JP2988746B2 - 半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造装置

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JP2988746B2
JP2988746B2 JP3173658A JP17365891A JP2988746B2 JP 2988746 B2 JP2988746 B2 JP 2988746B2 JP 3173658 A JP3173658 A JP 3173658A JP 17365891 A JP17365891 A JP 17365891A JP 2988746 B2 JP2988746 B2 JP 2988746B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、TAB(Tape Automa
ted Bonding)方式を採用した半導体装置の製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近時、半導体装置の製造装置として、シ
ネフィルム状のフィルムキャリアを走行させて半導体素
子を搬送するTAB(Tape Automated Bonding)方式を採
用したものが普及している。そして、半導体装置の各製
造工程に用いられる各種装置のうちTAB方式を採用し
たものとして、フィルムキャリアにインナ−リ−ドボン
ディングされた半導体素子を樹脂で封止するポッティン
グ装置を有する半導体装置の製造装置がある。
【0003】従来、この半導体装置の製造装置1(以下
「製造装置」と称する)は図4に示すように構成されて
いる。すなわち、この製造装置1は互いに連結されたテ
−プ供給装置2、ポッティング装置3、加熱炉装置4、
テ−プ巻取装置5を備えている。
【0004】上記テ−プ供給装置2は、供給リ−ル6に
巻回されたフィルムキャリア7をこの供給リ−ル6から
導出し、上記ポッティング装置3に間欠的に送り出す。
このフィルムキャリア7には、長手方向に沿って等間隔
で半導体素子が搭載されている。
【0005】上記ポッティング装置3は、図5に示すよ
うに、上記テープ供給装置2から供給されたフィルムキ
ャリア7の半導体素子9が搭載された部位を、封止用樹
脂10が満たされたシリンジ11の下方に停止させる。
そして、上記ポッティング装置3は、上記シリンジ11
をXY方向に駆動すると共に、このシリンジ11から封
止用樹脂10を上記半導体素子9の表面に滴下させる。
このことで、この半導体素子9はコーティングされる。
上記ポッティング装置3は、コーティングされた半導体
素子9を保持するフィルムキャリア7を加熱炉装置4の
加熱炉12内へ順次送り駆動する。なお、上記ポッティ
ング装置3のポッティング経路の教示は、斜め上方から
目視により行われる。
【0006】上記加熱炉装置4は、図4に示すように上
記フィルムキャリア7を暫くの間水平に走行させた後、
第1のロ−ラ13で上方向に反転させ、水平に走行させ
る。そして上記加熱炉装置4は、反転させたフィルムキ
ャリア7を第2のロ−ラ14で再び上方向に反転させ水
平に走行させる。
【0007】上記加熱炉12の内部は後述するシ−スヒ
−タ15によって所定の温度に加熱されている。半導体
素子9をコ−ティングする封止用樹脂10は、上記第
1、第2のロ−ラ13、14によって加熱炉12内を走
行させられることで加熱され硬化する。上記加熱炉装置
4は、上記封止用樹脂10が硬化した部分のフィルムキ
ャリア7を第3、第4のロ−ラ16、17によって加熱
炉12から排出し、上記テ−プ巻取装置5に送り駆動す
る。上記テ−プ巻取装置5は、このフィルムキャリア7
を巻取リ−ル18に順次巻き取る。次に、従来の加熱炉
装置4の加熱手段を図6を参照して詳しく説明する。
【0008】上記加熱炉12内には、線状のシ−スヒ−
タ15が、上記加熱炉12内を走行するフィルムキャリ
ア7の上記封止用樹脂10が滴下された面7aに対向す
る状態に設けられている。このシ−スヒ−タ15は上記
フィルムキャリア7に沿って、上記加熱炉12の入口か
ら第3のロ−ラ16に亘って配設されている。
【0009】さらに、上記加熱炉12内のフィルムキャ
リア7が水平に走行する部分には、フィルムキャリア7
と上記シ−スヒ−タ15の間に銅板19が挿入配置され
ている。この銅板19は帯状に形成され、上記フィルム
キャリア7と平行に離間している。上記シ−スヒ−タ1
5の熱は一旦上記銅板19に吸収され、この帯状の銅板
19から上記フィルムキャリア7に放射される。
【0010】すなわち、上記シ−スヒ−タ15は線状な
ので、上記銅板19がなければシ−スヒ−タ15の放射
熱はフィルムキャリア7の幅方向に不均一に照射される
が、上記銅板19に一旦吸収させることで、この銅板1
9から上記フィルムキャリア7の幅方向に略均一な熱を
放射することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な構成によれば、シ−スヒ−タ15(銅板19)からの
放射熱によって封止用樹脂10を加熱していたために、
コ−ティングされた封止用樹脂10は表面から硬化し易
い。
【0012】この場合、上記封止用樹脂10内に含まれ
ていた気泡が封止用樹脂10の内部に閉じ込められ、封
止用樹脂10が完全に硬化した際、内部に気泡が残留す
る恐れがある。内部に気泡が残った場合、その気泡内に
湿気が溜まり、半導体素子9が早期に劣化する原因とな
る恐れがある。
【0013】上記気泡の残留を防止するためには、封止
用樹脂10の硬化に、気泡が封止用樹脂10の内部から
抜けるための十分な時間を掛けなければならない。この
ため、従来の加熱方法では封止用樹脂10の硬化時間を
短縮するのが困難であった。
【0014】さらに、上述のような構成によれば、上記
フィルムキャリア7を第1、第2のロ−ラ13、14に
より上方向に反転させているために、フィルムキャリア
7を交換する際に、特に第2のロ−ラ14および第3の
ロ−ラ16にフィルムキャリア7を掛けるのが困難であ
るということがある。
【0015】また、従来、上記ポッティング装置3のポ
ッティング経路の教示は、斜め上方から目視により行わ
れているため、誤差が生じる恐れがある。特に、上記シ
リンジ11内に封止用樹脂10を補充した場合には、シ
リンジ11の先端部の位置がずれてしまうため、従来
は、作業者が上記シリンジ11を手で掴み、手動で再び
ポッティング経路を教示する必要があった。 また、フィ
ルムキャリア7の掛け替えを容易にするには上記第1、
第2のロ−ラ13、14の直径を小さくするということ
が考えられるが、あまり小さくすると、半導体素子9の
端子(インナ−リ−ド)が折り曲げられ破損する恐れが
ある。一方、上記加熱装置4の高さを低くするため、ポ
ッティング装置3のテ−プ走行面を低くしようとする
と、ポッティング時(ポッティング状態の監視、ポッテ
ィング経路の教示等)の作業性が悪くなるということが
ある。
【0016】この発明はこのような事情に鑑みて成され
たもので、作業性がよく、かつ不良の発生を低減し、さ
らにより高速で半導体装置を製造することができる半導
体装置の製造装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、フィルムキャリアに搭載された半導体素子に熱硬化
性の封止用樹脂を塗布する樹脂塗布手段と、前記半導体
素子に塗布された封止用樹脂を加熱して硬化させる加熱
手段とを有する半導体装置の製造装置であって、前記樹
脂塗布手段は、樹脂を滴下するポッティング装置と、こ
のポッティング装置から滴下された樹脂を撮像するカメ
ラと、この撮像に基づいて前記ポッティング装置と前記
カメラとの相対位置および前記ポッティング装置のポッ
ティング経路に対応する前記カメラの経路を認識する手
段と、この認識に基づいて前記ポッティング装置を駆動
する駆動手段とを備え、前記加熱手段は、前記封止用樹
脂を遠赤外線で加熱する遠赤外線ヒータを備えることを
特徴とする。
【0018】また、第2の手段は、上記第1の手段にお
いて、前記加熱手段は、平板状の加熱面を有する遠赤外
線ヒータであって、前記加熱面がフィルムキャリアに対
向して略平行に設けられていることを特徴とする。
た、第3の手段は、上記第1の手段において、前記加熱
手段は、フィルムキャリアに沿って複数設けられた遠赤
外線ヒータを有することを特徴とする。 また、第4の手
段は、上記第1の手段において、前記加熱手段は、遠赤
外線ヒータと、この遠赤外線ヒータにより加熱された封
止用樹脂をさらに加熱するシースヒータと、を備えるこ
とを特徴とする。
【0019】また、第5の手段は、フィルムキャリアを
走行させるフィルムキャリア駆動手段と、前記フィルム
キャリアに搭載された半導体素子に熱硬化性の封止用樹
脂を塗布する樹脂塗布手段と、前記半導体素子に塗布さ
れた封止用樹脂を加熱して硬化させる加熱手段とを有す
る半導体装置の製造装置であって、前記フィルムキャリ
ア駆動手段は、前記フィルムキャリアを水平に走行さ
せ、その後下方に取り回す複数のローラを有し、前記樹
脂塗布手段は、樹脂を滴下するポッティング装置と、こ
のポッティング装置から滴下された樹脂を撮像するカメ
ラと、この撮像に基づいて前記ポッティング装置と前記
カメラとの相対位置および前記ポッティング装置のポッ
ティング経路に対応する前記カメラの経路を認識する手
段と、この認識に基づいて前記ポッティング装置を駆動
する駆動手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
【作用】第1乃至第4の手段によれば、上記封止用樹脂
全体を、遠赤外線加熱により略均一に加熱することがで
きる。さらに、樹脂塗布処理の正確性、作業性の向上を
実現できる。また、第5の手段によれば、フィルムキャ
リアの走行高さを低くすることができる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1〜図3を参
照して説明する。なお、従来例と同一構成要素には同一
記号を付して説明を省略する。
【0022】図2はこの発明による半導体装置の製造装
置(以下、製造装置と称する)25の一実施例の全体を
示すものである。この製造装置25は、互いに連結され
たテ−プ供給装置2、ポッティング装置26(ポッティ
ング手段)、加熱炉装置27、テ−プ巻取装置5を備え
ている。
【0023】上記ポッティング装置26には、XYテ−
ブル28(図3に示す)に取付けられ内部に熱硬化性の
封止用樹脂10が貯えられたシリンジ11と、上記XY
テ−ブル28に撮像面29aを下方に向けて取り付けら
れた撮像カメラ29と、上記半導体素子9にコ−ティン
グされた封止用樹脂10の高さ(盛り上がり量)を測定
する変位センサ30(図2に示す)とが設けられてい
る。
【0024】上記撮像カメラ29は図示しないモニタ−
に接続されている。そしてこのモニタ−には上記撮像カ
メラ29で撮像した映像が写し出されるようになってい
る。
【0025】上記変位センサ30はコ−ティングされた
封止用樹脂樹脂10の高さ(盛り上がり量)を計測し、
その計測信号を図示しないコントロ−ラへ入力する。コ
ントロ−ラはこの計測信号に基づいて、上記シリンジ1
1の吐出量を封止用樹脂10の高さが常に一定になるよ
うに制御する。
【0026】上記加熱炉装置27は加熱炉31を有す
る。この加熱炉31内には、入口31aから進入したフ
ィルムキャリア7を暫くの間水平に走行させた後、下方
向に反転させる第1のロ−ラ32と、反転させられたフ
ィルムキャリア7を暫くの間水平に走行させた後、さら
に下方向に反転させる第2のロ−ラ33とが設けられて
いる。また、上記加熱炉31内には、上記第2のロ−ラ
33を通過したフィルムキャリア7を加熱炉31の出口
31bに誘導する第3、第4のロ−ラ34、35が設け
られている。さらに、上記加熱炉31内には、上記封止
用樹脂10を加熱硬化させる加熱手段が設けられてい
る。この加熱手段を図1を用いて説明する。
【0027】上記加熱炉31の入口31aと上記第1の
ロ−ラ32間には、例えばフィルムキャリア7に沿って
例えば1.2mの寸法で、複数の遠赤外線ヒ−タ37…
が設けられている。この複数の遠赤外線ヒ−タ37…は
加熱面が平面をなし、それぞれ上記キャリアテ−プ7の
上方および下方に配置され、上記フィルムキャリア7を
挟んで離間対向している。
【0028】上記第1のロ−ラ32を通過したフィルム
キャリア7には、従来と同様にシ−スヒ−タ15が例え
ば4.4mの長さで対向して配置されている。また、こ
のシ−スヒ−タ15とキャリアテ−プ7の間には同様に
銅板19が挿入配置されている。次に、この製造装置2
5の動作を説明する。
【0029】この製造装置25を作動させる前に、ま
ず、上記ポッティング装置26のシリンジ11を保持す
るXYテ−ブル28にポッティング経路を教示しなけれ
ばならない。すなわち、ポッティングにおいては、上記
フィルムキャリア7にインナ−リ−ドボンディングされ
た半導体素子9の電極9aの部分に沿って封止用樹脂1
0を滴下しなければならないが、その電極9aの配置は
半導体素子9の大きさによって異なるからである。
【0030】ポッティング経路を教示するには、まず、
図3において、上記シリンジ11を作動させ、上記フィ
ルムキャリア7上の任意の点に上記封止用樹脂10を一
滴滴下する。そして、上記図示しないモニタ−を見なが
ら上記XYテ−ブル28を作動させ、上記撮像カメラ2
9を上記一滴の封止用樹脂10に対向させる。このとき
上記XYテ−ブル28を作動させた量から上記シリンジ
11の滴下点と上記撮像カメラ29の撮像点の相対関係
が求められる。
【0031】ついで上記XYテ−ブル28を作動させ、
上記撮像カメラ29をポッティング経路に沿って移動さ
せ、その動きをXYテ−ブル28を介して図示しないコ
ントロ−ラに記憶させる。上記コントロ−ラは上記撮像
カメラ29により撮像されたポッティング経路と、上記
シリンジ11と撮像カメラ29の相対関係を用いて、上
記シリンジ11をポッティング経路に沿って移動させる
のに必要な上記XYテ−ブル28の動きを演算する。
【0032】そして、上記コントロ−ラは演算値に基づ
く指令を上記XYテ−ブル28に発する。このことによ
り、上記XYテ−ブル28はシリンジ11を上記ポッテ
ィング経路に沿って駆動することができる。
【0033】ポッティング経路の教示が終わったならば
製造装置25は上記フィルムキャリア7を間欠送り駆動
し、フィルムキャリア7に搭載された半導体素子9を順
次ポッティング装置26に搬送する。
【0034】上記ポッティング装置26はフィルムキャ
リア7に搭載された半導体素子9をシリンジ11の下方
で停止させる。そして、ポッティング装置26は、半導
体素子9にシリンジ11から封止用樹脂10を滴下する
と共に、上記XYテ−ブル28を作動させ、上記シリン
ジ11を教示されたポッティング経路にしたがってXY
方向に駆動する。このことで、半導体素子9の表面は上
記封止用樹脂10によってコ−ティングされる。そし
て、上記ポッティング装置26は、ポッティングが終了
した半導体素子9を保持したフィルムキャリア7を図1
に示す加熱炉装置27に搬送する。
【0035】上記加熱炉装置27は、上記フィルムキャ
リア7を加熱炉31内に導入する。上記加熱炉装置27
は、上記フィルムキャリア7を加熱炉31の入口31a
から第1のロ−ラ32までの間水平に走行させる。走行
速度は例えば0.3m/minである。この部分で上記
複数の遠赤外線ヒ−タ37…は上記半導体素子9をコ−
ティングする封止用樹脂10を例えば70〜120度に
加熱する。
【0036】さらに、上記加熱炉装置27は、上記フィ
ルムキャリア7を上記第1、第2のロ−ラ32、33お
よび第3、第4のロ−ラ34、35によって上記加熱炉
31内を走行させる。上記シ−スヒ−タ15は上記封止
用樹脂10をさらに継続して加熱し硬化させる。
【0037】そして、上記加熱炉装置27は、上記フィ
ルムキャリア7を上記加熱炉31の出口31bから加熱
炉31外へ導き、上記テ−プ巻取装置5に搬送する。上
記テ−プ巻取装置5は、このフィルムキャリア7を上記
巻取リ−ル18で順次巻き取る。
【0038】このような構成によれば、上記加熱炉装置
27内において、上記封止用樹脂10を、まず最初に遠
赤外線ヒ−タ37…で直接的に加熱するようにしたの
で、遠赤外線の性質によって上記封止用樹脂10は表面
だけでなくその内部も含めて全体的に加熱される。特
に、上記ポッティングにおける封止用樹脂10の厚さは
約100μm程であり、遠赤外線加熱による全体加熱の
効果が有効に現れる領域である。
【0039】封止用樹脂10が全体的に加熱されること
により、樹脂10は表面も内部も略均等に硬化する。こ
のため、上記内部の樹脂10が硬化する際に樹脂10の
外部へ抜けようとする気泡は、樹脂10の表面が硬化し
ていないため容易に樹脂10の外部へ抜けることができ
る。
【0040】このため、従来のように気泡を抜くために
硬化時間を遅くする必要がないので、硬化時間を短縮す
ることができる。例えば、上述のような条件の下では、
従来の構成(シ−スヒ−タだけの加熱)に比較して約3
0パ−セント硬化時間を短縮することができる。
【0041】また、樹脂を仮硬化するのに必要な炉内の
テ−プ走行経路長さLは、テ−プ走行速度をv、必要加
熱時間をTとすれば、L=v・Tのの関係にある。した
がって加熱時間が約30%短縮できれば、テ−プ走行速
度が同じであれば走行経路長さを約30%短くすること
ができる。
【0042】さらに、この発明の製造装置25では、遠
赤外線による加熱を行うことで、加熱炉31内の最初の
部分で封止用樹脂10の内部から気泡を抜くことができ
るから、封止用樹脂10がゲル化した後は、比較的安価
なシ−スヒ−タ15で封止用樹脂10の硬化を促進する
ことができる。
【0043】また、上述のような構成によればフィルム
キャリア7の反転方向を下方向としたので、フィルムキ
ャリア7の走行高さが下がり、フィルムキャリア7の掛
け替えを容易にすることができる。
【0044】また、フィルムキャリア7の反転方向を下
方向としたことにより、上述の走行経路長さの短縮と合
わせて装置全体を小型にでき、高価なクリ−ンル−ムを
有効に活用できるという効果がある。一方、上記遠赤外
線ヒ−タ37として平板状ものを用いたことによりフィ
ルムキャリア7上における温度のばらつきを低減するこ
とが可能である。
【0045】また、従来、上記ポッティング装置26の
ポッティング経路の教示は斜め上方から目視により行っ
ていたため、誤差が生じる恐れがあったが、上記一実施
例によれば撮像カメラ29により真上から撮像して行う
ようにしたので正確に教示することができる。
【0046】さらに、上記シリンジ11内に封止用樹脂
10を補充した場合には、シリンジ11の先端部の位置
がずれてしまうため、従来は、再び作業者が上記シリン
ジ11を手で掴み手動でポッティング経路を教示する必
要があった。しかし、上記一実施例においては、上記撮
像カメラ29の撮像点とシリンジ11の滴下点の相対関
係を補正するだけで良いので作業者の労力が軽減され
る。
【0047】これらのことにより、作業性が良くかつ不
良の発生を低減でき、さらに従来に比較して高速で半導
体装置を製造する半導体装置の製造装置を得ることが可
能である。なお、この発明は上記一実施例に限定される
ものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形
可能である。
【0048】上記一実施例では、テ−プ供給装置2、ポ
ッティング装置26、加熱炉装置27、テ−プ巻取装置
5を連続的に接続した構成を有するが、他の実施例とし
て、例えば、ポッティング装置26の前にインナ−リ−
ドボンディング装置を備え、インナ−リ−ドボンディン
グをも一緒に行うような構成の半導体製造装置であって
も良い。
【0049】また、上記テ−プ供給装置2は供給リ−ル
6を有するものに限定されるものではなく、すでに短冊
状に切断されたフィルムキャリア7を供給するようなテ
−プ供給装置であっても良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は、第1
に、フィルムキャリアに搭載された半導体素子に熱硬化
性の封止用樹脂を塗布する樹脂塗布手段と、前記半導体
素子に塗布された封止用樹脂を加熱して硬化させる加熱
手段とを有する半導体装置の製造装置であって、前記樹
脂塗布手段は、樹脂を滴下するポッティング装置と、こ
のポッティング装置から滴下された樹脂を撮像するカメ
ラと、この撮像に基づいて前記ポッティング装置と前記
カメラとの相対位置および前記ポッティング装置のポッ
ティング経路に対応する前記カメラの経路を認識する手
段と、この認識に基づいて前記ポッティング装置を駆動
する駆動手段とを備え、前記加熱手段は、前記封止用樹
脂を遠赤外線で加熱する遠赤外線ヒータを備えるように
した。また、第2に、前記加熱手段は、平板状の加熱面
を有する遠赤外線ヒータであって、前記加熱面がフィル
ムキャリアに対向して略平行に設けるようにした。ま
た、第3に、前記加熱手段は、フィルムキャリアに沿っ
て複数設けられた遠赤外線ヒータを有するようにした
また、第4に、前記加熱手段は、遠赤外線ヒータと、こ
の遠赤外線ヒータにより加熱された封止用樹脂をさらに
加熱するシースヒータと、を備えるようにした。
【0051】さらに、第5に、フィルムキャリアを走行
させるフィルムキャリア駆動手段と、前記フィルムキャ
リアに搭載された半導体素子に熱硬化性の封止用樹脂を
塗布する樹脂塗布手段と、前記半導体素子に塗布された
封止用樹脂を加熱して硬化させる加熱手段とを有する半
導体装置の製造装置であって、前記フィルムキャリア駆
動手段は、前記フィルムキャリアを水平に走行させ、そ
の後下方に取り回す複数のローラを有し、前記樹脂塗布
手段は、樹脂を滴下するポッティング装置と、このポッ
ティング装置から滴下された樹脂を撮像するカメラと、
この撮像に基づいて前記ポッティング装置と前記カメラ
との相対位置および前記ポッティング装置のポッティン
グ経路に対応する前記カメラの経路を認識する手段と、
この認識に基づいて前記ポッティング装置を駆動する駆
動手段とを備えるようにした。
【0052】このような構成によれば、半導体素子に塗
布された封止用樹脂を、遠赤外線を用いて内部を含めて
全体加熱するようにしているので、内部に気泡を残留さ
せることなく、かつ従来に比べ高速で硬化させることが
できる。このことによって、硬化時間、テ−プ走行経路
等が短縮できるから装置全体を小型化することができ
る。また、樹脂を撮像するカメラとポッティング装置の
相対位置、およびポッティング装置のポッティング経路
に対応する上記カメラの経路に基づいて、ポッティング
装置の駆動制御を行うので、上記ポッティング経路を正
確に教示することができる。特に、上記ポッティング装
置内に封止用樹脂を補充し、当該ポッティング装置の先
端部の位置がずれてしまった場合には、上記撮像カメラ
とポッティング装置の相対位置を補正するだけで正確な
ポッティング経路を得ることができ、作業者の労力を軽
減することができる。
【0053】さらに、上述のような構成によれば、フィ
ルムキャリアの反転方向を下方向にすることにより、
ィルムキャリアの走行高さを低くすることができたの
で、特に、上記フィルムキャリアを掛け替えの際の作業
が容易化されると共に、装置の小型化を図れる。これら
のことにより、作業性がよくかつ不良の発生が低減でき
ると共に、樹脂の硬化時間が短かくコンパクトな半導体
装置の製造装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の要部を示す概略構成図。
【図2】同じく全体を示す正面図。
【図3】同じく、ポッティング位置を拡大して示す正面
図。
【図4】従来例を示す正面図。
【図5】同じく、ポッティング装置を示す正面図。
【図6】同じく、加熱炉を示す概略構成図。
【符号の簡単な説明】
2…テ−プ供給装置、7…フィルムキャリア、9…半導
体素子、11…シリンジ、10…封止用樹脂、15…シ
−スヒ−タ(加熱手段)、25…半導体装置の製造装
置、26…ポッティング装置(ポッティング手段)、2
7…加熱炉装置、32…第1のロ−ラ、33…第2のロ
−ラ、34…第1の案内ロ−ラ、35…第2の案内ロ−
ラ、37…遠赤外線ヒ−タ(加熱手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/56

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムキャリアに搭載された半導体素
    子に熱硬化性の封止用樹脂を塗布する樹脂塗布手段と、
    前記半導体素子に塗布された封止用樹脂を加熱して硬化
    させる加熱手段とを有する半導体装置の製造装置であっ
    て、前記樹脂塗布手段は、樹脂を滴下するポッティング装置
    と、このポッティング装置から滴下された樹脂を撮像す
    るカメラと、この撮像に基づいて前記ポッティング装置
    と前記カメラとの相対位置および前記ポッティング装置
    のポッティング経路に対応する前記カメラの経路を認識
    する手段と、この認識に基づいて前記ポッティング装置
    を駆動する駆動手段とを備え、 前記加熱手段は、前記封止用樹脂を遠赤外線で加熱する
    遠赤外線ヒータを備えることを特徴とする半導体装置の
    製造装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、平板状の加熱面を有す
    る遠赤外線ヒータであって、前記加熱面がフィルムキャ
    リアに対向して略平行に設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段は、フィルムキャリアに沿
    って複数設けられた遠赤外線ヒータを有することを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段は、遠赤外線ヒータと、こ
    の遠赤外線ヒータにより加熱された封止用樹脂をさらに
    加熱するシースヒータと、を備えること、 を特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造装置
  5. 【請求項5】 フィルムキャリアを走行させるフィルム
    キャリア駆動手段と、前記フィルムキャリアに搭載され
    た半導体素子に熱硬化性の封止用樹脂を塗布する樹脂塗
    布手段と、前記半導体素子に塗布された封止用樹脂を加
    熱して硬化させる加熱手段とを有する半導体装置の製造
    装置であって、 前記フィルムキャリア駆動手段は、前記フィルムキャリ
    アを水平に走行させ、その後下方に取り回す複数のロー
    ラを有し、 前記樹脂塗布手段は、樹脂を滴下するポッティング装置
    と、このポッティング装置から滴下された樹脂を撮像す
    るカメラと、この撮像に基づいて前記ポッティング装置
    と前記カメラとの相対位置および前記ポッティング装置
    のポッティング 経路に対応する前記カメラの経路を認識
    する手段と、この認識に基づいて前記ポッティング装置
    を駆動する駆動手段とを備えること、 を特徴とする半導体装置の製造装置。
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