JP2985678B2 - 水溜りの排水用容器 - Google Patents

水溜りの排水用容器

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JP2985678B2 JP6219677A JP21967794A JP2985678B2 JP 2985678 B2 JP2985678 B2 JP 2985678B2 JP 6219677 A JP6219677 A JP 6219677A JP 21967794 A JP21967794 A JP 21967794A JP 2985678 B2 JP2985678 B2 JP 2985678B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば水溜りの水を簡便
に除去するための排水用容器に関するもので、特に鉄鉱
石・石炭・砕石等、バラ物原料輸送船の荷揚げ作業中の
船艙内底部に発生する水溜りの水を簡便に後背地に排出
するための排水用容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原料輸送船から鉄鉱石・石炭・砕石等の
バラ物原料を橋形アンロ−ダグラブバケット等の荷役機
械で荷揚げする作業において、原料中の水分含有量が多
い場合には、荷揚げ作業で形成された原料の凹み部分
に、前記の水分が湧き水のように集まり、その結果水溜
りを形成して、荷揚げ作業に支障を来すことがしばしば
あった。
【0003】従来、上記のように水溜りが発生した場合
は、原料荷揚げ作業を一時中断して、船艙内に残ってい
る原料を水溜り部分に投入・混練して、水分を原料に吸
収させることにより水溜まりをなくしてから荷揚げ作業
を継続していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、水溜りの発生
は原料荷揚げ作業の終盤になって初めて発見できること
が多いために、その場合は船艙内に残留している原料が
少なくなっているので、原料を水溜まりに投入して水と
混練してもスラリ−状態が解消されず、通常のグラブバ
ケットによる荷揚げ作業が不可能となる事態が発生して
しまう。そのため従来の方法では、他の船艙内に残留し
ている原料や、既に荷揚げ済みの原料を水溜まりに投入
して上記のような水溜まりをなくす作業をさらに必要と
するので、荷役時間の大幅な延長と同時に多大な労力と
費用を要していた。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、例えば原料荷揚げ作業中等に発生
した水溜まりの水を簡便に除去するための水溜りの排水
用容器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水溜まりの
排水用容器は、底部に開口部を有する排水用容器本体
と、一方の辺が排水用容器本体内の底部で回動支持さ
れ、開口部を覆うように配置され、排水用容器が水中に
あるとき回動して開口部を開く底板落し蓋と、底板落し
蓋の下部に取り付けられ下方に突起した突起部材と、排
水用容器本体内部に取り付けられ、底板落し蓋が回動し
て開口部を開いたときの回動量を規制するストッパ−と
を備えている。
【0007】
【作用】本発明においては、回動する底板落とし蓋を内
部に設置する排水用容器を水溜まりの中に浸漬し、水の
浮力を利用して底板落とし蓋を最大でストッパ−の位置
まで回動させることにより開放し、容器内に水を流入さ
せる。充分に水が流入し浮力がなくなると底板落し蓋が
自然に閉じた状態になり、この状態で排水容器を水溜ま
りから引上げると中に入った水の圧力で蓋の密閉度がさ
らに増し水を汲み取ることができる。次に、この排水容
器を後背地へ移動させ、所定の位置に容器を置くことに
より底板落とし蓋の下面に取り付けられている突起部材
を強制的に容器内に押し上げるから、容器内に貯えられ
た水を排出させることができる。また、必要に応じて以
上のことを複数回繰り返すことにより、例えば船艙内に
形成した水溜まりの水の十分な除去が容易に可能とな
る。
【0008】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の一実施例に係る水溜りの排水
用容器の構成を示す断面図、図2は図1の排水用容器の
構成を示す平面図である。1は排水用容器本体、2は排
水用容器本体1の内部に設けられた底板落とし蓋、3は
底板落とし蓋2に取り付けられたゴムシ−ル、4は底板
落とし蓋2を回動支持する支持装置、5は底板落とし蓋
2の下面に取り付けられた突起部材、6は底板落とし蓋
2のストッパ−、7は排水用容器本体1の外側に取り付
けられた吊り具用ピ−ス、8は排水用容器本体1の底部
に設けられた開口部、9は原料荷役機械(図示せず)と
排水用容器を接続する吊り具用ワイヤ−である。開口部
8のフランジ部1aは図示のように底板が直角に折り曲
げられて上方に寸法Aだけ突起している。
【0009】本実施例では、排水用容器本体1は上蓋な
しの箱状とし、側板上部には橋形アンロ−ダのグラブバ
ケット等通常の荷役機械にワイヤ−等の吊り具9を介し
て脱着するための吊り具用ピ−ス7を設置するととも
に、排水用容器本体1の強度アップ並びに水を汲み取っ
て搬出する時の水の飛散防止を図る目的で縁どり構造と
している。
【0010】排水用容器は既存の原料荷揚げ用の橋形ア
ンロ−ダグラブバケット等の荷役機械にワイヤ−等の吊
り具を介して容易に脱着できる構造とすれば、効率良く
安全に排水でき、かつ荷役時間の延長を必要最小限に抑
えられる。
【0011】なお、排水用容器本体1は本実施例のよう
に箱状である必要はなく、円筒状などの他の形状でも良
い。また、排水用容器の容量は、荷役機械の吊り荷の荷
重上限まで大きくすることが可能だが、原料を掘り下げ
て生成した凹み部に吊り下ろすので、凹み部よりも小さ
い必要があること、また水を汲み取って吊り上げた時の
強度確保という観点からも、実用上は2m3 から5m3
程度が適正である。
【0012】排水用容器本体1の底部の中央付近に、水
を汲み取り排出するための開口部8を設け、内側に一種
のフランジ部を構成する。この開口部を密閉するため
に、一辺をピン支持構造4にして開閉動作可能にした底
板落とし蓋2を設置し、密閉度を上げるために前記のフ
ランジ部と接する位置にゴムシ−ル3をこの底板落とし
蓋2に取り付ける。
【0013】さらに、底板落とし蓋2の下面には排水用
容器を所定の位置に置いたときに、底板落とし蓋2を強
制的に上部に回転させて、開口部を開放するための下方
に突起した突起部材5を取付ける。この突起部材の高さ
は、上記目的の為に底板落とし蓋が閉じた状態で排水容
器の最下端の位置よりも下方に来る必要があり、実用上
は300mm程度の高さであれば良い。
【0014】排水用容器本体1の内部に底板落とし蓋2
の開放限界位置を設定したストッパ−6を設置する。こ
のストッパ−は、底板落とし蓋2を水の浮力により上部
へ過大に回転させすぎて、排水用容器を水溜まりから引
き上げたときに、元の位置に戻らず開口部を閉鎖できな
くなるのを防止するために設けたものである。ストッパ
−の位置は、底板落とし蓋の最大回転半径よりも小さく
かつ、蓋の回転軸の鉛直線上よりも、蓋開口部側(言い
換えると、蓋がストッパ−に当たる角度は水平より90
゜以下)になるように配置する。本実施例では丸棒を排
水用容器本体の内部に幅方向に渡して取り付けた例を示
すが、上記目的を達成するためにストッパ−は角棒、板
等の他の形状を用いた構造であっても良い。
【0015】次に本実施例の動作を説明する。図3は排
水用容器による水溜りの排水方法の一例を示した図であ
る。10は原料、11は荷揚げ作業中に発生した水溜り
の水を示す。原料荷揚げ作業中に輸送船内の底部に湧き
出た水11は、通常、例えば橋形アンロ−ダグラブバケ
ット等の荷役機械で掘り下げた原料10の最深部に流出
し水溜り状態となる。このような水溜まりが発見される
と、荷揚げ作業を一時中断して、それまで使用していた
橋形アンロ−ダグラブバケットの下部に排水用容器をワ
イヤ−9を介して装着する。
【0016】次に、この水溜り部に排水用容器を吊り下
ろし浸漬すると、図3に示すように水の浮力によって排
水用容器の底板落とし蓋2が最大でストッパ−6の位置
まで上部に押し上げられ、排水用容器内に水が流入して
くる。そして水の流入が進み浮力がなくなると図4に示
すように底板落とし蓋2は自然に閉じた状態になり、こ
の状態で排水用容器を水溜まりから吊り上げると中に入
った水の圧力で排水用容器底面の密閉度が増し、水を汲
み取ることができる。このとき蓋に取り付けてあるゴム
シ−ル3が容器底部の開口部8のフランジ部1aと良好
に密着するので、底板落とし蓋による密閉度を確実なも
のとする。また、開口部8のフランジ部1aは寸法A
(例えば約20mm)だけ突起しているので、底部に原
料が残った場合においてもシ−ル性が十分に確保されて
いる。
【0017】次に、水の入った排水用容器を後背地まで
搬出し、図5に示すように地上に吊り下ろす。そうする
と排水用容器の底板落とし蓋2は突起部材5によって強
制的に上部に押し上げられ、排水用容器の水は地上に排
出される。排水用容器を吊り下ろす場所は、突起部材を
上部へ確実に押し上げるために、なるべく強固で平坦な
場所が望ましい。以降、必要に応じてこれらの動作を複
数回繰り返すことによって船艙内の水溜まりの水11を
後背地上に排出することができる。
【0018】なお、上述の実施例においては、バラ物原
料の荷揚げ作業時に発生する水溜まりの水の除去方法に
ついて述べたが、その他の水溜りが発生した場所での水
分除去に本発明の排水容器が利用できるのは言うまでも
ない。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、内部に底
板落とし蓋を持つ容器を水溜まりの中に浸漬し、水の浮
力を利用して蓋を開放し容器内に水を充分に流入させた
のちに、容器を引き上げ、後背地へ移動させ所定の位置
に容器を置くことにより底板落とし蓋の下面に取り付け
られている突起部材を強制的に容器内に押し上げるか
ら、底板落とし蓋が開放し、容器内に貯えられた水を排
出させることができる。また、必要に応じて上記のこと
を複数回繰り返すことにより水溜まりの水の十分な除去
が容易に可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る水溜りの排水用容器の
構成を示す断面図である。
【図2】図1の排水用容器の構成を示す平面図である。
【図3】水溜まりの水を除去するための排水用容器の使
用方法の一例(その1)を示す図である。
【図4】水溜まりの水を除去するための排水用容器の使
用方法の一例(その2)を示す図である。
【図5】水溜まりの水を除去するための排水用容器の使
用方法の一例(その3)を示す図である。
【符号の説明】
1 排水用容器本体 2 底板落とし蓋 4 支持装置 5 突起部材 6 ストッパ− 8 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 3/00 B63B 25/04 B65D 6/00 - 6/40 B65D 25/38 B65D 43/16 B65D 47/08 B65D 88/00 - 88/78 B65D 90/00 - 90/66 WPI/L(QUESTEL)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に開口部(8)を有する排水用容
    器本体(1)と、一方の辺が前記排水用容器本体(1)
    内の底部で回動自在に支持され、前記開口部(8)を覆
    うように配置され、前記排水用容器本体(1)が水中に
    あるとき回動して開口部(8)を開く底板落し蓋(2)
    と、該底板落し蓋(2)の下部に取り付けられ下方に突
    起した突起部材(5)と、前記排水用容器本体(1)内
    部に取り付けられ、前記底板落し蓋(2)が回動して前
    記開口部(8)を開いたときの回動量を規制するストッ
    パ−(6)とを有する水溜りの排水用容器。
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