JP2988257B2 - 入力バッファ故障検出方法および半導体装置 - Google Patents

入力バッファ故障検出方法および半導体装置

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JP2988257B2 JP6112415A JP11241594A JP2988257B2 JP 2988257 B2 JP2988257 B2 JP 2988257B2 JP 6112415 A JP6112415 A JP 6112415A JP 11241594 A JP11241594 A JP 11241594A JP 2988257 B2 JP2988257 B2 JP 2988257B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の入力バッ
ファ故障検出方法、および、その方法を利用する半導体
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置の進歩はめざましく、
アナログ専用の集積回路、デジタル専用の集積回路、ア
ナログ・デジタル混成集積回路など、様々な半導体装置
が実用化され使用されている。また、近年の半導体装置
の品質の向上もめざましく故障の確率も低いものと成っ
ている。しかしながら、故障は皆無に成ったわけではな
く、半導体装置の運用中の故障で比較的多いものとし
て、入力バッファの故障があげられる。これは、外部か
らの高電圧のノイズなどによって、半導体装置の外部と
内部との仲介部である入力バッファに最も負担がかるこ
とに起因する。
【0003】ところで、半導体装置の入力バッファが故
障すると、現象としては、入力バッファに外部から変化
する入力信号が入力されいるにもかかわらず、バアイス
の関係でHighあるいはLow に拘束されてしまい、半導体
装置の処理回路部では入力バッファに入力されている入
力信号があたかも変化していないような処理結果を招く
場合がある。このような入力バッファの故障にあって
は、従来は図5に示すような方法で検出していた。
【0004】図5は、従来の半導体装置の入力バッファ
故障検出方法の概略を示す説明図である。図5におい
て、ICは半導体装置を示している。半導体装置IC
は、入力ピンP1 あるいは出力ピンP2 などの多くの入
出力ピンを備えている。例えば、入力ピンP1 は、入力
バッファBINを介して、半導体装置ICの本来の処理回
路部Zと出力バッファBOUT の入力とに接続している。
また、出力バッファBOUTの出力は出力ピンP2 に接続
し、該出力ピンP2 は入力バッファBINの故障の有無を
検出するためのモニター部(図示せず)に接続してい
る。なお、モニター部は、半導体装置ICの入力バッフ
ァBINに常に変化する入力信号Sが入力されると言う条
件の下で、出力ピンP2 からの出力信号の変化の有無を
検出していて、所定時間以上変化が無いと、入力バッフ
ァBINが故障したものと判定し報知するものである。
【0005】すなわち、入力バッファBINに常に変化す
る入力信号Sが入力されると言う条件の下では、変化が
無くなると入力バッファBINの故障したことを直ちに認
知できるので、直ちに良品と交換するなどの何らかの処
置をとって早期に復旧させることができ、故障のまま放
置される時間を短くできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導体
装置ICの用途にも各種あり、上述のように常に変化す
る入力信号Sを取り扱うものもあるものの、通常は殆ど
入力信号Sは変化することが無く、極めて稀に変化する
ような入力信号Sを取り扱う半導体装置ICも存在す
る。しかも、例えば、半導体装置ICへの通常の入力信
号SがHighであり、極めて稀にLow に成るような入力信
号Sを取り扱っている場合に、半導体装置ICの入力バ
ッファBINの故障モードが、入力信号SをHighに拘束す
るするような故障モードであると、入力バッファBIN
故障に気付かずに長期間放置してしまう結果に成り、い
ざと言う時に動作しないことになる。このように、極め
て稀にしか変化しないような入力信号Sを取り扱う半導
体装置ICにあっては、従来のような常に変化する入力
信号Sが入力されると言う条件の下での故障検出では、
早期に故障を認知できない場合があると言う問題点があ
った。。
【0007】本発明は、上記の問題点を解決するために
成されたもので、その目的とするところは、極めて稀に
しか変化しないような入力信号を取り扱う半導体装置の
連続運用途中における入力バッファの故障であっても、
早期の故障検出を可能にする、入力バッファ故障検出方
法および半導体装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するために、請求項1記載の発明にあっては、本来
の入力信号にダミー信号を混入した混合信号を半導体装
置の入力バッファに入力することにより、前記入力バッ
ファの故障を検出する入力バッファ故障検出方法であっ
て、前記入力バッファを通過した混合信号をダミー信号
分離手段により元の入力信号とダミー信号とに分離し、
分離した入力信号は半導体装置の本来の処理回路部へ入
力し、分離したダミー信号はダミー信号の有無を監視す
るモニター部へ入力し、該モニター部がダミー信号を検
出できなくなると前記入力バッファの故障であるとする
ことを特徴とする方法である。
【0009】また、請求項2記載の発明にあっては、入
力バッファの後段に、本来の入力信号にダミー信号を混
入した混合信号を元の入力信号とダミー信号とに分離す
るダミー信号分離手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0010】
【作用】以上のように構成したことにより、請求項1記
載の発明にあっては、入力バッファが正常であれば、本
来の入力信号にダミー信号を混入した混合信号は該入力
バッファを通過してダミー信号分離手段に達する。する
と、ダミー信号分離手段は、該混合信号を本来の入力信
号とダミー信号とに分離して、分離した本来の入力信号
を半導体装置の本来の処理回路部へ入力し、分離したダ
ミー信号をダミー信号が検出できなくなると前記入力バ
ッファの故障であるとするモニター部へ入力する。従っ
て、入力バッファが正常であれば、ダミー信号はモニタ
ー部へ達すると共に、本来の入力信号は半導体装置の本
来の処理回路部へ達する。しかし、入力バッファが故障
すると、前記混合信号は該入力バッファを通過できない
ので、入力バッファの故障モードが本来の入力信号と同
じHighあるいはLow に拘束した状態に成ったにしても、
少なくともダミー信号はダミー信号分離手段から出力さ
れないので、入力バッファが故障したことを検出できる
のである。
【0011】請求項2記載の発明にあっては、入力バッ
ファの後段にダミー信号分離手段が設けられているの
で、該ダミー信号分離手段からダミー信号が出力されて
いる限りは入力バッファは正常であると断定できるので
ある。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る入力バッファ故障検出方
法および半導体装置の一実施例を図1〜図4に基づいて
詳細に説明する。
【0013】図1は入力バッファ故障検出方法を説明す
る構成図、図2はダミー信号分離手段を示す回路図、図
3は本来の入力信号がLow からHighに変化した場合の混
合信号がダミー信号分離手段により分離される様子を説
明するタイミングチャート、図4は本来の入力信号がHi
ghからLow に変化した場合の混合信号がダミー信号分離
手段により分離される様子を説明するタイミングチャー
トである。
【0014】図1において、ICは半導体回路を含んで
構成される半導体装置である。半導体装置ICは、パッ
ケージ(図示せず)から引き出された多数の入出力ピン
を備え、その中の一つの入力ピンとして入力ピンP1
具備すると共に一つの出力ピンとして出力ピンP2 を具
備している。半導体装置ICは、内部に、入力バッファ
INと、出力バッファBOUT と、ダミー信号分離手段F
と、本来の処理回路Zとを備えている。また、Mは半導
体装置ICの外部に設けられている混合器である。な
お、本実施例にあっては、混合器Mは半導体装置ICの
外部に別途設けられたものとしているが、後述の説明か
らも明らかとなるように、半導体装置ICの内部に内包
されていても構わない。但し、入力バッファBINよりも
前段に位置する必要がある。
【0015】混合器Mは、本来の入力信号Sにダミー信
号SD を混入した混合信号SMIX を出力するものであ
り、入力信号Sの入力される入力部M1 とダミー信号S
D の入力される入力部M2 と混合信号SMIX を出力する
混合信号出力部M3 とを備えている。ダミー信号分離手
段Fは、混合信号SMIX を元の本来の入力信号Sとダミ
ー信号SD とに分離するものであり、混合信号SMIX
入力する混合信号入力部F1 と、分離した入力信号Sを
出力する分離入力信号出力部F2 と、分離したダミー信
号SD を出力する分離ダミー信号出力部F3 とを備えて
いる。処理回路Zは、半導体装置ICの本来の機能であ
るところの例えば電気的変換処理や演算処理などを実行
する部分である。
【0016】混合器Mの混合信号出力部M3 は、入力ピ
ンP1 に接続している。入力ピンP 1 は入力バッファB
INの入力部に接続し、入力バッファBINの出力部はダミ
ー信号分離手段Fの入力部F1 に接続している。ダミー
信号分離手段Fの分離入力信号出力部F2 は半導体装置
ICの本来の処理回路Zに接続され、ダミー信号分離手
段Fの分離ダミー信号出力部F3 は出力バッファBOUT
と出力ピンP2 とを介してモニター部(図示せず)に接
続される。なお、モニター部は、変化するダミー信号が
所定時間以上検出できないと、入力バッファBINが故障
したものと判定するものである。
【0017】従って、入力バッファBINが正常であれ
ば、混合信号SMIX はダミー信号分離手段Fに達する。
混合信号SMIX がダミー信号分離手段Fに達すれば、ダ
ミー信号SD はモニター部へ達すると共に、ダミー信号
D を含まない本来の入力信号Sは半導体装置ICの本
来の処理回路部Zに達する。すると、モニター部は入力
バッファBINが正常であると判断するし、処理回路部Z
はダミー信号SD の悪影響を受けない本来の入力信号S
に基づいた処理を実行することができる。
【0018】一方、入力バッファBINが故障すると、混
合信号SMIX は入力バッファBINを通過できないので、
入力バッファBINの故障モードが本来の入力信号Sと同
じHighあるいはLow に拘束した状態に成ったにしても、
少なくともダミー信号SD はダミー信号分離手段Fから
出力されないので、モニター部は入力バッファBINが故
障したことを検出できるのである。
【0019】次に、図2を用いてダミー信号分離手段F
の一実施例を説明する。図2に示すダミー信号分離手段
Fは、クロック信号SCLK の周期TCLK の1倍以上3倍
未満幅のインパルス性信号を分離できる回路であり、こ
のことは以下の説明により明らかにされる。
【0020】図2に示すダミー信号分離手段Fにあって
は、D型フリップフロップFD1,FD2,FD3,F
D4,FD5と、論理積回路AND1,AND2と、論
理和回路OR1,OR2と、排他的論理和回路EXOR
とを含んで構成されている。なお、図2において、F1
はダミー信号分離手段Fの入力部、F2 は分離入力信号
出力部、F3 は分離ダミー信号出力部、CLKはクロッ
ク信号発生部である。また、DフリップフロップFD
1,FD2,FD3,FD4,FD5のそれぞれにおい
て、Tはクロック入力部、Dは信号入力部、Qは信号出
力部である。
【0021】ダミー信号分離手段Fを構成する上述のそ
れぞれの要素は、次のように接続する。すなわち、ダミ
ー信号分離手段Fの入力部F1 はDフリップフロップF
D1の信号入力部Dそのものであり、Dフリップフロッ
プFD1の信号出力部Qは、DフリップフロップFD2
の信号入力部Dと、論理和回路OR1の第1入力部と、
論理積回路AND1の第1入力部とに接続する。Dフリ
ップフロップFD2の信号出力部Qは、Dフリップフロ
ップFD3の信号入力部Dと、論理和回路OR1の第2
入力部と、論理積回路AND1の第2入力部とに接続す
る。DフリップフロップFD3の信号出力部Qは、論理
和回路OR1の第3入力部と、論理積回路AND1の第
3入力部と、DフリップフロップFD5の信号入力部D
とに接続する。DフリップフロップFD5の信号出力部
Qは、排他的論理和回路EXORの第2入力部に接続す
る。
【0022】論理積回路AND1の出力部は、論理和回
路OR2の第1入力部に接続する。論理和回路OR2の
出力部は、論理積回路AND2の第1入力部に接続す
る。論理和回路OR1の出力部は、論理積回路AND2
の第2入力部とに接続する。論理積回路AND2の出力
部は、DフリップフロップFD4の信号入力部Dに接続
する。DフリップフロップFD4の出力部Qはダミー信
号分離手段Fの分離入力信号出力部F2 そのものであ
り、論理和回路OR2の第2入力部と、排他的論理和回
路EXORの第1入力部とに接続する。排他的論理和回
路EXORの出力部は、ダミー信号分離手段Fの分離ダ
ミー信号出力部F3 そのものである。なお、クロック信
号発生部CLKの出力は、DフリップフロップFD1,
FD2,FD3,FD4,FD5のそれぞれのクロック
入力部Tに接続している。
【0023】次に、上述のように接続するダミー信号分
離手段Fの動作を、図3および図4を用いて説明する。
まず、図3を用いて、混合器Mの入力部M1 に入力する
本来の入力信号Sは長期間Low を維持していて時刻t6
にLow からHighへ変化する信号であると共に、混合器M
の入力部M2 に入力するダミー信号SD はクロック信号
発生部CLKの出力するクロック信号SCLK の周期T
CLK と略等しい幅のインパルス性信号である場合を以て
説明する。
【0024】図3において、(a)はクロック信号S
CLK 、(b)は本来の入力信号S、(c)はダミー信号
D 、(d)は混合信号SMIX 、(e)はDフリップフ
ロップFD1の出力部Qの出力信号、(f)はDフリッ
プフロップFD2の出力部Qの出力信号、(g)はDフ
リップフロップFD3の出力部Qの出力信号、(h)は
論理積回路AND1の出力信号、(i)は論理和回路O
R1の出力信号、(j)は論理和回路OR2の出力信
号、(k)は論理積回路AND2の出力信号、(l)は
DフリップフロップFD4の出力部Qの出力信号、
(m)はDフリップフロップFD5の出力部Qの出力信
号、(n)は排他的論理和回路EXORの出力信号、
(o)は時間軸、をそれぞれ示している。
【0025】混合信号SMIX は入力信号Sとダミー信号
D との排他的論理和の関係とされており、該混合信号
MIX が図3(d)に示すように変化する信号として、
ダミー信号分離手段Fの入力部F1 すなわちDフリップ
フロップFD1の信号入力部Dに入力する。クロック信
号SCLK の立ち上がり時刻t1 にあっては、混合信号S
MIX はHighであるのでDフリップフロップFD1の出力
信号はHighに変化し、DフリップフロップFD1の出力
信号はLow であるのでDフリップフロップFD2の出力
信号はLow を維持し、DフリップフロップFD2の出力
信号はLow であるのでDフリップフロップFD3の出力
信号はLow を維持し、DフリップフロップFD1,FD
2,FD3のそれぞれの出力信号の論理積信号を出力す
る論理積回路AND1の出力信号はLow を維持し、Dフ
リップフロップFD1,FD2,FD3のそれぞれの出
力信号の論理和信号を出力する論理和回路OR1の出力
信号はHighに変化し、論理積回路AND1の出力信号と
DフリップフロップFD4の出力信号との論理和信号を
出力する論理和回路OR2の出力信号はLow を維持し、
論理和回路OR2の出力信号と論理和回路OR1の出力
信号との論理積信号を出力する論理積回路AND2の出
力信号はLow を維持し、論理積回路AND2の出力信号
はLow であるのでDフリップフロップFD4の出力信号
はLow を維持し、DフリップフロップFD3の出力信号
はLow であるのでDフリップフロップFD5の出力信号
はLow を維持し、DフリップフロップFD4の出力信号
とDフリップフロップFD5の出力信号との排他的論理
和信号を出力する排他的論理和回路EXORの出力信号
はLow を維持する。
【0026】上述と同様にして、クロック信号SCLK
立ち上がり時刻t2,3,…に付いて各出力信号の変化を
順次追うと、ダミー信号分離手段Fの分離入力信号出力
部F 2 の出力信号(すなわちDフリップフロップFD4
の出力信号)は図3(l)に示すようなタイミングチャ
ートとなり、ダミー信号分離手段Fの分離ダミー信号出
力部F3 の出力信号(すなわち排他的論理和回路EXO
Rの出力信号)は図3(n)に示すようなタイミングチ
ャートとなる。
【0027】すなわち、図3に示すように、時刻t1
跨がって本来の入力信号Sに混合されたダミー信号SD
は、クロック信号SCLK の周期TCLK の略3倍の時間遅
た時刻t4 〜t5 にかけてではあるものの排他的論理
和回路EXORの出力信号として出力され、時刻t11
跨がって本来の入力信号Sに混合されたダミー信号SD
は、クロック信号SCLK の周期TCLK の略3倍の時間遅
た時刻t14〜t15にかけてではあるものの排他的論理
和回路EXORの出力信号として出力される。また、図
3に示すように、時刻t6 にLow からHighになった本来
の入力信号Sの変化は、クロック信号SCLK の周期T
CLK の略3倍の時間遅た時刻t10にDフリップフロッ
プFD4の出力信号として出力される。
【0028】次に、図4を用いて、混合器Mの入力部M
1 に入力する本来の入力信号Sは長期間Highを維持して
いて時刻t6 にHighからLow へ変化する信号であると共
に、混合器Mの入力部M2 に入力するダミー信号SD
クロック信号発生部CLKの出力するクロック信号S
CLK の周期TCLK と略等しい幅のインパルス性信号であ
る場合を以て説明する。
【0029】図4において、(a),…(n)はそれぞ
れ前述の図3と同様の信号を表し、(o)は時間軸を表
している。混合信号SMIX は入力信号Sとダミー信号S
D との排他的論理和の関係とされており、該混合信号S
MIX が図4(d)に示すように変化する信号として、ダ
ミー信号分離手段Fの入力部F1 すなわちDフリップフ
ロップFD1の信号入力部Dに入力する。クロック信号
CLK の立ち上がり時刻t1 にあっては、混合信号S
MIX はLow であるのでDフリップフロップFD1の出力
信号はLow に変化し、DフリップフロップFD1の出力
信号はHighであるのでDフリップフロップFD2の出力
信号はHighを維持し、DフリップフロップFD2の出力
信号はHighであるのでDフリップフロップFD3の出力
信号はHighを維持し、DフリップフロップFD1,FD
2,FD3のそれぞれの出力信号の論理積信号を出力す
る論理積回路AND1の出力信号はLow に変化し、Dフ
リップフロップFD1,FD2,FD3のそれぞれの出
力信号の論理和信号を出力する論理和回路OR1の出力
信号はHighを維持し、論理積回路AND1の出力信号と
DフリップフロップFD4の出力信号との論理和信号を
出力する論理和回路OR2の出力信号はHighを維持し、
論理和回路OR2の出力信号と論理和回路OR1の出力
信号との論理積信号を出力する論理積回路AND2の出
力信号はHighを維持し、論理積回路AND2の出力信号
はHighであるのでDフリップフロップFD4の出力信号
はHighを維持し、DフリップフロップFD3の出力信号
はHighであるのでDフリップフロップFD5の出力信号
はHighを維持し、DフリップフロップFD4の出力信号
とDフリップフロップFD5の出力信号との排他的論理
和信号を出力する排他的論理和回路EXORの出力信号
はLow を維持する。
【0030】上述と同様にして、クロック信号SCLK
立ち上がり時刻t2,3,…に付いて各出力信号の変化を
順次追うと、ダミー信号分離手段Fの分離入力信号出力
部F 2 の出力信号(すなわちDフリップフロップFD4
の出力信号)は図4(l)に示すようなタイミングチャ
ートとなり、ダミー信号分離手段Fの分離ダミー信号出
力部F3 の出力信号(すなわち排他的論理和回路EXO
Rの出力信号)は図4(n)に示すようなタイミングチ
ャートとなる。
【0031】すなわち、図4に示すように、時刻t1
跨がって本来の入力信号Sに混合されたダミー信号SD
は、クロック信号SCLK の周期TCLK の略3倍の時間遅
た時刻t4 〜t5 にかけてではあるものの排他的論理
和回路EXORの出力信号として出力され、時刻t11
跨がって本来の入力信号Sに混合されたダミー信号SD
は、クロック信号SCLK の周期TCLK の略3倍の時間遅
た時刻t14〜t15にかけてではあるものの排他的論理
和回路EXORの出力信号として出力される。また、図
4に示すように、時刻t6 にHighからLow になった本来
の入力信号Sの変化は、クロック信号SCLK の周期T
CLK の略3倍の時間遅た時刻t10にDフリップフロッ
プFD4の出力信号として出力される。
【0032】以上、図3および図4を用いて説明したよ
うに、図2に示すダミー信号分離手段Fにあっては、混
合信号SMIX に含まれる本来の入力信号Sは、クロック
信号SCLK の周期TCLK の3倍以上4倍未満遅れて分離
入力信号出力部F2 の出力信号として出力され、クロッ
ク信号SCLK の周期TCLK の1倍以上4倍未満の幅のイ
ンパルス性のダミー信号SD は、クロック信号SCLK
周期TCLK の3倍以上4倍未満遅れて分離ダミー信号出
力部F3 の出力信号として分離して出力される。但し、
図2に示すダミー信号分離手段Fがこのような特性を持
つのは、ダミー信号分離手段Fの入力部F1 から分離入
力信号出力部F2 までのDフリップフロップの段数が4
段であるからであり、DフリップフロップFD1,FD
2,FD3の段数を増減することで、分離できるダミー
信号SD の幅を増減できると共に遅れも増減できる。ま
た、ダミー信号分離手段Fは、半導体装置ICの本来の
処理回路部Zにとっては入力信号に含まれるノイズ除去
の効果もあり、処理回路部Zの誤動作を少なくすること
にも貢献する。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、混合器M、クロック信号発生部CLK、モ
ニター部などは、半導体装置ICの内部に設けてあって
も良く、外部に設けてあっても良い。また、本来の入力
信号Sに混合するダミー信号SD としては、頻繁に変化
すると共にダミー信号分離手段Fにより分離できる信号
であって、且つ、モニター部で有無の検出のできる信号
であればどのような信号であっても良いことは言うまで
もない。
【0034】
【発明の効果】本発明の入力バッファ故障検出方法およ
び半導体装置は上述の用に構成した方法およびものであ
るから、請求項1記載の発明にあっては、半導体装置が
運用中すなわち動作中であって、しかも、入力信号が極
めて稀にしか変化しないような場合であっても、内部の
処理系には殆ど影響を与えることなく入力バッファの故
障の有無を常時監視していて、故障が発生すると直ちに
検出できる優れた入力バッファ故障検出方法を提供でき
ると共に、請求項2記載の発明にあっては、運用中すな
わち動作中であって、入力信号が極めて稀にしか変化し
ないような場合であっても、内部の処理系には殆ど影響
を与えることなく入力バッファの故障の有無を常時監視
していて、故障が発生すると直ちに検出報知するように
できる、優れた半導体装置を提供できるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る入力バッファ故障検出方法および
半導体装置の一実施例を説明する構成図である。
【図2】上記実施例のダミー信号分離手段の一実施例を
示す回路図である。
【図3】上記実施例のダミー信号分離手段が混合信号を
分離する様子を説明するタイミングチャートである。
【図4】上記実施例のダミー信号分離手段が混合信号を
分離する様子を説明するタイミングチャートである。
【図5】従来の入力バッファ故障検出方法の概略を示す
説明図である。
【符号の説明】 BIN 入力バッファ F ダミー信号分離手段 IC 半導体装置 S 本来の入力信号 SD ダミー信号 SMIX 混合信号 Z 半導体装置の本来の処理回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本来の入力信号にダミー信号を混入した
    混合信号を半導体装置の入力バッファに入力することに
    より、前記入力バッファの故障を検出する入力バッファ
    故障検出方法であって、前記入力バッファを通過した混
    合信号をダミー信号分離手段により元の入力信号とダミ
    ー信号とに分離し、分離した入力信号は半導体装置の本
    来の処理回路部へ入力し、分離したダミー信号はダミー
    信号の有無を監視するモニター部へ入力し、該モニター
    部がダミー信号を検出できなくなると前記入力バッファ
    の故障であるとすることを特徴とする入力バッファ故障
    検出方法。
  2. 【請求項2】 入力バッファの後段に、本来の入力信号
    にダミー信号を混入した混合信号を元の入力信号とダミ
    ー信号とに分離するダミー信号分離手段を設けたことを
    特徴とする半導体装置。
JP6112415A 1994-05-26 1994-05-26 入力バッファ故障検出方法および半導体装置 Expired - Fee Related JP2988257B2 (ja)

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