JP2986862B2 - 二重床構造体 - Google Patents

二重床構造体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、二重床構造体に関する。
〔従来技術〕
OA化が求められるようになってから、オフィスの床を
二重床とし、下地と表面床の間は各種配線のための空間
が設けられるようになった。
その代表的三例を第1〜3図を参照して説明する。
第1の例を第1図に示す。第1図はコンクリート床の
ような下地4の上に二重床用床材5を張り始めた時点の
斜視図であり、支持脚1と頂部平板3とが分離している
共有脚タイプの二重床用床材である。
第2の例を第2図に示す。第2図は支持脚1と頂部平
板3とが一体になったお膳型二重床用床材である。
第3の例を第3図に示す。第3図はコンクリート床の
ような下地14の上に床板載置部材12、13を高さ調節用ネ
ジ15をもつ支持板11上に固定し、床板載置部材12に設け
られたリップ部と床板(頂部平板)3に設けられた係合
部とをかみ合わせるようにして床板13を張り始めた時点
の斜視図であり、これが床板載置部材タイプの二重床用
床材である。
第1例の共有脚タイプのものは構造上不安定であるだ
けでなく、床板3の定着が完全でなく、歩行、振動によ
り床板3がカタカタと音を発する場合がある。第2例の
お膳タイプのものは安定ではあるが、レベル合せが困難
である。第3例は、床板載置方式のもので、この場合は
レベル合せが楽で、かつ床板3、…がカタカタいうこと
はなく、この点で好ましいタイプであるがコストが高く
つきまた配線工事のとき床板載置部材が邪魔になるとい
う問題点がある。
〔目的〕
本発明の目的は、床鳴り(カタカタいうこと)がな
く、配線工事が容易でかつ構造の簡単な二重床構造体を
提供する点にある。
〔構成〕
本発明は、 (イ)各辺の少くとも1部にフランジ部を有する四角形
の床板と、その床板にレベル調節可能な脚部4本とを有
するお膳型床材と、 (ロ)四角形板状体の四つの角部が前記お膳型床材の角
部を収納できるような切欠を有し、切欠きのない各辺の
少くとも1部には前記お膳型床材のフランジ部と係合す
るフランジ部を有する第1の蓋部材と、 (ハ)前記お膳型床材と第1の蓋部材で構成された二重
床面の欠間を埋める形状の四角形板状体よりなり、前記
お膳型床材と接する四角形板状体の2辺少くとも1部に
は前記お膳型床材のフランジ部と係合するフランジ部を
有する第2の蓋部材 とを組合わせることを特徴とする二重床構造体に関す
る。
前記お膳型床材のフランジ部は、第1の蓋部材のフラ
ンジ部と第2の蓋部材のフランジ部と係合して第1の蓋
部材と第2の蓋部材を安定に保持できるようになってい
れば、どのような形状でも何ら差しつかえない。お膳型
床材、第1、第2の蓋部材の各々のフランジ部同志の接
触部分にはゴムなどのクッション層を設けて床鳴りをさ
らに少なくすることもできる。
お膳型床材、第1の蓋部材、第2の蓋部材の組合せの
みにより平坦な床面を構成することができるが、場合に
よってはお膳型床材の床高に合わせて第1、第2の蓋部
材上にレベル合せ用の板状体を載置することもできる。
お膳型床材、第1、第2の蓋部材の材質は強度を保つ
ことができる材料であれば、いずれの材料も使用するこ
とが出来る。例えば金属、強化コンクリート(GRC)強
化プラスチックス木材などを挙げることができる。
フランジ部の材料も強度を保つことができる材料であ
れば何でもよく、本体と同一材料でも別材料でもよい
が、同一材料で構成する方が有利である。
配線用コード取り出し用穴は、第2の蓋部材に設ける
とよい。とくにこれら蓋部材の端部を切欠き、この切欠
部を配線用コード取り出し用穴とすると、部屋の模様替
え等にともなう配線変更の工事に便利である。
〔実施例〕
図面を参照して説明する。
本実施例のお膳部材21は第6図に示す。第6図Aは上
図面であり、Bは断面図である。お膳型床材の頂板は、
α=500mmの正方形であり、フランジ31部は床板の厚
みの下または中央部にα=25mmの長さで突出して設け
られている。脚部35は全体又は上部に高さ調節用ネジ34
が切ってあり、床板のネジ付穴36を通してドライバー等
で脚部35を回転させ、床板の高さ、水平性を調整し、全
体のレベルを合わせることができる。
第1の蓋部材22は第7図に示す。第7図Aは上面図、
Bは断面図であり、板状体の大きさは、 β=450mm β=25mm とし、フランジ部32とお膳型床材21のフランジ部31との
係合関係は、お膳型床材21の表面と第1の蓋部材22の表
面が同一レベルになるように、その位置、厚み等を調整
した(第5図参照)。
第2の蓋部材23は、第8図に示す。第8図Aは上面
図、Bは断面図であり、板状体の大きさは、 γ=450mm γ=450mm γ=25mm とした。お膳型床材21と第2の蓋部材23の係合関係は床
材21と第1の蓋部材22の係合関係と同様である(第5図
参照)。これらを組合わせて二重床を形成した場合の上
面図を第4図に示した。
〔効果〕
本発明は、お膳型床材、第1、第2の蓋部材という三
つの部品を組わせることにより簡単に二重床を構成で
き、各部品の構造も簡単である。
また、構造が簡単であるから配線工事に邪魔になる部
分が極めて少なく、配線工事が便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来型の共有脚タイプの二重床用床材を用い
た二重床の施工過程を示う斜視図であり、第2図は従来
型のお膳タイプの二重床用床材の斜視図であり、第3図
は従来型の床板載置方式による二重床用床材を用いた二
重床の斜視図であり、第4図は、本発明の二重床構造体
の上面図であり、第5図は本発明のお膳型床材と第1、
第2の蓋部材との係合関係を示す断面図、第6図Aはお
膳型床材の上面図、Bはその断面図、第7図Aは第1の
蓋部材の上面図、Bはその断面図、第8図Aは第2の蓋
部材の上面図、Bはその断面である。 1……支持脚、2……高さ調節用ネジ 3……頂部平板(床板) 4……コンクリート等の基礎床 5……二重床用床材 6……配線コード取り出し用穴 11……支持板、12……床板載置部材 13……床板載置部材 14……コンクリート等の基礎床 15……高さ調節用ネジ、21……お膳型床材 22……第1蓋部材、23……第2蓋部材 31,32,33……フランジ部 34……高さ調節用ネジ、35……脚部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 15/024 606 E04F 15/024 601 E04F 15/024 602 E04F 15/024 603

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)各辺の少くとも1部にフランジ部を
    有する四角形の床板と、その床板にレベル調節可能な脚
    部4本とを有するお膳型床材と、 (ロ)四角形板状体の四つの角部が前記お膳型床材の角
    部を収納できるような切欠を有し、切欠きのない各辺の
    少くとも1部には前記お膳型床材のフランジ部と係合す
    るフランジ部を有する第1の蓋部材と、 (ハ)前記お膳型床材と第1の蓋部材で構成された二重
    床面の欠間を埋める形状の四角形板状体よりなり、前記
    お膳型床材と接する四角形板状体の2辺の少くとも1部
    には前記お膳型床材のフランジ部と係合するフランジ部
    を有する第2の蓋部材 とを組合わせることを特徴とする二重床構造体。
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