JP2986847B2 - 新規な積層体 - Google Patents
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Description
ート層及びポリカーボネート樹脂シート層の3層から基
本的に成る積層体に係る。
運動施設等の安全グレージング材、あるいは車輛の安全
クレージング材等に良好に使用できる積層体に係る。
いる。ガラスは剛性、硬さ、耐候性、耐化学薬品性等に
優れるが、一方重量が大きく、衝突あるいは地震等によ
り割れた時の安全性に劣り紫外線の遮断加工、赤外線の
遮断加工等も実施しにくい欠点を有する。
はガラスシートに比較して軽く、耐衝撃性に優れ、更に
種々の添加物の配合による紫外線遮断加工、赤外線遮断
加工の実施しやすさに優れる。
能を向上させるために、ポリビニルブチラール樹脂(以
後PVBと略称)のシートを中間に挟んだ合わせガラス
が、安全グレージング材として公共施設、運動施設、自
動車等の各方面で使用されているが、更により安全性、
軽量化等の改良が求められている。
レージング材の大量使用及び大面積化が進んでおり、そ
の結果人間に対する耐擦傷性の向上が求められている。
又、自動車用のグレージング材に於いても衝突時の搭乗
者に対する耐擦傷性の向上が求められており、SAE Tech
nical Paper Series 840391には、Anti−Lacerative Wi
nd−shield Materialsとして、ガラス(2.29mm)/PVB
(0.95mm)/ガラス(2.29mm)/ポリウレタン(0.51m
m)の4層構成のもの及び、ガラス(2.29mm)/PVB(0.9
5mm)/ガラス(2.29mm)/PVB(0.38mm)/ポリエステ
ル(0.13mm)/ハードコートの6層構成のものが発表さ
れている。
レタン、ポリエステル等を付加したものとなっておりコ
ストが高く、もっと簡単な構造で人間に対する耐擦傷性
を改良したものが求められている。
膜としてこれより優れたものは現状では無い。PVBには
多量の可塑剤が含まれており、PVBを中間膜として使用
する場合、これに接する透明材質には耐溶剤性が要求さ
れる。ガラスシート層、PVB層、PC層から成る積層体は
安全グレージングとして非常に好ましい組合せである
が、PCがPVBの可塑剤によりおかされ、長期間使用する
と白化が起り問題であった。本発明は以上の問題を解決
することを目的とする。
て、ガラスシート層と粘度平均分子量が3万以上の芳香
族ポリカーボネート樹脂シート層とを有する積層体、 (2) 中間層のポリビニルブチラールシート層を介し
て、ガラスシート層と粘度平均分子量が1.5万以上であ
り、かつ、面積比で2倍以上に2軸延伸された芳香族ポ
リカーボネート樹脂シート層とを有する積層体、 (3) ガラスシート層の厚みが1〜10mm、ポリビニル
ブチラールシート層の厚みが0.1〜1.5mm、芳香族ポリカ
ーボネート樹脂シート層の厚みが0.1〜1.5mmであり、か
つ、(ガラスシート層の厚み)/(芳香族ポリカーボネ
ート樹脂シート層の厚み)の比が1以上である前記第1
項又は第2項記載の積層体、 (4) 芳香族ポリカーボネート樹脂シート層が、分岐
を有するポリカーボネート樹脂からなる前記第1項、第
2項又は第3項記載の積層体 である。
たガラスであり、重合珪酸基の網目構造の中にナトリウ
ム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、
ストロンチウム等のイオンが入って安定化したものであ
る。ソーダ石灰ガラスは代表的ガラスである。珪酸塩と
共重合した網目を持つ、リン珪酸ガラス、ホウ珪酸ガラ
ス等も使用できる。鉛アルカリガラス、アルミナ珪酸ガ
ラス、SiO2だけから成る石英ガラスも使用できる。
ス、未強化ガラス等が必要に応じて使用できる。
げ強さ、曲げ剛性等に於いて、合成樹脂の中にはグレー
ジング材として最も優れた樹脂の一つである。PCとして
は、芳香族PCが本発明において良好に使用でき、特にビ
スフエノールAより合成された下記のPCが更に良好に使
用できる。
とするポリマーブレンドも含む。この場合、上述のPCが
70重量%以上、好ましくは90重量%以上含まれる。ポリ
マーブレンドとしての粘度平均分子量は3万以上あるこ
とが必要である。また、2軸延伸されたものは1.5万以
上が必要である。
以上の重合度のPCとは、次式で測定した粘度平均分子量
が1.5万あるいは3万以上の重合度PCである。
粘度平均分子量が1.5万未満では2軸延伸しても配向効
果が現れず、したがって2軸延伸しても耐溶剤性の向上
はほとんど無く、得られる積層体においてPCがPVBにお
かされ白化が起こったり、耐衝撃性が不足したりする。
2軸延伸PCシートには粘度平均分子量2万以上が好まし
く2.5万以上が更に好ましい。無延伸PCシートを本発明
の積層体に用いる場合には、PCの粘度平均分子量3万以
上、好ましくは4万以上、更に好ましくは5万以上ある
いは6万以上である。また50万以下が好ましい。無延伸
PCシートの粘度平均分子量3万未満では積層体に使用し
た場合、耐溶剤性が不足であり、使用中に白化が起る。
に記載の下記の方法などでつくることができる。
ルキレン又は置換アルキレン基である) で表わされるジヒドロキシジアリールアルカン85モル%
以上及び該ジヒドロキシジアリールアルカン以外のジヒ
ドロキシジアリール化合物15モル%以下から成るジヒド
ロキシジアリール化合物とジアリールカーボネートとを
反応させて芳香族ポリカーボネートを製造するに当り、 (a) 該ジヒドロキシジアリール化合物と、該ジアリ
ールカーボネートとを加熱下に予備重合させて、重量平
均分子量(Mw)が2,000〜20,000の範囲にあり、かつ、
全未端基中に占めるアリールカーボネート基末端の割合
が50モル%より多いプレポリマーを調製する予備重合工
程、 (b) 該プレポリマーを結晶化させて、結晶化度が5
〜55%の範囲にある結晶化プレポリマーを調製する結晶
化工程、及び (c) 該結晶化プレポリマーを、製造すべき芳香族ポ
リカーボネートのガラス転移温度以上で、かつ、該結晶
化ブレポリマーが固相状態を保持しうる範囲の温度に加
熱することによって、さらに重合度を上げるための固相
重合体工程 を順次行うことを特徴とする芳香族ポリカーボネートの
製造方法等でる。
好に使用できる。粘度平均分子量が8万以上になると、
加熱溶融してシートを成形することが困難になるが、こ
の場合には溶融に溶解してシートをつくる、いわゆるソ
ルベントキャスティング法でシートをつくることができ
る。本発明は溶融押出成形が困難な超高分子量PCも良好
に使用できる。
添加物を配合させることができる。例えば紫外線吸収
剤、染顔料、安定剤等が配合できる。
−4−メトキシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキシ
−4,4′−ジメトキシベンゾフエノンで代表されるベン
ゾフエノン系、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチル
フエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′−第三ブチル−5′−メチルフエノール)5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−
3′,5−ジ第三ブチルフエノール)5−クロロベンゾト
リアゾールで代表されるベンゾトリアゾール系、および
置換アクリロニトリル系をいう。中でも、特にトリアゾ
ール系が有効で、例えば、2−(2−ヒドロキシ−5′
−メチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−3′−第三ブチル−5′−メチルフエノー
ル)5−クロロベンゾトリアゾールの効果が大きい。
伸成形法、圧縮延伸成形法、ロール圧延成形法、インフ
レーション成形法、ダイ内押出延伸成形法等が有効であ
る。
成形法、特開昭60−168624号公報に示したダイ内押出延
伸成形法等は有効に使用できる。
以上、更に好ましくは4倍以上が有効である。本発明に
は一般に2軸延伸と称される、若干不均一な2軸延伸シ
ートも含まれる。
般に使用されているPVBフイルムが使用でき、PVB中の水
酸基、アセチル基、ブチラール基のモル比が25〜50:1〜
5:40〜70程度の下記のPVBが最も良好に使用できる。
チラール基のモル比、可塑剤等により異なり、上記の自
動車用合せガラスに使用されるPVBが最も良好に使用で
きる。
が好ましく、2〜6mmが更に好ましい。また、3〜5mmが
特に好ましい。1mm未満では割れ易く、10mmを超えるも
のは軽量化の効果がない。PVBシート層は、その衝撃吸
収性能より本発明の積層体の耐衝撃性向上を達成するこ
と及び前述の温度変化に伴なう該積層体の内部応力の発
生を和らげることを狙いとして、その厚みは、0.1〜1.5
mmである。0.1mm未満では、衝撃吸収性能が小さく、1.5
mmを超えることは不要である。
ましい。
では、本発明の積層体の目的が達成できず、5mmを超え
ると、温度変化に伴なう該積層体の内部応力の発生が大
きくなり、低温下で割れ易くなる。0.05mm〜2mmが好ま
しく、0.1〜1mmであることが更に好ましい。また、ガラ
スシート層と、PCシート層を比較すると、破断伸びの小
さいガラスシート層が割れ易い。従って(ガラスシート
層)/PCシート層)の比が好ましくは1以上、更に好ま
しくは3以上であると、内部応力発生時に割れにくくな
る。
シート層の3層から基本的になるが、必要に応じて更に
多層とすることができる。特にPCシート層の表面にリジ
ッドコート層をつけることは好ましい。リジッドコート
層とは一般に、透明合成樹脂の表面にコーティングして
合成樹脂表面を硬くし、耐擦傷性を向上させる1〜50μ
m厚の薄い透明硬化層であり、多官能アクリレート系リ
ジッドコート層、ポリオルガノシロキンサン系リジッド
コート層が一般に広く使用されており、本発明に於ても
良好に使用できる。リジッドコート層は鉛筆硬度では4H
以上、が好ましく、更に好ましくは5H以上である。
は、多官能アクリレート系化合物を主成分とした多官能
アクリレート系リジッドコート塗料を合成樹脂基材表面
にデイッピング法、スピン性、スプレー法、カーテンフ
ロー法等の方法でコーティングした後、主に紫外線照射
により硬化させて形成させたものである。
複数個のアクリロイルオキシ又はメタクロィルオキシ基
(CH2=CR−COO−,RはH又はCH3)を有する化合物であ
り、一般にオリゴアクリレートとも呼ばれるものであ
る。多官能アクリレート化合物の例を次表に示す。
リスリトール系アクリレート等の空気中での紫外線硬化
性に優れた化合物が特に良好に使用できる。
塗料には、ベンゾフエノン系あるいはアセトフエノン系
物質で代表される光重合開始剤又は光増感剤が添加され
る。また、必要に応じて各種添加剤例えば酸化防止剤、
光安定剤、熱重合防止剤、紫外線吸収剤等の安定剤、着
色剤、塗膜の平滑性付与の為のフッ素系あるいはシリコ
ン系等の界面活性剤等が少量添加される。
は、メチルトリアルコキシシランとフエニルトリアルコ
キシシランとを出発原料とするもの、これにテトラアル
コキシシランを組合せたもの、あるいは他の樹脂塗料と
の混合物等、例えばメチルトリエトキシシラン/フエニ
ルトリエトキシシラン反応混合物(USP 3451838号)、
メチルトリエトキシシランの部分加水分解物/酢酸/ナ
フテン酸ソーダ(特開昭50−143822号)、メチルトリメ
トキシシラン/テトラエトキシシラン/両末端水酸基性
ジメチルポリシロキサン/酸性触媒反応混合物(特開昭
50−116600号)、テトラアルコキシシラン加水分解物/
アルキルトリアルコキシシラン加水分解物/有機カルボ
ン酸のアルカリ金属塩混合物(特開昭48−56230号)等
があり、又、ビニル基、エポキシ基、アミノ基等の官能
基を有するポリオルガノシロキサンを出発原料とするも
の、例えば、ビニルアルコキシシランと酢酸ビニルとの
共重合体の加水分解物/アルキルシリケートの加水分解
物/酢酸ビニル又はアクリル酸、メタクリル酸、そのエ
ステル類/三フッ化ホウ素モノエチルアミンコンプレッ
クス(特開昭48−26221号)、γ−グリシドキシアルキ
ルトリアルコキシシラン開環重合物(特開昭50−40674
号)、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
キシシラン、ビニルトリメトキシシランの1種又は2種
以上の反応混合物(特開昭50−69174号)、β−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリメトキシシランの1種又は2種以上とエポキシプ
リポリマー、ジアリルフタレート、グリシジルメタクリ
レートなどとの反応混合物(特開昭50−69184号)、
(2,3−エポキシプロポキシ)メチルトリメトキシシラ
ン/グリシジルメタクリレート反応混合物(特開昭50−
78639号)、アミノアルキルアルコキシシラン/エポキ
シアルキルアルコキシシラン部分加水分解反応混合物
(特開昭48−84878号)、等が使用される。
にすることもできる。一例として第7図でこれを説明す
れば、PVB層2と接する側に例えば無延伸の粘度平均分
子量3万以上のPC層3、更にその外側に粘度平均分子量
3万未満のPC層5の2層にすることができる。例えば、
PVBシートと接する側に粘度平均分子量6万の0.05mm厚P
Cシート層、更にその外側に粘度平均分子量2万の0.3mm
厚PCシートをラミネートしたPC層等は良好に使用でき
る。2軸延伸されたPCシートも同様の技術思想によりPV
Bシートと接する側に用い、かつ、他のPC層もその外側
に用い得る。すなわち、本発明の特許請求の範囲に特定
されたPCシートがPVBシートと接する側に使用される必
要がある。2層以上のPCシートからなるPC層の全厚みは
0.01mmを超え5mm以内であり、その2層以上の層のう
ち、本発明の特許請求の範囲に特定するPCシートの厚み
も0.01mmないし5mm未満の範囲内で選択する。
せる働きと、ガラスシート層とPCシート層の熱膨張係数
の差により発生する冷熱サイクルテスト時のバイメタル
効果による割れの防止と及び本発明の積層体の耐衝撃性
を向上させる働きを有する。
とを良好に接着させる方法として、ガラスシート層とPV
Bシート層とPCシート層を重ね合わせた後、該積層体を
減圧下におき、層間の空気を十分に除去した後、加熱加
圧条件下で接着させる方法がある。
上の温度範囲に於いて接着性能を発現するため、上記工
程において得られる積層体は、80℃以上の温度範囲で固
定されたものであり、接着工程終了後室温下に戻した場
合その温度変化から、ガラスシート層及びPCシート層の
熱膨張係数の差によって収縮量に差が生じ、その結果バ
イメタル効果によって該積層体に内部応力が発生する。
更に低温にした場合内部応力の発生が大きくなり、ガラ
スシートに割れが生じる。
して使用される場合、外気の温度変化、又直射日光の影
響等を考えると、−40〜100℃の温度範囲におかれるこ
とが考えられる。該温度範囲に於いて積層体の内部応力
の発生を最小限に押え、特にガラスシートに発生する内
部応力を低く押える必要があり、ガラスシートの割れを
防ぐためには、該積層体の内部応力が実質的に0になる
温度が、該温度範囲の中央の温度範囲即ち−10℃以上50
℃未満の範囲に存在することが好ましい。
介してガラスシート層とPCシート層を接着させる時、80
℃以上の温度範囲に於いて固定させる際に予め外力を加
えて、平面状の積層体の場合、ガラスシートが曲面の
凹面側に位置する様な状態で固定し、ガラスシートが
曲面の凸面側に位置する様な曲面状の積層体の場合、そ
の曲率半径を所定の曲率半径より大きくした状態で固定
し、ガラスシートが曲面の凹面側に位置する様な曲面
状の積層体の場合、その曲率半径を所定の曲率半径より
小さくした状態で固定することにより、出来上がった積
層体の内部応力が実質的に0となる温度を、−10℃以上
50℃未満の温度範囲に存在させることができる。
たものである。第1,2図及び第7図は平面状積層体、第
3図及び第4図は、ガラスシート層が曲面の凸面側に位
置する曲面状積層体、第5図及び第6図はガラスシート
層が曲面の凹面側に位置する曲面状積層体である。本発
明には、この様に曲面状積層体も含まれる。
層、3は粘度平均分子量3万以上又は同、2万以上、か
つ、2軸延伸されたPC層、4がリジッドコート層、5は
粘度平均分子量3万未満の無延伸PC層である。
で、平面状積層体について説明するが本発明は、2次曲
面状積層体及び3次曲面状積層体に対しても充分適用し
うる。
た。
ルム」HIタイプ 粘度平均分子量が3.5万及び4万のPCシート:特開平
1−158033号公報に示された方法で製造された粘度平均
分子量5万のPCを圧縮成形で無延伸のシート状にしたも
の 粘度平均分子量が6万のPCシート:バイエル社製粘度
平均分子量25万のPC「マクロロン5900」から成る0.2mm
厚無延伸シート 2軸延伸PCシート:簡中プラスチック工業(株)製2m
m厚の「サンロイドポリカエース」を特開昭60−149420
号公報に示された圧縮延伸成形法により面積比で5倍に
2軸延伸し、0.4mmにしたもの。
2万の無延伸PCシート、0.4mm厚。
厚の粘度平均分子量が4万のPCシートを重ね合せ、全体
を真空パック袋に入れ、該真空パック袋内を真空にした
後、真空パックを封止する。該積層体をガラス側を上、
PC側を下にして水平状にオートクレーブに入れ、ガラス
の中央に上から荷重をかけてガラス側が凹、PC側が凸状
にわん曲させた状態で、温度120℃、圧力10kg/cm2の条
件下で10分間加熱加圧して接着させた。そのまま50℃ま
で冷却した後、オートクレーブより取り出し、本発明の
積層体を得た。積層体は室温で水平状であり、残留応力
は無く、安全グレージング材として良好なものであっ
た。
された形跡は無く、耐溶剤性も良好であった。更に該積
層体に、PCシート側を上面にしてJIS R 3212に示すヘッ
ドフォームテストを行ったところ、ガラスには蜂の巣状
に割れが入ったが、PCとPVBには割れは無く、自動車等
の耐擦傷性に優れた安全グレージング材であった。
シートを用いて、実施例1と同様にして積層体を成形し
た。積層体のテストもいずれも実施例1と同様の項目に
つき同様に行ったところ、実施例1と同様に優れた安全
グレージング材であった。
軸延伸PCシートを用いて、実施例1と同様に積層体を成
形し同様にテストしたが、同様に優れた安全グレージン
グ材であった。
用いて実施例1と同様に積層体を成形した。成形後1ケ
月たって積層体を剥離すると、PCシートはPVBによって
浸触され、白化が起っており、安全グレージング材とし
て長期にわたって使用することはできなかった。
上、軽量化などの効果が大きい。したがって、用途とし
て例えば自動車の安全グレージング材、すなわち、ウイ
ンドシールド、サンルーフ、リアウインドウ、サイドウ
インドウ等に好ましく用いられる。更に公共施設、運動
施設等の安全グレージング材に、軽量性、安全性を目的
に良好に使用できる。
を、模式的に示したものである。 各図において、 1:ガラスシート層、2:ポリビニルブチラールシート層、
3:ポリカーボネート樹脂シート層、4:リジッドコート
層、5:粘度平均分子量3万未満の無延伸のPC層である。
Claims (4)
- 【請求項1】中間層のポリビニルブチラールシート層を
介して、ガラスシート層と粘度平均分子量が3万以上の
芳香族ポリカーボネート樹脂シート層とを有する積層
体。 - 【請求項2】中間層のポリビニルブチラールシート層を
介して、ガラスシート層と粘度平均分子量が1.5万以上
であり、かつ、面積比で2倍以上に2軸延伸された芳香
族ポリカーボネート樹脂シート層とを有する積層体。 - 【請求項3】ガラスシート層の厚みが1〜10mm、ポリビ
ニルブチラールシート層の厚みが0.1〜1.5mm、芳香族ポ
リカーボネート樹脂シート層の厚みが0.1〜1.5mmであ
り、かつ、(ガラスシート層の厚み)/(芳香族ポリカ
ーボネート樹脂シート層の厚み)の比が1以上である請
求項1又は請求項2記載の積層体。 - 【請求項4】芳香族ポリカーボネート樹脂シート層が、
分岐を有するポリカーボネート樹脂からなる請求項1、
請求項2又は請求項3記載の積層体。
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