JP2979456B2 - ヒンジ装置 - Google Patents

ヒンジ装置

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JP2979456B2
JP2979456B2 JP5350139A JP35013993A JP2979456B2 JP 2979456 B2 JP2979456 B2 JP 2979456B2 JP 5350139 A JP5350139 A JP 5350139A JP 35013993 A JP35013993 A JP 35013993A JP 2979456 B2 JP2979456 B2 JP 2979456B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機、イメージリ
ーダなどの画像処理装置の原稿セット面を覆う原稿押さ
え装置を画像処理装置に対して開閉自在に結合するヒン
ジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置例えば複写機に対し、この
複写機の原稿セット面を覆う原稿押さえ装置を上下に開
閉自在に結合するヒンジ装置としては、例えば実開昭5
7−11544号公報に示されたものがある。
【0003】この公報のような原稿押さえ装置は、開閉
動作をし易いように通常は前傾姿勢で取り付けられてい
る。即ち、原稿押さえ装置が水平の原稿セット面に対し
て90度以上開くように構成されていると、複写機の背
面に壁などがあった場合、開いたときに原稿押さえ装置
がこの壁などに当たったり、閉じるときには一旦90度
まで起こしてから閉じなければならず、操作し難いた
め、90度以上開かないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような原
稿押さえ装置を複写機に取り付ける場合、上記のように
前傾姿勢のままでは前方に転倒し易く、片手で原稿押さ
え装置を支えるか、他の人に支持してもらう必要があ
る。特に原稿押さえ装置が単に原稿押さえ、外光遮断、
原稿の白地背部を提供するカバー機能を有するだけでな
く、原稿の自動給送機能を有するいわゆる自動原稿送り
装置である場合には形態も大きく、重量もかなり大であ
って、上記公報のような前傾姿勢のままでは前方に倒れ
てしまい、取り付けに非常に苦労するという問題点があ
った。
【0005】
【発明の目的】この発明は、画像処理装置への原稿押さ
え装置の取り付け作業が容易で、しかも取り付け完了後
は原稿押さえ装置を使用上適切な開き角度に設定できる
ヒンジ装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1のように、画像処理装置の原稿セット面
を覆う原稿押さえ装置を前記画像処理装置に対して開閉
自在に結合するヒンジ装置において、前記画像処理装置
に取り付けられる第1の取り付け部と、前記原稿押さえ
装置に取り付けられる第2の取り付け部と、これら第1
および第2の取り付け部を回動自在に結合する軸部材
と、前記第1の取り付け部と前記第2の取り付け部との
間に設けられ、前記軸部材を中心に前記第1の取り付け
部と前記第2の取り付け部とを開き方向に付勢する付勢
手段と、前記第1,第2の取り付け部にそれぞれ設けら
れ、前記原稿押さえ装置を開いた際、互いに接触して前
記原稿押さえ装置を前記画像処理装置上に立った状態の
所定角度に規制する第1,第2の規制部と、前記第1の
取り付け部と前記第2の取り付け部との間に作用し、前
記原稿押さえ装置を開いた際、その開き角度を前記所定
角度より小さい角度に規制する角度規制とこの角度規制
の解除とを選択的に行う規制手段とを備えた。
【0007】(2)請求項2のように、前記第1の取り
付け部と前記第2の取り付け部の何れか一方に前記第1
の取り付け部と前記第2の取り付け部との間の開き角度
を規制するための第1の係合部を設け、前記規制手段と
して、前記第1の取り付け部と前記第2の取り付け部の
内、前記第1の係合部が設けられていない方に回動自在
に取り付けられ、前記第1の規制部と前記第2の規制部
とが接触した状態から所定量閉じると前記第1の係合部
に係合し、前記原稿押さえ装置を開いた際、その開き角
度を前記所定角度より小さい角度に規制する第2の係合
部を有すると共に、前記第1の係合部と前記第2の係合
部との係合が解除されるまで閉じた状態で前記第1の係
合部と前記第2の係合部とが離れる方向へ移動自在の押
圧部を有する規制部材と、前記第2の係合部が前記第1
の係合部に係合する方向に前記規制部材を付勢する第2
の付勢手段とを設けている。
【0008】(3)請求項3のように規制手段として、
前記第1の取り付け部と前記第2の取り付け部の内、前
記第1の係合部が設けられていない方に回動自在に取り
付けられ、前記第1の係合部より幅が狭い入口からなる
第2の係合部を有すると共に、内部に前記第1の係合部
が移動可能な空間を有し、前記第1の規制部と前記第2
の規制部とが接触した状態から所定量閉じると前記第1
の係合部によって前記第2の係合部が押し開かれて第1
の係合部が内部の移動空間に入り、前記原稿押さえ装置
を開いた際、その開き角度を前記所定角度より小さい角
度に規制すると共に、前記第2の取り付け部に所定以上
の開き方向の力が作用すると第1の係合部が第2の係合
部から外れる弾性材で形成された規制部材を設ける。
【0009】
【実施例】
《第1の実施例》以下、この発明の第1の実施例につい
て図面を参照して説明する。
【0010】<構成>この実施例では、図1のように画
像処理装置例えば複写機1に原稿押さえ装置例えば自動
原稿送り装置2(以下、ADF2と言う。)が左右一対
のヒンジ装置3を介して開閉自在に取り付けられてい
る。なお、原稿押さえ装置はADF2に限らず原稿の搬
送機能を持たない単に原稿を覆うものであっても良い。
【0011】複写機1には電源スイッチ4と、コピーボ
タン5を有する操作パネル6と、原稿がセットされると
共にADF2により覆われる原稿セット面例えばプラテ
ン7と、プラテン7にセットされた原稿のセット基準と
なる出没自在のストッパ10と、ヒンジ装置3を取り付
けるための段付きフック8及びネジ穴9とが設けられて
いる。
【0012】ヒンジ装置3は、図12〜図15のように
複写機1に取り付けられる鉄板で形成された第1の取り
付け部20と、ADF2に取り付けられる鉄板で形成さ
れた第2の取り付け部21とを備え、これら第1および
第2の取り付け部20,21は軸部材22により回動自
在に結合されている。第1の取り付け部20と第2の取
り付け部21との間には第1の付勢手段例えば2本のス
プリング23が設けられ、軸部材22を中心に第1の取
り付け部20と第2の取り付け部21とを開き方向に付
勢している。
【0013】第1,第2の取り付け部20,21にはA
DF2を開いた際、互いに接触してADF2を複写機1
上に立った状態の所定角度に規制する第1,第2の規制
部24,25が設けられている。なお、この実施例では
第1,第2の規制部24,25を第1,第2の取り付け
部20,21の背面に設けたが、側面などでも良い。
【0014】第1の取り付け部20と第2の取り付け部
21の何れか一方には、例えば第1の取り付け部20に
は第1の取り付け部20と第2の取り付け部21との間
の開き角度を規制するための第1の係合部例えば係合軸
26が設けられ、第1の取り付け部20と第2の取り付
け部21の内、係合軸26が設けられていない方、ここ
では第2の取り付け部21に軸部材31に規制部材29
が回動自在に取り付けられいる。
【0015】規制部材29は、図13のように第1の規
制部24と第2の規制部25とが接触した状態から図1
4のように所定量閉じると係合軸26に係合し、ADF
2を開いた際、その開き角度を前記所定角度より小さい
角度に規制する第2の係合部例えばU字状の係合凹部2
7を有すると共に、図15のように係合軸26と係合凹
部27との係合が解除されるまで閉じた状態で係合軸2
6と係合凹部27とが離れる方向へ移動自在で指によっ
て押される押圧部28を有している。また規制部材29
には係合凹部27が係合軸26に係合する方向に付勢す
る第2の付勢手段例えば板バネ30が設けられている。
【0016】第1の取り付け部20には図3、図12の
ように複写機1に取り付けるためのフック穴32と、ネ
ジ33でネジ穴9に取り付ける穴34とが設けられてい
る。
【0017】2本のスプリング23は一端を軸部材26
に取り付けられた支持部材35と他端を軸部材31に取
り付けられた支持部材36に支持されている。なお、ス
プリング23内の支持部材35,36間には伸縮する軸
37A,37Bが設けられている。
【0018】ADF2は、図1,図2のようにプラテン
7の上方に配置され原稿が載置される給紙台101(載
置部)と、この給紙台101の上に例えば25度傾斜し
て配置された排紙トレイ102と、給紙台101上に載
置された複数枚の原稿を1枚に分離し下向きに案内して
プラテン7上へ供給する給紙部103と、この給紙部1
03から供給された原稿をプラテン7の一端側から他端
側へ移動させる搬送手段104と、この搬送手段104
によりプラテン7の前記他端側を横切って移動する原稿
を上向きに案内して排紙トレイ102に排出させる排紙
部105とを備えていると共に、原稿サイズに応じて少
なくとも後述する通常搬送モードとステップ送りモード
を有する図示してない制御手段を備えている。
【0019】給紙台101は図4のようになだらかな山
形をしており、登り坂傾斜面106Aと降り坂傾斜面1
06Bとから構成された載置面106と、この載置面1
06に載置された原稿の両側縁を規制する一対の側縁規
制部材107L,107Rと、排紙トレイ102を排紙
原稿収容位置108Aに支持するストッパ109とを備
えている。
【0020】なお、降り坂傾斜面は例えば3度傾斜して
いる。また、側縁規制部材107Lは原稿セットの基準
となるもので、図7のように底面に長穴110が設けら
れ、ネジ11により給紙方向と交差する方向に位置調整
ができるようになっている。更に、側縁規制部材107
Rはセットされる原稿のサイズに応じて長穴112に沿
って給紙方向と交差する方向に移動自在に構成されてい
る。
【0021】図8のように給紙部103の給紙口113
の周辺には、載置面106に沿って給紙口113から挿
入された積層原稿を上方へ案内するガイド114と、こ
のガイド114の先端に取り付けられた弾性変形可能な
合成樹脂シート115と、ガイド114の上方に設けら
れたガイド129と、このガイド129の先端に形成さ
れ積層原稿の先端を規制しするストッパ116と、この
ストッパ116の先端に取り付けられ、後述する給紙ロ
ーラ118により繰り出された最下紙の原稿に追従する
原稿を退ける弾性変形可能な合成樹脂シート117(第
1の分離手段)と、挿入された原稿の最下紙に接してこ
れを繰り出す少なくとも周面がゴムで形成された給紙ロ
ーラ118と、軸119Aに取り付けられ最上紙原稿に
接して給紙ローラ118に原稿を圧接する押圧部材11
9と、軸119Aに回動自在に取り付けられ給紙口11
3の原稿の有無を検知するレバー120A及びレバー1
20の位置を検出する検出部120Bを有するエンプテ
ィセンサ120とが設けられている。
【0022】合成樹脂シート115は給紙口113に挿
入された原稿の先端が給紙ローラ18の周面に突き当た
らないようにストッパ116方向へ案内している。押圧
部材119は図示してないソレノイドの駆動により軸1
19Aを上下動するように構成され、原稿を繰り出す前
に下降して原稿を押圧し、モータ162が正転してから
所定時間又はレジストセンサ132が原稿を検出すると
上昇するようになっている。
【0023】給紙ローラ118には図5のようにワンウ
エイクラッチ160が内蔵され回転軸124(第1の駆
動軸)に取り付けられている。この回転軸124には、
幅広のガイドローラ125(従動ローラ)が両側に回転
自在(空転するよう)に2つずつ設けられている。ま
た、回転軸124には幅狭のガイドローラ126が回転
自在(空転するよう)に複数設けられている。なお、ガ
イドローラ125,126はプラスチックなどの合成樹
脂で形成され、給紙ローラ118より周面の摩擦係数が
小さく設定されている。
【0024】回転軸124はモータ162によって駆動
されるように、図5及び図6のようにプーリ170、タ
イミングベルト171、プーリ172,173、タイミ
ングベルト174、プーリ175、ギア176,178
を介して駆動連結されている。
【0025】なお、ワンウエイクラッチ160はモータ
162が正転の時、回転軸124の回転が給紙ローラ1
18に伝達されるように設定されている。即ち、モータ
162が正転すると給紙ローラ118が給紙方向に回転
し、逆転の場合には給紙ローラ118は回転しないよう
になっている。
【0026】給紙ローラ118には図8のように最下紙
に追従する原稿の進行を阻止する分離パット128を備
えた分離ユニット121(第2の分離手段)がバネ12
7で圧接されている。なお、第2の分離手段は、給紙ロ
ーラ118に圧接され、給紙方向とは逆方向に回転して
最下紙に追従する原稿の進行を阻止するローラであって
も良い。また、第2の分離手段は給紙ローラ118の両
側に周面が軸方向に交差するように配置され、給紙ロー
ラ118の周面に非接触な構造であっても良い。
【0027】ところで、図9のように側縁規制部材10
7Lによって片側の側縁が規制されて給紙台101にセ
ットされる給紙予定原稿のそれぞれの幅方向中心が給紙
ローラ118及び分離パット128の給紙方向と交差す
る方向の幅内に位置するように給紙ローラ118と分離
パット128の幅が設定され、原稿がスキューしにくい
ようにしてある。
【0028】なお、給紙予定原稿のサイズは例えばA3
T・A4T・A4Y・B4T・B5T・B5Y・LED
GER−T・LEGAL−T・LETTER−T(LT
T)・LETTER−Y(LTY)である。なお、Tは
給紙方向に縦長にセットした場合であり、Yは横長にセ
ットした場合である。
【0029】また、合成樹脂シート117及び分離パッ
ト128は、図8のように給紙ローラ118の回転軸1
24より上で且つ回転軸124より給紙方向前方の周面
に対向して設けられている。
【0030】給紙ローラ118、ガイドローラ125、
ガイドローラ126との間に湾曲経路123を形成する
ガイド122が設けられ、給紙ローラ118と分離ユニ
ット121とにより分離された1枚の原稿を下向きに案
内するようになっている。ガイド122の先端には4対
のガイドローラ125とレジストローラ131との間に
原稿をそれぞれ導くようにレジストローラ131の周面
に接するように合成樹脂シート130が取り付けられて
いる。
【0031】また、湾曲経路123には原稿先端の姿勢
矯正(レジスト修正)を行うレジストローラ131がガ
イドローラ125に圧接されている。そして、ガイドロ
ーラ125とレジストローラ131との圧接点の直前に
は、原稿を検知するレジストセンサ132が配設されて
いる。なお、レジストローラ131は少なくとも周面が
ゴムで形成され、ガイドローラ125より周面の摩擦係
数が大きく設定されている。
【0032】レジストロラ131の回転軸163(第2
の駆動軸)は、図5のようにタイミングベルト174に
噛み合うワンウエイクラッチ付きプーリ164、ギア1
79,180を介してモータ162により駆動されるよ
うになっている。
【0033】なお、ワンウエイクラッチ付きプーリ16
4はモータ162が逆転の時、回転軸163が給紙方向
に回転するように設定されている。
【0034】更に、図8のようにガイドローラ125と
レジストローラ131の圧接点の前方にはガイド13
3,134により湾曲経路123の一部を形成してい
る。ガイド134は軸135を中心に回動可能で、湾曲
経路123のジャム処理ができるようになっている。な
お、ガイド134は閉じる方向にバネ付勢されている。
【0035】搬送手段104は図4のよう一対のプーリ
136,137間に張設された搬送ベルト138と、こ
の搬送ベルト138の内側に配置され搬送ベルト138
をプラテン7に押し当てる複数のプレスローラユニット
139,140とプレスローラ141とを備えている。
【0036】プーリ136は図5のようにプーリ173
に噛み合うタイミングベルト181、プーリ182,1
83、タイミングベルト184、プーリ185、電磁ク
ラッチ165を介してモータ162により駆動されるよ
うになっている。
【0037】プレスローラユニット139は図10のよ
うにプレスローラ142,143を備え、原稿搬送方向
に2列、原稿搬送方向と交差する方向に4列、フレーム
144,145に設けられている。また、フレーム14
4,145にはそれぞれ取り付け穴144A,144
B,144C、145A,145B,145Cが4組以
上設けられており、プレスローラユニット139の原稿
搬送方向と交差する方向に取り付け位置を変更できるよ
うに構成されている。
【0038】プレスローラユニット140はプレスロー
ラ146を備え、原稿搬送方向と交差する方向に4列、
フレーム147に取り付けられている。
【0039】プレスローラ137は原稿がストッパ10
を乗り越えるのを防止するために搬送ベルト138を圧
接しているが、最下点でプラテン7に搬送ベルト138
が接触しないように構成されている。
【0040】ストッパ10は軸10Aを中心に回動自在
に支持されると共に搬送ベルト138側にバネ付勢され
ている。このストッパ10は図1のようにADF2に設
けられた図示してないソレノイドの駆動により突出する
作動部材11により押されると退避するようになってい
る。
【0041】排紙部105は図11のよう搬送手段10
4によりプラテン7を横切って移動する原稿を湾曲経路
148に沿って上向きに案内するガイド149,15
0,151と、ガイド149の入口側に設けられた合成
樹脂シート166と、湾曲経路148に供給された原稿
の端部を検出する排紙センサ152と、湾曲経路148
に供給された原稿を排出する排紙方向と交差する方向に
複数設けられた排紙ローラ153と、これらの排紙ロー
ラ153の周面にそれぞれ圧接された押圧ローラ154
とを備えている。
【0042】排紙ローラ153の回転軸167は図5の
ようにプーリ186、タイミングベルト187、プーリ
188を介してプーリ137の回転力により駆動される
ようになっている。
【0043】排紙トレイ102は図4のように軸155
を中心に排紙原稿収容位置108Aと給紙原稿セット位
置108Bとの間で回動自在に支持されている。これ
は、給紙台101の上に排紙トレイ102が配置されて
いるため、給紙方向の長さがA4Yを越える原稿の場
合、原稿を給紙台101にセットする際、排紙トレイ1
02が邪魔になりセットしにくいので、給紙台101を
給紙原稿セット位置12Bへ立ててから給紙台101に
原稿をセットすることもできるようになっている。
【0044】また、排紙トレイ102は伸縮自在の補助
トレイ156を備え、原稿サイズに応じて伸縮できるよ
うになっている。これは、排紙トレイ102の大きさを
最初から給送する原稿の最大紙が収容できるようにして
おくと、排紙トレイ102が給紙台101の上方の殆ど
を覆ってしまい、総てのサイズの原稿のセットに当たっ
て、排紙トレイ102を給紙原稿セット位置108Bに
立てなければならないため、少なくとも使用頻度の大き
いA4Yサイズの原稿は排紙トレイ102を立てなくて
もセットできるようにしている。
【0045】尚、排紙トレイ102が給紙原稿収容位置
108Aにあるのを検出するセンサ157が設けられて
おり、排紙トレイ102が立っているときにはセンサ1
57がオフし、図1のコピーボタン5が押されても原稿
の搬送を禁止するようになっている。
【0046】制御手段は、複写機1やエンプティセンサ
120、レジストセンサ132、排紙センサ152等か
らの信号により、モータ162、電磁クラッチ165、
押圧部材119の駆動ソレノイド、ストッパ10の駆動
ソレノイド等を制御し、通常搬送モードやステップ送り
モードにて原稿を搬送するようにしている。
【0047】なお、通常搬送モードとは原稿が大きく、
プラテン7上に原稿を1枚しかセットできない時の原稿
の送りモードである。
【0048】また、ステップ送りモードとは原稿がA4
Y・B5Yのようにプラテン7上に原稿を2枚セットで
きる場合に、原稿をプラテン7上に原稿を2枚供給し、
1枚ずつ複写することにより原稿の交換時間を短縮して
高速化を計るモードである。
【0049】<動作> (1)ADF2の複写機1への装着 上記構成において、ヒンジ装置3はスプリング23の付
勢力によって取り付け部20と取り付け部21とは軸部
材22を中心に開き、第1の規制部24と第2の規制部
25とが当接状態にある。従って取り付け部20を複写
機1に取り付ける際にはADF2は上方に立った状態と
なる。この状態においては、付勢手段30により規制部
材29が係合軸26方向へ付勢され、規制部材29の先
端29Aが係合軸26に当接している。
【0050】そこで、取り付け部20を複写機1の上面
に載置し、取り付け部20のフック穴32を段付きフッ
ク8に係合して位置決めすると、ADF2の重心に掛か
る重力力線はほぼこの取り付け部20を通り、ADF2
を前方または後方へ倒そうとするモーメントは小さく、
僅かに手を添えるだけで支持でき、ネジ33の締め付け
作業がし易く、取り付け部20を複写機1に容易に固定
できる。
【0051】複写機1へのADF2の取り付けが終了す
ると、ADF2をプラテン7側へ引き下げる。これによ
り規制部材29の先端29Aが係合軸26の周面を移動
し、所定角度傾斜すると係合部27が係合軸26と係合
する。更にADF2を引き下げると、係合部27と係合
軸26との係合が外れ規制部材29の円弧部29Bが係
合軸26に摺接する。完全に閉じると搬送ベルト138
がプラテン7に接触する。
【0052】ADF2を開くと、係合軸26と円弧部2
9Bとが接触しながら回動し、係合部27が係合軸26
に係合すると適切な開き角度に規制される。従って、原
稿をプラテン7にセットするときはこの角度までしか開
かない。
【0053】ADF2を取り外す場合などのようにAD
F2を垂直に立てる必要が生じたときには、円弧部29
Bが係合軸26に当接している角度までADF2を傾斜
させ、規制部29に設けられた押圧部28を付勢手段3
0の付勢力に抗して指で押すと円弧部29Bが係合軸2
6と非接触状態になる。押圧部28を押したままADF
2を起こすと係合部27が係合軸26を通り越し所定角
度以上に開き、規制部24と規制部25とが突き当たっ
て垂直状態になる。
【0054】このような状態になるとドライバによって
ネジ33を外すことができ、ADF2の取り外しが可能
となる。 (2)ADF2の動作 まず、複写機1の電源スイッチ4をオンすることによっ
て所定の初期設定がなされ、押圧部材119は上昇し、
ストッパ10はプラテン7の表面から突出した状態とな
る。このような状態において、操作者が複数枚の原稿を
表面を上にして給紙台101の上方から下に降ろしなが
ら給紙口113に挿入し給紙台101上に原稿をセット
する。この際、原稿のサイズがA4Y以下のように小さ
い場合には、排紙トレイ102を排紙原稿収容位置12
Aに倒した状態においても原稿をセットできる。原稿の
サイズがA4Yより大きいA4T・B4T・A3Tの場
合には、給紙台101上の排紙トレイ102が邪魔にな
るため、排紙トレイ102を給紙原稿セッ位置108B
に立てた状態にしてセットすることも可能である。
【0055】原稿のセットが終了すると、排紙トレイ1
02が給紙原稿セット位置108Bに立っていれば排紙
原稿収容位置108Aに倒す。そして、給紙原稿のサイ
ズがA4Yより大きければ、補助トレイ156を引き出
して排紙原稿を支持できるようにする。尚、排紙トレイ
102が給紙原稿セット位置108Bにあればセンサ1
57が排紙トレイ102を検出しており、給紙動作が禁
止されている。従って、コピーボタン5を操作者がオン
してもADF2は原稿の搬送動作を行わない。
【0056】原稿が給紙口113に挿入されると、レバ
ーが押し上げられエンプティセンサ120がオフすると
共に、原稿先端がストッパ116により進入を規制され
る。
【0057】コピーボタン5をオンすると押圧部材11
9は下降し、原稿を給紙ローラ118に圧接すると共
に、所定時間後にモータ162が正転され、回転軸12
4が回転する。このため、給紙ローラ118は回転し、
ガイドローラ125及びガイドローラ126は空転す
る。なお、ワンウエイクラッチ164が介在されている
ためレジストローラ131は回転しないと共に、電磁ク
ラッチ165がオフしておりプーリ136も回転しな
い。
【0058】給紙ローラ118の回転により原稿の下層
紙が複数枚送り出される。これらの原稿は給紙ローラ1
18と合成樹脂シート117との狭い間隔を通過する
際、上層の原稿が合成樹脂シート117により退けら
れ、この間隙を通過する原稿の枚数を低減する。
【0059】この間隙を通過した複数枚の原稿は給紙ロ
ーラ118に圧接された分離パット128により1枚に
分離され、最下紙のみが送り出される。そして、この原
稿の先端がレジストセンサ132により検出され、停止
しているガイドローラ125とレジストローラ131と
の間に突き当てられる。レジストセンサ132が原稿の
先端を検出した時点から所定時間後にモータ162が停
止し、給紙ローラ118が停止する。この間に原稿の後
端が若干送られ、レジスト空間内で原稿が湾曲して姿勢
矯正がなされる。
【0060】次いで給紙進行指令によって電磁クラッチ
165がオンされると共にモータ162が逆転されレジ
ストローラ131及びプーリ136が駆動され、レジス
トローラ131に突き当てられた原稿が送り出され、プ
ラテン7に沿って搬送される。
【0061】レジストセンサ131が原稿の後端を検知
すると、モータ162が回転してからレジストセンサ1
31が後端を検出するまでのモータ162の回転量によ
り原稿のサイズ検出が行われ、B5Y・A4Yの場合に
はステップ送りモードが自動選択され、それ以外の場合
には通常搬送モードが選択される。
【0062】例えばステップ送りモードが設定される
と、送り出された原稿はストッパ10に突き当てられる
まで搬送されずに、原稿先端がプラテン7の搬送方向中
央に到達する前にモータ162の駆動が停止され、電磁
クラッチ165もオフされる。
【0063】再度、モータ162が正転駆動され、前述
の動作により次の原稿の繰り出しが行われてレジストロ
ーラ8131に突き当てられレジスト修正される。この
際、プラテン上に搬送されている原稿との間隔を調整す
るためにレジスト修正後、モータ162を逆転し若干原
稿を送り出す。
【0064】この状態で、電磁クラッチ165をオンす
ると搬送ベルト138も回転し、プラテン7上の原稿と
レジストされた次の原稿が同時に搬送され、先頭の原稿
がストッパ10に突き当たる時点でモータ162を停止
する。これにより、プラテン7上には左右に2枚の原稿
がセットされたことになる。そして、複写機1が複写動
作を開始し、ストッパ10に突き当てられている原稿が
複写される。この間に、次の原稿がレジストローラ13
1から若干送り出された位置まで先だし動作される。
【0065】複写が終了すると、ストッパ10を退避す
ると共に、モータ162の逆転駆動と電磁クラッチ16
5のオンにより、レジストローラ131、搬送ベルト1
38、排紙ローラ153が駆動され、複写原稿の排出と
プラテン7の右側の原稿のストッパ10方向への移動、
先だし原稿のプラテン7上への搬送を行う。なお、スト
ッパ10は次の原稿が通過するまでにプラテン7上へ突
出し原稿を停止させる。原稿がストッパ10に突き当た
る時点でモータ162を停止し、複写を行う。この時点
で、複写された原稿が排紙ローラ153を通過していな
ければ、次に搬送ベルト138が回転した時点で排出さ
れる。
【0066】以後、この動作が繰り返され最終原稿が複
写され、排紙トレイ109に排出されると動作が終了す
る。
【0067】一方、通常搬送モードが選択されると、原
稿はプラテン7に1枚ずつセットされ、複写される。従
って、ステップ送りモードに比べ処理速度が遅くなる。 《第2の実施例》ヒンジ装置3は図16〜図19のよう
な構成であっても良い。この実施例のヒンジ装置3に
は、第1の取り付け部20と第2の取り付け部21の
内、係合軸26が設けられていない方、ここでは取り付
け部材21に回動自在に合成樹脂などの弾性材で形成さ
れた規制部材52が設けられている。この規制部材52
は、係合軸26より幅が狭い入口からなる第2の係合部
50を有すると共に、内部に係合軸26が移動可能な空
間(長穴)51を有し、図17のように第1の規制部2
4と第2の規制部25とが接触した状態から図18のよ
うに所定量閉じると係合軸26によって第2の係合部5
0が押し開かれて係合軸26が内部の移動空間51に入
り、ADF2を開いた際、その開き角度を前記所定角度
より小さい角度に規制すると共に、第2の取り付け部2
1に所定以上の開き方向の力が作用すると係合軸26が
第2の係合部50から外れるようになっている。
【0068】上記構成において、図17のように係合軸
26が移動空間51内にないときは、スプリング23の
付勢力によって第1の規制部24と第2の規制部25と
が当接状態にあり、取り付け部20を複写機1に取り付
ける際にはADF2は上方に立った状態となる。
【0069】そこで、取り付け部20のフック穴32を
段付きフック8に係合して位置決めし、ネジ33を締め
付けると、複写機1に固定される。
【0070】複写機1へのADF2の結合が終了する
と、ADF2をプラテン7側へ引き下げる。これによ
り、係合軸26によって第2の係合部50が押し開かれ
て係合軸26が内部の移動空間51に入り、図18のよ
うに係合軸26の移動範囲が移動空間51内に規制され
る。
【0071】従って、ADF2を開くと係合部50が係
合軸26の移動を規制し、その開き角度は前記所定角度
より小さい角度に設定される。
【0072】更に、力を加えて第2の取り付け部21に
所定以上の開き方向の力が作用すると係合軸26が第2
の係合部50から外れ、規制部24と規制部25とが突
き当たって垂直状態になる。このような状態になるとド
ライバによってネジ33を外すことができる。
【0073】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1の取り付
け部を画像処理装置に取り付ける時、第1,第2の規制
部が互いに接触して原稿押さえ装置を画像処理装置上に
立った状態の所定角度に規制するため、作業者が原稿押
さえ装置を支え易く、画像処理装置への原稿押さえ装置
の取り付け作業が容易で、しかも取り付け完了後は、規
制手段の作用により原稿押さえ装置を開いた際、その開
き角度を前記所定角度より小さい角度に規制されるた
め、原稿押さえ装置を使用上適切な開き角度に設定でき
る。また、規制手段の解除により原稿押さえ装置の開き
角度の前記所定角度への復帰が容易である。
【0074】請求項2の発明によれば、第1の取り付け
部を画像処理装置に取り付ける時、第1,第2の規制部
が互いに接触して原稿押さえ装置を画像処理装置上に立
った状態の所定角度に規制するため、作業者が原稿押さ
え装置を支え易く、画像処理装置への原稿押さえ装置の
取り付け作業が容易であるのは勿論、第2の付勢手段に
より第2の係合部が第1の係合部に係合する方向に規制
部材を付勢しているため、取り付け完了後は原稿押さえ
装置を所定量閉じると第1の係合部と第2の係合部とが
係合し、原稿押さえ装置の開き角度を自動的に前記所定
角度より小さい角度に規制して、原稿押さえ装置を使用
上適切な開き角度に設定できる。また、第1の係合部と
前記第2の係合部との係合が解除されるまで閉じた状態
で押圧部を押すと、第1の係合部と第2の係合部とが離
れる方向へ移動して角度規制が解除され、原稿押さえ装
置の開き角度の前記所定角度への復帰を容易に行うこと
ができる。
【0075】請求項3の発明によれば、第1の取り付け
部を画像処理装置に取り付ける時、作業者が原稿押さえ
装置を支え易く、画像処理装置への原稿押さえ装置の取
り付け作業が容易であるのは勿論、第1の規制部と第2
の規制部とが接触した状態から所定量閉じると第1の係
合部によって第2の係合部が押し開かれて第1の係合部
が規制部材の内部の移動空間に入り、原稿押さえ装置を
開いた際、その開き角度を前記所定角度より小さい角度
に規制し、原稿押さえ装置を使用上適切な開き角度に設
定できる。また、第2の取り付け部に所定以上の開き方
向の力が作用するように原稿押さえ装置を開くと第1の
係合部が第2の係合部から外れ、原稿押さえ装置の開き
角度の前記所定角度への復帰を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機と自動原稿送り装置との取り付け状態を
示す斜視図である。
【図2】自動原稿送り装置を上方から見た斜視図であ
る。
【図3】自動原稿送り装置を底面から見た斜視図であ
る。
【図4】自動原稿送り装置の全体構成を示す断面図であ
る。
【図5】自動原稿送り装置の駆動機構の説明図である。
【図6】自動原稿送り装置の駆動機構の説明図である。
【図7】自動原稿送り装置の給紙台の構成の一部を示す
図である。
【図8】自動原稿送り装置の給紙部の構成を示す断面図
である。
【図9】給紙部の給紙ローラ及びガイドローラの構成を
示す図である。
【図10】自動原稿送り装置の搬送手段の構成を示す図
である。
【図11】自動原稿送り装置の排紙部の構成を示す断面
図である。
【図12】ヒンジ装置の第1の実施例の斜視図である。
【図13】図12のヒンジ装置の動作説明図である。
【図14】図12のヒンジ装置の動作説明図である。
【図15】図12のヒンジ装置の動作説明図である。
【図16】ヒンジ装置の第2の実施例の斜視図である。
【図17】図16のヒンジ装置の動作説明図である。
【図18】図16のヒンジ装置の動作説明図である。
【図19】図16のヒンジ装置の動作説明図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像処理装置) 2 自動原稿送り装置 3 ヒンジ装置 20 第1の取り付け部 21 第2の取り付け部 22 軸部材 23 スプリング(第1の付勢手段) 24 第1の規制部 25 第2の規制部 26 係合軸(第1の係合部) 27 係合凹部(第2の係合部) 29 規制部材 30 板バネ(第2の付勢手段) 50 第2の係合部 51 空間 52 規制部材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理装置の原稿セット面を覆う原稿
    押さえ装置を前記画像処理装置に対して開閉自在に結合
    するヒンジ装置において、 前記画像処理装置に取り付けられる第1の取り付け部
    と、 前記原稿押さえ装置に取り付けられる第2の取り付け部
    と、 これら第1および第2の取り付け部を回動自在に結合す
    る軸部材と、 前記第1の取り付け部と前記第2の取り付け部との間に
    設けられ、前記軸部材を中心に前記第1の取り付け部と
    前記第2の取り付け部とを開き方向に付勢する付勢手段
    と、 前記第1,第2の取り付け部にそれぞれ設けられ、前記
    原稿押さえ装置を開いた際、互いに接触して前記原稿押
    さえ装置を前記画像処理装置上に立った状態の所定角度
    に規制する第1,第2の規制部と、 前記第1の取り付け部と前記第2の取り付け部との間に
    作用し、前記原稿押さえ装置を開いた際、その開き角度
    を前記所定角度より小さい角度に規制する角度規制とこ
    の角度規制の解除とを選択的に行う規制手段とを備えた
    ことを特徴とするヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 画像処理装置の原稿セット面を覆う原稿
    押さえ装置を前記画像処理装置に対して開閉自在に結合
    するヒンジ装置において、 前記画像処理装置に取り付けられる第1の取り付け部
    と、 前記原稿押さえ装置に取り付けられる第2の取り付け部
    と、 これら第1および第2の取り付け部を回動自在に結合す
    る軸部材と、 前記第1の取り付け部と前記第2の取り付け部との間に
    設けられ、前記軸部材を中心に前記第1の取り付け部と
    前記第2の取り付け部とを開き方向に付勢する第1の付
    勢手段と、 前記第1,第2の取り付け部にそれぞれ設けられ、前記
    原稿押さえ装置を開いた際、互いに接触して前記原稿押
    さえ装置を前記画像処理装置上に立った状態の所定角度
    に規制する第1,第2の規制部と、 前記第1の取り付け部と前記第2の取り付け部の何れか
    一方に設けられ前記第1の取り付け部と前記第2の取り
    付け部との間の開き角度を規制するための第1の係合部
    と、 前記第1の取り付け部と前記第2の取り付け部の内、前
    記第1の係合部が設けられていない方に回動自在に取り
    付けられ、前記第1の規制部と前記第2の規制部とが接
    触した状態から所定量閉じると前記第1の係合部に係合
    し、前記原稿押さえ装置を開いた際、その開き角度を前
    記所定角度より小さい角度に規制する第2の係合部を有
    すると共に、前記第1の係合部と前記第2の係合部との
    係合が解除されるまで閉じた状態で前記第1の係合部と
    前記第2の係合部とが離れる方向へ移動自在の押圧部を
    有する規制部材と、 前記第2の係合部が前記第1の係合部に係合する方向に
    前記規制部材を付勢する第2の付勢手段とを備えたこと
    を特徴とするヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 画像処理装置の原稿セット面を覆う原稿
    押さえ装置を前記画像処理装置に対して開閉自在に結合
    するヒンジ装置において、 前記画像処理装置に取り付けられる第1の取り付け部
    と、 前記原稿押さえ装置に取り付けられる第2の取り付け部
    と、 これら第1および第2の取り付け部を回動自在に結合す
    る軸部材と、 前記第1の取り付け部と前記第2の取り付け部との間に
    設けられ、前記軸部材を中心に前記第1の取り付け部と
    前記第2の取り付け部とを開き方向に付勢する付勢手段
    と、 前記第1,第2の取り付け部にそれぞれ設けられ、前記
    原稿押さえ装置を開いた際、互いに接触して前記原稿押
    さえ装置を前記画像処理装置上に立った状態の所定角度
    に規制する第1,第2の規制部と、 前記第1の取り付け部と前記第2の取り付け部の何れか
    一方に設けられ前記第1の取り付け部と前記第2の取り
    付け部との間の開き角度を規制するための第1の係合部
    と、 前記第1の取り付け部と前記第2の取り付け部の内、前
    記第1の係合部が設けられていない方に回動自在に取り
    付けられ、前記第1の係合部より幅が狭い入口からなる
    第2の係合部を有すると共に、内部に前記第1の係合部
    が移動可能な空間を有し、前記第1の規制部と前記第2
    の規制部とが接触した状態から所定量閉じると前記第1
    の係合部によって前記第2の係合部が押し開かれて第1
    の係合部が内部の移動空間に入り、前記原稿押さえ装置
    を開いた際、その開き角度を前記所定角度より小さい角
    度に規制すると共に、前記第2の取り付け部に所定以上
    の開き方向の力が作用すると第1の係合部が第2の係合
    部から外れる弾性材で形成された規制部材とを備えたこ
    とを特徴とするヒンジ装置。
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