JP2990370B2 - ハニカム材 - Google Patents
ハニカム材Info
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、例えば、主要部を構成する一方向に湾曲す
る曲面部と、この曲面部の適宜部位に、前記曲面部の湾
曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部等、極めて複雑
な曲面部を有する航空機、宇宙機器等のパネル芯材、構
造材等に用いられる曲面状ハニカム材を形成するのに適
したハニカム材に関する。
る曲面部と、この曲面部の適宜部位に、前記曲面部の湾
曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部等、極めて複雑
な曲面部を有する航空機、宇宙機器等のパネル芯材、構
造材等に用いられる曲面状ハニカム材を形成するのに適
したハニカム材に関する。
「従来の技術」、「発明が解決しようとする課題」 例えば、航空機、宇宙機器等に用いられるハニカム材
は、一般に、第2図に示す如く、箔状のアルミ材、アラ
ミッドペーパ等を基材とし、展張成形手段により形成さ
れた略正六角形の中空柱状のセル11の平面的集合体より
なる所謂通常のハニカム材10が多用されている。
は、一般に、第2図に示す如く、箔状のアルミ材、アラ
ミッドペーパ等を基材とし、展張成形手段により形成さ
れた略正六角形の中空柱状のセル11の平面的集合体より
なる所謂通常のハニカム材10が多用されている。
ところで、係る通常のハニカム材10は、形成容易、か
つ重量対強度が最も大となる等の特徴を有するものの、
係る通常のハニカム材10によって曲面状ハニカム材を形
成する場合、例えば、曲面型の型面に沿い展張方向W
(若しくは展張方向Wに直交する方向、所謂リボン方向
L)に湾曲せしめると、この通常のハニカム材10の展張
方向W(若しくはリボン方向L)に直交する方向、すな
わち、リボン方向L(若しくは展張方向W)は反対に上
方に反り返り、鞍形状に歪むため、型面にフィットしな
い。よって、これを無理な力を加えてフィットさせよう
とすれば、セル11を形成するセル壁12が折損したり、或
いは、セル壁12の接着部が剥離する等の事態が生じるた
め、係る通常のハニカム材10は、そのままの状態では、
高品質な曲面状ハニカム材を形成することはできなかっ
た。
つ重量対強度が最も大となる等の特徴を有するものの、
係る通常のハニカム材10によって曲面状ハニカム材を形
成する場合、例えば、曲面型の型面に沿い展張方向W
(若しくは展張方向Wに直交する方向、所謂リボン方向
L)に湾曲せしめると、この通常のハニカム材10の展張
方向W(若しくはリボン方向L)に直交する方向、すな
わち、リボン方向L(若しくは展張方向W)は反対に上
方に反り返り、鞍形状に歪むため、型面にフィットしな
い。よって、これを無理な力を加えてフィットさせよう
とすれば、セル11を形成するセル壁12が折損したり、或
いは、セル壁12の接着部が剥離する等の事態が生じるた
め、係る通常のハニカム材10は、そのままの状態では、
高品質な曲面状ハニカム材を形成することはできなかっ
た。
ために、係る通常のハニカム材10を、型面に容易にフ
ィットさせるには、湾曲せしめる部位に位置するセル壁
12に、例えば、所定の深さを有する多数のスリット状の
切込み、V字状溝等を形成する必要があった。
ィットさせるには、湾曲せしめる部位に位置するセル壁
12に、例えば、所定の深さを有する多数のスリット状の
切込み、V字状溝等を形成する必要があった。
しかし、係る手段により形成された通常のハニカム材
10よりなる曲面状ハニカム材にあっては、曲面部に対応
する部位に位置するセル壁12には、多数の切込み等が形
成されているので、特に、形成される曲面状ハニカム材
の形状が全体的に湾曲するものの場合には、曲面状ハニ
カム材の強度が著しく低下する。
10よりなる曲面状ハニカム材にあっては、曲面部に対応
する部位に位置するセル壁12には、多数の切込み等が形
成されているので、特に、形成される曲面状ハニカム材
の形状が全体的に湾曲するものの場合には、曲面状ハニ
カム材の強度が著しく低下する。
したがって、係る手段により形成された通常のハニカ
ム材10よりなる曲面状ハニカム材は、強度を損うことな
く、より軽量化が要望されている航空機、宇宙機器のパ
ネル芯材等には適さなかった。
ム材10よりなる曲面状ハニカム材は、強度を損うことな
く、より軽量化が要望されている航空機、宇宙機器のパ
ネル芯材等には適さなかった。
故に、従来、航空機、宇宙機器等のパネル芯材、構造
材等に用いられる曲面状ハニカム材を形成する際には、
そのままの状態で容易に曲面状に加工することができ、
かつ、高品質な曲面部を形成することが可能な、例え
ば、第1図における図面に向って右側に位置するオーバ
展張ハニカム材2、或いは、同じく左側に位置する曲面
形成用ハニカム材5等の曲面状ハニカム形成用のハニカ
ム材が、一般に用いられていた。
材等に用いられる曲面状ハニカム材を形成する際には、
そのままの状態で容易に曲面状に加工することができ、
かつ、高品質な曲面部を形成することが可能な、例え
ば、第1図における図面に向って右側に位置するオーバ
展張ハニカム材2、或いは、同じく左側に位置する曲面
形成用ハニカム材5等の曲面状ハニカム形成用のハニカ
ム材が、一般に用いられていた。
ところで、オーバ展張ハニカム材2にあっては、通常
のハニカム材10を、その展張方向Wにさらに所定量展
張、すなわち、通常のハニカム材10におけるセル11を形
成するセル壁12が過展張により次第に変移し、その折曲
角が略90゜をなすとともに、このように変移したセル壁
4によって形成されるセル3の平面形状が、展張方向W
に縦長な略長方形となるまで展張することによって形成
することができるので、その形状が容易で安価であると
いう特徴を有するものの、このオーバ展張ハニカム材2
は、その構造上、リボン方向Lに湾曲する曲面状ハニカ
ム材を形成することは容易であるが、展張方向Wに湾曲
する曲面状ハニカム材を形成することは極めて困難であ
るという欠点を有している。
のハニカム材10を、その展張方向Wにさらに所定量展
張、すなわち、通常のハニカム材10におけるセル11を形
成するセル壁12が過展張により次第に変移し、その折曲
角が略90゜をなすとともに、このように変移したセル壁
4によって形成されるセル3の平面形状が、展張方向W
に縦長な略長方形となるまで展張することによって形成
することができるので、その形状が容易で安価であると
いう特徴を有するものの、このオーバ展張ハニカム材2
は、その構造上、リボン方向Lに湾曲する曲面状ハニカ
ム材を形成することは容易であるが、展張方向Wに湾曲
する曲面状ハニカム材を形成することは極めて困難であ
るという欠点を有している。
よって、このオーバ展張ハニカム材2は、一方向にの
み湾曲する曲面状ハニカム材を形成する場合には適する
が、形成する曲面状ハニカム材の形状が極めて複雑で、
例えば、主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部と、
この曲面部における適宜部位に、前記曲面部の湾曲方向
に直交する方向に湾曲する曲面部を有する曲面状ハニカ
ム材を形成する場合には、オーバ展張ハニカム材2のみ
によっては、形成することはできないという難点があっ
た。
み湾曲する曲面状ハニカム材を形成する場合には適する
が、形成する曲面状ハニカム材の形状が極めて複雑で、
例えば、主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部と、
この曲面部における適宜部位に、前記曲面部の湾曲方向
に直交する方向に湾曲する曲面部を有する曲面状ハニカ
ム材を形成する場合には、オーバ展張ハニカム材2のみ
によっては、形成することはできないという難点があっ
た。
また、オーバ展張ハニカム材2を、例えば、そのリボ
ン方向Lに、所定の荷重を均一に徐徐に加える等、リボ
ン方向Lに圧縮する等によって形成された展張方向Wの
中心に括れ部8を有する略鼓形の中空柱状のセル6の平
面的集合体よりなる曲面形成用ハニカム材5にあって
は、その構造上、リボン方向Lには勿論のこと、展張方
向Wにも容易に湾曲するという特性を有するため、形成
する曲面状ハニカム材の形状が、例えば、互いに直交す
る方向にそれぞれ湾曲する曲面部等、極めて複雑な曲面
部を有するものの場合であっても、容易に形成すること
ができる。
ン方向Lに、所定の荷重を均一に徐徐に加える等、リボ
ン方向Lに圧縮する等によって形成された展張方向Wの
中心に括れ部8を有する略鼓形の中空柱状のセル6の平
面的集合体よりなる曲面形成用ハニカム材5にあって
は、その構造上、リボン方向Lには勿論のこと、展張方
向Wにも容易に湾曲するという特性を有するため、形成
する曲面状ハニカム材の形状が、例えば、互いに直交す
る方向にそれぞれ湾曲する曲面部等、極めて複雑な曲面
部を有するものの場合であっても、容易に形成すること
ができる。
然しながら、この曲面形成用ハニカム材5は、オーバ
展張ハニカム材2を、例えばそのリボン方向Lに、所定
の荷重を均一に徐徐に加える等、リボン方向Lに圧縮す
る等により形成されるので、その形成は可なり面倒で難
しい。よって、形成するサイズが比較的小さなものの場
合にあっては、簡単な成形装置によって各セル6の形状
が略均一な一定水準以上の品質の曲面形成用ハニカム材
5を、比較的安価に形成することができるが、特に、そ
のサイズが大きなものを形成する場合には、簡単な成形
装置によっては、一定水準以上の高品質のものの形成は
極めて困難である。したがって、このような曲面形成用
ハニカム材5を形成するには、特別に大規模な成形装置
が必要なため、オーバ展張ハニカム材2に比し、極めて
高価となるという難点を有している。
展張ハニカム材2を、例えばそのリボン方向Lに、所定
の荷重を均一に徐徐に加える等、リボン方向Lに圧縮す
る等により形成されるので、その形成は可なり面倒で難
しい。よって、形成するサイズが比較的小さなものの場
合にあっては、簡単な成形装置によって各セル6の形状
が略均一な一定水準以上の品質の曲面形成用ハニカム材
5を、比較的安価に形成することができるが、特に、そ
のサイズが大きなものを形成する場合には、簡単な成形
装置によっては、一定水準以上の高品質のものの形成は
極めて困難である。したがって、このような曲面形成用
ハニカム材5を形成するには、特別に大規模な成形装置
が必要なため、オーバ展張ハニカム材2に比し、極めて
高価となるという難点を有している。
また、この曲面形成用ハニカム材5は、オーバ展張ハ
ニカム材2を、そのリボン方向Lに圧縮する等により形
成されているので、形成前のオーバ展張ハニカム材2に
比し、セル6の密度が高くなり、重量が重くなるという
欠点を有している。
ニカム材2を、そのリボン方向Lに圧縮する等により形
成されているので、形成前のオーバ展張ハニカム材2に
比し、セル6の密度が高くなり、重量が重くなるという
欠点を有している。
また、曲面状ハニカム材を形成するのに適したハニカ
ム材として、第3図に示す如く、箔状のアルミ状、アラ
ミッドペーパ等を基材として形成された略三つ股形のセ
ル21の平面的集合体よりなる所謂フレキシブルハニカム
材20も広く一般に知られている。
ム材として、第3図に示す如く、箔状のアルミ状、アラ
ミッドペーパ等を基材として形成された略三つ股形のセ
ル21の平面的集合体よりなる所謂フレキシブルハニカム
材20も広く一般に知られている。
しかし、このフレキシブルハニカム材20は、柔軟性に
富み、極めて複雑な曲面部を有する曲面状ハニカム材の
形成も容易であるが、特に、前記オーバ展張ハニカム材
2、曲面形成用ハニカム材5に比し、互いの密度等が同
一の場合、例えば、そのせん断強さ等の強度が極めて低
いという欠点を有するとともに、また、フレキシブルハ
ニカム材20は、オーバ展張ハニカム材2等に比べ、その
形成が極めて面倒なために高価であるという難点が指摘
されていた。
富み、極めて複雑な曲面部を有する曲面状ハニカム材の
形成も容易であるが、特に、前記オーバ展張ハニカム材
2、曲面形成用ハニカム材5に比し、互いの密度等が同
一の場合、例えば、そのせん断強さ等の強度が極めて低
いという欠点を有するとともに、また、フレキシブルハ
ニカム材20は、オーバ展張ハニカム材2等に比べ、その
形成が極めて面倒なために高価であるという難点が指摘
されていた。
したがって、従来、例えば、主要部を構成する一方向
に湾曲する曲面部と、この曲面部における適宜部位に、
前記曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部
を有する等、極めて複雑な曲面部を有する航空機、宇宙
機器等のパネル芯材、構造材等に用いられる強度、品質
面に優れるとともに、コスト面にも比較的優れた曲面状
ハニカム材を形成する場合には、一般に、主要部を構成
する一方向に湾曲する曲面部に対応する部分をオーバ展
張ハニカム材2で形成し、このオーバ展張ハニカム材2
で形成された曲面部における適宜部位に形成される前記
曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部に対
応する部分を、曲面形成用ハニカム材5若しくは曲面形
成用ハニカム材5と略同じ特性を有する他のハニカム材
で形成し、両者の接続部を、接着剤を介して接合するこ
とにより形成されていた。
に湾曲する曲面部と、この曲面部における適宜部位に、
前記曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部
を有する等、極めて複雑な曲面部を有する航空機、宇宙
機器等のパネル芯材、構造材等に用いられる強度、品質
面に優れるとともに、コスト面にも比較的優れた曲面状
ハニカム材を形成する場合には、一般に、主要部を構成
する一方向に湾曲する曲面部に対応する部分をオーバ展
張ハニカム材2で形成し、このオーバ展張ハニカム材2
で形成された曲面部における適宜部位に形成される前記
曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部に対
応する部分を、曲面形成用ハニカム材5若しくは曲面形
成用ハニカム材5と略同じ特性を有する他のハニカム材
で形成し、両者の接続部を、接着剤を介して接合するこ
とにより形成されていた。
ところで、係る手段によって形成されたハニカム材に
あっては、所定の強度、一定水準以上の品質の所望形状
の曲面部を有する曲面状ハニカム材を比較的低コストで
形成することはできるが、セル、すなわち、セル壁の形
状が異なる互いのハニカム材を、接着剤を介して接合す
ることにより形成されるので、両ハニカム材を強固に接
合するには、例えば、接続部近傍の互いのセルを接着剤
によって埋める等により接合するため、可なりの量の接
着剤が必要であり、よって、その分ハニカム材の重量が
重くなるという欠点があった。
あっては、所定の強度、一定水準以上の品質の所望形状
の曲面部を有する曲面状ハニカム材を比較的低コストで
形成することはできるが、セル、すなわち、セル壁の形
状が異なる互いのハニカム材を、接着剤を介して接合す
ることにより形成されるので、両ハニカム材を強固に接
合するには、例えば、接続部近傍の互いのセルを接着剤
によって埋める等により接合するため、可なりの量の接
着剤が必要であり、よって、その分ハニカム材の重量が
重くなるという欠点があった。
故に、強度、品質、およびコスト面等を何ら損うこと
なく、より軽量な係るハニカム材の開発が要望されてい
た。
なく、より軽量な係るハニカム材の開発が要望されてい
た。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、その目
的とするところは、例えば、主要部を構成する一方向に
湾曲する曲面部と、この曲面部における適宜部位に、前
記曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部を
有する等、極めて複雑な曲面部を有する航空機、宇宙機
器等のパネル芯材、構造材等に用いられる曲面状ハニカ
ム材を形成した際、所定の強度を有する一定水準以上の
品質の曲面状ハニカム材を低コストで形成できることは
勿論のこと、しかも、従来例に比し、可なり軽量な係る
曲面状ハニカム材を形成するのに適したハニカム材を提
案することにある。
的とするところは、例えば、主要部を構成する一方向に
湾曲する曲面部と、この曲面部における適宜部位に、前
記曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部を
有する等、極めて複雑な曲面部を有する航空機、宇宙機
器等のパネル芯材、構造材等に用いられる曲面状ハニカ
ム材を形成した際、所定の強度を有する一定水準以上の
品質の曲面状ハニカム材を低コストで形成できることは
勿論のこと、しかも、従来例に比し、可なり軽量な係る
曲面状ハニカム材を形成するのに適したハニカム材を提
案することにある。
「課題を解決するための手段」 本発明は、上記目的を達成すべくなされたもので、そ
の技術的解決手段は、次のとおりである。
の技術的解決手段は、次のとおりである。
本発明に係るハニカム材は、展張成形手段により形成
された展張方向に縦長な略長方形の中空柱状のセルの平
面的集合体よりなるオーバ展張ハニカム材によって形成
されている主要部分と、このオーバ展張ハニカム材にお
ける展張方向の適宜部位に、リボン方向に沿って位置す
る前記セルを形成するセル壁を、リボン方向に圧縮する
等により変移せしめることによって形成された展張方向
の中心に括れ部を有する略鼓形の中空柱状のセルの平面
的集合体よりなる曲面形成用ハニカム材よりなる部分と
を有してなっている。
された展張方向に縦長な略長方形の中空柱状のセルの平
面的集合体よりなるオーバ展張ハニカム材によって形成
されている主要部分と、このオーバ展張ハニカム材にお
ける展張方向の適宜部位に、リボン方向に沿って位置す
る前記セルを形成するセル壁を、リボン方向に圧縮する
等により変移せしめることによって形成された展張方向
の中心に括れ部を有する略鼓形の中空柱状のセルの平面
的集合体よりなる曲面形成用ハニカム材よりなる部分と
を有してなっている。
「作用」 本発明は、上記手段よりなるので、次の如く作用す
る。
る。
すなわち、本発明に係るハニカム材は、展張成形手段
により形成されたオーバ展張ハニカム材よりなる主要部
分と、このオーバ展張ハニカム材における展張方向の適
宜部位に、リボン方向に沿って位置するセル壁を、リボ
ン方向に圧縮する等により形成された曲面形成用ハニカ
ム材よりなる部分とが一体形成されている。したがっ
て、例えば、主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部
と、この曲面部における適宜部位に、前記曲面部の湾曲
方向に直交する方向に湾曲する曲面部を有する曲面状ハ
ニカム材を形成する場合、先ず、主要部を構成する一方
向に湾曲する曲面部を形成すべき部位に、形成する曲面
部の湾曲方向と、そのリボン方向とが一致する位置関係
にオーバ展張ハニカム材を位置せしめるとともに、この
オーバ展張ハニカム材の展張方向におけるリボン方向に
沿った適宜位置、すなわち、主要部を構成する一方向に
湾曲する曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲
面部を形成すべき部位に、オーバ展張ハニカム材のセル
壁を変移せしめることにより形成された曲面形成用ハニ
カム材が位置するハニカム材を形成し、次に、型面に沿
って湾曲せしめることにより、主要部を構成する一方向
に湾曲する曲面部における適宜部位に、前記一方向に湾
曲する曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲面
部を有する強度、品質面に優れた曲面状ハニカム材を形
成することができる。
により形成されたオーバ展張ハニカム材よりなる主要部
分と、このオーバ展張ハニカム材における展張方向の適
宜部位に、リボン方向に沿って位置するセル壁を、リボ
ン方向に圧縮する等により形成された曲面形成用ハニカ
ム材よりなる部分とが一体形成されている。したがっ
て、例えば、主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部
と、この曲面部における適宜部位に、前記曲面部の湾曲
方向に直交する方向に湾曲する曲面部を有する曲面状ハ
ニカム材を形成する場合、先ず、主要部を構成する一方
向に湾曲する曲面部を形成すべき部位に、形成する曲面
部の湾曲方向と、そのリボン方向とが一致する位置関係
にオーバ展張ハニカム材を位置せしめるとともに、この
オーバ展張ハニカム材の展張方向におけるリボン方向に
沿った適宜位置、すなわち、主要部を構成する一方向に
湾曲する曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲
面部を形成すべき部位に、オーバ展張ハニカム材のセル
壁を変移せしめることにより形成された曲面形成用ハニ
カム材が位置するハニカム材を形成し、次に、型面に沿
って湾曲せしめることにより、主要部を構成する一方向
に湾曲する曲面部における適宜部位に、前記一方向に湾
曲する曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲面
部を有する強度、品質面に優れた曲面状ハニカム材を形
成することができる。
また、このハニカム材は、その主要部が安価なオーバ
展張ハニカム材よりなっているとともに、曲面形成用ハ
ニカム材よりなる部分がオーバ展張ハニカム材よりなる
部分に比べて少なく、そのサイズが比較的小さいので、
一定水準以上の品質の曲面形成用ハニカム材を比較的安
価に形成することができるため、ハニカム材は安価であ
る。
展張ハニカム材よりなっているとともに、曲面形成用ハ
ニカム材よりなる部分がオーバ展張ハニカム材よりなる
部分に比べて少なく、そのサイズが比較的小さいので、
一定水準以上の品質の曲面形成用ハニカム材を比較的安
価に形成することができるため、ハニカム材は安価であ
る。
また、このハニカム材における曲面形成用ハニカム材
よりなる部分は、オーバ展張ハニカム材のセルを形成す
るセル壁を、リボン方向に圧縮する等により変移せしめ
ることによって連続状態に一体形成されている。したが
って、ハニカム材の形成にあたって、特別に接着剤を要
しないため、ハニカム材は、極めて軽量である。
よりなる部分は、オーバ展張ハニカム材のセルを形成す
るセル壁を、リボン方向に圧縮する等により変移せしめ
ることによって連続状態に一体形成されている。したが
って、ハニカム材の形成にあたって、特別に接着剤を要
しないため、ハニカム材は、極めて軽量である。
「実施例」 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図は、ハニカム材の要部の平面図である。
図において、1はハニカム材であり、このハニカム材
1は、主要部を構成する展張成形手段により形成された
展張方向Wに縦長な略長方形のセル3の平面的集合体か
らなるオーバ展張ハニカム材2と、図示例においては、
このオーバ展張ハニカム材2の展張方向Wの左側端部
に、このオーバ展張ハニカム材2に続いて、オーバ展張
ハニカム材2におけるセル3を形成するセル壁4を、リ
ボン方向Lに圧縮する等し、変移せしめることにより形
成された略鼓形の中空柱状のセル6の平面的集合体より
なる曲面形成用ハニカム材5とが、互いのセル壁4、7
が連続状態に一体形成されてなっている。
1は、主要部を構成する展張成形手段により形成された
展張方向Wに縦長な略長方形のセル3の平面的集合体か
らなるオーバ展張ハニカム材2と、図示例においては、
このオーバ展張ハニカム材2の展張方向Wの左側端部
に、このオーバ展張ハニカム材2に続いて、オーバ展張
ハニカム材2におけるセル3を形成するセル壁4を、リ
ボン方向Lに圧縮する等し、変移せしめることにより形
成された略鼓形の中空柱状のセル6の平面的集合体より
なる曲面形成用ハニカム材5とが、互いのセル壁4、7
が連続状態に一体形成されてなっている。
これらについて詳述すると、先ず、実施例において、
図面に向って右側に位置するハニカム材1の主要部を構
成するオーバ展張ハニカム材2は、例えば、箔状のアル
ミ材、適宜厚さのアラミッドペーパ等を基材とし、これ
ら所定枚数の基材を、互いに所定の位置関係に接着する
ことにより重着し、これを重着方向に展張することによ
り形成する周知の略正六角形の中空柱状のセル11の平面
的集合体よりなる通常のハニカム材10の展張成形手段に
おいて、その最終工程、すなわち、展張工程において、
その過程で形成される通常のハニカム材10(第2図参
照)を、引続き展張方向Wに、さらに所定量展張するこ
とによって形成できる。
図面に向って右側に位置するハニカム材1の主要部を構
成するオーバ展張ハニカム材2は、例えば、箔状のアル
ミ材、適宜厚さのアラミッドペーパ等を基材とし、これ
ら所定枚数の基材を、互いに所定の位置関係に接着する
ことにより重着し、これを重着方向に展張することによ
り形成する周知の略正六角形の中空柱状のセル11の平面
的集合体よりなる通常のハニカム材10の展張成形手段に
おいて、その最終工程、すなわち、展張工程において、
その過程で形成される通常のハニカム材10(第2図参
照)を、引続き展張方向Wに、さらに所定量展張するこ
とによって形成できる。
そして、このようにして形成されたオーバ展張ハニカ
ム材2は、基材よりなるセル壁4により形成された所定
のセルサイズ、高さを備えた展張方向Wに縦長な略長方
形の中空柱状のセル3の平面的集合体よりなっている。
ム材2は、基材よりなるセル壁4により形成された所定
のセルサイズ、高さを備えた展張方向Wに縦長な略長方
形の中空柱状のセル3の平面的集合体よりなっている。
ところで、この展張方向Wに縦長な略長方形の中空柱
状のセル3の平面的集合体よりなるオーバ展張ハニカム
材2は、そのセル3を形成するセル壁4の内、一枚の基
材よりなる剛性の低いセル壁は、展張方向Wに沿い略一
直線状に連続した状態で位置しており、また、リボン方
向Lに沿って位置する二枚の基材よりなる剛性の高いセ
ル壁4は、展張方向Wに交互に半ピッチずつずれて位置
している。
状のセル3の平面的集合体よりなるオーバ展張ハニカム
材2は、そのセル3を形成するセル壁4の内、一枚の基
材よりなる剛性の低いセル壁は、展張方向Wに沿い略一
直線状に連続した状態で位置しており、また、リボン方
向Lに沿って位置する二枚の基材よりなる剛性の高いセ
ル壁4は、展張方向Wに交互に半ピッチずつずれて位置
している。
よって、係る構成よりなるオーバ展張ハニカム材2
は、リボン方向Lに湾曲せしめた際、各セル3を形成す
るリボン方向Lに沿って位置する剛性の高いセル壁4
は、その間隔が、展張方向Wにおいては、凹曲面、凸曲
面何れの側においても変わらないが、リボン方向Lにお
いては、凹曲面側で縮まり、凸曲面側で開くように変移
する。ところで、このリボン方向Lに沿って位置する剛
性の高いセル壁4の変移に伴い、展張方向Wに沿い略一
直線状に連続した状態で位置していた剛性の低いセル壁
4は、特に、セル3における展張方向Wの中心におい
て、リボン方向Lの間隔が大きく、凹曲面側で縮まり、
凸曲面側で開くようにねじれ変形を起こしつつ変移す
る。しかし、この剛性の低いセル4のねじれ変形は、殆
どセル壁4を形成する基材の変形によって吸収されるの
で、剛性の低いセル4が折損したり、或いは、剛性の高
いセル壁4の接着部が剥離する等の事態が生ずることな
く、例えば、容易に型面にフィットする。もって、ボン
方向L、すなわち、一方向に湾曲する高品質な曲面部を
有する曲面状ハニカム材を形成することができる。
は、リボン方向Lに湾曲せしめた際、各セル3を形成す
るリボン方向Lに沿って位置する剛性の高いセル壁4
は、その間隔が、展張方向Wにおいては、凹曲面、凸曲
面何れの側においても変わらないが、リボン方向Lにお
いては、凹曲面側で縮まり、凸曲面側で開くように変移
する。ところで、このリボン方向Lに沿って位置する剛
性の高いセル壁4の変移に伴い、展張方向Wに沿い略一
直線状に連続した状態で位置していた剛性の低いセル壁
4は、特に、セル3における展張方向Wの中心におい
て、リボン方向Lの間隔が大きく、凹曲面側で縮まり、
凸曲面側で開くようにねじれ変形を起こしつつ変移す
る。しかし、この剛性の低いセル4のねじれ変形は、殆
どセル壁4を形成する基材の変形によって吸収されるの
で、剛性の低いセル4が折損したり、或いは、剛性の高
いセル壁4の接着部が剥離する等の事態が生ずることな
く、例えば、容易に型面にフィットする。もって、ボン
方向L、すなわち、一方向に湾曲する高品質な曲面部を
有する曲面状ハニカム材を形成することができる。
したがって、ハニカム材1における一方向に湾曲する
曲面部を形成するための主要部を、このオーバ展張ハニ
カム材によって形成するには、その曲面部の湾曲方向と
リボン方向Lとが一致する位置関係に、オーバ展張ハニ
カム材2を位置せしめればよい。
曲面部を形成するための主要部を、このオーバ展張ハニ
カム材によって形成するには、その曲面部の湾曲方向と
リボン方向Lとが一致する位置関係に、オーバ展張ハニ
カム材2を位置せしめればよい。
また、図において、オーバ展張ハニカム材2における
展張方向Wの左側端部に、このオーバ展張ハニカム材2
に続いて、互いのセル壁4と7が連続状態に一体形成さ
れている曲面形成用ハニカム材5は、各セル6の平面形
状が、それぞれ展張方向Wの中心部に括れ部8を有する
略鼓形をなし、これら各セル6が展張方向Wに沿ってそ
れぞれ一直線状に配列されているとともに、リボン方向
Lに隣接して位置するこれら一直線状に配列された各セ
ル6とは、展張方向Wに交互に半ピッチずつずれて位置
する位置関係に配列されてなっている。
展張方向Wの左側端部に、このオーバ展張ハニカム材2
に続いて、互いのセル壁4と7が連続状態に一体形成さ
れている曲面形成用ハニカム材5は、各セル6の平面形
状が、それぞれ展張方向Wの中心部に括れ部8を有する
略鼓形をなし、これら各セル6が展張方向Wに沿ってそ
れぞれ一直線状に配列されているとともに、リボン方向
Lに隣接して位置するこれら一直線状に配列された各セ
ル6とは、展張方向Wに交互に半ピッチずつずれて位置
する位置関係に配列されてなっている。
そして、係る構成よりなる曲面形成用ハニカム材5
を、オーバ展張ハニカム材2におけるセル3を形成する
セル壁4を変移せしめることによって形成するには、曲
面形成用ハニカム材5を形成すべき部位に位置するオー
バ展張ハニカム材2を、例えば、適宜成形装置により、
そのリボン方向Lに、所定の荷重を均一に除除に加える
等、リボン方向Lに圧縮せしめることにより、それぞれ
リボン方向Lに沿って位置している二枚の基材よりなる
剛性の高いセル壁4は、次第に、リボン方向L間の間隔
が縮まるように変移する。
を、オーバ展張ハニカム材2におけるセル3を形成する
セル壁4を変移せしめることによって形成するには、曲
面形成用ハニカム材5を形成すべき部位に位置するオー
バ展張ハニカム材2を、例えば、適宜成形装置により、
そのリボン方向Lに、所定の荷重を均一に除除に加える
等、リボン方向Lに圧縮せしめることにより、それぞれ
リボン方向Lに沿って位置している二枚の基材よりなる
剛性の高いセル壁4は、次第に、リボン方向L間の間隔
が縮まるように変移する。
これら剛性の高いセル壁4の変移に伴い、展張方向W
に沿い略一直線状に連続した状態で位置していた一枚の
基材よりなる剛性の低いセル壁4は、剛性の高いセル壁
4との接続端部でそれぞれ折曲され、特に、各セル3に
おける展張方向Wの中心において、互いのリボン方向L
の間隔が大きく縮まるように変移する。もって、このよ
うに変移したセル壁4により形成されたセル壁7によっ
て形成された展張方向Wの中心部に括れ部8を有する平
面略鼓形をなすセル6の平面的集合体よりなる曲面形成
用ハニカム材5が、オーバ展張ハニカム材2の端部に、
このオーバ展張ハニカム材2に続いて、互いのセル壁4
と7が連続状態に一体形成される。
に沿い略一直線状に連続した状態で位置していた一枚の
基材よりなる剛性の低いセル壁4は、剛性の高いセル壁
4との接続端部でそれぞれ折曲され、特に、各セル3に
おける展張方向Wの中心において、互いのリボン方向L
の間隔が大きく縮まるように変移する。もって、このよ
うに変移したセル壁4により形成されたセル壁7によっ
て形成された展張方向Wの中心部に括れ部8を有する平
面略鼓形をなすセル6の平面的集合体よりなる曲面形成
用ハニカム材5が、オーバ展張ハニカム材2の端部に、
このオーバ展張ハニカム材2に続いて、互いのセル壁4
と7が連続状態に一体形成される。
係る状態に、オーバ展張ハニカム材2における展張方
向Wの端部に、リボン方向Lに沿って形成された曲面形
成用ハニカム材5によって、展張方向Wに湾曲する曲面
状ハニカム材を形成するには、例えば、曲面型の型面に
沿って、曲面形成用ハニカム材5を、その展張方向Wに
湾曲せしめることにより、容易に展張方向Wに湾曲する
高品質な曲面部を有する曲面状ハニカム材を成すること
ができる。
向Wの端部に、リボン方向Lに沿って形成された曲面形
成用ハニカム材5によって、展張方向Wに湾曲する曲面
状ハニカム材を形成するには、例えば、曲面型の型面に
沿って、曲面形成用ハニカム材5を、その展張方向Wに
湾曲せしめることにより、容易に展張方向Wに湾曲する
高品質な曲面部を有する曲面状ハニカム材を成すること
ができる。
すなわち、この曲面形成用ハニカム材5は、展張方向
Wに湾曲せしめた際、各セル6におけるリボン方向Lに
沿って位置する剛性の高いセル壁7は、展張方向Wにお
いて、その間隔が、凹曲面側で縮まり、凸曲面側で開く
ように変移する。このリボン方向Lに沿って位置する剛
性の高いセル壁7の変移に伴い、展張方向Wに沿ってジ
グザグ状に位置する剛性の低いセル壁7は、特に、各セ
ル6の括れ部8において、そのリボン方向Lの間隔が、
凹曲面側で大きく縮まるようにねじれ変形を起こしつつ
変移する。しかし、この剛性の低いセル壁7のねじれ変
形は、殆どセル壁7を形成する基材の変形によって吸収
されるので、剛性の低いセル壁7が折損したり、或い
は、剛性の高いセル壁7と接着部が剥離する等の事態が
生ずることなく、例えば、容易に型面にフィットする。
もって、展張方向Wに湾曲する高品質な曲面部を有する
曲面状ハニカム材を形成することができる。
Wに湾曲せしめた際、各セル6におけるリボン方向Lに
沿って位置する剛性の高いセル壁7は、展張方向Wにお
いて、その間隔が、凹曲面側で縮まり、凸曲面側で開く
ように変移する。このリボン方向Lに沿って位置する剛
性の高いセル壁7の変移に伴い、展張方向Wに沿ってジ
グザグ状に位置する剛性の低いセル壁7は、特に、各セ
ル6の括れ部8において、そのリボン方向Lの間隔が、
凹曲面側で大きく縮まるようにねじれ変形を起こしつつ
変移する。しかし、この剛性の低いセル壁7のねじれ変
形は、殆どセル壁7を形成する基材の変形によって吸収
されるので、剛性の低いセル壁7が折損したり、或い
は、剛性の高いセル壁7と接着部が剥離する等の事態が
生ずることなく、例えば、容易に型面にフィットする。
もって、展張方向Wに湾曲する高品質な曲面部を有する
曲面状ハニカム材を形成することができる。
また、この曲面形成用ハニカム材5は、展張方向Wの
みならずリボン方向Lに湾曲せしめた際、リボン方向L
に沿って位置する剛性の高いセル壁7は、リボン方向L
において、その間隔が、凹曲面側で縮まり、凸曲面側で
開くように変移する。このリボン方向Lに沿って位置す
る剛性の高いセル壁7の変移に伴い、展張方向Wに沿っ
てジグザグ状に位置する剛性の低いセル壁7は、各セル
6の括れ部8において、そのリボン方向Lの間隔が、特
に、凹曲面側で大きく縮まり、凸曲面側で大きく開くよ
うにねじれ変形を起こしつつ変移する。しかし、この剛
性の低いセル壁7のねじれ変形は、殆どセル壁7を形成
する基材の変形によって吸収されるので、剛性の低いセ
ル壁7が折損したり、或いは、剛性の高いセル壁7の接
着部が剥離する等の事態が生ずることなく、オーバ展張
ハニカム材2の場合と同様、リボン方向Lに湾曲する高
品質な曲面部を有する曲面状ハニカム材を形成すること
ができる。
みならずリボン方向Lに湾曲せしめた際、リボン方向L
に沿って位置する剛性の高いセル壁7は、リボン方向L
において、その間隔が、凹曲面側で縮まり、凸曲面側で
開くように変移する。このリボン方向Lに沿って位置す
る剛性の高いセル壁7の変移に伴い、展張方向Wに沿っ
てジグザグ状に位置する剛性の低いセル壁7は、各セル
6の括れ部8において、そのリボン方向Lの間隔が、特
に、凹曲面側で大きく縮まり、凸曲面側で大きく開くよ
うにねじれ変形を起こしつつ変移する。しかし、この剛
性の低いセル壁7のねじれ変形は、殆どセル壁7を形成
する基材の変形によって吸収されるので、剛性の低いセ
ル壁7が折損したり、或いは、剛性の高いセル壁7の接
着部が剥離する等の事態が生ずることなく、オーバ展張
ハニカム材2の場合と同様、リボン方向Lに湾曲する高
品質な曲面部を有する曲面状ハニカム材を形成すること
ができる。
もって、この曲面形成用ハニカム材5は、三次曲面
等、極めて複雑な形状の曲面部の形成も可能である。
等、極めて複雑な形状の曲面部の形成も可能である。
したがって、係るオーバ展張ハニカム材2のセル壁4
を変移せしめることにより形成される曲面形成用ハニカ
ム材5を、オーバ展張ハニカム材2における展張方向W
の左側端部に、リボン方向に沿い適宜幅に亘って形成す
ることにより、互いのセル壁4と7が連続状態に一体形
成された主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部を形
成するためのオーバ展張ハニカム材2に続いて、この一
方向に湾曲する曲面部に直交する方向に湾曲する等、前
記一方向に湾曲する曲面部と異なる高品質な曲面よりな
る曲面部を形成することができる曲面形成用ハニカム材
5とからなるハニカム材1が得られる。
を変移せしめることにより形成される曲面形成用ハニカ
ム材5を、オーバ展張ハニカム材2における展張方向W
の左側端部に、リボン方向に沿い適宜幅に亘って形成す
ることにより、互いのセル壁4と7が連続状態に一体形
成された主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部を形
成するためのオーバ展張ハニカム材2に続いて、この一
方向に湾曲する曲面部に直交する方向に湾曲する等、前
記一方向に湾曲する曲面部と異なる高品質な曲面よりな
る曲面部を形成することができる曲面形成用ハニカム材
5とからなるハニカム材1が得られる。
なお、上述の第1図に示す実施例においては、オーバ
展張ハニカム材2における展張方向Wの左側端部に、曲
面形成用ハニカム材5が形成されているが、曲面形成用
ハニカム材5を形成する部位については、実施例に限定
されるものではなく、例えば、オーバ展張ハニカム材2
における展張方向Wの両端部に、或いは、展張方向Wの
中央部にリボン方向Lに沿って形成する等してもよい。
展張ハニカム材2における展張方向Wの左側端部に、曲
面形成用ハニカム材5が形成されているが、曲面形成用
ハニカム材5を形成する部位については、実施例に限定
されるものではなく、例えば、オーバ展張ハニカム材2
における展張方向Wの両端部に、或いは、展張方向Wの
中央部にリボン方向Lに沿って形成する等してもよい。
要するに、曲面形成用ハニカム材5を形成する部位お
よびその大きさ等については、係るハニカム材1によっ
て、例えば、主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部
と、この曲面部の円弧状縁部等、適宜部位に、この一方
向に湾曲する曲面部に直交する方向に湾曲する等、異な
る曲面の曲面部を有する曲面状ハニカム材を形成する場
合、主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部を形成す
べき部位に、形成する曲面部の湾曲方向と、そのリボン
方向とが一致する位置関係にオーバ展張ハニカム材2を
位置せしめるとともに、このオーバ展張ハニカム材2の
適宜部位、すなわち、オーバ展張ハニカム材2によって
形成される一方向に湾曲する曲面部に続いて、この一方
向に湾曲する曲面部に直交する方向に湾曲する等、異な
る曲面の曲面部を形成すべき部位に、この異なる曲面部
を形成することが可能な曲面形成用ハニカム材5が位置
する位置関係にハニカム材1を形成すればよい。
よびその大きさ等については、係るハニカム材1によっ
て、例えば、主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部
と、この曲面部の円弧状縁部等、適宜部位に、この一方
向に湾曲する曲面部に直交する方向に湾曲する等、異な
る曲面の曲面部を有する曲面状ハニカム材を形成する場
合、主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部を形成す
べき部位に、形成する曲面部の湾曲方向と、そのリボン
方向とが一致する位置関係にオーバ展張ハニカム材2を
位置せしめるとともに、このオーバ展張ハニカム材2の
適宜部位、すなわち、オーバ展張ハニカム材2によって
形成される一方向に湾曲する曲面部に続いて、この一方
向に湾曲する曲面部に直交する方向に湾曲する等、異な
る曲面の曲面部を形成すべき部位に、この異なる曲面部
を形成することが可能な曲面形成用ハニカム材5が位置
する位置関係にハニカム材1を形成すればよい。
このように、主要部を構成するオーバ展張ハニカム材
2における展張方向Wの適宜部位に、リボン方向Lに沿
い適宜幅に亘って形成された曲面形成用ハニカム材5と
からなるハニカム材1によって、例えば、主要部を構成
する一方向に湾曲する曲面部と、この曲面部の適宜部位
に、この一方向に湾曲する曲面部の湾曲方向に直交する
方向に湾曲する曲面部等、異なる曲面の曲面部を有する
曲面状ハニカム材を形成するには、例えば、先ず、型面
に沿って、オーバ展張ハニカム材2よりなる部分を、そ
のリボン方向Lに湾曲せしめることによって主要部を構
成する一方向に湾曲する曲面部を形成し、次に、曲面形
成用ハニカム材5よりなる部分を、型面に沿って、この
展張方向W若しくは展張方向Wとリボン方向L両方向に
湾曲せしめることにより、高品質な主要部を構成する一
方向に湾曲する曲面部と、この曲面部の適宜部位に、こ
の曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する等、一方
向に湾曲する曲面部と異なる曲面の曲面部を有する曲面
状ハニカム材を容易に形成することができる。
2における展張方向Wの適宜部位に、リボン方向Lに沿
い適宜幅に亘って形成された曲面形成用ハニカム材5と
からなるハニカム材1によって、例えば、主要部を構成
する一方向に湾曲する曲面部と、この曲面部の適宜部位
に、この一方向に湾曲する曲面部の湾曲方向に直交する
方向に湾曲する曲面部等、異なる曲面の曲面部を有する
曲面状ハニカム材を形成するには、例えば、先ず、型面
に沿って、オーバ展張ハニカム材2よりなる部分を、そ
のリボン方向Lに湾曲せしめることによって主要部を構
成する一方向に湾曲する曲面部を形成し、次に、曲面形
成用ハニカム材5よりなる部分を、型面に沿って、この
展張方向W若しくは展張方向Wとリボン方向L両方向に
湾曲せしめることにより、高品質な主要部を構成する一
方向に湾曲する曲面部と、この曲面部の適宜部位に、こ
の曲面部の湾曲方向に直交する方向に湾曲する等、一方
向に湾曲する曲面部と異なる曲面の曲面部を有する曲面
状ハニカム材を容易に形成することができる。
なお、形成されたハニカム材1における曲面形成用ハ
ニカム材5の部分は、オーバ展張ハニカム材2の部分よ
り、リボン方向Lの長さが短くなるので、ハニカム材1
を形成するにあたっては、形成された曲面形成用ハニカ
ム材5におけるリボン方向Lの長さが、所定の長さとな
るべく、その分リボン方向Lの長さに余裕を有するオー
バ展張ハニカム材2を用いて形成し、形成後、リボン方
向Lの不揃い端部を切断等により揃えることにより、リ
ボン方向Lに所定の長さを有するハニカム材1を形成す
ることができる。
ニカム材5の部分は、オーバ展張ハニカム材2の部分よ
り、リボン方向Lの長さが短くなるので、ハニカム材1
を形成するにあたっては、形成された曲面形成用ハニカ
ム材5におけるリボン方向Lの長さが、所定の長さとな
るべく、その分リボン方向Lの長さに余裕を有するオー
バ展張ハニカム材2を用いて形成し、形成後、リボン方
向Lの不揃い端部を切断等により揃えることにより、リ
ボン方向Lに所定の長さを有するハニカム材1を形成す
ることができる。
本発明に係るハニカム材1は、以上説明したようにな
っている。
っている。
そこで、以下の如くなる。
すなわち、本発明に係るハニカム材1は、主要部を構
成する一方向に湾曲する曲面部を形成するためのオーバ
展張ハニカム材2よりなる部分と、このオーバ展張ハニ
カム材2における展張方向Wの適宜部位に、そのリボン
方向Lに沿って位置するオーバ展張ハニカム材2のセル
3を形成するセル壁4を、リボン方向Lに圧縮する等に
より変移せしめることによって形成された前記一方向に
湾曲する曲面部に直交する方向に湾曲する曲面部等、一
方向に湾曲する曲面部と異なる曲面の曲面部を形成する
ための曲面形成用ハニカム材5よりなる部分とからなっ
ているので、このハニカム材1によって形成された例え
ば、主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部と、この
曲面部の適宜部位に、この一方向に湾曲する曲面部の湾
曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部とを有する曲面
状ハニカム材は、強度、品質面に優れているとともに、
極めて軽量である。
成する一方向に湾曲する曲面部を形成するためのオーバ
展張ハニカム材2よりなる部分と、このオーバ展張ハニ
カム材2における展張方向Wの適宜部位に、そのリボン
方向Lに沿って位置するオーバ展張ハニカム材2のセル
3を形成するセル壁4を、リボン方向Lに圧縮する等に
より変移せしめることによって形成された前記一方向に
湾曲する曲面部に直交する方向に湾曲する曲面部等、一
方向に湾曲する曲面部と異なる曲面の曲面部を形成する
ための曲面形成用ハニカム材5よりなる部分とからなっ
ているので、このハニカム材1によって形成された例え
ば、主要部を構成する一方向に湾曲する曲面部と、この
曲面部の適宜部位に、この一方向に湾曲する曲面部の湾
曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部とを有する曲面
状ハニカム材は、強度、品質面に優れているとともに、
極めて軽量である。
「発明の効果」 以上詳述した如く、本発明に係るハニカム材にあって
は、次の効果を発揮する。
は、次の効果を発揮する。
すなわち、この発明に係るハニカム材は、展張成形手
段により形成されたオーバ展張ハニカム材よりなる主要
部分と、このオーバ展張ハニカム材における展張方向の
適宜部位に、リボン方向に沿って位置するセルを形成す
るセル壁を、リボン方向に圧縮する等により変移せしめ
ることによって形成された曲面形成用ハニカム材よりな
る部分とを有しなっている。したがって、このハニカム
材によって、例えば、主要部を構成する一方向に湾曲す
る曲面部と、この曲面部の適宜部位に、前記曲面部の湾
曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部を有する曲面形
成用ハニカム材を形成する場合、オーバ展張ハニカム材
によって形成される主要部を構成する一方向に湾曲する
曲面部と、この曲面部の適宜部位に、曲面形成用ハニカ
ム材によって形成される前記一方向に湾曲する曲面部の
湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部を有する強
度、品質面に優れた曲面状ハニカム材を形成することが
できる。
段により形成されたオーバ展張ハニカム材よりなる主要
部分と、このオーバ展張ハニカム材における展張方向の
適宜部位に、リボン方向に沿って位置するセルを形成す
るセル壁を、リボン方向に圧縮する等により変移せしめ
ることによって形成された曲面形成用ハニカム材よりな
る部分とを有しなっている。したがって、このハニカム
材によって、例えば、主要部を構成する一方向に湾曲す
る曲面部と、この曲面部の適宜部位に、前記曲面部の湾
曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部を有する曲面形
成用ハニカム材を形成する場合、オーバ展張ハニカム材
によって形成される主要部を構成する一方向に湾曲する
曲面部と、この曲面部の適宜部位に、曲面形成用ハニカ
ム材によって形成される前記一方向に湾曲する曲面部の
湾曲方向に直交する方向に湾曲する曲面部を有する強
度、品質面に優れた曲面状ハニカム材を形成することが
できる。
また、このハニカム材は、その主要部が安価なオーバ
展張ハニカム材よりなっているとともに、このハニカム
材における曲面形成用ハニカム材よりなる部分は、オー
バ展張ハニカム材よりなる部分に比べて少なく、そのサ
イズが比較的小さいので、品質面に優れた曲面形成用ハ
ニカム材よりなる部分を比較的安価に形成することがで
きるため、ハニカム材は、安価である。しかも、このハ
ニカム材における曲面形成用ハニカム材よりなる部分
は、オーバ展張ハニカム材のセルを形成するセル壁を変
移せしめることにより連続状態に一体形成されているの
で、ハニカム材の形成にあたって、特別に接着剤を要し
ないため、ハニカム材は、極めて軽量である。
展張ハニカム材よりなっているとともに、このハニカム
材における曲面形成用ハニカム材よりなる部分は、オー
バ展張ハニカム材よりなる部分に比べて少なく、そのサ
イズが比較的小さいので、品質面に優れた曲面形成用ハ
ニカム材よりなる部分を比較的安価に形成することがで
きるため、ハニカム材は、安価である。しかも、このハ
ニカム材における曲面形成用ハニカム材よりなる部分
は、オーバ展張ハニカム材のセルを形成するセル壁を変
移せしめることにより連続状態に一体形成されているの
で、ハニカム材の形成にあたって、特別に接着剤を要し
ないため、ハニカム材は、極めて軽量である。
このように、この種従来例に存した問題点が一掃され
る等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるもの
がある。
る等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるもの
がある。
第1図は、本発明の一実施例を示す、ハニカム材の要部
の平面図である。 第2図は、通常のハニカム材の要部の平面図、第3図
は、フレキシブルハニカム材の要部の平面図である。 1……ハニカム材 2……オーバ展張ハニカム材 3……セル(オーバ展張ハニカム材の) 4……セル壁(オーバ展張ハニカム材の) 5……曲面形成用ハニカム材 6……セル(曲面形成用ハニカム材の) 7……セル壁(曲面形成用ハニカム材の) 8……括れ部 10……通常のハニカム材 11……セル(通常のハニカム材の) 12……セル壁(通常のハニカム材の) 20……フレキシブルハニカム材 21……セル(フレキシブルハニカム材の) L……リボン方向 W……展張方向。
の平面図である。 第2図は、通常のハニカム材の要部の平面図、第3図
は、フレキシブルハニカム材の要部の平面図である。 1……ハニカム材 2……オーバ展張ハニカム材 3……セル(オーバ展張ハニカム材の) 4……セル壁(オーバ展張ハニカム材の) 5……曲面形成用ハニカム材 6……セル(曲面形成用ハニカム材の) 7……セル壁(曲面形成用ハニカム材の) 8……括れ部 10……通常のハニカム材 11……セル(通常のハニカム材の) 12……セル壁(通常のハニカム材の) 20……フレキシブルハニカム材 21……セル(フレキシブルハニカム材の) L……リボン方向 W……展張方向。
Claims (1)
- 【請求項1】展張成形手段により形成された展張方向に
縦長な略長方形の中空柱状のセルの平面的集合体よりな
るオーバ展張ハニカム材によって形成されている主要部
分と、該オーバ展張ハニカム材における展張方向の適宜
部位に、リボン方向に沿って位置する前記セルを形成す
るセル壁を、リボン方向に圧縮する等により変移せしめ
ることによって形成された展張方向の中心に括れ部を有
する略鼓形の中空柱状のセルの平面的集合体よりなる曲
面形成用ハニカム材よりなる部分とを有してなることを
特徴とするハニカム材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2257508A JP2990370B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | ハニカム材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2257508A JP2990370B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | ハニカム材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04135834A JPH04135834A (ja) | 1992-05-11 |
JP2990370B2 true JP2990370B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=17307274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2257508A Expired - Fee Related JP2990370B2 (ja) | 1990-09-28 | 1990-09-28 | ハニカム材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2990370B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111055546B (zh) * | 2020-01-09 | 2021-06-29 | 三峡大学 | 一种网状仿生梯度层级蜂窝夹芯结构 |
-
1990
- 1990-09-28 JP JP2257508A patent/JP2990370B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04135834A (ja) | 1992-05-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |