JP2988423B2 - 小型時計 - Google Patents

小型時計

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JP2988423B2 JP9074206A JP7420697A JP2988423B2 JP 2988423 B2 JP2988423 B2 JP 2988423B2 JP 9074206 A JP9074206 A JP 9074206A JP 7420697 A JP7420697 A JP 7420697A JP 2988423 B2 JP2988423 B2 JP 2988423B2
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昭一 長尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時間計測とは別に
動く表示部材、たとえば、飾りをほどこした車を回転さ
せ、動きの美しさを見せる機構を付加した時計や、から
くり的な動きをさせ面白さを見せる機構を付加した時計
に装備される表示部材の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、時計の文字板上に、からくり
的な動きをするものや、飾りの車が回転するものは、考
案もしくは実施されてきた。しかし、これらの動力源
は、機械時計ならば時間計測系のエネルギー源であると
ころのゼンマイを兼用しているものが一般的である。
又、水晶時計の場合には、専用モーターを付加して動か
したり、時間計測系のモーターを一時的に特殊な動きに
し、秒針の動きを変化させるなどの方法がとられてき
た。又、文宇板に片重りで回転可能なアクセサリーをつ
け、時計が姿勢変化した時に回転させているものもあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
には、以下にのべるような課題があり、表示部材の動き
が制約されている。まず、機械時計のゼンマイを利用す
るものについてであるが、周知のように、機械時計の時
間精度はゼンマイの力の変化に影響される。従って、時
間計測系以外に表示部材を駆動する負荷を与えるという
ことは、精度に悪影響を与えるといえる。次に、水晶時
計に搭載する場合であるが、専用モーターで表示部材を
駆動するためには、当初のムーブメン卜設計から、それ
を配置しておく必要があり、ムーブメン卜を専用化する
ことになる。又、水晶時計に用いられるモーターは、ス
テップモーターが一般的であり、出力卜ルクもあまり大
きくないため、輪列を減速して卜ルクを高くして表示部
材を動かすことになる。又、モーターを動かすには、電
気的に制御する必要があり、ICの負荷も大きくなって
くる。これは、時間計測用のモーターを兼用するタイプ
でも同様なことが言え、しかも、モーター自身も逆転し
たり、早送りしたりする必要があり、技術的に難しくな
るものと思われる。
【0004】本発明は、このような課題を解決するもの
であり、その目的とするところは、時間精度に影響され
ず、ムーブメントを専用化する必要がなく、ICによる
モーター駆動制御などする必要がない、シンプルで効果
的な表示板駆動方式を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の小型時計は、時
計体の姿勢変化により移動する重り部材、該重り部材の
動きを伝達する伝達機構、該伝達機構と係合し文字板上
で動作する表示部材を有し、前記伝達機構が前記重り部
材の動きを増速して前記表示部材に伝達し、前記表示部
材が時間計測系の表示とは無関係な表示を行うことを特
徴とする。また、本発明の小型時計は、時計体の姿勢変
化により回転する重り部材、該重り部材の動きを伝達す
る伝達機構、該伝達機構と係合し文字板上で動作する表
示部材を有し、前記伝達機構が前記重り部材の回転運動
を直線運動に変換して前記表示部材に伝達し、前記表示
部材が時間計測系の表示とは無関係な表示を行うことを
特徴とする。その場合、前記重り部材の軸と偏心した位
置にピンを有し、前記ピンは前記伝達機構と係合してい
ることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明実施例の組立平面
図、図2は組立断面図を示す。本実施例は、特開昭52
ー82478記載の自動巻発電機構用ウォッチについて
である。
【0007】周知の自動巻発電機構の概要は、以下のと
うりである。腕の動きにより回転する片重り部材である
ところの回転鍾、該回転鍾の回転を増速してロータに伝
える増速輸列、ロータを囲うように配置した高速磁率材
よりなるステータ、該ステータと磁気的に給合するよう
に配置したコイルより構成されている。ロータが回転す
ると、電磁誘導の作用によりコイル両端に電圧が発生
し、これが電流としてとりだされ、整流されて二次電源
に充電される。時刻表示のため時計機構は、別のステッ
プモーターから構成されており、二次電源のエネルギー
により駆動されている。
【0008】以下、図1、図2に沿って説明する。1は
重り部材であるところの回転鍾、2は回転鍾1の回転と
連動して回転する回転鍾歯車、3は回転鍾歯車2と噛合
うかな部3a、及び歯車3bを有する伝え車、4は伝え
車3の歯車3B部と噛合うかな部4a、及び永久磁石4
bよりなる発電用ロータを表している。回転鍾歯車2か
ら、ロータ4までの輸列は、図のとおり増速輪列となっ
ている。5は発電用コイル、6は該コイルへロータ4の
磁束を導く発電用ステータを表す。回転鍾1及び回転鍾
歯車2は止めねじ9により、回転鍾支持部材であるとこ
ろの回転鍾受7に固着されたボールベアリング8に固定
されている。回転鍾受7の下には、時間計測系輸列であ
るところの秒針車10、分針車11を始めとし、時計用
のステップモーターを構成するロータ20などを軸支す
る輪列受13及び、時計ムーブメン卜のベースとなる地
板14が配置されている。12は時車、21は時計用の
ステータ、22は時計用のコイルを表わす。15は回転
鍾歯車2と噛合うかな部15a、及び地板14及び文宇
板23を貫通し裏側まで延びた真部15bを有し、回転
鍾受7と地板14により軸支された表示板支持車を表わ
す。24は、表示板支持車15の真部15bに締め代に
より固着され、文字板側から目視可能な表示板を表わ
す。
【0009】次に作動について説明する。腕の動きによ
り、回転鍾1が回転すると、その回転が回転鍾歯車2、
伝え車3を経て、ロータ4まで増速して伝達され発電す
る。この時、回転鍾歯車2は表示板支持車15とも噛み
合っているため、表示板支持車15も同様に回転するこ
とになり、文宇板上の表示板24も回転する。従って、
携帯者がこの時計を手に取り、軽く振ったり、姿勢を変
えたりしてやると、文字板上で表示板がくるくる回転
し、動きを楽しむことができる。しかも、伝え車3は、
回転鍾1の回転に増速になっているので、時計の少しの
動きに対して、表示板の動きが大きくなる。表示板24
には、ロゴマークを入れたり、幾何学模様をいれたりし
て、回転したことが判るようになっている。表示板指示
車15の平面的な位置は、文字板2でのバランスのとり
易さを考えると、12時ー6時線上もしくは、3時ー9
時線上に位置するのが望ましい。本実施例では、6時位
置に配置されている。又、表示板支持車15は、回転鍾
歯車2と噛み合っているだけなので、回転鍾歯車2を中
心に、比較的容易に位置をずらすことができる。さら
に、表示板支持部材15のかな歯数を変えることより、
時計中心から表示板までの中心距離を変化させること
も、可能である。本実施例では、表示板24を1個の表
示板支持車15に取りつけたが、以下の展開も可能であ
る。まず、表示板支持車と伝え車を兼用するタイプであ
り、この方法によれば、部品点数を減らすことができ、
伝え車3の位置を最初から12時ー6時、もしくは3時
ー9時線上に配置しておけば、デザイン上からも見劣り
することはない。次に、表示板を1個だけでなく、2個
以上配置する方法であり、表示板支持車を配置さえでき
れば、何個でも容易に付加することができる。表示板を
複数にすることにより、よりからくり的な面白さを楽し
むことができる。
【0010】次に、自動巻発電機構付ウォッチ以外の実
施例について説明する。図3は、既存の水晶時計に本発
明の機構を付加した組立断面図を示す。
【0011】図3において、50は既存のムーブメン卜
ベース、51は回転鍾、52は回転鍾51の回転に連動
して回転する回転鍾歯車、53は回転鍾歯車52と噛み
合う表示板支持車、54は表示板支持車53に締代で固
着された表示板、23は文字板、55は回転鍾51の回
転軸であるところの55a部を有した回転鍾支持部材、
56は回転鍾の上方向への抜けを防止するための回転鍾
止め座を表わす。回転鍾支持部材55はムーブメン卜ベ
ース50とねじなどにより固着されている。表示板支持
車53はムーブメン卜ベース50において、表裏貫通可
能な位置に設置されている。
【0012】以上の構成によれば、すでに既存のムーブ
メン卜に容易に表示板を取りつけることが可能である。
又、図3実施側は、回転鍾がムーブメン卜中心に位置し
ているが、これに制約はされない。又、伝達輪列は、回
転鍾歯車52が直接表示板支持車53と噛み合っている
が、中間車などを用いて構成しても問題はない。さらに
歯数を調整することにより、増速比を増減させることが
できる。又、表示板支持車53の位置については、ムー
ブメン卜ベース50を貫通させているが、ムーブメン卜
外形の外側に位置させることも可能である。これはサイ
ズの小さなムーブメン卜をベースにすれば、充分可能で
ある。又、回転鍾をムーブメン卜に重ねて配置している
が、平面的にずらして、より特徴のあるモデルにするこ
ともできる。
【0013】次に図4に沿って説明する。図4は、他の
伝達機構の一例を示す。
【0014】60は回転鍾、61はボールベアリング内
輪、62はボールベアリング外輪、63はボールベアリ
ングボール、64は伝えレバー、65は表示部材、66
は回転鍾支持部材、67は文字板を表わす。ボールベア
リング内輪61は、回転軸と偏心した位置にピン61a
を有しており、伝えレバーと係合している。表示部材6
5は回転軸65aを中心に回転可能に保持されており、
一端が伝えレバーと係合し、他端は文字板67の穴から
突出している。伝えレバー64は、回転鍾60が回転す
ると、表示部材65と係合している側が、直線運動する
ように、回転規制されている。この実施例によれば、表
示部材が往復運動となり、違った動きを実現することが
できる。この伝達手段については一例であり、これに制
約されるものではない。又、重り部材についても回転鍾
に限定されず、時計の姿勢変化に対し、移動するものな
らばどんな構造でも良い。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、から
くり的な動きをしたり、回転したりして携帯者の目を楽
しませる表示部材を駆動させるエネルギー源として、重
力により動く重り部材を用いているので、すでに存在し
ているムーブメン卜に機構を付加することができ、新規
ムーブメン卜を起さなくても外観的に特徴ある時計体を
提供できるという効果を有する。ことに、伝達機構が重
り部材の動きを増速しているので、使用者により重り部
材がわずか動いただけでも、表示部材が多く動くことと
なり、動きの美しさを見せたり、からくり的な動きを見
せる面白さを増幅させることができる。また、伝達機構
が重り部材の回転運動を直線運動に変換して表示部材に
伝達するので、表示部材の動きが重り部材の回転運動と
は異なる直線運動となって意外性ある表示の面白さを作
り出すことができる。
【0016】ムーブメントが共通で、表示機構を変える
だけでよいので多種の表示機能を有する時計を容易に提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の組立断面図。
【図2】同じく組立平面図を表わす。
【図3】他の実施例組立断面図を表わす。
【図4】他の実施例組立断面図を表わす。
【符号の説明】
1,51,60,66・・・回転錘 2,52・・・回転錘歯車 3・・・伝え車 4・・・発電用ロータ 5・・・発電コイル 6・・・発電用ステータ 7・・・回転錘受 8・・・ボールベアリング 9・・・止めねじ 10・・・秒針車 11・・・分針車 12・・・時車 13・・・輪列受 14・・・地板 15,53・・・表示板支持車 20・・・時計用ロータ 21・・・時計用ステータ 22・・・時計用コイル 23,67・・・文字板 24,54・・・表示板 50・・・ムーブメントベース 55・・・回転錘支持部材 61・・・ボールベアリング内輪 62・・・ボールベアリング外輪 63・・・ボールベアリングボール 64・・・伝えレバー 65・・・表示部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G04B 45/00 G04B 5/02 G04C 10/00 G04G 1/00 310

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時計体の姿勢変化により移動する重り部
    材、該重り部材の動きを伝達する伝達機構、該伝達機構
    と係合し文字板上で動作する表示部材を有し、 前記伝達機構が前記重り部材の動きを増速して前記表示
    部材に伝達し、前記表示部材が時間計測系の表示とは無
    関係な表示を行うことを特徴とする小型時計。
  2. 【請求項2】時計体の姿勢変化により回転する重り部
    材、該重り部材の動きを伝達する伝達機構、該伝達機構
    と係合し文字板上で動作する表示部材を有し、 前記伝達機構が前記重り部材の回転運動を直線運動に変
    換して前記表示部材に伝達し、前記表示部材が時間計測
    系の表示とは無関係な表示を行うことを特徴とする小型
    時計。
  3. 【請求項3】前記重り部材の軸と偏心した位置にピンを
    有し、前記ピンは前記伝達機構と係合していることを特
    徴とする請求項2記載の小型時計。
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