JP2985163B2 - ストリップ用雰囲気炉における炉内雰囲気ガス制御方法 - Google Patents
ストリップ用雰囲気炉における炉内雰囲気ガス制御方法Info
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Description
おける炉内雰囲気ガス制御方法に関する。ステンレス鋼
やリン青銅等のストリップを表面処理する場合にストリ
ップ用雰囲気炉が使用される。該ストリップ用雰囲気炉
は炉の前後に雰囲気シールを備え、炉内へ窒素ガスと水
素ガスとを送入することにより炉内雰囲気ガスを揚圧還
元雰囲気に維持して使用される。
気炉において、高価な水素ガスの送入量を必要最小限に
抑え、経済的に炉内雰囲気ガスを所定の揚圧還元雰囲気
に維持することができる炉内雰囲気ガス制御方法に関す
るものである。
内雰囲気ガス制御方法として、窒素ガスと水素ガスとを
プレミックスした混合ガスを炉内へ送入し、該混合ガス
の送入量で炉圧を制御することが行なわれている。専ら
該混合ガスの送入量で炉内雰囲気ガスを揚圧雰囲気に維
持し、該炉内雰囲気ガスの還元雰囲気はプレミックスす
る際の水素ガス量を安全を見込んだ多目に混合すること
で維持しているのである。
御方法には、その性質上、高価な水素ガスを必要以上に
使用するという欠点がある。またストリップ用雰囲気炉
の例えば操業開始時と操業開始から所定時間経過後の操
業時とでは炉内条件、特に炉温が異なり、したがって炉
内雰囲気ガス中の酸素ガス量、又は水素ガス量及び該炉
内雰囲気ガスの露点(水分量)との関係で該炉内雰囲気
ガスを還元雰囲気に維持するために必要な水素ガス量も
異なるのであるが、炉内条件とは無関係にプレミックス
した混合ガスを炉内へ送入する従来の炉内雰囲気ガス制
御方法では、どのような炉内条件でも炉内雰囲気ガスを
還元雰囲気に維持するために、プレミックスする際の水
素ガス量を最大必要量で混合せざるを得ず、この点でも
高価な水素ガスを必要以上に使用するのである。
する課題は、従来の炉内雰囲気ガス制御方法では、高価
な水素ガスを必要以上に使用するため、非経済的である
という点である。
前後に雰囲気シールを備えたストリップ用雰囲気炉にお
ける炉内雰囲気ガスの制御方法であって、実測した炉圧
に基づいて炉内へ送入する窒素ガス量を調節しつつ、同
時に実測した炉内雰囲気ガス中の酸素ガス量に基づい
て、又は炉内雰囲気ガス中の水素ガス量及び該炉内雰囲
気ガスの露点に基づいて炉内へ送入する水素ガス量を調
節することにより炉内雰囲気ガスを所定の揚圧還元雰囲
気に維持することを特徴とするストリップ用雰囲気炉に
おける炉内雰囲気ガス制御方法に係る。
炉圧を所定の揚圧に維持しつつ、同時に水素ガスの送入
量で炉内雰囲気ガスを所定の還元雰囲気に維持する。窒
素ガスと水素ガスとは、別々に炉内へ送入してもよい
し、又は結果的に双方の混合ガスを炉内へ送入してもよ
い。
の揚圧となるように、該炉圧計に接続されている演算装
置を介して窒素ガス送入バルブの開度を調節する。
気の実現は該炉内雰囲気ガスの酸化還元平衡曲線が指標
となり、該酸化還元平衡曲線は炉温(炉内雰囲気ガス温
度)に対する酸素ガス量(O2分圧)、又は炉温に対す
る水素ガス量と水分量(露点)との比(H2/H2O)に
よって影響されるので、炉温に対する酸素ガス計で実測
した炉内雰囲気ガス中の酸素ガス量、又は炉温に対する
水素ガス計で実測した炉内雰囲気ガス中の水素ガス量と
露点計で実測した該炉内雰囲気ガスの露点との比から求
められる酸化還元曲線に近接する還元雰囲気となるよう
に、該酸素ガス計、又は該水素ガス計及び該露点計に接
続されている演算装置を介して水素ガス送入バルブの開
度を調節する。
ルブ及び水素ガス送入バルブの各開度の調節を繰り返し
て行なうことにより、これらが相互に補充し合って結果
的に、炉内雰囲気ガスを所定の揚圧還元雰囲気に維持し
続けるのである。
図、図2は本発明の他の一実施状態を略示する系統図で
ある。
12を備えるストリップ用雰囲気炉13には、窒素ガス
送入バルブ21を介装して窒素ガス送入源22へと接続
された窒素ガス送入管23が配管されており、また水素
ガス送入バルブ31を介装して水素ガス送入源32へと
接続された水素ガス送入管33が配管されている。スト
リップ用雰囲気炉13には炉圧計41が接続されてお
り、炉圧計41は演算装置42へと接続されていて、演
算装置42は窒素ガス送入バルブ21へと接続されてい
る。またストリップ用雰囲気炉13には酸素ガス計51
が接続されており、酸素ガス計51は演算装置52へと
接続されていて、演算装置52は水素ガス送入バルブ3
1へと接続されている。そして図示を省略するが、演算
装置42,52には炉温が入力されるようになってい
る。
を演算装置42へ入力して、入力した炉圧が目標値とな
るように演算装置42から発せられる信号により窒素ガ
ス送入バルブ21の開度を調節しつつ、同時に酸素ガス
計51で炉内雰囲気ガス中の酸素ガス量を実測し、実測
した酸素ガス量を演算装置52へ入力して、入力した酸
素ガス量が目標値(炉温との関係において酸化還元曲線
に近接する還元雰囲気を実現するための目標値)となる
ように演算装置52から発せられる信号により水素ガス
送入バルブ31の開度を調節しているのである。
ストリップ用雰囲気炉16、窒素ガス送入バルブ24、
窒素ガス送入源25、窒素ガス送入管26、水素ガス送
入バルブ34、水素ガス送入源35、水素ガス送入管3
6、炉圧計43及び演算装置44,55の相互配置は図
1の場合と同様であるが、図2の場合、ストリップ用雰
囲気炉16には図1の酸素ガス計51の代わりに水素ガ
ス計53及び露点計54が接続されており、水素ガス計
53及び露点計54が演算装置55へと接続されてい
る。
を演算装置44へ入力して、入力した炉圧が目標値とな
るように演算装置44から発せられる信号により窒素ガ
ス送入バルブ24の開度を調節しつつ、同時に水素ガス
計53で炉内雰囲気ガス中の水素ガス量及び露点計54
で該炉内雰囲気ガスの露点を実測し、実測した水素ガス
量及び露点を演算装置55へ入力して、入力した水素ガ
ス量及び露点から求められるこれらの比(H2/H2O)
が目標値となるように演算装置55から発せられる信号
により水素ガス送入バルブ34の開度を調節しているの
である。
42と演算装置52とを兼用することもでき、また図2
において演算装置44と演算装置55とを兼用すること
もできる。そして兼用する場合には例えば、炉圧を窒素
ガス送入量及び水素ガス送入量の合計量で制御すること
もできる。
明には、ストリップ用雰囲気炉において、高価な水素ガ
スの送入量を必要最小限に抑え、経済的に炉内雰囲気ガ
スを所定の揚圧還元雰囲気に維持することができるとい
う効果がある。
6・・・ストリップ用雰囲気炉、21,24・・・窒素
ガス送入バルブ、31,34・・・水素ガス送入バル
ブ、41,43・・・炉圧計、42,44,52,55
・・・演算装置、51・・・酸素ガス計、53・・・水
素ガス計、54・・・露点計
Claims (2)
- 【請求項1】 炉の前後に雰囲気シールを備えたストリ
ップ用雰囲気炉における炉内雰囲気ガスの制御方法であ
って、実測した炉圧に基づいて炉内へ送入する窒素ガス
量を調節しつつ、同時に実測した炉内雰囲気ガス中の酸
素ガス量に基づいて炉内へ送入する水素ガス量を調節す
ることにより炉内雰囲気ガスを所定の揚圧還元雰囲気に
維持することを特徴とするストリップ用雰囲気炉におけ
る炉内雰囲気ガス制御方法。 - 【請求項2】 炉の前後に雰囲気シールを備えたストリ
ップ用雰囲気炉における炉内雰囲気ガスの制御方法であ
って、実測した炉圧に基づいて炉内へ送入する窒素ガス
量を調節しつつ、同時に実測した炉内雰囲気ガス中の水
素ガス量及び該炉内雰囲気ガスの露点に基づいて炉内へ
送入する水素ガス量を調節することにより炉内雰囲気ガ
スを所定の揚圧還元雰囲気に維持することを特徴とする
ストリップ用雰囲気炉における炉内雰囲気ガス制御方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3033695A JP2985163B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ストリップ用雰囲気炉における炉内雰囲気ガス制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3033695A JP2985163B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ストリップ用雰囲気炉における炉内雰囲気ガス制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04254527A JPH04254527A (ja) | 1992-09-09 |
JP2985163B2 true JP2985163B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=12393557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3033695A Expired - Fee Related JP2985163B2 (ja) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | ストリップ用雰囲気炉における炉内雰囲気ガス制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2985163B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6162077B2 (ja) * | 2014-06-11 | 2017-07-12 | 日本碍子株式会社 | 熱処理炉 |
KR102462633B1 (ko) * | 2020-11-20 | 2022-11-03 | 주식회사 포스코 | 소둔로 분위기 가스의 이슬점 제어장치 및 제어방법 |
JP7318086B1 (ja) * | 2022-09-22 | 2023-07-31 | 株式会社ノリタケカンパニーリミテド | 連続加熱炉 |
-
1991
- 1991-02-01 JP JP3033695A patent/JP2985163B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH04254527A (ja) | 1992-09-09 |
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