JP2990566B2 - トリ高級アルキルスズアジドおよびその用途 - Google Patents

トリ高級アルキルスズアジドおよびその用途

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JP2990566B2
JP2990566B2 JP5166639A JP16663993A JP2990566B2 JP 2990566 B2 JP2990566 B2 JP 2990566B2 JP 5166639 A JP5166639 A JP 5166639A JP 16663993 A JP16663993 A JP 16663993A JP 2990566 B2 JP2990566 B2 JP 2990566B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なトリ高級アルキ
ルスズアジドに関する。さらに、本発明は、トリ高級ア
ルキルスズアジドを使用した、シアノベンゼン化合物か
らテトラゾールベンゼン化合物を工業的かつ安全に製造
する方法に関し、より具体的には、アンジオテンシンII
拮抗作用に基づく降圧作用を有するテトラゾール誘導体
あるいはその製造中間体の安全かつ工業的に有利な製造
法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−117876号公報には、抗
高血圧化合物のためのテトラゾール中間体の製造法の例
として下記に示すスキームの方法が記載されている。 (反応A)
【化4】 すなわち、ニトリル体と過剰のトリメチルスズアジドを
反応させ、反応後結晶として析出するトリメチルスズテ
トラゾール誘導体をろ過により残存するトリメチルスズ
アジドと分離した後、塩化水素でトリメチルスズ基を脱
離して所望のテトラゾール体を得ている。また、特開昭
63−23868号公報には下記の方法が記載されてい
る。 (反応B)
【化5】
【0003】しかし、上記反応Aでは、一貫収率が78
%と不充分であること、2段階の反応を行わなければな
らないことなどから工業的製造法としては問題がある。
また、過剰のトリメチルスズアジドは一部トリメチルス
ズテトラゾール誘導体に混入していると考えられる。ト
リメチルスズテトラゾール誘導体を塩化水素で加水分解
した場合、混入したトリメチルスズアジドが分解し、有
毒で極めて爆発性の高いアジ化水素が発生することが考
えられ、工業的な製造法としては安全性の面から非常に
問題がある。一方、上記反応Bにおいては、適応できる
化合物の範囲が有機スズアジドに比べ限定される。たと
えば、イミダゾール環の2位置換基が低級アルコキシで
ある化合物の場合には分解を引き起こし、目的物の収率
が低下する。また、反応中に爆発性のアジ化アンモニウ
ム[N.イルヴィング・サックス,リチャード・J.ル
イス,Sr.,デンジャラス・プロパティ・オブ・インダ
ストリアル・マテリアルズ,2巻,232頁,1989
年(N. Irving Sax, Richard J. Lewis, Sr.,Dengerous
Properties of Industrial Materials, Van Nostland
Reinhold (1989))]が昇華し、冷却器あるいは反応機
上部等に付着するため、安全性の面から工業的製造法と
しては非常に問題がある。
【0004】そして、いずれの方法においても収率向上
および反応時間短縮のために過剰のアジド化合物を使用
するのが一般的であるが、反応系内に存在する未反応の
アジド化合物からは、反応液を酸性にすることにより有
毒で極めて爆発性の高いアジ化水素が発生する。このア
ジ化水素は揮発性の液体(沸点37℃)であるため、作
業者に危険を及ぼすことは明らかである。アジ化水素は
0.05−0.1mg/kgの量を投与すればヒトに虚脱状
態を引き起こすと言われており、また、アジ化水素はそ
れ自体極めて爆発し易いものであるが、溶液中でも17
%以上であれば極めて爆発性が高いと言われている。こ
れは有機物中のアジ化水素濃度が高い場合も非常に危険
であることを示している。さらに、アジ化水素は重金属
と爆発性の塩を作ることも知られている。特に、トリア
ルキルスズアジドまたはトリフェニルスズアジドなどの
有機スズアジドを用いる場合は、トリアルキルスズテト
ラゾール誘導体またはトリフェニルスズ化合物を無機酸
で加水分解してテトラゾール誘導体を得る際、過剰の有
機スズアジドに由来するアジ化水素を反応液から追い出
しアルカリで捕集するなどの対策が必要であるが、操作
が煩雑で非常に危険であることから工業的製法とするこ
とはできない。
【0005】また、国際公開WO92/02508号公
報には下記の方法が記載されている。
【化6】 すなわち、ニトリル体とトリブチルスズアジドとを反応
させ、次いで水性鉱酸を反応液に添加することによっ
て、トリブチルスズテトラゾール誘導体を単離せずに、
トリブチルスズ基を除去して、所望のテトラゾール体を
得ている。
【0006】しかしながら、トリブチルスズアジドは蒸
気圧が高く(bp 118−120℃/0.18mmH
g)、臭いが強い。この臭いは非常に特異的で他のも
の、例えば作業者の衣服、反応機、遠心機あるいは乾燥
機等に移りやすく、一旦移ると除きにくい。また、トリ
ブチルスズアジドは直接皮膚に触れると皮膚が発赤し、
かゆくなり、水ぶくれになるといったかぶれの症状を引
き起こす。さらに、 一般に低級アルキルスズ化合物は毒
性が強い[N.イルヴィング・サックス,デンジャラス
・プロパティ・オブ・インダストリアル・マテリアル
ズ,1989年(N. Irving Sax, Dengerous Properties
of Industrial Materials (1989)]ことが知られてい
る。トリブチルスズアジドは通常トリブチルスズクロリ
ドとアジ化ソーダから合成されるが、原料トリブチルス
ズクロリドも臭いが強く、かぶれの原因となると共に、
LD50は129mg/kg(ラット、経口、アルブライ
ト・アンド・ウィルソン・リミテッド,テクニカル・サービ
ス・ノート,"トルブチルスズクロリド−セーフティ・ア
ンド・エンバイロメンタル・プロテクション",1977
年3月(Albright and Wilson Ltd., Technical Servic
e Note,“Tributyltin Chloride −Safety and Environ
mental Protection, ”March, 1977))と毒性が強い。
さらにトリブチルスズクロリドは皮膚からも吸収され
る。トリブチルスズアジドの使用はトリブチルスズアジ
ド自体の衣服に付く特異的な臭い、 機器洗浄の繁雑さ、
かぶれ、そして原料化合物の臭い、かぶれ、毒性、皮膚
からの吸収の危険性で作業者に非常な苦痛を強いること
になる。従ってトリブチルスズアジドは作業者の安全を
確保しにくいという点で工業的に使用することは難し
い。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、作業者に
安全なテトラゾール化剤およびテトラゾール誘導体の安
全な工業的製造法を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み、下記化合物(I)の工業的製造法を鋭意研究し
た結果、意外にも、適当に置換されたシアノベンゼン化
合物(II)に、過剰の式(R)3SnN3(式中、Rは炭素
数7〜18のアルキルを示す)で表されるトリ高級アル
キルスズアジド(以下、一般式(Q)と称することがあ
る)を1,3−双極性シクロ付加することにより製造さ
れたトリアルキルスズテトラゾール誘導体の反応液に亜
硝酸ソーダ水溶液と低級アルコール類を加えた後、反応
液を塩酸酸性にすることで、残存するアジド化合物由来
のアジ化水素を系外に出すことなく安全に分解するとと
もに、トリアルキルスズテトラゾール誘導体を分離する
ことなしに加水分解し、所望のテトラゾール誘導体が1
段階で工業的に安全に製造できることを見い出し、本発
明を完成させるに至った。すなわち、反応液を加水分解
する前に過剰に使用したトリアルキルスズアジド量に対
し1.5〜3当量の亜硝酸ソーダを加えた後、加水分解する
ために液性を酸性にすると、発生するアジ化水素は瞬間
的に亜硝酸と定量的に反応して、酸化二窒素と窒素およ
び水に分解される。一般にアジ化水素は、過剰の第二鉄
の塩を含有する水溶液と混ぜると血赤色を呈するので、
この呈色反応がその検出に使用されるが、亜硝酸が残存
している液ではこの呈色反応は認められない。すなわち
アジ化水素は完全に分解している。
【0009】すなわち、本発明は、テトラゾール化剤と
して有用な新規な一般式(R)3SnN3(式中、Rは炭素
数7〜18のアルキルを示す)で表されるトリアルキル
スズアジド(一般式(Q)と称することがある)に関す
る。上記一般式(Q)において、Rで示されるアルキル
基としては、直鎖状あるいは分枝状のC7-18アルキル基
が挙げられ、例えば、ヘプチル,オクチル,ノニル,デ
シル,ウンデシル,ドデシル,トリデシル,テトラデシ
ル,ペンタデシル,ヘキサデシル,ヘプタデシル,オク
タデシルなどが挙げられるが、好ましくは、直鎖状のも
のがよい。その中でも、炭素数10個以下のアルキル基
が好ましく、さらに、n−オクチル基が最も好ましい。
Rがn−オクチル基であるトリオクチルスズアジドは、
毒性が低く、臭いも少なく、またさらに反応液からの回
収・除去が容易であるので、有利に用いられる。
【0010】一般式(Q)で表される化合物は、下記の
ように製造することができる。オーガニック・シンセシ
ス・コレクティブ,第IV巻,1963年,881頁(O
rganic Syntheses,Coll. Vol. IV, 1963, p.88
1)に記載の方法に準じてハロゲン化アルキルよりテト
ラアルキルスズを合成し、 続いてジー・ジェー・エム・フ
ァン・デア・ケルク・アンド・ジェー・ジー・エイ・ルイテ
ン,ジャーナル・オブ・アプライド・ケミストリー,第6
巻,93頁,1956年(G.J.M. Van DerKerk a
nd J.G.A.Luijten, Journal of Applied Chemis
try 6, 93(1956))に記載の方法に準じてトリアルキ
ルスズクロリドを合成する。更にジェー・シ゛ー・エイ・ルイ
テンら,レキュエイル・デス・トラバオクス・キミークエ
ス・デス・ペイズ・バス,第81巻,202頁,1962
年(J.G.A.Luijten ら, Recueil des Travaux C
himiques des Pays-Bas, 81, 202(1962))に記載
の方法でトリ高級アルキルスズアジドが合成できる。ト
リアルキルスズクロリドとアジ化ナトリウムとの反応
は、溶媒中で実施してもよいし、溶媒を使用しなくても
よい。溶媒としては、反応に関与しないものであればい
かなるものであってもよいが、ジエチルエーテル,トル
エン,水などが好ましい。溶媒量は特に制限されない
が、反応基質量に対して0.2倍から10倍が好ましく
用いられる。アジ化ナトリウムの量としては、特に限定
されないが、経済的には、トリアルキルスズクロリド量
に対し、1〜3当量を用いることが好ましい。反応温度
は、特に限定されないが、通常2〜130℃、好ましく
は5〜120℃である。反応時間としては、特に制限さ
れないが、1〜10時間が好ましい。
【0011】一般式(Q)で表されるトリ高級アルキル
スズアジドは蒸気圧が低く、臭いが少ないので扱い易
く、かぶれることもないので作業者にとって安全であ
る。また、テトラゾールの収率もトリ低級アルキルスズ
アジドと同等か、あるいはそれ以上である。一般的にア
ジドは爆発物として知られているが、トリ高級アルキル
スズアジドはトリ低級アルキルスズアジドに比べ、爆発
性はより少ないと考えられる。このことは示差走査熱量
測定(DSC:ディファレンシャル・スキャンニィング
・カロリメーター(Differential Scanning Calorimete
r))でトリブチルスズアジドが295℃で発熱分解する
のに対して、 トリオクチルスズアジドは303℃で発熱
分解することから支持される。また、トリブチルスズア
ジドとトリオクチルスズアジドの急性毒性をラットの経
口投与で比較したところ、トリブチルスズアジドのLD
50は、雄で400mg/kg、雌で200−400mg
/kgの範囲であるのに対し、トリオクチルスズアジド
の場合は雄で500−1000mg/kg、雌で250
−500mg/kgの範囲であった。雄雌ともに、トリ
オクチルスズアジド(500mg/kg以上)またはト
リブチルスズアジド(100mg/kg以上)を与えた
ところ、活動性低下、低反応性、異常姿勢などの様な症
状が観察された。更にトリブチルスズアジドが100m
g/kg以上で唾液分泌亢進、尿失禁、活動性低下、触
刺激に対する反応性低下、下痢を、また200mg/k
g以上で腹臥あるいは横臥位姿勢、腹筋緊張度低下の様
な症状を起こすのに対して、トリオクチルスズアジドは
250mg/kg以下でこの様な症状を起こさなかっ
た。また、死亡例でトリブチルスズアジドが消化管内液
体貯留の様な消化管に対する直接刺激作用を示すのに対
し、トリオクチルスズアジドはこの様な症状を示さなか
った。
【0012】トリ高級アルキルスズアジドの一つである
トリオクチルスズアジドの原料はトリオクチルスズクロ
リドであるが、本品のLD50は4000mg以上(ラッ
ト、経口、エイ・ボクラン・アンド・エイチ・プラ
ム,"インダストリアル・マニュファクチュア・アンド・ユ
ース・オブ・オルガノティン・コンパウンズ", シェーリン
グ・エイ・ジー,ベルクカーメン,ウエスト・ジャーマニー,
1975年3月(A.Bokranz and H.Plum, “Indus
trial Manufacture and use of Organotin Compoun
ds,”Schering AG, Bergkamen, W. Germany, Ma
rch, 1975))なのでトリオクチルスズアジドを製
造するさいも安全であることがわかる。したがって、ト
リ高級アルキルスズアジドはテトラゾール化剤として、
非常に優れている。
【0013】さらに、本発明は、シアノベンゼン化合物
に一般式(Q)で表される化合物を反応させた後、亜硝
酸またはその塩の存在下に反応液を酸性にすることを特
徴とするテトラゾールベンゼン化合物の製造法、より具
体的には、式(II)で表される化合物に一般式(Q)で
表される化合物を反応させた後、亜硝酸またはその塩の
存在下に反応液を酸性にすることを特徴とする式(I)
で表される化合物の製造法を提供する。
【化7】 [式中、Aは水素,フタルイミド,または式
【化8】 (式中、R1は置換されていてもよく、ヘテロ原子を介し
てイミダゾール環に結合していてもよいアルキルを示
し、R2およびR3はそれぞれ水素,ハロゲン,ホルミ
ル,アルコキシカルボニル,または水酸基で置換されて
いてもよいアルキルを示し、またR2およびR3が結合し
てイミダゾール環上の隣接する2個の炭素原子とともに
置換されていてもよいベンゼン環を形成していてもよ
い)で表される基を示す]。
【0014】シアノベンゼン化合物としては、ベンゼン
環上にシアノ基を有する化合物であって、一般式(Q)
で表されるトリ高級アルキルスズアジドと反応してテト
ラゾール環を形成し得るものであればいずれでもよい
が、なかでも上記式(II)で表される化合物が好まし
い。上記式(I)中、R1としては、置換されていてもよ
く、ヘテロ原子(例、−O−,−S−,−NH−など)
を介して結合していてもよいアルキルなどが挙げられる
が、より具体的には低級(C1-4)アルキル,低級
(C1-4)アルコキシ,低級(C1-4)アルキルチオ,低級
(C1-4)アルキルアミノなどが挙げられ、なかでもエト
キシ,ブチルなどが好ましい。また、R2およびR3とし
ては、水素,ハロゲン(例、Cl,Br,Iなど),ホ
ルミル,アルコキシカルボニル(例、低級(C1-4)アル
コキシカルボニルなど),水酸基で置換されていてもよ
いアルキル(例、低級(C1-4)アルキル,ヒドロキシメ
チルなど)などが挙げられる。
【0015】上記式(II)中、R2およびR3がベンゼン
環を形成する場合、該ベンゼン環上への置換基(好まし
くは、1〜2個)としては、低級(C1-4)アルキル,ハ
ロゲン,低級(C1-4)アルコキシ,置換されていてもよ
い低級(C1-4)アルコキシカルボニル、フェニル−低級
(C1-4)アルコキシカルボニルなどが挙げられるが、式
(II)のAとしては式
【化9】 [R1は前記と同意義、R4は水素、または水酸基,アミ
ノ,ハロゲン,低級(C2-6)アルカノイルオキシ
(例、アセチルオキシ,ピバロイルオキシなど),1−
低級(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ(例、メト
キシカルボニルオキシ,エトキシカルボニルオキシな
ど),1−低級(C3-6)シクロアルコキシカルボニル
オキシ(例、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシな
ど)もしくは低級(C1-4)アルコキシなどで置換され
ていてもよい低級(C1-4)アルキル基(好ましくは、メ
チル,エチル)を示す。]で表される基が好ましく、特
に好ましくは式
【化10】 [R4は前記と同意義を示す。]で表される基である。
【0016】一般式(Q)で表されるトリアルキルスズ
アジドは、シアノベンゼン化合物と反応してテトラゾー
ル環を形成し得るものである。本発明の製造法におい
て、一般式(Q)中、Rで示されるアルキル基として
は、直鎖状あるいは分枝状のC7-18アルキル基が挙げら
れ、例えば、ヘプチル,オクチル,ノニル,デシル,ウ
ンデシル,ドデシル,トリデシル,テトラデシル,ペン
タデシル,ヘキサデシル,ヘプタデシル,オクタデシル
などが挙げられるが、好ましくは、直鎖状のものがよ
い。その中でも、炭素数10個以下のアルキル基が好ま
しく、さらに、n−オクチル基が最も好ましい。Rがn
−オクチル基であるトリオクチルスズアジドは、毒性が
低く、臭いも少なく、またさらに反応液からの回収・除
去が容易であるので、有利に用いられる。
【0017】亜硝酸またはその塩としては、ナトリウ
ム,カリウムなどのアルカリ金属との塩などが好まし
く、なかでも亜硝酸ソーダが好ましい。また、亜硝酸ま
たはその塩の存在下に反応液を酸性にする場合、無機酸
でpH4程度以下,好ましくはpH1〜3程度に調整す
るのが望ましく、無機酸としては例えば、塩酸,硫酸,
リン酸などが挙げられるが、なかでも塩酸が好ましい。
上記反応は溶媒中で行われる。溶媒としては、反応に関
与しないものであればいかなるものであってもよいが、
トルエン,キシレン,ジメチルホルムアミド,ジメチル
イミダゾリジノンなどの比較的に高沸点の有機溶媒が好
ましい。溶媒量は特に制限はないが、好ましくは反応基
質の3〜10倍である。反応温度は通常90℃〜150
℃であり、好ましくは100℃〜130℃である。一般
式(Q)で表されるトリアルキルスズアジドの使用量は
特に制限はないが、シアノベンゼン化合物に対して1〜
3当量を用いることが経済的である。反応時間は特に制
限されないが、一般には5〜40時間であることが好ま
しい。さらに、本発明は、シアノベンゼン化合物,トリ
高級アルキルスズクロリド,アジ化ナトリウムおよび溶
媒の混合物を、上記した条件下で、一つの容器中で撹拌
し反応させる(one pot reaction)ことにより実施し、
所望のテトラゾール誘導体を得ることができる。
【0018】トリアルキルスズアジドが酸で分解されて
生じるアジ化水素を、亜硝酸またはその塩により分解す
る時の条件は特に制限はないが、温度は5〜40℃を保
持するのが望ましい。加水分解が終了し、亜硝酸の残存
が確認できれば分解は終了である。亜硝酸またはその塩
の量は一般に過剰に使用したアジド化合物に対し、当量
以上あればよいが、1.2〜3倍が安全かつ経済的であ
る。亜硝酸またはその塩の存在下に反応液を酸性にする
ことによって、過剰に存在するアジ化物を安全に分解で
きるので、反応混合物中のトリアルキルスズテトラゾー
ル誘導体は単離する必要がなく、しかも容易に加水分解
され、テトラゾールベンゼン化合物に導くことができ、
多くの場合は、目的化合物を結晶として析出させること
ができる。テトラゾールベンゼン化合物の分離精製は通
常の手段(例、ろ過,抽出,濃縮,再結晶,カラムクロ
マトグラフィーなど)を用いて行うことができる。なか
でもトリオクチルスズアジドを使用した場合は、トリオ
クチルスズ化合物の脂溶性がトリ低級アルキルスズ化合
物に比べて高いため、目的化合物中に残留する有機スズ
の除去が容易になることが期待できる。
【0019】
【発明の効果】本発明のトリ高級アルキルスズアジドを
用いることにより、テトラゾールベンゼン化合物,とり
わけアンジオテンシンII拮抗作用に基づく降圧作用を有
するテトラゾール誘導体あるいはその製造中間体が安全
にしかも収率よく得られ、本発明はテトラゾールベンゼ
ン化合物の工業的製造法として有用である。
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
もとより本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】実施例1 トリ−n−オクチルスズアジドの合成 アジ化ナトリウム10.19gを純水30mlに溶解
し、8℃に冷却した。トリオクチルスズクロリド50.
0gを10分間で滴下し、同温度で2時間撹拌した。反
応液を塩化メチレン88ml、次いで25mlで抽出
し、10%食塩水25mlで洗浄後、濃縮してトリオク
チルスズアジド50.05gを得た。 IR(film):2924, 2856, 2080, 1466 cm-1
【0022】実施例2 トリ−n−ドデシルスズアジドの合成 塩化ドデシル30gをジエチルエーテル60mlに溶か
した液10mlをマグネシウム3.18gに加え、臭素
2滴を添加した。しばらく撹拌した後、還流が始まった
ときに、残りの溶液を滴加した。発熱反応が終わったあ
と、加熱し還流下30分間撹拌した。反応液を氷冷した
後、塩化第2錫5.29gを滴加し、還流下1時間撹拌
し、さらにジエチルエーテルを留去し、65℃で1.5
時間撹拌した。冷却後ジエチルエーテルと10%塩酸を
加え分液後、有機層を塩化カルシウムで乾燥し、減圧濃
縮した。これに塩化第2錫1.76gを加え200℃で
3時間撹拌後一旦冷却しさらに200℃で3時間撹拌し
た。冷却後、塩化メチレンを加え不溶物を除去、水洗後
硫酸マグネシウムで乾燥し減圧濃縮した。これをアジ化
ナトリウム3.44gの水10ml溶液に4℃で滴加し
た後、1.5時間撹拌した。塩化メチレンで抽出し硫酸
マグネシウムで乾燥後濃縮し21.59gのトリドデシ
ルスズアジドを得た。 IR(film):2928, 2856, 2080,
1468cm−1
【0023】実施例3 トリ−n−オクタデシルスズアジドの合成 トリオクタデシルスズクロリド20.0g,アジ化ナト
リウム3.0gおよびトルエン40mlとの混合物を1
20℃で約6時間撹拌した。氷冷後、トルエン100m
lを反応液に添加し、トルエン層を水洗し、硫酸マグネ
シウムで乾燥後減圧濃縮し13.8gのトリオクタデシ
ルスズアジドを得た。 IR(film):2128, 2056cm-1
【0024】実施例4 5−[2−(4’−メチルビフェニリル)]−1−テ
トラゾール 2−(4−メチルフェニル)ベンゾニトリル4.85
g、トリオクチルスズアジド37.46gおよびトルエ
ン24mlを125℃で8.5時間撹拌した。冷却後濃
縮し、エタノール43mlと亜硝酸ソーダ水溶液(5.
4g/21ml)を加え、濃塩酸でpH3に調整した。
酢酸エチル10mlとn−ヘキサン30mlを加え、濃
塩酸でpH1に調整した。結晶が析出したところで30
%水酸化ナトリウム水溶液でpH3に調整し、結晶を分
離した。なお液層の一部に塩化第二鉄溶液を加えたが、
赤変しなかった。乾燥して結晶4.45gを得た。母液
を塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を水洗した
後、1N水酸化ナトリウム水溶液で抽出した。水酸化ナ
トリウム層を塩化メチレンで洗浄した後、濃塩酸でpH
2.6に調整し、析出した結晶を分離した。乾燥して結
晶1.56gを得た。結晶を合わせて酢酸エチル25m
lに加熱溶解し、n−ヘキサン25mlを加えて冷却し
た。析出した結晶を分離し、酢酸エチル/n−ヘキサン
混液(1:1)25mlで洗浄した。乾燥して5−[2
−(4’−メチルビフェニリル)]−1−テトラゾー
ル5.14gを得た。収率 87%1 H NMR(CDCl3)δ:2.40(3H,s),7.16(4H,dd),7.40(t)1),
7.43(d)1),7.55(2H,quintet-d),8.15(d)2),8.19(t)2) 注:1) 7.40と7.43で1H;2) 8.15と8.19で1H IR(KBr):1604,1570,1486,1452,1400,1248,1162,1080,10
52,1010,912,826,776, 756,556,522,450 cm-1
【0025】実施例5 メチル 2−エトキシ−1−[2’−(1−テトラゾ
ール−5−イル)ビフェニル−4−イル]メチルベンズ
イミダゾール−7−カルボキシラート メチル 1−(2’−シアノビフェニル−4−イル)メ
チル−2−エトキシベンズイミダゾール−7−カルボキ
シラート13.0g、トリオクチルスズアジド47.1
gおよびトルエン60mlを125℃で31時間還流し
た。冷却後濃縮し、エタノール56mlと亜硝酸ソーダ
水溶液(7.7g/28ml)を加え、濃塩酸でpH5に
調整し、酢酸エチル31mlを加えた。さらに濃塩酸で
pH1.1に調整し、n−ヘキサン20mlを加え、1
N水酸化ナトリウム水溶液でpH3.3に調整した。結
晶を分離し、酢酸エチル/n−ヘキサン混液(1:
3)、n−ヘキサンで洗浄乾燥し、メチル 2−エトキ
シ−1−[2’−(1−テトラゾール−5−イル)ビ
フェニル−4−イル]メチルベンズイミダゾール−7−
カルボキシラート14.56gを得た。収率100%1 H NMR (CDCl3)δ:1.42(3H,t),3.56(3H,s),4.27(2H,q),
5.54(2H,s),6.70(2H,d),6.78-6.95(4H,m),7.28-7.33(1
H,m),7.40(1H,dd),7.56-7.66(2H,m),8.02-8.06(1H,m) IR(KBr):1720,1618,1548,1476,1432,1390,1354,1324,12
84,1222,1134,1042,872,840,820,780,756 cm-1
【0026】実施例6 5−[2−(4’−フタルイミドイルメチルビフェニリ
ル)]−1−テトラゾール 4−(2−ベンゾニトリル)ベンジルフタルイミド3.
00g、トリオクチルスズアジド13.3g、トルエン
15mlを115〜120℃で29時間撹拌した。冷却
後濃縮し、エタノール16ml、亜硝酸ソーダ水溶液
(2.0g/8ml)を加え、濃塩酸でpH3.1に調
整した。酢酸エチル5mlとn−ヘキサン15mlを加
え、冷却後結晶を分離した。n−ヘキサン30mlで洗
浄後乾燥し、5−[2−(4’−フタルイミドメチルビ
フェニリル)]−1−テトラゾール3.51gを得
た。収率100%1 H NMR(CDCl3)δ:4.78(2H,s),7.9-8.0(12H,m) IR(KBr):1770,1714,1466,1436,1396,1346,1090,944,76
8,758,718,630,530 cm-1
【0027】実施例7 2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミル−1−[2’−
(1−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−イ
ル]メチルイミダゾール 2−ブチル−4−クロロ−5−ホルミル−1−(2’−
シアノビフェニル−4−イル)メチルイミダゾール2.
11g、トリオクチルスズアジド8.38g、トルエン
10mlを120℃で18時間撹拌した。冷却後濃縮
し、エタノール10ml亜硝酸ソーダ水溶液(1.3g
/5ml)を加え、濃塩酸でpH3.3に調整した。水
20mlを加え、酢酸エチル20mlで2回抽出した。
酢酸エチル層を濃縮し、残査をシリカゲル30gのクロ
マトグラフィー(CH2Cl2−MeOH)で精製した。
有効画分を濃縮し、2−ブチル−4−クロロ−5−ホル
ミル−1−[2’−(1−テトラゾール−5−イル)
ビフェニル−4−イル]メチルイミダゾール1.82g
を得た。収率73%1 H NMR(CDCl3)δ:0.78-1.80(9H),2.53(3H,t),5.51(2H,
s),6.9-8.0(12H,m),9.66(1H,s) IR(KBr):2964,1668,1518,1466,1382,1280,758 cm-1
【0028】実施例8 2−ブチル−4−クロロ−5−(ヒドロキシメチル)−
1−[[2’−(1−テトラゾール−5−イル)ビフ
ェニル−4−イル]メチル]イミダゾール 2−ブチル−4−クロロ−1−[(2'−シアノビフェニ
ル−4−イル)メチル]−5−(ヒドロキシメチル)イミ
ダゾール5g、トリオクチルスズアジド30.2g、 ト
ルエン25mlおよびジメチルホルムアミド1mlを窒
素気流下115℃で24時間撹拌した。冷却後濃縮し、
エタノール40mlと亜硝酸ナトリウム5.2g/水1
9mlを加え、濃塩酸でpH3.4に調整した。混合物
を塩化メチレンで抽出し、減圧濃縮した。残留物にヘキ
サンを加え、析出した結晶を濾取した。ヘキサンで洗浄
後乾燥し、2−ブチル−4−クロロ−5−(ヒドロキシ
メチル)−1−[[2'−(1−テトラゾール−5−
イル)ビフェニル−4−イル]メチル]イミダゾール
5.27g(収率 94.7%)を得た。NMRスペクト
ルは文献(ジャーナル・メディカル・ケミストリー(J.
Med.Chem.), 1991, 34, 2525)記載の値と一致した。
【0029】実施例9 5−[2−(4'−メチルビフェニリル)]−1H−テト
ラゾール 2−(4−メチルビフェニル)ベンゾニトリル1.50
g,トリドデシルスズアジド19.5gおよびトルエン
7mlを120℃で37.5時間撹拌した。冷却後濃縮
し、エタノール18ml,塩化メチレン1mlおよび亜
硝酸ナトリウム2.4g/水9mlを加え、濃塩酸でp
H3.4に調整した。酢酸エチル2mlとヘキサン10
0mlを加え、不溶物を濾去した後分液した。有機層を
1N NaOHで抽出した。アルカリ層を濃塩酸でpH
3に調整し、酢酸エチルで抽出し濃縮した。残留物に酢
酸エチルとヘキサンを加え結晶化し、濾過した。ヘキサ
ンで洗浄後乾燥し、5−[2−(4'−メチルビフェニ
リル)]テトラゾール1.51g(収率82.3%)を得
た。スペクトルデータは実施例4と一致した。
【0030】実施例10 5−[2−(4’−メチルビフェニリル)]−1H−テ
トラゾール 2−(4−メチルフェニル)ベンゾニトリル0.50
g,トリオクタデシルスズアジド13.6gを120℃
で13.5時間撹拌した。実施例9と同様の処理を行
い、5−[2−(4’−メチルビフェニリル)]テトラ
ゾール0.499g(収率81.6g)を得た。スペクト
ルデータは実施例4と一致した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07F 7/22 C07D 257/04 C07D 403/10 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(R)3SnN3(式中、Rは炭素数7〜1
    8のアルキルを示す)で表される化合物。
  2. 【請求項2】Rが炭素数7〜10のアルキルである請求
    項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】Rがオクチルである請求項2記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】シアノベンゼン化合物に式(R)3SnN
    3(式中、Rは炭素数7〜18のアルキルを示す)で表
    される化合物を反応させることを特徴とするテトラゾー
    ルベンゼン化合物の製造法。
  5. 【請求項5】シアノベンゼン化合物に式(R)3SnN3
    表される化合物を反応させた後、亜硝酸またはその塩の
    存在下に反応液を酸性にすることを特徴とする請求項4
    記載のテトラゾールベンゼン化合物の製造法。
  6. 【請求項6】式 【化1】 (式中、R1は置換されていてもよく、ヘテロ原子を介し
    てイミダゾール環に結合していてもよいアルキルを示
    し、R2およびR3はそれぞれ水素,ハロゲン,ホルミ
    ル,アルコキシカルボニル,または水酸基で置換されて
    いてもよいアルキルを示し、またR2およびR3が結合し
    てイミダゾール環上の隣接する2個の炭素原子とともに
    置換されていてもよいベンゼン環を形成していてもよ
    い)で表される基を示す〕で表される化合物に、 式 (R)3SnN3 (式中、Rは炭素数7〜18のアルキルを示す)で表さ
    れる化合物を反応させることを特徴とする式 【化2】 (式中、各記号は前記と同意義)で表されるテトラゾー
    ル誘導体の製造法。
  7. 【請求項7】式 【化3】 で表される基を示す〕で表される化合物に、式(R)3
    nN3で表される化合物を反応させた後、亜硝酸またはそ
    の塩の存在下に反応液を酸性にすることを特徴とする請
    求項6記載の製造法。
  8. 【請求項8】ヘテロ原子が酸素原子,硫黄原子または窒
    素原子である請求項6記載の製造法。
  9. 【請求項9】R1が低級(C1-4)アルキル,低級(C1-4)
    アルコキシ,低級(C1-4)アルキルチオまたは低級(C
    1-4)アルキルアミノである請求項6記載の製造法。
  10. 【請求項10】R1がブチルまたはエトキシである請求
    項6記載の製造法。
  11. 【請求項11】R2およびR3がそれぞれ水素,ハロゲ
    ン,ホルミル,低級(C1-4)アルコキシカルボニル,
    ヒドロキシメチルまたは低級(C1-4)アルキルである
    請求項6記載の製造法。
  12. 【請求項12】置換されていてもよいベンゼン環が1〜
    2個のハロゲン,低級(C1-4)アルキル,低級(C1-4
    アルコキシ,低級(C1-4)アルコキシカルボニルまた
    はフェニル−低級(C1-4)アルコキシカルボニルで置
    換されていてもよいベンゼン環である請求項6記載の製
    造法。
  13. 【請求項13】R2およびR3が結合してイミダゾール環
    上の隣接する2個の炭素原子とともに1個の低級(C
    1-4)アルコキシカルボニルで置換されたベンゼン環を
    形成していることを特徴とする請求項6記載の製造法。
  14. 【請求項14】Aが2−エトキシ−7−メトキシカルボ
    ニルベンズイミダゾール−1−イルである請求項6記載
    の製造法。
  15. 【請求項15】Rが炭素数7〜10のアルキルである請
    求項6記載の製造法。
  16. 【請求項16】Rがオクチルである請求項6記載の製造
    法。
  17. 【請求項17】亜硝酸塩が亜硝酸ソーダである請求項6
    記載の製造法。
  18. 【請求項18】塩酸の添加により反応液を酸性にするこ
    とを特徴とする請求項6記載の製造法。
  19. 【請求項19】メチル 1−(2’−シアノビフェニル
    −4−イル)メチル−2−エトキシベンズイミダゾール
    −7−カルボキシラートにトリオクチルスズアジドを反
    応させた後、亜硝酸ソーダ存在下に反応液を塩酸酸性に
    することを特徴とするメチル 2−エトキシ−1−
    [2’−(テトラゾール−5−イル)ビフェニル−4−
    イル)メチル]ベンズイミダゾール−7−カルボキシラ
    ートの製造法。
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