JP2987420B2 - 分岐状炭化水素の製造方法 - Google Patents

分岐状炭化水素の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な分岐状炭化
水素の製造方法に関するものである。さらに詳しくいえ
ば、本発明は、新規な水素化触媒を用い、一酸化炭素を
水素化して、炭素数6以上の分岐状炭化水素を高い選択
率で製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の方法】従来、一酸化炭素を触媒の存在下に水素
化して炭化水素化合物を製造する方法は公知である。そ
して、この触媒に用いられる担体としては、例えばZS
M−5型ゼオライト、Y型ゼオライト、モルデナイト型
ゼオライトなどが知られている。この触媒は、例えば担
体に金属塩を担持したのち、カルボニル化する方法
[「J.Chem.Soc.,Chem.Commu
n.」第458ページ(1988年)]、担体にカルボ
ニル化合物を直接担持させる方法[「J.Mol.Ca
tal.」第55巻,第361ページ(1989年)]
などにより調製されている。しかしながら、これらの方
法により調製された触媒は反応性が高いものの、担持さ
れたカルボニル化合物が酸化されやすく、空気中の酸素
で容易に被毒して失活するという欠点を有している。ま
た、担体にカルボニル化合物を直接担持させる方法にお
いては、カルボニル化合物が高価である上、触媒調製の
全工程において、空気中の酸素から隔絶された条件で操
作しなければならないという欠点がある。
【0003】しかも、担体として用いられるZSM−5
型ゼオライト、Y型ゼオライト(脱アルミニウム処理を
してないもの)及びモルデナイト型ゼオライトは、結晶
の細孔径が小さく、分岐状炭化水素の生成率が極めて低
い。一方、非晶質シリカも担体としてよく用いられる
が、このものは細孔径分布が広い範囲にわたっており、
生成物に対する形状選択性がゼオライトに比べて劣る。
【0004】そのほか、一酸化炭素の水素化触媒とし
て、ルテニウムを担持した五酸化ニオブや五酸化タンタ
ルに、ZSM−5型ゼオライト、Y型ゼオライト、γ‐
アルミナなどを混合したものを用いる方法が提案されて
いるが(特開昭62−109888号公報)、この方法
は、触媒原料として高価な金属塩を用いるため、実用的
な方法とはいえない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、一酸化炭素を水素化して、炭素数6以上
の分岐状炭化水素を高い選択率で生成させるための触媒
を提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、一酸化炭
素を水素化するための触媒について鋭意研究を重ねた結
果、イオン交換率及び脱アルミニウム率が特定の値以上
のNH型又はH型の脱アルミニウム処理Y型ゼオライ
トにコバルト塩溶液を含浸させ、乾燥後水素還元処理す
ることにより得られる触媒を用いれば、炭素数6以上の
分岐状炭化水素を良好な選択率で製造しうることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、一酸化炭素に、触媒
の存在下、水素を反応させて、炭素数6以上の分岐状炭
化水素を製造する方法において、触媒として、Y型ゼオ
ライトに、イオン交換率が少なくとも60%及び結晶内
部から結晶外部への脱アルミニウム率が少なくとも10
%になるまでイオン交換処理及び脱アルミニウム処理を
施して、NH型又はH型の脱アルミニウム処理Y型ゼ
オライトを得たのち、これにコバルト塩溶液を含浸さ
せ、乾燥後水素還元処理することにより得られる水素化
触媒を用いることを特徴とする分岐状炭化水素の製造方
法を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明方法において、水素化触媒
の担体として用いられるY型ゼオライトは、 一般式 M2/nO・Al・xSiO・yHO (I) (式中のMはアルカリ金属又はアルカリ土類金属、nは
Mの価数、xは2〜10、yは2〜7の数である)で表
わされる結晶性アルミノシリケートであって(Al、S
i)O四面体が頂点を共有してつくる三次元網目構造
の空孔に、アルカリ金属やアルカリ土類金属、水分子の
入った構造を有する立方晶系のものである。
【0009】上記一般式(I)において、MがNaであ
るものはナトリウム型と呼ばれ、このMはイオン交換が
可能であり、NHイオン、Hイオンによりイオン交換
されたものは、それぞれNH型、H型と呼ばれる。
【0010】本発明においては、まず、前記Y型ゼオラ
イトにイオン交換処理及び脱アルミニウム処理を施し
て、NH型又はH型の脱アルミニウム処理Y型ゼオラ
イトを調製する。このイオン交換処理及び脱アルミニウ
ム処理の順序については特に制限はなく、イオン交換処
理を行ったのち、脱アルミニウム処理を行ってもよい
し、脱アルミニウム処理を行ったのち、イオン交換処理
を行ってもよい。
【0011】また、イオン交換処理及び脱アルミニウム
処理の方法についても特に制限はなく、それぞれ従来公
知の方法を用いることができる。例えば、イオン交換に
よりNH型のY型ゼオライトを得るには、適当な濃度
のアンモニウム塩溶液中において、Y型ゼオライトを好
ましくは還流下で加熱処理する方法を用いることができ
る。また、脱アルミニウム処理としては、例えば水蒸気
処理法、酸処理法、キレート抽出法、四塩化ケイ素処理
法、フッ素化法などの中から選ばれた任意の方法を用い
ることができるが、これらの中で水蒸気処理法及び酸処
理法が操作が簡便であるなどの点から好適である。水蒸
気処理法としては、例えば500〜800℃程度の水蒸
気でY型ゼオライトを処理する方法が用いられる。この
水蒸気処理法によると、Y型ゼオライトの結晶内部のア
ルミニウムが一部結晶外部に移行し、脱アルミニウムさ
れる。結晶外部へ移行したアルミニウムは、ゼオライト
から除去することなく、アルミニウムが付着したゼオラ
イトをそのまま担体として用いることができるが、結晶
外部へ移行したアルミニウムをゼオライトから除去した
ものを、担体として用いるのが、触媒性能の点から好ま
しい。この結晶外部へ移行したアルミニウムをゼオライ
トから除去するには、水酸化ナトリウム水溶液などによ
るアルカリ抽出法、あるいは鉱酸水溶液などによる酸抽
出法が用いられる。また、水蒸気による脱アルミニウム
処理を繰り返し行い、Y型ゼオライトの単位格子が1.
3%以上収縮したものに、鉱酸水溶液による酸抽出法を
適用する場合、結晶外部へ移行したアルミニウムの全部
を容易に抽出しうるとともに、結晶内部に残存するアル
ミニウムも抽出することができる。
【0012】本発明方法における水素化触媒としては、
イオン交換率が少なくとも60%及び結晶内部から結晶
外部への脱アルミニウム率が少なくとも10%になるま
で、Y型ゼオライトにイオン交換処理及び脱アルミニウ
ム処理を施したものを用いることが必要である。イオン
交換率が60%未満や結晶内部から結晶外部への脱アル
ミニウム率が10%未満では、所望の性能を有する触媒
が得られにくい。触媒性能の点から、好ましいイオン交
換率は80%以上であり、また好ましい結晶内部から結
晶外部への脱アルミニウム率は20%以上である。な
お、イオン交換率はゼオライトの化学分析値から、容易
に算出することができる。また、結晶内部から結晶外部
への脱アルミニウム率は、以下に示す方法により求める
ことができる。
【0013】すなわち、X線粉末回折法でY型ゼオライ
トの533及び642回折線の位置(2θ値)を求め、
この値から単位格子の大きさ(a)を次式を用いて計
算する。
【0014】
【数1】
【0015】ここで、λは使用したX線の波長すなわち
1.5405981オングストローム、h,k,lはそ
れぞれ5,3,3又は6,4,2である。そして、単位
格子の大きさaと単位格子中のアルミニウム原子の数
Alとの間には、次の関係が成り立つ。 a=0.00868NAl+24.191(オングストローム) (1) [1967年、ロンドン、ソサエティ・オブ・ケミカル
・インダストリー発行、「モレキュラー・シーブズ(m
olecular Sieves)」第53ページ]。
【0016】出発原料のY型ゼオライトの単位格子中の
アルミニウムの数をNAlSとし、脱アルミニウムY型
ゼオライトの単位格子中のアルミニウムの数をNAl
とすると、結晶内部から結晶外部への脱アルミニウム率
は次のようになる。
【0017】
【数2】
【0018】この際、イオン交換率を60%以上及び結
晶内部から結晶外部への脱アルミニウム率を10%以上
にするためには、Y型ゼオライトにアンモニウム塩溶液
及び水蒸気による処理を繰り返し施すのが有利である。
この場合、アンモニウム塩溶液及び水蒸気による処理の
順序については、前記したように特に制限はないが、最
後の処理が水蒸気処理になる方法を採用した場合、アン
モニウム塩溶液による処理でイオン交換されて得られた
NH型のY型ゼオライトが、実質上H型のY型ゼオラ
イトに変換され、触媒性能がより向上するので好まし
い。
【0019】なお、この水蒸気処理後、結晶内部から結
晶外部へ移行したアルミニウムを除去するために、アル
カリ抽出法を採用した場合、H型のY型ゼオライトが一
部アルカリ金属型のY型ゼオライトに変換され、所望の
イオン交換率に達しないことがある。したがって、アル
カリ抽出処理後、アンモニウム塩溶液及び水蒸気による
処理を順次施すのが望ましい。
【0020】次に、このようにして調製されたNH
又はH型の脱アルミニウム処理Y型ゼオライトにコバル
ト塩溶液を含浸させる。このコバルト塩溶液としては、
例えば二価、三価、四価のコバルトイオン、あるいはコ
バルト錯イオン(コバルト電荷はプラス二価、プラス三
価、プラス四価)を含む水溶液が挙げられる。この水溶
液の調製に用いられるコバルト塩としては、例えば硝酸
コバルトなどの水溶性のコバルト塩や各種水溶性のコバ
ルト錯塩などが挙げられる。コバルト塩溶液を担体のゼ
オライトに含浸させるには、通常コバルト塩溶液中に担
体のゼオライトを浸せきする方法が用いられる。コバル
ト塩溶液の含浸量は、担体に対し、コバルト金属として
1〜10重量%になるように選ぶのが有利である。
【0021】このようにして、担体のゼオライトにコバ
ルト塩溶液を含浸させたのち、乾燥後水素還元処理する
ことにより、所望の水素化触媒が得られる。前記水素還
元処理は、例えば水素気流中において、350〜450
℃程度の温度で加熱することにより行われる。
【0022】このようにして得られた水素化触媒は、本
発明方法に従い、一酸化炭素を水素と反応させて水素化
するのに好適に用いられる。この一酸化炭素の水素化
は、例えば固定床式反応装置に該水素化触媒を充てん
し、これに、一酸化炭素と水素とを、モル比2:3ない
し1:4の割合で、かつアルゴンや窒素のような不活性
ガスを一酸化炭素の0.5〜1モル倍程度含有する混合
ガスを、好ましくは圧力5〜50バール、温度200〜
300℃、LHSV(液時空間速度)1〜10hr−1
の条件で連続的に供給し、触媒と接触させることにより
行われる。このようにして、一酸化炭素と水素とから、
炭素数6以上の分岐状炭化水素が高い選択率で生成す
る。
【0023】
【発明の効果】本発明によると、Y型ゼオライトをイオ
ン交換処理及び脱アルミニウム処理し、これにコバルト
塩溶液を含浸させ、乾燥後水素還元処理することによ
り、得られた触媒を用い、一酸化炭素を水素化して、炭
素数6以上の分岐状炭化水素を高い選択率で製造するこ
とができる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0025】実施例1 (1)水素化触媒の調製 三つ口フラスコに、十分に水分を吸湿したY型ゼオライ
ト[NaY、ナトリウム型のY型ゼオライト、触媒化成
工業(株)製]200g及び0.1N塩化アンモニウム
水溶液4リットルを加え、還流下で2時間加熱してイオ
ン交換したのち、ブフナー漏斗上にて固形物(アンモニ
ウム型のY型ゼオライト)をろ過した。次いで、ろ過ケ
ーキを約90℃の蒸留水2リットルで洗浄したのち、乾
燥させた。このアンモニウム型のY型ゼオライトを87
gずつ2つに分け、それぞれを内容積160ミリリット
ルのステンレス鋼製の容器に入れ、650℃にて40分
間加熱処理したのち合併し、約168gの脱アルミニウ
ムY型ゼオライトが得られた。この試料をDAY−1と
する。
【0026】次に、このDAY−1に1N塩化アンモニ
ウム水溶液4リットルを加え、還流下で2時間加熱して
イオン交換したのち、前記と同様にろ過、乾燥した。次
いで、この再度イオン交換したY型ゼオライト77.5
gを前記と同様のステンレス鋼製の容器に入れ、750
℃で40分間加熱処理し、脱アルミニウムY型ゼオライ
トを得た。この試料をDAY−2とする。このものの化
学分析値を表1に示す。
【0027】このDAY−2のゼオライトからの脱アル
ミニウム率及びイオン交換率は化学分析値から、それぞ
れ0.55%及び88%であった。なお、ゼオライトか
らの脱アルミニウム率及びイオン交換率は次式により求
めた。 ゼオライトからの脱アルミニウム率(%)=[(A−
B)/A]×100 イオン交換率(%)=[(C−D)/C]×100 A:NaYのAl/SiO重量比 B:試料のAl/SiO重量比 C:NaYのNaO/SiO重量比 D:試料のNaO/SiO重量比 また、結晶内部から結晶外部への脱アルミニウム率は、
式(1)より43.4%と計算される。
【0028】このようにして得られたDAY−2 2g
を真空系に連結した二つ口のナス型フラスコに入れ、ロ
ータリーポンプで脱気しつつ200℃で2時間加熱処理
して脱水した。次いで、ナス型フラスコの一方の口に取
り付けたコック付きガラス管に、硝酸コバルト6水塩
[Co(NO6HO]0.4938gと蒸留水
2.5ミリリットルとを入れ、硝酸コバルトを完全に溶
解したのち、真空状態のナス型フラスコ内部に導入し
た。脱アルミニウムY型ゼオライトは硝酸コバルト溶液
を吸収し、やや粘稠な塊状を呈した。次に、ナス型フラ
スコを真空系から切り離したのち、エバポレータで60
℃に加熱して、内容物を蒸発乾固することにより、コバ
ルト担持Y型ゼオライトを得た。この試料をCo−DA
Y−2とする。
【0029】 (2)分岐状炭化水素の製造 前記(1)で得られたコバルト担持Y型ゼオライト(C
o−DAY−2)乾燥物1gを、内径10mm、長さ3
00mmのステンレス鋼製反応管の中央部に石英ウール
で保持し、一酸化炭素水素化反応装置に取り付け、水素
気流中にて400℃で2時間加熱して還元処理した。次
に、この触媒層にアルゴン、水素及び一酸化炭素をモル
比1:6:3の割合で含有する混合ガスを、温度249
℃、圧力20バール及び流速6リットル/時間の条件で
供給し、一酸化炭素の水素化反応を行った。生成ガスを
ガスクロマトグラフィー法により分析した。分析結果を
表2に示す。
【0030】 実施例2 (1)水素化触媒の調製 実施例1で調製したDAY−2 50gと0.1N水酸
化ナトリウム水溶液5リットルとを混合し、24℃で3
0分間静置したのち、ろ過、洗浄、乾燥、吸湿処理を行
った。次いで、このアルカリ処理DAY−2 46.8
gを1N塩化アンモニウム水溶液3.12リットル中で
還流下に40分間加熱してイオン交換したのち、ろ過、
洗浄、乾燥処理を行った。このイオン交換処理物40g
をステンレス鋼製反応管に入れて750℃で40分間加
熱処理した。この試料をDAY−3とする。このものの
化学分析値を表1に示す。
【0031】このDAY−3のゼオライトからの脱アル
ミニウム率及びイオン交換率は、化学分析値から、それ
ぞれ23%及び96%であった。また、結晶内部から結
晶外部への脱アルミニウム率は57.4%以上と推定さ
れる。次に、このようにして得られたDAY−3 1g
を真空系に連結した二つ口フラスコに入れ、実施例1と
同様にして、硝酸コバルト6水塩0.2471gを担持
させ、乾燥した。このコバルト担持Y型ゼオライトをC
o−DAY−3とする。
【0032】 (2)分岐状炭化水素の製造 前記(1)で得られたコバルト担持Y型ゼオライト(C
o−DAY−3)乾燥物を用い、実施例1と同様にして
一酸化炭素の水素化反応を行い、生成ガスをガスクロマ
トグラフィー法により分析した。分析結果を表2に示
す。
【0033】 比較例1 (1)水素化触媒の調製 実施例1で用いたナトリウム型のY型ゼオライト(Na
Y)にイオン交換処理及び脱アルミニウム処理を施すこ
となく、硝酸コバルト6水塩を実施例1と同様にして担
持させ、コバルト担持Y型ゼオライトを調製した。この
試料をCo−NaYとする。なお、NaYの化学分析値
を表1に示す。
【0034】 (2)炭化水素の製造 前記(1)で得られたコバルト担持Y型ゼオライト(C
o−NaY)乾燥物を用い、実施例1と同様にして一酸
化炭素の水素化反応を行い、生成ガスをガスクロマトグ
ラフィー法により分析した。分析結果を表2に示す。
【0035】比較例2 (1)水素化触媒の調製 実施例1で調製したDAY−2 50gと0.1N水酸
化ナトリウム水溶液5リットルとを混合し、24℃で3
0分間静置したのち、ろ過、洗浄、乾燥、吸湿処理を行
った。この試料をDAY−4とする。このものの化学分
析値を表1に示す。このDAY−4のゼオライトからの
脱アルミニウム率及びイオン交換率は、化学分析値か
ら、それぞれ24%及び46%であった。また、結晶内
部から結晶外部への脱アルミニウム率は37.7%と推
定される。次に、このようにして得られたDAY−4
に、硝酸コバルト6水塩を実施例1と同様にして担持さ
せ、コバルト担持Y型ゼオライトを調製した。この試料
をCo−DAY−4とする。
【0036】 (2)炭化水素の製造 前記(1)で得られたコバルト担持Y型ゼオライト(C
o−DAY−4)乾燥物を用い、実施例1と同様にして
一酸化炭素の水素化反応を行い、生成ガスをガスクロマ
トグラフィー法により分析した。分析結果を表2に示
す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−178611(JP,A) 特公 平5−36099(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 21/00 - 38/74 C07B 61/00 300 C07C 1/04 C07C 9/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一酸化炭素に、触媒の存在下、水素を反
    応させて、炭素数6以上の分岐状炭化水素を製造する方
    法において、触媒として、Y型ゼオライトに、イオン交
    換率が少なくとも60%及び結晶内部から結晶外部への
    脱アルミニウム率が少なくとも10%になるまでイオン
    交換処理及び脱アルミニウム処理を施して、NH型又
    はH型の脱アルミニウム処理Y型ゼオライトを得たの
    ち、これにコバルト塩溶液を含浸させ、乾燥後水素還元
    処理することにより得られる水素化触媒を用いることを
    特徴とする分岐状炭化水素の製造方法。
  2. 【請求項2】 Y型ゼオライトに、アンモニウム塩溶液
    及び水蒸気による処理を繰り返し施して、イオン交換処
    理及び脱アルミニウム処理する請求項1記載の分岐状炭
    化水素の製造方法。
  3. 【請求項3】 Y型ゼオライトに水蒸気処理を施したの
    ち、アルカリ又は酸による抽出を行って脱アルミニウム
    処理する請求項1記載の分岐状炭化水素の製造方法。
  4. 【請求項4】 NH型又はH型の脱アルミニウム処理
    Y型ゼオライトに対し、コバルトを金属換算で1〜10
    重量%担持させる請求項1、2又は3記載の分岐状炭化
    水素の製造方法。
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