JPH06312800A - 液化石油ガス充填方法、及びその機構、並びにその充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等 - Google Patents

液化石油ガス充填方法、及びその機構、並びにその充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等

Info

Publication number
JPH06312800A
JPH06312800A JP18765593A JP18765593A JPH06312800A JP H06312800 A JPH06312800 A JP H06312800A JP 18765593 A JP18765593 A JP 18765593A JP 18765593 A JP18765593 A JP 18765593A JP H06312800 A JPH06312800 A JP H06312800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
filling
gas
tank
supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18765593A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Kawase
進 河瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AUTO SERVICE MARUSHIN KK
Original Assignee
AUTO SERVICE MARUSHIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AUTO SERVICE MARUSHIN KK filed Critical AUTO SERVICE MARUSHIN KK
Priority to JP18765593A priority Critical patent/JPH06312800A/ja
Publication of JPH06312800A publication Critical patent/JPH06312800A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液化石油ガスを充填するタンク、容器等の搬
送及び回収の手間がなくなるとともに、小型の設備で一
般家庭等の小口の需要者に液化石油ガスを供給できる、
液化石油ガス充填方法、及びその機構、並びにその充填
方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等を提供す
る。 【構成】 供給用タンク3と充填用LPガス容器5との
間にホース7及びホース14を取り付ける。次に、管6
に取り付けられている吸引ポンプ10を用いて、充填用
LPガス容器5内の気体を吸引して、充填用LPガス容
器5内の圧力を供給用タンク3内の圧力に比べて定めら
れた圧力差だけ低下させるとともに、吸引した気体をホ
ース7及び管6を介して、供給用タンク3内へ送る。そ
して、供給用タンク3内と充填用LPガス容器5内との
圧力差により、供給用タンク3内の液化石油ガスの液体
を、管13及びホース14を介して、充填用LPガス容
器5内へ送る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、一般家庭等
の小口の需要者に液化石油ガスを供給する方法として好
適に実施できる、液化石油ガス充填方法、及びその機
構、並びにその充填方法に用いられる充填用の他のタン
ク、容器等に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】従来、液
化石油ガスを供給・充填する方法としては、例えば、車
両重量が、11トン程度の大型車両に、供給用の容器を
搭載したタンクローリ等の専用運搬車で液化石油ガスを
運搬し、その容器等内の液化石油ガスを、前記専用運搬
車の原動機によって駆動する大型コンプレッサー等で直
接加圧して、大型充填用の他のタンク内へ供給・充填す
る方法があった。しかし、この方法は、大型車両からな
る専用運搬車に大型コンプレッサー等を搭載するなど設
備が過大すぎて、一般家庭等の小口の需要者の元に、液
化石油ガスを供給する方法としては不向きである。
【0003】もっとも、液化石油ガスを小口の需要者の
元に供給する方法として、液化石油ガスが充填された容
器を小型車両等で需要者の元に運ぶとともに、使用済み
の容器を回収する方法が、従来よりよく用いられている
が、この方法は、液化石油ガスが充填された容器及び使
用済みの容器の搬送及び回収に手間を要し、経済効率の
良くない方法であった。
【0004】この発明は、上記した欠陥を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、液化
石油ガスを充填するタンク、容器等の搬送及び回収の手
間がなくなるとともに、小型の設備で一般家庭等の小口
の需要者に液化石油ガスを供給できる、液化石油ガス充
填方法、及びその機構、並びにその充填方法に用いられ
る充填用の他のタンク、容器等を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る液化石油
ガス充填方法は、前記目的を達成するために、次の構成
からなる。すなわち、供給用のタンク、容器等(以下、
供給用の容器等と称す)内の液化石油ガスを、充填用の
他のタンク、容器等(以下、充填用の他の容器等と称
す)内へ供給・充填する液化石油ガス充填方法におい
て、前記供給用の容器等と前記充填用の他の容器等との
間に介在する第1の管部、並びに、ポンプ等の吸引手段
を用いて、充填用の他の容器等内の気体を吸引して充填
用の他の容器等内の圧力を供給用の容器等内の圧力に比
べて定められた圧力差だけ低下させるとともに、その吸
引された気体を前記供給用の容器等内へ送りつつその圧
力差を保つ。そして、この圧力差に基づいて、供給用の
容器等と前記充填用の他の容器等との間に介在する第2
の管部を介して、供給用の容器等内の液化石油ガスの液
体を、充填用の他の容器等内へ送る。
【0006】前記充填用の他の容器等内の気体を前記供
給用の容器等内へ送る際に、前記充填用の他の容器等内
の圧力と前記供給用の容器等内の圧力とをそれぞれ検出
し、検出された双方の圧力差を所定範囲内に保つように
前記ポンプ等の吸引手段を動作させるのが望ましい。
【0007】前記充填用の他の容器等内の気体を前記供
給用の容器等内へ送っている際に、液化石油ガスの液体
が前記充填用の他の容器等から前記供給用の容器等側へ
送られたことを検出し、その検出に基づいて、前記供給
用の容器等内から前記充填用の他の容器等内への液化石
油ガスの液体の供給を停止させるのが望ましい。
【0008】また、この発明に係る液化石油ガス充填機
構は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。
すなわち、供給用の容器等内の液化石油ガスを、充填用
の他の容器等内へ供給・充填する液化石油ガス充填機構
において、前記供給用の容器等と前記充填用の他の容器
等との間に介在し、充填用の他の容器等内より供給用の
容器等内へ向かって液化石油ガスの気体が通る第1の管
部を備える。また、この第1の管部に取り付けられ、充
填用の他の容器等内の気体を吸引して充填用の他の容器
等内の圧力を供給用の容器等内の圧力に比べて定められ
た圧力差だけ低下させるとともに、その吸引された気体
を前記供給用の容器等内へ送りつつその圧力差を保つポ
ンプ等の吸引手段を備え、更に、前記供給用の容器等と
前記充填用の他の容器等との間に介在し、供給用の容器
等内と充填用の他の容器等内との圧力差に基づいて供給
用の容器等内の液化石油ガスの液体を充填用の他の容器
等内へ送るための第2の管部を備える。
【0009】前記ポンプ等の吸引手段は、電気的に駆動
されるものであって、この吸引手段、前記第1の管部、
前記第2の管部、並びに、前記供給用の容器等が、一般
家庭等の小口の需要者宅を巡回するのに適した移動用の
小型搬送車両上に載置されているのが望ましい。
【0010】また、この発明に係る液化石油ガス充填方
法に用いられる充填用の他の容器等は、前記目的を達成
するために、次の構成からなる。すなわち、供給用の容
器等と、充填用の他の容器等との間に介在する第1の管
部、並びに、ポンプ等の吸引手段を用いて、充填用の他
の容器等内の気体を吸引して充填用の他の容器等内の圧
力を供給用の容器等内の圧力に比べて定められた圧力差
だけ低下させるとともに、その吸引された気体を前記供
給用の容器等内へ送りつつその圧力差を保つ。この圧力
差に基づいて、前記供給用の容器等と前記充填用の他の
容器等との間に介在する第2の管部を介して、供給用の
容器等内の液化石油ガスの液体を、充填用の他の容器等
内へ送る。この液化石油ガス充填方法に用いられる充填
用の他の容器等は、前記第1の管部が接続される第1の
接続口と、前記第2の管部が接続される第2の接続口と
を備える。
【0011】前記充填用の他の容器等には、単一の開口
が設けられるとともに、この開口には、開口を塞ぐ取付
部材が取り付けられており、この取付部材は、前記第1
の接続口及び前記第2の接続口を備えている他に、消費
者側に導かれる第3の管部が接続される第3の接続口を
備えているのが望ましい。
【0012】前記充填用の他の容器等内には、内側管が
設けられ、この内側管は、上端部が前記第1の接続口側
へと延びており、また、下端部が、充填用の他の容器等
内の気相が占めるべきところに位置して、充填用の他の
容器等内の気体を前記第1の接続口側へ送ることができ
るようになっているとともに、充填用の他の容器等内に
液化石油ガスの液体が一定量以上充填されると、その定
量を越えた液体を前記第1の接続口側へ送ることができ
るようになっているのが好ましい。
【0013】
【作用】ポンプ等の吸引手段が、供給用の容器等と、充
填用の他の容器等との間に介在する第1の管部を介し
て、充填用の他の容器等内の気体を吸引して充填用の他
の容器等内の圧力を供給用の容器等内の圧力に比べて定
められた圧力差だけ低下させるとともに、その吸引され
た気体を前記供給用の容器等内へ送りつつその圧力差を
保つ。そして、この圧力差により、供給用の容器等内の
液化石油ガスの液体は、供給用の容器等と充填用の他の
容器等との間に介在する第2の管部を通って充填用の他
の容器等内へ送られる。
【0014】前記充填用の他の容器等内の圧力と前記供
給用の容器等内の圧力とをそれぞれ検出し、検出された
双方の圧力差を所定範囲内に保つようにポンプ等の吸引
手段が動作し、前記充填用の他の容器等内の気体を前記
供給用の容器等内へ送る。
【0015】前記充填用の他の容器等内から前記供給用
の容器等内へ、液化石油ガスの気体を送っている際に、
液化石油ガスの液体が前記充填用の他の容器等内から前
記供給用の容器等側へ送られたことを検出し、その検出
に基づいて、前記供給用の容器等内から前記充填用の他
の容器等内への液化石油ガスの液体の供給を停止させ
る。
【0016】ポンプ等の吸引手段は、充填用の他の容器
等内の気体を吸引して充填用の他の容器等内の圧力を供
給用の容器等内の圧力に比べて定められた圧力差だけ低
下させるとともに、その吸引された気体を第1の管部を
介して供給用の容器等内へ送りつつその圧力差を保つ。
その結果、供給用の容器等内と充填用の他の容器等内と
の圧力差に基づいて、供給用の容器等内の液化石油ガス
の液体が、第2の管部を介して充填用の他の容器等内へ
向かう。
【0017】電気的に駆動されるポンプ等の吸引手段、
前記第1の管部、前記第2の管部、並びに、前記供給用
の容器等を備える移動用の小型搬送車両は、家庭等を訪
問して、作業者が家庭に備え付けられている充填用の他
の容器等に、第1の管部及び第2の管部をセットし、ポ
ンプ等の吸引手段により供給用の容器等内の圧力に比べ
て充填用の他の容器等内の圧力を低くさせる。すると、
液化石油ガスの液体は、極めて簡単な作業で且つ安全
に、第2の管部を介して充填用の他の容器等内へ充填さ
れる。
【0018】液化石油ガス充填方法に用いられる充填用
の他の容器等は、前記第1の管部が接続される第1の接
続口と、前記第2の管部が接続される第2の接続口とを
備えるので、第1の管部を第1の接続口にセットすると
ともに、第2の管部を第2の接続口にセットする。そし
て、ポンプ等の吸引手段により供給用の容器等内の圧力
に比べて充填用の他の容器等内の圧力を低下させるとと
もに、その吸引された気体を前記供給用の容器等内へ送
りつつその圧力差を保つ。供給用の容器等と充填用の他
の容器等との圧力差により、供給用の容器等内の液化石
油ガスの液体は、供給用の容器等と充填用の他の容器等
との間に介在する第2の管部を通って充填用の他の容器
等内へ送られる。
【0019】前記第1の接続口及び第2の接続口は、取
付部材に設けられ、この取付部材は、充填用の他の容器
等に設けられた単一の開口に取り付けられる。更に、取
付部材は、消費者側に導かれる第3の管部が接続される
第3の接続口を備えているので、この取付部材を既に普
及している充填用の他の容器等に設けられた、単一の開
口に取り付けさえすれば、既存の充填用の他の容器等を
利用することができる。
【0020】前記充填用の他の容器等内には、内側管が
設けられ、この内側管は、充填用の他の容器等内の気体
を前記第1の接続口側へ送るとともに、充填用の他の容
器等内に液化石油ガスの液体が一定量以上充填される
と、その定量を越えた液体を前記第1の接続口側へ送
る。
【0021】
【実施例】以下、この発明にかかる液化石油ガス(以
下、LPガスと称す)の充填方法、及びその機構、並び
にその充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器
等の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0022】LPガスを供給する供給用のタンク、容器
等である供給用タンク3は、図1に示されるように、例
えば、車両重量が3トン程度以下の、一般家庭等の小口
の需要者宅を巡回するのに適した移動用の小型車両4の
車体後部に搭載されており、この供給用タンク3内で
は、LPガスが上方側の気相3aと下方側の液相3bと
に分かれている。この場合、供給用タンク3では、満タ
ンの状態でその内容積のほぼ15パーセントが気相3a
となっており、また、この気相3a及び液相3bの圧力
は、一定の成分のLPガスで且つ所定の温度等の条件
で、例えば、1平方センチメートル当たりおよそ8kg
となっている。
【0023】そして、各家庭等の需要者の元には、充填
用の他のタンク、容器等である小型の充填用LPガス容
器5が設置され、この容器5内のLPガスは、例えば、
家庭用の燃料等として需要されている。この充填用LP
ガス容器5内は、供給用タンク3と同様に、上方側の気
相5aと下方側の液相5bとに分かれており、満タンの
状態でその内容積のほぼ15パーセントが気相5aとな
っている。また、この気相5a及び液相5bの圧力も、
一定の成分のLPガスで且つ所定の温度等の条件で、例
えば、1平方センチメートル当たりおよそ8kgとなっ
ているが、このガス容器5内に液相5bがある場合は容
器の大小にかかわらず、気相5a及び液相5bの圧力は
同じ値となる。そして、このLPガス容器5の大きさ
は、例えば、供給用タンク3の15分の1程度であるた
め、充填用LPガス容器5内のLPガスが減ると、タン
クローリ等の小型車両4の供給用タンク3より、後述の
態様で、充填用LPガス容器5内へLPガスの液体が供
給される。
【0024】供給用タンク3の前方側には、このタンク
3の内部とその外部とを連通する管6が設けられ、この
管6の一端6aはタンク3内の気相3aの部分に位置
し、また、その他端6bは、充填用LPガス容器5と連
結される気体用ホース7に取り付けられている。この気
体用ホース7は、ホースリール8に巻付けられ、その他
端に取り付けられた雄型もしくは雌型カプラー7bは、
LPガス容器5の第1の接続口Wに設けられた雌型もし
くは雄型カプラー5cに取り付け可能である。従って、
管6及びホース7は、供給用タンク3の気相3aと充填
用LPガス容器5の気相5aとの間に介在し、充填用L
Pガス容器5内の気相5aより供給用タンク3内の気相
3aへ向かって、その容器5内のLPガスの気体が通る
第1の管部に該当する。
【0025】また、管6の中間には、吸引手段としての
吸引ポンプ10が設けられており、この吸引ポンプ10
は、充填用LPガス容器5内の気体を吸引して充填用L
Pガス容器5内の圧力を供給用タンク3内の圧力に比べ
て定められた圧力差だけ低下させるとともに、その吸引
された気体をすぐに供給用タンク3内へ送る。もっと
も、吸引手段は、電気的に駆動される吸引ポンプ10に
限られず、例えば、電気的に駆動されるコンプレッサ等
でも良い。そして、この吸引ポンプ10には、モータ1
1が取り付けられており、このモータ11は、吸引ポン
プ10の吸引・送出及び停止を制御する。また、このモ
ータ11には、圧力コントローラ12が接続され、この
圧力コントローラ12は、モータ11の回転駆動・回転
停止を制御する。
【0026】この圧力コントローラ12には、吸引ポン
プ10の上下側の双方に設けられた圧力センサー12
a、12bがそれぞれ接続され、この上側の圧力センサ
ー12aは、供給用タンク3内と同じ圧力値を検出する
一方、下側の圧力センサー12bは、充填用LPガス容
器5内と同じ圧力値を検出する。そして、この圧力コン
トローラ12は、両圧力センサー12a、12bにより
検出された信号を、受信して両者の圧力差を検出する回
路等を備えており、検出された両者の圧力差を予め定め
られた範囲程度にするように、モータ11を駆動させ、
それにより吸引ポンプ10を制御する。また、圧力コン
トローラ12には、バッテリーXが接続されており、こ
のバッテリーXにより供給される電力により、吸引ポン
プ10、モータ11、コントローラ12等は動作する。
また、吸引ポンプ10と上側の圧力センサー12aとの
間には、逆止弁Pが設けられ、この逆止弁Pは、供給用
タンク3内の気相3a部分の気体が充填用LPガス容器
5内へ戻るのを防ぐとともに、充填用LPガス容器5内
の気相5a部分の気体が充填用LPガス容器5内へ移動
するのを許容する。
【0027】この場合、供給用タンク3内と充填用LP
ガス容器5内との圧力差は、例えば、1平方センチメー
トル当たりおよそ1kg〜2.5kg程度であれば良い
ので、この範囲内に保つように、モータ11及びポンプ
10を動作させる。そして、圧力コントローラ12は、
この圧力差が、例えば、1平方センチメートル当たりお
よそ1kg以下に低下すると、2.5kg程度まで上昇
するまでポンプ10を動作させ、圧力差が2.5kg以
上に上昇するとポンプ10を停止させ、1kg程度以下
に低下するまでポンプ10を停止させる。その結果、こ
のポンプ10は、1kg〜2.5kg程度の範囲内を保
つように動作するので、短時間内で停止・動作を繰り返
すようなことはせずに一定時間だけ安定的に動作し、そ
の後停止する。そのため、供給用タンク3内の液化石油
ガスの液体を管部を介して充填用LPガス容器5内へ安
定して供給・充填できる。
【0028】もっとも、この圧力差は、例えば、後述す
る管13及び液体用ホース14の長さ等にも影響するの
で、この値に限定されず、それより大きくても小さくて
もよい。従って、これら吸引ポンプ10等が、供給用タ
ンク3内の圧力に比べて充填用LPガス容器5の圧力を
低くする吸引手段の機能を果たすが、この吸引手段は、
この構成以外に、モータ11を自動的にON・OFFす
る圧力自動スイッチ等を備えていても良いし、その他の
構成を備えていても良い。従って、圧力コントローラ1
2の制御の下、吸引ポンプ10が、その吸引した気体を
前記供給用タンク3内へ送るとともに、後述する態様
で、供給用タンク3内のLPガスの液体が管13及び液
体用ホース14を介して充填用LPガス容器5内へ送ら
れることにより、この圧力差は保たれる。
【0029】供給用タンク3の後方側には、このタンク
3の内部とその外部とを連通する管13が設けられ、こ
の管13の一端13aはタンク3内の液相3bの部分に
位置し、また、その他端13bは、充填用LPガス容器
5と連結される液体用ホース14に取り付けられてい
る。この液体用ホース14は、ホースリール15に巻付
けられ、その他端14bに取り付けられた雄型もしくは
雌型カプラー14bは、LPガス容器5の第2の接続口
Yに設けられた雌型もしくは雄型カプラー5dに取り付
け可能である。そして、この雄型もしくは雌型カプラー
14bが、雌型もしくは雄型カプラー5dに取り付けら
れ、供給用タンク3内の圧力に比べて充填用LPガス容
器5の圧力が定められた程度低くなると、この圧力差に
より、供給用タンク3内の液相3bより充填用LPガス
容器5内へ液体用ホース14によりLPガスの液体が送
られる。
【0030】従って、管13及び液体用ホース14は、
供給用タンク3と充填用容器5との間に介在し、供給用
タンク3内と充填用LPガス容器5内との圧力差に基づ
いて供給用タンク3内のLPガスの液体を充填用LPガ
ス容器5内へ送るための第2の管部に該当する。また、
管13の中間には、流量計Gが取り付けられ、この流量
計Gは、供給用タンク3内から充填用LPガス容器5へ
供給された液体のLPガスの量を測定するために使用さ
れる。また、ホースリール8、15は、手動によりホー
ス7、14をそれぞれ引き出すとともに、電動によりそ
れぞれ巻取る機構となっているが、必ずしもこれに限ら
ず手動により巻取る機構となっていてもよい。また、各
ホース7、14には、静電気を逃がすためアースできる
ように導体が取り付けられているのが望ましい。
【0031】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0032】LPガスを需要している家庭等にある充填
用LPガス容器5内のLPガスは、ある程度の月日が経
つと使用されて減るので、充填用LPガス容器5内のL
Pガスが空になる前に、この搬送車両4が訪れて供給用
タンク3より充填用LPガス容器5内へLPガスを供給
する。そして、作業者は、ホースリール8、15から手
動によりホース7、14をそれぞれ引き出して、雄型も
しくは雌型カプラー7bを雌型もしくは雄型カプラー5
cに取り付けるとともに、雄型もしくは雌型カプラー1
4bを雌型もしくは雄型カプラー5dに取り付ける。次
に、圧力コントローラ12により供給用タンク3内と充
填用LPガス容器5内との圧力差が、定められた圧力
差、すなわち、1平方センチメートル当たりおよそ1k
g〜2.5kg程度の範囲内に設定される。圧力コント
ローラ12は、圧力センサー12a、12bにより検出
された圧力差に基づいてモータ11を駆動させ、このモ
ータ11は吸引ポンプ10の吸引動作等を制御する。そ
して、吸引ポンプ10は、充填用LPガス容器5内の気
相5aより気体を吸引して、供給用タンク3内の圧力に
比べて充填用LPガス容器5内の圧力を下げるととも
に、その気体を供給用タンク3内に送る。その結果、充
填用LPガス容器5の圧力が、例えば、1平方センチメ
ートル当たりおよそ8kgである場合、1平方センチメ
ートル当たりおよそ7kg〜5.5kgとなる。
【0033】充填用LPガス容器5内の圧力が定められ
た圧力差程度下がると、供給用タンク3内のLPガスの
液体が、充填用LPガス容器5内へ送り始められ、それ
に従って、供給用タンク3内のLPガスの液体が減少す
る。一方、吸引ポンプ10によって吸引された気体が前
記供給用タンク3内の気相3aへ送られるため、供給用
タンク3内の圧力が大きく変動することはない。
【0034】供給用タンク3内のLPガスの液体がある
定まった量だけ充填用LPガス容器5内へ送られると、
充填用LPガス容器5内に設けられた図示しない弁が、
作動して雌型もしくは雄型カプラー5dが設けられた第
2の接続口Yを塞ぎ、それ以上、充填することを妨げる
ので、LPガスの充填・供給は止まる。この場合、充填
用LPガス容器5内のほぼ85パーセントが液相5bと
なる。それにより、作業者が、圧力コントローラ12の
設定を解除し、雄型もしくは雌型カプラー7b及び雄型
もしくは雌型カプラー14bをそれぞれ取り外して、ホ
ース7及びホース14をホースリール8及びホースリー
ル15へそれぞれ戻せば、需要者宅へのLPガスの供給
は終了する。そして、充填用LPガス容器5の雌型もし
くは雄型カプラー5dに、家庭内へLPガスの気体を運
ぶための配管の先端に取り付けられたカプラー(図示せ
ず)を取り付ければ、この家庭では、LPガスの気体を
使用することができる。
【0035】もっとも、上記実施例では、充填用LPガ
ス容器5内の気体のみが、ホース7を通って送られる例
を説明したが、必ずしも気体のみが通る訳ではなく、充
填用LPガス容器5内のLPガスの液体がホース7を通
る場合も有り得る。例えば、供給用タンク3内のLPガ
スの液体が充填用LPガス容器5内へ過充填されるのを
防止するために、LPガスの液体が一定量以上充填され
ると、その定量を越えた液体が適宜手段によって前記気
体とともにホース7を介してポンプ10側へ送られ、か
つ、ポンプ10等に付設したLPガスの液体を検出す
る、液体検出器としてのセンサー等によって、充填用L
Pガス容器5内から送られてきた前記LPガスの液体を
検出し、その検出に基づいて、前記供給用タンク3から
前記充填用LPガス容器5へのLPガスの液体の供給を
停止するような機構を設けてもよい。
【0036】次に、他の実施例について、図2乃至図6
を参照して説明する。
【0037】尚、この実施例と上述した実施例とは、充
填用LPガス容器5の取り付け口の周囲の構造が主とし
て相違しており、それ以外の相違していない部材等につ
いては、同じ符号を付けて詳細な説明を省略する。
【0038】充填用LPガス容器5の上部には、図4に
明示されるように、単一の開口としての螺設口Zが設け
られており、この螺設口Zには、螺設口Zを塞ぐ、例え
ば、ほぼ直方体形状の取付部材17が、次の如く取り付
けられる。すなわち、螺設口Zは、内周側にメネジが螺
設されるとともに、下方に向かって細くなるテーパ形状
になっているのに対し、この取付部材17の下部側に
は、外周側にオネジが螺設されるとともに、下方に向か
って細くなるテーパ状の取り付け用突部18が設けられ
ているので、この取り付け用突部18は、その螺設口Z
に螺着可能となっている。そして、取付部材17は、4
つの側面を有し、この4側面の内の各側面を順番に、第
1の側面17a、第2の側面17b、第3の側面17
c、第4の側面17dと称する。
【0039】この取付部材17の内部には、縦方向に延
びる縦孔19が穿設されており、この縦孔19は、その
取り付け用突部18も貫通して充填用LPガス容器5の
内側上部とつながっており、その孔内をLPガスの液体
または気体が通るようになっている。そして、縦孔19
の側部には、第1の側面17aに向かって延びる第1の
横孔部20aが形成されている他に、第2の側面17b
に向かって延びる第2の横孔部20bが形成され、更
に、第3の側面17cに向かって延びる第3の横孔部2
0cが形成されている(図3参照)。その第1の横孔部
20aは、充填用LPガス容器5内の気相5aより供給
用タンク3内の気相3aへ向かってLPガスの気体を通
すためのものであり、また、第2の横孔部20bは、供
給用タンク3内の液相3bより充填用LPガス容器5内
へ向かってLPガスの液体を通すためのものであり、更
に、第3の横孔部20cは、家庭内へLPガスの気体を
運ぶためのものである。これら第1の横孔部20a、第
2の横孔部20b、及び第3の横孔部20cの上下方向
の位置関係は、取付部材17の最上方側に第1の横孔部
20aが設けられ、その下方側に第3の横孔部20c及
び第2の横孔部20bが順番に設けられている。
【0040】そして、前記縦孔19は、その下方から第
3の横孔部20cが位置するところまでは、図4及び図
6に示されるように、円形状の大径縦孔19aである
が、第3の横孔部20cが位置するところより上方は、
円形状の小径縦孔19bとなっている。この小径縦孔1
9bは、取付部材17の上面17eまで達しており、そ
の上面17eには、小径縦孔19bの直径に比べて大径
であって、内周側にメネジが螺設されるとともに、上面
17eに向かってテーパ状に広がっている上部口21が
形成されている。この上部口21には、6角穴が形成さ
れた蓋体Fが取り付けられ、この蓋体Fは、その外周部
にオネジが螺設されるとともに、先端に向かって細くな
るテーパ形状となっており、その上部口21に螺着可能
となっている。
【0041】そして、第1の横孔部20aは、図4に明
示されるように、小径縦孔19bとほぼ直交するように
連通し、また、第3の横孔部20cは、大径縦孔19a
とほぼ直交するように連通する一方、第2の横孔部20
bは、図5に明示されるように、下り勾配となって大径
縦孔19aに連通する。この第2の横孔部20bが、下
り勾配となっている理由は、供給用タンク3内の液相3
bより充填用LPガス容器5内へ向かうLPガスの液体
が、第2の横孔部20bを通って大径縦孔19aに到達
した際に、上方向に跳ね上がって第3の横孔部20cに
直接侵入しないように、LPガスの液体を下方側に向か
って導くためである。もっとも、第2の横孔部20bを
通ったLPガスの液体が、第3の横孔部20cに直接侵
入しないように、その他の侵入防止手段を採用すれば、
必ずしも、第2の横孔部20bを、大径縦孔19aへ向
かう下り勾配とする必要はない。
【0042】また、充填用LPガス容器5内には、内側
管Kが設けられ(図4参照)、この内側管Kは、上端部
が後述する第1の接続口W1側へと延びており、また、
下端部が、充填用の他の容器等内の気相5aが占めるべ
きところに位置して、充填用LPガス容器5内のLPガ
スの気体を、前記第1の接続口W1側へ送るようになっ
ているとともに、充填用の他の容器等内に液化石油ガス
の液体が一定量以上充填されると、その定量を越えた液
体を前記第1の接続口W1側へ送ることができるように
なっている。すなわち、前記小径縦孔19bの下方内側
には、メネジNが形成されており、このメネジNには、
上部にオネジMが形成された内側管Kを嵌め込めれるよ
うになっているため、この内側管Kは、前記第1の横孔
部20aを介して、第1の接続口側W1へと連結され
る。また、内側管Kの下部は、充填用LPガス容器5の
側部に向かって屈曲しており、内側管Kの下端部は、充
填用LPガス容器5内の上方側の気相5aが占めるべき
ところに位置する。もっとも、充填用LPガス容器5内
の気相5aが占めるべきところとは、充填用LPガス容
器5内にLPガスの液体を過充填もしくは不足状態であ
れば、その位置は上下動するが、LPガスの液体が通常
の満タンに近い状態で、気相5aが占めるところを意味
する。
【0043】また、内側管Kの下部外周には、遮断部材
Lが取り付けられており、この遮断部材Lは、供給用タ
ンク3内の液相3bより充填用LPガス容器5内へ向か
って流れ込むLPガスの液体が、内側管Kの外側を伝っ
て内側管Kの下端部内側に直接侵入しないように遮断す
る。もっとも、この遮断部材Lの役割は、供給用タンク
3内の液相3bより充填用LPガス容器5内へ向かって
流れ込むLPガスの液体が、内側管Kの下端部より直接
入り込むのを防止するためであるが、LPガスの液体が
そこに直接入り込むのを防止するため、その他の防止手
段を適宜設ければ、必ずしも遮断部材Lを取り付ける必
要はない。
【0044】また、取付部材17の第1の側面17aに
は、第1の横孔部20aに連通される第1の取り付け口
22が設けられており、この第1の取り付け口22は、
横孔部20aの直径に比べて大径に形成され、且つ、内
周側にメネジが螺設されるとともに、第1の側面17a
側に向かって広がるテーパ形状になっている。そして、
第1の取り付け口22には、第1の接続口W1を構成す
る、例えば、基端に取付部23aを備えた第1の弁部材
23が取り付けられ、この取付部23aは、外周側にオ
ネジが螺設されるとともに、先端に向かって細くなるテ
ーパ形状となっており、第1の取り付け口22に螺着可
能となっている。尚、第1の取り付け口22の内周側に
メネジが螺設されるとともに、第1の側面17a側に向
かって広がるテーパ形状になっており、且つ、取付部2
3aの外周側にオネジが螺設されるとともに、先端に向
かって細くなるテーパ形状となっている理由は、LPガ
スの漏れを無くすように、第1の取り付け口22を取付
部23aで完全に塞ぐためである。
【0045】その第1の弁部材23の中央には、回転操
作型ハンドル23bが設けられており、この回転操作型
ハンドル23bを時計回りにもしくは反時計回りに適宜
回転させて、その回転量を調整することにより、第1の
弁部材23の内部のLPガスの通過量を調整することが
できる。また、その第1の弁部材23の先端は、雄型カ
プラー5cを備えており、この雄型カプラー5cは、前
記気体用ホース7の他端に取り付けられた雌型カプラー
7bと連結される。その気体用ホース7の先端側には、
コック24が取り付けられており、このコック24のレ
バー24aを時計回りにもしくは反時計回りに90度だ
け回動操作することにより、気体用ホース7内を通過す
るLPガスの通過及び遮断を即座に切り換えることがで
きる。また、雌型カプラー7b内には、逆止弁(図示せ
ず)が設けられ、また、雄型カプラー5c内にも、逆止
弁(図示せず)が設けられているので、気体用ホース7
の雌型カプラー7bを、第1の弁部材23の雄型カプラ
ー5cから取り外す際のLPガスの気体の漏れを可能な
限り防止することができる。そして、第1の弁部材23
の雄型カプラー5cと気体用ホース7の雌型カプラー7
bとを接続すれば、LPガスの気体が充填用LPガス容
器5内の気相5aより供給用タンク3内へ向かって通過
可能となる。
【0046】また、取付部材17の第1の側面17aと
隣合う第2の側面17bには、横孔部20bに連通され
る第2の取り付け口26が設けられており、この第2の
取り付け口26は、横孔部20bの直径に比べて大径に
形成され、且つ、内周側にメネジが螺設されるととも
に、第2の側面17b側に向かって広がるテーパ形状に
なっている。そして、第2の取り付け口26には、第2
の接続口Y1を構成する、例えば、基端に取付部27a
を備えた第2の弁部材27が取り付けられ、この取付部
27aは、その外周側にオネジが螺設されるとともに、
下方に向かって細くなるテーパ形状となっており、その
第2の取り付け口26に螺着可能となっている。尚、第
2の取り付け口26の内周側にメネジが螺設されるとと
もに、第1の側面17a側に向かって広がるテーパ形状
になっており、且つ、取付部27aの外周側にオネジが
螺設されるとともに、先端に向かって細くなるテーパ形
状となっている理由は、LPガスの漏れを無くすよう
に、第2の取り付け口27を取付部27aで完全に塞ぐ
ためである。
【0047】その第2の弁部材27の中央には、回転操
作型ハンドル27bが設けられており、この回転操作型
ハンドル27bを時計回りにもしくは反時計回りに適宜
回転させて、その回転量を調整することにより、第2の
弁部材27の内部のLPガスの通過量を調整することが
できる。また、その第2の弁部材27の先端は、雄型カ
プラー5dを備えており、この雄型カプラー5dは、前
記液体用ホース14の他端に取り付けられた雌型カプラ
ー14bと連結する。
【0048】この液体用ホース14の先端側には、コッ
ク28が取り付けられており、このコック28のレバー
28aを時計回りにもしくは反時計回りに90度だけ回
動操作することにより、液体用ホース14内を通過する
LPガスの通過及び遮断を即座に切り換えることができ
る。また、雌型カプラー14b内には、逆止弁(図示せ
ず)が設けられ、また、雄型カプラー5d内にも、逆止
弁(図示せず)が設けられているので、液体用ホース1
4の雌型カプラー14bを、第2の弁部材27の雄型カ
プラー5dから取り外す際のLPガスの液体の漏れを可
能な限り防止することができる。そして、第2の弁部材
27の雄型カプラー5dと液体用ホース14の雌型カプ
ラー14bとを接続すれば、LPガスの液体が供給用タ
ンク3内の液相3bより充填用LPガス容器5内へ向か
って通過可能となる。
【0049】また、取付部材17の第1の側面17aに
対向する第3の側面17cには、横孔部20cに連通さ
れる第3の取り付け口29が設けられており、この第3
の取り付け口29は、横孔部20cの直径に比べて大径
に形成され、且つ、内周側にメネジが螺設されるととも
に、第3の側面17c側に向かって広がるテーパ形状に
なっている。そして、第3の取り付け口29には、第3
の接続口Qを構成する、例えば、基端に取付部30aを
備えた安全弁V付きの第3の弁部材30が取り付けら
れ、この取付部30aは、その外周側にオネジが螺設さ
れるとともに、下方に向かって細くなるテーパ形状とな
っており、その第3の取り付け口29に螺着可能となっ
ている。尚、第3の取り付け口29の内周側にメネジが
螺設されるとともに、第3の側面17c側に向かって広
がるテーパ形状になっており、且つ、取付部30aの外
周側にオネジが螺設されるとともに、先端に向かって細
くなるテーパ形状となっている理由は、LPガスの漏れ
を無くすように、第3の取り付け口29を取付部30a
で完全に塞ぐためである。
【0050】この第3の弁部材30の先端には、消費者
側に導かれる第3の管部31の先端が接続されるが、第
3の弁部材30の中央には、回転操作型ハンドル30b
が設けられており、この回転操作型ハンドル30bを時
計回りにもしくは反時計回りに適宜回転させて、その回
転量を調整することにより、第3の弁部材30の内部の
LPガスの通過量を調整することができる。
【0051】尚、上記実施例では、縦孔19は、大径縦
孔19aと小径縦孔19bとからなって、小径縦孔19
bに螺着される内側管Kを大径縦孔19a内に挿通でき
る構成となっているが、必ずしもこのように構成にする
必要はなく、例えば、図7及び図8に示されるように、
小径縦孔33及び大径縦孔34を平行に並ぶように形成
し、小径縦孔33は、第1の横孔部20aと連通すると
ともに、内側管Kを挿入するように構成する一方、大径
縦孔34は、第2の横孔部20b及び第3の横孔部20
cと連通するように構成してもよい。この場合、第3の
横孔部20cが第2の横孔部20bの上方に位置し、大
径縦孔34と第2の横孔部20b及び第3の横孔部20
cとは、ほぼ直交するように連通する。
【0052】また、この実施例の場合には、供給用タン
ク3内のLPガスの液体が充填用LPガス容器5内へ過
充填されるのを防止するため、図2に示されるように、
LPガスの液体を検出する、液体検出器としてのセンサ
ーSを管6の他端6bに付設する他に、管13内のLP
ガスの液体の通過を許容もしくは遮断するソレノイドバ
ルブHを管13の他端13bに付設し、更に、これらセ
ンサーSとソレノイドバルブHとの間に、タイマー等を
備える液体の検出用コントローラEを設ける。すなわ
ち、充填用LPガス容器5内の気体を、供給用タンク3
内へ送っている際に、充填用LPガス容器5内へ供給用
タンク3内より送られたLPガスの液体が一定量を越え
て充填されると、充填用LPガス容器5内から、内側管
K、第1の横孔部20a、第1の弁部材23、並びに気
体用ホース7を通って送られてきた前記LPガスの液体
を、センサーSが検出し、この検出に基づいて、液体の
検出用コントローラEがソレノイドバルブHを駆動さ
せ、そのソレノイドバルブHが、前記供給用タンク3か
ら前記充填用LPガス容器5へLPガスの液体の供給を
停止する。この場合、液体の検出用コントローラEがタ
イマー等を備える理由は、センサーSによるわずかなL
Pガスの液体の検出によって、ソレノイドバルブHが直
ちに作動するのを防ぐためであり、センサーSが検出し
た後、所定時間、例えば、数秒間だけLPガスの液体を
検出し続けた場合のみ、ソレノイドバルブHを作動させ
るためである。
【0053】もっとも、既述の如く、満タンの状態で、
充填用LPガス容器5内のほぼ85パーセントが液相5
bとなるので、内側管Kの下端部は、次の理由で、充填
用LPガス容器5内のほぼ85パーセントよりやや少な
目の付近に置くのが望ましい。すなわち、センサーSが
前記LPガスの液体を検出し、その検出に基づいて、前
述の態様で、ソレノイドバルブHが、LPガスの液体の
供給を停止するまでに所定時間を要するため、この時間
内に所定量のLPガスの液体が充填用LPガス容器5内
へ供給され、充填される。そのため、所定量のLPガス
の液体が充填用LPガス容器5内へ供給され、充填され
ることを見込んで、内側管Kの下方側の先端部は、充填
用LPガス容器5内のほぼ85パーセントよりやや少な
目の付近に置くのが良い。その結果、充填用LPガス容
器5へのLPガスの液体の供給が停止した状態で、LP
ガスの液体が、充填用LPガス容器5内のほぼ85パー
セントとなっている。
【0054】また、液体の検出用コントローラEの出力
側と、ポンプ10を制御する圧力コントローラ12の入
力側とを接続し、液体の検出用コントローラEの出力信
号を入力した場合、ポンプ10の動作を停止させるよう
に、圧力コントローラ12を構成する。更に、圧力コン
トローラ12の構成を次のように変更しても構わない。
すなわち、充填用LPガス容器5内に、LPガスの液体
が一定量を越えて充填された場合、ポンプ10の吸引動
作を続ければ、内側管K等を介して、前記定量を越えた
LPガスの液体を吸引し、内側管Kの下端部の上方にあ
る液体が、ホース7及びポンプ10を介して供給用タン
ク3側へ送られる。それにより、センサーSがLPガス
の液体を所定時間だけ検出した場合、ポンプ10にLP
ガスの液体を吸引し続けさせ、充填用LPガス容器5内
のLPガスの液体が徐々に減少し、センサーSがLPガ
スの液体を検出しなくなるまで、ポンプ10がLPガス
の液体も吸引し続けるようにしてもよい。
【0055】次に、この実施例の使用方法について説明
する。
【0056】作業者は、先ず、第1の弁部材23の雄型
カプラー5cに気体用ホース7の雌型カプラー7bを接
続する。これによって、LPガスの気体が、充填用LP
ガス容器5内の気相5aより供給用タンク3内の気相3
aへ向かって通過可能の状態となる。また、第2の弁部
材27の雄型カプラー5dに液体用ホース14の雌型カ
プラー14bを接続する。これによって、LPガスの液
体が、供給用タンク3内の液相3bより充填用LPガス
容器5内へ向かって通過可能の状態となる。そして、作
業者は、回転操作型ハンドル23bを開くように適宜回
転させて、第1の弁部材23の内部のLPガスの通過量
を調整し、また、回転操作型ハンドル27bを開くよう
に適宜回転させて、第2の弁部材27の内部のLPガス
の通過量を調整した後で、コック24、28を開くよう
に、コックのレバー24a、28aを回動操作すること
により、気体用ホース7内及び液体用ホース14内のL
Pガスの通過を許容する。
【0057】上記のように設定した状態で、既述の如
く、圧力コントローラ12により供給用タンク3内と充
填用LPガス容器5内との圧力差が、定められた圧力
差、1平方センチメートル当たりおよそ1kg〜2.5
kg程度の範囲内になるように設定する。そして、圧力
コントローラ12は、圧力センサー12a、12bによ
り検出された圧力差に基づいてモータ11を駆動させ、
このモータ11は吸引ポンプ10の吸引動作等を制御す
る。すると、吸引ポンプ10は、充填用LPガス容器5
内の気相5aより気体を吸引して、供給用タンク3内の
圧力に比べて充填用LPガス容器5内の圧力を下げると
ともに、その気体を供給用タンク3内に送る。その結
果、充填用LPガス容器5の圧力が、例えば、1平方セ
ンチメートル当たりおよそ8kgであったのが、1平方
センチメートル当たりおよそ7kg〜5.5kgとなっ
て、充填用LPガス容器5内の圧力が定められた圧力差
程度下がると、供給用タンク3内のLPガスの液体が、
充填用LPガス容器5内へ送り始められる。それに従っ
て、供給用タンク3内のLPガスの液体が減少するとと
もに、吸引ポンプ10によって吸引された気体が、前記
供給用タンク3内の気相3aへ送られる。
【0058】供給用タンク3内のLPガスの液体が、一
定量以上充填用LPガス容器5内へ送られると、センサ
ーSがLPガスの液体を検出し、液体の検出用コントロ
ーラEが、ソレノイドバルブHを制御してLPガスの液
体の供給動作を停止し、また、圧力コントローラ12が
ポンプ10の動作を停止し、LPガスの液体の充填・供
給は止まる。この場合、充填用LPガス容器5内のほぼ
85パーセントが液相5bとなる。
【0059】そして、作業者は、回転操作型ハンドル2
3bを閉じるように回転して、第1の弁部材23の内部
をLPガスが通過させない状態にし、また、回転操作型
ハンドル27bを閉じるように回転して、第2の弁部材
27の内部を、LPガスが通過しない状態にする。そし
て、コック24、28を閉じるようにレバー24a及び
レバー28aを回動操作することにより、気体用ホース
7内及び液体用ホース14内のLPガスの通過を遮断す
る。その後、作業者は、第1の弁部材23の雄型カプラ
ー5cと気体用ホース7の雌型カプラー7bとの接続を
解除し、また、第2の弁部材27の雄型カプラー5dと
液体用ホース14の雌型カプラー14bとの接続を解除
すれば良い。尚、LPガスの液体を、供給用タンク3よ
り充填用LPガス容器5内へ充填する作業の間は、回転
操作型ハンドル30bを回転操作して、消費者側にLP
ガスの気体を送らないようにしておくのが、安全上望ま
しく、充填作業の終了後は、回転操作型ハンドル30b
を回転操作して、消費者側にLPガスの気体を送るよう
にする。
【0060】本発明は、上述した実施例に限定されるわ
けではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、
充填用LPガス容器5に緊急遮断弁等を取り付けてもよ
いし、また、充填用LPガス容器5内の気体を供給用タ
ンク3内へ送るホース7は、充填用LPガス容器5内の
気相5aと供給用タンク3内の液相3bとの間に介在さ
れていてもよい。また、充填用LPガス容器5に取り付
けられる取付部材17及びその取付部材17に設けられ
る第1の接続口W1、第2の接続口Y1、第3の接続口
Q、更には接続口W、Y等の具体的構造を適宜変更する
ことができる。更に、本発明は、供給用タンク3、管
6,13、吸引ポンプ10等を移動用の搬送車両上に搭
載しない形態、例えば、これら供給用タンク3、その他
の設備を地上等に設置する形態であっても実施可能であ
る。
【0061】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明にかかる液化石油ガス充填方法、及びその
機構、並びにその充填方法に用いられる充填用の他のタ
ンク、容器等によれば、次の効果がある。
【0062】請求項1に記載された液化石油ガス充填方
法によれば、ポンプ等の吸引手段が充填用の他のタン
ク、容器等(以下、充填用の他の容器等と称す)内の気
体を吸引して充填用の他の容器等内の圧力を供給用のタ
ンク、容器等(以下、供給用の容器等と称す)内の圧力
に比べて定められた圧力差だけ低下させるとともに、そ
の吸引された気体を前記供給用の容器等内へ送りつつそ
の圧力差を保つ。そして、充填用の他の容器等内と前記
供給用の容器等内との圧力差を用いて、供給用の容器等
内の液化石油ガスの液体を第2の管部を介して充填用の
他の容器等内へ送る。従って、このポンプ等の吸引手段
は、充填用の他の容器等内の圧力を供給用の容器等内の
圧力に比べて定められた圧力差だけ低下させるととも
に、吸引した気体を前記供給用の容器等内へ送りつつそ
の圧力差を保つ程度の機能を有していれば良いので、供
給用の容器内の液化石油ガスを直接加圧するような従来
装置の大型コンプレッサー等の設備に比べて、小型の設
備となる。その結果、例えば、専用運搬車等にこのポン
プ等の吸引手段を備え付ければ、専用運搬車等は小型化
でき、この小型化された専用運搬車等で液化石油ガスを
小口の需要者の元に供給することが可能となる。また、
充填用の他の容器等内の圧力を供給用の容器等内の圧力
に比べて定められた圧力差だけ低下させる際に、充填用
の他の容器等内の液化石油ガスの気体を供給用の容器等
内へ送るので、可燃性の液化石油ガスの気体は、外部に
漏れずに安全であり、且つ、液化石油ガスの気体の損失
がないので効率的である。
【0063】また、請求項2に記載された液化石油ガス
充填機構によれば、前記充填用の他の容器等内の気体を
前記供給用の容器等内へ送る際に、前記充填用の他の容
器等内の圧力と前記供給用の容器等内の圧力とをそれぞ
れ検出し、検出された双方の圧力差を所定範囲内に保つ
ようにポンプ等の吸引手段を動作させるので、ポンプ等
の吸引手段を安定的に動作し、また、供給用の容器等内
の液化石油ガスの液体を管部を介して充填用の他の容器
等内へ安定して供給・充填できる。
【0064】また、請求項3に記載された液化石油ガス
充填方法によれば、充填用の他の容器等内から前記供給
用の容器等内へ、液化石油ガスの気体を送っている際
に、液化石油ガスの液体が前記充填用の他の容器等内か
ら前記供給用の容器等側へ送られたことを検出し、その
検出に基づいて、前記供給用の容器等内から前記充填用
の他の容器等内への液化石油ガスの液体の供給を停止さ
せるので、供給用容器等内のLPガスの液体が充填用の
他の容器内へ過充填されるのを防止することができる。
【0065】また、請求項4に記載された液化石油ガス
充填機構によれば、ポンプ等の吸引手段が充填用の他の
容器等内の気体を吸引して充填用の他の容器等内の圧力
を供給用の容器等内の圧力に比べて定められた圧力差だ
け低下させるとともに、吸引した気体を第1の管部を介
して供給用の容器等内へ送りつつその圧力差を保つの
で、供給用の容器等内の液化石油ガスの液体は、供給用
の容器等と充填用の他の容器等との圧力差に基づいて、
第2の管部を介して充填用の他の容器等内へ送られる。
従って、このポンプ等の吸引手段は、充填用の他の容器
等内の圧力を供給用の容器等内の圧力に比べて定められ
た圧力差だけ低下させるとともに、その吸引された気体
を前記供給用の容器等内へ送りつつその圧力差を保つ程
度の機能を有していれば良いので、供給用の容器内の液
化石油ガスを直接加圧するような従来装置の大型コンプ
レッサー等の設備に比べて、小型の設備となる。その結
果、例えば、運搬車両等にこのポンプ等の吸引手段を備
え付ければ、専用運搬車等は小型化でき、この小型化さ
れた専用運搬車等で液化石油ガスを小口の需要者の元に
供給することが可能となる。また、充填用の他の容器等
内の圧力を供給用の容器等内の圧力に比べて定められた
圧力差だけ低下させる際に、充填用の他の容器等内の液
化石油ガスの気体を供給用の容器等内へ送るので、可燃
性の液化石油ガスの気体は、外部に漏れずに安全であ
り、且つ、液化石油ガスの気体の損失がないので効率的
である。また、この液化石油ガス充填機構は、前記吸引
手段、前記第1の管部、前記第2の管部、並びに、前記
供給用の容器等を備えているので、充填用の他の容器等
に、第1の管部及び第2の管部をセットし、ポンプ等の
吸引手段により、供給用の容器等内の圧力に比べて充填
用の他の容器等内の圧力を低くさせれば、液化石油ガス
の液体は充填用の他の容器等内へ充填され、その作業は
極めて簡単で且つ安全である。
【0066】また、請求項5に記載された液化石油ガス
充填機構によれば、前記ポンプ等の吸引手段は、電気的
に駆動されるものであって、この吸引手段、前記第1の
管部、前記第2の管部、並びに、前記供給用の容器等を
備える移動用の小型搬送車両が家庭を訪問して、作業者
が家庭に備え付けられている充填用の他の容器等に第1
の管部及び第2の管部をセットし、ポンプ等の吸引手段
により、供給用の容器等内の圧力に比べて小型の充填用
の他の容器等内の圧力を低くさせると、液化石油ガスの
液体は、極めて簡単な作業で且つ安全に、第2の管部を
介して充填用の他の容器等内へ充填される。また、電気
的に駆動されるポンプ等の吸引手段は、小型の設備で充
分であるため、小型化された専用運搬車等で液化石油ガ
スを一般家庭等の小口の需要者の元に供給することが可
能となり、従来の方法、すなわち、液化石油ガスが充填
された容器を小型車両等で需要者の元に運ぶとともに、
使用済みの容器を回収するという方法に比べて、容器の
搬送及び回収の手間がなくなり、経済効率が高まる。
【0067】また、請求項6に記載された液化石油ガス
充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等によ
れば、供給用の容器等と充填用の他の容器等との間に介
在する第1の管部が接続される第1の接続口と、供給用
の容器等と充填用の他の容器等との間に介在する第2の
管部が接続される第2の接続口とを、充填用の他の容器
等に備えるので、第1の管部を第1の接続口に接続する
とともに、第2の管部を第2の接続口に接続するのみ
で、供給用の容器等内の液化石油ガスの液体は、供給用
の容器等と充填用の他の容器等との間に介在する第2の
管部を通って充填用の他の容器等内へ送ることができ
る。
【0068】また、請求項7に記載された液化石油ガス
充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等によ
れば、充填用の他の容器等には、単一の開口が設けられ
るとともに、この開口には、開口を塞ぐ取付部材が取り
付けられおり、この取付部材は、前記第1の接続口及び
前記第2の接続口を備えている他に、消費者側に導かれ
る第3の管部が接続される第3の接続口を備えているの
で、この取付部材を、既に普及している充填用の他の容
器等に設けられた、単一の開口に取り付ければ、既存の
充填用の他の容器等を利用することができ、この新規な
液化石油ガス充填方法に用いられる専用の他の容器等を
設ける必要がなく、経済的効果が大きい。
【0069】更に、請求項8に記載された液化石油ガス
充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等によ
れば、充填用の他の容器等内には、内側管が設けられ、
この内側管は、上端部が前記第1の接続口側へと延びて
おり、また、下端部が、充填用の他の容器等内の気相が
占めるべきところに位置して、充填用の他の容器等内の
気体を前記第1の接続口側へ送ることができるようにな
っているとともに、充填用の他の容器等内に液化石油ガ
スの液体が一定量以上充填されると、その定量を越えた
液体を前記第1の接続口側へ送ることができるようにな
っているので、例えば、前記液体が過充填されたことを
検出することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る液化石油ガス充填方法、及びそ
の機構、並びにその充填方法に用いられる充填用の他の
タンク、容器等の一実施例の概略を示す正面図である。
【図2】他の実施例を示す図1の相当図である。
【図3】前記他の実施例に用いられる充填用の他のタン
ク、容器等に取り付けられる取付部材に気体用ホース及
び液体用ホースを接続する状態を示す平面図である。
【図4】前記取付部材を一部破断して示す概略側面図で
ある。
【図5】図3におけるAーAの断面図である。
【図6】図4におけるBーBの拡大断面図である。
【図7】更に、他の実施例を示す図4の相当図である。
【図8】おなじく図6の相当図である。
【符号の説明】
3 供給用タンク(供給用のタンク、容器等) 3a
気相 3b 液相 4 車両 5a
気相 5 充填用LPガス容器(充填用の他のタンク、容器
等) 6 管(第1の管部) 7 ホース(第
1の管部) 10 吸引ポンプ(吸引手段) 13 管(第2
の管部) 14 ホース(第2の管部) 17 取付部材 W、W1 第1の接続口 Y、Y1 第2
の接続口 Q 第3の接続口 K 内側管 Z 螺設口(開口) 31 第3の管部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給用のタンク、容器等内の液化石油ガ
    スを、充填用の他のタンク、容器等内へ供給・充填する
    液化石油ガス充填方法において、 前記供給用のタンク、容器等と前記充填用の他のタン
    ク、容器等との間に介在する第1の管部、並びに、ポン
    プ等の吸引手段を用いて、充填用の他のタンク、容器等
    内の気体を吸引して充填用の他のタンク、容器等内の圧
    力を供給用のタンク、容器等内の圧力に比べて定められ
    た圧力差だけ低下させるとともに、その吸引された気体
    を前記供給用のタンク、容器等内へ送りつつその圧力差
    を保ち、 この圧力差に基づいて、前記供給用のタンク、容器等と
    前記充填用の他のタンク、容器等との間に介在する第2
    の管部を介して、供給用のタンク、容器等内の液化石油
    ガスの液体を、充填用の他のタンク、容器等内へ送るこ
    とを特徴とする液化石油ガス充填方法。
  2. 【請求項2】 前記充填用の他のタンク、容器等内の気
    体を前記供給用のタンク、容器等内へ送る際に、前記充
    填用の他のタンク、容器等内の圧力と前記供給用のタン
    ク、容器等内の圧力とをそれぞれ検出し、検出された双
    方の圧力差を所定範囲内に保つように前記ポンプ等の吸
    引手段を動作させることを特徴とする請求項1に記載の
    液化石油ガス充填方法。
  3. 【請求項3】 前記充填用の他のタンク、容器等内の
    気体を前記供給用のタンク、容器等内へ送っている際
    に、液化石油ガスの液体が前記充填用の他のタンク、容
    器等から前記供給用のタンク、容器等側へ送られたこと
    を検出し、その検出に基づいて、前記供給用のタンク、
    容器等内から前記充填用の他のタンク、容器等内への液
    化石油ガスの液体の供給を停止させることを特徴とする
    請求項1または2に記載の液化石油ガス充填方法。
  4. 【請求項4】 供給用のタンク、容器等内の液化石油ガ
    スを、充填用の他のタンク、容器等内へ供給・充填する
    液化石油ガス充填機構において、 前記供給用のタンク、容器等と前記充填用の他のタン
    ク、容器等との間に介在し、充填用の他のタンク、容器
    等内より供給用のタンク、容器等内へ向かって液化石油
    ガスの気体が通る第1の管部と、 この第1の管部に取り付けられ、充填用の他のタンク、
    容器等内の気体を吸引して充填用の他のタンク、容器等
    内の圧力を供給用のタンク、容器等内の圧力に比べて定
    められた圧力差だけ低下させるとともに、その吸引され
    た気体を前記供給用のタンク、容器等内へ送りつつその
    圧力差を保つポンプ等の吸引手段と、 前記供給用のタンク、容器等と前記充填用の他のタン
    ク、容器等との間に介在し、供給用のタンク、容器等内
    と充填用の他のタンク、容器等内との圧力差に基づい
    て、供給用のタンク、容器等内の液化石油ガスの液体を
    充填用の他のタンク、容器等内へ送るための第2の管部
    とを備えることを特徴とする液化石油ガス充填機構。
  5. 【請求項5】 前記ポンプ等の吸引手段は、電気的に駆
    動されるものであって、この吸引手段、前記第1の管
    部、前記第2の管部、並びに、前記供給用のタンク、容
    器等が、一般家庭等の小口の需要者宅を巡回するのに適
    した移動用の小型搬送車両上に載置されていることを特
    徴とする請求項4に記載の液化石油ガス充填機構。
  6. 【請求項6】 供給用のタンク、容器等と、充填用の他
    のタンク、容器等との間に介在する第1の管部、並び
    に、ポンプ等の吸引手段を用いて、充填用の他のタン
    ク、容器等内の気体を吸引して充填用の他のタンク、容
    器等内の圧力を供給用のタンク、容器等内の圧力に比べ
    て定められた圧力差だけ低下させるとともに、その吸引
    された気体を前記供給用のタンク、容器等内へ送りつつ
    その圧力差を保ち、 この圧力差に基づいて、前記供給用のタンク、容器等と
    前記充填用の他のタンク、容器等との間に介在する第2
    の管部を介して、供給用のタンク、容器等内の液化石油
    ガスの液体を、充填用の他のタンク、容器等内へ送る液
    化石油ガス充填方法に用いられる、充填用の他のタン
    ク、容器等であって、 前記第1の管部が接続される第1の接続口と、 前記第2の管部が接続される第2の接続口とを備える、
    液化石油ガス充填方法に用いられる充填用の他のタン
    ク、容器等。
  7. 【請求項7】 前記充填用の他のタンク、容器等には、
    単一の開口が設けられるとともに、この開口には、開口
    を塞ぐ取付部材が取り付けられており、この取付部材
    は、前記第1の接続口及び前記第2の接続口を備えてい
    る他に、消費者側に導かれる第3の管部が接続される第
    3の接続口を備えている請求項6に記載の液化石油ガス
    充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等。
  8. 【請求項8】 前記充填用の他のタンク、容器等には、
    内側管が設けられ、この内側管は、上端部が前記第1の
    接続口側へと延びており、また、下端部が、充填用の他
    のタンク、容器等内の気相が占めるべきところに位置し
    て、充填用の他のタンク、容器等内の気体を前記第1の
    接続口側へ送ることができるようになっているととも
    に、充填用の他のタンク、容器等内に液化石油ガスの液
    体が一定量以上充填されると、その定量を越えた液体を
    前記第1の接続口側へ送ることができるようになってい
    る請求項6または7に記載の液化石油ガス充填方法に用
    いられる充填用の他のタンク、容器等。
JP18765593A 1993-02-23 1993-06-29 液化石油ガス充填方法、及びその機構、並びにその充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等 Pending JPH06312800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18765593A JPH06312800A (ja) 1993-02-23 1993-06-29 液化石油ガス充填方法、及びその機構、並びにその充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5961793 1993-02-23
JP5-59617 1993-02-23
JP18765593A JPH06312800A (ja) 1993-02-23 1993-06-29 液化石油ガス充填方法、及びその機構、並びにその充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06312800A true JPH06312800A (ja) 1994-11-08

Family

ID=26400673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18765593A Pending JPH06312800A (ja) 1993-02-23 1993-06-29 液化石油ガス充填方法、及びその機構、並びにその充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06312800A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001090852A (ja) * 1999-09-20 2001-04-03 Yazaki Corp マルチバルブの流通制御手段の連結構造
JP2001317694A (ja) * 2000-05-11 2001-11-16 Ricoh Elemex Corp 液化ガス軒先充填用アタッチメント及び液化ガス軒先充填システム
CN109693601A (zh) * 2019-02-27 2019-04-30 滁州永强汽车制造有限公司 一种防混油的液罐车气路控制系统及其工作原理

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001090852A (ja) * 1999-09-20 2001-04-03 Yazaki Corp マルチバルブの流通制御手段の連結構造
JP2001317694A (ja) * 2000-05-11 2001-11-16 Ricoh Elemex Corp 液化ガス軒先充填用アタッチメント及び液化ガス軒先充填システム
CN109693601A (zh) * 2019-02-27 2019-04-30 滁州永强汽车制造有限公司 一种防混油的液罐车气路控制系统及其工作原理

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2019202855B2 (en) Fuel delivery system and method
US7503205B2 (en) Redundant vacuum source for secondary containment monitoring and leak detection system and method
US7575015B2 (en) Secondarily contained in-dispenser sump/pan system and method for capturing and monitoring leaks
JP2003130294A (ja) 極低温液体搬入システム用インターロック
US7918367B2 (en) Apparatus and method for monitoring bulk tank cryogenic systems
CN106240434B (zh) 槽罐车、储罐防过充保护控制系统及防过充保护方法
US20090044866A1 (en) Auxiliary Fuel Pump
JPH06312800A (ja) 液化石油ガス充填方法、及びその機構、並びにその充填方法に用いられる充填用の他のタンク、容器等
US10012349B2 (en) Liquefied natural gas filling device
US20170030523A1 (en) Filling station for cryogenic refrigerant
US8011539B1 (en) Bulk tank cryogenic safety system
WO2022252506A1 (zh) 液态二氧化碳充装方法及系统
CN111287258A (zh) 一种消防栓稳压供水系统及工艺
JP7002155B2 (ja) 非常用電源供給システム
JPH0635998Y2 (ja) 配送ローリ用給液装置
KR100369515B1 (ko) 착오 유종 급유 방지 기능을 갖는 급유노즐
JP3045469B2 (ja) 給油所における在庫量調整システム
JPH08108791A (ja) 燃料給油車
JP2006125555A (ja) 民生用バルクローリ
JP2004276744A (ja) バルクローリの液充填システム
JP6035382B1 (ja) 燃料自動補給システム
JP2591888B2 (ja) 給油所における地下タンクへの荷卸し給油方法
JPS633999Y2 (ja)
JPH03275497A (ja) 給油装置
JPS6294594A (ja) 給油装置