JP2992269B1 - 雑音電流吸収具 - Google Patents
雑音電流吸収具Info
- Publication number
- JP2992269B1 JP2992269B1 JP10159192A JP15919298A JP2992269B1 JP 2992269 B1 JP2992269 B1 JP 2992269B1 JP 10159192 A JP10159192 A JP 10159192A JP 15919298 A JP15919298 A JP 15919298A JP 2992269 B1 JP2992269 B1 JP 2992269B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic body
- magnetic
- noise current
- electric wire
- hollow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 title claims abstract description 42
- 239000000696 magnetic material Substances 0.000 claims description 47
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 4
- 229910000859 α-Fe Inorganic materials 0.000 description 13
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 9
- WJZHMLNIAZSFDO-UHFFFAOYSA-N manganese zinc Chemical compound [Mn].[Zn] WJZHMLNIAZSFDO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 9
- 229910001035 Soft ferrite Inorganic materials 0.000 description 8
- QELJHCBNGDEXLD-UHFFFAOYSA-N nickel zinc Chemical compound [Ni].[Zn] QELJHCBNGDEXLD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 5
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 239000011701 zinc Substances 0.000 description 3
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 2
- 229910000976 Electrical steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910001047 Hard ferrite Inorganic materials 0.000 description 1
- ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N Molybdenum Chemical compound [Mo] ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 230000004907 flux Effects 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011733 molybdenum Substances 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 1
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 1
- 229920003051 synthetic elastomer Polymers 0.000 description 1
- 239000005061 synthetic rubber Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/02—Casings
- H01F27/027—Casings specially adapted for combination of signal type inductors or transformers with electronic circuits, e.g. mounting on printed circuit boards
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F17/00—Fixed inductances of the signal type
- H01F17/04—Fixed inductances of the signal type with magnetic core
- H01F17/06—Fixed inductances of the signal type with magnetic core with core substantially closed in itself, e.g. toroid
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F17/00—Fixed inductances of the signal type
- H01F17/04—Fixed inductances of the signal type with magnetic core
- H01F17/06—Fixed inductances of the signal type with magnetic core with core substantially closed in itself, e.g. toroid
- H01F2017/065—Core mounted around conductor to absorb noise, e.g. EMI filter
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F17/00—Fixed inductances of the signal type
- H01F17/04—Fixed inductances of the signal type with magnetic core
- H01F17/06—Fixed inductances of the signal type with magnetic core with core substantially closed in itself, e.g. toroid
- H01F2017/067—Core with two or more holes to lead through conductor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
Abstract
吸収具を提供すること。 【解決手段】 雑音電流吸収具2は、第1磁性体4a、
第2磁性体4b及び第3磁性体4cを、夫々第1収納部
6a、第2収納部6b及び第3収納部6c内に備えてい
る。第1磁性体4aと第2磁性体4bとを分割面8a、
8bで接合した際、両磁性体の間に電線を配置可能な第
1中空部10aができるよう、夫々溝部12a、12b
が形成されている。また、第2磁性体4bと第3磁性体
4cとを分割面8c、8dで接合した際、両者の間に電
線を配置可能な第2中空部10bができるよう、夫々溝
部12c、12dが形成されている。第2磁性体4bを
収容した第2収納部6bの周囲に、第2磁性体4b両面
の溝部12b、12cに沿って電線を所望回数巻き付
け、第1収納部6a及び第3収納部6cを閉じることに
より、より効果的に電線を流れる雑音電流を吸収でき
る。
Description
外嵌され、電子機器内部で発生した雑音電流、或いは外
部で発生し電線を通して電子機器内に流れ込む雑音電流
を吸収する雑音電流吸収具に関する。
ズ)を除去又は抑制する技術として、電線の周囲に磁性
体(例えば、フェライト)で包囲して、この磁性体によ
り電線を流れる雑音電流を減衰させる雑音電流吸収具が
知られている。こうした雑音電流吸収具には、磁性体の
みで環状の閉磁路を形成するよう構成された非分割型の
ものや、複数に分割された磁性体で電線の周囲を包囲し
た際に閉磁路を形成する分割型のもの等、様々な種類が
あり、磁性体で形成された閉磁路に雑音電流により発生
した環状の磁束ができると、磁性体内部で雑音電流の電
磁エネルギーが熱エネルギーに変換され、その結果、雑
音電流が減衰される。そのため電線が、磁性体で形成さ
れた閉磁路の内側(即ち、磁性体の中空部)を複数回通
過するよう、電線を磁性体に巻き付けるようにすると、
より効果的に雑音電流を吸収できるので好ましい。
磁性体に設けられた中空部の大きさ(太さ)との関係に
より、中空部を通過させることができる回数は限られ、
雑音電流の吸収性能をそれ以上向上させることができな
い。そして、雑音電流に起因する電子機器等の誤動作や
故障を防止する能力にも限界があった。
あり、より効果的に雑音電流を吸収可能な雑音電流吸収
具を提供することを目的とする。
になされた請求項1に記載の発明は、電線の外周部を包
囲する形状の中空部が形成された磁性体を備え、該中空
部に該電線を挿通することにより、前記電線を流れる雑
音電流を吸収する雑音電流吸収具であって、前記磁性体
に前記中空部を複数並設すると共に、前記各中空部毎
に、該中空部を軸方向に個々に貫通する分割面を形成
し、前記磁性体を複数の分割片に分割自在に形成したこ
とを特徴とする。
に記載の雑音電流吸収具において、前記磁性体として、
夫々、異なる磁性材料で形成された複数の磁性体を備
え、前記中空部は、前記複数の磁性体に夫々設けられて
いることを特徴とする。
吸収具では、中空部が磁性体に複数並設されているの
で、電線が並設された複数の中空部を通過するよう、そ
れら中空部の間の磁性体に電線を巻き付けることによ
り、より効果的に電線を流れる雑音電流を吸収できる。
系(Ni−Zn系)の材料、マンガン−亜鉛系(Mn−
Zn系)の材料からなるフェライトが好適であり、ソフ
トフェライト、ハードフェライトを使用できる。フェラ
イトそのもの以外にも、フェライトの粉末をプラスチッ
ク、合成ゴム等に混入させたものを用いることもでき
る。また、フェライト以外にも、ケイ素鋼の金属磁芯、
モリブデン等の圧粉磁芯等が考えられるが、これに限ら
ずどの様なものでも良い。
収具では、各中空部毎に各中空部を軸方向に個々に貫通
する分割面を形成し、磁性体を複数の分割片に分割自在
に形成したので、分割された状態の磁性体に電線を巻き
付けた後、分割面で磁性体を接合させて電線の外周部を
包囲するようにすれば良く、こうした簡単な手順で、容
易に雑音電流吸収具の取付けを行うことができる。
は、磁性体として、夫々異なる磁性材料で形成された複
数の磁性体が備えられ、中空部がその複数の磁性体に夫
々設けられている。即ち、複数の磁性体が備えられ、そ
の複数の磁性体の磁性材料が、磁性体毎に夫々異なるも
のとされているので、磁性体毎に雑音電流の吸収性能の
周波数特性を異なるものとすることができ、広い帯域に
亘って雑音電流の吸収特性の向上を図ることができる。
と共に説明する。図1は、本発明の第1実施例としての
雑音電流吸収具2の構成を示す説明図であり、雑音電流
吸収具2は、「分割片」として3つに分かれた第1磁性
体4a、第2磁性体4bおよび第3磁性体4c(これら
を総称するときは「磁性体4」という。)からなる磁性
体4、その各磁性体を夫々収納した第1収納部6a、第
2収納部6bおよび第3収納部6cからなる保持ケース
を備えている。第1磁性体4aには、Mn−Zn系のソ
フトフェライト、第2磁性体4bおよび第3磁性体4c
にはNi−Zn系のソフトフェライトが使用されてい
る。
向する部位には、隙間なく接合可能な分割面8a、8b
が夫々形成されており、そして両磁性体がその分割面8
a、8bで隙間なく接合された際、両磁性体の間に電線
を配置可能な第1中空部10aができるよう、夫々溝部
12a、12bが形成されている。一方、第2磁性体4
bの分割面8bの反対側には、第3磁性体4cに形成さ
れた分割面8dと隙間なく接合可能な分割面8cが形成
されている。そして、第2磁性体4bと第3磁性体4c
とが分割面8c、8dで隙間なく接合された際、両者の
間に電線を配置可能な第2中空部10bができるよう、
夫々溝部12c、12dが形成されている。尚、各磁性
体4a〜4cには、各収納部6a〜6cに収納された
際、各収納部6a〜6c内壁と係合する凹部20a〜2
0cが夫々形成されている。
第1磁性体4aおよび第3磁性体4cを夫々収容可能な
開口を有する箱型に形成されている。第1収納部6aお
よび第3収納部6c内壁には、第1磁性体4aおよび第
3磁性体4cの凹部20a、20cに嵌合可能な固定突
起22a、22cが設けられており、第1磁性体4aお
よび第3磁性体4cを、分割面8a、8dが露出される
よう第1収納部6aおよび第3収納部6cに夫々収容し
た際、固定突起22a、22cが凹部20a、20cに
嵌合して、第1磁性体4aおよび第3磁性体4cが各収
納部6a、6cから脱落するのを防止する。
を環状に覆う略筒形状に形成されており、その両端に、
第2磁性体4bを挿入可能な開口を有している。第2収
納部6bの内壁にも、第2磁性体4bの凹部20bに嵌
合可能な固定突起22bが設けられており、その分割面
8b、8cが露出されるように第2磁性体4bを第2収
納部6bに収容した際、固定突起22bが凹部20bに
嵌合して、第2磁性体4bが第2収納部6bから脱落す
るのを防止する。
4a〜4cを夫々収納した際に、溝部12a〜12dの
断面形状に対応して、電線を通すことができる切欠部1
6a〜16dが形成されている。第1収納部6aおよび
第3収納部6cは、第2収納部6bに、ヒンジ部24を
介して開閉可能に接続されており、第1収納部6aおよ
び第3収納部6cをヒンジ部24を中心に回転させるこ
とにより、第2収納部6bの開口を第1収納部6aおよ
び第3収納部6cで閉じることができる。従って、各収
納部6a〜6cに、夫々、各磁性体4a〜4cを収容し
た状態で第1収納部6aおよび第3収納部6cを閉じる
と、第1磁性体4aおよび第2磁性体4bは分割面8
a、8bで接合され、第1中空部10aを形成すると共
にその周囲に閉磁路を形成する。そして、第2磁性体4
bおよび第3磁性体4cは分割面8c、8dで接合さ
れ、第2中空部10bを形成すると共にその周囲に閉磁
路を形成する。又、ヒンジ部24と反対側の第1収納部
6aおよび第3収納部6cの開口縁部には、枠が形成さ
れた係止枠26が設けられ、ヒンジ部24とは反対側の
第2収納部6bの開口縁部には、第1収納部6aおよび
第3収納部6cを閉じた際に係止枠26の枠に嵌合可能
な嵌合突起28が設けられている。従って、第1収納部
6aおよび第3収納部6cを閉じると係止枠26が嵌合
突起28に係止されるので、第1磁性体4aおよび第3
磁性体4cと第2磁性体4bとを密接に接合した状態で
固定できる。
第2磁性体4bを収容した第2収納部6bの周囲に、第
2磁性体4b両面の溝部12b、12cに沿って電線を
所望回数だけ巻き付け、第1収納部6aおよび第3収納
部6cを閉じることにより、電線に取付けられる。
は、電線が通過可能な第1中空部10aおよび第2中空
部10bを備えることから、両中空部10a、10bの
間の第2磁性体4bに電線を巻き付けることにより、両
中空部10a、10bに電線を複数回通過させた際、従
来は外部に露出されていた部分の外周を磁性体で包囲
し、閉磁路を磁性体のみで形成することができるので、
より効果的に、電線を流れる雑音電流を吸収できる。そ
の結果、雑音電流に起因する電子機器等の誤動作や故障
を防止することができる。
ては、各中空部10a、10bを軸方向に夫々貫通する
分割面で、磁性体4を分割している。すなわち、第1中
空部10aは、第1磁性体4aと第2磁性体4bとを接
合することにより形成し、第2中空部10bは第2磁性
体4bと第3磁性体4cとを接合させることにより形成
するようにしたので、既に配線された電線であっても、
第2磁性体4bに巻付けた後に第1磁性体4aおよび第
3磁性体4bを閉じるようにして、容易に雑音電流吸収
具2を電線に取付けることができるので好ましい。
ェライトで形成し、第2磁性体4bおよび第3磁性体4
cを、Ni−Zn系のフェライトで形成したので、広帯
域に亘って雑音電流吸収具2の雑音電流の吸収能力が高
くなり、その結果、より効果的に、より広帯域の雑音電
流を吸収できるという効果を奏する。
下の実験を行った。図4(a)に示す様に、従来の雑音
電流吸収具においては、中空部が1つだけしか設けられ
ておらず、磁性体外周部に露出させて電線L1を巻き付
けていた(試料Aとする)。これに対して発明者は、ま
ず、図4(b)に示す様に、板状に形成された磁性体の
両面に、円筒形状の磁性体を半割されたものを接合し
て、2つの中空部が並設された磁性体を作製し、電線L
1が両中空部を通過するよう、両中空部の間の磁性体に
電線L1を試料Aと同じ回数巻き付けた(試料Bとす
る)。この様な試料A、Bを作製し、両者のインピーダ
ンスの周波数特性(インピーダンス特性)を、1MHz
〜100MHzの範囲にわたって測定した結果、図5
(a)のグラフの様な結果を得た(試料Aのインピーダ
ンス特性を破線、試料Bのインピーダンス特性を実線で
示す)。即ち、試料A、B共に磁性体に電線を巻き付け
た回数は同じであるにも拘わらず、複数の中空部が並設
された雑音電流吸収具の方が、従来のものよりも雑音電
流の吸収能力に優れていることが確かめられたのであ
る。なお、磁性体としては、ニッケル−亜鉛系(Ni−
Zn系)のソフトフェライトを使用した。
に、図4(b)の試料Bにおいて、円筒形状の磁性体を
半割して得られた磁性体の一方を、Ni−Zn系のソフ
トフェライトから、Mn−Zn系のソフトフェライトに
置換えた(試料Cとする)。そして、その試料Cについ
て、インピーダンスの周波数特性を測定した結果、図5
(b)に示す様に、1MHz〜8MHz付近において、
更にインピーダンスが高くなり、低周波数の雑音電流を
より効果的に吸収できることを確認できた。つまり、第
1実施例の雑音電流吸収具のように、第1磁性体4aを
Mn−Zn系のフェライトで形成し、第2磁性体4bお
よび第3磁性体4cを、Ni−Zn系のフェライトで形
成することにより、広帯域に亘って雑音電流吸収具2の
雑音電流の吸収能力向上を図ることができるのである。
02について説明する。図2は第2実施例としての雑音
電流吸収具102の全体構成を示す説明図であり、雑音
電流吸収具102は、第1〜第3収納部6a〜6c内
に、4つに分割された磁性体、即ち、第1磁性体104
a、第2磁性体104b、第3磁性体4cおよび第4磁
性体104d(これらを総称するときは、「磁性体10
4」という。)からなる磁性体を備えている。第1磁性
体104aおよび第2磁性体104bには、Mn−Zn
系のソフトフェライト、第3磁性体104cおよび第4
磁性体104dにはNi−Zn系のソフトフェライトが
使用されている。
4bが互いに対向する部位には、隙間なく接合可能な分
割面108a、108bが夫々形成されている。そして
第1磁性体104aおよび第2磁性体104bがその分
割面108a、108bで隙間なく接合された際、両磁
性体104a、104bの間に電線を配置可能な第1中
空部110aができるよう、夫々溝部112a、112
bが形成されている。一方、第3磁性体104cおよび
第4磁性体104dの対向する部位には、隙間なく接合
可能な分割面108c、108dが夫々形成されてお
り、そして両磁性体がその分割面108c、108dで
隙間なく接合された際、両磁性体の間に電線を配置可能
な第2中空部110bができるよう、夫々溝部112
c、112dが形成されている。
04dの内、第1磁性体104aは第1収納部6aに、
第2磁性体104bおよび第3磁性体104cは第2収
納部6bに、第4磁性体104dは第3収納部6cに収
納され、各磁性体104a〜104dの側面には、夫々
各収納部6a〜6c内壁に設けられた固定突起122a
〜122dと係合する凹部120a〜120dが形成さ
れている。
様であるのでその説明を省略する。以上の様に構成され
た雑音電流吸収具102は、各磁性体104a〜104
dを夫々収納部6a〜6cに収容し、第2収納部6bの
周囲に電線を、第2収納部6bの溝部112bおよび第
3磁性体4cの溝部112cに沿って所望回数巻き付
け、第1収納部6aおよび第3収納部6cを閉じること
により電線に取付けられる。
2においても、電線が通過可能な第1中空部110aお
よび第2中空部110bを備えることから、両中空部1
10a、110bの間の第2磁性体104bおよび第3
磁性体104cの周囲に、電線を巻き付けた際、従来は
外部に露出されていた部分の外周を磁性体で包囲し閉磁
路を形成することができるので、より効果的に、電線を
流れる雑音電流を吸収できる。その結果、雑音電流に起
因する電子機器等の誤動作や故障を防止することができ
る。
部110bを夫々軸方向に貫通する分割面で、磁性体1
04を分割している。すなわち、第1中空部110a
は、第1磁性体104aと第2磁性体104bとを接合
することにより形成し、第2中空部110bは第3磁性
体104cと第4磁性体104dとを接合させることに
より形成するようにしたので、既に配線された電線であ
っても、第2磁性体104bおよび第3磁性体104c
に巻付けた後に第1収納部6aおよび第3収納部6cを
閉じることにより容易に雑音電流吸収具102を電線に
取付けることができるので好ましい。
体104bをMn−Zn系のフェライトで形成し、第3
磁性体104cおよび第4磁性体104dを、Ni−Z
n系のフェライトで形成したので、広帯域に亘って雑音
電流吸収具102の雑音電流の吸収能力が高くなり、よ
り効果的に、より広帯域の雑音電流を吸収できるという
効果を奏する。
dが、夫々分割片の一つに相当する。そして、第1磁性
体104aおよび第2磁性体104bと、第3磁性体1
04cおよび第4磁性体104dとが夫々異なる磁性材
料で形成された磁性体に相当する。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を取ることができる。
は、ヒンジ部24は、第2収納部6bの両側部に夫々設
けていたが、これに限られず、第2収納部6bの同一側
部に設けるようにしても良いまた上記実施例では、磁性
体を収納部に収容するようにしていた。収納部に磁性体
を収納することにより、磁性体を補強できるからであ
る。しかし、必ずしも磁性体を収納部に収容しなくても
雑音電流の吸収特性には影響なく、中空部を有する磁性
体を、直接電線に取り付けるようにしても良い。例え
ば、図3に示す雑音電流吸収具502は、2種類の異な
る磁性材料で形成された磁性体504a、504bに夫
々中空部510a、510bを形成したものである。こ
の両中空部510a、510bの間の磁性体504a、
504bに電線を巻き付けることにより、効果的に雑音
電流を吸収できる。また、各磁性体510a、510b
は夫々異なる磁性材料で形成されているので、広帯域の
雑音電流に対して優れた吸収能力を発揮できる。その結
果、雑音電流に起因する電子機器等の誤動作や故障を防
止することができる。
各中空部510a、510bを夫々貫通する分割面に
て、磁性体504a、504bを分割したものである。
この様にすれば、既に配線された電線であっても、両中
空部510a、510bの間の磁性体部分に巻き付けた
後、分割された分割片を分割面にて接合することによ
り、電線を流れる雑音電流を効果的に吸収することがで
きる。
系フェライトに限らず、除去したい雑音電流の帯域に応
じて、磁性材料を選択すると良い。
電流吸収具によれば、電線を包囲する形状の中空部が磁
性体に複数並設されているので、中空部の間の磁性体に
電線を巻き付けるようにして、中空部に電線を複数回通
過させることにより、雑音電流吸収具を取付けることが
できる。従って、電線を磁性体に巻き付けた際に従来は
その外周部にて露出されていた部分を磁性体で包囲し
て、より効果的に電線を流れる雑音電流を吸収でき、そ
して、雑音電流に起因する電子機器等の誤動作や故障を
防止することができる。
よれば、各中空部毎に各中空部を軸方向に個々に貫通す
る分割面を形成し、磁性体を複数の分割片に分割自在に
形成したので、上記効果に加え、分割面で分割された状
態の磁性体に電線を巻き付けた後、電線の外周部を中空
部にて包囲するよう分割面で磁性体を接合させるという
簡単な手順で、容易に雑音電流吸収具を電線に取付けす
ることができるという効果を奏する。そして、既に配線
された電線に対しても、当該雑音電流吸収具を取付ける
ことができるという効果を奏する。
よれば、磁性体として、夫々異なる磁性材料で形成され
た複数の磁性体が備えられ、中空部がその複数の磁性体
に夫々設けられている。即ち、その複数の磁性体の磁性
材料が、磁性体毎に夫々異なるものとされているので、
請求項1に記載の発明の効果に加え、磁性体毎に雑音電
流の吸収性能の周波数特性を異なるものとすることがで
き、広い帯域に亘って雑音電流の吸収特性の向上を図る
ことができるという効果を奏する。
明図である。
明図である。
る。
試料を示す図である。
特性を比較して示すグラフである。
性体、4c…第3磁性体、6a…第1収納部、6b…第
2収納部、6c…第3収納部、8a、8b、8c、8d
…分割面、10a…第1中空部、10b…第2中空部、
12a、12b、12c、12d…溝部、102…雑音
電流吸収具、104a…第1磁性体、104b…第2磁
性体、104c…第3磁性体、104d…第4磁性体、
108a、108b、108c、108d…分割面、1
10a…第1中空部、110b…第2中空部、112
a、112b、112c、112d…溝部、502…雑
音電流吸収具、504a、504b…磁性体、510
a、510b…中空部。
Claims (2)
- 【請求項1】 電線の外周部を包囲する形状の中空部が
形成された磁性体を備え、前記中空部にて前記電線の外
周部を包囲することにより、該電線を流れる雑音電流を
吸収する雑音電流吸収具であって、 前記磁性体に前記中空部を複数並設すると共に、 前記各中空部毎に該中空部を軸方向に個々に貫通する分
割面を形成し、前記磁性体を複数の分割片に分割自在に
形成したこと を特徴とする雑音電流吸収具。 - 【請求項2】 請求項1に記載の雑音電流吸収具におい
て、 前記磁性体として、夫々、異なる磁性材料で形成された
複数の磁性体を備え、 前記中空部は、前記複数の磁性体に夫々設けられている
ことを特徴とする雑音電流吸収具。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10159192A JP2992269B1 (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 雑音電流吸収具 |
US09/322,949 US6160466A (en) | 1998-06-08 | 1999-05-28 | Electric noise absorber |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10159192A JP2992269B1 (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 雑音電流吸収具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2992269B1 true JP2992269B1 (ja) | 1999-12-20 |
JPH11354328A JPH11354328A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15688336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10159192A Expired - Fee Related JP2992269B1 (ja) | 1998-06-08 | 1998-06-08 | 雑音電流吸収具 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6160466A (ja) |
JP (1) | JP2992269B1 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6335672B1 (en) | 1998-12-23 | 2002-01-01 | L.L. Culmat Lp | Holder for ferrite noise suppressor |
JP2001196115A (ja) * | 2000-01-11 | 2001-07-19 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | フラットケーブルの保護構造 |
WO2006078760A1 (en) * | 2005-01-19 | 2006-07-27 | Panduit Corp. | Communication channels with suppression cores |
JP4115455B2 (ja) * | 2005-02-23 | 2008-07-09 | Tdk株式会社 | ノイズ吸収装置 |
EP1750368A1 (en) * | 2005-08-04 | 2007-02-07 | King Core Electronics Inc. | Ferrite bead EMI suppressor |
US7492245B2 (en) * | 2006-01-31 | 2009-02-17 | Amperion, Inc. | Broadband over power lines (BPL) coupling system |
KR200467860Y1 (ko) * | 2011-12-12 | 2013-07-08 | 주식회사 유라코퍼레이션 | 알터네이터 캡 |
JP6206634B2 (ja) * | 2012-11-12 | 2017-10-04 | 北川工業株式会社 | フェライトコア及びノイズ対策部品 |
CN104184001B (zh) * | 2013-05-24 | 2016-11-23 | 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 | 线缆连接器组件 |
JP6142391B2 (ja) * | 2013-08-08 | 2017-06-07 | 北川工業株式会社 | 保持具、及び雑音電流吸収具 |
US9837878B2 (en) | 2014-04-16 | 2017-12-05 | Black & Decker Inc. | Electromagnetic interference (EMI) suppression in a power tool |
WO2015104936A1 (ja) * | 2014-01-07 | 2015-07-16 | 株式会社村田製作所 | フェライトコア、及び、ノイズフィルタ |
DE102015205815A1 (de) * | 2015-03-31 | 2016-10-06 | Siemens Aktiengesellschaft | Fixiervorrichtung für einen Mantelwellenfilter, Mantelwellenfiltervorrichtung mit einer solchen Fixiervorrichtung und Kraftfahrzeug mit einer solchen Mantelwellenfiltervorrichtung |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0289807A (ja) * | 1988-09-27 | 1990-03-29 | Fuji Electric Co Ltd | 非真円軸受 |
JPH0529152A (ja) * | 1991-07-20 | 1993-02-05 | Sony Corp | シールド部品 |
US5373277A (en) * | 1991-08-07 | 1994-12-13 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Signal discriminator |
US5703557A (en) * | 1993-07-08 | 1997-12-30 | Tokin Corporation | Noise absorbing device |
JP3126922B2 (ja) * | 1996-07-19 | 2001-01-22 | 竹内工業株式会社 | ノイズ吸収装置 |
US5764125A (en) * | 1997-01-22 | 1998-06-09 | Ferrishield, Inc. | Suppressor case with rocking ferrite |
US5900796A (en) * | 1997-02-26 | 1999-05-04 | Fair-Rite Products Corporation | Electric noise suppressor |
JP3246599B2 (ja) * | 1997-03-14 | 2002-01-15 | ティーディーケイ株式会社 | ノイズ吸収装置 |
-
1998
- 1998-06-08 JP JP10159192A patent/JP2992269B1/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-05-28 US US09/322,949 patent/US6160466A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11354328A (ja) | 1999-12-24 |
US6160466A (en) | 2000-12-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2992269B1 (ja) | 雑音電流吸収具 | |
US4047138A (en) | Power inductor and transformer with low acoustic noise air gap | |
JP3063619B2 (ja) | チョークコイル | |
US20080024255A1 (en) | Magnetic Element | |
JP3063632B2 (ja) | チョークコイル | |
US6160465A (en) | High-frequency choke coil | |
JP2008244247A (ja) | 巻線部品 | |
JP2589685B2 (ja) | 雑音吸収具 | |
JPH0362607A (ja) | フイルタ | |
US5994992A (en) | Choke coil | |
JPS60224208A (ja) | 雑音遮断用トランスの製造方法 | |
JP2599483B2 (ja) | ラインフィルタ | |
JP3063625B2 (ja) | チョークコイル | |
JPH0291905A (ja) | ノイズフィルタ用インダクタ | |
KR102698084B1 (ko) | 변압기용 나노코어 어셈블리 | |
JPH0480525B2 (ja) | ||
JP3580061B2 (ja) | チョークコイル | |
JP2657739B2 (ja) | ノイズレストランス | |
JP2009117632A (ja) | ノイズフィルタ | |
JPH0378984A (ja) | 電源ケーブル | |
JP2024025534A (ja) | ノイズ対策部材 | |
JPS60260119A (ja) | 雑音阻止複合トランス | |
US6281777B1 (en) | Inductive component for the attenuation of common mode and push-pull interference | |
JPH1032395A (ja) | 雑音吸収具 | |
JP6762688B2 (ja) | コイル部品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071015 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015 Year of fee payment: 14 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |