JP2992871B2 - 消防ポンプ運転時の補助機能自動装置を備えた消防ポンプ車 - Google Patents
消防ポンプ運転時の補助機能自動装置を備えた消防ポンプ車Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災消防現場におい
て、消防活動時における消防自動車の各種補助機能を自
動化して使用性を改善した消防ポンプ運転時の補助機能
自動装置を備えた消防ポンプ車に関する。
て、消防活動時における消防自動車の各種補助機能を自
動化して使用性を改善した消防ポンプ運転時の補助機能
自動装置を備えた消防ポンプ車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火災消防現場において火災現場が
消火水源から遠く離れている場合には、図1に示すよう
に、水源から火災現場まで消防ポンプ車を何台も連結中
継して放水作業を行うことがある。
消火水源から遠く離れている場合には、図1に示すよう
に、水源から火災現場まで消防ポンプ車を何台も連結中
継して放水作業を行うことがある。
【0003】このような場合、現状では各ポンプ車に機
関運転員をそれぞれ配置し、放水筒先現場からの要求を
受けてポンプエンジンの回転を操作して各ポンプの送水
圧力を保たなければならない。
関運転員をそれぞれ配置し、放水筒先現場からの要求を
受けてポンプエンジンの回転を操作して各ポンプの送水
圧力を保たなければならない。
【0004】
【発明が解決するための課題】上記の場合における、中
継ポンプ車1と、先ポンプ車2は、元ポンプ車3の運転
状態に影響されるため、中継ポンプ車1、先ポンプ車2
の機関運転員は常に忙しくエンジン操作を行う必要があ
る。
継ポンプ車1と、先ポンプ車2は、元ポンプ車3の運転
状態に影響されるため、中継ポンプ車1、先ポンプ車2
の機関運転員は常に忙しくエンジン操作を行う必要があ
る。
【0005】そのため、各機関運転員の負担は大きく、
又中継ポンプ車1の数が増えれば機関運転員の人数もそ
れに伴って必要となるため、人手不足になりがちな火災
消火放水筒先現場での人員配置上の問題も生じる。
又中継ポンプ車1の数が増えれば機関運転員の人数もそ
れに伴って必要となるため、人手不足になりがちな火災
消火放水筒先現場での人員配置上の問題も生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び実施例】本発明
は、消防用水源から遠い火災消防現場において、特に人
員不足となりがちな前記の問題点を解消することを目的
とするもので、主として中継ポンプ車1及び先ポンプ車
2となった消防自動車が消火活動中は、各機関運転員を
配置することなく無人運転できるように、その補助機能
を自動化しようとするもので、以下実施例を参照して、
その手段、作用を説明する。
は、消防用水源から遠い火災消防現場において、特に人
員不足となりがちな前記の問題点を解消することを目的
とするもので、主として中継ポンプ車1及び先ポンプ車
2となった消防自動車が消火活動中は、各機関運転員を
配置することなく無人運転できるように、その補助機能
を自動化しようとするもので、以下実施例を参照して、
その手段、作用を説明する。
【0007】
【実施例1】中継ポンプ車、先ポンプ車等の自動アイド
ルアップ装置各消防ポンプ車が、火災現場に到着し、火
災現場と消火用水源との間に相当の距離があると判明す
る場合には、各消防ポンプ車は、図1のような配置をと
り、それぞれ元ポンプ車、中継ポンプ車、先ポンプ車の
役割を果たすようになる。そして、先ず元ポンプ車から
ポンプ運転を開始し、水源からの水を順次にポンプ運転
を開始する。
ルアップ装置各消防ポンプ車が、火災現場に到着し、火
災現場と消火用水源との間に相当の距離があると判明す
る場合には、各消防ポンプ車は、図1のような配置をと
り、それぞれ元ポンプ車、中継ポンプ車、先ポンプ車の
役割を果たすようになる。そして、先ず元ポンプ車から
ポンプ運転を開始し、水源からの水を順次にポンプ運転
を開始する。
【0008】なお、図1には中継ポンプ車を1台のみを
表示するが、現場の状況次第では複数台となるのが通例
である。各ポンプ車がポンプ運転を開始すると先ずアイ
ドル運転とし、各ポンプ車の機関運転員はホース4や、
その接続部等に水漏れがないかどうかを点検する。
表示するが、現場の状況次第では複数台となるのが通例
である。各ポンプ車がポンプ運転を開始すると先ずアイ
ドル運転とし、各ポンプ車の機関運転員はホース4や、
その接続部等に水漏れがないかどうかを点検する。
【0009】その後放水筒先現場からの放水開始要求を
受けて各ポンプ車はフル運転となるが、ここで従来のよ
うに、中継ポンプ車1、先ポンプ車2となった各ポンプ
車が、それぞれの機関運転員による独立した手動制御に
よる場合各ポンプ車のコントロールに不一致が生じがち
となり、先ポンプ車2側の水圧又は水量に不足状態にな
るといったトラブルが生じることになり、有効な消火活
動ができなくなる場合が多い。
受けて各ポンプ車はフル運転となるが、ここで従来のよ
うに、中継ポンプ車1、先ポンプ車2となった各ポンプ
車が、それぞれの機関運転員による独立した手動制御に
よる場合各ポンプ車のコントロールに不一致が生じがち
となり、先ポンプ車2側の水圧又は水量に不足状態にな
るといったトラブルが生じることになり、有効な消火活
動ができなくなる場合が多い。
【0010】そこで、本発明では、中継ポンプ車1と、
先ポンプ車2の運転状況は、元ポンプ車3の運転状態に
影響を受けることに着目し、中継ポンプ車1と、先ポン
プ車2となる各ポンプ車に、元ポンプ車3又は前中継ポ
ンプ車1からの送水の水圧信号を受けてポンプエンジン
を元ポンプ車又は前中継ポンプ車のポンプ運転状態によ
り自動従属運転する中継ポンプ自動アイドルアップ装置
設けることにした。
先ポンプ車2の運転状況は、元ポンプ車3の運転状態に
影響を受けることに着目し、中継ポンプ車1と、先ポン
プ車2となる各ポンプ車に、元ポンプ車3又は前中継ポ
ンプ車1からの送水の水圧信号を受けてポンプエンジン
を元ポンプ車又は前中継ポンプ車のポンプ運転状態によ
り自動従属運転する中継ポンプ自動アイドルアップ装置
設けることにした。
【0011】図2には中継ポンプ自動アイドルアップ装
置の概略を示してある。図において、フル運転した元ポ
ンプ車3の吐水口5からの水圧が中継ポンプ車1の吸水
口6に加わると、水圧検出センサーAで、その水圧(一
般的には0.5kg/cm以上)を検出し、水圧検出セ
ンサーAからの水圧増加信号は、制御回路Bに伝わり、
制御回路Bは電磁バルブCに開信号を送る。
置の概略を示してある。図において、フル運転した元ポ
ンプ車3の吐水口5からの水圧が中継ポンプ車1の吸水
口6に加わると、水圧検出センサーAで、その水圧(一
般的には0.5kg/cm以上)を検出し、水圧検出セ
ンサーAからの水圧増加信号は、制御回路Bに伝わり、
制御回路Bは電磁バルブCに開信号を送る。
【0012】電磁バルブCは開信号を受けて開き、エン
ジン負圧パイプFからの負圧エアー圧力がエアアクチュ
エータDに伝わり、エアアクチュエータDはエンジンス
ロットルケーブルEを引っ張り、エンジン回転数を上昇
させ、ポンプ7をフル運転し、吐水口8を介して元ポン
プ車よりの消火用送水を次段の中継ポンプ車1又は先ポ
ンプ車2に中継送水する。
ジン負圧パイプFからの負圧エアー圧力がエアアクチュ
エータDに伝わり、エアアクチュエータDはエンジンス
ロットルケーブルEを引っ張り、エンジン回転数を上昇
させ、ポンプ7をフル運転し、吐水口8を介して元ポン
プ車よりの消火用送水を次段の中継ポンプ車1又は先ポ
ンプ車2に中継送水する。
【0013】元ポンプ車3からの送水が弱まり水圧が低
下すると、上記と逆の動作を行いエンジンの回転数を下
げ、ポンプ7の吐出圧力を低下させる。先ポンプ車2に
おいても、前記と同様の図2の装置が設けられ、前中継
ポンプ車1から伝えられた送水圧によりポンプエンジン
の回転が上記と同様に自動制御される。
下すると、上記と逆の動作を行いエンジンの回転数を下
げ、ポンプ7の吐出圧力を低下させる。先ポンプ車2に
おいても、前記と同様の図2の装置が設けられ、前中継
ポンプ車1から伝えられた送水圧によりポンプエンジン
の回転が上記と同様に自動制御される。
【0014】本発明の実施例1においては、以上のよう
に、中継ポンプ車1と、先ポンプ車2となった各ポンプ
車のポンプエンジンは元ポンプ車3のポンプ運転状態に
より自動従属運転されるようになるので、消火作業中に
それぞれの機関運転員を配置しておく必要がなくなり、
代わりに人手不足になりがちな火災消火放水筒先現場に
より多くの人員を配置することができるようになる。な
お、元ポンプ車となった、消防ポンプ車においても、消
火活動中の放水筒先現場から遠隔全自動制御できる装置
について、本件出願人等は、特願平7−95810号を
出願した。
に、中継ポンプ車1と、先ポンプ車2となった各ポンプ
車のポンプエンジンは元ポンプ車3のポンプ運転状態に
より自動従属運転されるようになるので、消火作業中に
それぞれの機関運転員を配置しておく必要がなくなり、
代わりに人手不足になりがちな火災消火放水筒先現場に
より多くの人員を配置することができるようになる。な
お、元ポンプ車となった、消防ポンプ車においても、消
火活動中の放水筒先現場から遠隔全自動制御できる装置
について、本件出願人等は、特願平7−95810号を
出願した。
【0015】
【実施例2】ポンプエンジン冷却水の補助クーラー自動
装置消防ポンプポンプ車が出動要請を受けて、火災現場
到達した後、前記実施例1のように、各ポンプ車がそれ
ぞれ元ポンプ車3、中継ポンプ車1、先ポンプ車2とし
て役割分担し、消火活動を開始するが、各ポンプ車のポ
ンプエンジンは自動車等の走行エンジンを兼用している
ものが多くあり、ポンプ車が到着配置後は、図3に示す
ように、走行エンジン10からの動力をポンプミッショ
ン12に伝え、ポンプ7(図2)を運転するようになっ
ている。この場合、エンジン冷却水の水温管理は自動車
としての走行中は、一般的にラジエーター13による冷
却で適性水温に保たれる。しかし、消火活動中のボンプ
エンジンとしてフル運転中は自動車としては停止状態で
あるためラジエーター13への通風量が少なく充分な冷
却効果を発揮することができない。
装置消防ポンプポンプ車が出動要請を受けて、火災現場
到達した後、前記実施例1のように、各ポンプ車がそれ
ぞれ元ポンプ車3、中継ポンプ車1、先ポンプ車2とし
て役割分担し、消火活動を開始するが、各ポンプ車のポ
ンプエンジンは自動車等の走行エンジンを兼用している
ものが多くあり、ポンプ車が到着配置後は、図3に示す
ように、走行エンジン10からの動力をポンプミッショ
ン12に伝え、ポンプ7(図2)を運転するようになっ
ている。この場合、エンジン冷却水の水温管理は自動車
としての走行中は、一般的にラジエーター13による冷
却で適性水温に保たれる。しかし、消火活動中のボンプ
エンジンとしてフル運転中は自動車としては停止状態で
あるためラジエーター13への通風量が少なく充分な冷
却効果を発揮することができない。
【0016】このため、特に夏季においては、エンジン
10がオーバーヒートになってトラブルを起こすことに
なるので、これを防ぐためラジエーター13から出てエ
ンジン10に戻るエンジン冷却水の通路の途中に補助ク
ーラー14と称する水対水の熱交換器を設置し、これに
ポンプ7の吐水口8(図2)に設けらている吐水コック
15の手前より分岐してポンプ7により加圧された水が
補助冷却水経路16を介して常時流れるようにし、消火
活動中のポンプエンジン冷却水温を適正な温度に保つよ
うにされている。
10がオーバーヒートになってトラブルを起こすことに
なるので、これを防ぐためラジエーター13から出てエ
ンジン10に戻るエンジン冷却水の通路の途中に補助ク
ーラー14と称する水対水の熱交換器を設置し、これに
ポンプ7の吐水口8(図2)に設けらている吐水コック
15の手前より分岐してポンプ7により加圧された水が
補助冷却水経路16を介して常時流れるようにし、消火
活動中のポンプエンジン冷却水温を適正な温度に保つよ
うにされている。
【0017】ところが、冬季においては、ポンプ車で揚
水して消火活動に利用する水は夏季に比べて水温が著し
く低くなるため、この水の一部を上記のように補助クー
ラー14に常時流し続けるとポンプエンジンとして運転
中のエンジン冷却水の水温が逆に冷えすぎる場合があ
り、エンジン10の調子が悪くなる。そこで、補助冷却
水経路16には手動バルブを設けておき、冬季は機関運
転員がエンジンの冷却水の水温計(図示を略す)を監視
しながら、この手動バルブの開閉を行うのが常であっ
た。
水して消火活動に利用する水は夏季に比べて水温が著し
く低くなるため、この水の一部を上記のように補助クー
ラー14に常時流し続けるとポンプエンジンとして運転
中のエンジン冷却水の水温が逆に冷えすぎる場合があ
り、エンジン10の調子が悪くなる。そこで、補助冷却
水経路16には手動バルブを設けておき、冬季は機関運
転員がエンジンの冷却水の水温計(図示を略す)を監視
しながら、この手動バルブの開閉を行うのが常であっ
た。
【0018】しかし、これでは、前記実施例1のような
中継ポンプ車1、先ポンプ車2の無人運転が効果的に生
かされないことになるので、本実施例2では、図4で示
すように補助クーラー14への補助冷却水経路16の途
中を主経路17と、副経路18とに分け、副経路18に
は従来通り手動バルブ19を設けるが、主経路17には
電動ボールバルブ20を設け、エンジン10が高負荷状
態で運転され、冷却水温が上昇した場合には水温センサ
ー(図示を略す)からの信号により自動的にバルブ20
の開閉を行って、補助クーラー14への流水を制御し、
エンジン冷却水の水温管理を自動的に行うものである。
中継ポンプ車1、先ポンプ車2の無人運転が効果的に生
かされないことになるので、本実施例2では、図4で示
すように補助クーラー14への補助冷却水経路16の途
中を主経路17と、副経路18とに分け、副経路18に
は従来通り手動バルブ19を設けるが、主経路17には
電動ボールバルブ20を設け、エンジン10が高負荷状
態で運転され、冷却水温が上昇した場合には水温センサ
ー(図示を略す)からの信号により自動的にバルブ20
の開閉を行って、補助クーラー14への流水を制御し、
エンジン冷却水の水温管理を自動的に行うものである。
【0019】これにより、実施例1と同様に、機関運転
員を減らし、火災消火放水筒先現場での人員配置が適正
化されるものである。本装置の動作を以下詳しく説明す
る。先ず、エンジン10の冷却水路に取り付けてある水
温センサー(図示を略す)が設定温度(一般的には75
゜C〜85゜C)以上になったことを検出する。この検
出信号が、電動ボールバルブ20の制御回路21に伝わ
り、該バルブ20に開にするように制御される。
員を減らし、火災消火放水筒先現場での人員配置が適正
化されるものである。本装置の動作を以下詳しく説明す
る。先ず、エンジン10の冷却水路に取り付けてある水
温センサー(図示を略す)が設定温度(一般的には75
゜C〜85゜C)以上になったことを検出する。この検
出信号が、電動ボールバルブ20の制御回路21に伝わ
り、該バルブ20に開にするように制御される。
【0020】バルブ20が開になると、吐水コック15
手前のポンプ7により加圧された水が補助冷却水経路1
6の主経路17を通って補助クーラー14へ流れた後、
排水される。補助クーラー14で熱交換され、エンジン
冷却水の温度が下がる(一般的には72゜C以下)と、
電動ボールバルブ20は閉となり補助クーラー14への
水の流れを止め、エンジン10が不調になるのを防ぐ。
なお、図4のストレーナ22は水に含まれるゴミを除去
するためのもので、主経路17のストレーナ22がゴミ
詰まりしたり、電動バルブ20が故障の時は、副経路1
8により従来通り手動バルブ19で補助クーラー14へ
の水を制御する。なお、30は、走行用プロペラシャフ
トである。
手前のポンプ7により加圧された水が補助冷却水経路1
6の主経路17を通って補助クーラー14へ流れた後、
排水される。補助クーラー14で熱交換され、エンジン
冷却水の温度が下がる(一般的には72゜C以下)と、
電動ボールバルブ20は閉となり補助クーラー14への
水の流れを止め、エンジン10が不調になるのを防ぐ。
なお、図4のストレーナ22は水に含まれるゴミを除去
するためのもので、主経路17のストレーナ22がゴミ
詰まりしたり、電動バルブ20が故障の時は、副経路1
8により従来通り手動バルブ19で補助クーラー14へ
の水を制御する。なお、30は、走行用プロペラシャフ
トである。
【0021】
【実施例3】各ポンプ車のポンプ、バルブ、配管各部の
自動水抜き装置消火作業中に前記実施例1及び2によ
り、自動運転していた、各ポンプ車は、消火活動終了
後、先ポンプ車2から順次にポンプ運転を停止して撤収
作業を行うが、その後の警察による火災原因の究明等の
現場調査のために、その撤収作業は迅速に行わねばなら
ない。
自動水抜き装置消火作業中に前記実施例1及び2によ
り、自動運転していた、各ポンプ車は、消火活動終了
後、先ポンプ車2から順次にポンプ運転を停止して撤収
作業を行うが、その後の警察による火災原因の究明等の
現場調査のために、その撤収作業は迅速に行わねばなら
ない。
【0022】このような撤収作業中において、各ポンプ
車のポンプ、バルブ、配管各部に残った水の水抜き作業
を行う必要がある。従来、この水抜き作業は、水抜き作
業用ドレンコックは手動開閉にて行っており、各ポンプ
車のポンプ吸入口6、吐水口8等が通常複数個あって、
配管、バイパス等があるため水抜きドレンコックも通常
数箇所程度備えられており、開け忘れ、閉め忘れが多く
見られた。開け忘れがあると水抜きが完全に行うことが
できず、特に冬季では残水が氷結して、ポンプ7周りの
吸水コック(図示を略す)や、吐水コック15の開閉が
困難になったり、ポンプ等が破損する原因になったりす
る。又、閉め忘れがあると、次回出動時の消火活動開始
時に元ポンプ車3での水源9からの揚水ができなかった
り、中継ポンプ車1や、先ポンプ車2ではドレンコック
から水漏れしたままでの送水能率の悪い消火活動になっ
てしまう。
車のポンプ、バルブ、配管各部に残った水の水抜き作業
を行う必要がある。従来、この水抜き作業は、水抜き作
業用ドレンコックは手動開閉にて行っており、各ポンプ
車のポンプ吸入口6、吐水口8等が通常複数個あって、
配管、バイパス等があるため水抜きドレンコックも通常
数箇所程度備えられており、開け忘れ、閉め忘れが多く
見られた。開け忘れがあると水抜きが完全に行うことが
できず、特に冬季では残水が氷結して、ポンプ7周りの
吸水コック(図示を略す)や、吐水コック15の開閉が
困難になったり、ポンプ等が破損する原因になったりす
る。又、閉め忘れがあると、次回出動時の消火活動開始
時に元ポンプ車3での水源9からの揚水ができなかった
り、中継ポンプ車1や、先ポンプ車2ではドレンコック
から水漏れしたままでの送水能率の悪い消火活動になっ
てしまう。
【0023】そこで、本発明は、実施例3において、撤
収作業中の上記のような不都合を解消するために、エン
ジン10の動力を自動車等の走行側と、ポンプ7側とに
切り換えるポンプレバー23に連動して各ドレンコック
24を自動的に開閉できる装置を提案してある。
収作業中の上記のような不都合を解消するために、エン
ジン10の動力を自動車等の走行側と、ポンプ7側とに
切り換えるポンプレバー23に連動して各ドレンコック
24を自動的に開閉できる装置を提案してある。
【0024】図5は、本装置の概念的説明図であって、
この図に基づき動作を説明すると以下の通りである。先
ず、消火活動終了後ポンプ運転を停止するためにポンプ
レバー23をポンプ停止側に操作すると、ポンプレバー
23に連結して取り付けたスイッチ25の作用も切り換
わり、制御回路26を介してポンプや、吸水、吐水、コ
ック及び、配管各部に設けられている各水抜き用ドレン
コックの電動ボールバルブ24が開方向に動作して、各
部残水の水抜きを自動的に行う。又、制御回路26には
タイマーTを内蔵させてあるので、電動ボールバルブ2
4が一定時間後に今度は閉方向に動作して水抜き終了後
に電動ボールバルブ24が開放状態を継続しないように
してある。以上、実施例1、2及び3のシーケンス制御
回路の一例を図6に示しておく。
この図に基づき動作を説明すると以下の通りである。先
ず、消火活動終了後ポンプ運転を停止するためにポンプ
レバー23をポンプ停止側に操作すると、ポンプレバー
23に連結して取り付けたスイッチ25の作用も切り換
わり、制御回路26を介してポンプや、吸水、吐水、コ
ック及び、配管各部に設けられている各水抜き用ドレン
コックの電動ボールバルブ24が開方向に動作して、各
部残水の水抜きを自動的に行う。又、制御回路26には
タイマーTを内蔵させてあるので、電動ボールバルブ2
4が一定時間後に今度は閉方向に動作して水抜き終了後
に電動ボールバルブ24が開放状態を継続しないように
してある。以上、実施例1、2及び3のシーケンス制御
回路の一例を図6に示しておく。
【0025】
【発明の効果】上述の実施例において説明したように、
本発明による消防ポンプ運転時の補助機能自動装置を備
えた消防ポンプ車を採用すれば、火災現場での消火作業
中における各ポンプ車の機関運動員の負担を軽減し、ま
た人手不足の生じやすい放水筒先現場への増員できると
いう人員配置上の問題も容易に解決できる。
本発明による消防ポンプ運転時の補助機能自動装置を備
えた消防ポンプ車を採用すれば、火災現場での消火作業
中における各ポンプ車の機関運動員の負担を軽減し、ま
た人手不足の生じやすい放水筒先現場への増員できると
いう人員配置上の問題も容易に解決できる。
【図1】消防ポンプ車等の中継放水作業概念図
【図2】本発明の第1実施例の装置の概念図
【図3】消防ポンプ車の動力概念図
【図4】本発明の第2実施例の装置の概念図
【図5】本発明の第3実施例の装置の概念図
【図6】本発明の各実施例における制御回路の一例図
1...中継ポンプ車 2...先ポンプ車 3...元ポンプ車 4...ホース 5...元ポンプ車の吐水口 6...中継ポンプ車及び先ポンプ車の吸水口 7...ポンプ 8...中継ポンプ車及び先ポンプ車の吐水口 A...水圧検出センサー B...制御回路 C...電磁バルブ D...エアアクチュエータ E...スロットルケーブル 10..ポンプ車のエンジン 11..ポンプミッション 12..ポンプシャフト 13..ラジエータ 14..補助クーラー 15..吐水コック 16..補助冷却水経路 17..主経路 18..副経路 19..手動バルブ 20..電動ボールバルブ 21..制御回路 22..ストレーナ 23..ポンプレバー 24..ドレンコック用電動ボールバルブ 25..レバー連動スイッチ 26..制御回路 T ..タイマー 30..走行用プロペラシャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A62C 27/00
Claims (2)
- 【請求項1】火災消防現場における消火用水源から火災
現場まで遠い場合の中継となった消防ポンプ車又は先ポ
ンプ車において、元ポンプ車又は前中継ポンプ車からの
送水の水圧信号を受けてポンプエンジンを元ポンプ車又
は前中継ポンプ車のポンプ運転状態により自動従属運転
する装置を備えたことを特徴とする消防ポンプ運転時の
補助機能自動装置を備えた消防ポンプ車。 - 【請求項2】火災消防現場における消防活動終了後、ポ
ンプ、バルブ、配管各部の水抜き用ドレンコック操作を
自動的に行う装置を備えたことを特徴とする消防ポンプ
運転時の補助機能自動装置を備えた消防ポンプ車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7153757A JP2992871B2 (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 消防ポンプ運転時の補助機能自動装置を備えた消防ポンプ車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7153757A JP2992871B2 (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 消防ポンプ運転時の補助機能自動装置を備えた消防ポンプ車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08308950A JPH08308950A (ja) | 1996-11-26 |
JP2992871B2 true JP2992871B2 (ja) | 1999-12-20 |
Family
ID=15569469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7153757A Expired - Fee Related JP2992871B2 (ja) | 1995-05-17 | 1995-05-17 | 消防ポンプ運転時の補助機能自動装置を備えた消防ポンプ車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2992871B2 (ja) |
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