JP2990878B2 - 水中航走体の自動操縦装置 - Google Patents

水中航走体の自動操縦装置

Info

Publication number
JP2990878B2
JP2990878B2 JP3199973A JP19997391A JP2990878B2 JP 2990878 B2 JP2990878 B2 JP 2990878B2 JP 3199973 A JP3199973 A JP 3199973A JP 19997391 A JP19997391 A JP 19997391A JP 2990878 B2 JP2990878 B2 JP 2990878B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motion
state quantity
unit
motion model
motion state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3199973A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0516878A (ja
Inventor
せつお 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP3199973A priority Critical patent/JP2990878B2/ja
Publication of JPH0516878A publication Critical patent/JPH0516878A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2990878B2 publication Critical patent/JP2990878B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中航走体の自動操縦
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水中航走体の自動操縦装置は、図
4に示すように固定の運動モデルを持つ運動状態量推定
部14と、設定値および運動状態量の推定値を入力して
制御指令信号を出力する制御部11を有している。
【0003】この自動操縦装置では、たとえば深度や針
路などの設定値rと運動状態量推定部14からの推定値
e が制御部11に入力されると、制御部11はこれら
の情報から制御指令信号を生成する。この制御指令信
で動作した水中航走体の運動特性12に基づく状態
量のうちのある一部は、運動状態量としてセンサ13
により検出され、このセンサ出力が制御指令信号
共に運動状態量推定部14に入力される。運動状態量推
定部14では、これらの情報に基づいて水中航走体の運
動状態量の推定値 e を計算し、制御部11にフィード
バックする。この動作が繰り返され、水中航走体の自動
操縦が行なわれる。なお、符号の下線はベクトルである
ことを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の水中航走体
の自動操縦装置では、運動状態量推定部14で運動状態
量の推定計算を行なう際に必要となる運動モデルが固定
であるため、この運動モデルが水中航走体の運動特性を
正確に表現していないという問題点があった。また運動
特性を正確に表現しようとすると、多くの項の付加が必
要となり、運動状態量の推定計算に時間が掛かるため、
自動操縦に必要な制御指令信号を瞬時に生成するとい
う観点からは適さない。このため従来の自動操縦装置で
は、運動状態量の推定計算に誤差が伴いやすく、この誤
差の影響で制御系が不安定になるという問題点があっ
た。
【0005】本発明は、このような従来の技術が有する
課題を解決するために提案されたものであり、運動状態
量の推定計算に水中航走体の運動特性に追従する運動モ
デルを用いることで、運動状態量の推定精度を向上でき
るとともに、運動モデルの簡略化が図れる水中航走体の
自動操縦装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、設定値と水中航走体の運動状態量推定値と
を入力し、制御指令信号を生成する制御部と、水中航走
体の運動状態量を検出するセンサの信号と上記制御指令
信号と更新された運動モデル係数推定値とを入力し、運
動状態量を推定して、運動状態量推定値を上記制御部に
出力する運動状態量推定部と、上記制御指令信号と更新
された運動モデル係数推定値とを入力し、運動モデルの
持つ運動状態量を計算する運動モデル計算部と、上記運
動状態量推定部からの運動状態量推定値と前記運動モデ
ル計算部から出力される運動状態量との誤差が最小とな
るように運動モデル係数を修正し、更新した運動モデル
係数推定値を、上記運動状態量推定部と上記運動モデル
計算部とに出力する運動モデル修正部とを有する構成と
してある。
【0007】ここで、運動モデル計算部と運動モデル修
正部とは、時間的に変化する水中航走体の運動特性に追
従するように運動モデルを修正するための運動モデル修
正手段を構成している。
【0008】
【作用】上述した構成によれば、運動モデル修正部から
は水中航走体の運動特性に追従した運動モデル係数推定
値を運動状態量推定部に出力できるので、この運動状態
量推定部で計算される状態推定値の精度を高めることが
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明による水中航走体の自動操縦装
置の具体的な実施例を図面に基づき詳細に説明する。図
1の系統図に、この自動操縦装置の一実施例を示す。こ
の図で、運動状態量推定部4は、時間とともに変化する
水中航走体の運動特性2に正確に追従できる時変(time
varint)な運動モデルを持っている。この時変な運動モ
デルを表わす運動モデル係数推定値(係数行列)Ae
e ,Ge は、運動モデル修正部6から運動状態量推定
部4に入力される。運動状態量推定部4では、これら運
動モデル係数推定値Ae ,Be ,Ge と、センサ3から
取り込まれるセンサ出力と、制御部1から入力される
制御指令信号とから水中航走体の運動状態量の推定値
e e を計算し、この状態推定値 e e を制御
部1にフィードバックする。また計算された状態推定値
e は誤差計算部5にも入力され、不釣合量の推定値に
対応する状態推定値 eは運動モデル計算部7へも入力
される。
【0010】ここで、運動状態量推定部4で計算される
状態推定値 e e と、制御指令信号と、運動モデ
ル係数推定値Ae ,Be ,Ge と間には、水中航走体の
運動特性2を記述する状態推定値の時間微分をd e
dtとすると、次式の関係が成立する。 d e/dt=Ae e+Be +Ge e
【0011】誤差計算部5では、状態推定値 eと運動
モデル計算部7からの運動状態量 eとの誤差を次式
により計算し、求めた誤差を運動モデル修正部4に入
力する。 e e
【0012】運動モデル修正部6では、この誤差の2
乗平均値Jを計算して、数1に示すように2乗平均値J
が最小となるように運動モデル係数推定値Ae ,Be
eを修正する。ここで、平均値Jを計算する上での期
間Tは、サンプリング周期の10倍程度に設定される。
【0013】
【数1】
【0014】更新された運動モデル係数推定値Ae ,B
e ,Ge は、運動モデル計算部7と運動状態量推定部4
に入力される。
【0015】運動モデル計算部7では、更新された運動
モデル係数推定値Ae ,Be ,Geと制御部1からの制
御指令信号と運動状態量推定部4からの状態推定値
e とから運動モデルの持つ運動状態量を計算し、誤差
計算部5にフィードバックする。ここで、運動モデル計
算部7で計算される運動状態量と、制御指令信号
と、状態推定値 e と、運動モデル係数推定値Ae ,B
e ,Ge との間には、運動モデルの状態変数である運動
状態量の時間微分をd/dtとすると、次式の関係
が成立する。 d/dt=Ae +Be +Ge e なお、運動状態量の記述には、深度速度、針路速度、
姿勢角速度、速力などの変数が用いられる。
【0016】この操作によって、時間とともに変化する
水中航走体の運動特性を正確に表わす運動モデル係数推
定値Ae ,Be ,Ge を運動状態量推定部4に与えるこ
とができる。制御部1は、図2に示すようにデータ設定
部1aと制御方程式計算部1bと信号変換部1cとから
構成される。データ設定部1aで、水中航走体を自動操
縦するための深度や針路などのデータ設定が行なわれる
と、これらの設定値は制御方程式計算部1bに入力さ
れる。
【0017】制御方程式計算部1bでは、運動状態量推
定部4から取り込まれた状態推定値 e e に適正な
フィードバックゲインをかけた後に、データ設定部1a
からの設定値と、この状態推定値 e e とを用い
て、PID(比例+積分+微分)制御則などに基づき制
御指令値を生成する。この制御指令値は、信号変換部1
cで舵などを動かすための信号に変換され、この制御指
令信号によって運動特性12を持つ水中航走体の自動
操縦が行なわれる。ここで、水中航走体の運動特性12
を表わすベクトル変数である運動状態量の時間微分を
/dtとすると、状態量と、制御指令信号と、
運動特性12に作用する不釣合量と、水中航走体の運
動係数A,B,Gとの間には、次式の関係式が成立す
る。 d/dt=A+B+G
【0018】なお、不釣合量には図3に示すように重
量不釣合量Zと前後不釣合トリムモーメントMがある。
重量不釣合量Zは、重力をG、浮力をBとすると、 Z=G−B で与えられ、前後不釣合トリムモーメントMは、水中航
走体S内に設けられた後部タンクS1の水量をM1、重心
Pから後部タンクS1までのモーメントをl1とし、前部
タンクS2の水量をM2、重心Pから前部タンクS2まで
のモーメントをl2とすると、 M=M22−M11 で与えられる。
【0019】このような運動特性12を持つ水中航走体
が、制御指令信号によって運動したときの運動状態量
は、センサ3によって検出され、計測ノイズを含む
センサ出力が、運動状態量推進部4に取り込まれる。
運動状態推進部4では、計測ノイズ成分を除去した運動
状態量を運動状態推定値 e e の算出に用いる。
なお、実施例中の記載で符号の下線はベクトルであるこ
とを示している。
【0020】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、要旨の範囲内で種々の変形実施が可能
である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、水
中航走体の運動特性の時間的変化に正確に追従した運動
モデルを運動モデル修正部において生成することがで
き、この時変な運動モデルを用いて運動状態量推定部で
状態推定値を高い精度で算出することができるという利
点がある。これにより状態推定値の誤差を極力小さくす
ることができため、制御系の安定性を増すことができ、
自動操縦に必要な最適な制御が可能となる。また運動モ
デル係数を運動特性に見合った値に変化させることがで
きるため、従来の運動モデルの計算項を係数の変化によ
って吸収することができ、計算項の数を減らすことがで
きるという利点がある。これにより運動状態量推定部で
の状態推定値の計算速度を速めることができ、瞬時に制
御指令信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水中航走体の自動操縦装置の一実
施例を示すブロック図である。
【図2】図1の自動操縦装置の制御部を示すブロック図
である。
【図3】不釣合量を説明するための図である。
【図4】従来の自動操縦装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 制御部 1a データ設定部 1b 制御方程式計算部 1c 信号変換部 2 運動特性 3 センサ 4 運動状態量推定部 5 誤差計算部 6 運動モデル修正部 7 運動モデル計算部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定値と水中航走体の運動状態量推定値
    とを入力し、制御指令信号を生成する制御部と、 水中航走体の運動状態量を検出するセンサの出力信号
    と、上記制御指令信号と、更新された運動モデル係数推
    定値とを入力して運動状態量を推定し、運動状態量推定
    値を上記制御部に出力する運動状態量推定部と、 上記制御指令信号と更新された運動モデル係数推定値と
    を入力し、運動モデルの持つ運動状態量を計算する運動
    モデル計算部と、 上記運動状態量推定部からの運動状態量推定値と前記
    動モデル計算部から出力される運動状態量との誤差が最
    小となるように運動モデル係数を修正し、更新した運動
    モデル係数推定値を、上記運動状態量推定部と上記運動
    モデル計算部とに出力する運動モデル修正部とを有する
    ことを特徴とする水中航走体の自動操縦装置。
JP3199973A 1991-07-15 1991-07-15 水中航走体の自動操縦装置 Expired - Lifetime JP2990878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3199973A JP2990878B2 (ja) 1991-07-15 1991-07-15 水中航走体の自動操縦装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3199973A JP2990878B2 (ja) 1991-07-15 1991-07-15 水中航走体の自動操縦装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0516878A JPH0516878A (ja) 1993-01-26
JP2990878B2 true JP2990878B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=16416671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3199973A Expired - Lifetime JP2990878B2 (ja) 1991-07-15 1991-07-15 水中航走体の自動操縦装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2990878B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7013296B2 (ja) 2018-03-22 2022-01-31 三菱重工業株式会社 パラメータ同定装置及びその方法並びにプログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6761216B2 (ja) 2015-12-09 2020-09-23 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 水中航走体の経路設定方法、それを用いた水中航走体の最適制御方法及び水中航走体並びに移動体の経路設定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7013296B2 (ja) 2018-03-22 2022-01-31 三菱重工業株式会社 パラメータ同定装置及びその方法並びにプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0516878A (ja) 1993-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6804594B1 (en) Active steering for handling/stability enhancement
JPH0615340B2 (ja) 操舵反力制御装置
CN105807789B (zh) 基于t-s模糊观测器补偿的uuv控制方法
KR960033976A (ko) 차량의 선회에 따라서 변화하는 운동 상태량의 추정방법
JP2017206154A (ja) 水中航走体制御装置、水中航走システム、水中航走体制御方法及びプログラム
JP3765122B2 (ja) 潜水体及びその潜水位置制御方法
KR20000068361A (ko) 차량의 센서 모니터링 방법 및 장치
JP2990878B2 (ja) 水中航走体の自動操縦装置
JP3436722B2 (ja) 制御装置
EP3730383B1 (en) Turning control system
JPH06284762A (ja) 電動機の速度制御装置
CN113608534B (zh) 一种无人艇跟踪控制方法及系统
JP3008401B2 (ja) 車両状態量推定装置
JP2017001561A (ja) 車両制御装置
JP2958600B2 (ja) モータ制御装置
CN112558620A (zh) 一种欠驱动自主水下航行器的航向修正路径跟踪方法
CN111332278A (zh) 一种分布式驱动电动车辆横向稳定控制方法及系统
CN114661056B (zh) 一种考虑推进器伺服控制的差动水面无人船轨迹跟踪方法
JP4157397B2 (ja) 移動体の速度計算回路および移動体
JPH0820391A (ja) 船舶の操船システム
US5917301A (en) Method for generating a motion profile of a motor
JPH0663932B2 (ja) 車両状態量推定装置
RU2071108C1 (ru) Система иерархического управления движением подводного аппарата
JPH0686218B2 (ja) 操舵反力制御装置
JP2552329B2 (ja) 車両用後輪舵角制御装置