JP2983815B2 - テレビジョン信号受信機 - Google Patents

テレビジョン信号受信機

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JP2983815B2 JP5269671A JP26967193A JP2983815B2 JP 2983815 B2 JP2983815 B2 JP 2983815B2 JP 5269671 A JP5269671 A JP 5269671A JP 26967193 A JP26967193 A JP 26967193A JP 2983815 B2 JP2983815 B2 JP 2983815B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機,
ビデオテープレコーダ等の映像機器に設けられるチャン
ネルをプリセットするための自動選局機能付きのテレビ
ジョン信号受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種自動選局機能付きのテレビ
ジョン信号受信機の自動選局回路(オートサーチ回路)
は図7に示すように構成される。そして、いわゆる電子
同調チューナ構成のチューナ(テレビチューナ)1はチ
ューニング入力端子1aの選局電圧に応じて局部発振周
波数が変化し、受信周波数が可変設定される。
【0003】また、AGC入力端子1bに供給されるチ
ューナAGC電圧により、チューナ1のRF・AGCア
ンプ(図示せず)の利得が自動制御される。そして、チ
ューナ1の受信出力端子1cから表面弾性波フィルタ
(SAWF)2,受信入力端子3a,3bを介して映像
中間周波処理部3の映像中間周波数アンプ(VIFアン
プ)4に中間周波数に変換された受信出力の信号が供給
され、アンプ4の出力信号はAFT検波回路5,映像検
波回路6及びAGC出力回路7に供給される。
【0004】この供給に基づき、検波回路5はアンプ4
の出力信号にFM検波,直流増幅を施し、図8に示すよ
うに電源電圧Vccとグランドレベル0との間で変化す
るS字特性のAFT信号Saを形成する。この信号Sa
は同調点f0 でVcc/2になり、AFT出力回路8を
介して処理部3のAFT出力端子3cから出力される。
そして、図8のf0 −Aは、チューナ1の選局電圧を下
端から上端へ変化させる際に、その速さを極めて遅く
し、AGC電圧などが安定した静特性状態で後述の同調
検出回路14がテレビジョン信号有りと初めて検出可能
な周波数であり、同図のf0 −Bは、チューナ1の選局
電圧を下端から上端へ変化させる際に、その速さ速く
し、AGC電圧などが安定しいてない動特性状態で同調
検出回路14がテレビジョン信号有りと初めて検出可能
な周波数である。
【0005】また、検波回路6はアンプ4の出力信号を
映像検波し、その検波信号(ビデオ信号)を映像出力回
路9を介して処理部3の映像出力端子3dから出力す
る。
【0006】この端子3dの検波信号は音声搬送波信号
を除去する音声トラップ回路10を介して処理部3の内
部映像端子3eに供給され、この端子3eの信号と処理
部3の外部映像端子3fに供給される外部機器のビデオ
信号とが入力選択スイッチ11により択一的に選択され
る。そして、通常は端子3eの信号,すなわちチューナ
1の受信ビデオ信号が選択され、この信号が同期分離回
路12に供給される。
【0007】さらに、この分離回路12により分離抽出
された同期信号は色同期用のAPC回路13及び同調検
出回路14に供給され、APC回路13は同期信号から
抽出されたバーストゲート信号に基づき、電圧制御発振
器15をPLL制御して基準の色副搬送波の信号を形成
する。なお、16,17はAPC回路13の外付けの抵
抗,コンデンサである。
【0008】また、同調検出回路14は同期信号と基準
の色副搬送波の信号とに基づく同期信号の有,無の検出
により、テレビジョン信号の受信の有,無を検出してタ
イムベース(Time Base)信号(電圧)或いは
インデント(Indent)電圧と呼ばれる検出信号S
bを発生する。
【0009】この検出信号Sbは発振器15の同期が確
立した状態で同期信号が存在するとき,すなわち図9に
示すように、チューナ1の局部発振周波数が同調点f0
を含む一定の同調範囲にあるときに信号有りのハイレベ
ルになる2値信号であり、処理部3の受信検出出力端子
3gから高周波ノイズ除去のコンデンサ18を介して出
力される。
【0010】さらに、AGC出力回路7はアンプ4の出
力信号からAGC電圧を取出して検波し、アンプ4の出
力信号の映像レベルを一定に制御する利得制御用のチュ
ーナAGC電圧Scを形成する。
【0011】この電圧Scは処理部3のAGC出力端子
3hからフィルタ用の平滑コンデンサ19を介してチュ
ーナ1の端子1bに供給され、同調範囲に移行してアン
プ4の映像出力レベルが大きくなると、図9に示すよう
に最大レベルV1 から最小レベルV2 に減少変化し、チ
ューナ1のRF・AGCアンプの利得をアンプ4の映像
出力レベルの逆に制御する。なお、図9のAGC電圧S
cは、横軸を局部発振周波数にとって前述の静特性状態
におけるその電圧変化を示したものであり、局部発振周
波数とAGC電圧Scの関係をグラフ化して示したもの
である。
【0012】つぎに、端子3c,3gのAFT信号S
a,検出信号Sbは、マイクロコンピュータ構成の選局
制御部20のAFT入力端子20a,受信検出入力端子
20bに供給され、両端子20a,20bの信号Sa,
Sbが選局回路21に取込まれる。そして、選局回路2
1は動作モードの設定に基づき、つぎに説明するように
動作する。
【0013】まず、チャンネルをプリセットした後の通
常の選局時は、チャンネル選択に基づき、メモリに保持
された選局チャンネルのプリセットデータを読出してこ
のデータに応じた例えばPWM変調電圧の選局電圧を形
成し、この電圧を選局電圧出力回路22,選局制御部2
0のチューニング出力端子20cを介してチューナ1の
端子1aに供給し、チューナ1の局部発振周波数を選局
チャンネルのプリセットされた同調周波数f0 に制御し
て選局チャンネルの放送を受信する。
【0014】つぎに、チャンネルをプリセットするため
の自動選局時は図10に示す自動選局プログラムにした
がって動作する。そして、最初にチユーナ1の受信範囲
の下端の局部発振周波数の選局電圧を発生し、この電圧
を出力回路22,20cを介してチューナ1の端子1a
に供給し、この状態でステップP1を実行し、選局電圧
を高速に上昇可変してチューナ1の受信周波数を上げ
る。
【0015】さらに、ステップP2により検出信号Sb
がハイレベルに反転したか否かを判定し、検出信号Sb
がハイレベルに反転して放送有りになるまでステップP
2を否定(NO)で通過してステップP1の処理をくり
返し、高速選局により選局電圧を上昇可変してチューナ
1の受信周波数を引上げる。
【0016】そして、検出信号Sbがハイレベルに反転
して放送有りになると、ステップP2を肯定(YES)
で通過してステップP3に移行し、このステップ以降の
同調点検出処理を行う。そして、ステップP3により選
局電圧の上昇可変速度を高速から低速に切換え、低速選
局に移行してチューナ1の受信周波数の上昇変化速度を
遅くする。
【0017】つぎに、ステップP4に移行し、このステ
ップP4により、AFT信号Saのレベル変化範囲を図
11に示す上範囲H,中範囲M,下範囲Lに分割したと
きに、選局電圧の変化に基づいてAFT信号Saのレベ
ルが上範囲Hから中範囲Mに変化したか否か,すなわち
受信状態が下側周波数の非同調状態から同調状態に移行
したか否かを検出する。
【0018】そして、この同調状態への移行を検出する
までステップP3の低速選局により選局電圧の低速上昇
可変をくり返し、同調状態への移行が検出されると、ス
テップP4からステップP5に移行してステップP3と
同様の低速選局を継続し、ステップP6によりAFT信
号Saのレベルの中範囲Mから下範囲Lへの変化,すな
わち受信状態の同調状態から上側周波数の非同調状態へ
の移行を検出する。
【0019】さらに、この非同調状態への移行を検出す
ると、検出信号Sbがハイレベル,かつAFT信号がV
ccから0まで変化したことを確認した後、ステップP
7,P8により選局電圧を低速で下降可変し、低速選局
で同調状態に戻してAFT信号SaがVcc/2になる
同調点f0 を特定し、ステップP9により同調点f0
選局電圧のPWMデータ等のチャンネルデータをメモリ
にプリセットする。そして、このプリセットを終了する
と、再びステップP1の処理に戻り、つぎの放送のチャ
ンネルデータのプリセットに移り、このチャンネルデー
タのプリセットを受信範囲の上端までくり返すと、自動
選局を終了する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】前記図7の自動選局回
路を備えた従来のテレビジョン信号受信機の場合、検出
信号Sb,AGC電圧Scの静特性は図9に示したよう
になり、前述の静特性状態での検出信号Sbは同調範囲
の下端f0 −A(MHz)でハイレベルになるが、選局
電圧が高速変化する動特性状態では、検出信号Sb,A
GC電圧Scの動特性が例えば図12に示すようにな
り、検出信号Sbがハイレベルになる下端の周波数が静
特性状態の場合より上側にA−B(MHz)移行してf
0 −A(MHz)からf0 −B(MHz)に変化する。
詳述すると、受信周波数を下端から上端に可変する場
合、図9の静特性状態であれば、映像処理回路6が検波
できる領域に達する点(周波数)がf0 −Aであり、こ
れ以下の周波数では、同調検出回路14がテレビジョン
信号無しと検出し、AGC電圧Scは最大感度のV1
なり、検出信号Sbはローレベルである。そして、周波
数f0 −Aに達すると、この時点でAGC電圧Scは正
規の電圧V2(<V1)に収束し、同調検出回路14がテ
レビジョン信号有りと検出し、検出信号Sbはハイレベ
ルになる。なお、チューナ1の受信出力のテレビジョン
信号がSAWF2のナイキストスロープを通過して処理
部3に入力され、AGC電圧Scがそのナイキストスロ
ープの振幅特性に対応した変化を示すため、AGC電圧
Scは、性特性変化が図9に示すようになり、周波数f
0 以前にV2より高くなの始め、高速選局前にV1にな
る。一方、図12の動特性状態であれば、f0 −Aから
0 −Bに高速に周波数変化する間にAGC電圧Scが
所定の時定数で放電し、周波数f0 −Bに達したとき
に、AGC電圧ScがV2 に低下し、このとき、初めて
同調検出回路14がテレビジョン信号有りと検出し、検
出信号Sbがハイレベルになる。したがって、検出信号
Sbがハイレベルになるときの周波数が、図9のf0
Aから図12のf0 −Bに上昇する。なお、図12にお
いて、検出信号Sbがf0 −Aでハイレベルにならない
のは、動特性であるため、AGC電圧Scが即座にV1
からV2に変化して安定するのではなく、コンデンサ1
9等により、前記したようにAGC電圧Scが所定の時
定数でで放電しV2 に達するからであり、その過程にお
いては、AGC電圧ScがV2 以上であるため、チュー
ナ1のRF・AGCアンプ及びV1Fアンプ4が共に飽
和状態となり、同調検出回路14はテレビジョン信号有
りと検出することができず、f0 −B点に達して初め
て、検出信号Sbがハイレベルになる。
【0021】この場合、検出信号Sbの立上りの遅れに
基づき、AFT信号Saの第11図の範囲H,M,Lを
確認することができなくなり、同調点f0 の周波数を特
定できず、選局不能,誤選局が生じてチャンネルのプリ
セットミスが発生する問題点がある。
【0022】そして、検出信号Sbの立上りが遅れる原
因としては、つぎの2つが考えられる。 弱電界受信の場合 自動選局時、選局電圧の上昇可変に基づく非同調状態か
ら同調状態への移行に伴ってAGC電圧ScはV1から
2に減少変化し、この変化は理想的な静特性において
は図9に示すように同調状態の下端f0 −A(MHz)
で急峻に生じるが、低周波ノイズを除去するコンデンサ
19の容量が大きいため、高速選局によって選局電圧が
連続変化する動特性状態では例えば図12に示す積分波
形で徐々に生じる。
【0023】そして、この積分波形のAGC電圧Scの
1からV2の変化にt1 (msec)を要すれば、とくにア
ンプ4の映像出力レベルが低い弱電界受信時、同調状態
に移行してチューナ1の受信レベルが大きくなっている
にもかかわらず、AGC電圧Scが大きく、チューナ1
のRF・AGCアンプがほぼ最大利得で動作し、このア
ンプがダイナミックレンジを越えた増幅状態になる。
【0024】したがって、同調状態に移行してからt1
の間、チューナ1の出力信号が飽和状態の信号になり、
同期分離回路12の同期分離が行えなくなって検出信号
Sbがハイレベルに立上らなくなる。この結果、検出信
号Sbの立上りが前述したように上側にA−B(MH
z)移行して遅れる。
【0025】 信号処理過程での信号遅延の場合 検出信号Sbを形成するため、チューナ1の出力信号は
フィルタ2,処理部3のアンプ4,検波回路6,出力回
路9を介してトラップ回路10に供給され、この回路1
から再び処理部3に取込まれ、スイッチ11,同期分離
回路12,APC回路13等を介して検出回路14で処
理される。
【0026】そして、多数の回路処理を経るため、端子
3dの映像検波出力の安定性等の面から、信号処理速度
が抑えられて端子3gの検出信号Sbの立上りが遅れ
る。この遅れをt2 (msec)とし、このt2 が図12の
A−B(MHz)に相当すれば、検出信号Sbの立上り
が、の場合と同様に上側にA−B(MHz)移行して
遅れる。
【0027】なお、の原因を解消するため、コンデン
サ19の容量を小さくすることが考えられるが、処理部
3等の動作特性に基づき、小さくすることは困難であ
り、コンデンサ19の容量は、一般的には4.7μF〜
47μFの比較的大きな容量になる。また、の原因を
解消するため、非同調から同調に移るまでの高速選局の
速度を遅くすることが考えられるが、この速度低下は自
動選局が長時間化する弊害がある。
【0028】本発明は、弱電界受信での自動選局中のテ
レビジョン信号有りの検出の遅れに伴うチャンネルのプ
リセットミスの発生を防止することを目的とする。ま
た、信号処理過程での信号遅延に基づく自動選局中のテ
レビジョン信号有りの検出の遅れに伴うチャンネルのプ
リセットミスの発生を防止することも目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明のテレビジョン信号受信機においては、請
求項1の場合、チャンネルをプリセットするための自動
選局時にチューナのAGC電圧が弱電界のテレビジョン
信号受信に相当するしきい値に達したか否かを監視して
判定するAGC電圧監視手段と、この監視手段の到達判
定により選局電圧の可変を一時停止した後再開する選局
電圧制御手段と、前記一時停止の終了時にテレビジョン
信号の有無を検出する検出手段と、この検出手段が信号
有りと検出したときのみ同調点の検出を許可する同調点
検出制御手段とを備える。
【0030】また、請求項2の場合は、チャンネルをプ
リセットするための自動選局において、テレビジョン信
号の有無の検出信号が信号有りになったときに選局電圧
を逆方向に可変して受信周波数をAFT信号のS字特性
変化前の周波数に戻す受信周波数補正手段と、この補正
手段により受信周波数が戻された後に同調点の検出を許
可する同調点検出制御手段とを備える。
【0031】
【作用】前記のように構成された本発明のテレビジョン
信号受信機の場合、請求項1の構成においては、チャン
ネルをプリセットするための自動選局時、AGC電圧監
視手段によりチューナのAGC電圧に基づいて弱電界で
のテレビジョン信号の受信が検出されると、選局電圧制
御手段により選局電圧の可変が一時停止される。
【0032】このとき、同調状態に達していれば、この
一時停止の間にチューナのAGC電圧が同調状態の電圧
に変化し、同期分離が行えるようになってテレビジョン
信号の有,無の検出信号が信号有りになる。そこで、受
信確認手段により一時停止の終了時に前記検出信号が信
号有りか否かが判別され、信号有りになっていれば同調
点の検出が行われる。
【0033】そして、選局電圧の可変を一時停止し、テ
レビジョン信号の有無の検出信号が信号有りになるのを
待ってから同調点の検出が行われるため、弱電界受信で
の自動選局中のテレビジョン信号有りの検出の遅れに伴
うチャンネルのプリセットミスが防止される。
【0034】また、請求項2の構成においては、テレビ
ジョン信号の有無の検出信号が信号有りになると、受信
周波数補正手段により選局電圧が一旦逆方向に可変され
てAFT信号のS字特性変化前の受信状態に戻される。
そして、この受信状態に戻された後、同調点検出制御手
段により同調点の検出が許可されて同調点が検出され
る。
【0035】そのため、テレビジョン信号の有無の検出
信号の信号有りへの立上りが遅れ、同調状態に移行して
からこの検出信号が信号有りになるようなときにも、同
調点の検出がAFT信号の変化前の状態から始められ、
AFT信号の変化から同調点が正確に検出される。
【0036】この場合、非同調状態から同調状態に移行
する間の選局速度を遅くすることなく同調点が正確に検
出され、自動選局を長時間化することなく、信号処理過
程での信号遅延に基づく自動選局中のテレビジョン信号
有りの検出の遅れに伴うチャンネルのプリセットミスが
防止される。
【0037】
【実施例】実施例について図1ないし図6を参照して説
明する。 (1実施例) まず、請求項1に対応する1実施例について、図1ない
し図4を参照して説明する。
【0038】図1において、図7と同一符号は同一もし
くは相当するものを示し、図7と異なる点は、選局制御
部20に、処理部3の端子3hのAGC電圧Scが供給
されるAGC電圧端子20dと、この端子20dのAG
C電圧を監視するAGC電圧監視手段としてのAGC電
圧監視回路23とを設け、図7の選局回路21の代わり
に、この回路21の機能及び後述の選局電圧制御手段,
受信確認手段,同調点検出制御手段の機能を有する選局
回路24を設けた点である。
【0039】そして、監視回路23はいわゆるレベル比
較器により形成され、自動選局時、選局電圧の変化に基
づき同調状態に移行してAGC電圧Scが弱電界でのテ
レビジョン信号受信に相当するしきい値VTHに到達(低
下)したか否かを監視して検出し、到達時に到達判定信
号を選局回路24に供給する。
【0040】なお、しきい値VTHは図2のAFT信号S
aがS字特性変化する前のf0 −A(MHz)より上側
の同調範囲の電圧であって、弱電界での自動受信時のみ
検出される電圧になるように、チューナ1のRF・AG
Cアンプの利得減衰特性,コンデンサ19の容量等を考
慮して例えば図3に示すように設定される。
【0041】また、選局電圧制御手段,テレビジョン信
号の有無を検出する検出手段,同調点検出制御手段はい
ずれもマイクロコンピュータのソフトウエアにより形成
され、選局電圧制御手段は監視回路23の到達判定信号
の入力により選局電圧の可変を一時停止し、検出手段は
選局電圧の一時停止の終了時に検出信号Sbがハイレベ
ルに反転したか否かを判定し、同調点検出制御手段は検
出手段により検出信号Sbのハイレベルへの反転が検出
されたときのみ同調点の検出処理の実行を許可する。
【0042】そして、選局電圧制御手段,検出手段,同
調点検出制御手段が組込まれた選局回路24の自動選局
プログラムは図4に示すようになる。図4において、図
10と同一符号は同一内容のステップを示し、図10と
異なる点は、ステップP1,P2の間に、AGC電圧S
cがしきい値VTHに到達したか否かの判定のステップQ
1と、選局電圧の可変を一時停止するステップQ2とを
付加した点である。
【0043】そして、チャンネルをプリセットするため
の自動選局時、ステップP1により選局電圧をチューナ
1の受信範囲の下端の局部発振周波数に対応する電圧か
ら高速に上昇可変し、高速選局でチューナ1の受信周波
数を上昇する。
【0044】この上昇により局部発振周波数が同調点f
0 からA(MHz)低いf0 −A(MHz)に達し、非
同調状態から同調状態に移行すると、アンプ4の出力は
増大し、AGC電圧Scはコンデンサ19の平滑作用に
より図3に示すように低下する。
【0045】そして、局部発振周波数がf0 −C(MH
z)まで上昇してAGC電圧Scがしきい値VTHに到達
すると、監視回路23の到達判定信号に基づく選局制御
手段の動作により、図4のステップQ1を肯定で通過し
てステップQ2に移行し、選局電圧の可変を一時停止す
る。この一時停止の時間は、コンデンサ19の容量に基
づくAGC電圧Scの放電時定数を考慮し、AGC電圧
ScがV1からV2に変化するまでの時間に相当するt1
(msec)に設定される。
【0046】そして、t1 が経過して一時停止の終了に
なると、検出手段の動作により、ステップP2に移行し
て検出信号Sbがハイレベルか否かが検出される。
【0047】このとき、実際に同調状態になっていれば
AGC電圧ScがV2 に低下し、同期信号が分離されて
検出信号Sbがハイレベルに反転しているため、同調点
検出制御手段により、ステップP3以降の同調点の検出
処理が許可され、ステップP2を肯定で通過してステッ
プP3に移行する。
【0048】そして、検出信号Sbのハイレベルの立上
りのシフト量が従来のA−B(MHz)からA−C(M
Hz)に減少したことになり、AFT信号SaのS字特
性変化前のf0 −C(MHz)の状態でステップP3に
移行してこのステップP3からの処理を実行するため、
AFT信号Saの変化幅の確認が確実に行え、従来のよ
うな選局不能又は誤選局の発生を防止して確実にチャン
ネルのプリセットが行える。
【0049】 (他の実施例) つぎに、請求項2に対応する他の実施例について、図1
及び図5,図6を参照して説明する。この実施例の場合
は図1の選局回路24の代わりに、図7の選局回路21
に受信周波数補正手段,同調点検出制御手段を付加した
選局回路が選局制御部20に設けられ、図1の監視回路
23は省いて形成される。
【0050】そして、受信周波数補正手段,同調点検出
制御手段はいずれもマイクロコンピュータのソフトウエ
アにより形成され、受信周波数補正手段は、自動選局時
の選局電圧の上昇可変により検出信号Sbがハイレベル
になってテレビジョン信号有りになったときに、選局電
圧を逆方向,すなわち低下方向に可変して受信周波数を
AFT信号SaのS字特性変化前の周波数に戻す。
【0051】また、同調点検出制御手段は受信周波数補
正手段により受信周波数が戻された後に同調点の検出を
許可する。そして、受信周波数補正手段,同調点検出制
御手段が組込まれた選局回路の自動選局プログラムは図
5に示すようになる。
【0052】図5において、図10と同一符号は同一内
容のステップを示し、図10と異なる点は、ステップP
2,P3の間に選局電圧を逆方向に可変するステップR
を付加した点である。そして、チャンネルをプリセット
するための自動選局時、ステップP1により選局電圧を
チューナ1の受信範囲の下端の局部発振周波数に対応す
る電圧から高速に上昇可変し、高速選局でチューナ1の
受信周波数を上昇する。
【0053】この上昇により同調状態に移行し、このと
き、信号処理速度の遅れに基づいて、検出信号Sbの立
上りがt2 (msec)遅れ、この信号の立上りに対応する
局部発振周波数が図6に示すように適正なf0 −A(M
Hz)からf0 −B(MHz)に上側にずれると、この
0 −B(MHz)のときにステップP2を肯定で通過
してステップRに移行する。
【0054】そして、このステップRにより選局電圧を
C−B(MHz)低い局部発振周波数の電圧に逆方向
(下降方向)に可変し、AFT信号SaのS字特性変化
前のf0 −C(MHz)の受信状態に戻した後、同調点
の検出を許可してステップP3以降の処理を実行する。
この場合、図6に示すように同調点の検出に移行したと
きのAGC電圧Scは安定しており、正規の映像検波出
力が得られて検出信号Sbはハイレベルになる。
【0055】そして、同調点の検出により図11のAF
T信号Saの範囲H,M,Lを正確に確認することがで
き、非同調時の高速選局の速度を下げることなく容易か
つ正確に同調点f0 を特定してチャンネルのプリセット
が行え、長時間化を防止して検出ミス等なく自動選局に
よるチャンネルのプリセットが行える。
【0056】ところで、前記両実施例の構成は、通常、
このテレビジョン信号受信機が使用される地域等を考慮
して択一的に採用され、前記両実施例のいずれか一方の
処理が実行されるが、場合によっては、例えば1実施例
の構成に他の実施例の構成を付加し、両実施例の処理を
同時に又は選択的に行うようにしてもよい。
【0057】そして、前記両実施例ではチャンネルのプ
リセットの自動選局時に受信周波数を下端から上昇可変
してチャンネルをプリセットするための自動選局を行っ
たが、受信周波数を上端から下降可変してチャンネルの
プリセットのための自動選局を行う場合にも同様に適用
できる。また、各部の構成等は実施例に限定されるもの
でなく、種々のテレビジョン信号受信機に適用できるの
は勿論である。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下に記載する効果を奏する。まず、請求
項1の場合、チャンネルをプリセットするための自動選
局時、AGC電圧監視手段によりチューナ1のAGC電
圧Scに基づいて弱電界でのテレビジョン信号の受信が
検出されると、選局電圧制御手段により選局電圧の可変
が一時停止され、さらに、検出手段により一時停止の終
了時にテレビジョン信号の有無が検出され、信号有りの
ときにのみ、同調点制御手段により、同調点の検出が許
可される。
【0059】そして、選局電圧Scの変化を一時停止
し、テレビジョン信号の有無の検出が信号有りになるの
を待ってから同調点の検出が行われるため、弱電界での
自動選局中のテレビジョン信号有りの検出の遅れに伴う
チャンネルのプリセットミスを防止することができる。
【0060】また、請求項2の場合は、チャンネルをプ
リセットするための自動選局時、テレビジョン信号有無
の検出検出信号Sbが信号有りになると、受信周波数補
正手段により選局電圧が一旦逆方向に可変されてAFT
信号SaのS字特性変化前の受信状態に戻されてから、
同調点検出制御手段により同調点の検出が許可される。
そのため、信号処理過程での信号遅延により自動選局中
にテレビジョン信号有りの検出が遅れ、同調状態に移行
してから検出信号Sbが信号有りになっても、同調点の
検出がAFT信号Saの変化前の状態に戻って始めら
れ、AFT信号Saの変化幅を正確に確認して同調点が
検出される。
【0061】したがって、非同調状態から同調状態に移
行する間の選局速度を遅くすることなく同調点を正確に
検出することができ、自動選局を長時間化することな
く、信号処理過程での信号遅延に基づく自動選局中のテ
レビジョン信号有りの検出の遅れに伴うチャンネルのプ
リセットミスを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテレビジョン信号受信機の1実施例の
ブロック図である。
【図2】図1のAFT信号の波形図である。
【図3】図1のテレビジョン信号の有,無の検出信号及
びチューナAGC電圧の波形図である。
【図4】図1の動作説明用のフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施例の動作説明用のフローチャ
ートである。
【図6】本発明の他の実施例の動作説明用のテレビジョ
ン信号の有,無の検出信号及びチューナAGC電圧の波
形図である。
【図7】従来装置のブロック図である。
【図8】図7のAFT信号の波形図である。
【図9】図7のテレビジョン信号の有,無の検出信号及
びチューナAGC電圧の静特性の波形図である。
【図10】図7の動作説明用のフローチャートである。
【図11】図10の処理説明用のAFT信号の波形図で
ある。
【図12】図7の動作説明用のテレビジョン信号の有,
無の検出信号及びチューナAGC電圧の波形図である。
【符号の説明】 1 チューナ 3 映像中間周波処理部 20 選局制御部 23 AGC電圧監視回路 24 選局回路 Sa AFT信号 Sb テレビジョン信号の有,無の検出信号 Sc チューナAGC電圧

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンネルプリセットするための自動
    選局において、チューナの選局電圧を可変して受信周波
    数を下端から上端又はその逆に可変しながら、前記チュ
    ーナが受信した映像信号中の同期信号の有無を検出して
    得られたテレビジョン信号の有無の検出信号と,前記チ
    ューナの受信出力に基づくAFT信号のS字特性変化
    から同調点を検出するテレビジョン信号受信機であっ
    て、 前記 自動選局時に前記チューナのAGC電圧が弱電界の
    テレビジョン信号受信に相当するしきい値に達したか否
    かを監視して判定するAGC電圧監視手段と、該監視手
    段の到達判定により前記選局電圧の可変を一時停止した
    後再開する選局電圧制御手段と、 前記一時停止の終了時に前記テレビジョン信号の有無を
    検出する検出手段と、 該検出手段が信号有りと検出したときのみ前記同調点
    検出を許可する同調点検出制御手段とを備えたことを特
    徴とするテレビジョン信号受信機。
  2. 【請求項2】 チャンネルプリセットするための自動
    選局において、チューナの選局電圧を可変して受信周波
    数を下端から上端又はその逆に可変しながら、前記チュ
    ーナが受信した映像信号中の同期信号の有無を検出して
    得られたテレビジョン信号の有無の検出信号と,前記チ
    ューナの受信出力に基づくAFT信号のS字特性変化
    から同調点を検出するテレビジョン信号受信機であっ
    前記テレビジョン信号の有無の検出信号が信号有りのと
    に前記選局電圧を逆方向に可変して前記受信周波数を
    前記S字特性変化前の周波数に戻す受信周波数補正手段
    と、 該補正手段により前記受信周波数を戻した後に前記同調
    の検出を許可する同調点検出制御手段とを備えたこと
    を特徴とするテレビジョン信号受信機。
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