材
Dに固定する。このように緊張力を腹起し材Dに分散さ
せて保持し、アンカ−を定着させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には、
次のような問題点が存在する。緊張力を分散させるため
の腹起し材は削孔の上下水平方向に取り付けるため、1
つの削孔について2段の腹起し材が必要であった。<イ
>下段の腹起し材Dからさらに下1メートル程余掘りす
る必要があり、余掘り中に撓みが発生して、地下連続壁
が傾斜してしまうことがあった。<ロ>地下連続壁背面
の地盤側圧が小さい場合には2段の腹起し材が過剰設計
となり、不必要な施工作業及び経費がかかることにな
る。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記のような
問題点を解決するためになされたもので、1段の腹起し
材による地下連続壁の支保を可能とし、これにより経費
や作業時間が節減できる地下連続壁の支保工法を提供す
ることを目的とする。即ち、本発明は、地下連続壁を構
築した後、地下連続壁の一側を開削して露出した地下連
続壁を貫通させてアンカーを設置し、露出した地下連続
壁に横架させた腹起しにアンカーの緊張端を定着する、
地下連続壁の支保工法いおいて、地下連続壁を支保する
腹起し材および腹起し材に設置する台座に、予めアンカ
ーを貫通させるための孔を設け、前記地下連続壁には、
アンカーの設置方向に向けて掘削側面から土留め側面に
貫通するように予め筒を配設して製作したものを使用
し、前記地下連続壁を掘削溝内に建て込んで内側の地山
を掘削し、前記地下連続壁の筒よりアンカー設置用の孔
を地山中に掘削し、前記地下連続壁の筒に連通するよう
に孔を合わせて腹起し材を配設し、前記地下連続壁の筒
および腹起し材の孔に連通するように孔を合わせて、腹
起し材に台座を配設し、前記台座の孔、腹起し材の孔、
並びに地下連続壁の筒を介して地下連続壁の背面地盤に
アンカーを設置し、アンカーを緊張定着させて地下連続
壁の支保を行う、地下連続壁の支保工法である。
【0005】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例について説明する。 <イ>腹起し材の設置(図2、3) 地下連続壁(以下「連続壁」とする)4を掘削した掘削
溝に建て込み、内側の地山を掘削する。連続壁4の所定
位置には、壁間を貫通する貫通孔7を確保するために、
連続壁4を建て込む前にスリーブ管71である筒を予め
取り付けておく。このスリーブ管71より、ドリル等の
削孔用機械を用いて連続壁4の掘削側から土留め側へ削
孔を始め、連続壁4背面の地盤9に至るアンカー設置用
の孔を削孔する。次に貫通孔7に被せるようにして、連
続壁4にH鋼等の腹起し材5を水平方向に設置する。し
かし完全に貫通孔7を覆ってしまうとアンカー6が打て
なくなるため、腹起し材5には後にアンカー6を挿入す
る角度に合わせたアンカー孔10を予め設けておく。ア
ンカー6が打てるようにアンカー孔10を貫通孔7の位
置に合わせ、腹起し材5を水平方向に連続壁4の掘削側
面に取り付ける。
【0006】<ロ>台座の形状(図2、4) アンカ−6と連結させて緊張力を保持する台座1には、
以下のように特別な形状のものを用いる。台座1は台座
1内部を貫通する貫通孔2と、腹起し材5に嵌め込んで
固定するための接合部3とを持つ。貫通孔2はアンカ−
6を挿入するための孔であり、また後述するように貫通
孔7と連絡させる孔であるため、台座1を設置した時の
傾斜角度が貫通孔7の傾斜角度と同様となるように形成
する。一方接合部3は、腹起し材5の上部に嵌め込み可
能なように垂直方向の溝を形成する。すなわちH鋼の上
部に突出している凸部11が、台座1の接合部3である
溝内に嵌め込まれるように形成する。
【0007】<ハ>台座の設置(図1) 台座1の接合部3を腹起し材5の凸部11に嵌め込み、
台座1を腹起し材5に固定する。この時、台座1内部の
貫通孔2の傾斜角度と連続壁4内部の貫通孔7の傾斜角
度とが同様の角度であり、また台座1と連続壁4とを連
結する腹起し材5にはアンカ−孔10が設けてあるた
め、貫通孔2から地盤9内の貫通孔7までがほぼ一直線
の孔となる。台座1の設置後、この孔に貫通孔2側から
アンカ−6を挿入して地盤9内まで位置させる。したが
って腹起し材5にアンカ−孔10を設け、また台座1を
加工することにより、腹起し材5を一本用いるだけでア
ンカ−6が地盤9内まで挿入できるようになったわけで
ある。
【0008】<ニ>緊張力の付与(図1、3) 台座1の貫通孔2からアンカ−6を挿入し、腹起し材5
のアンカ−孔10、連続壁4の貫通孔7を通して連続壁
4の掘削側面から土留め側面へと貫通させ、連続壁4背
面の地盤9内に位置させる。その後貫通孔2からグラウ
トを注入し地盤9内まで充填する。そしてグラウトの硬
化後、アンカ−6に緊張力を与える。アンカ−6を緊張
させた後にアンカ−6の自由端側を台座1に連結して緊
張力を保持する。この時地盤9の側圧が大きい場合に
は、腹起し材5の下部に補強材8を設けて連続壁4に設
置してもよい。一連の腹起し材5上のアンカ−6の定着
が終了した後、再び地山の掘削を行う。そして上記と同
様の作業により腹起し材5等を設置し、再びアンカ−6
の定着を行う。このように掘削とアンカ−定着を繰り返
して、連続壁4の支保を行う。
【0009】<ホ>その他の実施例(図5) 腹起し材5にアンカ−孔10を設ける代わりに、貫通孔
7間ごとに切断した腹起し材5を連続壁4に設置しても
よい。すなわち図のように2本の腹起し材5を貫通孔7
の両側に水平方向に設置し、腹起し材5によって貫通孔
7が覆われないようにする。その後両腹起し材5を連結
するようにして、貫通孔7と貫通孔2を合わせて台座1
を取り付ける。このように腹起し材5及び台座1を設置
することにより、腹起し材5にアンカ−孔10を設けな
くとも貫通孔2と貫通孔7がほぼ一直線につながり、貫
通孔2から地盤9内までアンカ−6を挿入できる。
【0010】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>従来では腹起し材は削孔の上下に2本取り付ける
必要があったが、本発明では1本の腹起し材で地下連続
壁が支保できる。そのため腹起し材設置のために行う余
掘りの深さが短くて済むようになった。したがってアン
カ−を定着させていない余掘り中に撓みが発生して、地
下連続壁が傾斜してしまう危険性が少なくなった。 <ロ>1本の腹起し材で地下連続壁が支保でき、もし地
盤側圧が強い場合には補強材を設置する等の対処もでき
る。そのため従来では地盤側圧が小さい場合には2段の
腹起し材が過剰設計となっていたが、本発明では地盤側
圧の強度に合わせた無駄のない地下連続壁の支保ができ
る。したがって不必要な施工作業及びそのための経費が
掛からなくなり、作業時間の短縮と経費節減が実現でき
る。 <ハ>従来1つ削孔に対して2本必要であった腹起し材
が1本で済む。そのため腹起し材のための材料費は従来
の半分となる。したがってその分の経費が節減でき、施
工する地下連続壁が大規模になるほど大幅な節減とな
る。 <ニ>地下連続壁の貫通孔と、腹起し材の孔と、台座の
孔とをほぼ一直線の孔となるように連通させた後にアン
カーを設置するため、その作業性が良好であり、効率の
高いアンカーの設置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の施工断面図
【図2】腹起し材の取付け斜視図
【図3】本発明の施工斜視図
【図4】台座の斜視図
【図5】腹起し材と台座の取付け斜視図
【図6】従来例の斜視図
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−72111(JP,A) 特開 平2−144411(JP,A) 特開 平2−221515(JP,A) 特開 昭54−118602(JP,A) 特開 平5−5315(JP,A) 特開 平5−1425(JP,A) 実公 平3−55633(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 17/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下連続壁を構築した後、地下連続壁
    の一側を開削して露出した地下連続壁を貫通させてアン
    カーを設置し、露出した地下連続壁に横架させた腹起し
    にアンカーの緊張端を定着する、地下連続壁の支保工法
    いおいて、 地下連続壁を支保する腹起し材および腹起し材に設置す
    る台座に、予めアンカーを貫通させるための孔を設け、前記地下連続壁には、アンカーの設置方向に向けて掘削
    側面から土留め側面に貫通するように予め筒を配設して
    製作したものを使用し 、 前記地下連続壁を掘削溝内に建て込んで内側の地山を掘
    削し、 前記地下連続壁の筒よりアンカー設置用の孔を地山中に
    掘削し、 前記地下連続壁の筒に連通するように孔を合わせて腹起
    し材を配設し、前記地下連続壁の筒および腹起し材の孔に連通するよう
    に孔を合わせて、腹起し材に台座を配設し 、 前記台座の孔、腹起し材の孔、並びに地下連続壁の筒を
    介して地下連続壁の背面地盤にアンカーを設置し、 アンカーを緊張定着させて地下連続壁の支保を行う、 地下連続壁の支保工法。
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