JP2984960B2 - 海苔加工食品の製造方法 - Google Patents

海苔加工食品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海苔の加工食品の製造
方法、さらに詳しくは、おつまみやスナック等として好
適な海苔加工食品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】海苔は独特の香り風味を有し、さらにカ
ルシウム,蛋白質,ビタミン類,ミネラル特にヨードや
カリ等の栄養素を含んでおり、古来より食品として広く
愛用されている。従来の海苔加工食品としては、摘採し
た海苔の原藻を板状に抄いて乾燥(天日或いは機械乾
燥)した乾海苔、この乾海苔を焙焼した焼海苔、乾海苔
に調味液(味付け用タレと称されている)を塗りつけて
焙焼した味付海苔、焼海苔を短冊状に切断したきざみ海
苔、焼海苔を粉砕機にかけて粉砕した揉海苔、或いは海
苔の原藻に醤油,みりん等の調味料を入れて煮つめた海
苔の佃煮等が一般に知られている。
【0003】ところで、上述したような従来の海苔加工
食品は、その一部はラーメン,うどん,そばなどの具と
して、或いは煎餅に貼りつけて食用されているが、大部
分は米飯と共に食することが多く、代表的なものとし
て、おにぎり,のり巻き,巻きずし等が挙げられる。し
かし、近年日本人の食生活が洋風化され、それに伴なっ
て主食も米飯に代ってパンが多くなり、そのため海苔を
食する機会が減少してきた。
【0004】しかしながら、海苔は上述したように種々
の有効な栄養素が含まれており、健康な体を維持するた
めには、1日に少なくとも2枚の海苔を食することが理
想的であると言われている。しかも、大部分が輸入に依
存している我が国の食料事情の中で、海苔は養殖技術が
進歩して生産高は年々増加し、完全に自給できる数少な
い国産食料品の1つであるにもかかわらず、日本人は海
苔を米飯と共に食すという習慣があり、そのため、海苔
の需要は横ばいないし下降をたどる傾向にある。そこ
で、当業界では米飯と分離して一般に愛用され得る新規
の海苔加工食品の開発が求望されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
実情に鑑みてなされたもので、米飯と全く切り離して食
用に供する新規の海苔加工食品を提供し、もって海苔の
消費市場の拡大に貢献することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は海苔加工食品の製造方法であって、バラ干
乾海苔又はきざみ乾海苔の両面に、調味液に食用粉を添
加して混合した調味混合液を付着し、これを油揚げする
ことを特徴とするものである。
【0007】上記バラ干乾海苔は、海で採取した海苔の
原藻を素干しにしたもので、具体的には、たとえば次の
方法により得られる。すなわち、海苔の原藻を水(海水
等)で洗浄して夾雑物を除去し、これをそのまま天日又
は乾燥機で乾燥し、バラ干乾海苔とする。
【0008】上記きざみ乾海苔は、常法により製造した
乾海苔を適当な大きさに切断したもので、これは、たと
えば次の方法により得る。すなわち、海で採取した海苔
の原藻を、夾雑物を除去すると共に水洗いし、これをチ
ョッパーにかけて適当な大きさに刻み、必要に応じて晒
した後、抄き枠の中に注ぎ込んで所定の判の大きさに抄
いたものを天日又は乾燥機で乾燥し、薄い板状(紙状)
の乾海苔を得る。この乾海苔を所望の大きさに切断し
て、きざみ乾海苔とする。このきざみ乾海苔の大きさは
特に限定するものではないが、たとえば、巾3ミリ〜1
0ミリ,長さ100ミリ〜200ミリ程度の短冊状に形
成する。
【0009】本発明に使用する調味液としては醤油味を
主体としたもの等を自由に採用し得るものであるが、た
とえば次の表1に示す調味液(原液)を2倍〜10倍に
希釈したもの等を採用する。
【0010】
【表1】
【0011】上記表1に示す調味液は味付海苔用のタレ
として一般に使用されているもので、この調味液は1例
として挙げたまでであり、その成分は自由に変更並びに
調整可能なものである。また、この調味液の希釈用とし
て使用する希釈液としては、焼酎,ウォッカ,ジン,ブ
ランデー等の蒸留酒を採用するのが好ましい。この場
合、上記のように表1に示すような調味液を希釈するこ
となく、当初より所望の成分に調製した調味液を採用す
ることも自由である。
【0012】本発明に使用する食用粉としては、たとえ
ば、ベーキングパウダー,コーンスターチ,片栗粉,重
曹,小麦粉,そば粉など例示でき、これらの中から1種
又は2種以上を選択して採用する。
【0013】本発明の製法は、上記調味液に食用粉を添
加して混合した調味混合液をバラ干乾海苔又はきざみ乾
海苔の両面に付着して、これを油揚げするもので、調味
混合液の付着量は調味液及び食用粉の成分等に応じ適当
に調整する。また、その付着方法としては、たとえば調
味液に所定量の食用粉を入れて攪拌混合し、この調味混
合液を、網かご等に収容したバラ干乾海苔又はきざみ乾
海苔に均一に噴霧する等により行なえる。上記調味液は
あらかじめ適当な温度(40℃〜60℃)に加温してお
くとよく、これにより上記液を付着してバラ干乾海苔等
を油に入れた際、油温の急激な低下を防止できる。な
お、上記調味混合液を調製する際、好みに応じ、食用粉
とともに各種のスパイスを添加することも自由に行なえ
るもので、これらスパイスの添加により、それぞれ特有
の風味をもつ製品が得られる。
【0014】本発明は上記調味混合液を付着したバラ干
乾海苔又はきざみ乾海苔を、適温に加熱した油に入れて
油揚げし、製品とするもので、使用する油としては、天
ぷら油,サラダ油,コーン油,なたね油,べにばな油
等、一般に天ぷらなど揚げ物に使用される油を任意に選
択して採用する。油揚げする際の油の温度は170℃〜
200℃程度が好ましく、油温が高すぎると揚げた製品
が表面だけ焦げ過ぎ、逆に低過ぎると、揚がり具合が
「からっと」しなくなって、商品価値を低下する要因と
なる。また揚げ時間は25秒〜35秒程度が好ましい。
そして、油揚げした製品は、アルミ箔製等の袋に入れて
防湿・防酸化パックすることにより長期に亘り良好な風
味,食感を保持することができる。
【0015】
【作用】本発明によれば、油揚げした製品は、油揚げ前
に比べ、見かけ体積は約半分程度(但し、厚みは約2
倍)、重量は1.5〜2倍程度になる。そして海苔特有
の風味を維持し、パリッとした感触と味付けによる食感
とがミックスし、おつまみやスナック食品として好適な
海苔加工食品が得られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例につき説明する。
【0017】(実施例1)きざみ乾海苔1gに対し、上
記表1の調味液(原液)0.2g,焼酎1.6g,ベー
キングパウダー0.0024gの割合で配合した調味混
合液を使用する(但し、この場合唐辛子エキスを極く少
量添加しても良い)。まづ容器に上記調味液と焼酎及び
ベーキングパウダーを入れて攪拌混合しながら加温(4
0℃〜60℃程度)する。所定量のきざみ乾海苔を網か
ごに収容し、上記加温した調味混合液を、きざみ乾海苔
の両面に均一に噴霧し、約10分程度静置しておく。こ
れにより、上記混合液がきざみ乾海苔に浸み込む。次い
で上記処理後のきざみ乾海苔を少量づつ抄い網に載せ、
170℃〜190℃程度に加温した油に入れ、約30秒
間揚げた後、油から抄い上げて油を切り、製品とする。
この製品は、油揚げ前に比べて見かけ体積は約半分、厚
み及び重量は約2倍程度になり、海苔特有の風味をその
まま維持し、パリっとした感触と調味液の味付けによる
食感とがミックスされ、ビール等のおつまみやスナック
食品として好適である。そして、上記製品を所定量づつ
防湿・防酸化パックすると長期に亘り良好な風味・食感
を保持できる。
【0018】(実施例2)実施例1の調味混合液をバラ
干乾海苔の両面に上記と同様に均一に噴霧して約10分
間放置後、170℃〜190℃の油に入れ、約30秒間
揚げた後、油から抄い上げて油を切り、製品とする。こ
の製品も実施例1と同様に油揚げ前に比べ見かけ体積は
約半分、厚み及び重量は約2倍程度になり、海苔特有の
風味を維持し、パリッとした感触と調味液の味付けによ
る食感とがミックスされ、ビール等のおつまみやスナッ
ク食品として好適である。
【0019】
【効果】本発明によればおつまみやスナック等として好
適な海苔加工食品が得られる。したがって、海苔の消費
市場の拡大に貢献できる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バラ干乾海苔又はきざみ乾海苔の両面
    に、調味液に食用粉を添加して混合した調味混合液を
    着し、これを油揚げすることを特徴とすることを特徴と
    する海苔加工食品の製造方法。
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JPH05317010A JPH05317010A (ja) 1993-12-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59133087U (ja) * 1983-02-28 1984-09-06 渡辺 長吉 唐揚げ海苔

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