JP2979204B2 - 電磁誘導式回転検出器 - Google Patents

電磁誘導式回転検出器

Info

Publication number
JP2979204B2
JP2979204B2 JP3280872A JP28087291A JP2979204B2 JP 2979204 B2 JP2979204 B2 JP 2979204B2 JP 3280872 A JP3280872 A JP 3280872A JP 28087291 A JP28087291 A JP 28087291A JP 2979204 B2 JP2979204 B2 JP 2979204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
bobbin
coil
pair
cylindrical body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3280872A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0593731A (ja
Inventor
幸市 須田
剛 深谷
忠雄 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP3280872A priority Critical patent/JP2979204B2/ja
Publication of JPH0593731A publication Critical patent/JPH0593731A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2979204B2 publication Critical patent/JP2979204B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁誘導方式の回転検出
器に関し、特に磁性体にコイルを巻装して成り、回転体
の回転面に磁性体の軸方向先端面が対向するように配置
する電磁誘導式回転検出器に係る。
【0002】
【従来の技術】電磁誘導方式の回転検出器として、例え
ば実開昭56−105847号公報に開示されているよ
うに、磁性体にコイルを巻装した回転検出器が知られて
いる。同公報においては、磁性体に対向する回転体との
関係に鑑み磁性体の全長に亘り磁束密度を最適なものと
すべく、磁性体の形状を円錐台状に形成することが提案
されている。即ち、円錐台状の磁性体と、これを収容す
る筒体のボビンを有し、このボビン回りにコイルの巻線
を巻回することとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の回転
検出器においては、回転体と磁性体との関係に鑑み磁性
体の形状に改良が加えられたものであるが、コイル等の
具体的構造は明確にされていない。例えばボビンにター
ミナルを装着し、このターミナルの接続部にコイルの巻
線を接続する場合において、従前の方法に従うとすれ
ば、作業性の観点から予めターミナルの接続部を立設し
ておき、これにコイルの巻線を巻き付け、必要に応じ接
続部をボビンに向けて屈曲させることとなる。
【0004】この場合において、上記ターミナルをボビ
ンに装着する手段としては、ターミナルをボビンに挟持
する手段、あるいは実開昭57−188310号公報に
記載の手段がある。即ち、同公報には、端子の第1及び
第2の圧入端をボビンの取付穴に圧入することにより、
端子をボビンに固定するコイル線処理端子が提案されて
いる。
【0005】然し乍ら、何れの手段によってもターミナ
ルのボビンに対する接合力は十分とは言えず、ターミナ
ル装着部にガタが生じコイル巻線が断線するおそれがあ
る。これに対し、ターミナルをボビンにインサート成形
すれば確実に固定されるが、絶縁性の確保等解決すべき
新たな問題が生じ、また製造工程が複雑となりコストア
ップとなる。
【0006】そこで本発明は電磁誘導式回転検出器にお
いて、簡単な構造でターミナルをボビンに確実に固定し
得るようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は磁性体にコイルを巻装し、回転体の回転面
に前記磁性体の軸方向先端面が対向するように配置する
電磁誘導式回転検出器において、前記コイルを構成する
巻線を巻回する第1の筒体部と、該第1の筒体部に連続
して一体的に形成する第2の筒体部を有し、該第2の筒
体部の外側面に、少くとも径方向に開口する凹部を形成
すると共に、該凹部内で相互に対峙する方向に突出する
一対の係止部を形成し、前記磁性体の少くとも一部を中
空部内に収容する筒体のボビンと、夫々相反する方向に
突出して前記一対の係止部の各々に対向する係合突起を
形成した一対の脚部を有し前記コイルの巻線を接続する
ターミナルとを備え、該ターミナルの少くとも前記一対
の脚部を前記ボビンの凹部内に収容し、前記係合突起を
前記係止部に係合させて前記ターミナルを前記ボビンに
固定するようにしたものである。
【0008】前記電磁誘導式回転検出器において、前記
ボビンの前記第2の筒体部に、前記凹部の一部を覆う保
持部を延出形成し、該保持部と前記凹部との間に前記タ
ーミナルを挿入するように構成するとよい。
【0009】また、本発明は磁性体にコイルを巻装し、
回転体の回転面に前記磁性体の軸方向先端面が対向する
ように配置する電磁誘導式回転検出器において、前記コ
イルを構成する巻線を巻回する第1の筒体部と、該第1
の筒体部に連続して一体的に形成する第2の筒体部を有
し、該第2の筒体部の外側面に、少くとも径方向に開口
する凹部を形成すると共に、該凹部内で相互に対峙する
方向に突出する一対の係止部を形成し、且つ前記凹部の
一部を覆う保持部を延出形成し、前記磁性体の少くとも
一部を中空部内に収容する筒体のボビンと、該ボビンに
接合すると共に第1のターミナルを有するコネクタと、
夫々相反する方向に突出して前記一対の係止部の各々に
対向する係合突起を形成した一対の脚部を有すると共
に、前記コイルの巻回部近傍に延出する接続部を有し、
一部が前記第1のターミナルと重合するように配置する
第2のターミナルとを備え、該第2のターミナルの前記
一対の脚部を前記ボビンの凹部内に収容し前記係合突起
を前記係止部に係合させて前記第2のターミナルを前記
ボビンに固定し、前記コイルの巻線を前記第2のターミ
ナルの接続部に接続するようにしてもよい。
【0010】
【作用】上記のように構成された電磁誘導式回転検出器
においては、ターミナルの少くとも一対の脚部がボビン
の凹部内に収容され、一対の脚部の各々に形成された係
合突起が、凹部内に設けられた係止部に係合される。こ
れにより、ターミナルがボビンに固定され、ボビンに巻
回されたコイルの巻線がターミナルに接続される。例え
ば、ボビンに設けられるターミナルの接続部は一旦ボビ
ンの径方向に立設され、コイルの巻線がターミナルの接
続部に巻付けられた後、当該接続部がボビン側に折曲さ
れる。また、第1のターミナルを有するコネクタを備え
たものにあっては、第1のターミナルと一部が重合する
ように第2のターミナルが配置され、この第2のターミ
ナルは上述のようにボビンに固定されると共に、ボビン
の凹部の一部を覆う保持部によって保持される。
【0011】而して、例えば上記磁性体を永久磁石で構
成した場合、永久磁石の一方の磁極からの磁束がコイル
を介して永久磁石の他方の磁極に戻る磁気回路が形成さ
れる。そして、この磁性体に対向して配設される回転体
が回転すると、例えば回転体の外周に形成された歯部の
存在により磁性体との間に形成されるエアギャップが変
化する。これにより、コイルに対する鎖交磁束が回転体
の回転に応じて変化することになり、電磁誘導作用によ
りコイルに起電力が誘起されターミナルからパルス信号
が出力される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の電磁誘導式回転検出器の望ま
しい実施例を図面を参照して説明する。図1乃至図4は
本発明の電磁誘導式回転検出器の一実施例を示すもの
で、内燃機関のクランク角度検出装置に供される。即
ち、図1に二点鎖線で示すように回転面に歯部21が形
成され図示しない内燃機関に同期して回転する磁性材料
の回転体20に対向するように、電磁誘導式回転検出器
たる電磁ピックアップ1が配置される。
【0013】電磁ピックアップ1は、コア2と、その基
端部に接合された永久磁石3と、これらコア2及び永久
磁石3が収容されると共にコア2の回りにコイル4が巻
装されたボビン5を備えている。コア2は磁性材料、例
えば鉄系焼結金属によって形成され、略円錐台状のテー
パ部2bと、その小径端に連続して形成された円柱状の
先端部2aから成る。尚、このコア2は複数の珪素鋼板
の積層体で形成することとしてもよい。永久磁石3は略
小判形断面の柱状に形成されており、これに接合するコ
ア2のテーパ部2bの底面も同様の形状に形成されてい
る。
【0014】ボビン5は小径の筒体部5a、テーパ面が
形成されたテーパ部5b及び大径の筒体部5cから成る
合成樹脂製の筒体で、小径円形断面の中空部、テーパ状
の中空部、及び大径で略小判形断面の中空部が連続して
形成され、これらの中空部に夫々コア2及び永久磁石3
が収容されている。ボビン5の筒体部5aの先端部とテ
ーパ部5bの大径端部には鍔部5d,5eが夫々一体的
に形成されており、これらの鍔部5d,5e間にコイル
4の巻線が巻回され、その外周に絶縁テープ14が巻回
されている。而して、筒体部5a及びテーパ部5bが本
発明にいう第1の筒体部を構成し、筒体部5cが第2の
筒体部を構成する。ボビン5の筒体部5cの外面には、
図2及び図3に示すように径方向で対向する位置に略矩
形の係合突起5f,5gが夫々軸方向に形成されてい
る。尚、ボビン5のその他の構造の詳細については後述
する。
【0015】コネクタ6は、図1及び図3に示すように
本発明にいう第1のターミナルたる一対のターミナル
7,7(同一形状であるので同一符号で示す)がインサ
ート樹脂成形され、図9に示す形状に成形されている。
即ち、略小判形断面の凹部を有する有底筒体形状の筒体
部6aと、略矩形断面の凹部を有する有底筒体形状の接
合部6bから成り、各々の軸が略直交するように両者の
底部が接合された形状を呈している。筒体部6aの開口
端近傍の外周には環状溝6hが形成されており、これに
Oリング10が嵌着されている。また、筒体部6aの底
部近傍の外周には環状の段部6cが一体的に形成されて
いる。
【0016】そして、ターミナル7の一端が延出部7a
として筒体部6aから延出し、他端が接続端子7bとし
て接合部6bの凹部内に延出している。ターミナル7は
図1に明らかなように、その一部が筒体部6aの内側面
に露呈しており、開口端で支持部6kによって支持され
た形態となっている。これは、筒体部6aに上記の環状
溝6hが形成されている関係上、ターミナル7の全てを
筒体部6aの側壁内に埋設することとすると、成形時に
ターミナル7を保持することが困難であるので、環状溝
6h側に露呈することもあり得る。従って、筒体部6a
の側壁の厚さを増大させる必要があるが、そうすると外
径が大となり小型化の要請に反することとなる。これに
対処するため、本実施例においては、ターミナル7を筒
体部6aの内側面に露呈させることとし、ターミナル7
を内側から支持した状態でインサート成形し、ターミナ
ル7の露出部に対しては後述するボビン5の延出部5
p,5qを以って絶縁することとしている。而して、全
体として大型とすることなくターミナル7がコネクタ6
に内蔵されるところとなる。
【0017】また、筒体部6aの開口端から軸方向に延
出する正面視略矩形の延出部6d、及びこれより広幅の
延出部6eが一体的に形成されており、夫々図2及び図
3に示すような矩形の係合孔6f,6gが穿設されてい
る。これらの係合孔6f,6gに上記ボビン5の係合突
起5f,5gが係合してボビン5とコネクタ6が接合さ
れるように構成されており、所謂スナップフィット構造
となっている。而して、ボビン5と筒体部6aの中空部
内にコア2及び永久磁石3が収容されるが、永久磁石3
の端面と筒体部6aの底面との間にスプリングワッシャ
11が介装されており、コア2及び永久磁石3がテーパ
部5b方向に押圧されている。
【0018】図2及び図4に示すように、ボビン5の筒
体部5cの両側には本発明にいう第2のターミナルたる
一対のターミナル17,17が固定されており、各々の
接続部17a,17aにコイル4の巻線の端部が巻回さ
れ半田接合されている。一対のターミナル17,17
は、ボビン5と筒体部6aが上述のように接合されたと
き夫々ターミナル7,7の延出部7a,7aと重合する
ように配設されており、両者がプロジェクション溶接に
よって接合されている。そして、これらの接合部の回り
に図3に示すように絶縁テープ15(図1、図2及び図
4では図示省略)が巻回されている。
【0019】次に、ボビン5及びコネクタ6の筒体部6
aの細部構造を図5乃至図9を参照して組付手順に沿っ
て説明する。図5はターミナル17を装着した状態のボ
ビン5の側面図を示すもので、ターミナル17はその接
続部17aが折曲されており、図6に二点鎖線で示すよ
うにボビン5の径方向に立設されている。図5に明らか
なようにボビン5のテーパ部5bにはその小径端から大
径端に至る溝5hが形成されている。テーパ部5bの大
径端に設けられる鍔部5eは、溝5hの先端近傍で切欠
かれている。更に、溝5hの延長上の筒体部5cの外面
には径方向に延出する円柱状の係止突起5iが一体的に
形成されている。
【0020】筒体部5cには前述のように略小判形断面
の中空部が形成されており、従って図7に示すようにそ
の内側面は対向する二平面と、対向する二つの曲面で構
成されている。これに対し、鍔部5d,5eの外形は円
形に形成され、ケース8もこれと同様、断面円形に形成
されている。これにより、筒体部5cの中空部の全周に
亘り略均等の所定厚さを確保することとした場合、その
中空部の平面部分の外側面を略平面に形成すれば、その
外側とケース8の内側面との間に一定の空間を形成する
ことができ、従ってこの部分にターミナル17が配置さ
れるように構成されている。また、筒体部5cの略平面
の二つの外側面から夫々軸方向に矩形平板状の延出部5
p,5qが一体的に延出形成されている。尚、図7に示
すように延出部5pの幅Wpは延出部5qの幅Wqより
大に形成されている。
【0021】図8はボビン5のターミナル17装着部分
を拡大したもので、筒体部5cの略平面の二つの外側面
の各々に、ターミナル17を収容し得る凹部5jが形成
されている。そして、この凹部5jの一部を覆うように
円周方向に延出する一対の保持部5k,5kが筒体部5
cと一体的に形成されている。従って、図7に示すよう
に筒体部5cの略平面の外側面と保持部5kとの間に、
凹部5jに収容されるターミナル17の厚さと略等しい
間隙が形成されており、この間隙にターミナル17が挿
入され、保持部5k,5kに保持されるように構成され
ている。
【0022】ここで、ターミナル17について説明する
と、図8に二点鎖線で示したように、巻線を接続するた
めの接続部17aが、本体部17bの中央から延出して
T字形を呈すると共に、接続部17aの両側にこれと平
行に一対の脚部17c,17cが延出している。これら
の脚部17c,17cには、各々の軸と直交し夫々相反
する方向に突出する係合突起17f,17fが形成され
ている。尚、本体部17bの略中央部にはプロジェクシ
ョン溶接用の突起17pが形成されている。
【0023】一方、ターミナル17を収容するホルダ5
の凹部5jには、ターミナル17の係合突起17f,1
7fと係合し得るテーパ面を有する係止部5n,5n
が、凹部5j内で相互に対峙する方向に突出形成されて
いる。而して、ターミナル17は、図5に示すように脚
部17aが本体部17bの板面に対して略直角に折曲さ
れた状態で凹部5j内に収容され、各々の脚部17cの
弾発力に抗して係合突起17fが係止部5nの一方のテ
ーパ面を乗り越えると他方のテーパ面に係合するところ
となり、ターミナル17の上下、左右方向の移動が規制
され、保持部5k,5kによる保持と相挨ってターミナ
ル17が凹部5j内に確実且つ安定した状態で保持され
る。
【0024】次に、コイル4の巻線がボビン5に巻回さ
れるときには、先ず図6に二点鎖線で示すようにターミ
ナル17の接続部17aが立設された状態で、図5に示
す巻き始め側の接続部17a(図6の左側)の先端に巻
線が反時計方向に巻き付けられ、接続部17aの基端部
で再度反時計方向に巻き付けられた後、係止突起5iを
経由し(図5の係止突起5iの左側から)溝5hを介し
て巻線が筒体部5aに案内される。而して、鍔部5d,
5e間の筒体部5a及びテーパ部5b上に順次巻線が右
巻きに巻回される。尚、一対のターミナル17,17間
の何れが巻き始め側かは、延出部5p、5qの幅によっ
て区別される。即ち、本実施例では延出部5qより広幅
の延出部5p側が巻き始め側に設定されているので、巻
線機(図示せず)にセットする際自動的に識別される。
【0025】巻線が所定回数巻回されると図5の裏面側
の鍔部5eの切欠きを介して巻線が導出され、裏面側の
ターミナル17(図6の右側のターミナル17)に巻付
けられる。このようにして巻き付けられた巻線は、ター
ミナル17の接続部17a先端の巻付部のみに半田付け
が行われた後、接続部17aが図6に矢印で示すように
筒体部5c側に屈曲され、ボビン5の軸と略平行にな
る。このとき、コイル4の巻き始め側の巻線は図9に示
すように係止突起5iを経由しているので接続部17a
の下方に位置することはなく、従って巻線が接続部17
aに押し潰されるおそれはない。尚、巻き終り側のター
ミナル17に関しては、鍔部5eの切欠が接続部17a
の右側に設けられており、巻線は接続部17aの右側か
ら左方向に戻す方向に導出して接続部17aに反時計方
向に巻きつけられるので、巻線が接続部17aの下方に
位置することはない。このため、巻き終り側には係止突
起5iが設けられていないが、巻き終り側にも係止突起
5iを設けることとしてもよい。
【0026】以上のように巻線が巻回されてコイル4が
構成された後、前述のようにコイル4の外周に絶縁テー
プ14が巻回される。そして、図9に示すように、コネ
クタ6にOリング10が嵌着され、図9では省略したコ
ア2、永久磁石3及びスプリングワッシャ11がボビン
5に収容された後、コネクタ6とボビン5が接合され
る。即ち、ボビン5の延出部5p,5qはコネクタ6の
両側のターミナル7,7に夫々対峙するように収容され
ると共に、コネクタ6の延出部6d,6eのスナップア
クションにより係合突起5f,5gが夫々係合孔6f,
6gに係合する。このとき、コネクタ6の延出部6eは
延出部6dより広幅に形成されており、図7に示すよう
にボビン5の嵌合凹部5tの幅Wtは嵌合凹部5sの幅
Wsより大に形成されているので、誤組付けが生ずるお
それはなく、一対のターミナル7,7及び一対のターミ
ナル17,17は夫々所定の組合せで接続される。而し
て、ボビン5とコネクタ6が機械的にも電気的にも適切
且つ確実に接合される。しかも、ターミナル7,7は夫
々延出部5p,5qに当接して確実に絶縁される。
【0027】そして、ターミナル7とターミナル17と
がプロジェクション溶接によって接合される。即ち、図
10に示すように、ターミナル7とターミナル17が当
接した状態で(正面視で図4に示す関係にある)、ター
ミナル7側から溶接機の電極P1,P2が押圧されて両
者が溶接される。このときターミナル7の両側に電極P
2が当接し得るように、ターミナル17の本体部17b
はターミナル7より広幅に形成されている。この後、こ
れらの接合部に前述の絶縁テープ15(図3に示す)が
巻回される。
【0028】上記のように組み付けられたボビン5及び
コネクタ6の筒体部6aを囲繞するように図1乃至図3
に示すケース8が装着される。このケース8は金属製例
えばステンレス製の有底円筒体で、筒体部6aの環状溝
6hと段部6cとの間の外周面に圧入され、その底面に
コア2の先端部2aの端面が当接する。ケース8の開口
端部8aは外方に拡開した形状とされており、先端の平
面部が段部6cに当接し、これに密着している。そし
て、段部6c,ケース8の開口端部8aを囲繞するよう
に、合成樹脂の一体成形によりフランジ9が形成され
る。尚、フランジ9には図1に示す一対の金属製のカラ
ー12,12がインサート成形される。
【0029】上記のように構成された電磁ピックアップ
1の作動を説明すると、図1においてコア2には永久磁
石3によって所定の磁束分布が形成される。このとき、
コア2と永久磁石3は同軸に配置され、しかもコア2の
先端部2aの断面積は永久磁石3の断面積に比し小とな
っているので先端部2aからの漏洩磁束が抑えられ、最
適磁束密度となっている。そして、回転体20が回転す
ると、その歯部21がコア2の先端面に対向する毎に磁
束分布が変化する。これにより、コイル4と鎖交する磁
束量が変化し、また回転体20の歯部21に近接すると
きと離隔するときとで出力が逆方向になるため、電磁誘
導作用によりコイル4に回転体20の回転に応じた交流
電圧が誘起され、回転数を示す信号として出力される。
【0030】尚、上記の実施例においてはターミナル1
7の係合突起17fは図8に示すように曲面の連続で形
成されており凹部5j内の係止部5nのテーパ面に対し
面接触となっているが、図11に示すように略直角の角
部17pを形成し、凹部5j内の係止部5nのテーパ面
に対し線接触となるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、以下に記載する効果を奏する。即ち、本発明の電磁
誘導式回転検出器においては、ターミナルの少くとも一
対の脚部がボビンの凹部内に収容され、一対の脚部の各
々に形成された係合突起が、凹部内に設けられた係止部
に係合されるので、簡単な構造でターミナルをボビンに
確実に固定することができる。
【0032】また、第1のターミナルを有するコネクタ
を具備したものにあっては、第1のターミナルと一部が
重合するように第2のターミナルが配置され、この第2
のターミナルは一対の脚部の各々に形成された係合突起
が、ボビンの凹部内の係止部に係合されて固定されると
共に、各々の脚部がボビンの凹部の一部を覆う保持部に
よって保持されるので、第2のターミナルをボビンに確
実且つ安定した状態で固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る電磁ピックアップの正
断面図である。
【図2】本発明の一実施例におけるコネクタの筒体部の
一部及びボビンを示す正面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る電磁ピックアップの側
断面図である。
【図4】本発明の一実施例におけるターミナルとコイル
との接続部を示す側面図である。
【図5】本発明の一実施例におけるボビンの側面図であ
る。
【図6】図5のボビンにコイルを巻回した状態の正面図
である。
【図7】図5のボビンの平面図である。
【図8】本発明の一実施例におけるボビンのターミナル
固定部を拡大して示した側面図である。
【図9】本発明の一実施例におけるボビンとコネクタの
接合状態を示す側面図である。
【図10】本発明における第1及び第2のターミナルの
接合状況を示す平面図である。
【図11】本発明における第2のターミナルの他の実施
例の正面図である。
【符号の説明】
1 電磁ピックアップ(電磁誘導式回転検出器) 2 コア(磁性体) 3 永久磁石(磁性体) 4 コイル 5 ボビン 5a 筒体部(第1の筒体部) 5b テーパ部(第1の筒体部) 5c 筒体部(第2の筒体部) 5f,5g 係合突起 5h 溝, 5i 係止突起, 5j 凹部, 5k 保持部, 5n 係止部, 6 コネクタ 6a 筒体部 6b 接合部 6c 段部 6d,6e 延出部 6f,6g 係合孔 7 ターミナル(第1のターミナル) 7a 延出部 8 ケース 9 フランジ 10 Oリング 11 スプリングワッシャ 17 ターミナル(第2のターミナル) 17a 接続部 17b 本体部 17c 脚部 17f 係合突起 17p 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01P 3/488 G01D 5/245

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性体にコイルを巻装し、回転体の回転
    面に前記磁性体の軸方向先端面が対向するように配置す
    る電磁誘導式回転検出器において、前記コイルを構成す
    る巻線を巻回する第1の筒体部と、該第1の筒体部に連
    続して一体的に形成する第2の筒体部を有し、該第2の
    筒体部の外側面に、少くとも径方向に開口する凹部を形
    成すると共に、該凹部内で相互に対峙する方向に突出す
    る一対の係止部を形成し、前記磁性体の少くとも一部を
    中空部内に収容する筒体のボビンと、夫々相反する方向
    に突出して前記一対の係止部の各々に対向する係合突起
    を形成した一対の脚部を有し前記コイルの巻線を接続す
    るターミナルとを備え、該ターミナルの少くとも前記一
    対の脚部を前記ボビンの凹部内に収容し、前記係合突起
    を前記係止部に係合させて前記ターミナルを前記ボビン
    に固定することを特徴とする電磁誘導式回転検出器。
  2. 【請求項2】 前記ボビンの前記第2の筒体部に、前記
    凹部の一部を覆う保持部を延出形成し、該保持部と前記
    凹部との間に前記ターミナルを挿入するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の電磁誘導式回転検出器。
  3. 【請求項3】 磁性体にコイルを巻装し、回転体の回転
    面に前記磁性体の軸方向先端面が対向するように配置す
    る電磁誘導式回転検出器において、前記コイルを構成す
    る巻線を巻回する第1の筒体部と、該第1の筒体部に連
    続して一体的に形成する第2の筒体部を有し、該第2の
    筒体部の外側面に、少くとも径方向に開口する凹部を形
    成すると共に、該凹部内で相互に対峙する方向に突出す
    る一対の係止部を形成し、且つ前記凹部の一部を覆う保
    持部を延出形成し、前記磁性体の少くとも一部を中空部
    内に収容する筒体のボビンと、該ボビンに接合すると共
    に第1のターミナルを有するコネクタと、夫々相反する
    方向に突出して前記一対の係止部の各々に対向する係合
    突起を形成した一対の脚部を有すると共に、前記コイル
    の巻回部近傍に延出する接続部を有し、一部が前記第1
    のターミナルと重合するように配置する第2のターミナ
    ルとを備え、該第2のターミナルの前記一対の脚部を前
    記ボビンの凹部内に収容し前記係合突起を前記係止部に
    係合させて前記第2のターミナルを前記ボビンに固定
    し、前記コイルの巻線を前記第2のターミナルの接続部
    に接続するようにしたことを特徴とする電磁誘導式回転
    検出器。
JP3280872A 1991-09-30 1991-09-30 電磁誘導式回転検出器 Expired - Fee Related JP2979204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3280872A JP2979204B2 (ja) 1991-09-30 1991-09-30 電磁誘導式回転検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3280872A JP2979204B2 (ja) 1991-09-30 1991-09-30 電磁誘導式回転検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0593731A JPH0593731A (ja) 1993-04-16
JP2979204B2 true JP2979204B2 (ja) 1999-11-15

Family

ID=17631134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3280872A Expired - Fee Related JP2979204B2 (ja) 1991-09-30 1991-09-30 電磁誘導式回転検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2979204B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0593731A (ja) 1993-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2934801B2 (ja) 電磁誘導式回転検出器
JPH0974731A (ja) ステッピングモータ
KR910004117Y1 (ko) 회전 검출장치
JP2979204B2 (ja) 電磁誘導式回転検出器
JP2000130303A (ja) 点火コイル
JPH10285841A (ja) 回転電機のステータ
JP2981681B2 (ja) 電磁誘導式回転検出器
JP2981679B2 (ja) 電磁誘導式回転検出器
JPH0139099Y2 (ja)
JPS6122744A (ja) 磁石発電機の固定子
JP3360045B2 (ja) 回転検出器構造
JPH04188078A (ja) 電磁誘導式回転検出器
JP2934789B2 (ja) 電磁誘導式回転検出器
JPH0514712Y2 (ja)
JPH0412776Y2 (ja)
JP2876090B2 (ja) 電磁誘導式回転検出器
JP2001006954A (ja) 内燃機関用点火コイルの1次、2次コイル組立体
JPH0510541Y2 (ja)
JPH09246074A (ja) 内燃機関用点火コイル
JPH02303339A (ja) 電動機
JPH04357461A (ja) コイルを有する装置の組立方法
JPH02146709A (ja) スイッチング電源トランス
JPH0510542Y2 (ja)
JPH055821Y2 (ja)
JPS626845Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees