JP2982961B2

JP2982961B2 - 現像剤の移送装置

Info

Publication number: JP2982961B2
Application number: JP1050945A
Authority: JP
Inventors: ジェイ．タンナスコリロバート; ダブリュ．ホランドカール
Original assignee: Xerox Corp
Current assignee: Xerox Corp
Priority date: 1988-03-10
Filing date: 1989-03-02
Publication date: 1999-11-29
Anticipated expiration: 2014-11-29
Also published as: JPH01267670A; US4813531A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は静電写真プリント機用の現像装置に係わり、
特に装脱可能な現像装置に関する。

技術の背景今日一般に使用されている静電写真複写装置に於て
は、典型的に光導電性絶縁部材が均一電位に帯電され、
しかる後に複写すべきオリジナルドキユメントの光像に
露光される。この露光により、露光面積部分又は背景面
積部分に於る光導電性絶縁部材が除電され、通常のドキ
ユメントに含まれる像面積部分に対応する静電潜像が該
部材に形成されるのである。しかる後、光導電性絶縁部
材の表面の静電潜像がこの分野でトナーと称される粉末
現像剤によって現像され、可視像となされる。殆どの現
像装置は帯電されたキヤリヤ粒子及び帯電されたトナー
粉末の両者を有して構成される現像剤を使用している。
トナー粉末はキヤリヤ粒子に対して摩擦電気によつて付
着される。現像に際して、トナー粉末はキヤリヤ粒子か
ら光導電性絶縁部材の帯電されている像面積部分へ引き
付けられて付着され、光導電性表面に粉末像を形成する
のである。この像はしかる後にコピーペーパーのような
支持表面へ転写され、加熱されたり加圧されることによ
つてそのコピーペーパーに永久的に固着される。トナー
像を支持表面へ転写した後に、この光導電性絶縁部材は
次の像形成サイクルのための準備として、表面上に残さ
れた全ての残留トナー粉末を除去される。

このような装置の典型的な市販例に於て、現像剤の寿
命は限られているのである。ここに記載する現像剤によ
れば、現像剤をトナー粉末及びキヤリヤ粒子の組合わせ
と定義することが意図される。この現像剤が使用される
場合、現像処理に於て適当なトナー粉末の供給を確保す
るために、キヤリヤ粒子及びトナー粉末の混合剤に対し
てトナー粉末を当然ながら補充しなければならない。更
に、キヤリヤ粒子それ自体も連続使用により発生する様
々な問題に起因して寿命が限られているのである。例え
ば、キヤリヤ粒子はトナー粉末と衝突し、これによつて
特にトナー粉末に対しての摩擦電気特性が劣化もしくは
変化してしまうのである。更に又、個々のキヤリヤ粒子
は摩擦電気特性を高める目的で選択された材料でコーテ
イングされており、長期使用の後にこれらのコーテイン
グ材料が劣化する、即ち実際には剥げ落ちてしまう、と
いうことがしばしば生じている。現像剤が寿命に近づく
と、プリント機によつて複写されるコピー品質が劣化す
る。複写されたコピー品質が劣化すると、ユーザーはこ
れに満足できなくなつて、コピー品質の改善を図るため
に熟練した技術者によるサービスコールの必要性にから
れることになる。更に又、現像剤が最終的にダメになつ
た場合、装置の現像剤を交換するために熟練した技術者
によるサービスコールが必要となる。従つて、静電写真
機が寿命に対する迄は、現像剤は使用可能とされること
が好ましいのである。

従来の技術最近、長い寿命の現像装置を提供するための装置及び
方法がフオルキンスその他に付与された米国特許第4,61
4,165号に記載されている。そこに記載されている現像
処理はトナー粉末及びキヤリヤ粒子の両方を現像剤ハウ
ジング内の現像剤に追加するようになつていて、何れの
時点に於ても該チヤンバー内の現像剤の寿命が少なくと
も静電写真プリント機の寿命と等しくなるように保証す
るようになつている。キヤリヤ粒子及びトナー粉末の補
充を可能にするために、使い古しの現像剤が予め定めた
量を越えると、その現像剤は現像剤ハウジングから除去
される。現像剤ハウジングに補充されるトナー粉末及び
キヤリヤ粒子のミツクスは、現像剤ハウジング内のキヤ
リヤ粒子量に対するトナー粉末量の比率よりも実質的に
大きなキヤリヤ粒子量に対するトナー粉末量の比率を有
する。除去される現像剤を収集し、排出するのを容易に
するために、第２図に於て廃棄用容器70が備えられてい
る。機械操作者はこの廃棄用容器を定期的に空となすの
である。

本出願人に係る「除去現像剤の廃棄用サンプを備えた
現像装置」と題した関連する米国特許願には、米国特許
第4,614,165号に於る寿命を延長された現像剤の概念を
満たす現像装置が示されている。そこには、現像装置の
様々な概念即ち部分を通して現像剤を移送するために複
数の移送用オウガー（らせん錐状部材）を含んで構成さ
れた現像剤装置が記載されている。典型的にはこれらの
オウガー装置が現像剤をオウガーの長手部分に沿つて移
送して現像剤を端部へ導くのであり、この端部にて現像
剤は第２の移送用オウガーへと自重落下される。この第
２の移送用オウガーは現像剤をその長手部分に沿つて端
部へ移送し、そこで現像剤は再び自重落下される。この
ような現像剤移送装置の実現に於て、現像剤は何れの２
つの移送用オウガーの間の移動に於てもブリツジが形成
される傾向の示されることが見出されてきた。重力それ
自体及び現像剤を移送するためにオウガーによつて生じ
る正圧は、このブリツジ形成の傾向を克服するに於て信
頼できるものであるとの矛盾なき証明がなされていなか
つた。従つて、このような現像剤によるブリツジ形成の
傾向を防止するために簡単安価な機構を提供することが
必要とされ且つ要望されたのである。

発明の概要本発明の基本的な概念によれば、現像剤移送装置は現
像剤をその入口端部から長手部分に沿つて現像剤排出端
部へと移送するための回転可能な現像剤用オウガーと、
該排出端部にてオウガーの下側に配置されて現像剤をそ
の排出端部から離れる方向へ移送させるための移送手段
とを含んで構成される。この現像剤用オウガーはその長
さ部分に沿つて延在されている静止せる円筒形の容器チ
ユーブ内に配置される。又、該容器チユーブはオウガー
による排出端部の底部に切除部分を形成され、現像剤が
移送手段へと導かれるようになされる。このオウガー
は、その排出端部に現像剤のブリツジが形成されるのを
防止するアンチブリツジング装置を有するのである。こ
のアンチブリツジング装置はオウガーシヤフトに取り付
けられた柔軟なパドルホイールを含んでなる。この柔軟
なパドルホイールは容器チユーブの直径よりも大きな長
さを有する。これにより現像剤用オウガーが回転する
と、パドルホイールは先ず最初はオウガーによる排出端
部に於る容器チユーブの頂部によつて変形されてエネル
ギーを蓄積され、次にこの変形されたホイールが回転さ
れて容器チユーブの切除部分を移動するときにエネルギ
ーが放出されるのである。

好ましい実施例の説明本発明は以下に静電写真プリント機に於る現像剤移送
装置の好ましい実施例を参照して説明される。

さて第１図を参照すれば、例として自動静電写真複写
機10が示されている。この複写機は、装脱可能の処理カ
ートリツジを含んでいる。この処理カートリツジは本発
明による現像剤移送装置の装脱可能な廃棄用サンプルを
使用している。第１図に示されている複写機はオリジナ
ルドキユメントからコピーを作成するために内蔵されて
いる各種の構成要素を図解している。本発明の装置は自
動静電写真複写機に使用するのが特に適しているが、以
下の説明からその他の静電写真装置を含む広く様々な処
理装置に使用するのにも同様に適しているのであつて、
ここに示した何れかの特定の実施例に対する適用に限定
する必要性のないことは明白となるに違いない。

第１図に示されている複写機10は装脱可能な処理カー
トリツジ12を使用している。この処理カートリツジ12は
主機枠内に挿入され且つ又矢印13の方向へ引き出される
ことができる。カートリツジ12は像を記録するベルト状
部材14を含む。この部材14の外表面は適当な光導電性材
料15によつてコーティングされている。このベルトはカ
ートリツジ内部で被駆動移送ロール16及びアイドラーロ
ール18を回つてベルトの内側走行面に沿つて示された矢
印の方向へ周回するように適当に取り付けられており、
これにより像支持面を複数の電子写真処理ステーシヨン
に通すようになされている。図示していないがモーター
のような適当な装置が備えられており、動力源とされる
とともに、各種の協働する複写機の構成要素の動作を連
動させるようになつていて、これによりオリジナルの入
力画像情報の忠実な複写像がペーパーのような最終支持
部材31であるシート上に記録されるようになされてい
る。

先ず最初に、ベルト14は光導電性表面15を帯電ステー
シヨン19に通す。この帯電ステーシヨン19に於て、像形
成の準備としてベルトは帯電コロトロン20により知られ
ている方法で光導電性表面を正電荷で均等に帯電され
る。しかる後、ベルト14は露光ステーシヨン21へ移動さ
れる。この露光ステーシヨン21に於ては、帯電された光
導電性表面15がオリジナルの入力加増情報の光像によつ
て露光される。これにより、この光像で露光された面積
部分に於て電荷が選択的に消失され、オリジナル入力画
像を静電潜像として記録するのである。

静電潜像を形成する光学装置は走査光学装置を構成し
ており、ランプ17及びミラーM₁、M₂、M₃を有している。
これらのミラーM₁、M₂、M₃は走査キヤリツジ（図示せ
ず）に取り付けられており、像形成プラテン23上のオリ
ジナルドキユメントＤを走査するようになされている。
又、該光学装置はレンズ22及びミラーM₄、M₅、M₆を含ん
でおり、これらのミラーM₄、M₅、M₆は像を知られている
方法で光導電性ベルトに伝達するようになされている。
走査キヤリツジの移動速度及び光導電性ベルトの回転速
度はオリジナルドキユメントの忠実は複写を形成するた
めに同期されている。ベルト14が露光された後、光導電
性表面15に記録された静電潜像は現像ステーシヨン24へ
送られる。この現像ステーシヨン24に於ては現像剤がベ
ルト14の光導電性表面15に付与され、静電潜像が可視像
となされる。この現像ステーシヨンは磁気ブラシ現像装
置を含み、この現像装置は磁性化可能な現像剤ミツクス
を使用する現像ロール25を含んでいる。この現像剤ミツ
クスは以下に更に詳しく説明されるように磁性キヤリツ
ジ粒子及びトナー着色粉末を有して構成されているので
ある。

最終支持部材であるシート31は上昇されたスタツク支
持トレー26上にスタツクとして支持される。スツクが上
昇された状態に於て、シートセパレータのセグメント化
されたフイードロール27が個々のシートをそのスタツク
から整合ピンチロール組28へ移送する。このシートは次
にベルト上の像と適当な整合関係の下で転写ステーシヨ
ン29へ送られる。光導電性表面15上の現像された像は転
写ステーシヨン29にて最終支持部材であるシート31と接
触され、そのトナー像が転写コロトロン30によつて光導
電性表面15から最終支持部材の接触面に転写されるので
ある。像の転写に引き続いて、望まれるようにペーパ
ー、プラスチツク等とされることができる最終支持部材
はアイドラーロール18を回る際にそれ自体のビーム強度
によつてベルトから分離される。このトナー像を支持し
ているシートは定着ステーシヨン85へ送られ、定着ステ
ーシヨンに於てロールフユーザー32が転写粉末像を最終
支持部材に対して固着させるのである。コピーシートに
対するトナー粉末像のフユーザー処理が行われた後、こ
のシート31は取り出しロール33によつてシートスタツク
トレー34へ送られる。

トナー粉末の大部分は最終支持部材31に転写される
が、最終支持部材に対するトナー粉末像の転写の後に常
に幾らかの量のトナー粉末が光導電性表面15に残留して
残る。転写処理の後に光導電性表面に残された残留トナ
ー粉末はクリーニングステーシヨン83によつてベルト14
から除去される。このクリーニングステーシヨン83はベ
ルト14の外周面を払拭するように接触されたクリーニン
グブレード84を含む。このクリーニングブレード84はク
リーニングハウジング48の内部に収容されている。クリ
ーニングハウジング48はその上流開口の関連されたクリ
ーニングシール86を有している。これに代えてトナー粉
末を当技術分野で良く知られているクリーニングブラシ
によつて光導電性表面から機械的に一掃することもでき
る。

上述した全体的な説明は、本発明を適用する目的に関
して本発明による装置を具備することのできる自動電子
写真複写機10の全体的な作動を十分に説明するものであ
ると確信する。

現像組立体11の作動が引き続き第１図を、そして更に
第２図及び第３図を参照して説明される。先ず最初に、
この現像組立体はそれ自体が矢印13の方向へと機枠の主
要部分から取り外せるのである。又、この現像組立体11
は装脱可能な現像剤供給部即ち補充容器35と、現像ロー
ル25と、装脱可能な現像剤廃棄用サンプ50と、そして組
み合わされた移送用オウガー37,41及び現像剤ミツクス
用オウガー43とを含んでいる。第３図は移送用オウガー
41及び現像剤ミツクス用オウガー43が大気に開口されて
示されているが、使用に際しては図解のために図示され
ていないカバー部材によつてカバーされ、機械内部の汚
れを低減するようになされることは勿論認識されよう。

現像剤供給部即ち補充容器35は底部に現像剤付与開口
36を有している。この開口36は現像組立体の内部に挿入
された状態に於て第１の現像剤移送用オウガー37の容器
チユーブ38に形成されている開口40と通じて現像剤を付
与できるようになつている。現像剤供給容器は手で現像
組立体の内部に挿入され、該容器の各側に位置された位
置決めピン74の回りに反時計方向へ回転されることが着
座される。この容器の回転と同時に付与開口36を覆う図
示していないドアーが開かれて内部に収容されている現
像剤を解放する。第１の移送用オウガー37の下流即ち排
出端部には排出開口39が備えられており、現像剤をオウ
ガー37の下側の第２の移送用オウガー41へ付与するよう
になつている。このオウガー41は現像剤を更に現像剤組
立体の前部へ移送し、現像剤を混合し移送するための現
像剤ミツクス用オウガー内へ落下させる。又、その回転
速度は早くされていて、現像剤の予備的な帯電を行うよ
うになつている。現像剤は次に現像剤ミツクス用オウガ
ーの反対端部へと長手方向に移送され、このときにパド
ルホイール44のパドルによつて背壁（図示せず）の小さ
なドアーを通して現像剤ハウジング内部の現像剤サンプ
46へ押しやられる。その内部には磁気ブラシ現像ロール
25が図示していない手段によつて回転可能に取り付けら
れており、帯電された現像剤をサンプ46からベルトの光
導電性表面上の静電潜像へと導くようになす。現像剤ハ
ウジング45の内部に於て、現像剤ロール25の上に付着す
る現像剤の厚さは現像領域へ進入する前にトリムバー47
によつて調整される。現像領域に於ては、現像剤は光導
電性絶縁層上の像に接触するようにされた後、現像剤サ
ンプ46へ戻るようになされる。サンプ46に於る現像剤は
ここでサンプの底部に形成されている図示していない角
度を付した溝（フルート）によつて現像剤ミツクス用オ
ウガーの入口部分へ戻される。小さなブレード部分（図
示せず）が現像剤サンプ内のオウガーに於る現像剤入口
部分に備えられており、現像ロールからの一部使用済の
現像剤の移送方向を定めるとともに、現像剤ミツクス用
オウガーに新しい現像剤が追加された際にその新しい現
像剤と混合するようになす。これにより、一部使用済み
の現像剤を新しい現像剤と一緒にこの装置内を循環させ
るようになすのである。

新しい現像剤がその現像装置に連続的に補充される
と、この装置の容量に達したならば或る量の現像剤を除
去することが必要となる。これは現像剤ハウジング45の
内部の現像剤サンプ46の後方上部に形成されている現像
剤出口ポート49を通して行われる。このようにして、新
しい現像剤が追加されると、幾らかの新しい現像剤及び
幾らかの実際に古い現像剤が現像剤出口ポート49を通し
て流出即ち流れ落ちる。現像剤廃棄用サンプ50は現像剤
ハウジングの後部に装脱可能に位置付けされ且つ解除可
能に固定される。このサンプ50は現像剤出口ポート49と
通じた開口51を有しており、使い古しの廃棄用現像剤を
現像剤収容チヤンバー54内に受け入れるようになつてい
る。現像剤廃棄用サンプ50は少なくとも１つの安静化チ
ムニー55を有しており、排出する前に空気中のトナー粉
末を除去するようになつている。又、このサンプ50はポ
リウレタン発泡体のようなフイルター57と協働して、排
出ポート56から流出する前に空気を濾過するようになつ
ている。この代わりに、或いは更に追加して、安静化チ
ムニー内に磁石を配置して磁気的に付着可能なキヤリヤ
粒子及びトナー粉末を付着するようにして、排出空気か
らそれらをブリツジする働きを助成するようになすこと
ができる。第３図〜第５図に示すように、この現像剤廃
棄用サンプは２つのこのような安静化チムニー55を含ん
でいる。これらのチムニーはこの現像剤廃棄用サンプを
位置決めするハンドルをなす部材58によつて頂部を連結
されている。引き続き第３図〜第５図を参照して、現像
組立体の内部へ現像剤廃棄用サンプ50を位置決めする方
法が詳細に説明される。現像剤廃棄用サンプ50はオペレ
ータがハンドル58を握つてその廃棄用サンプを現像組立
体に於る現像剤サンプの後ろ側に形成されている空所内
に挿入することによつて手操作で挿入され、これにより
現像組立体に於る現像剤出口ポート49が現像剤廃棄用サ
ンプの開口51と挿通するようになされる。現像剤廃棄用
サンプがそれと反対側で溝62とスライド可能に係合する
ランナー61上の所定位置にスライドされると、ばね71の
タブ72が現像組立体と係合してそのばねを圧縮し、それ
に取り付けられているドアー70を押圧して後方へ移動さ
せ、これにより現像剤廃棄用サンプの頂部の開口51を露
出させるようになす。同時に、現像剤廃棄用サンプの底
部ではそれに取り付けられている小さなピン64が現像組
立体11の固定手段65と係合される。任意であるが、クロ
ーズもしくはオープンセルの発泡体のストリップのよう
なフオームシールが開口51又は出口ポート49の回り、又
は両方に配置され、この特定な材料が複写機から漏れ出
すのを防止するようにできる。更に任意として、タブ72
の間を延在するドアー70の上に磁石73を配置して磁場を
形成するようになし、これによりドアーとサンプボデイ
ーとの間に僅かな間隙が生じた場合にドアー面積部分か
ら現像剤が流出するのを防止するようになすことができ
る。

現像剤廃棄用サンプ50は連結部材66によつて現像剤供
給部即ち補充容器35と連結されている。この連結部材
は、柔軟なプラスチツク材料でつくられるのが好まし
い。このような構成は、現像剤の補充供給が現像剤ハウ
ジングに対して行われる際は何時でも現像剤廃棄用サン
プを移動できるようにしているのである。更に、このこ
とは説明書きのラベルをこの連結部材に取り付けて、使
用者に現像剤供給部即ち補充容器並びに現像剤廃棄用サ
ンプの両者を如何にして適正に挿入するかを説明するこ
とが可能になる利点を有しているのである。

現像剤廃棄用サンプと現像剤供給容器及び現像装置と
の上述した組合わせは、装置に於る供給比率によつて調
整されている２成分現像剤の少量が現像組立体に於て循
環されている現像剤供給部に追加される一方、少量の使
い古された現像剤が現像剤サンプから排除されるように
なされている米国特許第4,614,165号に於る寿命の延長
された装置の実現を可能にするのである。新しい現像剤
供給容器内の現像剤ミツクスは長寿命を得るために少な
くとも25重量％のキヤリヤ粒子を有する必要がある。50
重量％迄のキヤリヤ粒子及び50重量％のトナー粉末を含
有する現像剤ミツクスも有効に機能する。

本発明による現像剤のアンチブリツジング装置を第3A
図、第６図、第７図及び第８図を参照して説明する。こ
のアンチブリツジング装置は第１の現像剤移送用オウガ
ー37のシヤフト76のスロツト79内に固定的に取り付けら
れたパドルホイール78を含んでいる。この柔軟なパドル
ホイールの長さは容器チユーブ38の直径よりも大きくさ
れており、又、このパドルホイール78の２つの端部はそ
れぞれが容器チユーブ38の内径の半径値よりも長くされ
ている。このことによつて、パドルホイール78の両端は
現像剤オウガーによる排出端部と取り出しオウガー41と
の間の間隔内へと下方へ延在するようになつていて、現
像剤のブリツジ形成が発生しないことを保証しているの
である。更に、この柔軟なパドルホイールの長くされた
長さ部分は、現像剤オウガーとの回転により生じる関連
する変形によつて、パドルホイールにエネルギーの蓄積
を可能にする。このエネルギーはしかる後、オウガーに
よる排出端部に形成されている切除された付与開口39を
パドルホイールが回転して通過する際、オウガーによる
排出端部に対して衝撃力を与えて流出する現像剤を揺す
るのに使われるのである。従つて、このパドルホイール
は、一方のオウガーから他方のオウガーへと積極的な移
送を保証し、又、移送用オウガーに軽い衝撃を与えて、
そこから発展される全てのブリツジ即ちクロツグを解消
する働きをなすような装置となるのである。

このパドルホイールは何れかの適当な材料で作られる
ことができる。選定される材料は柔軟であることに加え
て、良好な疲労耐性及びクリーブ耐性を示すものとされ
る。何故ならば、その移送装置が使用されていないとき
に長期にわたつて変形状態に維持され得るものでなけれ
ばならず、又、その変形状態さら即座に回復でき得るも
のでなければならないからである。更に、パドルが大き
くなればなる程変形が大きくなり、蓄積されるエネルギ
ーが大きくなればなる程衝撃力並びに容器チユーブによ
つてパドルが拘束されないときのスウイープ面積が大き
くなるのである。しかしながら、パドルの長さが長くな
れば疲労応力も大きくなり、結局は寿命を短くしてしま
う。従つて、パドルホイールの長さとパドルホイールが
拘束解除されたときの衝撃力との間に適当な釣り合いが
維持されるのである。典型的な材料には、ウー．アツシ
ユデユポンデウヌムールインコーポレーテツドか
ら入手可能なマイラー（商標）のようなポリエステル、
市販されているナイロン及びデルリン（商標）のような
アセタール樹脂が含まれる。デルリン（商標）も又ウ
ー．アツシユデユポンデウヌムールインコーポレ
ーテツドから入手可能である。典型的な実施例に於て
は、パドルホイールは約28mmの長さを有し、容器チユー
ブの内径は約18.5mmである。パドルホイールの構造に於
る特に好ましい実施例が第８図に示されている。この第
８図に於ては、２つのソリツドな平たい部材81及び82が
互いに当接され、又、第１の移送用オウガーのシヤフト
76に対して軸線方向にオフセットされていて、矢印方向
の回転に於てシヤフト76の各側でこれら２つの部材の長
い方が前端縁を形成するようになつている。この構成
は、単一厚さ部片で作られたパドルホイールに比較し
て、所要の剛性を与えるとともに所要の寿命を与えるこ
とが見出されている。例えば、約0.127mm（５ミル）の
厚さのマイラー（商標）製の２つの部片が互いに僅かに
オフセットされて配置されたときには、0.254mm（10ミ
ル）の厚さのマイラー（商標）製の１つの部片の場合に
比較して、良好な剛性及び寿命の特性を与えることが見
出されたのである。他の実施例としては、第９図に示さ
れる様に、パドルホイールは複数の繊維をブラシ状にし
て構成されることができる。

良好な疲労寿命特性を示すことに加えて、パドルホイ
ールは十分に剛性的であつて、第１の移送用オウガーと
第２の移送用オウガーの間の中間領域を通る現像剤に対
して変形することなく物理的な押圧力を与えることがで
きるものでなければならない。又、容器チユーブ内での
回転によつて十分にエネルギーを蓄積し、解放されるこ
とで第１の移送用オウガーによる排出端部に衝突させる
即ち突き当てるのに十分なエネルギーを与えることがで
きるものでなければならない。従つて、第１の移送用オ
ウガーから離れて下流方向へと第２の移送用オウガーへ
向けて現像剤を駆動する積極的な助成が行われるととも
に、パドルホイールの変形そしてしかる後の解除の結果
として僅かな衝撃力が第１の移送用オウガーの排出端部
に与えられるのである。

本発明によるアンチブリツジング装置は非常に簡単で
低コストのアンチブリツジング装置であり、上側のオウ
ガーから下側のオウガーへトナーを移送させるのを重力
に依存するのではない。このアンチブリツジング装置は
下側のオウガーに材料を充填することで有効に満たし、
これにより時間を経ることでオウガーの溝内並びに90゜
の角度に配向される２つのオウガーの間の中間部分に現
像剤が堆積するのを防止することによつて、より一掃に
調和した現像剤の付与率を可能にするのである。

ここに参照した特許に関する記載は参照することでこ
こに特に全体的に組み入れられるのである。

本発明は特定の実施例を参照して説明されてきたが、
当業者には多くの代替形態、変更形態及び変化形態が可
能なことが明白となろう。例えば、本発明は静電潜像が
光学的にオリジナルを走査して形成されるようなプリン
ト機を参照して示されてきたが、レーザービームからの
光の変調ビームによるごとき他の方法で静電潜像が形成
され得ることは認識されよう。更に、本発明は現像剤移
送装置として記載されたが、トナー移送装置として等し
く実現することができるのである。従つて、特許請求の
範囲の欄に記載の精神及び範囲に含まれるこのような全
ての他の変形形態を包含することが意図されるのであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による現像剤移送装置を備えた静電写
真自動複写機の横断面とした概略図。第２図は、現像組立体の横断面とした拡大概略図。第３図は、装脱可能な現像剤供給容器並びに該供給容器
と連結された装脱可能な現像剤廃棄用サンプとともにオ
ウガー移送装置を示す現像組立体の部分的に分解した斜
視図。第3A図は、現像剤のアンチブリツジング装置が取り付け
られた現像剤オウガーの排出端部の部分的に分解した斜
視図。第４図は、現像組立体に取り付けられたときの現像剤廃
棄用サンプの拡大斜視図。第５図は、現像剤廃棄用サンプに連結された装脱可能な
現像剤供給容器の斜視図。第６図は、現像剤オウガーの排出端部及び第２の現像剤
移送用オウガーの横断面とした概略図。第７図は、第６図の線７−７に沿う図面。第８図は、好ましいパドルホイールの横断面とした概略
図。第９図は、ブラシ形状を備えたパドルホイールの変更例
を示す図。 10……静電写真自動複写機、11……現像組立体、12……
カートリツジ、14……ベルト、15……光導電性表面、16
……被駆動ロール、17……ランプ、18……アイドラーロ
ール、19……帯電ステーシヨン、20……帯電コロトロ
ン、21……露光ステーシヨン、22……レンズ、23……プ
ラテン、24……現像ステーシヨン、25……現像ロール、
26……供給トレー、27……フイールドロール、28……ピ
ンチロール、29……転写ステーシヨン、30……転写コロ
トロン、31……最終支持シート、32……フユーザーロー
ル、33……取り出しロール、34……トレー、35……現像
剤供給部即ち補充容器、36……付与開口、37,41,43……
オウガー、44……パドルホイール、46……現像剤サン
プ、50……現像剤廃棄用サンプ、54…現像剤収容チヤン
バー、55……安静化チムニー、63,73……磁石、71……
ばね、76……シヤフト、78……パドルホイール、81.,82
……パドルの平たい部材。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献特開昭60−244707（ＪＰ，Ａ) 特開昭62−251774（ＪＰ，Ａ) 特開昭57−158871（ＪＰ，Ａ) 実開昭61−206515（ＪＰ，Ｕ) 実開昭60−117321（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) G03G 15/08 B65G 33/00

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】現像剤の移送装置であって、現像剤の入口
端部から現像剤の排出端部へと長手方向に現像剤を移動
させるための回転可能な現像剤用オウガーと、現像剤を
前記排出端部から送り出すために該排出端部にて前記オ
ウガーの下方にある移送手段とを有し、前記現像剤用オ
ウガーの長さにわたって延びる円筒形の静止容器チュー
ブ内に該現像剤用オウガーが収容され、トナーが前記移
送手段へ導かれるように前記チューブは前記オウガーの
排出端部にて底部を切除され、前記現像剤用オウガーが
該現像剤用オウガーの排出端部に現像剤のブリッジ形成
を防ぐ装置を備え、該現像剤のブリッジ形成を防ぐ装置
が前記オウガーのシャフトに取り付けられて該シャフト
と一緒に回転可能な柔軟なパドルホイールを含み、前記
柔軟なパドルホイールが前記容器チューブの直径よりも
大きな長さであり、前記オウガーが回転することによっ
て前記パドルホイールが先ず該オウガーの排出端部にて
前記容器チューブの頂部により変形されてエネルギーを
蓄積し、次に変形した前記パドルホイールが回転して前
記容器チューブの切除部分を通過する際に、前記エネル
ギーを解放する現像剤の移送装置。
【請求項２】現像剤の移送装置であって、現像剤の入口
端部から現像剤の排出端部へと長手方向に現像剤を移動
させるための回転可能な現像剤用オウガーと、現像剤を
前記排出端部から送り出すために該排出端部にて前記オ
ウガーの下方にある移送手段とを有し、前記現像剤用オ
ウガーの長さにわたって延びる円筒形の静止容器チュー
ブ内に該現像剤用オウガーが収容され、トナーが前記移
送手段へ導かれるように前記チューブは前記オウガーの
排出端部にて底部を切除され、前記現像剤用オウガーが
該現像剤用オウガーの排出端部に現像剤のブリッジ形成
を防ぐ装置を備え、該現像剤のブリッジ形成を防ぐ装置
が前記オウガーのシャフトに取り付けられて該シャフト
と一緒に回転可能な柔軟なパドルホイールを含み、前記
柔軟なパドルホイールが前記容器チューブの直径よりも
大きな長さであり、前記オウガーが回転することによっ
て前記パドルホイールが先ず該オウガーの排出端部にて
前記容器チューブの頂部により変形されてエネルギーを
蓄積し、次に変形した前記パドルホイールが回転して前
記容器チューブの切除部分を通過する際に前記エネルギ
ーを解放し、前記パドルホイールが２つの薄く平たいソ
リッドな部材を有し、これら部材は互いに当接し、かつ
回転時に２つの部材の長い方が前端縁となるように相互
に軸方向にずらされている現像剤の移送装置。