JP2986111B2 - モップ用糸条 - Google Patents

モップ用糸条

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JP2986111B2
JP2986111B2 JP2044156A JP4415690A JP2986111B2 JP 2986111 B2 JP2986111 B2 JP 2986111B2 JP 2044156 A JP2044156 A JP 2044156A JP 4415690 A JP4415690 A JP 4415690A JP 2986111 B2 JP2986111 B2 JP 2986111B2
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mop yarn
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晴彦 川本
一利 戸屋
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,モツプ用糸条に関するものである。
(従来の技術) 従来,一般にモツプ用糸条として用いられている繊維
は,木綿,アクリル,ナイロン,ポリエステル等よりな
る短繊維あるいは長繊維であり,これらをモツプ用糸条
として使用する場合,繊維の強度および集束性を増大さ
せるため,その構成繊維を撚り合わせる方法が通常行わ
れている。
この撚り合わせの糸の撚り戻りを防止する方法として
は,前記短繊維の綿糸からなるモツプ用糸条の場合,2本
の綿糸を撚り合わせた状態で苛性アルカリ溶液に浸漬
し,この苛性アルカリ溶液の作用により綿糸を収縮させ
て撚り糸の撚り戻りを防止する方法が採用されていた。
また,最近になって,特開昭61−100222号公報や特開
昭61−100223号公報に開示されているように,前記短繊
維や長繊維の天然繊維,合成繊維を撚り合わせる場合,
低融点熱接着性ナイロンフイラメントを用いて,融着に
よって撚り戻りを防止する方法が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) ところが,上記のような従来のモツプ用糸条では,撚
り止めの効果を向上させるためにかなり高濃度の苛性ア
ルカリ溶液を使用するので,繊維の損傷が大きく,ま
た,コスト面でも高くなる欠点がある。さらに,モツプ
用糸条を構成する繊維が綿糸よりなるため,水切れが悪
く,乾燥エネルギーコストが高くなり,また,短繊維で
あるため,洗濯時および使用中に繊維の脱落が起こり,
逆に汚してしまう欠点も有している。
最近上記特許に開示された低融点熱接着性ナイロンフ
イラメントを用いて融着により撚り戻りが防止されたモ
ツプ用糸条は,前記モツプ用糸条の問題点が若干解消さ
れてはいるものの,低融点熱接着性ナイロンフイラメン
トを用いて融着しているため,モツプ用糸条の風合が硬
くなり,使用しづらい欠点がある。
本発明は,このような現状に鑑みて行われたもので,
モツプ用糸条の風合が柔らかくてボリユウム感があり,
かつ繊維の脱落もなく,さらに,繰り返し洗濯や長時間
使用においても撚り戻り現象が起こりにくく,また,洗
濯時の乾燥エネルギーの低減化をも図ったモツプ用糸条
を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は,上記目的を達成するもので,次の構成より
なるものである。
すなわち,本発明は,流体攪乱処理により表面に多数
のループが形成されている熱可塑性合成繊維マルチフイ
ラメントの交絡糸を複数本撚り合わせてなるモツプ用糸
条を要旨とするものである。
以下,本発明を詳細に説明する。
本発明では,モツプ用糸条の元糸として従来攪乱処理
により表面に多数のループが形成されている熱可塑性合
成繊維マルチフイラメントの交絡糸を用いる。
ここでいう流体攪乱処理とは,空気噴射法による処理
を意味し,その処理機構を第3図によって簡単に説明す
る。第3図は,本発明に用いる交絡糸を製造するための
説明図である。熱可塑性合成繊維マルチフイラメント
Y1,Y2は、フイードローラ2,2′を通り,それぞれ空気噴
射ノズル3に導入され,デリベリローラ4との間で各々
異なるオーバーフイード率で空気噴射ノズル3を介して
交絡し,捲取ローラ5にて捲取られる。
供給される熱可塑性合成繊維マルチフイラメントと
は,ポリアミド系,ポリエステル系,ポリアクリル系お
よびポリオレフイン系等の熱可塑性合成繊維マルチフイ
ラメントであり,これらの熱可塑性合成繊維マルチフイ
ラメントは,通常の方法により仮撚された捲縮加工糸あ
るいは捲縮を全く有しないレギユラー系のどちらであっ
てもよい。
これらY1,Y2の空気噴射ノズル3による交絡処理にお
けるフイードローラ2,2′とデリベリローラ4との間の
オーバーフイード率は,表面に多数のループを形成する
意味で,次のオーバーフイード率であることが好まし
い。まず,芯糸を構成する熱可塑性合成繊維マルチフイ
ラメントY1のオーバーフイード率は,+3〜+30%の範
囲にあることが好ましく,+3.0%以下の場合には,空
気噴射をほとんど受けず,フイラメントの開繊が起こら
ないため,飾糸を構成するマルチフイラメントY2との交
絡が十分行われない。+30%以上の場合には,逆に十分
空気噴射によるフイラメントの開繊は起こるが,開繊が
大きすぎて,飾糸用のマルチフイラメントY2と交絡する
際,加工上,糸ゆれ等が起こり,安定した交絡糸が得ら
れない。
一方,飾糸を構成する熱可塑性合成繊維マルチフイラ
メントY2のオーバーフイード率は,+10%以上であるこ
とが好ましい。+10%以下の場合には,交絡糸のループ
が小さく,モツプ用糸条として用いた場合に風合が硬
く,また,ボリユウム感に乏しくなり,モツプ用の糸条
として不向きである。これらの芯糸用のマルチフイラメ
ントY1と飾糸用のマルチフイラメントY2のオーバーフイ
ード率の設定に際しては,当然のことながら,飾糸用マ
ルチフイラメントY2のほうのオーバーフイード率を大き
くする。
上記のようにオーバーフイード率を設定して交絡処理
を行うと,第2図に拡大図で示すごとく,フイラメント
Y1が糸条の芯糸部を形成し,フイラメントY2が多数のル
ープ状に突出部を形成してなる交絡糸1を製造すること
ができる。
このようにして得られた交絡糸1を,本発明では複数
本撚り合わせて目的とするモツプ用糸条を形成する。
ここで交絡糸を撚り合わせる方法としては,通常の施
撚方法が用いられる。施撚する交絡糸の本数は,撚り戻
り防止の点で3本撚りが好ましく,この3本がお互いに
表面の多数のループにより絡み合い,撚り戻りを防止す
る。
撚り数は,50〜150回/m(以下,撚り回数/mをT/Mと略
する)程度が好ましく,特に70〜130T/Mの範囲にある
と,安定性があるのでより一層望ましい。撚り数が50T/
Mより少ないと,撚り戻り防止効果が乏しく,一方,150T
/Mより多いと,逆に風合が硬くなり,しかも表面のルー
プが小さくなってモツプ用糸条としてはフラツトな表面
になってしまい,不適となる。
施撚されたモツプ用糸条の撚り戻り防止をさらに強化
するためには,熱水処理,水蒸気処理あるいは乾熱処理
等によりモツプ用糸条に収縮を与えておくようにすると
よい。モツプ用糸条に収縮を与えることにより,撚り合
わされている交絡糸の表面のループがさらに他の交絡糸
のループと密に絡み合うようになり,撚り戻り防止を強
化することができる。
モツプ用糸条に収縮を与える手段としては,通常の熱
セツト方法を採用すればよいが,工程合理化の観点か
ら,染色時に処理できる熱水処理を利用する方法が好ま
しい。例えば,モツプ用糸条をカセ状で染色することに
より,風合面でも優れたモツプ用糸条を得ることができ
る。染色機械としては,パツケージ染色機,懸垂型カセ
染機が使用できる。
本発明は,以上の構成よりなるものである。
(作 用) モツプ用糸条の元糸として表面に多数のループが形成
されているマルチフイラメントの交絡糸を用いると,こ
の交絡糸のループ特性により,汚れの捕集性能と柔らか
い風合,ボリユウム感が備わる。しかも,綿等の短繊維
にみられるような繊維の脱落が生じることもない。
本発明のごとく,この交絡糸を複数本撚り合わせて用
いると,表面に無数に存在するループが互いに絡み合
い,繰り返しの洗濯や長時間の使用時にも撚り戻り現象
が起こりにくくなり,耐久性の優れたモツプ用糸条とな
る。
上述の交絡糸を複数本撚り合わせた状態で,さらに収
縮処理を施すと,各交絡糸の表面のループが他の交絡糸
の表面のループと密に絡み合うようになるので,モツプ
用糸条の撚り戻り防止をより一層強化することができ
る。
(実施例) 以下,本発明を実施例によりさらに具体的に説明する
が,実施例におけるモツプ用糸条の性能の測定評価は,
次の方法により行った。
(1) 風合 作成したモツプ用糸条を,触感により次に示す3段階
評価にて判定した。
○……柔らかい △……普 通 ×……硬 い (2) 洗濯耐久性 作成したモツプ用糸条を渦巻き式自動家庭洗濯機に入
れ,浴比1:40,液体合成洗剤(商品名「トツプ」,ライ
オン油脂株式会社製品)1g/にて60℃,20分間の洗濯を
行い,次いで,3分間のすすぎを3回行った。この処理を
10回繰り返した後,脱水し,100℃,30分の条件にて乾燥
した。
10回洗濯による外観変化(毛羽等の脱落状況)を次の
2段階で評価し,撚りのほつれの長さを調べた。
○……毛羽脱落なし ×……毛羽脱落あり (3) 捕集率 作成したモツプ用糸条10gと平均粒子径1.1ミクロンの
市販カオリン30gとをステンレス製容器に入れ,蓋をし
て一定の速度で回転を繰り返し,モツプ用糸条にカオリ
ンを付着させた後,この操作前後のモツプ用糸条の重量
を測定し,次式により捕集率(%)を求めた。
実施例1 相対粘度3.3,繊度1260デニール/210フイラメントのナ
イロン6マルチフイラメントを第3図に示すごとく芯糸
用マルチフイラメントY1とし,一方,相対粘度2.8,繊度
420デニール/48フイラメントのナイロン6マルチフイラ
メントと相対粘度2.6,繊度70デニール/24フラメントの
ナイロン6マルチフイラメント4本とを飾糸用マルチフ
イラメントY2として引き揃え,第3図に示す装置におい
て,空気噴射ノズル3としてエアーノズルヘマジエツト
351タイプ(ヘバーライン社製)を用いて,芯糸Y1のオ
ーバーフイード率+20%,飾糸Y2のオーバーフイード率
+200%,空気圧8kg/cm2,加工速度100m/minにて交絡処
理を行い,約3200デニールの交絡糸を得た。この交絡糸
を3本用いて,通常のリング撚糸機にてS方向に100T/M
の撚りを施し,トータル繊度9600デニールのモツプ用糸
条を得た。
このモツプ用糸条をカセ状にとり,次の精練および染
色を行った。まず,精練はアクチノールR−100(非イ
オン系界面活性剤,松本油脂製薬株式会社製品)1g/
水溶液にて60℃,30分間の条件で行い,次いで,下記染
色処方1に示す染色浴にて,懸垂型カセ染機を用いて染
色を行った。
〔染色処方1〕 染色に際しては,染色時の昇温速度2℃/minにて98℃
まで昇温後,98℃,30分間の条件にて染色を行い,脱水
後,100℃,30分間の条件にて乾燥し,杢調の本発明のモ
ツプ用糸条を得た。
本発明との比較のため,下記比較例1,2により比較用
のモツプ用糸条を作成した。
比較例1 従来の製造方法に従って,綿糸(綿番手1,約5314デニ
ール,S撚り200T/M)2本と溶融温度120℃の熱接着性ポ
リエチレンフイラメント240デニール/20フイラメント2
本を引き揃えて,Z方向に140T/Mの撚りを施した後,カセ
状となし,スチームセツターにて温度130℃,圧力3kg/c
m2の条件で5分間蒸気処理を行い,比較用のモツプ用糸
条を得た。
比較例2 加熱圧縮流体加工機によって製造したナイロン6捲縮
加工糸(伸長率18%,熱水収縮率6%)1000デニール/4
8フイラメントを3本合糸し,S方向に130T/Mの撚りを施
して繊度3000デニールの下撚り糸条とし,この下撚り糸
条2本を用いてZ方向に65T/Mの上撚りを加えるに際
し,湿熱溶融温度95℃のポリアミド共重合樹脂よりなる
熱接着性フイラメント100デニール/12フイラメント3本
を挿入して撚り合わせ,トータル繊度6300デニールのモ
ツプ用糸条を製造した。
このモツプ用糸条をカセ条にとり,本実施例と同一の
方法で染色を行い,比較用のモツプ用糸条を得た。
本発明および比較例1,2のモツプ用糸条の性能を測定
評価し,その結果を合わせて第1表に示した。
第1表より明らかなように,本発明のモツプ用糸条
は,比較例1〜2に示す従来のモツプ用糸条に比べ,風
合に優れ,毛羽の脱落もなく,しかも捕集率に優れたモ
ツプ用糸条であった。
(発明の効果) 本発明によれば,風合が柔らかく,毛羽の脱落もな
く,しかも汚れの捕集性能の優れたモツプ用糸条を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,本発明のモツプ用糸条の一例を示す側面図,
第2図は,モツプ用糸条に用いる交絡糸の概略拡大側面
図,第3図は,第2図の交絡糸を製造するための装置の
説明図である。 1……交絡糸 2,2′……フイードローラ 3……エアーノズル 4……デリベリローラ 5……捲取ローラ Y1……芯糸用の熱可塑性合成繊維マルチフイラメント Y2……飾糸用の熱可塑性合成繊維マルチフイラメント

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体攪乱処理により表面に多数のループが
    形成されている熱可塑性合成繊維マルチフイラメントの
    交絡糸を複数本撚り合わせてなるモツプ用糸条。
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