JP2979479B1 - 消防機材用動力車 - Google Patents

消防機材用動力車

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JP2979479B1 JP18141098A JP18141098A JP2979479B1 JP 2979479 B1 JP2979479 B1 JP 2979479B1 JP 18141098 A JP18141098 A JP 18141098A JP 18141098 A JP18141098 A JP 18141098A JP 2979479 B1 JP2979479 B1 JP 2979479B1
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Abstract

【要約】 【課題】 運搬用自動車に対する積上げ、積下し時の走
行性及び道路に対する走行性に優れ、しかもバッテリー
を動作電源とする動力手段の長所と、交流発電機を動作
電源とする動力手段の長所とを活かした消防機材用動力
車を提供できるようにする。 【解決手段】 消防機材用動力車本体10の左右両側に
第1の駆動輪1及び第2の駆動輪2を設けるとともに、
上記第1の駆動輪1及び第2の駆動輪2を回転させるた
めの動力手段として、交流モータ5及び交流発電機7よ
りなる第1の動力手段と、直流モータ6及びバッテリー
8よりなる第2の動力手段の2つの動力手段を設けた、
何方か一方の動力手段が故障した場合でも確実に動作さ
せることができるとともに、上記第1の駆動輪1及び第
2の駆動輪2の回転数を負荷に応じて変速可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消防機材用動力車に
係わり、特に、火災現場で使用する可搬式消防ポンプや
消防ホース等の消防用機材を運搬用自動車の荷台に積上
げたり、上記荷台から積下したりするのに好適な消防機
材用動力車に関し、更に詳しくは、上記荷台から下ろし
た可搬式消防ポンプを火災現場の直近迄搬送するのに好
適な消防機材用動力車に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、消防用給水手段の一つとし
て、消防自動車に固定的に装着された消防ポンプの他
に、火災現場の近く迄自由に持ち運びすることが可能な
可搬式消防ポンプが用いられている。
【0003】この種の可搬式消防ポンプは、通常、小型
トラックの荷台に載せられて火災現場迄搬送される。し
たがって、上記可搬式消防ポンプを使用する場合には、
地表から上記小型トラックの荷台に載せる作業、及び上
記小型トラックの荷台に載せられている可搬式消防ポン
プを地表に下ろす作業を行う必要があった。
【0004】また、火災現場が狭い路地の奥である場合
には、上記火災現場の近くの狭い路地の入り口迄可搬式
消防ポンプを搬送した後は、上記小型トラックの荷台か
ら地表に下ろされ、そこからは人手によって火災現場の
直近迄搬送しなければならないので、多くの人手が必要
であった。
【0005】ところで、上記可搬式消防ポンプは、小型
化及び軽量化が図られているものの、およそ60Kg〜9
0Kg程度の重さがあるので、人力によって小型トラック
の荷台に積上げたり、積下したりする作業、及び火災現
場の直近まで人手で搬送する作業は大変であった。そこ
で、上記小型トラックの荷台への積上げ、及び積下しす
る作業を人力に頼るのではなく、動力を用いて行うよう
にする装置が、例えば、実公平5−20340号にて提
案されている。
【0006】上記公報にて提案されている「消防ポンプ
の積上げ、積下し装置」によれば、可搬式消防ポンプを
小型トラックの荷台へ積上げたり、或いは小型トラック
の荷台から下ろしたりする際の労力を大幅に軽減するこ
とができる。
【0007】しかし、上記「消防ポンプの積上げ、積下
し装置」自体が動力手段を具備しているわけではないの
で、この装置を用いた場合も小型トラックから下ろした
後は、火災現場の直近迄の搬送を従来通りに人手によっ
て行わなければならない問題点があった。
【0008】そこで、可搬式消防ポンプ自体に動力手段
を具備し、上記具備した動力手段を用いて、可搬式消防
ポンプを小型トラックの荷台へ積上げたり、或いは小型
トラックの荷台から下ろしたりするようにすることが考
えられる。
【0009】可搬式消防ポンプに具備する動力手段とし
ては、バッテリーと、上記バッテリーから供給される電
力で回転する直流モータとからなる動力手段を考慮する
ことができる。また、交流発電機と、上記交流発電機か
ら供給される電力で回転するモータとからなる動力手段
も考慮することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記可搬式消防ポンプ
が使用されるのは、火災が発生した場合なので、その使
用間隔は定まっておらず、火災が発生しない場合には長
期間にわたって使用されないことがある。
【0011】そこで、上記可搬式消防ポンプに具備する
動力手段としては、長期間にわたって使用しなかった場
合でも、故障することなく安定して動作させることがで
きる動力手段を選択する必要がある。
【0012】このような観点から見た場合、上記バッテ
リーを動作電源とする動力手段の場合、スイッチ操作の
みで直流モータを回転させることができるので、取り扱
いが容易である利点を有するが、バッテリーの蓄電量は
充電してからの経過時間に伴って減少するので、火災が
発生しないことにより、動力車を使用しない期間が長く
なった場合には安定した動作が得られない恐れがあっ
た。そこで、上記バッテリーを電源とする動力手段の場
合には蓄電量を常に管理しなければならないので、保守
作業に多くの手間が必要である問題点があった。
【0013】それに対し、交流発電機を動作電源とする
動力手段の場合は、使用しない期間が長くなっても動作
が不安定になる可能性は少ないので、使用できない事態
が発生する危険性は少なく、保守作業に多くの手間を必
要としない利点を有している。
【0014】しかし、この種の交流発電機は軽量化及び
低価格化等の理由により、セルモータ等の自動スタート
装置が省略されている場合が多い。このため、交流発電
機を動作させるのに手間がかかるとともに、スタート操
作を行うには、ある程度の慣れが必要である問題があっ
た。
【0015】また、この種の消防機材用動力車には消防
機材を積載することが多いが、人間や消防機材等によっ
て煩雑になっている火災現場において、安定的にかつ小
回りよく走行できるようにすることも重要な課題であっ
た。
【0016】本発明は上述の問題点にかんがみ、運搬用
自動車に対する積上げ、積下し時の走行性及び道路に対
する走行性に優れ、しかもバッテリーを動作電源とする
動力手段の長所と、交流発電機を動作電源とする動力手
段の長所とを活かした消防機材用動力車を提供できるよ
うにすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次の技術的手段を有する。即ち発明の実施の
形態に対応する添付図面中に使用した符号を用いて説明
すると、本発明は、消防機材用動力車本体10の左右両
側の各々には、第1の駆動輪1と第2の駆動輪2が配設
されており、上記第1の駆動輪1と第2の駆動輪2の各
々は、上記消防機材用動力車本体10に設けられた1つ
のデファレンシャルギア3の第1の出力軸3aと第2の
出力軸3bの各々に取り付けられており、上記デファレ
ンシャルギア3の入力側には、上記デファレンシャルギ
ア3を介して上記第1の駆動輪1と第2の駆動輪2の各
々を駆動させるためのモータが接続されている消防機材
用動力車に於て、上記モータとして、交流モータ5と直
流モータ6の2つが装備され、上記交流モータ5の出力
軸は、上記デファレンシャルギア3の入力側の一側から
上記デファレンシャルギア3の入力軸に対して接続され
ていると共に、上記直流モータ6の出力軸は、上記デフ
ァレンシャルギア3の入力側の他側から上記デファレン
シャルギア3の入力軸に対して接続されており、上記消
防機材用動力車本体10には、上記交流モータ5を駆動
させるための交流発電機7と、上記直流モータ6を駆動
させるためのバッテリー8の2つが設けられており、上
記交流モータ5及び直流モータ6は、どちらか一方のモ
ータを選択的に動作させることができ、上記交流モータ
5又は直流モータ6のうちのどちらか一方のモータを回
転させた際には、上記直流モータ6又は交流モータ5の
うちの非動作中の他方のモータが走行駆動系の負荷にな
らないことを特徴とする消防機材用動力車である。
【0018】また、本発明の他の特徴とするところは、
上記デファレンシャルギア3の第1の出力軸3aまたは
第2の出力軸3b中に電磁クラッチを介設し、上記電磁
クラッチをオフ動作させることにより、上記第1の駆動
輪1または第2の駆動輪2を自由に回転できるようにし
たことを特徴としている。
【0019】
【作用】本発明は上記技術手段を有するので、消防機材
用動力車本体10の左右両側に設けた第1の駆動輪1及
び第2の駆動輪2を回転させるための動力手段として、
交流モータ5及び交流発電機7よりなる第1の動力手段
と、直流モータ6及びバッテリー8よりなる第2の動力
手段の2つの動力手段を設けたので、何方か一方の動力
手段が故障した場合でも確実に動作させることができ
る。
【0020】また、上記2つの動力手段の駆動力をデフ
ァレンシャルギア3を介して上記第1の駆動輪1及び第
2の駆動輪2にそれぞれ伝達するようにしたので、上記
第1の駆動輪1及び第2の駆動輪2を負荷に応じた回転
数で回転させるようにすることができ、カーブ時の走行
性を大幅に向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
の消防機材用動力車の実施の形態を詳述する。図1は、
本実施の形態の消防機材用動力車の概略構成を示す側面
図、図2は消防機材用動力車の底面図である。
【0022】図1及び図2において、10は消防機材用
動力車本体である。本実施の形態の消防機材用動力車
は、消防機材用動力車本体10の左右両側に第1の駆動
輪1及び第2の駆動輪2を回転自在に配設して構成して
いる。
【0023】上記第1の駆動輪1は、上記消防機材用動
力車本体10上に設けられたデファレンシャルギア3の
第1の出力軸3aに取り付けられていて、後述する動力
手段によって上記第1の出力軸3aが回転することによ
り回転するように構成されている。
【0024】また、上記第2の駆動輪2は、上記デファ
レンシャルギア3の第2の出力軸3bに取り付けられて
いて、同じく後述する動力手段によって上記第2の出力
軸3bが回転することにより回転するように構成されて
いる。
【0025】上記第1の出力軸3a及び第2の出力軸3
bは、上記消防機材用動力車本体10上に取り付けられ
た軸受け4により、上記消防機材用動力車本体10上に
回転自在に支持されている。
【0026】上記デファレンシャルギア3の入力側には
2つのモータ、即ち、交流モータ5及び直流モータ6の
出力軸が接続されている。これらの交流モータ5及び直
流モータ6の出力軸は、上記デファレンシャルギア3の
入力軸に共通に接続されているものであり、より詳しく
は、上記交流モータ5の出力軸は、上記デファレンシャ
ルギア3の入力側の一側から上記デファレンシャルギア
3の入力軸に対して接続されていると共に、上記直流モ
ータ6の出力軸は、上記デファレンシャルギア3の入力
側の他側から上記デファレンシャルギア3の入力軸に対
して接続されているものであり、上記交流モータ5又は
直流モータ6のうちのどちらか一方のモータが回転して
いる時に、上記直流モータ6又は交流モータ5のうちの
非動作中の他方のモータが走行駆動系の負荷にならない
ようになっている。
【0027】上記交流モータ5は、上記消防機材用動力
車本体10の一側部に配設された交流発電機7から動作
電力を供給されて動作するものであり、その回転力によ
って上記デファレンシャルギア3の第1の出力軸3a及
び第2の出力軸3bが回転して、上記第1の駆動輪1及
び第2の駆動輪2が回転するようになされている。
【0028】また、直流モータ6は、上記消防機材用動
力車本体10の他側部に配設されたバッテリー8から動
作電力を供給されて動作するものであり、上記直流モー
タ6が回転した場合も、その回転力によって上記デファ
レンシャルギア3の第1の出力軸3a及び第2の出力軸
3bが回転して、上記第1の駆動輪1及び第2の駆動輪
2が回転する。
【0029】すなわち、本実施の形態の消防機材用動力
車は、上記交流モータ5及び直流モータ6を選択的に動
作させて上記デファレンシャルギア3の入力軸を回転さ
せることにより、上記デファレンシャルギア3の第1の
出力軸3a及び第2の出力軸3bを介して上記第1及び
第2の駆動輪1、2を回転させるように構成している。
【0030】また、上記デファレンシャルギア3を介し
て上記第1及び第2の駆動輪1、2を回転させることに
より、第1及び第2の駆動輪1、2の回転数を負荷に応
じて変速させることができ、走行性能を向上させること
ができる。
【0031】上記消防機材用動力車本体10の一端に支
持アーム9が突設されていて、上記支持アーム9にハン
ドル11が回動自在に取り付けられている。上記ハンド
ル11は、消防機材用動力車本体10の走行方向を制御
するために設けられているものであり、上記ハンドル1
1を左右方向に回動させるように操作することにより消
防機材用動力車本体10を任意の方向に走行させること
ができるようになされている。
【0032】すなわち、上記支持アーム9に回動軸12
が回動自在に取り付けられていて、上記回動軸12の上
端にハンドル11が固着され、その下端に走行補助輪1
3が回転自在に取り付けられている。
【0033】これにより、上記ハンドル11を回動させ
ると上記回動軸12を回動させることができるので、上
記回動軸12の下端に取り付けられている走行補助輪1
3の向きを上記ハンドル11により操作することができ
る。
【0034】上記ハンドル11には、第1の操作レバー
14及び第2の操作レバー15が取り付けられている。
上記第1の操作レバー14は、交流モータ5の回転数を
制御するために取り付けられているものであり、この第
1の操作レバー14を操作することにより、交流発電機
7から交流モータ5に供給する電力量を制御して、交流
モータ5の回転数を所望の回転数にすることができるよ
うになっている。また、第2の操作レバー15は、上記
バッテリー8から直流モータ6に供給する電力量を制御
して、直流モータ6の回転数を所望の回転数に制御する
ためのものである。即ち、本発明の消防機材用動力車
は、上記モータとして、交流モータ5と直流モータ6の
2つが装備され、上記交流モータ5の出力軸は、上記デ
ファレンシャルギア3の入力側の一側から上記デファレ
ンシャルギア3の入力軸に対して接続されていると共
に、上記直流モータ6の出力軸は、上記デファレンシャ
ルギア3の入力側の他側から上記デファレンシャルギア
3の入力軸に対して接続されており、上記消防機材用動
力車本体10には、上記交流モータ5を駆動させるため
の交流発電機7と、上記直流モータ6を駆動させるため
のバッテリー8の2つが設けられており、上記交流モー
タ5及び直流モータ6は、どちらか一方のモータを選択
的に動作させることができ、上記交流モータ5又は直流
モータ6のうちのどちらか一方のモータを回転させた際
には、上記直流モータ6又は交流モータ5のうちの非動
作中の他方のモータが走行駆動系の負荷にならないこと
を特徴とするものである。
【0035】上述のように構成された本実施の形態の消
防機材用動力車は、火災現場に消防機材を搬送するため
に使用される。また、火災現場において消火ホース16
を引き出すために用いて好適である。
【0036】すなわち、図3に示したように、消防機材
用動力車本体10の荷台上に消火ホース16や放水管1
7等を積載しておき、火災現場において上記消火ホース
16や放水管17等を繰り出しながら走行することによ
り、これらの消防機材16、17の引き出し作業を容易
にかつスピーディに行うことができる。
【0037】また、図4に示すように、本実施の形態の
消防機材用動力車は、可搬式消防ポンプ20の搬送用動
力車としても良好に用いることができる。すなわち、車
輪22が取り付けられている枠体21の上に上記可搬式
消防ポンプ20を載置固定しておき、上記枠体21を上
記消防機材用動力車本体10に連結することにより、上
記可搬式消防ポンプ20を火災現場に搬送するための動
力車として使用することができる。なお、図4におい
て、24はサーチライトを示し、上記可搬式消防ポンプ
20を火災現場の直近迄搬送する際に、周囲が暗い場合
に走行方向を照明するために使用するものである。
【0038】図5に示すように、上記可搬式消防ポンプ
20を火災現場に搬送する際には、通常、小型トラック
23の荷台に載せられて搬送される。したがって、上記
可搬式消防ポンプ20を使用する場合には、地表から上
記小型トラック23の荷台に載せる作業、及び上記小型
トラック23の荷台に載せられている可搬式消防ポンプ
20を地表に下ろす作業を行う必要がある。
【0039】上述したように、本実施の形態の消防機材
用動力車は、交流発電機7及び交流モータ5よりなる第
1の動力手段、及びバッテリー8及び直流モータ6より
なる第2の動力手段を有しているので、可搬式消防ポン
プ20を小型トラック23に積み、下ろしする作業を容
易に、かつ迅速に行うことができ、人力で行う場合と比
較してこれらの作業を大幅に合理化することができる。
【0040】また、上記交流モータ5及び直流モータ6
の駆動力をデファレンシャルギア3を介して第1の駆動
輪1及び第2の駆動輪2に伝達するようにしたので、上
記第1の駆動輪1及び第2の駆動輪2の回転数を負荷に
応じて自動的に変速させることができる。
【0041】したがって、消防機材用動力車がカーブ走
行する場合に、内側の駆動輪の回転数と外側の駆動輪の
回転数とを自動的に調整することができるので、消防機
材用動力車の走行性能を大幅に向上させることができ
る。
【0042】また、図示しないが、本実施の形態の消防
機材用動力車の他の特徴とするところは、第1の出力軸
3aまたは第2の出力軸3bに電磁クラッチを介設し、
第1及び第2の動力手段で走行しない場合には、上記電
磁クラッチをオフにすることにより、第1の駆動輪1ま
たは第2の駆動輪2を自由に回転させるようにしてい
る。このようにすることにより、消防機材用動力車本体
10を人力で牽引する場合の労力及び走行性を大幅に向
上させることができる。
【0043】上述のように、本実施の形態の消防機材用
動力車は、交流発電機7の電力で動作する第1の動力手
段と、バッテリー8の電力で動作する第2の動力手段の
2つを設けたので、上記可搬式消防ポンプ20が、火災
が発生しないことにより長期間にわたって使用しなかっ
た場合でも安定して動作させることができる。
【0044】すなわち、本実施の形態においては第1の
動力手段及び第2の動力手段の2つを設けているので、
これらの動力手段の両方共が故障等により動作不能とな
る可能性は非常に低く、2つの動力手段の何方か一方を
適宜に選択することにより、容易にかつ確実に可搬式消
防ポンプ20を牽引することができる。
【0045】例えば、上記バッテリー8を動作電源とす
る第2の動力手段を使用する場合、スイッチ操作を行う
のみで第2の動力手段の直流モータ6を回転させること
ができる。また、上記可搬式消防ポンプ20を長期間に
わたって使用しないことにより、上記バッテリー8の蓄
電量が減少し、上記直流モータ6を回転させることがで
きない恐れがある場合には、上記第1の操作レバー14
を操作して上記交流発電機7を動作させて発電し、上記
発電した電力を第1の動力手段の交流モータ5に供給す
ることで、消防機材用動力車本体10を良好に走行させ
ることができる。
【0046】また、本実施の形態においては、交流モー
タ5の出力軸と直流モータ6の出力軸とをデファレンシ
ャルギア3の入力軸に共通に接続したので、動作させな
い方のモータが走行駆動系の負荷になってしまう不都合
が生じることはない。
【0047】さらに、本実施の形態においてはデファレ
ンシャルギア3を用いて交流モータ5及び直流モータ6
の駆動力を第1の駆動輪1、第2の駆動輪2に伝達して
いるので、消防機材用動力車がカーブ走行する場合や道
路状態が悪い場合でも安定した走行を行うことができる
利点が得られる。なお、上述した実施の形態では3輪の
例を示したが、4輪または4輪以上に構成することがで
きる。
【0048】
【発明の効果】本発明は上述したように、消防機材用動
力車本体10の左右両側に第1の駆動輪1及び第2の駆
動輪2を配設するとともにデファレンシャルギア3を配
設し、上記デファレンシャルギア3の第1の出力軸3a
及び第2の出力軸3bに上記第1の駆動輪1及び第2の
駆動輪2をそれぞれ取り付け、かつ上記デファレンシャ
ルギア3の入力側に交流モータ5及び直流モータ6の出
力軸を接続し、より詳しくは、上記デファレンシャルギ
ア3の入力側の一側から上記デファレンシャルギア3の
入力軸に対して上記交流モータ5の出力軸を接続すると
共に、上記デファレンシャルギア3の入力側の他側から
上記デファレンシャルギア3の入力軸に対して上記直流
モータ6の出力軸を接続し、上記交流モータ5に交流発
電機7から動作電力を供給し、上記直流モータ5にはバ
ッテリー8から動作電力を供給するようにしたので、上
記第1の駆動輪1及び第2の駆動輪2を負荷に応じた回
転数で回転させることができる。また、2つの動作手段
を設けたので、火災が発生しないことにより可搬式消防
ポンプ20が長期間にわたって使用しなかった場合でも
安定して動作させることができる。
【0049】また、本発明の他の特徴によれば、上記第
1の出力軸3aまたは第2の出力軸3bと、上記駆動輪
1または2との間に電磁クラッチを介設したので、上記
電磁クラッチをオフ動作させることにより、上記駆動輪
1または2を自由に回転させることができ、第1または
第2の動力手段を使用しない場合の牽引作業を容易に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、消防機材用
動力車の全体構成を示す側面図である。
【図2】動力手段の配設状態を示す消防機材用動力車の
底面図である。
【図3】消防機材用動力車に積載していた消火ホースを
延ばしている様子を示す図である。
【図4】消防機材用動力車本体を搬送する様子を示す図
である。
【図5】可搬式消防ポンプを小型トラックに積載する様
子を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の駆動輪 2 第2の駆動輪 3 デファレンシャルギア 3a 第1の出力軸 3b 第2の出力軸 4 軸受け 5 交流モータ 6 直流モータ 7 交流発電機 8 バッテリー 9 支持アーム 10 消防機材用動力車本体 11 ハンドル 12 回動軸 13 走行補助輪 14 第1の操作レバー 15 第2の操作レバー 16 消火ホース 17 放水管 20 可搬式消防ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A62C 27/00 508 B60K 23/04 B62B 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消防機材用動力車本体10の左右両側の
    各々には、第1の駆動輪1と第2の駆動輪2が配設され
    ており、上記第1の駆動輪1と第2の駆動輪2の各々
    は、上記消防機材用動力車本体10に設けられた1つの
    デファレンシャルギア3の第1の出力軸3aと第2の出
    力軸3bの各々に取り付けられており、上記デファレン
    シャルギア3の入力側には、上記デファレンシャルギア
    3を介して上記第1の駆動輪1と第2の駆動輪2の各々
    を駆動させるためのモータが接続されている消防機材用
    動力車に於て、上記モータとして、交流モータ5と直流
    モータ6の2つが装備され、上記交流モータ5の出力軸
    は、上記デファレンシャルギア3の入力側の一側から上
    記デファレンシャルギア3の入力軸に対して接続されて
    いると共に、上記直流モータ6の出力軸は、上記デファ
    レンシャルギア3の入力側の他側から上記デファレンシ
    ャルギア3の入力軸に対して接続されており、上記消防
    機材用動力車本体10には、上記交流モータ5を駆動さ
    せるための交流発電機7と、上記直流モータ6を駆動さ
    せるためのバッテリー8の2つが設けられており、上記
    交流モータ5及び直流モータ6は、どちらか一方のモー
    タを選択的に動作させることができ、上記交流モータ5
    又は直流モータ6のうちのどちらか一方のモータを回転
    させた際には、上記直流モータ6又は交流モータ5のう
    ちの非動作中の他方のモータが走行駆動系の負荷になら
    ないことを特徴とする消防機材用動力車。
  2. 【請求項2】 上記デファレンシャルギア3の第1の出
    力軸3aまたは第2の出力軸3b中に電磁クラッチを介
    設し、上記電磁クラッチをオフ動作させることにより、
    上記第1の駆動輪1または第2の駆動輪2を自由に回転
    できるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の消
    防機材用動力車。
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