JP2004278677A - バルクローリの液充填システム - Google Patents

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Abstract

【課題】バルク貯槽へ送り込む液化ガスの流量を増やすバルクローリの液充填システムを提供すること。
【解決手段】充填ホース35及び均圧ホース55をバルク貯槽に接続し、液送ポンプ25の駆動によってタンク1内の液化ガスをバルク貯槽へ送り込み、そのバルク貯槽内に液化ガスを充填するバルクローリ10であって、充填ホース35からバルク貯槽へ液化ガスを送るとともに均圧ホース55からバルク貯槽内の気相ガスをタンク1に回収する充填と、充填ホース35及び均圧ホース55の両方からバルク貯槽へ液化ガスを送り込む充填とを切り換えるようにしたバルクローリの液充填システム。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バルク貯槽へLPガスなどの液化ガスを充填するバルクローリであって、特にバルク貯槽へ液化ガスを短時間で送り込むことを目的としたバルクローリの液充填システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ガスボンベによる液化ガスの供給形態に代えて容量の大きい設置型のバルク貯槽を一般家庭や工場に備え、そこへバルクローリといわれる小型のタンクローリによって液化ガスを運んで直接充填する供給形態が普及し始めている。図6は、その一例を示したバルクローリの側面図である。このバルクローリ100は、走行車両101の台車102にタンク103が搭載され、そのタンク103が各種弁や計器などを介してホースリール箱104内に格納された充填ホース及び均圧ホースに接続されている。
【0003】
各種弁や計器などが配管されたバルクローリ100は、バルク貯槽に液化ガスを充填する他、供給基地から液化ガスをタンク103内に受け入れるための液ラインやガスラインを備え、弁計器箱105内に各種弁や計器を格納して構成されている。そして、このバルクローリ100は、タンク103内の液化ガスをバルク貯槽へ充填するための液送り手段として液送ポンプ106が配管され、エンジンのPTO107から取り出した回転によって駆動する方式が採られている。
【0004】
こうしたバルクローリによって液化ガスの充填を行う場合、数多くのバルク貯槽を廻るため、1箇所にかかる作業時間を短縮して作業効率を上げることが望まれている。そこで、特開2002−277899号公報には、液送ポンプの駆動回転数を複数段に切り換え可能としたバルクローリが提案されている。図7は、当該公報に記載されている液送ポンプ駆動装置におけるエンジン回転数の制御構成図である。
【0005】
液送ポンプは、エンジン200からPTOによって取り出された回転によって駆動するように構成され、そのPTOの出力回転数は、エンジン200のガバナレバー201の傾きを変えることによって複数段に切り換え可能になっている。図示するように、エンジン200の噴射ポンプ202に設けられたガバナレバー201は、連結棒203によって回動レバー204と連結され、回動レバー204は、複数のエアチャンバ205a,205b,205cによって段階的に傾くよう構成されている。エアチャンバ205a,205b,205cは、それぞれ電磁切換弁206a,206b,206cを介してエア源(コンプレッサ)に接続されている。
【0006】
バルク貯槽への充填時には、バルクローリの駐車ブレーキを掛け、変速機をニュートラル(中立)にしてPTOスイッチをONに切り換え、切換スイッチ210をLの位置に切り換えて降車する。このとき、エンジン200の回転はアイドリング状態である。そして、充填ホースと均圧ホースがホースリールから引き出されてバルク貯槽に接続される。バルブを開いてから無線送信機で電磁クラッチ211の接続指令が送信されると、操作盤(制御装置)にあるクラッチリレー212が作動して電磁クラッチ211が通電によって接続され、PTOの回転が液送ポンプに伝えられる。そして、タイマ213で設定された所定の時間が経過すると電磁切換弁206cが通電する。
【0007】
これによってエアチャンバ205cが作動して回動レバー203が矢印方向へ傾き、ガバナレバー201も連動して傾く。このときエンジン200は低速回転であり、液送ポンプの低速運転によって液化ガスがバルク貯槽へと供給される。切換スイッチ210がHの位置に切り換えられると、電磁切換弁206aが通電され、エアチャンバ205aが作動し、回動レバー203に引っ張られてガバナレバー201の傾きが最大になりエンジンは高速回転となり、液送ポンプ24の吐出量が大きくなる。一方、切換スイッチ210がMの位置に切り換えられれば、電磁切換弁206bが通電されてエアチャンバ205bが作動し、エンジンは上記2つの場合の中間の回転数となる。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−277899号公報(第3頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、充填作業の短縮を図るためは、前記特許文献1に示すように、液送ポンプの回転数を上げることも有効であるが、更に効果を上げるには充填ホースの径を大きくして流量を増やすことが考えられる。しかしながら、充填ホースや均圧ホースはゴムとワイヤの層からなる耐圧ホースであり、重く、硬いために扱いが難しいものであった。すなわち、バルク貯槽は一般的に裏庭などに設置され、バルクローリが停車している表の通りからは、狭く様々な物が配置されているような場所を引き回さなければならない。そのため、充填時間を短縮させるのに十分な流量を流せるよう充填ホースや均圧ホースの径をむやみに大きくすることは、扱いの面からみて有効な方法とはいえない。
【0010】
そこで、本発明は、かかる点を考慮しながらバルク貯槽へ送り込む液化ガスの流量を増やすバルクローリの液充填システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るバルクローリの液充填システムは、充填ホース及び均圧ホースをバルク貯槽に接続し、液送ポンプの駆動によってタンク内の液化ガスをバルク貯槽へ送り込み、そのバルク貯槽内に液化ガスを充填するバルクローリであって、充填ホースからバルク貯槽へ液化ガスを送るとともに均圧ホースからバルク貯槽内の気相ガスをタンクに回収する充填と、充填ホース及び均圧ホースの両方からバルク貯槽へ液化ガスを送り込む充填とを切り換えるようにしたものであることを特徴とする。
【0012】
よって、本発明によれば、充填ホース及び均圧ホースの両方を使って液化ガスを流すことにより、その流量を増やしてバルク貯槽へ送り込むようにしたため、短時間で充填作業を終えることができるようになる。その一方、充填ホース及び均圧ホースの両方から液化ガスを継続して送っていたのでは、バルク貯槽内の気相ガスが溜まり、タンク側との差圧が大きくなって液送ポンプが停止しまう。そこで、均圧ホースからバルク貯槽内の気相ガスをタンクに回収する充填に切り換え、差圧が小さくなったところで再び流量を増やした充填に切り換える。こうして流路を切り換えることにより、液送ポンプを停止させることなく充填作業を短縮させることができる。
【0013】
また、本発明に係るバルクローリの液充填システムは、前記液送ポンプの一次側及び二次側の圧力を検出する圧力センサを有し、制御装置によって、当該圧力センサで検出された液送ポンプの一次側及び二次側の圧力から圧力差を求めて流路を切り換えるようにしたものであることを特徴とする。
また、本発明に係るバルクローリの液充填システムは、前記充填ホースとタンクとをつなぐ液充填ラインと、前記均圧ホースとタンクとをつなぐ回収ラインとを連結するバイパスラインにバイパス弁が配管され、そのバイパス弁と回収ラインに配管された元弁とが、前記制御装置からのコントロール信号によって開閉する自動弁であることを特徴とする。
【0014】
よって、本発明によれば、前述したような流量を増やした充填と、差圧の上昇を抑える気相ガスの回収をともなう充填とを自動で切り換えることにより、作業者の負担を軽減させるとともに、充填時間の短縮を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係るバルクローリの液充填システムについて、その一実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。 ここで、図1乃至図3は、液送ポンプや各種弁、計器を要素として構成されたバルクローリの流体回路を示した回路図である。具体的に図1は、走行時の状態を、そして図2及び図3はバルク貯槽への充填時の状態を示しており、黒塗りのバルブは閉状態を、白抜きのバルブは開状態を示している。
【0016】
バルクローリのタンク1には、底面に液化ガスの出入りする液口20と気相ガスが出入りするガス口40とが設けられ、この液口20とガス口40とに供給基地側またはバルク貯槽側へと切り換え可能な液ライン及びガスラインが形成されている。
【0017】
液ラインは、先ず液口20に緊急遮断弁21が取り付けられ、そこから元弁22を介して弁計器箱2内にあるカップリング23側と、ホースリール箱3内にある充填ホース35側とに分岐し、それぞれ液受入ライン31と液充填ライン32とが形成されている。液受入ライン31にあるカップリング23は、液化ガスをタンク1へ受け入れる際に供給基地との間で液ホースを接続するためのものであり、液取入弁24と一体的に構成されている。一方、液充填ライン32は、バルク貯槽へ液化ガスを送るための液送ポンプ25の他、ホース止弁26が配管されている。そして、液充填ライン32は、フレキシブルチューブ33によって充填ホース35へと接続され、ホースリール箱3内には質量流量計27が配管されている。
【0018】
ガスラインは、ガス口40に緊急遮断弁41が取り付けられ、そこから元弁42を介して弁計器箱2内のカップリング43側と、ホースリール箱3内にある均圧ホース55側とに分岐し、それぞれのガス戻しライン51とガス回収ライン52とが形成されている。ガス戻しライン51のカップリング43は、タンク1内の気相ガスを供給基地側へ戻す際に供給基地との間でガスホースを接続するためのものであり、通気弁44と一体的に構成され、元弁42と接続されている。一方、ガス回収ライン52は、フレキシブルチューブ53を介してリールホース箱3内の均圧ホース55に接続されている。
【0019】
本実施形態のバルクローリの液充填システムは、こうした流体回路において、バルク貯槽内の気相ガスをタンク1に回収するための均圧ホース55を、バルク貯槽へ液化ガスを送り込むのに利用しようとするものである。そのため、液充填ライン32と回収ライン52とがバイパスライン61で接続され、そのバイパスライン61には、液充填ライン32と回収ライン52とを連通あるいは遮断するバイパス弁62が配管されている。
【0020】
ところで、均圧ホース55に液化ガスを流してしまうと、充填時にバルク貯槽内の気相ガスの逃げ道が無くなってしまう。するとバルク貯槽内の圧力が上昇し、タンク1側との圧力差が大きくなって液送ポンプの機能低下を生じさせ、最終的には駆動停止を引き起こしてしまうおそれがある。そこで本実施形態では、均圧ホース55に液化ガスを流す一方、液送ポンプ25の駆動を停止させることのないように、バルクローリのタンク1側とバルク貯槽側との圧力差をみて、所定の条件で均圧ホース55を気相ガスの回収に切り換えるよう液化ガスの流れを制御することとした。
【0021】
ここで図4は、バルクローリの液充填システムを概念的に示した図であり、流体回路のうちタンク1とバルク貯槽80とを接続した液ライン及びガスラインの概略を示した図である。すなわち、図1乃至図3に示す流体回路において、液ラインは、タンク1から液受入ライン31、液充填ライン32そしてフレキシブルチューブ33及び充填ホース35を通る流路であり、一方のガスラインは、ガス戻しライン51、ガス回収ライン52そしてフレキシブルチューブ53及び均圧ホース55を通る流路である。そして特に、図2に示す高速充填に対応して示した図である。
【0022】
タンク1とバルク貯槽80とを連結した液ライン上には、液送ポンプ25をまたいだ一次側と二次側とに2箇所に、圧力を検出するための圧力センサ71,72がそれぞれ設けられている。そして、この圧力センサ71,72は制御装置70に接続され、その制御装置70が、圧力センサ71,72の検出結果から差圧を求めて、図1乃至図3に示した流体回路上の元弁42とバイパス弁62との開閉を制御するよう構成されている。元弁42及びバイパス弁62は、制御装置70からのコントロール信号によって開閉するアクチュエータ付きの自動弁である。
【0023】
こうしたバルクローリ10は、供給基地で液化ガスの供給を受け、積み込まれた液化ガスを各箇所のバルク貯槽80を廻って充填していく。
そこで、先ずバルクローリ10が液化ガスの供給を受ける場合について簡単に説明する。弁計器箱2の扉が開けてカップリング23に液化ガス供給ホースが、またカップリング43にはガスホースがそれぞれ基地側から連結される。連結後は、油圧ハンドポンプ65のレバー操作によって緊急遮断弁21,41が開けられ、続いて液取入弁24や通気弁44が開けられる。これにより、基地側から液化ガスの供給が開始される。基地側から送られた液化ガスは、液受入ライン31を通ってタンク1内に送り込まれ、その一方でタンク1内の気相ガスは、液化ガスの充填に伴って加圧され、ガス口40からガス戻しライン51を通って基地側へと送られて基地側で回収される。
【0024】
そして、タンク1内の液化ガスが許容量に達したところで、電磁弁66が開けられ、緊急遮断弁21,41が油圧から解放されて閉じるため、基地側からタンク1への供給が遮断されて受け入れが終了し、液取入弁24や通気弁44が閉じられて図1に示す走行状態になる。その後、基地側と連結された供給ホース及びガスホースが外され、液化ガスの積み込みが完了する。こうしてタンク1には、数カ所のバルク貯槽を廻って充填することができるだけの液化ガスが積み込まれる。
【0025】
液化ガスを積み込んだバルクローリ10は、次に各箇所を廻って設置されたバルク貯槽へ液化ガスの充填を行っていく。図5は、その充填時におけるバルク貯槽へ液化ガスを送り込む流路切り換えフローを示した図である。以下、この図5及び図1乃至図4に基づいて液化ガスの充填作業を説明する。
充填場所で停車したバルクローリ10は、ホースリール箱3の扉が開けられ、そこに納められた充填ホース35と均圧ホース55とが各ホースリール36,56から送り出され、先端のカップリング37,57がバルク貯槽80に連結される。そして、受入時と同様図2に示すように、弁計器箱2内の油圧ハンドポンプ65の操作によって緊急遮断弁21,41が開けられ、バルク貯槽80への充填準備が完了する。
【0026】
液送ポンプ25がPTOから取り出したエンジンの回転出力によって回転し、タンク1内の液化ガスがバルク貯槽80へと送り込まれ、充填作業が開始する(S(ステップ1))。また、液送ポンプ25の運転開始に合わせて制御装置70からコントロール信号によって元弁42が閉じられ(S2)、バイパス弁62は開けられる(S3)。そのため、タンク1内の液化ガスは、黒塗りの矢印で示すように、液送ポンプ25の液送りによって液口20から送り出されて液充填ライン32を通り、フレキシブルチューブ33及び充填ホース35を介してバルク貯槽80へと充填されていく。
【0027】
更に、バイパス弁62が開いた状態であるため、液化ガスはバイパスライン61を通り、元弁42が閉じられているためガス回収ライン52側に流れてフレキシブルチューブ53から均圧ホース55を介してバルク貯槽80へと送られる。これによって、タンク1内の液化ガスが、充填ホース35と均圧ホース55とからバルク貯槽80へと送り込まれてバルク貯槽80に充填されていく。
【0028】
充填中は、圧力センサ71,72によって液送ポンプ25の一次側及び二次側の圧力A,Bが常に検出され、その値が制御装置70へと送送信されている。制御装置70では、圧力A,Bの差圧が算出され、その値が設定値C1以上であるか否かの確認が行われる(S4)。そして、差圧が設定値C1より小さい場合には(S4:NO)、均圧ホース55からも液化ガスをバルク貯槽80へ送り込んでいるそのままの状態で充填作業が継続される。設定値C1は、これ以上の差圧状態で運転を継続すれば液送ポンプ25が停止してしまうおそれがあるとして設定された値である。
【0029】
そこで、圧力A,Bの差圧が設定値C1以上になった場合には(S4:YES)、制御装置70からのコントロール信号によって、図3に示すようにバイパス弁62が閉じられ(S5)、元弁42が開けられる(S6)。従って、タンク1内の液化ガスは、黒塗りの矢印で示すように液充填ライン32を通り、フレキシブルチューブ33及び充填ホース35からのみバルク貯槽80へと送り込まれるようになる。そして、バルク貯槽80内に溜まった圧縮された気相ガスは、ガス回収ライン52や均圧ホース55内の液化ガスをタンク1へ押し出し、白抜き矢印で示すように均圧ホース55からフレキシブルチューブ53を介してガス回収ライン52を流れ、タンク1内に入って回収される。
【0030】
こうして充填ホース55側のみの充填に切り換えられた後、引き続き液送ポンプ25の一次側と二次側との差圧がとられ、その値が設定値C2以下であるか否かの確認が行われる(S7)。差圧が設定値C2より大きい場合には(S7:NO)、タンク1の液化ガスが充填ホース55側のみからバルク貯槽80へ送り込まれて充填される。こうした液化ガスの充填が続けられている間にバルク貯槽80内の気相ガスが均圧ホース55を通ってタンク1に回収され、バルク貯槽80内の圧力が低下し、圧力A,Bの差圧が小さくなっていく。
【0031】
そして、圧力A,Bの差圧が設定値C2以下になったところで(S7:YES)、制御装置70によって再び元弁42が閉じられ(S2)、バイパス弁62が開けられる(S3)。従って、タンク1内の液化ガスは、図2に黒塗りの矢印で示すように、充填ホース35と均圧ホース55の両方からバルク貯槽80へ送り込まれるようになる。
【0032】
こうして本実施形態の液充填システムでは、充填ホース35側のみの充填と、充填ホース35及び均圧ホース55の両方を使用した充填とが、圧力A,Bの差圧に応じて切り換えられる。ただし、例えば工場に設置されたバルク貯槽であって、充填中に液化ガスを燃料にしたボイラが使用されているような場合には、液化ガスが消費されることによってバルク貯槽内の圧力が高くならず、継続して充填ホース35及び均圧ホース55の両方を使用した高速充填が行えることも考えられる。
なお、設定値C2は、液送ポンプ25が適切に駆動する設定値C1より低い値であり、差圧が設定値C1を下回ってすぐに流路が切り換わらないように切り換えのタイミングを調節するために設定された値である。
【0033】
よって、本実施形態の液充填システムによれば、充填ホース35側のみで行っていた液化ガスの充填に、均圧ホース55側からの充填を加えたことにより、バルク貯槽80への送り込み流量を増やし、液化ガスを充填するのに要する作業時間を短縮させることが可能になった。
また、液送ポンプ25の一次側及び二次側の差圧を検出しながら運転を切り換えることによって、液送ポンプ25を停止させてしまうことなくスムーズに充填作業を継続させることができる。その際、制御装置70による自動制御によって切り換えを行うため、作業者がバルク貯槽80側から離れることなく充填作業を続けることができ、作業負担の軽減を図ることができた。
更に、本実施形態の液充填システムでは、元弁42及びバイパス弁62の開閉を制御することで、コストを抑えた簡単な構成によって上記効果を達成することができた。
【0034】
以上、バルクローリの一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
前記実施形態では、液送ポンプの一次側及び二次側の圧力A,Bをとって差圧を求めて回転数の切り換えを行っていたが、例えば、液送ポンプの一次側の圧力をタンク内の液温から近似的に算出するようにして差圧を求め、回転数の切り換えを行うようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明は、充填ホース及び均圧ホースをバルク貯槽に接続し、液送ポンプの駆動によってタンク内の液化ガスをバルク貯槽へ送り込み、そのバルク貯槽内に液化ガスを充填するバルクローリであって、充填ホースからバルク貯槽へ液化ガスを送るとともに均圧ホースからバルク貯槽内の気相ガスをタンクに回収する充填と、充填ホース及び均圧ホースの両方からバルク貯槽へ液化ガスを送り込む充填とを切り換えるように構成しので、バルク貯槽へ送り込む液化ガスの流量を増やしたバルクローリの液充填システムを提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】バルクローリの流体回路を示した走行状態の回路図である。
【図2】バルクローリの流体回路を示した高速充填状態の回路図である。
【図3】バルクローリの流体回路を示した通常充填状態の回路図である。
【図4】バルクローリの液充填システムを概念的に示した図である。
【図5】充填時における液化ガス送り込む流路の切り換えフローを示した図である。
【図6】バルクローリを示した側面図である。
【図7】液送ポンプ駆動装置におけるエンジン回転数の制御構成図である。
【符号の説明】
1 タンク
10 バルクローリ
25 液送ポンプ
35 充填ホース
42 元弁
55 均圧ホース
61 バイパスライン
62 バイパス弁
70 制御装置
71,72 圧力センサ
80 バルク貯槽

Claims (3)

  1. 充填ホース及び均圧ホースをバルク貯槽に接続し、液送ポンプの駆動によってタンク内の液化ガスをバルク貯槽へ送り込み、そのバルク貯槽内に液化ガスを充填するバルクローリであって、
    充填ホースからバルク貯槽へ液化ガスを送るとともに均圧ホースからバルク貯槽内の気相ガスをタンクに回収する充填と、充填ホース及び均圧ホースの両方からバルク貯槽へ液化ガスを送り込む充填とを切り換えるようにしたものであることを特徴とするバルクローリの液充填システム。
  2. 請求項1に記載するバルクローリの液充填システムにおいて、
    前記液送ポンプの一次側及び二次側の圧力を検出する圧力センサを有し、制御装置によって、当該圧力センサで検出された液送ポンプの一次側及び二次側の圧力から圧力差を求めて流路を切り換えるようにしたものであることを特徴とするバルクローリの液充填システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するバルクローリの液充填システムにおいて、
    前記充填ホースとタンクとをつなぐ液充填ラインと、前記均圧ホースとタンクとをつなぐ回収ラインとを連結するバイパスラインにバイパス弁が配管され、
    そのバイパス弁と回収ラインに配管された元弁とが、前記制御装置からのコントロール信号によって開閉する自動弁であることを特徴とするバルクローリの液充填システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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