JP2990259B2 - 強磁性半導体を用いた磁気記録ヘッド - Google Patents

強磁性半導体を用いた磁気記録ヘッド

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JP2990259B2
JP2990259B2 JP9023414A JP2341497A JP2990259B2 JP 2990259 B2 JP2990259 B2 JP 2990259B2 JP 9023414 A JP9023414 A JP 9023414A JP 2341497 A JP2341497 A JP 2341497A JP 2990259 B2 JP2990259 B2 JP 2990259B2
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magnetic
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ferromagnetic semiconductor
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広幸 秋永
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Agency of Industrial Science and Technology
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性材料を用いた
超高密度記録技術においてデータ書き込みを行う強磁性
半導体を用いた磁気記録ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在のビジネス分野における大容量記憶
の必要量は、すでにペタ(1015)バイトで語られる
ほどの大きなものとなった。医療、金融情報の管理、ま
た民生用市場における双方向インタラクティブサービ
ス、マルチメディア通信サービス等の分野からも、この
ような大容量記憶の要求が高まっている。これに対する
マーケットの規模は、毎年100%の成長をしていると
言われ、その中心を担っているのが磁気記録である。磁
気記録の性能は過去20年以上にわたり著しく向上して
おり、記憶密度は3年で倍になるペースを保っている。
【0003】その中で、最近薄膜を用いた磁気ヘッドの
開発という重要な進展があった。磁気記憶のシステムの
記録と再生には、主に電磁誘導型インダクティブヘッド
が用いられてきたが、その再生部分に磁気抵抗効果(M
R)を用いた薄膜MRヘッドが用いられるようになった
のである。電磁誘導型インダクティブヘッドがいわゆる
コイルを用いた電磁誘導によって記録媒体の磁気的信号
を読み取るのに対し、MRヘッドは磁場によって非常に
敏感に抵抗を変えることを利用しており、その性能は5
0%も向上したといわれている。
【0004】更に、巨大磁気抵抗効果(GMR)とい
う、更に磁場に敏感な材料の開発も進められており、記
録媒体からの記憶密度向上による信号強度の減少をMR
感度の向上で補償し、また再生ヘッドそのものの小型化
を図るという研究は順調に進んでいるといえる。
【0005】一方、記録部分に関しては、相変らず電磁
誘導型ヘッドが用いられている。そのコア材料は高透磁
率材料であるパーマロイ(Ni−Fe合金)、また最近
では窒化鉄(Fe−N)が用いられ、典型的な書き込み
面積の大きさは3.0μm×0.2μm程度である。現
在の研究は、ヘッドの構造を改造し、またさらに高い透
磁率を持った材料を開発する方向にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、来たる
大容量記憶の世代には、電磁誘導型ヘッドでは対応出来
ず、小型でハイパフォーマンスな磁気記録システムの開
発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の課題を解
決するものであり、半導体に磁性元素をドープして得ら
れる強磁性半導体を用いた磁気記録ヘッドであって、磁
気記録媒体の磁気記録面との接点に、少なくとも1トラ
ックに相当する強磁性半導体素子を配置し、磁気記録素
子として用いる強磁性半導体を用いた磁気記録ヘッドを
提供するものである。
【0008】本発明は、上記半導体はIII−V族半導
体で構成される強磁性半導体を用いた磁気記録ヘッドを
提供するものである。
【0009】本発明は、上記磁気記録素子は上記磁気記
録媒体の上記磁気記録面と対面してアレー状に配置され
ている強磁性半導体を用いた磁気記録ヘッドを提供する
ものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明者は、強磁性半導体におい
ては半導体内にキャリアを注入することによって磁化が
発生するので、強磁性半導体を用いて磁気記録システム
を構成すれば、磁気記録システムの小型化が図れること
を思い付き、本発明に至った。即ち、本発明にかかる強
磁性半導体を用いた磁気記録ヘッドは、強磁性半導体を
用いることを特徴とするものである。
【0011】強磁性半導体は既存の半導体回路にも組み
込めるので、多彩な半導体/磁性体融合デバイスへ展開
することも可能となる。磁性元素の種類は、例えばM
n、Fe、Coなどの遷移金属、また半導体としてはG
aAs、GaSb、AlPなど磁性元素のドープ可能な
ものであればいかなるものでもよい。キャリア注入の方
法は、熱、光、電流制御などいかなるものでもよい。
【0012】以下、本発明ついて、強磁性半導体の強磁
性とその制御方法、更に一実施形態として電荷注入型強
磁性制御による記録ヘッドシステムを示す。
【0013】図1(a),(b)は、何れも電荷注入型
強磁性制御の動作原理を示している。強磁性半導体中で
はもともとドープされていたキャリアのスピンに磁性ス
ピンが整列し強磁性が出現しているが(a)、そこにス
ピンのそろっていない通常の電流を注入することによっ
て磁性スピンの向きが乱され、強磁性が消失する
(b)。
【0014】即ち、入力電流のオン/オフによって、強
磁性半導体から発生する記録磁界が制御される。尚、図
2に強磁性半導体の磁化カーブを示す。図からもわかる
ように、ヒステリシス特性が全く認められない理想的な
磁気特性を有している。
【0015】次に本発明の一実施形態における強磁性半
導体を用いた磁気記録ヘッドを図3に示す。図において
1は磁気記録ヘッド、2は磁気記録媒体、3は磁力線、
4は記録ビット5はシールド板である。磁気記録ヘッド
1は入力電流のオン/オフによって、磁力線3のオフ/
オンが生じる。そして磁気記録媒体2には、その磁力線
によって記録ビット4が書き込まれる。すなわち、磁気
記録ヘッド1の入力電流のオン/オフによって、記録ビ
ットの0/1が書き込まれることになる。
【0016】図4は本発明の他の実施形態における強磁
性半導体を用いたマルチトラック磁気記録ヘッドの記録
の状態を示している。図において1′はマルチトラック
磁気記録ヘッド、1aは強磁性半導体磁気記録ヘッド
部、2は磁気記録媒体である。
【0017】マルチトラック磁気記録ヘッド1はトラッ
ク数に対応した強磁性半導体磁気記録ヘッド部1aと該
強磁性半導体磁気記録ヘッド部1aを制御する半導体回
路(図示せず)とが一体になって形成されたものであ
り、磁気記録媒体2には上記トラック数に対応したビッ
ト数のデータが同時に記録されるものである。
【0018】
【発明の効果】本発明の強磁性半導体を用いた磁気記録
ヘッドは、半導体テクノロジーを用いて容易に小型化可
能なので、磁気記録装置の再生部の小型化が飛躍的に進
み、大容量磁気記録技術の進展に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は何れも本発明における強磁性
半導体を用いた磁気記録ヘッドの動作原理を示す概念図
である。
【図2】Mnをドープした半導体GaAsの磁化曲線を
示す特性図である。
【図3】本発明の他の実施形態における強磁性半導体を
用いた磁気記録ヘッドにおける記録の状態を示す概略斜
視図である。
【図4】本発明の一実施形態における強磁性半導体を用
いたマルチトラック磁気記録ヘッドの記録の状態を示す
概略正面図である。
【符号の説明】 1 磁気記録ヘッド 1′ マルチトラック磁気記録ヘッド 1a 強磁性半導体磁気記録ヘッド部 2 磁気記録媒体 3 磁力線 4 記録ビット 5 シールド板

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体に磁性元素をドープして得られる
    強磁性半導体を用いた磁気記録ヘッドであって、 磁気記録媒体の磁気記録面との接点に、少なくとも1ト
    ラックに相当する強磁性半導体素子を配置し、磁気記録
    素子として用いることを特徴とする磁気記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記半導体はIII−V族半導体で構成
    されることを特徴とする請求項1に記載の磁気記録ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 上記磁気記録素子は上記磁気記録媒体の
    上記磁気記録面と対面してアレー状に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
JP9023414A 1997-02-06 1997-02-06 強磁性半導体を用いた磁気記録ヘッド Expired - Lifetime JP2990259B2 (ja)

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JPH10222812A JPH10222812A (ja) 1998-08-21
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