JP2980523B2 - ヒューズおよびその製造方法 - Google Patents
ヒューズおよびその製造方法Info
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Description
属を組み合わせたヒューズおよびその製造方法に関す
る。
融点金属を組み合わせて、溶断特性の向上を図ったヒュ
ーズが広く知られている。
載された従来のヒューズを示す。このヒューズ1は、一
対の端子2、2の間に高融点金属(例えば銅合金)から
なる可溶導体3を一体に設けて、その長さ方向中間部に
断面小となった溶断部3aを設け、この溶断部3aにS
n(錫)、Pb(鉛)等の低融点金属4を加圧密着、電
子ビーム溶接等の固着手段により一体に固着して設けた
ものである。
による合金の生成によって、低電流領域における溶断限
界電流を低くすることができ、また瞬間過電流によって
容易に溶断しないようにすることができ、その結果、溶
断特性の安定化を図ることができる。
ヒューズは、溶断部3aに低融点金属4を加圧密着や電
子ビーム溶接等の固着手段を用いて固着しているので、
そのために多くの工程が必要である上、生産に時間やコ
ストがかかるという問題があった。すなわち、低融点金
属4を切断し、その小片を溶断部3aに組付けて固着
し、さらに固着状態を検査するという工程が必要であ
り、多数の手間や専用の設備が必須なため、生産時間や
生産コストがかかっていた。また、低融点金属4が外部
に直接露出しているので、製造工程で変形することもあ
った。
上と低融点金属の製造工程での変形の問題を解消するこ
とのできるヒューズとその製造方法を提供することを目
的とする。
の端子間を可溶導体で構成して該可溶導体に断面小なる
溶断部を形成したヒューズにおいて、前記可溶導体の主
材を高融点金属で構成すると共に、前記溶断部内に、副
材としての低融点金属を埋設したことを特徴とする。
ズであって、前記低融点金属の棒状体の外周を密着状態
で前記高融点金属の筒状体で覆って棒状の前記可溶導体
を構成し、該棒状の可溶導体の長手方向中間部に前記溶
断部を形成したことを特徴とする。
ズであって、前記溶断部の周囲に該溶断部を覆う保護ケ
ースを設けたことを特徴とする。
ズであって、前記保護ケースの内面と前記溶断部との間
に空隙を設け、この空隙を該保護ケースに形成した窓に
連通させたことを特徴とする。
かに記載のヒューズであって、前記溶断部の両側を偏平
に成形することにより前記一対の端子としたことを特徴
とする。
外周を密着状態で高融点金属の筒状体で覆った構造の可
溶導体の線材を成形する工程と、該可溶導体の線材を所
定長さに切断する工程と、該所定長さに切断した可溶導
体の長手方向中間部に前記高融点金属の筒状体の外径よ
りも径小で前記低融点金属の棒状体の外径よりも径大の
溶断部を形成する工程とを備えたことを特徴とする。
ズの製造方法であって、前記溶断部の周囲に該溶断部を
覆う保護ケースをモールド成形する工程を備えたことを
特徴とする。
ヒューズの製造方法であって、前記溶断部の両側をプレ
スすることにより平板状の端子を形成する工程を備えた
ことを特徴とする。
設されているので、敢えて固着手段を用いて低融点金属
を固着するという工程を経る必要がない。また、低融点
金属が直接外部に露出していないから、製造工程で外力
により変形することがない。
を通した棒状の可溶導体、例えば低融点金属と高融点金
属のクラッド線材を用意すれば、その長手方向中間部に
断面小なる溶断部を形成するだけでヒューズを構成する
ことができる。
を設けたので、溶断部を保護することができ、溶断部に
無用な力が働いたり、傷等が付くのを防止できる。
との間に、窓に通じた空隙があるので、溶断部の放熱性
が良く、性能が安定する。
たから、相手端子との接触面積を増やせる。
金属からなる線材を成形し、所定長さに切断して、溶断
部を加工するだけで、簡単にヒューズを製造できる。
ケースをモールド成形するので、一体感のある保護ケー
スを簡単に設けることができる。
より平板状に形成するので、相手端子との接触面積が増
大する。
明する。
工程を示す説明図である。この実施例のヒューズは、基
本形が図(b)に示すように構成されている。このヒュ
ーズを得るには、まず図(a)に示すように、主材とし
ての高融点金属(例えば銅合金等)の円筒体(筒状体)
の中心部に、副材としての低融点金属(例えば、錫、鉛
等)12の棒状体を埋め込んだ構造の可溶導体10Aの
クラッド線材を成形する。
(b)に示すようにその長手方向中間部に、切削加工、
鍛造加工等の方法で外径を小径化することにより溶断部
13を加工する。溶断部13は、図(c)に示すよう
に、その外径D2が、高融点金属11の筒状体の外径D
1よりも小で、低融点金属12の棒状体の外径D3より
も大であり、低融点金属12が決して表面に露出するこ
とのない寸法に設定されている。
13の両側が、端子14、14となって、可溶導体10
B(溶断部13を形成した後の可溶導体)からなるヒュ
ーズが構成されている。
ば、副材としての低融点金属12が、溶断部13内に埋
設されていて、外部に露出しないようになっているの
で、製造工程で、外力により変形することがない。ま
た、低融点金属12を溶断部13内に埋設しているか
ら、加圧や溶接等の手段を用いて低融点金属12を固着
させる必要がなく、工程が簡略化する。
得るには、低融点金属12の棒状体を高融点金属11の
円筒体の中心部に埋め込んだ構造の可溶導体10Aのク
ラッド線材を用意し、それを所定長さに切断して、その
長手方向中間部に断面小なる溶断部13を形成するだけ
でよいので、簡単に大量生産することができ、コスト低
減が図れる。
でヒューズとして用いることもできるが、図2(a)、
(b)に示す実施例のヒューズ20Aのように、溶断部
13の周囲を保護ケース15で囲んで、商品化するのが
よい。
の溶断部13の外側に、樹脂製(例えば透明樹脂製)の
保護ケース15をモールド成形し、保護ケース15の外
面に定格電流値等を表示している。保護ケース15は直
方体形のもので、溶断部13と、その近傍の高融点金属
11の円筒体の一部を含むようにモールド成形されてお
り、高融点金属11の円筒体に両端部が固着されてい
る。また、保護ケース15の両側面には窓16が開けら
れており、これらの窓16が、保護ケース15の内面と
可溶導体10Bの表面との間に確保された空隙17と連
通している。
が保護ケース15で保護されているので、溶断部13に
無用な力が働いたり、傷等が付くのを防止でき、性能や
品質の維持が図れる。特に、保護ケース15の内面と可
溶導体10Bの表面間に空隙17があり、これが窓16
に通じているから、溶断部13の放熱性が良好に維持で
きる。また、この場合の保護ケース15はモールド成形
されているので、設置が容易で、可溶導体10Bとの一
体性も保てる。
るために、図3に示す実施例のヒューズ20Bのよう
に、端子22、22をプレス加工により平板状に偏平に
形成するのがよい。
態の一例を示す。図において、30は、ヒューズ20B
を収容できる形状に形成されたヒューズホルダであり、
このヒューズホルダ30の内面には、ヒューズ20Bを
抜け止めするためのロックアーム32が設けられ、今、
図ではこのロックアーム32がヒューズ20Bの保護ケ
ース15にロックしている。ヒューズホルダ30の内部
には、収容したヒューズ20Bの両方の端子22、22
をそれぞれ嵌合する雌端子34、34が一対固定されて
おり、各雌端子34、34が電線36、36の先端に接
続されている。そして、ヒューズ20Bの両方の端子2
2、22が雌端子34、34にそれぞれ嵌合されてい
る。
状の端子14よりも、図3に示す平板状の端子22の方
が、相手側雌端子34との接触面積が増え、接触性能が
向上する。
よれば、低融点金属を溶断部の内部に埋設しているの
で、敢えて加圧や溶接等の固着手段により低融点金属を
固着させる必要がなく、生産工程が簡略化し、生産時間
の短縮と生産コストの低減を図ることができる。また、
低融点金属が外部に露出していないので、製造工程で変
形することもない。
金属を通した棒状の可溶導体を用意すれば、簡単にヒュ
ーズを作成できる。つまり、中心部に低融点金属を通し
た棒状の可溶導体を成形しさえすれば、後はそれを適当
な長さに切断し、中間部を潰して溶断部を形成すれば、
所望のヒューズが得られる。したがって、低融点金属を
特別な固着手段を用いて固着する等の面倒な工程が全く
不要で、生産工程が単純化し、大量生産が図れる。
って溶断部を保護することができ、性能や品質の維持が
可能となる。
断部との間に空隙があるので、溶断部の放熱性を確保で
き、溶断特性の安定化を図れる。
成したから、相手端子との接触面積を増して、接触性能
の向上が図れる。
融点金属からなる線材を切断し、溶断部を加工するだけ
で簡単にヒューズを製造でき、大量生産が可能で、コス
ト低減が図れる。
スを設けることができ、製造コストが安くすむ。
触性能の向上が図れる。
図であり、(a)は素材としての可溶導体の斜視図、
(b)はその素材としての可溶導体に対し溶断部を加工
した後の可溶導体(ヒューズの基本形)を示す斜視図、
(c)は(b)図のIc−Ic矢視断面図である。
けて製品化した例を示す構成図で、(a)は斜視図、
(b)は側面図である。
ある。
す斜視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 一対の端子間を可溶導体で構成して該可
溶導体に断面小なる溶断部を形成したヒューズにおい
て、前記可溶導体の主材を高融点金属で構成すると共
に、前記溶断部内に、副材としての低融点金属を埋設し
たことを特徴とするヒューズ。 - 【請求項2】 請求項1記載のヒューズであって、前記
低融点金属の棒状体の外周を密着状態で前記高融点金属
の筒状体で覆って棒状の前記可溶導体を構成し、該棒状
の可溶導体の長手方向中間部に前記溶断部を形成したこ
とを特徴とするヒューズ。 - 【請求項3】 請求項2記載のヒューズであって、前記
溶断部の周囲に該溶断部を覆う保護ケースを設けたこと
を特徴とするヒューズ。 - 【請求項4】 請求項3記載のヒューズであって、前記
保護ケースの内面と前記溶断部との間に空隙を設け、こ
の空隙を該保護ケースに形成した窓に連通させたことを
特徴とするヒューズ。 - 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載のヒュー
ズであって、前記溶断部の両側を偏平に成形することに
より前記一対の端子としたことを特徴とするヒューズ。 - 【請求項6】 低融点金属の棒状体の外周を密着状態で
高融点金属の筒状体で覆った構造の可溶導体の線材を成
形する工程と、該可溶導体の線材を所定長さに切断する
工程と、該所定長さに切断した可溶導体の長手方向中間
部に前記高融点金属の筒状体の外径よりも径小で前記低
融点金属の棒状体の外径よりも径大の溶断部を形成する
工程とを備えたことを特徴とするヒューズの製造方法。 - 【請求項7】 請求項6記載のヒューズの製造方法であ
って、前記溶断部の周囲に該溶断部を覆う保護ケースを
モールド成形する工程を備えたことを特徴とするヒュー
ズの製造方法。 - 【請求項8】 請求項6又は7記載のヒューズの製造方
法であって、前記溶断部の両側をプレスすることにより
平板状の端子を形成する工程を備えたことを特徴とする
ヒューズの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6244124A JP2980523B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ヒューズおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6244124A JP2980523B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ヒューズおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08111163A JPH08111163A (ja) | 1996-04-30 |
JP2980523B2 true JP2980523B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=17114123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP6244124A Expired - Fee Related JP2980523B2 (ja) | 1994-10-07 | 1994-10-07 | ヒューズおよびその製造方法 |
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---|---|---|---|---|
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JP5986878B2 (ja) * | 2012-10-17 | 2016-09-06 | 矢崎総業株式会社 | 電線ヒューズ |
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-
1994
- 1994-10-07 JP JP6244124A patent/JP2980523B2/ja not_active Expired - Fee Related
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