JPH03251448A - 新規な積層体 - Google Patents

新規な積層体

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JPH03251448A
JPH03251448A JP14455690A JP14455690A JPH03251448A JP H03251448 A JPH03251448 A JP H03251448A JP 14455690 A JP14455690 A JP 14455690A JP 14455690 A JP14455690 A JP 14455690A JP H03251448 A JPH03251448 A JP H03251448A
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Hiroshi Kataoka
片岡 紘
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は、ガラスシー1−層とポリビニルブチラルシー
ト層及びポリカーボネート樹脂シート層の3層から基本
的に成る積層体に係る。
特に、軽量化、安全性向上等を目的とした公共施設、運
動施設等の安全グレージング材、あるいは車輌の安全グ
レージング材等に良好に使用できる積層体に係る。
〔従来の技術〕
ガラスシートはグレージング材として広く使用されてい
る。ガラスは剛性、硬さ、耐候性、耐化学薬品性等に優
れるが、一方重量が大きく、衝突あるいは地震等により
割れた時の安全性に劣り紫外線の遮断加工、赤外線の遮
断加工等も実施しにくい欠点を有する。
一方、ポリカーボネート樹脂(以後PCと略称)シート
はガラスシートに比較して軽く、耐衝撃性に優れ、更に
種々の添加物の配合による紫外線遮断加工、赤外線遮断
加工の実施しやすさに優れる。
現在、ガラスの安全性、特に耐衝撃性能及び耐貫通性能
を向上させるために、ポリビニルブチラル樹脂(以後P
VBと略称)のシートを中間に挟んだ合わせガラスが、
安全グレージング材として公共施設、運動施設、自動車
等の各方面で使用されているが、更により安全性、軽量
化等の改良が求められている。
特に近年、公共施設、運動施設等の建築物においてグレ
ージング材の大量使用及び大面積化が進んでおり、その
結果人間に対する耐擦傷性の向上が求められている。又
、自動車用のグレージング材に於いても衝突時の搭乗者
に対する耐擦傷性の向上が求められており、S A E
 Technical PaperSeries 84
0391には、八nti−Lacerative Wi
ndshield Materials  として、ガ
ラス(2,29mm) /P V B (0,95n+
l11) /ガラス(2,29mm) /ポリウレタン
(0,51mm)の4層構成のもの及び、ガラス(2,
29mm) / P V B (0,95mm) /ガ
ラス(2,29mm)/ P V B (0,38mm
) /ポリエステル(0,13mm) /ハードコート
の6層構成のものが発表されている。
〔発明の解決しようとする課題] しかしながら、これらは従来の合わせガラスにポリうレ
タン、ポリエステル等を付加したものとなっておりコス
トが高く、もっと簡単な構造で人間に対する耐擦傷性を
改良したものが求められている。
PVBは著しく強靭であり、安全グレージング材の中間
膜としてこれより優れたものは現状では無い。PVBに
は多量の可塑剤が含まれており、PVBを中間膜として
使用する場合、これに接する透明材質には耐溶剤性が要
求される。ガラスシト層、PVB層、pc層から成る積
層体は安全グレージングとして非常に好ましい組合せで
あるが、PCがPVBの可塑剤によりおかされ、長期間
使用すると白化が起り問題であった。本発明は以上の問
題を解決することを目的とする。
〔課題解決の手段および作用〕
本発明は、 (1)中間層のPVBシート層を介して、ガラスシト層
と粘度平均分子量が3万以上のPCシト層とを有する積
層体 (2)中間層のPVBシート層を介して、ガラスシト層
と粘度平均分子量が1,5万以上であり、かつ、面積比
で2倍以上に2軸延伸されたPCシート層とを有する積
層体 (3)ガラスシート層の厚みが1〜10mm、PVBシ
ート層の厚みがO,1〜1.5 mm、第(1)又は(
2)項に記載のPCシート層の厚みが0.01〜5mm
であり、かつ、(ガラスシート層の厚み)/(前記のP
Cシート層の厚み)の比が1以上である上記第(1)又
は(2)項に記載の積層体である。
本発明に述べるガラスとは、珪酸塩ガラスを主体とした
ガラスであり、重合珪酸基の綱目構造の中にナトリウム
、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、ス
トロンチウム等のイオンが入って安定化したものである
。ソーダ石灰ガラスは代表的ガラスである。珪酸塩と共
重合した網目を持つ、リン珪酸ガラス、ホウ珪酸ガラス
等も使用できる。鉛アルカリガラス、アルミナ珪酸ガラ
ス、5iozだけから成る石英ガラスも使用できる。
ガラスは強化ガラス、早強化ガラス、部分強化ガラス、
未強化ガラス等が必要に応して使用できる。
本発明に述べるpc樹脂は、透明性、耐候性、硬さ、曲
げ強さ、曲げ剛性等に於いて、合成樹脂の中にはグレー
ジング材として最も優れた樹脂の一つである。PCとし
ては、芳香族PCが本発明において良好に使用でき、特
にビスフェノールAより合成された下記のPCが更に良
好に使用できる。
更に、PCの透明性を低下させない範囲で前記PCを主
体とするポリマーブレンドも含む。この場合、上述のP
Cが70重量%以上、好ましくは90重置火以上含まれ
る。ポリマーブレンドとしての粘度平均分子量は3万以
上あることが必要である。また、2軸延伸されたものは
1,5万以上が必要である。
本発明に述べる粘度平均分子量が1,5万あるいは3万
以上の重合度のPCとは、次式で測定した粘度平均分子
量が1.5万あるいは3万以上の重合度pcである。
〔η)−KMa KXIO5(d1/g) −39,9 a =0.70 〔η〕 :極限粘度 ηの測定:テトラヒドロフラン溶液25°Cで測定 M:粘度平均分子量 本発明においてはPCの分子量が大きいほど好ましい。
粘度平均分子量が1,5万未満では2軸延伸しても配向
効果が現れず、したがって2軸延伸しても耐溶剤性の向
上はほとんど無く、得られる積層体においてPCがPV
Bにおかされ白化が起こったり、耐衝撃性が不足したり
する。2軸延伸PCシートには粘度平均分子量2万以上
が好ましく2.5万以上が更に好ましい。無延伸PCシ
ートを本発明の積層体に用いる場合には、PCの粘度平
均分子量3万以上、好ましくは4万以上、更に好ましく
は5万以上あるいは6万以上である。また50万以下が
好ましい。無延伸PCシートの粘度平均分子量3万未満
では積層体に使用した場合、耐溶剤性が不足であり、使
用中に白化が起る。
分子量が大きなPCは、例えば特開平1−158033
号公報に記載の下記の方法などでつくることができる。
すなわち、一般式 %式% (式中のA r ’及びA r 2は、それぞれアリー
レン基、Yはアルキレン又は置換アルキレン基である)
で表わされるジヒドロキシジアリールアルカン85モル
%以上及び該ジヒドロキシジアリールアルカン以外のジ
ヒドロキシジアリール化合物15モル%以下から成るジ
ヒドロキシジアリール化合物とジアリールカーボネート
とを反応させて芳香族ポリカーボネートを製造するに当
り、 (a)  該ジヒドロキシジアリール化合物と、該ジア
リールカーボネートとを加熱下に予備重合させて、重量
平均分子量(Mw)が2,000〜20,000の範囲
にあり、かつ、全末端基中に占めるアリールカーボネー
ト基末端の割合が50モル%より多いプレポリマーを調
製する予備重合工程、(b)  該プレポリマーを結晶
化させて、結晶化度が5〜55%の範囲にある結晶化プ
レポリマーを調製する結晶化工程、及び (C)  該結晶化プレポリマーを、製造すべき芳香族
ポリカーボネートのガラス転移温度以上で、かつ、該結
晶化プレポリマーが固相状態を保持しうる範囲の温度に
加熱することによって、さらに重合度を上げるための固
相重合体工程を順次行うことを特徴とする芳香族ポリカ
ーボネトの製造方法等でる。
本発明には、微小の架橋が存在するPCも含まれる。
また、本発明には適度な分岐を有する高分子量PCも良
好に使用できる。粘度平均分子量が8万以上になると、
加熱溶融してシートを成形することが困難になるが、こ
の場合には溶融に溶解してシートをつくる、いわゆるソ
ルベントキャスティング法でシートをつくることができ
る。本発明は溶融押出成形が困難な超高分子量pcも良
好に使用できる。
PCには、その透明性を著しく低下させない範囲で各種
添加物を配合させることができる。例えば紫外線吸収剤
、染顔料、安定剤等が配合できる。
ここでいう紫外線吸収剤とは、2+2’−ジヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′ジヒドロキシ
−4,4′−ジメトキシベンゾフェノンで代表されるベ
ンゾフェノン系、2− (2’ヒドロキシ−5′−メチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2− (2’−ヒド
ロキシ−3′−第三ブチル−5′−メチルフェノール)
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ
−3′5−ジ第三ブチルフェノール)5−クロロベンゾ
トリアゾールで代表されるベンゾトリアゾール系、およ
び置換アクリロニトリル系をいう。中でも、9 0 特にトリアゾール系が有効で、例えば、2=(2ヒドロ
キシ−5′−メチルフェニル)ヘンシトリアゾール、2
− (2’ −ヒドロキシ−3′−第:フチルー5′〜
メチルフエノール)5−クロロヘンヅI・リアゾールの
効果が大きい。
PCの2軸延伸は各種方法で行われるが、公知の引張延
伸成形法、圧縮延伸成形法、ロール圧延成形法、インフ
レーション成形法、ダイ内押出延伸成形法等が有効であ
る。
この中で、特開昭60−149420号公報に示した圧
縮延伸成形法、特開昭60−168624号公報に示し
たダイ内押出延伸成形法等は有効に使用できる。
本発明では面積比延伸倍率2倍以上、好ましくは3倍以
上、更に好ましくは4倍以上が有効である。本発明Gこ
は一般に2軸延伸と称される、若干不均一な2軸延伸シ
ートも含まれる。
本発明に述べるPVBは合わせガラス用中間膜として一
般に使用されているPVBフィルムが使用でき、PVB
中の水酸基、アセチル基、ブチラル基のモル比が25〜
50:1〜5:40〜70程度の下記のPVBが最も良
好に使用できる。
PVBの性能は、PVBの重合度、水酸基/アセチル基
/ブチラール基のモル比、可塑剤等により異なり、」二
記の自動車用合せガラスに使用されるPVBが最も良好
に使用できる。
本発明において、ガラスシート層の厚みは、1〜10m
mが好ましく、2〜6 mmが更に好ましい。
また、3〜5mmが特に好ましい。1 mm未満では割
れ易く、10mmを超えるものは軽量化の効果がない。
PVBシート層は、その衝撃吸収性能より本発明の積層
体の耐衝撃性向上を達成すること及び前述の温度変化に
伴なう該積層体の内部応力の発生を和らげることを狙い
として、その厚みは、0.1〜1.5mmである。0.
1mm未満では、衝撃吸収性能が小さく、1.5mmを
超えることは不要である。
0、3〜1.2 mmが好ましく 0.3〜0.8 m
mであることが更に好ましい。
PCシート層の厚みは、0.01〜5++m+である。
0.01mm未満では、本発明の積層体の目的が達成で
きず、5rrMrlを超えると、温度変化に伴なう該積
層体の内部応力の発生が大きくなり、低温下で割れ易く
なる。0.05mm〜2薗が好ましく、0.1〜1肛で
あることが更に好ましい。また、ガラスシート層と、P
Cシート層を比較すると、破断伸びの小さいガラスシー
ト層が割れ易い。従って(ガラスシート層)/(PCシ
ート層)の比が好ましくは1以上、更に好ましくは3以
上であると、内部応力発生時に割れにくくなる。
本発明はガラスシート層、中間層のPVBシト層、PC
シート層の3層から基本的になるが、必要に応じて更に
多層とすることができる。特にPCシート層の表面にリ
ジッドコート層をつけることは好ましい。リジッドコー
ト層とは一般に、透明合成樹脂の表面にコーティングし
て合成樹脂表面を硬くし、耐擦傷性を向上させる1〜5
0μm厚の薄い透明硬化層であり、多官能アクリレート
系リジッドコート層、ポリオルガノシロキサン系リジッ
ドコート層が一般に広く使用されており、本発明に於て
も良好に使用できる。リジッドコト層は鉛筆硬度では4
層以上、が好ましく、更に好ましくは5層以上である。
ここに述べる多官能アクリレート系リジッドコト層は、
多官能アクリレート系化合物を主成分とした多官能アク
リレート系リジッドコート塗料を合成樹脂基材表面にデ
ィッピング法、スピン法、スプレー法、カーテンフロー
法等の方法でコーティングした後、主に紫外線照射によ
り硬化させて形成させたものである。
多官能アクリレート系化合物は分子の末端又は側鎖に複
数個のアクリロイルオキシ又はメタクロイルオキシ基(
CH2=CRCoo  、RはH又はCH3)を有する
化合物であり、一般にオリゴアクリレートとも呼ばれる
ものである。多官能アクリレート化合物の例を次表に示
す。
3 4 これ等の多官能アクリレート化合物のうち、ペンクエリ
スリトール系アクリレート等の空気中での紫外線硬化性
に価れた化合物が特に良好に使用できる。
紫外線硬化の為に多官能アクリレート系ハートコート塗
料には、ヘンシフエノン系あるいはアセトフェノン系物
質で代表される光重合開始剤又は光増感剤が添加される
。また、必要に応して各種添加剤例えば酸化防止剤、光
安定剤、熱重合防止剤、紫外線吸収剤等の安定剤、着色
剤、塗膜の平滑性付与の為のフッ素系あるいはシリコン
系等の界面活性剤等が少量添加される。
ポリオルガノシロキザン系すジッドコート層としては、
メチルトリアルコキシシランとフェニルトリアルコキシ
シランとを出発原料とするもの、これにテトラアルコキ
シシランを組合せたもの、あるいは他の樹脂塗料との混
合物等、例えばメチル1〜リ工トキシシラン/フエニル
トリエトキシシラン反応混合物(U S P 3451
838号)、メチルトリエトキシシランの部分加水分解
物/酢酸/ナフテン酸ソーダ(特開昭50−14382
2号)、メチルトリフ1〜キシシラン/テトラエトキシ
シラン/両末端水酸基性ジメチルポリシロキザン/酸性
触媒反応混合物(特開昭50−116600号)、テト
ラアルコキシシラン加水分解物/アルキルI・ジアルコ
キシシラン加水分解物/有機カルボン酸のアルカリ金属
塩混合物(特開昭48−56230号)等があり、又、
ビニル基、エポキシ基、アミノ基等の官能基を有するポ
リオルガノシロキサンを出発原料とするもの、例えば、
ビニルアルコキシシランと酢酸ビニルとの共重合体の加
水分解物/アルキルシリケトの加水分解物/酢酸ビニル
又はアクリル酸、メタクリル酸、そのエステル類/三フ
フ化ホウ素モノエチルアミンコンプレックス(特開昭4
8−26221号)、γ−グリシドキシアルキルトリア
ルコキシシラン開環重合物(特開昭50−40674号
)、β−(3゜4−エポキシシクロヘキシル)エチルト
リメトキシシラン、T−メタクリロキシプロピルトリメ
キシシラン、ビニルトリメトキシシランの1種又は2種
以上の反応混合物(特開昭50−69174号)、β(
3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシ
シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシランの1種又は2種以上とエ
ポキシプリポリマー、ジアリルフタレート、グリシジル
メタクリレートなどとの反応混合物(特開昭50−69
184号)、(2,3エポキシプロボキシ)メチル1−
リメトキシシラン/グリシジルメタクリレート反応混合
物(特開昭50−78639号)、アミノアルキルアル
コキシシラン/エポキシアルキルアルコキシシラン部分
加水分解反応混合物(特開昭48−84878号)、等
が使用される。
本発明の積層体のPCシート層を必要に応じて2層以上
にすることもできる。−例として第7図でこれを説明す
れば、PVB層2と接する側に例えば無延伸の粘度平均
分子量3万以上のPC層3、更にその外側に粘度平均分
子量3万未満のpc層5の2層にすることができる。例
えば、PVBシトと接する側に粘度平均分子量6万の0
.05mm厚PCシート層、更にその外側に粘度平均分
子量2万の0 、3 mm厚PCシートをラミネートし
たPC層等は良好に使用できる。2軸延伸されたPCシ
フ トも同様の技術思想によりPVBシートと接する側に用
い、かつ、他のPC層もその外側に用い得る。すなわち
、本発明の特許請求の範囲に特定されたPCシートがP
VBシートと接する側に使用される必要がある。2層以
上のPCシートからなるPC層の全厚みは0 、01 
mmを超え5胴以内であり、その2層以上の層のうち、
本発明の特許請求の範囲に特定するPCシートの厚みも
0.01mmないし5肛未満の範囲内で選択する。
PVBシート層はガラスシート層とPCシート層を接着
させる働きと、ガラスシート層とPCシト層の熱膨張係
数の差により発生する冷熱サイクルテスト時のバイメタ
ル効果による割れの防止と及び本発明の積層体の耐衝撃
性を向上させる働きを有する。
PVBシート層を介して、ガラスシート層とPCシート
層とを良好に接着させる方法として、ガラスシート層と
PVBシート層とPCシート層を重ね合わせた後、該積
層体を減圧下におき、層間の空気を十分に除去した後、
加熱加圧条件下で接着させる方法がある。
この加熱加圧接着工程に於いて、PVBシートが80°
C以上の温度範囲に於いて接着性能を発現するため、上
記工程によって得られる積層体は、80°C以上の温度
範囲で固定されたものであり、接着工程終了後室温下に
戻した場合その温度変化から、ガラスシート層及びPC
シート層の熱膨張係数の差によって収縮量に差が生じ、
その結果バイメタル効果によって該積層体に内部応力が
発生する。更に低温にした場合内部応力の発生が大きく
なり、ガラスシートに割れが生じる。
本発明が、建築物、自動車等の安全グレージング材とし
て使用される場合、外気の温度変化、又直射日光の影響
等を考えると、−40〜100°Cの温度範囲におかれ
ることが考えられる。該温度範囲に於いて積層体の内部
応力の発生を最小限に押え、特にガラスシートに発生す
る内部応力を低く押える必要があり、ガラスシートの割
れを防ぐためには、該積層体の内部応力が実質的にOに
なる温度が、該温度範囲の中央の温度範囲即ち一10°
C以上50°C未満の範囲に存在することが好ましい。
このことを達成する方法として例えばPVBシト層を介
してガラスシート層とPCシート層を接着させる時、a
o’c以上の温度範囲に於いて固定させる際に予め外力
を加えて、■平印状の積層体の場合、ガラスシートが曲
面の凹面側に位置する様な状態で固定し、■ガラスシー
トが曲面の凸面側に位置する様な曲面状の積層体の場合
、その曲率半径を所定の曲率半径より大きくした状態で
固定し、■ガラスシートが曲面の凹面側に位置する様な
曲面状の積層体の場合、その曲率半径を所定の曲率半径
より小さくした状態で固定することにより、出来上がっ
た積層体の内部応力が実質的にOとなる温度を、−10
°C以上50°C未満の温度範囲に存在させることがで
きる。
以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。
各図は、本発明の積層体の断面の一部を模式的に示した
ものである。第1.2図及び第7図は平面状積層体、第
3図及び第4図は、ガラスシート層が曲面の凸面側に位
置する曲面状積層体、第5図及び第6図はガラスシート
層が曲面の凹面側に位置する曲面状積層体である。本発
明には、この様に曲面状積層体も含まれる。
各図ムこおいて、1がガラスシート層、2がP■Bシー
ト層、3は粘度平均分子量3万以上又は同、2万以上、
かつ、2軸延伸されたPC層、4がリジッドコート層、
5は粘度平均分子量3万未満の無延伸pc層である。
〔実施例〕
以下に示す実施例では、本発明内容を明確にする目的で
、平面状積層体について説明するが本発明は、2次曲面
状積層体及び3次曲面状積層体に対しても充分適用しう
る。
本実施例中で各層を構成するシートは次の物を用いた。
ガラスシート:ソーダガラスの未強化ガラスシト PVBシート:積木化学工業■製「エスレックフィルム
JHIタイプ 1 2 粘度平均分子量が3.5万及び4万のpcレシート特開
平1−158033号公報に示された方法で製造された
粘度平均分子量5万のPCを圧縮成形で無延伸のシート
状にしたもの粘度平均分子量が6万のPCシート: バイエル社製粘度平均分子量25万のPC[マクロロン
5900 Jから成る0 、 2 mm厚無延伸シート 2軸延伸PCシート:筒中プラスチソク工業■製2 m
m厚の「サンロイトポリカエース」を特開昭60−14
9420号公報に示された圧縮延伸成形法により面積比
で5倍に2軸延伸し、0.4 mmにしたもの。
PCの粘度平均分子量は1.8万及び2万である。
粘度平均分子量が2万のPCシート: 粘度平均分子量が2万の無延伸PCシ ト、0.4mm厚。
実施例1 3mm厚のガラスシ ト、0.38mm厚のPVBシ ト、0.4 mm厚の粘度平均分子量が4万のPCシト
を重ね合せ、全体を真空パック袋に入れ、該真空パック
袋内を真空にした後、真空パックを封止する。該積層体
をガラス側を上、PC側を下にして水平状にオートクレ
ーブに入れ、ガラスの中央に上から荷重をかけてガラス
側が凹、PC側が凸状にわん曲させた状態で、温度12
0°C1圧力10kg / ciの条件下で10分間加
熱加圧して接着させた。そのまま50°Cまで冷却した
後、オートクレブより取り出し、本発明の積層体を得た
。積層体は室温で水平状であり、残留応力は無く、安全
グレージング材として良好なものであった。
1ケ月後に積層体を剥離してもPCはPVBによってお
かされた形跡は無く、耐溶剤性も良好であった。更に該
積層体に、PCシート側を上面にしてJIS R321
2に示すヘッドフオームテストを行ったところ、ガラス
には蜂の巣状に割れが入ったが、PCとPVBには割れ
は無く、自動車等の耐擦傷性に優れた安全グレージング
材であった。
実施例2 PCシートとして、粘度平均分子量が6万と3.5万の
PCシートを用いて、実施例1と同様にして積層体を成
形した。積層体のテストもいずれも実施例1と同様の項
目につき同様に行ったところ、実施例1と同様に優れた
安全グレージング材であった。
実施例3 PCシートとして、粘度平均分子量が2万と1.8万の
2軸延伸pcシートを用いて、実施例1と同様に積層体
を成形し同様にテストしたが、同様に優れた安全グレー
ジング材であった。
比較例I PCシートとして、粘度平均分子量が2万のPCシート
を用いて実施例1と同様に積層体を成形した。成形後1
ケ月たって積層体を剥離すると、PCシートはPVBに
よって浸触され、白化が起っており、安全グレージング
材として長期にわたって使用することはできなかった。
〔発明の効果〕
本発明の積層体は、白化防止、衝突時の耐擦傷性の向上
、軽量化などの効果が大きい。したがって、用途として
例えば自動車の安全グレージング材、すなわち、ウィン
ドシールド、ザンルーフ、リアウィンドウ、サイドウィ
ンドウ等に好ましく用′いられる。更に公共施設、運動
施設等の安全グレージング材に、軽量性、安全性を目的
に良好に使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1〜7図は、本発明の積層体の例の横断面図の一部を
、模式的に示したものである。 各図において、 1ニガラスシ一ト層、2;ポリビニルプチラルシート層
、3:ポリカーボネート樹脂シート層、4:リジッドコ
ート層、5:粘度平均分子量3万未満の無延伸のPC層
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 中間層のポリビニルブチラールシート層を介して、
    ガラスシート層と粘度平均分子量が3万以上のポリカー
    ボネート樹脂シート層とを有する積層体。 2 中間層のポリビニルブチラールシート層を介して、
    ガラスシート層と粘度平均分子量が1.5万以上であり
    、かつ、面積比で2倍以上に2軸延伸されたポリカーボ
    ネート樹脂シート層とを有する積層体。 3 ガラスシート層の厚みが1〜10mm、ポリビニル
    ブチラールシート層の厚みが0.1〜1.5mm、ポリ
    カーボネート樹脂シート層の厚みが0.01〜5mmで
    あり、かつ、(ガラスシート層の厚み)/(ポリカーボ
    ネート樹脂シート層の厚み)の比が1以上である請求項
    第1項又は第2項記載の積層体。
JP2144556A 1990-01-22 1990-06-04 新規な積層体 Expired - Fee Related JP2986847B2 (ja)

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