JP2982145B2 - 中空成形体の製造方法および同製造装置 - Google Patents

中空成形体の製造方法および同製造装置

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JP2982145B2
JP2982145B2 JP9006619A JP661997A JP2982145B2 JP 2982145 B2 JP2982145 B2 JP 2982145B2 JP 9006619 A JP9006619 A JP 9006619A JP 661997 A JP661997 A JP 661997A JP 2982145 B2 JP2982145 B2 JP 2982145B2
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博 中川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状の口部と、こ
の口部の下端部から上部外方側に伸びる膨出部と、この
膨出部の外端部から下方に伸びる本体部とを有する中空
成形体の製造方法および同製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特公昭62−51210号
公報に示されるように、内面にねじ型を形成するととも
に、外周にリング状凹部を備えた口型を割胴型上部内に
突設し、この割胴型の上部内周面に突設された係合縁を
上記口型のリング状凹部に嵌合することによって成形型
を形成し、この成形型に溶融状態のガラス材等からなる
溶融体を吹き込み成形することにより、口型が胴体内に
入り込んだ形状の中空成形体を形成した後、上記割胴型
を型開きすることによって中空成形体から離型させ、さ
らに中空成形体の口部より口型をねじに沿って回転しつ
つ離型させるようにした中空成形体の成形法が知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように割胴型の
上部内周面に突設された係合縁を上記口型のリング状凹
部に嵌合することにより、この口型と上記割胴型とを一
体化させてなる成形型を形成した場合には、この成形型
に圧搾エアを吹き込む際に、上記口型の浮上がりを上記
係合縁とリング状凹部との係合部において規制すること
ができるという利点を有する反面、上記割胴型の離型時
に大きな抵抗が作用するために、この離型作業が煩雑で
ある等の問題がある。
【0004】すなわち、上記圧搾エアの吹き込み時に口
型が浮上がるのを確実に規制して中空成形体を適正形状
に成形するためには、上記係合縁の幅寸法と、リング状
凹部の溝幅とを正確に対応させて形成する必要があるの
で、このリング状凹部の壁面に沿って割胴型の係合縁を
摺動させて上記割胴型を型開きする際に、所定の摺動抵
抗が作用することが避けられない。このため、中空成形
体の離型時に、上記割胴型を大きな力で型開きしなけれ
ばならず、この作業が煩雑であるとともに、上記摺動抵
抗に応じて口型が振動することにより、軟化状態にある
中空成形体の口部が変形して成形不良が発生し易いとい
う問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、成形型
の型開き作業を容易に行うことができるとともに、成形
不良の発生を効果的に防止することができる中空成形体
の製造方法および同製造装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
筒状の口部と、この口部の下端部から上部外方側に伸び
る膨出部と、この膨出部の外端部から下方に伸びる本体
部とを有する中空成形体の製造方法であって、上記中空
成形体の本体部を成形する胴型の外周部上に、上記膨出
部の内周面部を成形する上型を設置するとともに、この
上型の内周部上に、上記口部の外周面部および膨出部の
内周面部を成形する口型を設置することによって成形型
を形成し、この成形型内にパリソンを封入した後、上記
口型上にこの口型の上端開口部を覆う押え板を圧接して
口型の浮上がりを規制した状態で、上記成形型内に圧搾
エアを吹き込むことにより、この成形型の成形面に沿わ
せるように上記パリソンを膨張させて上記中空成形体を
成形した後、上記口型に対する押え板の圧接状態を解除
した状態で、上型を型開きして上記中空成形体を胴型か
ら取り出し、次いで中空成形体の口部から口型を取り外
すように構成したものである。
【0007】上記構成によれば、胴型と上型と口型とに
よって形成された成形型内に軟化状態のガラス材等から
なるパリソンが封入されるとともに、上記口型の上面に
押え板が圧接されて口型の浮上がりが規制された状態
で、上記成形型内に圧搾エアが吹き込まれることによ
り、上記パリソンが膨張して成形型の成形面に対応した
形状の中空成形体が形成される。そして、上記口型に対
する押え板の圧接状態が解除されることにより、上記上
型と口型との密着が解放された状態で、上型が型開きさ
れて胴型内から上記中空成形体が取り出されるととも
に、この中空成形体から口型が取り外されることによ
り、本体部の上部外周に上記口部と膨出部とが相対向し
て設置された中空成形体が得られることになる。
【0008】請求項2に係る発明は、筒状の口部と、こ
の口部の下端部から上部外方側に伸びる膨出部と、この
膨出部の外端部から下方に伸びる本体部とを有する中空
成形体の製造装置であって、中空成形体の本体部の外周
面に対応した成形面が形成された胴型と、中空成形体の
膨出部の外周面に対応した成形面が形成された上型と、
中空成形体の口部の外周面および膨出部の内周面に対応
した成形面が形成された口型と、この口型の上面を覆う
ように設置される押え板とを有し、上記胴型の外周部上
に上型を設置するとともに、この上型の内周部上に口型
を設置することによって形成された成形型内に圧搾エア
を吹き込むエア供給手段と、上記押え板を下方に付勢し
て上記口型に圧接させ状態に保持する圧接手段とを設け
たものである。
【0009】上記構成によれば、胴型の外周部上に上型
を設置するとともに、この上型の内周部上に口型が設置
されることにより成形型が形成され、この成形型内に軟
化状態のガラス材等からなるパリソンが封入されるとと
もに、上記口型の上面に押え板が圧接手段により圧接さ
れて口型の浮上がりが規制された状態で、上記成形型内
にエア供給手段から圧搾エアが吹き込まれることによ
り、パリソンが膨張して成形型の成形面に対応した形状
の中空成形体が形成される。そして、上記圧接手段によ
る押え板の押圧状態が解除されることにより、上記上型
と口型との密着が解放された状態で、上型が型開きされ
て胴型内から上記中空成形体が取り出されるとともに、
この中空成形体から口型が取り外されることにより、本
体部の上部外周に上記口部と膨出部とが相対向して設置
された中空成形体が製造されることになる。
【0010】請求項3に係る発明は、上記請求項2記載
の中空成形体の製造装置において、押え板を昇降駆動す
る昇降駆動シリンダと、この昇降駆動シリンダの外筒部
を下方に付勢して上記押え板を口型に圧接させるように
加圧する加圧シリンダとからなる圧接手段を備え、上記
口型に対する押え板の圧接力が、成形型内に吹き込まれ
る圧搾エアの吹き込み圧力よりも大きな値となるように
上記昇降駆動シリンダの駆動圧力および加圧シリンダの
付勢圧力を設定したものである。
【0011】上記構成によれば、昇降駆動シリンダによ
って押え板を下降させることにより、この押え板を成形
型の口型に圧接させた状態で、加圧シリンダによって上
記昇降駆動シリンダの外筒部を下方に付勢することによ
り、この付勢力に応じて上記押え板が加圧され、上記口
型の浮上がりが規制された状態で、上記成形型内に圧搾
エアが吹き込まれ、上記成形型内に封入されたパリソン
が膨張して成形型の成形面に対応した形状の中空成形体
が形成されることになる。
【0012】請求項4に係る発明は、上記請求項2また
は3記載の中空成形体の製造装置において、押え板を昇
降変位させてその設置高さを調節する高さ調節手段を備
えたものである。
【0013】上記構成によれば、高さ調節手段によって
押え板を昇降変位させることにより、中空成形体および
成形型の上下寸法に応じ、上記押え板の設置高さが調節
されることになる。
【0014】請求項5に係る発明は、上記請求項2〜4
のいずれかに記載の中空体に製造装置において、エア源
から供給された圧搾エアを成形型内に吹き込む吹出孔を
押え板に形成したものである。
【0015】上記構成によれば、口型の上面に押え板が
圧接手段により圧接されて口型の浮上がりが規制された
状態で、圧搾エアの供給通路から押え板の吹出孔に供給
された圧搾エアが、この吹出孔から上記成形型内に吹き
込まれることにより、上記成形型内に封入されたパリソ
ンが膨張して成形型の成形面に対応した形状の中空成形
体が形成されることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
中空成形体の製造装置の実施形態を示している。この製
造装置は、中空成形体1の成形型2と、この成形型2の
上方に設置された押え板3と、この押え板3を昇降駆動
する昇降駆動シリンダ4と、この昇降駆動シリンダ4を
下方に付勢して上記押え板3に加圧力を付与する加圧シ
リンダ5と、上記押え板3の設置高さを調節する高さ調
節手段6とを有している。
【0017】上記成形型2は、胴型7と、この胴型7の
外周部上に位置決めされた状態で設置される上型8と、
この上型8の内周部上に位置決めされた状態で設置され
る口型9とによって構成されている。そして、上記成形
型2により、外周面にねじ部10が形成された円筒状の
口部11と、この口部11の下端部から上部外方側に伸
びる逆U字状の膨出部12と、この膨出部12の外端部
から下方に伸びる下窄まり形状の本体部13とを有する
上記中空成形体1が形成されるようになっている。
【0018】上記胴型7は、中空成形体1の本体部13
を成形する半球面状の成形面14が内周部に形成されて
いる。また、胴型7の上端部には、上記上型8の位置決
め部を構成する突部15が上方に突設されるとともに、
鍔部16が外方に突設されている。
【0019】上型8は、縦方向に伸びる分割面によって
二分割または三分割された分割型からなり、その下面部
には、上記中空成形体1の膨出部12の外周面部を成形
する断面円弧状の成形面17と、上記胴型7の突部15
を囲繞するように係合されて位置決めされる段部18と
が形成されている。また、上記上型8の内周部には、口
型9の位置決め部となる下窄まりのテーパ面19が形成
されている。
【0020】口型9は、上記中空成形体1の口部11の
外周面部と、上記膨出部12の内周面部とを成形する下
窄まり形状の成形面20を有するリング状体からなり、
その外周部には、上記上型8のテーパ面19に内接する
ように係合されて位置決めされる係合面が形成されると
ともに、上記押え板3の位置決め部となる外下がりのテ
ーパ面21が上面に形成されている。
【0021】上記押え板3は、口型10の上端開口部を
被覆し得る大きさの円板状部材からなり、その下面に
は、下広がりの円錐面からなる圧搾エアの吹出孔22が
中央部に形成されるとともに、上記口型9のテーパ面1
9に対応する外下がりのテーパ面が外方部に形成されて
いる。そして、上記押え板3のテーパ面が、口型9のテ
ーパ面21に当接して押え板3が位置決めされた状態
で、この押え板3によって上記口型9の上端開口部が覆
われるようになっている。
【0022】上記昇降駆動シリンダ4は、上端部にねじ
軸23が突設された外筒部24と、この外筒部24によ
って昇降自在に支持されたピストンロッド25とを有
し、このピストンロッド25の下端部が上記押え板3の
上面中央部に固定されている。そして、上記昇降駆動シ
リンダ4の外筒部24内に供給される駆動エアによって
ピストンロッド25が昇降駆動されることにより、図3
に示すように、上記押え板3が口型9の上方に離間した
退避位置から、図1に示すように、口型9の上面に当接
した圧接位置に昇降変位するように構成されている。
【0023】また、上記昇降駆動シリンダ4のピストン
ロッド25には、図外のエアポンプまたはエアタンク等
からなるエア源に連通する連通管26が接続されるとと
もに、この連通管26を介して上記エア源から供給され
た圧搾エアを上記吹出孔22に供給するエア供給通路2
7が形成され、かつ上記連通管26には、圧搾エアの給
排を制御する開閉弁28が設けられている。上記エア
源、連通管26、開閉弁28、エア供給通路27および
吹出孔22により、上記中空成形体1を成形するための
圧搾エアを上記成形型2内に供給するエア供給手段が構
成されている。
【0024】上記加圧シリンダ5は、支持フレーム29
に固定された外筒部30と、この外筒部30によって昇
降自在に支持された円筒状のピストンロッド31とを有
し、このピストンロッド31は、昇降駆動シリンダ4の
ねじ軸23に螺着された一対の取付部材32,33によ
り挟持されて上記ねじ軸23に取り付けられている。そ
して、上記加圧シリンダ5の外筒部30内に供給される
駆動エアによってピストンロッド31が昇降駆動される
ことにより、上記昇降駆動シリンダ4のねじ軸23およ
び外筒部24が図3に示す上方の待機位置から図1に示
す下方の圧接位置に昇降変位するようになっている。
【0025】上記昇降駆動シリンダ4および加圧シリン
ダ5の駆動力は、上記口型9に対する押え板3の圧接力
が、成形型2内に吹き込まれる圧搾エアの吹き込み圧力
よりも大きな値となるように設定されている。例えば、
上記圧搾エアの吹き込み圧力が2kg/cm2である場
合に、上記昇降駆動シリンダ4による押え板3の押下げ
圧力が2.5kg/cm2程度となり、かつ上記加圧シ
リンダ5による昇降駆動シリンダ4の外筒部24の押下
げ圧力が5kg/cm2程度となるように、上記昇降駆
動シリンダ4および加圧シリンダ5の外筒部24,30
内に供給される駆動エアの圧力が設定されている。
【0026】また、上記押え板3の設置高さを調節する
高さ調節手段6は、上記ねじ軸25に螺着された一対の
取付部材32,33からなり、この取付部材32,33
に突設された取っ手を持って取付部材32,33を回動
操作することにより、上記ねじ軸25に対する取付部材
32,33の螺着位置を変化させ、これに応じて上記ね
じ軸25に対する上記ピストンロッド31の取付位置を
上下動させて、上記昇降駆動シリンダ4の外筒部24お
よび押え板3の設置高さを調節するように構成されてい
る。
【0027】上記のように構成された製造装置を使用し
て中空成形体1を製造するには、図外の予備成形装置に
より、軟化状態のガラス材等からなるパリソンを成形し
て口型9に保持させた後、図3に示すように、パリソン
34を胴型7内に挿入するとともに、上記上型8のテー
パ面19に口型9の係合面を当接させて位置決めした状
態で、この口型9を上型8の内周上に設置することによ
り、上記パリソン34を胴型7内に封入する。
【0028】その後、上記昇降駆動シリンダ4の外筒部
24の上部に駆動エアを供給してピストンロッド25を
押し下げることにより、図1に示すように、押え板3を
口型9の上面に当接させるとともに、上記圧接シリンダ
6の外筒部30の上部に駆動エアを供給してピストンロ
ッド31を押し下げることにより、上記昇降駆動シリン
ダ4の外筒部24を下方に付勢し、この昇降駆動シリン
ダ4を介して上記押え板3を所定の圧接力で上記口型9
に圧接させる。
【0029】次いで、上記連通管26の開閉弁28を開
放して上記押え板3の吹出孔22に圧搾エアを供給する
ことにより、この吹出孔22から上記成形型2内に圧搾
エアを吹き込み、上記成形型2の成形面14,17,2
0に沿わせるようにパリソン34を膨張させて中空成形
体1を成形する。その後、上記圧接シリンダ6の外筒部
30の下部に駆動エアを供給してピストンロッド31を
上昇させることにより、上記昇降駆動シリンダ4の外筒
部24の付勢状態を解除するとともに、昇降駆動シリン
ダ4の外筒部24の下部に駆動エアを供給してピストン
ロッド25を上昇させることにより、上記口型9に対す
る押え板3の圧接状態を解除する。
【0030】そして、上記昇降駆動シリンダ4によって
押え板3を上方の待機位置に上昇させた後、上記上型8
を構成する分割型を左右に移動させて型開きした状態
で、上記口型9とともに中空成形体1を胴型7内から取
り出して所定温度に冷却する。また、上記口部11のね
じ部10に沿って口型9を上昇させように、口型9を回
転させて中空成形体1の口部11から口型9を離脱させ
ることにより、本体部13の上部外周に、上記口部11
と膨出部12とが内外に相対向して設置された中空成形
体1が製造される。
【0031】このように中空成形体1の本体部13の外
周面に対応した成形面14が形成された胴型7の外周部
上に、中空成形体1の膨出部12の外周面に対応した成
形面17が形成された上型8を設置するとともに、この
上型8の内周部上に、中空成形体1の口部11の外周面
および上記膨出部12の内周面に対応した成形面20が
形成された口型9を設置することにより成形型2を形成
し、かつ、上記口型9の上面を覆うように設置された押
え板3を、上記昇降駆動シリンダ4および加圧シリンダ
5からなる圧接手段により下方に付勢して、上記押え板
3口型9に圧接させた状態で、成形型1内に圧搾エアを
吹き込むように構成したため、上記圧接手段および押え
板3によって口型9の浮上がりを規制しつつ、上記成形
型2内に封入されたパリソン34を膨張させることによ
り、上記中空成形体1を成形することができる。
【0032】そして、中空成形体1の離型時に、上記圧
接手段による口型9に対する押え板3の圧接状態を解除
することにより、上記上型8と口型9との密着を解放し
た状態で、上型8を型開きすることができるため、この
上型8を型開きする際に、大きな摺動抵抗が作用するの
を防止して、上型8を容易に型開きすることができると
ともに、この上型8の型開き操作時に、上記口型9が振
動することに起因する成形不良の発生を効果的に防止
し、適正形状の中空成形体1を形成することができる。
【0033】また、上記実施形態では、押え板3を昇降
駆動する昇降駆動シリンダ4と、この昇降駆動シリンダ
4の外筒部24を下方に付勢して上記押え板3を口型9
に圧接させるように加圧する加圧シリンダ5とからなる
圧接手段を設け、上記口型9に対する押え板3の圧接力
が、成形型1内に吹き込まれる圧搾エアの吹き込み圧力
よりも大きな値となるように上記昇降駆動シリンダ4の
駆動圧力および加圧シリンダ5の付勢圧力を設定したた
め、上記昇降駆動シリンダ4による押え板3の昇降駆動
量を大きな値に設定することにより、この押え板3を上
方の待機位置から下方の圧接位置に迅速に移動させるこ
とができるとともに、上記加圧シリンダ5による上記昇
降駆動シリンダ4および押え板3の下方への付勢力を大
きな値に設定することにより、上記押え板3を大きな力
で下方に加圧して上記口型9の浮上がりを確実に規制す
ることができる。
【0034】しかも、上記加圧シリンダ5の加圧力が昇
降駆動シリンダ4を介して押え板3に伝達されるように
構成したため、上記加圧操作時に、昇降駆動シリンダ4
がクッション材としての役目を果たすことになる。した
がって、上記成形型1の設置高さと押え板3の下降位置
との間に生じた誤差を、上記昇降駆動シリンダ4の設置
部において吸収することにより、上記口型9に押え板3
を適正状態で圧接させて口型9の浮上がりを効果的に規
制することができる。なお、上記押え板3を下降させて
上記口型9に所定の圧力で圧接させる単一の駆動シリン
ダを設け、この駆動シリンダに上記昇降駆動シリンダと
しての機能と、上記加圧シリンダとしての機能とを兼ね
備えさせるように構成してもよい。
【0035】また、上記実施形態では、昇降駆動シリン
ダ23に突設されたねじ軸25に螺着された一対の取付
部材32,33からなる高さ調節手段を設け、この取付
部材32,33に突設された取っ手を持って取付部材3
2,33を回動操作することにより、上記ねじ軸25に
対する取付部材32,33の螺着位置および上記ピスト
ンロッド31の取付位置を上下移動させることにより、
上記昇降駆動シリンダ4の外筒部24および押え板3の
設置高さを調節するように構成したため、上記中空成形
体1および成形型2の上下寸法が変化した場合に、これ
に応じて上記押え板3を適正圧力で上記口型9に圧接さ
せることができるように、押え板3の設置高さを調節す
ることができる。
【0036】また、上記実施形態に示すように、エア源
から供給された圧搾エアを成形型2内に吹き込む吹出孔
22を上記押え板3に形成した場合には、この押え板3
に、上記口型9の浮上がりを規制する規制部材としての
機能と、上記成形型2内に圧搾エアを供給するエア供給
手段としての機能等を兼ね備えさせることができるた
め、上記規制部材とエア供給手段とを別位置に配設した
場合に比べ、製造装置をコンパクトに構成することがで
きる。
【0037】なお、上記実施形態では、成形型2の口型
9に、ねじ型を有する成形面22を設けることにより、
中空成形体1の口部11の外周面にねじ部10を形成す
るようにした例について説明したが、上記ねじ型を省略
してねじ部10のない口部11を形成するようにしても
よい。この場合には、上記口型9を回転させることな
く、中空成形体1の口部11から口型9を取り外すこと
ができ、かつ上記口部11の形状を角形等に変形するこ
とができる。
【0038】また、上記胴型7を縦方向に伸びる分割面
によって二分割又は三分割された分割型によって構成
し、この分割型を左右に移動させて型開きした状態で、
上記中空生態1を胴型7内から取り出すように構成して
もよい。このように構成した場合には、上記胴型7によ
って形成される中空成形体1の本体部14が下窄まり形
状に限定されることなく、有底円筒状または下広がり形
状に形成された本体部14を上記胴型7によって成形す
ることができるとともに、この胴型7から上記本体部1
4を容易に取り出すことができるという利点がある。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、中空成
形体の本体部を成形する胴型の外周部上に、中空成形体
の膨出部を成形する上型を設置するとともに、この上型
の内周部上に、中空成形体の口部を成形する口型を設置
することにより成形型を形成し、かつ、上記口型の上面
を覆うように設置された押え板を口型に圧接させた状態
で、上記成形型内に圧搾エアを吹き込むように構成した
ため、上記押え板によって口型の浮上がりを規制しつ
つ、上記成形型内に封入されたパリソンを膨張させるこ
とにより、上記中空成形体を形成することができ、かつ
上記押え板の圧接状態を解除することにより、上記上型
と口型との密着を解放した状態で、上型を型開きするこ
とができるため、この上型を型開きする際に、大きな摺
動抵抗が作用するのを防止して上型を容易に型開きする
ことができるとともに、この上型の型開き操作時に上記
口型が振動することに起因する成形不良の発生を効果的
に防止できるという利点がある。
【0040】また、上記押え板を昇降駆動する昇降駆動
シリンダと、この昇降駆動シリンダの外筒部を下方に付
勢して上記押え板を口型に圧接させるように加圧する加
圧シリンダとからなる圧接手段を設け、上記口型に対す
る押え板の圧接力が、成形型内に吹き込まれる圧搾エア
の吹き込み圧力よりも大きな値となるように上記昇降駆
動シリンダの駆動圧力および加圧シリンダの付勢圧力を
設定した場合には、上記昇降駆動シリンダによる押え板
の昇降駆動量を大きな値に設定することにより、この押
え板を上方の待機位置から下方の圧接位置に迅速に移動
させることができるとともに、上記加圧シリンダによる
上記昇降駆動シリンダおよび押え板の付勢力を大きな値
に設定することにより、上記押え板を大きな力で口型に
圧接させてこの口型の浮上がりを確実に規制することが
できる。しかも、上記加圧シリンダによる押え板の加圧
操作時に、上記昇降駆動シリンダがクッション材として
の役目を果たすため、上記成形型の設置高さと押え板の
下降位置との間に生じた誤差を、上記昇降駆動シリンダ
の設置部において吸収することにより、上記口型に押え
板を適正状態で圧接させてこの口型の浮上がりを効果的
に規制できるという利点がある。
【0041】また、上記押え板の設置高さを調節する高
さ調節手段を設けた場合には、上記中空成形体および成
形型の上下寸法が変化した場合に、これに対応させて上
記押え板の設置高さを調節することにより、上記押え板
を常に適正圧力で上記口型に圧接させることができる。
【0042】さらに、エア源から供給された圧搾エアを
成形型内に吹き込む吹出孔を上記押え板に形成した場合
には、この押え板に、上記口型の浮上がりを規制する規
制部材としての機能と、上記成形型内に圧搾エアを供給
するエア供給手段としての機能等を兼ね備えさせること
ができるため、上記規制部材とエア供給手段とを別体に
形成した場合に比べ、製造装置をコンパクトに構成して
その構造を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空成形体の製造装置の実施例を
示す断面図である。
【図2】成形型の要部の構成を示す部分拡大断面図であ
る。
【図3】中空成形体の製造過程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 中空成形体 2 成形型 3 押え板 4 昇降駆動シリンダ 5 加圧シリンダ 6 高さ調節手段 7 胴型 8 上型 9 口型 10 ねじ部 11 口部 12 膨出部 13 本体部 14 胴型の成形面 17 上型の成形面 20 口型の成形面 22 吹出孔 24 昇降駆動シリンダの外筒部 26 連通管(エア供給手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−246151(JP,A) 特公 昭62−51210(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C03B 9/325

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の口部と、この口部の下端部から上
    部外方側に伸びる膨出部と、この膨出部の外端部から下
    方に伸びる本体部とを有する中空成形体の製造方法であ
    って、上記中空成形体の本体部を成形する胴型の外周部
    上に、上記膨出部の内周面部を成形する上型を設置する
    とともに、この上型の内周部上に、上記口部の外周面部
    および膨出部の内周面部を成形する口型を設置すること
    によって成形型を形成し、この成形型内にパリソンを封
    入した後、上記口型上にこの口型の上端開口部を覆う押
    え板を圧接して口型の浮上がりを規制した状態で、上記
    成形型内に圧搾エアを吹き込むことにより、この成形型
    の成形面に沿わせるように上記パリソンを膨張させて上
    記中空成形体を成形した後、上記口型に対する押え板の
    圧接状態を解除した状態で、上型を型開きして上記中空
    成形体を胴型から取り出し、次いで中空成形体の口部か
    ら口型を取り外すことを特徴とする中空成形体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 筒状の口部と、この口部の下端部から上
    部外方側に伸びる膨出部と、この膨出部の外端部から下
    方に伸びる本体部とを有する中空成形体の製造装置であ
    って、中空成形体の本体部の外周面に対応した成形面が
    形成された胴型と、中空成形体の膨出部の外周面に対応
    した成形面が形成された上型と、中空成形体の口部の外
    周面および膨出部の内周面に対応した成形面が形成され
    た口型と、この口型の上面を覆うように設置される押え
    板とを有し、上記胴型の外周部上に上型を設置するとと
    もに、この上型の内周部上に口型を設置することによっ
    て形成された成形型内に圧搾エアを吹き込むエア供給手
    段と、上記押え板を下方に付勢して上記口型に圧接させ
    状態に保持する圧接手段とを設けたことを特徴とする中
    空成形体の製造装置。
  3. 【請求項3】 押え板を昇降駆動する昇降駆動シリンダ
    と、この昇降駆動シリンダの外筒部を下方に付勢して上
    記押え板を口型に圧接させるように加圧する加圧シリン
    ダとからなる圧接手段を備え、上記口型に対する押え板
    の圧接力が、成形型内に吹き込まれる圧搾エアの吹き込
    み圧力よりも大きな値となるように上記昇降駆動シリン
    ダの駆動圧力および加圧シリンダの付勢圧力を設定した
    ことを特徴とする請求項2記載の中空成形体の製造装
    置。
  4. 【請求項4】 押え板を昇降変位させてその設置高さを
    調節する高さ調節手段を備えたことを特徴とする上記請
    求項2または3記載の中空成形体の製造装置。
  5. 【請求項5】 エア源から供給された圧搾エアを成形型
    内に吹き込む吹出孔を押え板に形成したことを特徴とす
    る請求項2〜4のいずれかに記載の中空成形体の製造装
    置。
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