JP2978180B2 - 研磨ベルトおよび研磨機 - Google Patents

研磨ベルトおよび研磨機

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、研磨対象物の研磨部位の形状に追随して変
形しうる研磨ベルト、および該研磨ベルトを用いた研磨
機に関するものである。
従来の技術 一般に研磨ベルトは、ベルト基材の片面に研磨材を適
当な接着剤を用いて塗布、固着し、エンドレスベルトと
した構成を有する。研磨ベルトの構成要素であるベルト
基材、研磨材および接着剤は、研磨目的に応じて最適な
ものを選択する。
研磨ベルトに関する出願は多数なされているが、その
多くは研磨材あるいはその固着構造に関するものであ
る。(たとえば、特開昭61−65780号公報、特開昭61−7
9576号公報など) 研磨ベルトのベルト基材としては、織布(綿布等)、
紙などが用いられている。
発明が解決しようとする課題 研磨ベルトをベルト式研磨機に装着して研磨に供する
場合、ベルト巾全面で研磨を行うときには特に問題は生
じない。しかしながら、通常の研磨ベルトはベルトの巾
方向に伸縮性がないため、研磨対象物の研磨部位の形状
に合せた微細加工が難しいという問題点がある。たとえ
ば木製机などの角や稜などを丸味仕上げするとき、その
丸味仕上げが円滑に行いにくい。
また従来の研磨ベルトは、テープ状のベルト基材の両
端を接合してエンドレスベルトとするため、その継ぎ目
の個所においてベルト基材も研磨材塗布層も不均一とな
り、ベルトの走行の安定性、研磨作業の点で不利に作用
する。
本発明者は、袋織り法により製織した筒状のシームレ
ス織布をベルト基材として用いることを試みたが、ベル
トの走行安定性は良好であるものの、上記と同様にベル
トの巾方向に伸縮性がないため、研磨対象物の研磨部位
の形状に合せた微細加工が難しいという問題点は解消し
えなかった。
本発明は、このような状況に鑑み、研磨対象物の研磨
部位の形状に追随して変形し、しかも継ぎ目に基く不利
を解消した研磨ベルトを提供することを目的とするもの
である。
課題を解決するための手段 本発明の研磨ベルトは、ベルト基材(1a)の片面に研
磨材塗布層(1b)を形成した研磨ベルト(1)におい
て、前記ベルト基材(1a)として、経糸に伸縮性糸を用
い、緯糸に非伸縮性糸を用いて袋織り法により製織した
筒状のシームレス織布を用いたことを特徴とするもので
ある。
また本発明の研磨機は、上記の研磨ベルト(1)をプ
ーリー(2),(3)間に張設してなるものである。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の研磨ベルトにおいては、ベルト基材(1a)と
して、経糸に伸縮性糸を用い、緯糸に非伸縮性糸を用い
て袋織り法により製織した筒状のシームレス織布を用い
る。
袋織りとは、多重織りにおいて両縁のみを接結させる
製織法を言う。製織後は機械的手段あるいは溶断方式に
より適当な巾に切断する(後述の研磨材塗布層(1b)形
成後に切断することもできる)。筒状のシームレス織布
の周長および巾は、用途に応じて任意に設定できる。
上記筒状のシームレス織布を製織するときの経糸方
向、緯糸方向は、ベルトとしたときにはそれぞれベルト
の巾方向、走行方向となる。すなわち、経糸に伸縮性糸
を用い、緯糸に非伸縮性糸を用いて袋織り法により製織
した筒状のシームレス織布をベルトとして用いると、ベ
ルト巾方向が経糸方向となり、ベルトの巾方向が伸縮性
を示すようになる。
筒状のシームレス織布の製織においては、緯糸に伸縮
性糸を用いることはあっても経糸に伸縮性糸を用いるこ
とは知られていないものと考えられるが、本発明者は、
永年にわたる精密な袋織り技術の蓄積の中からこれを可
能にした。
上記筒状のシームレス織布からなるベルト基材(1a)
の片面には、研磨材塗布層(1b)が形成される。
研磨材としては、溶融アルミナ、コランダム、炭化珪
素、アルミナ・ジルコニア、ダイヤモンド、エメリー、
ザクロ石、窒化ホウ素、ケイ石、ガーネット、石コウ、
長石、蛍石、水晶石、重晶石、ケイ灰石など高硬度のも
のから低硬度のものまで種々のものが用いられる。粒度
は30番から400番までのものを用いることが多い。
研磨材を適当な接着剤と共にベルト基材(1a)に塗布
することにより、研磨材塗布層(1b)が形成される。
接着剤としては、ニカワ、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、ポリイミド樹脂をはじめ、種々の接着剤が用いら
れる。
研磨材塗布層(1b)の形成は、ベルト基材(1a)の表
面に接着剤を塗布した後、研磨材を重力落下によりある
いは静電方式により固着させることによりなされる。研
磨材塗布層(1b)は1層であっても2層以上であっても
よく、また、ベルト基材(1a)の全面に設けるクローズ
ドコート方式のほか、ベルト基材(1a)の面積の50〜80
%程度に設けるオープンコート方式であってもよい。研
磨材も異なる種類・硬度あるいは異なる粒度のものを用
いることができる。
上記研磨ベルトは、ハンドタイプや固定式のベルト式
研磨機のプーリー(2),(3)間に張設して使用され
る。
この場合、プーリー(2),(3)として直円筒形の
プーリーのほか、両側部に比し中央部の径が小さい鼓形
のプーリーを用いることも好ましい。
研磨対象物は、木工材料、竹材料、金属、メッキ面、
サーメット、ガラス、セラミックス焼結体、無機結晶材
料、コンクリート、プラスチック、塗装面など任意であ
る。
作用および発明の効果 本発明の研磨ベルトにおいては、経糸に伸縮性糸を用
い、緯糸に非伸縮性糸を用いて袋織り法により製織した
筒状のシームレス織布をベルト基材(1a)として用いて
いるため、研磨ベルト(1)が対象物の凸部に接当する
と、研磨ベルト(1)はその巾方向に伸縮して凸部を覆
うように変形する。
研磨機のプーリー(2),(3)として直円筒形のも
のを用いた場合は、研磨ベルト(1)はプーリー
(2),(3)間で変形可能となり、鼓形のものを用い
た場合は、プーリー(2),(3)間のみならずプーリ
ー(2),(3)との接触個所においても変形可能とな
る。
そのため、本発明の研磨ベルトを用いることにより、
研磨対象物の研磨部位の形状に合せた微細加工(たとえ
ば木製机などの角や稜などの丸味仕上げ)が熟練を要さ
ずとも円滑に達成できる。
また本発明の研磨ベルトは、袋織り法により製織した
筒状のシームレス織布を用いたことによる利点、つま
り、テープからエンドエスベルトを作製する場合のよう
な接合作業の煩わしさがなく、ベルト基材(1a)および
研磨材塗布層(1b)の双方とも全周にわたって均質で、
走行安定性も良好であるという利点がそのまま生かされ
る。
実 施 例 次に実施例をあげて本発明をさらに説明する。
実施例1 第1図は本発明の研磨ベルト(1)の一例を示した斜
視図である。
第2図は本発明の研磨ベルト(1)を装着した研磨機
の一例を示した平面図、第3図はその要部の部分図であ
る。(なお第3図においては、研磨ベルト(1)は断面
で表示してある。) 研磨機 第2〜3図において、(4)は駆動機構を収容したハ
ウジング、(5)は該ハウジング(4)の基端側側方に
設けた主ハンドル、(6)は主ハンドル(5)側に設け
た駆動用のモーターである。(7)はハウジング(4)
の上面から突出させて設けた補助ハンドル支持部であ
り、(8)はその補助ハンドル支持部(7)から張り出
して設けた補助ハンドルである。
(2)はハウジング(4)の中央部から側方に張り出
して設けた直円筒形の駆動用のプーリーであり、(3)
はハウジング(4)の先端側側方に張り出して設けた直
円筒形の従動用のプーリーである。
(1)は研磨ベルトであり、上記プーリー(2),
(3)間に張設してある。
研磨ベルト(1) 経糸として伸縮性糸、緯糸として非伸縮性糸を用い
て、袋織り法によりシームレス織布を製織した。
得られたシームレス織布を所定の巾に溶断し、その外
表面にレゾール系フェノール樹脂接着剤をスプレー塗布
した後、溶融アルミナ粒子とケイ砂粒子との重量比で6:
4の割合の研磨材を重力落下方式により付着させた。乾
燥後、上引接着剤を塗布して乾燥した。
これにより、上記シームレス織布からなるベルト基材
(1a)の片面に研磨材塗布層(1b)が形成された第1図
の研磨ベルト(1)が得られた。
研磨試験 この研磨ベルト(1)を上記の研磨機のプーリー
(2),(3)間に張設し、木製机の角および稜の丸味
仕上げを行ったところ、市販の通常の研磨機に比し、ベ
ルトの走行が安定している上、仕上げ作業も顕著に行い
やすかった。
比較例1 非伸縮性の経糸および緯糸を用いて袋織り法により製
織したシームレス織布を用いたほかは、実施例1と同様
にして研磨ベルト(1)を製造した。
この研磨ベルト(1)を研磨機のプーリー(2),
(3)間に張設して実施例1と同様の研磨試験を行った
ところ、走行性は安定していたが、木製机の角および稜
の丸味仕上げの作業性は実施例1に比しては劣ってい
た。
実施例2 第4図は本発明の研磨ベルト(1)を装着した研磨機
の他の一例を示した要部の部分図である。
駆動用のプーリー(2)および従動用のプーリー
(3)として第4図に示した鼓形のプーリーを用いたほ
かは実施例1を繰り返した。
この場合は、研磨ベルト(1)はプーリー(2),
(3)間のみならずプーリー(2),(3)との接触個
所においても変形可能となるため、作業性は実施例1に
比しさらに向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の研磨ベルト(1)の一例を示した斜視
図である。 第2図は本発明の研磨ベルト(1)を装着した研磨機の
一例を示した平面図、第3図はその要部の部分図であ
る。(なお第3図においては、研磨ベルト(1)は断面
で表示してある。) 第4図は本発明の研磨ベルト(1)を装着した研磨機の
他の一例を示した要部の部分図である。 (1)……研磨ベルト、(1a)……ベルト基材、(1b)
……研磨材塗布層、(2),(3)……プーリー、
(4)……ハウジング、(5)……主ハンドル、(6)
……モーター、(7)……補助ハンドル支持部、(8)
……補助ハンドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−140993(JP,A) 特開 昭54−17591(JP,A) 実開 昭49−69195(JP,U) 実開 昭52−146789(JP,U) 実開 昭55−50726(JP,U) 実開 昭56−7662(JP,U) 特公 昭50−38832(JP,B2) 実公 昭61−39140(JP,Y2) 特公 昭46−15592(JP,B1) 実公 昭37−3906(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24D 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルト基材(1a)の片面に研磨材塗布層
    (1b)を形成した研磨ベルト(1)において、前記ベル
    ト基材(1a)として、経糸に伸縮性糸を用い、緯糸に非
    伸縮性糸を用いて袋織り法により製織した筒状のシーム
    レス織布を用いたことを特徴とする研磨ベルト。
  2. 【請求項2】請求項1の研磨ベルト(1)を研磨機のプ
    ーリー(2),(3)間に張設してなる研磨機。
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