JP2990369B2 - ハニカム材 - Google Patents

ハニカム材

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JP2990369B2
JP2990369B2 JP2201244A JP20124490A JP2990369B2 JP 2990369 B2 JP2990369 B2 JP 2990369B2 JP 2201244 A JP2201244 A JP 2201244A JP 20124490 A JP20124490 A JP 20124490A JP 2990369 B2 JP2990369 B2 JP 2990369B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、例えば、平面部と、この平面部の少なくと
も一部適宜部位に、曲面部を有するハニカムパネルの芯
材、構造材等を形成するのに適したハニカム材に関す
る。
「従来の技術」、「発明が解決しようとする課題」 ハニカム材は、一般に、形成容易、かつ重量対強度が
最も大となる等の特徴を有するため、例えば、金属箔、
アラミッドペーパ等を基材として展張成形手段により形
成された略正六角形の中空柱状のセルの平面的集合体よ
りなるハニカム材、すなわち、通常のハニカム材が多用
されている。
しかし、係る通常のハニカム材によって曲面状のハニ
カム材を形成する場合、例えば、曲面型に沿い展張方向
(若しくは展張方向に直行する方向、いわゆるリボン方
向)に湾曲せしめると、この通常のハニカム材の展張方
向(若しくはリボン方向)に直交する方向、すなわち、
リボン方向(若しくは展張方向)は反対に上方に反り返
り、鞍形状に歪むため、曲面型にフィットしない。した
がって、これを無理な力を加えてフィットさせようとす
れば、セル壁が折損したり、或いは、接着部に剥離等が
生じるため、高品質な曲面状のハニカム材を形成するこ
とはできなかった。
故に、従来、曲面状のハニカム材を形成する場合に
は、曲面状に加工することが容易に可能で、かつ、高品
質な曲面を形成することができ、しかも、その形成も容
易な曲面状のハニカム材を形成するためのハニカム材と
して周知の、例えば、第2図に示す如く、通常のハニカ
ム材を、その展張方向にさらに所定量展張、すなわち、
各セル10を形成するセル壁11の折曲角が略90゜をなし、
展張方向Wに縦長な略長方形の中空柱状のセル10の平面
的集合体よりなるオーバ展張ハニカム材9。或いは、こ
のオーバ展張ハニカム材9を、例えば、そのリボン方向
Lに、所定の荷重を均一に徐徐に加える等、リボン方向
Lに圧縮することによって形成された展張方向Wの中心
に括れ部8を有する平面略鼓形をなすセル6の平面的集
合体よりなる曲面形成用ハニカム材5(第1図参照)等
の曲面状ハニカム形成用のハニカム材20が、一般に用い
られていた。
ところで、係る曲面状ハニカム形成用のハニカム材
は、何れも略全体が曲面部よりなる曲面状のハニカム材
を形成するために開発され、提供されているため、略全
体が曲面部よりなる曲面状のハニカム材を形成する場合
には、係る曲面状ハニカム形成用のハニカム材は適する
が、このハニカム材によって、例えば、平面部と、この
平面部の少なくとも一部適宜部位に曲面部を有するハニ
カム材を形成した場合、平面部における適宜部位に高品
質な曲面部を有するハニカム材を形成することはできる
ものの、曲面状ハニカム形成用のハニカム材は、通常の
ハニカム材における平面略正六角をなすセルを形成する
セル壁を、所定方向に展張、圧縮等することにより変移
せしめて形成されているので、元の通常のハニカム材に
比し、例えば、そのせん断強さ等の強度が低く、もっ
て、特に、平面部の強度が低くなることにより、その剛
性が全面的に低くなる。
ところで、係る曲面状ハニカム形成用のハニカム材に
よって、全面的な剛性が高い。平面部と曲面部とからな
るハニカム材を形成するには、セルの密度を高くする
か、或いは、用いる基材の厚さを厚くし、平面部の強度
を高めることによって可能であるが、反面、ハニカム材
の全体重量が増加し、ハニカム材の特性たる軽量性が損
なわれるため、例えば、より重量の軽減が要望されてい
る宇宙機器、航空機等の構造材等としては適さないこと
があった。
また、他の手段として、平面部に対応する部位を、所
定の強度を有する通常のハニカム材で構成し、かつ、曲
面部を形成すべき部位を、曲面状ハニカム形成用のハニ
カム材で構成し、両者の接続部を、接着剤を介して互い
に接着することにより形成されたハニカム材によって、
このようなハニカム材を形成することも実施されてい
た。
しかし、係る手段によって形成されたハニカム材にあ
っては、ハニカム材そのものの全体重量が増加すること
はないが、セル、すなわち、セル壁の形状が異なるハニ
カム材を、接着剤を介して接着することによって形成さ
れるので、その形成が面倒で多くの工数を要するため、
ハニカム材が高価となるとともに、セル壁の形状が異な
るハニカム材を互いに強固に接着するには、例えば、接
続部近傍の互いのセルを接着剤によって埋める等により
接着するため、可なりの量の接着剤が必要であり、した
がって、依然、ハニカム材が重くなるという難点があっ
た。
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、その目
的とするところは、例えば、平面部と、この平面部の少
なくとも一部適宜部位に曲面部を有するハニカム材を形
成した際、平面部の強度を何ら損なうことなく、高品質
な曲面部を形成することができ、かつ、重量も軽量で、
しかも、その形成も容易な、平面部と曲面部とからなる
ハニカム材を形成するのに適したハニカム材を提案する
ことにある。
「課題を解決するための手段」 本発明は、上記目的を達成すべくなされたもので、そ
の技術的解決手段は、次のとおりである。
本発明に係るハニカム材は、展張成形手段により形成
された略正六角形の中空柱状のセルの平面的集合体より
なる通常のハニカム材によって形成されている部分と、
この通常のハニカム材における適宜部位に位置するセル
を形成するセル壁を、所定方向に展張、圧縮等すること
により変移せしめて形成された曲面状ハニカム形成用の
ハニカム材よりなる部分とを有してなっている。
「作用」 本発明は、上記手段よりなるので、次の如く作用す
る。
すなわち、本発明に係るハニカム材は、展張成形手段
により形成された通常のハニカム材よりなる部分と、こ
の通常のハニカム材における適宜部位に位置するセルの
セル壁を、所定方向に展張、圧縮等することにより変移
せしめて形成された曲面状ハニカム形成用のハニカム材
よりなる部分とが一体形成されている。したがって、例
えば、平面部と、この平面部の少なくとも一部適宜部位
に、所定曲率の曲面部を有するハニカム材を形成する場
合、予め、平面部を形成するための通常のハニカムにお
ける曲面部を形成すべき部位に対応する位置に、形成す
る曲面部に適した曲面状ハニカム形成用のハニカム材を
形成して置き、次に、所定曲率の型面を備えた曲面型に
沿って、その部分を湾曲せしめることにより、平面部に
おける適宜部位に、容易に高品質な所定曲率の曲面部を
有するハニカム材を形成することができる。
また、このハニカム材は、平面部を形成する部位に位
置するハニカム材が、予め、設定された所定角度を有す
る通常のハニカム材によって形成されているので、何
ら、平面部の強度が損なわれることはない。もって、全
体的な剛性が低くなることはない。
また、このハニカム材における曲面部を形成するため
の曲面状ハニカム形成用のハニカム材は、通常のハニカ
ム材のセルのセル壁を、所定方向に展張、圧縮等するこ
とにより変移せしめて形成されており、したがって、形
成にあたって、特別に接着剤等を要しないため、ハニカ
ム材の重量が増加することはなく、かつ、その形成も容
易である。
「実施例」 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明す
る。
第1図は、ハニカム材の要部の平面図である。
図において、1はハニカム材であり、このハニカム材
1は、展張成形手段により形成された通常のハニカム材
2、すなわち、略正六角形の中空柱状のセル3の平面的
集合体よりなるハニカム材と、図示例においては、この
通常のハニカム材2の上下の端部に、それぞれ通常のハ
ニカム材2におけるセル3を形成するセル壁4を、所定
方向に展張、圧縮等し、変移せしめることにより形成さ
れた略鼓形の中空柱状のセル6の平面的集合体よりなる
曲面状ハニカム形成用のハニカム材20たる曲面形成用ハ
ニカム材5が一体形成されてなっている。
なお、Wはハニカム材1の展張方向、Lはリボン方向
である。
これらについて詳述すると、先ず、実施例において中
央部に位置する通常のハニカム材2は、例えば、箔状の
アルミ材、適宜厚さのアラミッドペーパ等を基材とし、
これら所定枚数の基材を、互いに所定の位置関係に接着
することにより重着し、これを重着方向に展張する周知
の展張成形手段によって形成されており、基材よりなる
セル壁4により形成された所定のセルサイズ、高さを備
えた略正六角形の中空柱状のセル3の平面的集合体より
なり、所定の強度を有してなっている。
そして、この通常のハニカム材2は、重量対強度が最
も大のため、軽量性に優れ、かつ、平面精度にも優れて
いる。
また、図において、通常のハニカム材2における上下
の端部、すなわち、リボン方向Lの端部に、それぞれそ
の展張方向Wに沿い、通常のハニカム材2と一体形成さ
れている曲面形成用ハニカム材5は、各セル6の平面形
状がそれぞれ展張方向Wの中心部に括れ部8を有する略
鼓形をなし、これら各セル6が展張方向Wに沿ってそれ
ぞれ一直線状に配列されているとともに、リボン方向L
に隣接して位置するこれら一直線状に配列された各セル
6とは、展張方向Wに交互に半ピッチずつずれて位置す
る位置関係に配列されてなっている。
そして、このような構成よりなる曲面形成用ハニカム
材5を、通常のハニカム材2におけるセル3を形成する
セル壁4を、所定方向に展張、圧縮等し、変移せしめる
ことによって形成するには、先ず、通常のハニカム材2
におけるリボン方向Lの端部、すなわち、曲面部を形成
するための曲面形成用ハニカム材5を形成すべき部位に
位置する各セル壁4を、展張方向Wに、さらに所定量展
張、すなわち、第2図に示す如く、各セル3におけるリ
ボン方向Lに沿って位置していた二枚の基材よりなる剛
性の高いセル壁4が、リボン方向Lに沿い、かつ対向状
態を維持しつつ、互いの間隔が開くように変移するとと
もに、他の一枚の基材よりなる剛性の低いセル壁4が、
それぞれ展張方向Wに沿い、略連続して一直線状態とな
るまで展張することにより、このような状態に変移した
セル壁4により形成されたセル壁11によって形成された
展張方向Wに縦長な略長方形のセル10の平面的集合体よ
りなるオーバ展張ハニカム材9を、一旦形成し、次に、
このオーバ展張ハニカム材9を、そのリボン方向Lに、
例えば、所定の荷重を均一に徐徐に加える等、リボン方
向Lに圧縮することにより、それぞれリボン方向Lに沿
って位置していた二枚の基材よりなる剛性の高いセル壁
11は、特に、リボン方向L間の間隔が大きく縮まるよう
に変移する。
この剛性の高いセル壁11の変移に伴い、展張方向Wに
沿い略一直線状に位置していた一枚の基材よりなる剛性
の低いセル壁11は、剛性の高いセル壁11との接続端部で
それぞれ折曲され、各セル10における展張方向Wの中心
において互の間隔が縮まるように変移することにより、
これら変移したセル壁11により形成されたセル壁7によ
って形成された展張方向Wの中心部に括れ部8を有する
略鼓形をなすセル6の平面的集合体よりなる曲面形成用
ハニカム材5が、通常のハニカム材2と連続状態に一体
形成される。
したがって、容易に、通常のハニカム材2おけるリボ
ン方向Lの端部に、展張方向Wに沿い所定幅の曲面形成
用ハニカム材5からなる曲面状ハニカム形成用のハニカ
ム材20を形成することができる。
なお、第1図に示す実施例においては、通常のハニカ
ム材2におけるリボン方向Lの両端部に曲面形成用ハニ
カム材5が形成されているが、曲面形成用ハニカム材5
を形成する部位については、実施例に限定されるもので
はなく、例えば、通常のハニカム材2におけるリボン方
向Lの一方の端部のみに、或いは、中央部に形成しても
よい。
要するに、曲面形成用ハニカム材5を形成する部位、
形成する大きさ等については、係るハニカム材1によっ
て、例えば、平面部と、この平面部の少なくとも一部適
宜部位に、所定の曲面部を有するハニカム材を形成する
場合、平面部に対応する部位に通常のハニカム材2が位
置するとともに、所定の曲面部を形成すべき部位に、こ
の曲面部を形成することができる曲面形成用ハニカム材
5からなる曲面状ハニカム形成用のハニカム材20が位置
する位置関係にハニカム材1を形成すればよい。
このように、通常のハニカム材2におけるリボン方向
Lの適宜部位に、展張方向Wに沿って形成された曲面形
成用ハニカム材5によって、リボン方向Lに湾曲する所
定の曲面部を形成するには、例えば、所定曲率の型面を
備えた、曲面型に沿って、曲面形成用ハニカム材5を、
そのリボン方向Lに湾曲せしめることにより、容易に高
品質な曲面部を形成することができる。
すなわち、この曲面形成用ハニカム材5は、リボン方
向Lに湾曲せしめた際、リボン方向Lに沿って位置する
剛性の高いセル壁7は、リボン方向Lにおいて、その間
隔が、凹曲面側で縮まり、凸曲面側で開くように変移す
る。このリボンの方向Lに沿って位置する剛性の高いセ
ル壁7の変移に伴い、展張方向Wに沿ってシグザグ状に
位置する剛性の低いセル壁7は、特に、各セル6の括れ
部8において、その間隔が、凹曲面側で大きく縮まり、
凸曲面側で大きく開くようにねじれ変形を起こしつつ変
移する。しかし、この剛性の低いセル壁7のねじれ変形
は殆どセル壁7を形成する基材の変形によって吸収され
るので、剛性の低いセル壁7が折損したり、或いは、剛
性の高いセル壁7の接着部が剥離する等の事態が生ずる
ことはなく、容易に型面にフィットする。もって、例え
ば、曲面部の曲率が大きい場合であっても、リボン方向
Lに湾曲する高品質な曲面部を形成することができる。
また、この曲面形成用ハニカム材5は、展張方向Wに
湾曲せしめた際、各セル6におけるリボン方向Lに沿っ
て位置する剛性の高いセル壁7は、展張方向Wにおい
て、その間隔が、凹面側で縮まり、凸曲面側で開くよう
に変移する。このリボン方向Lに沿って位置する剛性の
高いセル壁7の変移に伴い、展張方向Wに沿ってジグザ
グ状に位置する剛性の低いセル壁7は、前記、リボン方
向Lに湾曲せしめた場合と同様、特に、各セル6の括れ
部8において、その間隔が、凹曲面側で大きく縮まり、
凸曲面側で大きく開くようにねじれ変形を起しつつ変移
し、このねじれ変形は殆どセル壁7を形成する基材の変
形によって吸収される。もって、展張方向Wにも高品質
な曲面部を形成することができる。
したがって、この曲面形成用ハニカム材5を、通常の
ハニカム材2における展張方向Wの適宜部位に、リボン
方向Lに沿って形成することにより、平面部を形成する
ための通常のハニカム材2に続いて、展張方向Wに湾曲
する高品質な曲面部を形成することができる曲面形成用
ハニカム材5からなる曲面状ハニカム形成用のハニカム
材20が連続状態に一体形成されたハニカム材1が得られ
る。
なお、上述の実施例においては、展張方向W、リボン
方向L何れの方向に湾曲せしめた場合にも高品質な曲面
部を形成することができる曲面形成用ハニカム材5が、
通常のハニカム材2における適宜部位に連続状態に一体
形成されたハニカム材1について説明したが、通常のハ
ニカム材2に、連続状態に一体形成されている曲面状ハ
ニカム形成用のハニカム材20については、曲面形成用ハ
ニカム材5に限定されるものではなく、例えば、前述の
曲面形成用ハニカム材5を形成する過程で形成された第
2図に示す曲面状ハニカム形成用のハニカム材20たるオ
ーバ展張ハニカム材9を、通常のハニカム材2における
リボン方向Lの適宜部位に、展張方向Wに沿って形成す
るようにしてもよい。
ところで、この展張方向Wに縦長な略長方形のセル10
の平面的集合体よりなるオーバ展張ハニカム材9は、そ
のセル10を形成するセル壁11の内、一枚の基材よりなる
剛性の低いセル壁11は、展張方向Wに沿い略一直線状に
連続して位置しており、また、リボン方向Lに沿って位
置する二枚の基材よりなる剛性の高いセル壁11は、展張
方向Wに交互に半ピッチずつずれて位置している。
よって、係る構成よりなるオーバ展張ハニカム材9
は、リボン方向Lに湾曲せしめた際、各セル10を形成す
るリボン方向Lに沿って位置する剛性の高いセル壁11
は、その間隔が、展張方向Wにおいては、凹曲面、凸曲
面何れの側においても変わらないが、リボン方向Lにお
いては、凹曲面側で縮まり、凸曲面側で開くように変移
する。このリボン方向Lに沿って位置する剛性の高いセ
ル壁11の変移に伴い、展張方向Wに沿い略一直線状に連
続して位置していた剛性の低いセル壁11は、特に、セル
10における展張方向Wの中心において、リボン方向Lの
間隔が、凹曲面側で縮まり、凸曲面側で開くようにねじ
れ変形を起しつつ変移する。しかし、この剛性の低いセ
ル壁11のねじれ変形は、殆どセル壁11を形成する基材の
変形によって吸収されるので、剛性の低いセル壁が折損
したり、或いは、剛性の高いセル壁11の接着部が剥離す
る等の事態が生ずることなく、例えば、容易に型面にフ
ィットする。もって、リボン方向Lに高品質な曲面部を
形成することができる。
したがって、このオーバ展張ハニカム材9を、通常の
ハニカム材2におけるリボン方向Lの適宜部位に、展張
方向Wに沿って形成することにより、平面部を形成する
ための通常のハニカム材2に続いて、リボン方向Lに湾
曲する高品質な曲面部を形成することができるオーバ展
張ハニカム材9からなる曲面状ハニカム形成用のハニカ
ム材20が連続状態に一体形成されたハニカム材1が得ら
れる。
また、通常のハニカム材2を形成する際の最終段階、
すなわち、展張過程において、例えば、第3図に示す如
く、その展張を、各セル13がリボン方向Lに縦長な六角
形をなす状態で中止することによって得られるアンダ展
張ハニカム材12を、通常のハニカム材2における展張方
向Wの適宜部位に、リボン方向Lに沿って形成するよう
にしてもよい。
ところで、このアンダ展張ハニカム材12は、一般に
は、通常のハニカム材2を形成する過程において、その
展張量を少なくすることによって形成されるが、このア
ンダ展張ハニカム材12を通常のハニカム材2から形成す
るには、通常のハニカム材2におけるセル3が展張方向
Wに押し漬されるように押圧力を加えて通常のハニカム
材2を展張方向Wに圧縮するか、或いは、通常のハニカ
ム材2におけるリボン方向Lに引張り力を加えて通常の
ハニカム材2を、そのリボン方向に展張し、セル3を形
成するセル壁4を変移せしめることにより形成すること
ができる。
この通常のハニカム材2のセル3を形成するセル壁4
を変移せしめることにより形成されたアンダ展張ハニカ
ム材12におけるリボン方向Lに縦長な六角形をなすセル
13を形成するセル壁14の内、一枚の基材よりなる剛性の
低いセル壁14は、展張方向Wに沿いジグザグ状に連続し
て位置しており、また、リボン方向Lに沿って位置する
二枚の基材よりなる剛性の高いセル壁14は、展張方向W
に交互に半ピッチずつずれて位置している。そして、剛
性の高いセル壁14と剛性の低いセル壁14とは、剛性の低
いセル壁14どうしの折曲角より遥かに大きな折曲角をも
って接続されている。
よって、係る構成よりなるアンダ展張ハニカム材12
は、展張方向Wに湾曲せしめた際、各セル13を形成する
リボン方向Lに沿って位置する剛性の高いセル壁14は、
展張方向Wにおいて、その間隔が、凹曲面側で縮まり、
凸曲面側で開くように変移する。このリボン方向にLに
沿って位置する剛性の高いセル壁14の変移に伴い、展張
方向Wに沿いジグザグ状に位置する剛性の低いセル壁14
はねじれ変形を起しつつ、主として、凸曲面側におい
て、剛性の低いセル壁14どうしのなす折曲角が大きくな
り、反対に、剛性の低いセル壁14と剛性の高いセル壁14
とのなす折曲角が小さくなるように変移する。しかし、
この剛性の低いセル壁14のねじれ変形は、上述の曲面形
成用ハニカム材5、オーバ展張ハニカム材9の場合と同
様、殆どセル壁14を形成する基材の変形によって吸収さ
れるので、展張方向Wに高品質な曲面部を形成すること
ができる。
したがって、通常のハニカム材2における展張方向W
の適宜部位に、リボン方向Lに沿ってアンダ展張ハニカ
ム材12を形成することによって、平面部を形成するため
の通常のハニカム材2に続いて、展張方向Wに湾曲する
高品質な曲面部を形成することができるアンダ展張ハニ
カム材12からなる曲面状ハニカム形成用のハニカム材20
が連続状態に一体形成されたハニカム材1が得られる。
本発明に係るハニカム材1は、以上説明したようにな
っている。
そこで、以下の如くなる。
すなわち、本発明に係るハニカム材1は、平面部を形
成するための略正六角形のセル3の平面的集合体よりな
る通常のハニカム材2における適宜部位に、そのセル3
を形成するセル壁4を、展張方向W、リボン方向L等所
定方向に、展張、圧縮等することにより変移せめて形成
された曲面部を形成するための曲面形成用ハニカム材
5、オーバ展張ハニカム材9、アンダ展張ハニカム材12
等からなる曲面状ハニカム形成用のハニカム材20が、連
続状態に一体形成されている。したがって、このハニカ
ム材1によって平面部における適宜部位に曲面部を有す
るハニカム材を形成した場合、平面部の強度を何ら損う
ことなく、平面部の適宜部位に、高品質な曲面部を有す
るハニカム材を形成することができる。しかも、このハ
ニカム材1は、その重量が軽量であるとともに、その形
成も容易である。
「発明の効果」 以上詳述した如く、本発明に係るハニカム材にあって
は、次の効果を発揮する。
すなわち、この発明のハニカム材は、展張成形手段に
より形成された略正六角形の中空柱状のセルの平面的集
合体よりなる通常のハニカム材によって形成されている
部分と、この通常のハニカム材における適宜部位に位置
するセルのセル壁を、所定方向に展張、圧縮等すること
により変移せしめて形成された曲面状ハニカム形成用の
ハニカム材よりなる部分とを有してなっているので、例
えば、平面部の少なくとも一部適宜部位に、曲面部を有
するハニカム材を形成する場合、平面部を形成するため
の通常のハニカム材における曲面部を形成すべき部位に
対応する部分に、形成する曲面部に適した曲面状ハニカ
ム形成用のハニカム材が位置するようにハニカム材を形
成することにより、容易に、平面部における適宜部位に
高品質な曲面部を有するハニカム材を形成することがで
きる。
また、このハニカム材は、平面部を形成するための部
位が所定の強度を有する通常のハニカム材よりなってい
るので、何ら平面部の強度が損われることはない。さら
に、このハニカム材における曲面部を形成するための部
位に位置する曲面状ハニカム形成用のハニカム材は、通
常のハニカム材におけるセルを形成するセル壁を変移せ
しめることによって形成されているので、その形成にあ
たって、特別に接着剤等を要しないため、ハニカム材の
重量が増加することはなく、かつ、その形成も容易であ
る。
このように、この種従来例に存した問題点が一掃され
る等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるもの
がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は、ハニカ
ム材の要部の平面図、第2図および第3図は、それぞれ
曲面状ハニカム形成用のハニカム材の他の実施例を示
し、第2図は、オーバ展張ハニカム材の要部の平面図、
第3図は、アンダ展張ハニカム材の要部の平面図であ
る。 1……ハニカム材、2……通常のハニカム材、3……セ
ル(通常のハニカム材の)、4……セル壁(通常のハニ
カム材の)、5……曲面形成用ハニカム材、6……セル
(曲面形成用ハニカム材の)、7……セル壁(曲面形成
用ハニカム材の)、8……括れ部、9……オーバ展張ハ
ニカム材、10……セル(オーバ展張ハニカム材の)、11
……セル壁(オーバ展張ハニカム材の)、12……アンダ
展張ハニカム材、13……セル(アンダ展張ハニカム材
の)、14……セル壁(アンダ展張ハニカム材の)、20…
…曲面状ハニカム形成用のハニカム材、L……リボン方
向、W……展張方向。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】展張成形手段により形成された略正六角形
    の中空柱状のセルの平面的集合体よりなる通常のハニカ
    ム材によって形成されている部分と、該通常のハニカム
    材における適宜部位に位置するセルを形成するセル壁
    を、所定方向に展張、圧縮等することにより変移せしめ
    て形成された曲面状ハニカム形成用のハニカム材よりな
    る部分とを有してなることを特徴とするハニカム材。
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