JP2980096B2 - 熱交換ユニット - Google Patents

熱交換ユニット

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JP2980096B2
JP2980096B2 JP10099758A JP9975898A JP2980096B2 JP 2980096 B2 JP2980096 B2 JP 2980096B2 JP 10099758 A JP10099758 A JP 10099758A JP 9975898 A JP9975898 A JP 9975898A JP 2980096 B2 JP2980096 B2 JP 2980096B2
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勝哉 葛西
英作 大久保
芳英 伊藤
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Daikin Kogyo Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/56Heat recovery units

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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】一対の風路を流れる空気同士
の間で熱交換するための熱交換ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】熱交換ユニットは、上述の一対の風路を
区画しつつその風路の間で熱交換する熱交換エレメント
を有している。熱交換エレメントとしては、例えば、直
交流形のものがある。これは、通常、略正方形の平板状
の多数の伝熱シートを間隔を開けて対向させて積層し、
積層方向に長い略直方体状に形成されている。直方体の
長手側面が通気面とされ、内部に一対の風路が区画され
て、この一対の風路を流れる空気の間で熱交換する。一
対の風路は、互いに交差する方向に空気を流し、伝熱シ
ート同士の間に交互に設けられている。
【0003】この熱交換エレメントの製造に際しては、
伝熱シートは、通常、長尺のシート状部材から切り出し
て得られる。得られた伝熱シートの間に棒状のスペーサ
を配置しながら、伝熱シートを積層している。これと同
時にスペーサおよび伝熱シートを接着している。また、
上述のスペーサに代えて、スペーサとしての山形の折り
目を有する伝熱シートを、平板状の伝熱シートの間に配
置した熱交換エレメントもある。
【0004】何れの構造の熱交換エレメントであって
も、多数の伝熱シートを切り出し、積層して、接着して
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多数の
伝熱シートを切り出して積層し接着するのは、手間がか
かるので、製造コストが高くなる結果、熱交換エレメン
トは高価になっていた。また、伝熱シートをシート状部
材から切り出す際に、材料に無駄が生じることがあるの
で、部品コストも高くなっていた。
【0006】また、このような直方体状の熱交換エレメ
ントでは、安価且つ薄型で、高い熱交換効率を実現する
ことは困難であった。また、このような課題を解決する
熱交換エレメントであっても、実用化に際して、熱交換
エレメントの風路で空気の流れが不均一であると、熱交
換の効率が低下することが想定される。
【0007】さらに、伝熱シートに光触媒を担持させ
て、脱臭機能を持つ熱交換ユニットとして構成する場合
には、空気の流れが不均一であると、脱臭効率の低下を
招いてしまう。その上、光触媒を励起させるための光源
が風路に配置されることがあるので、風路の抵抗が増す
ことが想定される。そこで、本発明の目的は、上述の技
術的課題を解決し、空気を均一且つスムーズに流せて、
薄型、安価且つ高い熱交換効率を実現できる熱交換ユニ
ットを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明の熱交換ユニットは、断面波形
の単一の伝熱シートと、この伝熱シートを保持する枠体
と、伝熱シートの両面の波形の頂部にそれぞれ沿って波
形を横断し、対向する伝熱シートの面との間にそれぞれ
風路を区画する一対の区画材とを備え、各区画材は、波
形の頂部が延びる第1の方向の中間部に配置され、第1
の方向に沿って区画材の前後に風路の入口と出口とが設
けられており、少なくとも一方の風路の出口から、波形
の頂部を横断する第2の方向に沿って気流を導出する導
出路を区画する導出路区画手段をさらに備えたことを特
徴とする。
【0009】この構成によれば、伝熱シートと枠体と区
画材とにより以下の作用を奏する。すなわち、単一の伝
熱シートの波形の高さに一対の区画材の厚みを加えた分
の非常に薄い厚みスペースにおいて、各区画材を用い
て、伝熱シートの両側に入口、出口を含めた各風路をコ
スト安価に区画できる。第1の方向に沿って延びる各風
路に、伝熱シートを挟んだ一対の対向流を流すことによ
り、従来の直交流型の熱交換エレメントよりも優れた熱
交換効率を得ることができる。すなわち、伝熱面積を容
積で除した値を従来の直交流型のものと等しくした場
合、熱交換効率を例えば3%向上できるという知見を得
た。なお、熱交換容量の大きいものを得るには、第1の
方向または第2の方向に沿って長さを長くした薄型の直
方体状とすればよい。薄型の直方体状の熱交換エレメン
トであれば、壁面や天井裏に設置するのに適している。
後者の第2の方向に沿う長さを長くすることが圧力損失
の低下を招かない点で好ましい。なお、本発明におい
て、熱交換エレメントを構成する場合、伝熱シートと枠
体と区画材とを含めてエレメントを構成してもよいし、
区画材を例えば本ユニットのケーシングに取り付け、伝
熱シートと枠体とによりエレメントを構成するようにし
てもよい。
【0010】また、各風路は、断面波形の伝熱シートと
区画材によって区画される多数の流路を含むことにな
り、これらの流路は、第1の方向に沿って延び且つ第2
の方向に沿って並ぶ。一方、導出路は第2の方向に沿っ
て気流を導出できるので、風路の出口における流れを第
2の方向に関して均一化することができ、風路を構成す
る上述の多数の流路を通して、均一に空気を流すことが
できる。
【0011】請求項2記載の発明の熱交換ユニットは、
請求項1記載の熱交換ユニットにおいて、上記伝熱シー
ト、枠体、および一対の区画材を収容するユニットケー
シングをさらに備え、上記導出路区画手段はユニットケ
ーシングの開口部に接続されるダクトであることを特徴
とする。この構成によれば、請求項1記載の発明の作用
に加えて、以下の作用を奏する。すなわち、ダクトは、
その延びる方向に気流を流すことができるので、例え
ば、ダクトの端部を、第2の方向に延ばして、開口部に
接続し、また、ユニットケーシングの開口部を、風路の
出口の、第2の方向に沿った端部に設ければよい。ま
た、システムとしての必須の構成であるダクトを利用し
て導出路区画手段を構成できるので、熱交換ユニットの
構造を簡素化することができる。
【0012】請求項3記載の発明の熱交換ユニットは、
請求項1記載の熱交換ユニットにおいて、上記伝熱シー
ト、枠体、および一対の区画材を収容するユニットケー
シングをさらに備え、上記導出路区画手段は、ユニット
ケーシングに隣接して配置され且つ風路から空気を吸い
込むファンのファンケーシングであることを特徴とす
る。
【0013】この構成によれば、請求項1記載の発明の
作用に加えて、以下の作用を奏する。すなわち、ファン
は、運転に伴い、ファンケーシングに対して予め定める
方向に空気を吸い込むことができる。例えば、上述の予
め定める方向を第2の方向に沿うようにして、ファンケ
ーシングをユニットケーシングに配置すればよい。ま
た、システムとしての必須の構成であるファンのファン
ケーシングを利用して導出路区画手段を構成できるの
で、熱交換ユニットの構造を簡素化することができる。
【0014】請求項4記載の発明の熱交換ユニットは、
請求項1乃至3の何れかに記載の熱交換ユニットにおい
て、上記導出路区画手段に連通する風路の入口に、上記
第2の方向に沿って気流を導入する導入路を区画する導
入路区画手段をさらに備えたことを特徴とする。この構
成によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作
用に加えて、以下の作用を奏する。すなわち、導入路は
第2の方向に沿って気流を導入するので、風路の入口に
おける流れを第2の方向に関して均一化することがで
き、風路を構成する上述の多数の流路へ均一に空気を流
すことができる。
【0015】請求項5記載の発明の熱交換ユニットは、
断面波形の単一の伝熱シートと、この伝熱シートを保持
する枠体と、伝熱シートの両面の波形の頂部にそれぞれ
沿って波形を横断し、対向する伝熱シートの面との間に
それぞれ風路を区画する一対の区画材とを備え、各区画
材は、波形の頂部が延びる第1の方向の中間部に配置さ
れ、第1の方向に沿って区画材の前後に風路の入口と出
口とが設けられており、少なくとも一方の風路の入口
に、波形の頂部を横断する第2の方向に沿って気流を導
入する導入路を区画する導入路区画手段をさらに備えた
ことを特徴とする。
【0016】この構成によれば、請求項1記載の発明に
おける伝熱シートと枠体と区画材とによる作用を得るこ
とができる。また、各風路は、断面波形の伝熱シートと
区画材によって区画される多数の流路を含むことにな
り、これらの流路は、第1の方向に沿って延び且つ第2
の方向に沿って並ぶ。一方、導入路は第2の方向に沿っ
て気流を導出できるので、風路の入口における流れを第
2の方向に関して均一化でき、風路を構成する上述の多
数の流路へ均一に空気を流すことができる。
【0017】請求項6記載の発明の熱交換ユニットは、
請求項4または5に記載の熱交換ユニットにおいて、上
記伝熱シート、枠体、および一対の区画材を収容するユ
ニットケーシングをさらに備え、上記導入路区画手段
は、ユニットケーシングに隣接して配置され且つ風路に
送風するファンのファンケーシングであることを特徴と
する。
【0018】この構成によれば、請求項4または5に記
載の発明の作用に加えて、以下の作用を奏する。すなわ
ち、ファンは、運転に伴い、ファンケーシングに対して
予め定める方向に空気を送風することができる。例え
ば、上述の予め定める方向を第2の方向に沿うようにし
て、ファンケーシングをユニットケーシングに配置すれ
ばよい。また、システムとしての必須の構成であるファ
ンのファンケーシングを利用して導入路区画手段を構成
できるので、熱交換ユニットの構造を簡素化することが
できる。
【0019】請求項7記載の発明の熱交換ユニットは、
請求項4または5に記載の熱交換ユニットにおいて、上
記伝熱シート、枠体、および一対の区画材を収容するユ
ニットケーシングをさらに備え、上記導入路区画手段
は、ユニットケーシングの開口部に接続されるダクトで
あることを特徴とする。この構成によれば、請求項4ま
たは5に記載の発明の作用に加えて、以下の作用を奏す
る。すなわち、ダクトは、その延びる方向に気流を流す
ことができるので、例えば、ダクトの端部を、第2の方
向に延ばして、開口部に接続し、また、ユニットケーシ
ングの開口部を、風路の入口の、第2の方向に沿った端
部に設ければよい。また、システムとしての必須の構成
であるダクトを利用して導入路区画手段を構成できるの
で、熱交換ユニットの構造を簡素化することができる。
【0020】請求項8記載の発明の熱交換ユニットは、
請求項4乃至7の何れかに記載の熱交換ユニットにおい
て、上記風路の入口の、第1の方向に沿った幅寸法は、
第2の方向に沿って導入路から遠ざかるにしたがって狭
くなることを特徴とする。この構成によれば、請求項4
乃至7の何れかに記載の発明の作用に加えて、以下の作
用を奏する。すなわち、空気が、導入路から第2の方向
に流れて、風路の入口全体に広がる場合に、入口での空
気の流れを第2の方向に関してより一層均一化すること
ができる。
【0021】請求項9記載の発明の熱交換ユニットは、
請求項8記載の熱交換ユニットにおいて、上記風路の出
口の、第1の方向に沿った幅寸法は、第2の方向に沿っ
て導出路に近づくにしたがって、狭くなることを特徴と
する。この構成によれば、請求項8に記載の発明の作用
に加えて、以下の作用を奏する。すなわち、風路の出口
を、導出路へ近づくほどに小さくすることで、出口での
空気の流れを第2の方向に関してより一層均一化するこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態の熱交換ユ
ニットを有する空気調和装置である換気装置を添付図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施の形態
の熱交換ユニットを備えた換気装置の概略構成図であ
る。
【0023】換気装置1は、屋外から取り込む空気と室
内から排気する空気との間で熱交換する熱交換ユニット
2と、この熱交換ユニット2に空気を流すためのファン
ユニット3とを備えている。このファンユニット3に
は、空気を加湿する加湿ユニット4が取り付けられ、加
湿ユニット4には室内に連通する吹出ダクト5が取り付
けられている。この換気装置1は、例えば、天井裏空間
内に収容され、下面が天井面等の設置面に取り付けられ
ている。換気装置1は、これら各部を連通して、屋外と
室内とを連通する排気路と給気路とを区画している。
【0024】給気路は、屋外に臨む給気口11から、給
気ダクト6と、熱交換ユニット2の給気側流路と、ファ
ンユニット3の下ファン31用の流路と、加湿ユニット
4内部と、吹出ダクト5とを通じ、室内に臨む吹出口
(図示せず)に至っている。排気路は、ファンユニット
3の下面に設けられた吸込口13から、ファンユニット
3の上ファン32用の流路と、熱交換ユニット2の排気
側流路と、排気ダクト7とを通じて、屋外に臨む排気口
12に至っている。
【0025】ファンユニット3は、上述の給気路に空気
を流す下ファン31と、排気路に空気を流す上ファン3
2と、上ファン32および下ファン31を収容して空気
流を導くファンケーシング30とを有している。このフ
ァンケーシング30は、その上部に上ファン32用の流
路30aを有し、この流路30aは、下方に導かれて、
ファンユニット3の下面に吸込グリル34で区画された
上述の吸込口13につながっている。また、ファンケー
シング30は、その下部に下ファン31用の流路30b
を有し、この流路30bの途中にはフィルタ35が設け
られている。上ファン32および下ファン31は、共通
のモータ33で駆動される。モータ33の回転軸は上下
方向に延びている。回転軸の上端に上ファン32が、下
端に下ファン31が取り付けられており、両ファンは一
体回転する。
【0026】ファンケーシング30の一端面30cに
は、下ファン31用の流路30bに連通する開口部30
dと、上ファン32用の流路30aに連通する開口部3
0eとが、互いに区画されて上下に並んで形成されてい
る。上ファン32が運転されると、上ファン32の径方
向の外方にある流路30aへ空気が送風され、それに伴
い、上述の一端面30cに直交する方向に沿ってファン
ユニット3から送風される気流が開口部30eに生成さ
れる。また、下ファン31が運転されると、下ファン3
1の下方にある流路30bから空気が吸い込まれ、それ
に伴い、上述の一端面30cに直交する方向に沿ってフ
ァンユニット3内へ吸い込まれる気流が開口部30dに
生成される。
【0027】熱交換ユニット2は、ファンユニット3と
給気口11および排気口12とを接続するダクトの一部
としてのダクトユニットとして構成されている。熱交換
ユニット2は、熱交換エレメント24と、この熱交換エ
レメント24を収容しつつこれと協働して一対の内部流
路を区画するユニットケーシング20とを備えている。
一対の内部流路は、排気路の一部である上述の排気側流
路と、給気路の一部である上述の給気側流路とからな
り、これらの一対の内部流路を流れる空気の間で、熱交
換が行われる。
【0028】このように換気装置1では、モータ33が
駆動されると、下ファン31により、空気は給気口11
から給気路を通って室内へ送風され、上ファン32によ
り、空気は吸込口13から排気路を通り屋外へ排気され
る。この間に、給気路を流れる空気は、熱交換ユニット
2で排気路を流れる空気との間で熱交換され、ファンユ
ニット3のフィルタ35で塵埃を除去され、加湿ユニッ
ト4で加湿される。
【0029】本実施の形態では、熱交換エレメント24
の構造が新規なものであり、薄型に構成されている。以
下、詳細に説明する。図2は、図1の換気装置1の熱交
換ユニット2の一部断面の分解斜視図である。図3は、
図2の熱交換ユニット2の側面断面図である。図4は、
図2の熱交換ユニット2の正面断面図である。
【0030】熱交換エレメント24は、断面波形の単一
の伝熱シート27と、この伝熱シート27を保持する枠
体26と、枠体26および伝熱シート27に支持されつ
つ伝熱シート27の表面との間に風路を区画する一対の
区画材28とを備えている。一対の区画材28は、テー
プ状に一体に形成されて、伝熱シート27の両面の波形
の頂部27mにそれぞれ沿って波形を横断し、対向する
伝熱シート27の面との間にそれぞれ上述の風路を一対
で区画している。区画材28は、波形の頂部27mが延
びる第1の方向(図2の矢印A1の延びる方向)の中間
部に配置され、第1の方向に沿って区画材28の前後に
各風路の入口と出口とが設けられている。
【0031】熱交換エレメント24は、薄型の断面長方
形の直方体に形成されている。この直方体は、伝熱シー
ト27の波形の頂部を横断する第2の方向(図2の矢印
A2の延びる方向)に沿って長く形成されて、この第2
の方向および第1の方向に平行な第1の長手側面241
と第2の長手側面242とを有している。風路は、第1
の長手側面241に設けられた第1風路51と、第2の
長手側面242に設けられた第2風路52とからなる。
各風路は、主に、伝熱シート27に形成された多数の谷
内の流路に区画され、それぞれの流路は入口と出口で合
流している。第1風路51と第2風路52とは、後述す
るように、互いに、流路の断面積や、入口および出口の
大きさを同じにされている。
【0032】風路の入口および出口は、区画材28の第
2の方向に沿う端縁と、枠体26の端部とで区画され、
上述の一対の長手側面に沿って開口している。第1風路
51の入口511と第2風路52の出口522とは、伝
熱シート27を挟んだ反対側に位置し、また、第1風路
51の出口512と第2風路52の入口521とは、伝
熱シート27を挟んだ反対側に位置している。
【0033】伝熱シート27は、紙等の素材で、第2の
方向に長く延びて形成され、第2の方向に沿って切った
断面が、矩形の波形にされている。一方の面側で波形の
谷となる部分が第1風路51とされ、他方の面側で谷と
なる部分が第2風路52とされている。第1風路51と
第2風路52とは、伝熱シート27の山の頂部27mと
谷底部(反対側の面から見て山の頂部となる)とを接続
する部分を挟んで、第2の方向に沿って交互に並ぶ多数
の小流路により区画されており、これらの小流路は第1
の方向に沿って延びている。
【0034】ここで、断面の波形としては、正弦波形、
U字形、V字形、矩形、台形、これらに似た形等を例示
できる。枠体26は、伝熱シート27の周囲を取り囲む
四角枠状に一体に形成されている。枠体26は、伝熱シ
ート27の波形の高さとほぼ同じ高さを有し、第1の方
向に関する風路の両端部を区画している。枠体26と伝
熱シート27とは、ホットメルト接着剤やウレタン樹脂
接着剤等で封止状態で固定されている。
【0035】区画材28は、例えば、可撓性を有して貼
着可能なアルミニウムテープからなる。なお、区画材2
8は、硬質材料製の板状部材であってもよい。区画材2
8の第2の方向に延びる端縁と、枠体26とが、第1風
路51および第2風路52の入口と出口とを区画してい
る。風路の入口と出口の寸法は、互いに同じにされてい
る。例えば、第1の方向に沿って測ったときの、風路の
入口の幅寸法(Cin)と、風路の出口の幅寸法(Cout
)とは、同じである。また、この出口の幅寸法(Cout
)は、第2の方向に沿う位置によって変化せず同じに
されている。また、入口の幅寸法(Cin)も、第2の方
向に沿う位置で変化せず同じである。つまり、入口と出
口は、ともに同じ大きさで同じ形の長方形に形成されて
いる。それゆえ、導入路および導出路に対する相対位置
によっても変化せず、一定の寸法とされている。
【0036】なお、区画材28は、枠体26や伝熱シー
ト27に代えて、他の部材で支持されてもよい。例え
ば、区画材28を、対向する伝熱シート27の面にある
波形の頂部27mに近接するようにして、ユニットケー
シング20の壁21bおよび壁22bで支持してもよ
い。このように本熱交換エレメント24では、単一の伝
熱シート27の波形の高さに一対の区画材28の厚みを
加えた分の非常に薄い厚みスペースにおいて、各区画材
28を用いて、伝熱シート27の両側に入口、出口を含
めた第1風路51および第2風路52をコスト安価に区
画できる。
【0037】また、第1の方向に沿って延びる第1風路
51と第2風路52とに、伝熱シート27を挟んだ一対
の対向流を流すことにより、従来の直交流型の熱交換エ
レメントよりも優れた熱交換効率を得ることができる。
すなわち、伝熱面積を容積で除した値を従来の直交流型
のものと等しくした場合、熱交換効率を例えば3%向上
できる。
【0038】なお、熱交換容量の大きい熱交換エレメン
ト24を得るには、第1の方向または第2の方向に沿っ
て長さを長くした薄型の直方体状とすればよい。薄型の
直方体状の熱交換エレメントであれば、壁面や天井裏に
設置するのに適している。また、第2の方向に沿って長
さを長くした薄型の直方体状の熱交換エレメント24で
あれば、大風量を得られて、且つ圧力損失の低下を招か
ない点で好ましい。
【0039】ところで、このように一方向に長く形成し
た熱交換エレメント24では、風路の入口や出口も長く
なり、これらの入口や出口への気流の流れ方によっては
圧力損失が大きくなり、風量が不十分になったり、外形
が大型化することが想定される。そこで、本実施の形態
では、波形を横断する方向に長い形の入口や出口の全体
に、その長手方向の端部から長手方向に沿って気流を流
すようにしている。すなわち、図5の下面図および図6
の平面図に示すように、入口および出口には、これらを
取り囲むユニットケーシング20が設けられ、ユニット
ケーシング20には、風路の出口から第2の方向に沿っ
て気流を導出する導出路42と、風路の入口に第2の方
向に沿って気流を導入する導入路41とが設けられてい
る。
【0040】導入路41は、具体的には、第1風路51
の入口511に対するものとしては、給気ダクト6の内
部流路6aおよびユニットケーシング20で区画された
入口流路20cにより構成されている。また、第2風路
52の入口521に対するものとしては、ファンケーシ
ング30で区画された、上ファン32用の流路30aに
より構成されている。
【0041】導出路42は、具体的には、第1風路51
の出口512に対するものとしては、ファンケーシング
30で区画された下ファン31用の流路30bにより構
成されている。また、第2風路52の出口522に対す
るものとしては、ユニットケーシング20で区画された
出口流路20dにより構成されている。ユニットケーシ
ング20は、熱交換エレメント24の第1の長手側面2
41を覆う第1ケーシング21と、熱交換エレメント2
4の第2の長手側面242を覆う第2ケーシング22
と、第2ケーシング22と第1ケーシング21との間に
配置されて入口流路20cと出口流路20dを仕切る仕
切板23とを有している。第1ケーシング21の凹部2
1aと第2ケーシング22の凹部22aとの間に、熱交
換エレメント24を嵌め込んで挟持している。
【0042】第1ケーシング21には、熱交換エレメン
ト24の第1風路51の入口511に臨んで開く給気入
口室21cと、この室と壁21bを挟んで仕切られて出
口512に向かって開く給気出口室21dとが形成され
ている。また、第2ケーシング22には、第2風路52
の入口521に向かって開く排気入口室22cと、この
室と壁22bを挟んで仕切られて出口522に向かって
開く排気出口室22dとが形成されている。これらの各
室21c,21d,22c,22dは、第2の方向に沿
う内面を有している。
【0043】給気出口室21dは、図2と図5に示すよ
うに、ファンユニット3の開口部30dと接続するため
の開口部21eを、第2の方向の一方の端部に有してい
る。開口部21eは、第1風路51の出口512の端部
に位置している。また、給気入口室21cは、第2の方
向に関して入口511の端部にある連通開口を介して、
入口流路20cの一端と連通している。入口流路20c
は、連通開口から第2の方向に延びて、第1ダクト連結
部20aにつながっている。
【0044】排気入口室22cは、図2と図6に示すよ
うに、ファンユニット3の開口部30eと接続するため
の開口部22eを、第2の方向の一方の端部に有してい
る。開口部22eは、第2風路の入口521の端部に位
置している。また、排気出口室22dは、第2の方向に
関して出口522の端部にある連通開口を介して、屈曲
状の出口流路20dの一端と連通している。出口流路2
0dは、連通開口から、第2の方向に延びて、第1の方
向に曲がり、再度第2の方向に延びて、第2ダクト連結
部20bにつながっている。
【0045】第1ダクト連結部20aは、第2の方向に
延びる内周面を有する筒状に形成されている。この筒
は、第1ケーシング21と第2ケーシング22との半割
り状の筒部同士を組み合わせて構成され、筒の内側に、
入口流路20cとつながる開口部20eが形成されてい
る。第1ダクト連結部20aの外周面には、給気ダクト
6の端部の内面がはめ込まれている。給気ダクト6は、
端部で第2の方向に沿って延び、ユニットケーシング2
0と一体的に空気を流すダクトを構成している。また、
第2ダクト連結部20bは、第1ダクト連結部20aと
同様にして、出口流路20dとつながる開口部20fを
構成し、第2の方向に延びる排気ダクト7と一体的に接
続されている。
【0046】給気側流路は、第1ダクト連結部20aの
開口20eから、入口流路20cと、給気入口室21c
と、熱交換エレメント24の第1風路51と、給気出口
室21dとを通り、開口部21eへ至っている。排気側
流路は、開口部22eから、排気入口室22cと、熱交
換エレメント24の第2風路52と、排気出口室22d
と、出口流路20dとを通り、第2ダクト連結部20b
の開口20fへ至っている。
【0047】次に、この熱交換ユニット2の動作を説明
する。上述のようにファンユニット3が運転されると、
上述の給気側流路および排気側流路に空気が流れる。排
気側流路では、図4と図6に示すように、上ファン32
の運転により生成され開口部30eでファンケーシング
30から送風される気流により、以下の流れが生じる。
空気は、導入路41としてのファンケーシング30の流
路30aから、開口部30e、開口部22eを第2の方
向に沿って流れ、排気入口室22cへ流入する。空気
は、排気入口室22cの内部を第2の方向に沿って案内
されつつ第2風路52の入口521の全体に均一に広が
りつつ、風路内に導入される。すなわち、第2風路52
の入口521において、第2の方向に関して上流側から
下流側にわたるどの位置でも、空気は略直角に曲がって
導入され、入口521全体で流れを均一化することがで
きる。第2風路51では、第1の方向に沿って第1風路
51の流れと逆向きに流れる(図3の実線矢印参照)。
空気は、第2風路52の出口522で、第2の方向に沿
ったどの位置でも略直角に曲がって導出されて、出口5
22全体で流れを均一化することができる。出口522
を出ると、排気出口室22d内を第2の方向に沿って案
内されて流れ、連通開口を第2の方向に沿って通過し、
出口流路20dへ第2の方向へ流出し、出口流路20d
で第2の方向から一旦屈曲して後第2の方向に沿って流
れ、第2ダクト連結部20b、排気ダクト7の内部流路
7aを第2の方向に沿って導出される。
【0048】給気側流路では、図4と図5に示すよう
に、下ファン31の運転により生成され開口部30dで
ファンケーシング30内に吸い込まれる気流により、以
下の流れが生じる。空気は、導入路41としての給気ダ
クト6から、第1ダクト連結部20aと、入口流路20
cと、連通開口とを第2の方向に沿って流れ、給気入口
室21cへ入る。空気は、給気入口室21c内を第2の
方向に沿って案内されつつ第1風路51の入口511の
全体に均一に広がりつつ導入され、第2の方向に沿った
どの位置でも略直角に曲がって流入し、入口511全体
で流れを均一化することができる。第1風路51では、
第1の方向に沿って流れる(図3の破線矢印参照)。空
気は、第1風路51の出口512でも、第2の方向に関
して一様に略直角に曲がって均一に流出し、出口512
全体で流れを均一化することができる。出口512を出
ると、給気出口室21d内を第2の方向に沿って案内さ
れて流れ、開口部21eから、ファンケーシング30の
開口部30dを通じ、導出路42としての流路30bに
第2の方向に沿ってスムーズに流入する。
【0049】このように本実施の形態によれば、ファン
ケーシング30で区画された流路30dや、ユニットケ
ーシング20で区画された出口流路20dが、第1風路
51および第2風路52の各出口から第2の方向に流す
導出路42として機能している。これにより、導出路4
2は第2の方向に沿って気流を導出できるので、上述の
風路の出口における流れを第2の方向に関して均一化し
て偏流を少なくでき、風路を構成する上述の多数の小流
路を通して空気を均一に流すことができる結果、風路を
有効活用することができる。従って、相対的に小さな風
路断面積でも十分な風量を確保できるので、十分な風量
を確保できて小型の熱交換ユニット2を得ることができ
る。また、風路の有効活用により、風路全体としての風
量を向上することもできるので、熱交換効率を向上する
ことができる。
【0050】また、給気ダクト6の内部流路6aと入口
流路20cやファンケーシング30で区画された流路3
0eが、第1風路51および第2風路52の各入口へ第
2の方向に流す導入路41として機能している。これに
より、導入路41は第2の方向に沿って気流を導入でき
るので、風路の入口における流れを第2の方向に関して
均一化して偏流を少なくでき、風路を構成する上述の多
数の小流路を通して空気を均一に流すことができる結
果、風路を有効活用することができる。従って、相対的
に小さな風路断面積でも十分な風量を確保できる結果、
十分な風量を確保できて小型の熱交換ユニット2を得る
ことができる。また、風路の有効活用により、風路全体
としての風量を向上することもできるので、熱交換効率
を向上することができる。
【0051】また、空気を、導入路41から第2の方向
に沿って流して風路の入口に導き、この入口と連通する
風路の出口から導出路42へ第2の方向に沿って導出さ
せる場合には、入口と出口でともに偏流を少なくできる
ので、風路として空気をより一層均一に流すことができ
る結果、風路をより一層有効活用することができる。従
って、十分な風量を確保できる小型の熱交換ユニット2
を得るうえで、また、風量を向上させるうえで、より一
層好ましい。
【0052】特に、熱交換エレメント24の風路の入口
や出口が、波形の頂部27mを横断する方向に長い形状
の場合には、その長手方向の端部に、導入路41や導出
路42を、それぞれ設ければ、偏流をより一層少なくす
ることができ、しかも、熱交換ユニット2を薄型化し易
い形にでき小型化するのに好ましい。また、ユニットケ
ーシング20は、給気入口室21c等の内面で案内し
て、空気を第2の方向に沿ってより一層確実に流すこと
ができるので、上述の偏流を確実に少なくすることがで
きる。
【0053】特に、導入路41と導出路42とが、互い
に熱交換エレメント24の対角位置(風路が設けられた
長手側面からみたときの対角位置)に配置される場合に
は、導入路41の近くになる風路の上述の小流路を導出
路42から遠くに配置できるので、導入路41により偏
流を少なくする効果と、導出路42により偏流を少なく
する効果との和による効果を、風路で第2の方向に関し
て均一化することができて、より一層好ましい。
【0054】例えば、図7(b)に示す比較例の場合、
第1の方向に沿う導入する流路としての送風機91およ
び第1の方向に沿う導出する流路としてのダクト92
を、上述の熱交換エレメント24の対角位置に配置する
ことで、圧力損失は37Paとなる。これに対して、図
7(a)に示す本実施の形態の場合、第2の方向に沿う
導入路41としての送風機91および第2の方向に沿う
導出路42としてのダクト92を、上述の熱交換エレメ
ント24の対角位置に配置することで、圧力損失は27
Paとなり、上述の比較例に比べて圧力損失を少なくす
ることができ、従って、偏流を少なくすることができ
た。なお、上述の偏流が少ないほどに、圧力損失も少な
くなる。
【0055】また、ファンユニット3の下ファン31
は、運転に伴い、開口部30dで予め定めた第2の方向
に空気を吸い込むことができるので、空気を第1風路5
1の出口512からファンケーシング30へ確実に第2
の方向に流すことができる。しかも、下ファン31用の
ファンケーシング30であれば、第2の方向に空気を流
すように、ユニットケーシング20に隣接してファンケ
ーシング30を開口部同士で接続するだけで、容易に導
出路42を区画することができる。
【0056】また、上ファン32は、運転に伴い、開口
部30eで予め定めた第2の方向に空気を送り出すこと
ができるので、空気を第2風路52の入口521へファ
ンケーシング30から確実に第2の方向に流すことがで
きる。しかも、上ファン32用のファンケーシング30
であれば、上述の導出路42の場合と同様に、容易に導
入路41を区画することができる。
【0057】このように、導入路や導出路にファンケー
シング30を利用する場合には、ファンの運転で生じ
る、予め定められた気流の方向を第2の方向に沿うよう
にして、ファンケーシング30をユニットケーシング2
0に接続すればよい。また、給気ダクト6等のダクト
は、その延びる方向に気流を流すことができるので、確
実に第2の方向に流す導入路41を容易に構成できる。
例えば、給気ダクト6の端部を、第2の方向に延ばし
て、ユニットケーシング20の開口部20eに接続すれ
ばよい。
【0058】また、同様にして、ダクトを利用し、確実
に第2の方向に流す導出路42を容易に構成することが
できる。例えば、ダクトの端部を、第2の方向に延ばし
て、ユニットケーシング20の開口部に接続し、この開
口部を、風路の出口の、第2の方向に沿った端部に設け
ればよい。また、ユニットケーシング20は、導入路4
1としての入口流路20cを一体に区画しているので、
第1風路51の入口511ヘ第2の方向に沿って確実に
気流を導入することができる。
【0059】また、ユニットケーシング20は、導出路
42としての出口流路20dを一体に区画しているの
で、第2風路52の出口522から第2の方向に沿って
確実に気流を流出させることができる。このように、上
述の各ダクト、ファンケーシング30、ユニットケーシ
ング20等の各部材で、導入路41や導出路42を構成
することで、風路の流れを第2の方向に関して確実に均
一化できるので、風路を確実に有効活用できる。その結
果、十分な風量を確保できて小型の熱交換ユニット2を
確実に得ることができる。または、風路の風量を向上さ
せることができる。また、空気調和装置等のシステムと
しての必須の構成であるファンケーシング30やダクト
等の上述の各部材を利用して導入路41や導出路42を
区画できるので、導入路41や導出路42を区画する専
用部材を設けずに済み、熱交換ユニット2の構造を簡素
化することができる。
【0060】ここで、ユニットケーシング20の構成は
上述のものに限定されない。例えば、ユニットケーシン
グ20は、図8の、第2風路52を示す上面図に示すよ
うに、入口流路20cや出口流路20dを設けずに、ユ
ニットケーシング20の排気出口室22dの端部に、第
2ダクト連結部20bの開口部20fを設けてもよい。
この場合には、延びる方向に気流を流すことができる排
気ダクト7で、確実に第2の方向に流す導出路42を容
易に構成できるので、排気ダクト7の端部を、第2の方
向に延ばして、開口部20fに接続すればよい。
【0061】このように、必要に応じて、ユニットケー
シング20に導入路41や導出路42を一体に形成して
も、別体に設けた区画部材で構成してもよい。なお、風
路の入口と出口との寸法は、導入路および導出路に対す
る相対位置によって異なるように設定してもよい。例え
ば、図9の第1風路51の模式図に示すように、区画材
28の形状を、長辺同士が互いに交差する方向に延びる
矩形として、上述の風路の入口の幅寸法(Cin)を、第
2の方向に沿って下流側となるほどに狭くし、また、上
述の風路の出口の幅寸法(Cout )を、第2の方向に沿
って下流側となるほどに狭くなるようにしてもよい。
【0062】このように、風路の入口の、第1の方向に
沿った幅寸法(Cin)は、第2の方向に沿って導入路4
1から遠ざかるにしたがって狭くなることで、空気が、
導入路41から第2の方向に流れて、風路の入口全体に
広がる場合に、入口で空気の流れを第2の方向に関して
より一層均一化することができる。その結果、上述のよ
うに、風路をより一層有効利用でき、十分な風量を確保
できてより一層小型の熱交換ユニット2を得たり、ま
た、風量をより一層向上できるので、熱交換ユニット2
としての熱交換効率をより一層高めることができる。
【0063】さらに、風路の出口の、第1の方向に沿っ
た幅寸法(Cout )は、第2の方向に沿って導出路42
に近づくにしたがって狭くなることで、出口で空気の流
れを第2の方向に関してより一層均一化することができ
る。その結果、十分な風量を確保できてより一層小型の
熱交換ユニット2を得たり、また、風量をより一層向上
して熱交換効率をより一層高めることができる。なお、
入口と出口の何れか一方の幅寸法を上述のように、第2
の方向に沿って狭く形成してもよい。
【0064】また、上述の実施の形態では、熱交換エレ
メント24の第1風路51と第2風路52の両風路に空
気を導く導入路41および導出路42のすべてが、第2
の方向に沿うように空気を導いていたが、これには限定
されない。例えば、第1風路51に対する導入路のみ
が、第2の方向に沿って空気を導いてもよい。このよう
に、第1風路51と第2風路52の導入路41および導
出路42の少なくとも1で、空気を第2の方向に沿って
導いていればよい。
【0065】また、上述の実施の形態では、導入路41
は、ダクト6およびユニットケーシング20によりダク
ト連結部で一体となって区画され、また、ファンケーシ
ング30により区画されていたが、これには限定されな
い。例えば、ダクトやユニットケーシング20の一方だ
けで区画されてもよい。また、導入路41および導出路
42が導く気流は、第2の方向に対して傾斜していても
よく、要は、第2の方向と平行な成分を含む向きに導か
れていれば、その成分の大きさに応じて、上述の本発明
の効果を得ることができる。
【0066】要は、少なくとも一方の風路の出口から第
2の方向に沿って気流を導出する導出路42を区画する
導出路区画手段と、少なくとも一方の風路の入口に第2
の方向に沿って気流を導入する導入路41を区画する導
入路区画手段との、少なくとも一方が備えられていれば
よい。また、本発明の熱交換エレメント24に、熱交換
機能の他に、光触媒による脱臭等の、空気浄化機能を持
たせることもできる。この場合には、熱交換と同時に脱
臭等を行えて、熱交換エレメント24をより一層小型化
することができる。例えば、上述の伝熱シート27の素
材に光触媒を混入したり、伝熱シート27の表面に光触
媒をコーティングすることで、光触媒担持体として機能
する伝熱シート27を得ることができる。この伝熱シー
ト27の表面または内部に、紫外線の照射を受けて臭い
成分等を分解する光触媒が担持されている。この光触媒
を励起させるための光源90を、伝熱シート27を照明
できるように、例えば、第1ケーシング21内に設けれ
ばよい。光源から発せられた光、特に紫外線が、光触媒
を励起して、光触媒の周囲の空気を浄化することができ
る(図10参照)。
【0067】本実施の形態の熱交換エレメント24は、
薄型であるので、光源90からの光が伝熱シート27に
担持された光触媒に確実に到達することができ、効率よ
く浄化することができる。特に、導入路41と導出路4
2とを、熱交換エレメント24の風路の入口と出口に対
して上述のように配置することで、風路での偏流を少な
くして、且つ上述のように熱交換エレメント24を通る
風量を向上できるので、熱交換エレメント24に担持さ
れた光触媒で浄化できる空気の風量を十分に確保しつ
つ、光触媒に均一に空気を流すことができ、光触媒によ
る浄化効率を高くすることができる。
【0068】光触媒は、紫外線等の光を吸収し、そのエ
ネルギを反応物質に与えて化学反応を起こさせる物質を
意味する。この光触媒が有する主な機能としては、臭
い成分の除去による脱臭機能や、臭い成分でない汚染
物質を分解する機能や、微生物の殺菌やウィルスの不
活化を行なう機能(いわゆる殺菌、抗菌機能)等も含ま
れるが、これらの機能は、何れも光触媒の有する酸化分
解機能によって達成されるものである。
【0069】ここで、酸化分解機能を有する光触媒とし
ては、アナタース型の結晶構造を持つ酸化チタン(Ti
2 )を例示することができる。このアナタース型の結
晶構造を持つ酸化チタンであれば、弱い紫外線でも高い
浄化能力を発揮できる点で好ましい。また、酸化亜鉛
(ZnO)および酸化タングステン(WO3 )等を用い
てもよい。
【0070】光源90は、例えば、直管型の冷陰極型蛍
光ランプである。光源90は、波長320〜420nm
の光を発することができ、TiO2 、ZnO等の光触媒
を活性化させて効率よく汚染物質を浄化することができ
る。また、上述の熱交換エレメント24を複数を連結し
て使用してもよい。例えば、単一の伝熱シート27を支
持する枠体26を、複数の伝熱シート27に対して一体
に形成して、熱交換エレメント24を構成してもよい。
【0071】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、伝熱シー
トと枠体と区画材とによる効果として、単一の伝熱シー
トの波形の高さに一対の区画材の厚みを加えた分の非常
に薄い厚みスペースにおいて、入口、出口を含めた各風
路をコスト安価に区画できる。しかも、伝熱面積と容積
との比を等しく設定した場合、従来の直交流型の熱交換
器と比較して熱交換効率を高くすることができる。ま
た、例えば、波形を横断する方向に長い薄型の直方体状
とすることで、壁面や天井裏に設置するのに適して、且
つ熱交換容量が大きいものを得ることができる。
【0073】さらに、第2の方向に沿って気流を導出す
る導出路により、風路の出口において第2の方向に関す
る偏流を少なくできるので、風路を有効に活用できる。
その結果、相対的に小さな風路断面積でも十分な風量を
確保できるので、十分な風量を確保しつつ小型の熱交換
ユニットを得ることができる。また、風路の有効活用に
より、風路全体としての風量を向上することもできる。
【0074】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加えて、ダクトで、導出路区画手段を
容易に構成でき、しかも、熱交換ユニットの構造を簡素
化することができる。請求項3記載の発明によれば、請
求項1記載の発明の効果に加えて、ファンのファンケー
シングで、導出路区画手段を容易に構成でき、しかも、
熱交換ユニットの構造を簡素化することができる。
【0075】請求項4記載の発明によれば、請求項1乃
至3の何れかに記載の発明の効果に加えて、導入路によ
り、風路の出口に加えて、風路の入口においても第2の
方向に関する偏流を少なくできるので、風路をより有効
に活用できる。その結果、容積に比して大きな風量が得
られる小型の熱交換ユニットを達成できる。請求項5記
載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様に伝熱シ
ートと枠体と区画材とによる効果を得ることができる。
また、第2の方向に沿って気流を流す導入路により、風
路の入口において第2の方向に関する偏流を少なくでき
るので、風路を有効に活用できる。その結果、相対的に
小さな風路断面積でも十分な風量を確保できるので、十
分な風量が得られる小型の熱交換ユニットを得ることが
できる。
【0076】請求項6記載の発明によれば、請求項4ま
たは5に記載の発明の効果に加えて、ファンのファンケ
ーシングで、導入路区画手段を容易に構成でき、しか
も、熱交換ユニットの構造を簡素化することができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項4または5に記載
の発明の効果に加えて、ダクトで、導入路区画手段を容
易に構成でき、しかも、熱交換ユニットの構造を簡素化
することができる。
【0077】請求項8記載の発明によれば、請求項4乃
至7の何れかに記載の発明の効果に加えて、以下の効果
を奏する。すなわち、第1の方向に沿って測った風路の
入口の幅寸法は、第2の方向に沿って導入路から遠ざか
るにしたがって狭くなることで、風路の入口において第
2の方向に関する偏流をより一層少なくできるので、風
路を一層有効に活用できる。その結果、風路全体の風量
の向上を通じて熱交換効率をより一層高めることができ
る。
【0078】請求項9記載の発明によれば、請求項8に
記載の発明の効果に加えて、風路の出口の上述の幅寸法
が、導出路に近づくにしたがって狭くなることで、風路
の入口に加えて、風路の出口においても第2の方向に関
する偏流をより一層少なくできるので、風路をより一層
有効に活用できる。その結果、風路全体の風量の向上を
通じて熱交換効率をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の熱交換ユニットを備え
た換気装置の概略構成図である。
【図2】図1の熱交換ユニットの分解斜視図である。
【図3】図2の熱交換ユニットの側面断面図である。
【図4】図2の熱交換ユニットの正面断面図である。
【図5】図1の熱交換ユニットの給気側流路に関する部
分の断面下面図であり、下方から見上げた状態を示す。
【図6】図1の熱交換ユニットの排気側流路に関する部
分の平面断面図である。
【図7】図1の熱交換ユニットと送風機とダクトとの接
続を示す模式図であり、(a)に第2の方向に流す本発
明の場合を、(b)に第1の方向に流す比較例の場合を
示す。
【図8】本発明の別の実施の形態の熱交換ユニットの排
気側流路に関する部分の平面断面図である。
【図9】本発明のまた別の実施の形態の熱交換ユニット
の給気側流路に関する部分の断面下面図である。
【図10】本発明のさらにまた別の実施の形態の熱交換
ユニットの概略構成図である。
【符号の説明】
2 熱交換ユニット 6 給気ダクト(導入路区画手段) 7 排気ダクト(導出路区画手段) 20 ユニットケーシング 20e,20f,21e,22e 開口部 26 枠体 27 伝熱シート 27m 波形の頂部 28 区画材 30 ファンケーシング(導出路区画手段、導入路区画
手段) 31 下ファン 32 上ファン 41 導入路 42 導出路 51 第1風路 51 第2風路 511,521 入口 512,522 出口 A1 第1の方向(波形の頂部が延びる方向) A2 第2の方向(波形の頂部を横断する方向)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−192791(JP,A) 特開 平5−322255(JP,A) 実開 昭62−93573(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F28D 9/00 F24F 7/08 F28F 3/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断面波形の単一の伝熱シート(27)と、 この伝熱シート(27)を保持する枠体(26)と、 伝熱シート(27)の両面の波形の頂部(27m) にそれぞれ沿
    って波形を横断し、対向する伝熱シート(27)の面との間
    にそれぞれ風路(51,52) を区画する一対の区画材(28)と
    を備え、 各区画材(28)は、波形の頂部(27m) が延びる第1の方向
    (A1)の中間部に配置され、 第1の方向(A1)に沿って区画材(28)の前後に風路(51,5
    2) の入口(511,521) と出口(512,522) とが設けられて
    おり、 少なくとも一方の風路の出口(512) から、波形の頂部(2
    7m) を横断する第2の方向(A2)に沿って気流を導出する
    導出路(42)を区画する導出路区画手段(7,30)をさらに備
    えたことを特徴とする熱交換ユニット。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱交換ユニット(2) におい
    て、 上記伝熱シート(27)、枠体(26)、および一対の区画材(2
    8)を収容するユニットケーシング(20)をさらに備え、 上記導出路区画手段はユニットケーシング(20)の開口部
    (20f) に接続されるダクト(7) であることを特徴とする
    熱交換ユニット。
  3. 【請求項3】請求項1記載の熱交換ユニット(2) におい
    て、 上記伝熱シート(27)、枠体(26)、および一対の区画材(2
    8)を収容するユニットケーシング(20)をさらに備え、 上記導出路区画手段は、ユニットケーシング(20)に隣接
    して配置され且つ風路(51)から空気を吸い込むファン(3
    1)のファンケーシング(30)であることを特徴とする熱交
    換ユニット。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の何れかに記載の熱交換ユ
    ニット(2) において、 上記導出路区画手段(30)に連通する風路(51)の入口(51
    1) に、上記第2の方向(A2)に沿って気流を導入する導
    入路(41)を区画する導入路区画手段(6) をさらに備えた
    ことを特徴とする熱交換ユニット。
  5. 【請求項5】断面波形の単一の伝熱シート(27)と、 この伝熱シート(27)を保持する枠体(26)と、 伝熱シート(27)の両面の波形の頂部(27m) にそれぞれ沿
    って波形を横断し、対向する伝熱シート(27)の面との間
    にそれぞれ風路(51,52) を区画する一対の区画材(28)と
    を備え、 各区画材(28)は、波形の頂部(27m) が延びる第1の方向
    (A1)の中間部に配置され、 第1の方向(A1)に沿って区画材(28)の前後に風路(51,5
    2) の入口(511,521) と出口(512,522) とが設けられて
    おり、 少なくとも一方の風路(51,52) の入口(511,521) に、波
    形の頂部(27m) を横断する第2の方向(A2)に沿って気流
    を導入する導入路(41)を区画する導入路区画手段(6,30)
    をさらに備えたことを特徴とする熱交換ユニット。
  6. 【請求項6】請求項4または5に記載の熱交換ユニット
    (2) において、 上記伝熱シート(27)、枠体(26)、および一対の区画材(2
    8)を収容するユニットケーシング(20)をさらに備え、 上記導入路区画手段は、ユニットケーシング(20)に隣接
    して配置され且つ風路(52)に送風するファン(32)のファ
    ンケーシング(30)であることを特徴とする熱交換ユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】請求項4または5に記載の熱交換ユニット
    (2) において、 上記伝熱シート(27)、枠体(26)、および一対の区画材(2
    8)を収容するユニットケーシング(20)をさらに備え、 上記導入路区画手段は、ユニットケーシング(20)の開口
    部(20e) に接続されるダクト(6) であることを特徴とす
    る熱交換ユニット。
  8. 【請求項8】請求項4乃至7の何れかに記載の熱交換ユ
    ニット(2) において、 上記風路(51)の入口(511) の、第1の方向(A1)に沿った
    幅寸法(Cin)は、第2の方向(A2)に沿って導入路(41)
    から遠ざかるにしたがって、狭くなることを特徴とする
    熱交換ユニット。
  9. 【請求項9】請求項8記載の熱交換ユニット(2) におい
    て、 上記風路(51)の出口(512) の、第1の方向(A1)に沿った
    幅寸法(Cout )は、第2の方向(A2)に沿って導出路(4
    2)に近づくにしたがって、狭くなることを特徴とする熱
    交換ユニット。
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