JP2987478B2 - ウエブの通布装置 - Google Patents

ウエブの通布装置

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JP2987478B2
JP2987478B2 JP5052386A JP5238693A JP2987478B2 JP 2987478 B2 JP2987478 B2 JP 2987478B2 JP 5052386 A JP5052386 A JP 5052386A JP 5238693 A JP5238693 A JP 5238693A JP 2987478 B2 JP2987478 B2 JP 2987478B2
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明 河井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエブの処理機の導入
部におけるウエブの通布操作を自動的にできるように構
成したウエブの通布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先にウエブの通布装置とし
て、通布装置の入口から出口までウエブを搬送する無端
チェーンがウエブの走行路の左右両側に設けられ、ウエ
ブを前記入口から出口まで案内するローラが配され、左
右の無端チェーンの間に保持部材が架設され、この保持
部材にウエブの先端が取付けられ、無端チェーンの送行
に伴って保持部材に取付けられたウエブが前記入口から
出口まで搬送する通布装置を提供した(特開平4−55
251号)。
【0003】上記の通布装置であると、保持部材に取付
けられたウエブが自動的に無端チェーンによって搬送さ
れて、出口まで案内できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成の通
布装置においても、保持部材にウエブを取付ける作業は
人によって行なわなければならず、また、保持部材によ
って出口まで案内されたウエブを、この保持部材から取
外す作業も人間の手によって行なう必要があった。すな
わち、出口付近までウエブが案内されると、通布装置の
動作を一旦停止させて、保持部材からウエブを取外す必
要があり、作業能率が落ちるという問題があった。
【0005】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、ウエ
ブが通布装置の出口まで案内されると、自動的に次の段
階にいけるようにしたウエブの通布装置を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のウエ
ブの通布装置は、通布装置の入口から出口までウエブを
案内する複数の案内ロールがウエブの走行路に沿って配
され、前記入口から前記出口までウエブを搬送する一対
の無端チェーンが前記走行路の左右両側に設けられ、前
記左右一対の無端チェーンの間にウエブの先端が取付け
られる保持手段が配され、前記左右一対の無端チェーン
の走行に伴って前記保持手段に取付けられたウエブが前
記複数の案内ロールを経て前記入口から前記出口まで搬
送されるウエブの通布装置において、ウエブの先端を
掴み部材によって掴んで把持する把持手段を前記保持手
段に設け、前記入口付近で前記保持手段を停止させたと
きに、この停止した状態で前記把持手段によってウエブ
の先端を把持させる動作を指示する把持指示手段を設
け、前記出口付近に前記把持手段の把持状態を解除する
動作をさせる解除手段を設けたものである。
【0007】請求項2のウエブの通布装置は、請求項1
の記載のものにおいて、前記把持手段は、ウエブの先端
を掴むハンドチャックと、前記ハンドチャックを開閉す
るエアシリンダと、前記エアシリンダを作動させるメカ
ニカルバルブと、前記メカニカルバルブに空気を供給す
る空気タンクとを有し、前記解除手段は、前記メカニカ
ルバルブを作動させる作動手段と、前記保持手段が出口
付近に搬送されたことを検知する検知手段とを有し、前
記検知手段が前記保持手段を検知した時に前記作動手段
により前記エアシリンダを作動させる第1制御手段とを
有したものである。
【0008】請求項3のウエブの通布装置は、請求項1
記載のものにおいて、ピンテンタのピンへウエブを取付
けるピンニング装置を前記出口付近に設け、前記案内ロ
ールと前記ピンニング装置との間にウエブを搬送する送
りベルトを設け、ウエブの先端を保持した前記保持手段
が前記送りベルトの位置を通過した後、ウエブを前記送
りベルトへ上方から押圧して、ウエブを前記送りベルト
に沿わす押圧ロールを設け、前記押圧ロールによってウ
エブが押圧された後、前記把持手段の把持状態を解除す
るように解除手段を制御する第2制御手段を設けたもの
である。
【0009】
【作 用】請求項1のウエブの通布装置であると、通布
装置の入口付近で把持指示手段によって保持手段を停止
させ、この停止状態で把持手段の掴み部材によってウエ
ブの先端を把持させる。把持手段に固定されたウエブ
は、保持部材が一対の無端チェーンによって入口から出
口まで搬送されるので、それに伴なってウエブも案内ロ
ールを経て前記入口から出口まで搬送される。出口付近
までウエブが案内されて停止したとき、解除手段によっ
て把持手段の把持状態が解除され、ウエブは保持部材か
ら取外される。
【0010】請求項2のウエブの通布装置であると、把
持手段は、ハンドチャックとそれを開閉するエアシリン
ダと、エアシリンダを作動させるメカニカルバルブと、
メカニカルバルブに空気を供給する空気タンクとよりな
る。そのため、出口付近に設けられた解除手段は、その
作動手段によってメカニカルバルブを作動させ、空気タ
ンクの空気を利用してエアシリンダを作動させ、ハンド
チャックを開状態にする。ハンドチャックが開状態にな
ると、それに把持されていたウエブの先端が外れる。
【0011】請求項3のウエブの通布装置であると、ウ
エブの先端を保持した保持部材が送りベルトの位置を通
過した後、押圧ロールがウエブを送りベルトへ上方から
押圧する。押圧された後、把持手段によって把持されて
いるウエブの先端が、制御手段によって制御された解除
手段によってその把持状態を解除され、送りベルトにそ
の先端が落下する。送りベルトは、ウエブの先端をピン
ニング装置の位置まで搬送し、ピンニング装置はピンテ
ンタのピンへウエブを取り付ける。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0013】図14に示すように、バケット1に折畳ま
れて収納されている布Wを通布装置2によって取り出
し、ピンニング装置3によってピンテンタ4に布帛を貼
付け、拡布状態で布を搬送させつつ熱処理機5で熱処理
を行ない、その後、引出し装置6によって布をピンテン
タ4から取外して、バケット7に折畳んだ状態に再び収
納するシステムにおいて、本実施例は、ピンテンタ4と
通布装置2及び通布装置2内部を移動するキャリア部材
に関するものである。以下、順番にその構造について説
明していく。
【0014】 [目 次] (1)ピンテンタ (2)通布装置 (3)キャリア部材 (4)通布装置の出口でハンドチャックが布を離す構造 (5)キャリア部材のハンドチャックを作動させるエア
配管 (6)キャリア部材が布を離してピンニング装置に送る
構造 (7)ピンテンタと通布装置の制御系統 (8)通布装置の動作状態 (9)ライン速度の制御 (1)ピンテンタ 以下、ピンテンタ4について説明する。
【0015】ピンテンタ4には、左右一対のテンタレー
ル10が設けられている。そして、テンタレール10に
は、不図示の無端チェーンが走行し、無端チェーンには
複数のピン支持部が設けられている。このピン支持部に
は、複数のピンが植毛されている。布Wの両耳部をピン
に貼付けて、無端チェーンを駆動させることにより布W
を拡布状態でテンタレール10に沿って走行させる。な
お、テンタレール10は、左右方向に移動自在となって
おり、布Wの幅に応じてテンタレール10,10の間の
寸法を変化させることができる。テンタレール10,1
0の無端チェーンは、テンタ用モータ11によって駆動
される。
【0016】 (2)通布装置 以下、通布装置2について図1に基づいて説明する。
【0017】通布装置2は、固定フレーム20,20よ
りなり、バケット1の上方に設けられた入口部22と、
ピンテンタ4の導入部に設けられた出口部24とよりな
る。固定フレーム20,20の間には10個の案内ロー
ル26〜44が設けられ、布Wを入口部22から出口部
24まで搬送する。このうち第1案内ロール28は、バ
ケット1の上方に設けられ、第2案内ロール30及び第
3案内ロール32は、第1案内ロール28とほぼ平行に
設けられている。第4案内ロール34は、布Wの進行方
向を水平方向から下方へ転進させるものであり、第5案
内ロール36及び第6案内ロール38は、布Wを入口部
22から出口部24へ案内するものである。出口部24
に案内された布Wは、第7案内ロール40から第9案内
ロール44を経て、第10案内ロール46に至り、ピン
テンタ4の方向に案内される。そして、第10案内ロー
ル46を案内ロール用モータ47で駆動することによ
り、布Wの搬送速度(以下、ライン速度という)で搬送
する。また、案内ロール用モータ47とテンタ用モータ
11のライン速度は一致させる必要があるため、両者は
パワーセルシングモータまたはパルス発振器等で接続さ
れ、その速度は同調されている。
【0018】符号84は、第1案内ロール28の手前に
設けられた第0チェーンホイールである。
【0019】符号48〜66は、第1案内ロール28か
ら第10案内ロール46の両端部に設けられたチェーン
ホイールである。なお、ロールとチェーンホイールは、
同軸に設けられているが、それぞれ独立して駆動する。
第9チェーンホイール64が駆動ホイールであって、チ
ェーンモータ87で回転する。
【0020】符号68は、第9チェーンホイール64と
第10チェーンホイール66との間に設けられた、中間
チェーンホイールである。
【0021】符号70は、第10チェーンホイール66
より後方、すなわち、出口付近に設けられた第11チェ
ーンホイールである。
【0022】符号72は、第11チェーンホイール70
より後部上方に設けられた第12チェーンホイールであ
る。
【0023】符号74〜82は、出口部24の上方から
入口部22の上方に設けられた帰還用の第13〜17チ
ェーンホイールである。
【0024】符号86は、一対の無端チェーンである。
これは、第0チェーンホイール84、第1チェーンホイ
ール48、第9チェーンホイール64、中間チェーンホ
イール68、第10チェーンホイール66、第11チェ
ーンホイール70、第12チェーンホイール72及び第
13チェーンホイール74から第17チェーンホイール
82に架け渡されている。なお、無端チェーン86は、
鎖に限らずベルトでもよい。
【0025】符号88は、第14チェーンホイール76
を上下方向に動かせ、無端チェーン86のテンションを
調整するためのシリンダである。
【0026】符号90は、第17チェーンホイール82
を上下動させて、無端チェーン86のテンションを調整
するシリンダである。
【0027】符号92,94は、第10案内ロール46
の下方に設けられた布Wを押えるロールであって、シリ
ンダ96によってロール92,94を走行する布Wに押
圧して、布Wが搬送中に滑らないようにしている。
【0028】符号98は、通布装置2の操作部である。
【0029】符号100は、一対の無端チェーン86,
86の間に架設されたキャリア部材である。これは、布
Wの先端部を自動的に掴んで、通布装置2の入口から出
口まで自動的に搬送する。
【0030】 (3)キャリア部材 以下、キャリア部材100について図2〜図6に基づい
て説明する。
【0031】符号102は、キャリア部材100の本体
を形成する直方体状のフレームである。フレーム102
の両端部上面には、一対の無端チェーン86,86を接
続するための接続部材104,104が設けられてい
る。これによって、一対の無端チェーン86,86が移
動するとキャリア部材100も移動する。
【0032】符号106,108は、フレーム102に
沿って、コロ105によって移動自在に設けられた移動
部材である(図5参照)。また、移動部材106,10
8に設けられたネジ119を閉めることによって、移動
部材106,108をそれぞれフレーム102に対し固
定できる。
【0033】符号110は、フレーム102内部に設け
られた無端ベルトであって、ホイール112,114の
間に架け渡されている(図6参照)。そして、移動部材
106の下部が無端ベルト110に固定され、移動部材
108の上部が無端ベルト110の上部に固定されてい
る。これにより、一方の移動部材を移動させると、もう
一方の移動部材も左右対象に移動する。本実施例の場
合、移動部材106,108は手動で動かすが、モータ
等によって動かしてもよい。
【0034】符号116,118は、移動部材106,
108にそれぞれ設けられたハンドチャックである(図
4参照)。ハンドチャック116,118は、その開閉
により布Wの先端部を掴むものである。そして、ハンド
チャック116,118の開閉は、移動部材106,1
08にそれぞれ設けられたエアシリンダ120,122
によって行なう。
【0035】符号124,126は、フレーム102内
部に設けられた空気タンクである(図4参照)。
【0036】符号128,130は、ハンドチャック1
16,118をそれぞれ開閉させるソレノイドバルブで
ある。
【0037】符号132は、同じくハンドチャック11
6,118を。同時に開閉させるメカニカルバルブであ
って、フレーム102の右端部に設けられている。メカ
ニカルバルブ132は、スイッチ146によって作動し
(図2参照)、これを押すと、空気タンク124から空
気が供給されてエアシリンダ120,122が作動し、
ハンドチャック116,118が開状態となる。
【0038】符号136は、フレーム102の左端部に
設けられたドッキング部材である(図2,図3参照)。
これには、空気タンク124に空気を供給するための空
気供給接続口138及びソレノイドバルブ128,13
0に電気を供給するための接続端子140が設けられて
いる。また、位置決め用のメス型係合凹部142,14
4が設けられている。
【0039】符号148は、通布装置2の入口部22の
固定フレーム20の中央部に設けられたカプラである。
これは、エアシリンダ150によって、左右方向に移動
自在となっており、ドッキング部材136と係合する。
カプラ148には、ドッキング部材136のメス型の空
気供給接続口138に接続するオス型の空気供給接続口
152が設けられ、ドッキング部材136の接続端子1
40に接続する接続端子154が設けられ、ドッキング
部材136のメス型の係合凹部142,144に係合す
るオス型の係合凸部156,158が設けられている。
【0040】そして、キャリア部材100が通布装置2
の入口部22の固定フレーム20の中央部の位置(以
下、A地点という)に停止した場合に(図2に示した位
置である)、エアシリンダ150を作動させて、カプラ
148をドッキング部材136に近づけ、ドッキングさ
せる。これにより、空気供給口から空気が供給され、接
続端子から電気がキャリア部材100に供給される。
【0041】 (4)通布装置の出口でハンドチャックが布を離す構造 以下、通布装置2の出口で、ハンドチャック116,1
18が布Wを離す構造について説明する。
【0042】符号158は、通布装置2の出口付近、す
なわち第12チェーンホイール72の近傍に設けられた
解除装置である。これはエアシリンダ160と、その先
端に設けられた押圧部162よりなり、エアシリンダ1
60が作動することにより押圧部162が突出する。
【0043】無端チェーン86,86によってキャリア
部材100が第12チェーンホイール72の位置(以
下,この位置をB地点という)に来た時に、エアシリン
ダ160を作動させて、押圧部162がスイッチ146
を押圧して、メカニカルバルブ132を作動させてハン
ドチャック116,118を開状態にする。
【0044】 (5)キャリア部材のハンドチャックを作動させるエア
配管 以下、キャリア部材100の左側のハンドチャック11
6を作動させるエア配管について、図12を用いて説明
する。なお、左側のハンドチャック118も同様の構造
を有する。
【0045】空気供給接続口138から供給された空気
は、空気タンク124に至る。空気タンク124には、
メカニカルバルブ132が接続され、メカニカルバルブ
132にはソレノイドバルブ128が接続されている。
ソレノイドバルブ128には、ハンドチャック116の
エアシリンダ120が接続されている。また、ソレノイ
ドバルブ128にはサイレンサ164が接続され、メカ
ニカルバルブ132には、サイレンサ166が接続され
ている。メカニカルバルブ128は、スイッチ146に
よって作動する。さらに、ソレノイドバルブ128は、
接続端子140,154を経て接続されたスイッチが、
通布装置2の外部に設けられている。
【0046】このスイッチは図1において、フットペダ
ル168より構成され、フットペダル168を操作者が
踏むことによって、ソレノイドバルブ128が作動し、
ハンドチャック116が閉状態となる。すなわち、操作
者は布Wの先端を掴んでハンドチャック116,118
の位置におき、フットペダル168を踏むことによっ
て、ハンドチャック116,118を閉じる。この場合
に、空気は、空気供給接続口138,152を経て供給
されている。
【0047】カプラ148が外れて、キャリア部材10
0が通布装置2の出口付近にある場合には、空気タンク
124の空気を利用して、メカニカルバルブ132を作
動して、ハンドチャック116を開く。すなわち、ハン
ドチャック116が布Wを離す状態においては、カプラ
148が接続されていないため、スイッチ146を前記
したように解除装置158によって押圧することによ
り、メカニカルバルブ132を作動させてハンドチャッ
ク116を開く。
【0048】 (6)キャリア部材が布を離してピンニング装置に送る
構造 以下、キャリア部材100が布Wを離して、この布Wを
ピンニング装置に送る場合について図7〜図11に基づ
いて説明する。
【0049】符号170は、一対のテンタレール10に
それぞれ設けられたピンニング装置である。ピンニング
装置170は、布Wを上方から押圧してピンを植毛する
ピンニングロール172と、これを受け止める送りベル
ト174とよりなる。そして、搬送された布Wは、ピン
ニングロール172が回転することにより送りベルト1
74が駆動するので、それとともに移動し、ピンニング
ロール172と送りベルト174との間に差し込まれ
る。これによって、ピンテンタ4に設けられたピンに布
Wの両耳部が植毛される。また、ピンニングロール17
2及び送りベルト174は、それぞれシリンダ176,
178によって上下方向に移動可能となっている。
【0050】符号180は、ピンニング装置170の手
前に設けられた開耳拡布装置である。この装置180
は、テンタレール10,10の上面にそれぞれ一対設け
られており、テンタレール10,10とともに左右方向
に移動自在となっている。開耳拡布装置180は、本体
182より3本のスクリューシャフトが内側に向けて突
出している。すなわち、布Wの搬送路の手前から第1ス
クリューシャフト184,第2スクリューシャフト18
6,第3スクリューシャフト188が設けられている。
第1スクリューシャフト184は、回動部材190を介
して設けられており、上方に回動可能となっている。こ
の回動部材190は、モータ192によって回動させ
る。各スクリューシャフトの回転方向は、第1スクリュ
ーシャフト184から第3スクリューシャフト188ま
で、図9において時計方向にスクリューシャフトモータ
189でそれぞれ回転する。
【0051】符号194は、送りベルト174の上方に
おいて、上下動自在に設けられた布帛用押圧ロールであ
る。また、この両側には、チェーンホイール用押圧ロー
ル195が設けられている。これらは、その両端部に設
けられたエアシリンダ196によって上下動自在となっ
ている。そして、この布帛用押圧ロール194及びチェ
ーンホイール用押圧ロール195は、下方へ移動する際
に、キャリア部材100に取付けられた布Wと一対の無
端チェーン86を下方に押圧して、送りベルト174に
押圧する。
【0052】 (7)ピンテンタと通布装置の制御系統 以下、ピンテンタ4と通布装置2の制御系統について図
13に基づいて説明する。
【0053】符号198は、通布装置2の制御部であ
る。この制御部198は、シーケンサまたはマイコンよ
りなる。
【0054】符号200は、A地点に設けられたキャリ
ア部材100を検出するためのA地点センサである。
【0055】符号202は、キャリア部材100が、B
地点に来た時にそれを検出するB地点センサである。
【0056】符号204は、第16チェーンホイール8
0と第17チェーンホイール82の間の地点(以下、C
地点という)にキャリア部材100が来た時にそれを検
出するC地点センサである。
【0057】符号206は、カプラ148がドッキング
部材136に脱着したか否かを検出するカプラ脱着セン
サである。
【0058】そして、制御部198には、A地点サンサ
200,B地点センサ202,C地点センサ204及び
カプラ脱着センサ206が接続されている。また、案内
ロール用モータ47,テンタ用モータ11,スクリュー
シャフト用モータ189及びピンニングロール用モータ
173が接続されている。さらに、カプラ148を作動
させるエアシリンダ150,ハンドチャック用エアシリ
ンダ120,122,送りベルト用シリンダ178,ハ
ンドチャック解除用シリンダ160,押圧ロール用シリ
ンダ196,ピンニングロール用シリンダ176が接続
されている。操作部98及びフットペダル168も接続
されている。
【0059】なお、センサ202〜206としては、リ
ミットスイッチまたはフォトスイッチなどが使用されて
いる。
【0060】 (8)通布装置の動作状態 以下、通布装置2の動作状態を説明する。
【0061】 待機状態においては、キャリア部材1
00を、C地点に待避させておく。これにより、バケッ
ト1の出入れの際に、キャリア部材100が邪魔になら
ずその作業が行ないやすい。
【0062】 キャリア部材100を、A地点まで移
動させる。A地点センサ200が、キャリア部材100
を検出するとカプラ148を作動させて、ドッキング部
材136にドッキングさせる。カプラ脱着センサ206
がそれを確認すると、空気及び電気をキャリア部材10
0へそれぞれ供給する。
【0063】 操作者は、布Wの幅に応じて移動部材
106,108を移動させて適当な幅に調整する。そし
て、布Wの先端をハンドチャック116,118の間に
差込み、フットペダル168を操作して、ハンドチャッ
ク116,118で布Wの先端を掴む。この後、移動部
材106,108の位置を再び外方へずらして、布Wを
幅方向に張った状態とし、移動部材106,108に設
けられたネジ119を閉めて移動部材106,108を
それぞれフレーム102に対し固定する。その後、操作
部98で操作を行ない運転を開始する。
【0064】 運転が開始されると、カプラ148が
ドッキング部材136から外れて、キャリア部材100
が移動を開始する。キャリア部材100が、第1チェー
ンホイール48から第10チェーンホイール66に至る
と、布Wも、第1案内ロール28から第10案内ロール
46に沿って搬送される。
【0065】 キャリア部材100が、B地点に来る
と、B地点センサ202がそれを検知して、キャリア部
材100の移動を停止させる。その後、押圧ロール19
4が下降して、無端チェーン86と布Wを下方へ押圧す
る。この場合に、第10案内ロール46を逆回転させ
て、キャリア部材100の下降による布Wのたるみを吸
収する。
【0066】 布帛用押圧ロール194及びチェーン
ホイール用押圧ロール195が最下端まで下降して、布
Wを下げると布Wの両側から離れて位置していた開耳拡
布装置180,180を布Wの方向に移動されるととも
に、回動部材190によって第1スクリューシャフト1
84を布Wの上に被せる。これにより第1スクリューシ
ャフト184は布Wの上方に位置し、第2スクリューシ
ャフト186と第3スクリューシャフト188は布Wの
下方に位置する。そして、各スクリューシャフトを回転
させることにより布Wを拡布状態にする。
【0067】 次に、布Wを下げると、送りベルト1
74が送りベルト用シリンダ178によって上昇する。
そして、布帛用押圧ロール194と送りベルト174と
の間に布Wを挟む。この状態でスイッチ146を解除装
置158で操作して、ハンドチャック116,118を
開状態にして布Wを開放する。
【0068】 ピンニングロール172が回転して、
送りベルト174と押圧ロール194との間に挟まれて
いた布Wに、ピンニングが開始される。
【0069】 押圧ロール194が、再び上昇する。
【0070】そして、布Wを外したキャリア部材100
は、第12チェーンホイール72から第16チェーンホ
イール80を経て、待機位置であるC地点に戻る。この
時点で、通布装置2は通常運転となる。
【0071】以上により、本実施例の通布装置2である
と、操作者は、布Wをハンドチャック116,118に
取付けた後は、自動的に通布装置2の内部を布Wが搬送
されピンニング装置170によってピンニングされ、通
常の運転状態に移行することができる。
【0072】 (9)ライン速度の制御 熱処理機5において熱処理を行なう通常のライン速度
(以下、通常速度という)は、10m/分以上がほとん
どである。しかし、通布装置2において布Wを搬送する
場合には、その搬送速度は案内ロール用モータ47によ
ってその速度が決定され、また、無端チェーン86の速
度(以下、チェーン速度という)は、チェーンモータ8
7によって決定される。また、各案内ロールと各チェー
ンホイールは同軸であるが独立して駆動できるため、チ
ェーン速度とライン速度は、独立して制御できる。そし
て、図1からも明らかなように、通布装置2の入口から
出口までの布Wの走行距離(図1における実線で示した
距離)とキャリア部材100の走行距離(図1における
一点鎖線で示した距離)とが異なり、布Wの走行距離の
方が短い。そのため、ライン速度とチェーン速度が同じ
であれば、走行距離の短い布Wがたるむことになる。布
Wがたるむと案内ロールに巻込まれたりする。これを解
決するために、ライン速度をチェーン速度より速くすれ
ばよいが、この場合には、布Wに無用な張力が働いた
り、布Wがキャリア部材から外れる。
【0073】そこで、通布装置2は、ライン速度及びチ
ェーン速度に関して、ライン速度追従式トルク制御を行
なっている。その制御について図15及び図16に基づ
いて以下に説明する。
【0074】符号304は、案内ロール用モータ47の
回転速度を検出するパルス発振器であって、その信号を
パルス列変換器306に出力する。
【0075】符号308は、トルク量設定器である。ト
ルク量設定器308で設定されるトリク量は、搬送され
る布Wの種類によって決定される。
【0076】符号310は、チェーン用モータ87のド
ライバー回路であって、パルス列変換器306及びトル
ク量設定器308から速度信号とトルク信号をそれぞれ
入力する。そして、チェーンモータ87をトルク及び回
転速度の両方でそれぞれ制御する。
【0077】次に、制御方法について説明する。
【0078】布Wがキャリア部材100に保持されてい
る状態においては、図16に示すように、チェーンモー
タ87のトルク量に関してはトルク量設定器310から
のトルク信号によって常に一定トルク量T1に制御され
ている。また、チェーンモータ87の回転速度(チェー
ン速度)に関しては、パルス発振器304,パルス列変
換器306からの速度信号によってライン速度より若干
早い速度に制御されている。この若干早い速度とは、布
Wの走行距離とキャリア部材100の走行距離との差に
基づいて算出されるものであり、また、ライン速度とチ
ェーン速度とは比例している。これを式で表現すると下
記のようになる。αが走行距離の差に基づいて算出され
た負荷速度である。
【0079】 チェーン速度Vt=ライン速度Vr+α また、布Wがキャリア部材100から外れた状態におい
ては、トルク量が一定であると、チェーンモータ87が
高速で回転するため、回転速度(チェーン速度)に式の
速度(以下、最大チェーン速度という)を設け、回転速
度が一定以上上昇しないように制御されている。但し、
この実施例の場合には、最大チェーン速度はライン速度
Vr+αである。
【0080】すなわち、チェーン速度Vtが、ライン速
度Vr+α以内では、ライン速度Vr+αを維持しつ
つ、かつ、一定トルク量T1に制御され、ライン速度V
r+αを超える速度では、トルク量に無関係にライン速
度Vr+αで回転速度制御されている。また、ライン速
度Vrが変化すると、それに伴ってチェーン速度Vtも
比例して変化するが、一定トルク量T1は変化しない
(図16参照)。
【0081】なお、布Wを外した後は、ライン速度とチ
ェーン速度とは追従させる必要がないため独立して制御
してもよい。
【0082】このトルク制御によって、案内ロール間の
布Wの張力は、ライン速度が変化しても常に一定であ
り、布Wがたるんだり、布Wに無用な張力が働いたり、
布Wがキャリア部材100から外れたりすることがな
い。また、ライン速度が変化した場合には、チェーン速
度もそれに伴って変化して布Wがスムーズに搬送され
る。さらに、布Wを外した後のキャリア部材100は、
最大チェーン速度で移動して、それ以上の速度にならず
安全である。
【0083】
【発明の効果】以上により、本発明の通布装置である
と、把持手段につかまれたウエブは、自動的に通布装置
の入口から出口まで搬送された後、解除手段によって把
持状態を解除される。したがって、布を把持手段につか
ませた後は、人手を要することなく、次の処理にウエブ
を導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す通布装置の説明図であ
る。
【図2】A地点におけるキャリア部材の正面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】移動部材の縦断面図である。
【図5】移動部材の拡大平面図である。
【図6】フレームの横断面図である。
【図7】通布装置の出口付近において、キャリア部材が
C地点に到着した場合の図面である。
【図8】同じくキャリア部材が布をつかみ、かつ、押圧
ロールが下降した状態の図面である。
【図9】キャリア部材が布を外し、布にピンニングを施
している状態の図面である。
【図10】同じくピンニングを施している状態の平面図
である。
【図11】同じくピンニングを施している状態の正面図
である。
【図12】ハンドチャックのエア配管図である。
【図13】通布装置のブロック図である。
【図14】システム全体の説明図である。
【図15】駆動計のブロック図である。
【図16】案内ロール用モータとチェーンモータとの制
御関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10……テンタレール 28〜 46……案内ロール 48〜 84……チェーンホイール 86……無端チェーン 100……キャリア部材 116,118……ハンドチャック 120,122……エアシリンダ 128,130……ソレノイドバルブ 132,134……メカニカルバルブ 146……スイッチ 158……解除装置 194……布帛用押圧ロール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−55251(JP,A) 実開 平1−180455(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通布装置の入口から出口までウエブを案内
    する複数の案内ロールがウエブの走行路に沿って配さ
    れ、 前記入口から前記出口までウエブを搬送する一対の無端
    チェーンが前記走行路の左右両側に設けられ、 前記左右一対の無端チェーンの間にウエブの先端が取付
    けられる保持手段が配され、 前記左右一対の無端チェーンの走行に伴って前記保持
    に取付けられたウエブが前記複数の案内ロールを経て
    前記入口から前記出口まで搬送されるウエブの通布装置
    において、 ウエブの先端を、掴み部材によって掴んで把持する把持
    手段を前記保持手段に設け、 前記入口付近で前記保持手段を停止させたときに、この
    停止した状態で前記把持手段によってウエブの先端を把
    持させる動作を指示する把持指示手段を設け、 前記出口付近に前記把持手段の把持状態を解除する動作
    をさせる解除手段を設けたことを特徴とするウエブの通
    布装置。
  2. 【請求項2】前記把持手段は、 ウエブの先端を掴むハンドチャックと、 前記ハンドチャックを開閉するエアシリンダと、 前記エアシリンダを作動させるメカニカルバルブと、 前記メカニカルバルブに空気を供給する空気タンクとを
    有し、 前記解除手段は、 前記メカニカルバルブを作動させる作動手段と、 前記保持手段が出口付近に搬送されたことを検知する検
    知手段とを有し、 前記検知手段が前記保持手段を検知した時に前記作動手
    段により前記エアシリンダを作動させる第1制御手段と
    を有したことを特徴とする請求項1記載のウエブの通布
    装置。
  3. 【請求項3】ピンテンタのピンへウエブを取付けるピン
    ニング装置を前記出口付近に設け、 前記案内ロールと前記ピンニング装置との間にウエブを
    搬送する送りベルトを設け、 ウエブの先端を保持した前記保持手段が前記送りベルト
    の位置を通過した後、ウエブを前記送りベルトへ上方か
    ら押圧して、ウエブを前記送りベルトに沿わす押圧ロー
    ルを設け、 前記押圧ロールによってウエブが押圧された後、前記把
    持手段の把持状態を解除するように解除手段を制御する
    第2制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    ウエブの通布装置。
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