JP2977937B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2977937B2
JP2977937B2 JP3100298A JP10029891A JP2977937B2 JP 2977937 B2 JP2977937 B2 JP 2977937B2 JP 3100298 A JP3100298 A JP 3100298A JP 10029891 A JP10029891 A JP 10029891A JP 2977937 B2 JP2977937 B2 JP 2977937B2
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聡 中本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮影画面内の複数の領
域について測距して合焦制御するいわゆる広域測距機能
を有するオートフォーカスカメラに関し、とくに人物な
どの被写体の上部が撮れていない状態のいわゆる「頭切
れ」を防止するのに好適なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の多くのカメラには、被写体までの
距離を測定して撮影レンズを移動しピントの合った写真
を自動的に撮れるようにした、いわゆるオートフォーカ
ス機能が設けられている。また、オートフォーカスカメ
ラにおいて、撮影画面の中央部以外の領域にピントの合
った写真をも撮れるようにするため、撮影画面内の複数
の領域について測距して合焦制御するいわゆる広域測距
機能を有するものも実現されている。
【0003】また、大多数のカメラには、撮影者に撮影
範囲を近似的に示すファインダーが設けられ、このファ
インダーを覗くと実際の撮影範囲を示すフレームが見え
るようになっている。すなわち、ファインダーを通して
見える範囲の全てが撮影されるとは限らず、フレーム内
の範囲は確実に撮影されるようになっている。従って、
撮影者はフレーム内に所望の被写体が収まるようフレー
ミングを行うことで、所望の被写体の全体を確実に撮影
することができる。
【0004】00明が解決しようとする課題】しかし、
カメラ操作に慣れていない者は、ファインダーを通して
見える範囲は全て撮影されるものと誤解して、たとえば
人物の頭の一部がフレームの上部からはみだした状態で
レリーズボタンを操作し、「頭切れ」状態で人物を撮っ
てしまうことがあった。また、フレームの範囲内だけが
確実に撮影されると知っている者が撮影する場合であっ
ても、光線の具合によってはフレームが見えないときが
あり、「頭切れ」の写真を撮ってしまうことがあった。
【0005】このような問題点は、「頭切れ」状態であ
るか否かを撮影者自身が判断しなければならないことに
起因する。
【0006】してみれば、「頭切れ」状態を自動的に検
知できれば、その検知結果に基づいて「頭切れ」状態の
写真が撮影されるのを防止できることは明らかである。
【0007】そこで、「頭切れ」状態の自動検知手法を
種々検討した結果、上記広域測距機能を活用して「頭切
れ」状態を検知できることを見出だした。
【0008】本発明の目的は、広域測距機能を活用して
「頭切れ」の写真撮影を回避できるようにすることであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるカメラは、カメラの姿勢を検知する姿
勢検知手段と、該姿勢検知手段により検知されたカメラ
の姿勢に基づいて撮影画面の上部を決定する決定手段
と、撮影画面の中央部と前記決定手段により決定された
上部とについて被写体距離を測距する測距手段と、該測
距手段により測距された撮影画面の上部と中央部の被写
体距離を比較する比較手段と、該比較手段による比較の
結果、前期上部と前期中央部の被写体距離が略同じ距離
である場合は、撮影動作を禁止及び/又は警告する撮影
動作抑止手段とを備えている。
【0010】
【作用】姿勢検知手段によりカメラの姿勢が検知される
と、決定手段は検知されたカメラの姿勢に基づいて撮影
画面の上部を決定する。すると、測距手段は撮影画面の
中央部と決定手段により決定された上部とについて被写
体距離を測距する。この測距結果を受けて比較手段は、
撮影画面の上部と中央部の被写体距離を比較する。 そ
して、撮影動作抑止手段は、前期上部と前期中央部の被
写体距離が略同じであれば、主要被写体の上部が撮影画
面の上部からはみ出した、いわゆる「頭切れ」の状態で
あることを意味するので、撮影動作を禁止及び/又は警
告する。
【0011】従って、広域測距機能を活用して「頭切
れ」の写真撮影を回避できるようになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1は本発明によるカメラの一実施例の斜
視図であり、ここに例示したカメラは焦点可変のいわゆ
るズーム機能と音圧によりレリーズする機能を有するも
のであるが、本発明はそれに限定されるものではない。
【0014】図において、カメラの正面中央には撮影レ
ンズ1があり、その撮影レンズ1を覆うように開閉式の
レンズカバー(バリヤとも呼ばれる)2が設けられてい
る。撮影レンズ1のすぐ下は横方向に摺動可能なスライ
ドスイッチ3が設けれており、このスライドスイッチ3
を矢印方向に摺動させると、カメラのメインスイッチS
0 がONするとともにレンズカバー2が開放するように
なっている。さらに、カメラの正面右および左の位置に
は外部の音を集音するマイクロホン4と、音圧レリーズ
モードが設定されている旨を示す発光ダイオード5(L
ED2)が設けられ、上部中央にファインダ窓6と、そ
の左右に測距のための赤外線発光窓7a、受光窓7b
と、カメラに向かって右端近くにストロボの発光窓8が
設けられている。
【0015】カメラの上面には、中央よりやや左寄りに
バッテリーの残量やフィルムの残り枚数などの撮影関連
情報を液晶で表示する表示窓9と、左端に近い位置にレ
リーズボタン10およびモード切換え用のモードスイッ
チ11が設けられ、右端近くにはズーム機能の望遠(テ
レT)と広角(ワイドW)とを切換えるズームスイッチ
12が設けられている。カメラ正面の左端近くにはバッ
テリーを収納するバッテリー室13が形成されている。
【0016】カメラの裏側上部中央の位置には、カメラ
と離れた位置に示したようなファインダ接眼レンズ14
が設けられており、ファインダ接眼レンズ14を覗くと
内部にたとえば「頭切れ」状態などを警告するための発
光ダイオード15(LED1)が設けられている。
【0017】図2は本発明によるカメラの動作を制御す
る回路のブロック線図である。
【0018】図において、20は被写体Sまでの距離を
測距する測距システムであり、カメラの赤外線発光窓7
aから被写体Sに向けて発光した赤外線が被写体Sに当
たって反射してくるのを受光窓7bから受光し、内部に
設けられた受光素子20b、たとえばPSD(Position
Sensitive Device )で測距信号に変換する公知のもの
であるが、この測距システム20は被写界の複数領域で
測距可能な広域測距タイプである。すなわち、測距シス
テム20は、広域測距を行うために10個の赤外線発光
素子20aを有しており、これらは光軸を少しずつずら
せるような形で十文字状に配置されている(図3参照、
この図3については後で詳しく説明する)。
【0019】21は、カメラがどのような姿勢で構えら
れているかを検知するカメラ姿勢検出スイッチである。
このカメラ姿勢検出スイッチ21は、十文字状に配置さ
れた4個の水銀スイッチにより構成され、カメラの右側
面、左側面、上側面、下側面のいずれの側面を上方にし
てカメラが構えられているか、換言すれば撮影画面の上
部がフィルム上のどの辺に対応するかを判断するために
利用される。十文字状に配置された4個の水銀スイッチ
は、水銀が重力により筒内を下降して可動接点を押下す
ることによりONするスイッチであり、各水銀スイッチ
の可動接点は十文字のクロスする側に設けられている。
換言すれば撮影画面の上部がフィルム上のどの辺に対応
するかを判断する。
【0020】S1 およびS2 はレリーズ動作にともなっ
てONするスイッチであり、レリーズボタン10を1段
押し下げるとスイッチS1 がONし、さらに深く押し下
げるとスイッチS2 がONする。MOSスイッチは音圧
レリーズモードを設定するためのスイッチであり、モー
ドスイッチ11が押下されるごとにサイクリックにON
/OFFする。22はズームレンズ(図示せず)を駆動
するズームレンズ用モータ、23はそのズームレンズ用
モータドライバ回路、24はズームレンズの位置を検出
するズームレンズ位置センサ、25は撮影レンズ1(図
1参照)を駆動する撮影レンズ用モータ、26は撮影レ
ンズ用モータドライバ回路、27は撮影レンズ1の位置
を検出する撮影レンズ位置センサ、28はシャッタを駆
動するシャッタ用モータ、29はシャッタ用モータドラ
イバ回路、30はシャッタ位置を検出するシャッタ位置
センサである。
【0021】さらに、31はフィルムの巻き上げ、巻き
戻しを行うフィルム用モータ、32はフィルム用モータ
ドライバ回路、33は1コマ分のフィルムが給送される
ごとにONするフィルム送りスイッチである。なお、1
5は図1で説明したファインダ接眼レンズ14の内部に
設けられた「頭切れ」警告用の発光ダイオード(LED
1)である。
【0022】40は上述した各種のスイッチおよびセン
サからの信号に基づいて、測距システム20の制御、そ
の制御により得られた測距結果に基づく「頭切れ」の防
止制御、オートフォーカス制御などを行うCPUを中核
としたマイコン構成のコントローラであり、内部には焦
点距離とカメラの姿勢とに基づいて撮影画面の上部に対
応する赤外線発光素子20aを選択するのに用いる発光
素子選択テーブル40aが格納されている。
【0023】次に本発明による「頭切れ」防止の原理つ
いて説明する。
【0024】上記の発光素子選択テーブル40aには、
次に示すようなデータが登録されている。
【0025】
【表1】 このテーブルにおける「姿勢検知結果」の欄の符号A、
B、C、Dは図3における矢印A、B、C、Dに対応し
ており、これらA、B、C、Dで示されるカメラの側面
を上方にしてカメラが構えられていることを意味する。
また、「上部対応の発光素子No. 」の欄は、図3にて○
印で示した各赤外線発光素子20aの素子No.に対応し
ている。なお、図3の○印は厳密に言えば各赤外線発光
素子20aの測距ポイントを示しているが、図3の○印
の位置は実際の撮影画面上の位置そのものを示している
のではなく、カメラから所定距離だけ離れた地点での各
赤外線発光素子20aからの測距ビームの通る位置を示
している。
【0026】そして、たとえば焦点距離35mmの場合に
図3の矢印A、B、C、Dの側面を上方にしてカメラが
構えられていると検知されたときは、図4の発光素子選
択テーブル40aを参照して、それぞれ図3の発光素子
No.“3”、“13”、“6”、“16”の赤外線発光
素子20aが撮影画面の上部を測距するための赤外線発
光素子として選択される。そして、選択された赤外線発
光素子20aによる上部の測距結果と撮影画面の中心部
に対応する発光素子No.“0”の赤外線発光素子20a
による中心部の測距結果とを比較することにより、「頭
切れ」状態であるか否かがチェックされる。
【0027】この素子選択は次のような意義を有する。
この意義を図4に示したように、フィルムのサイズhに
対して確実に撮影されるフレームがb%であり、そのフ
レームの上方をフレームサイズのa%以上空けて写真を
撮るようにする例、すなわち、上記a%のラインを「頭
切れ」判断の基準ラインとする例で考えてみる。
【0028】ここで、撮影画面の中心部に対応する発光
素子No.“0”の赤外線発光素子20aの測距ビーム
と、他の赤外線発光素子20aの測距ビームとのなす角
とは一定である。そこで、この角度をθとすると、上記
例の条件を満足させるには、図5から明らかなように、
次式
【0029】
【数1】 tanθ≦{(h・b/100)/2−(h・b/100)・a/100}/f を満たす測距ビームを発する赤外線発光素子20aを選
択する必要がある。ここでfは焦点距離を示す。本実施
例では、数式1を満たす赤外線発光素子20aのうち最
大角度の赤外線発光素子20aを選択することとしてお
り、発光素子選択テーブル40aの上部対応の発光素子
No.の欄には、数式1を満たす赤外線発光素子20a
のうち最大角度の赤外線発光素子20aの発光素子N
o.が登録されている。
【0030】発光素子選択テーブル40aを使用するこ
とにより、焦点距離とカメラの姿勢とを考慮した撮影画
面の上部に対応する赤外線発光素子20aが選択される
と、撮影画面の中心部に対応する赤外線発光素子20a
と、選択された赤外線発光素子20aとにより、ぞれぞ
れ、撮影画面の中心部と上部の被写体距離を測距する。
そして、撮影画面の上部の被写体距離の方が中心部の被
写体距離より長ければ「頭切れ」ではないと判断し、長
くなければ「頭切れ」であると判断する。
【0031】次に、本実施例による「頭切れ」防止を意
図した撮影動作を図6〜図8に基づいて説明する。
【0032】コントローラ40は、スイッチS1がON
されるのを待ち(図6のステップF−1)、スイッチS
1 がONされると、カメラ姿勢検出スイッチ21の4つ
の水銀スイッチのどれがONされているかを調べること
により、カメラ姿勢を認識する(F−2)。次に、ズー
ムレンズ位置センサ24からズームレンズ位置情報、す
なわち焦点距離情報を読み出して入力する(F−3)。
そして、発光素子No.“0”の赤外線発光素子20aに
より被写界(撮影画面)の中央領域を測距し、その測距
結果をレジスタd1 にセットする(F−4)。次に、発
光素子選択テーブル40aを検索することにより、被写
界の上部を測距するための赤外線発光素子20aとし
て、カメラ姿勢と焦点距離情報とに対応する発光素子N
o. の赤外線発光素子20aを選択する(F−5)。そ
して、選択された赤外線発光素子20aにより被写界の
上部を測距し、その測距結果をレジスタd2 にセットす
る(F−6)。
【0033】次に、レジスタd2 内の上部の被写体距離
の方がレジスタd1 内の中央部の被写体距離測距より長
いか否かを判断する(F−7)。上部の被写体距離の方
が中央部の被写体距離より長ければ「頭切れ」ではこと
を意味するので、スイッチS2 がONされるのを待ち
(F−8)、スイッチS2 がONされることにより、オ
ートフォーカス制御による撮影処理を行う。すなわち、
撮影レンズ用モータ25と撮影レンズ用モータドライバ
回路26により撮影レンズ1を駆動して、合焦制御を行
い(F−9)、シャッタ用モータ28とシャッタ用モー
タドライバ回路29によりシャッタを開放し(F−1
0)、フィルムモータ31とフィルム用モータドライバ
回路32によりフィルムを1コマ分だけ巻き上げて(F
−11)、メインシーケンスへリターンする。
【0034】ステップ(F−7)にて、上部の被写体距
離が中央部の被写体距離測距以下であると判断されたと
きは、「頭切れ」であることを意味するので、ズーミン
グにより「頭切れ」を解消するための処理を行う。すな
わち、最ワイド端(最短焦点距離の位置)までズーミン
グされているか否かを判断し(F−12)、最ワイド端
までズーミングされていなければ、ズームレンズ用モー
タ22、ズームレンズ用モータドライバ回路23により
ズームレンズを1段ワイド側に移動させることにより、
焦点距離を1段短くして(F−13)、ステップ(F−
2)に戻り、それ以降の各ステップを繰り返す。その繰
り返しの過程で、「頭切れ」が解消された場合には、ス
イッチS2 のONを契機として上記撮影処理が実行され
る。
【0035】一方、ステップ(F−12)にて最ワイド
端までズーミングされていると判断されたときは、ズー
ミングを行っても現在の主要被写体距離では「頭切れ」
が解消されないことを意味するので、「頭切れ」警告用
の発光ダイオード15(LED1)を点滅して(F−1
4)、メインシーケンスへリターンする。
【0036】次に、上記のようにズーミングにより「頭
切れ」が解消される理由を図7、図8により説明する。
なお、図7、図8における1〜3は上述の発光素子に対
応し、40mm、45mm、50mm、70mmは焦点距離を示
し、m単位の数値はカメラからの距離を示している。
【0037】たとえば、図7に示したように、カメラか
ら1.6 m離れた“イ”の位置に被写体Sとしての人物が
立っており、焦点距離が50mm、カメラの姿勢が通常の
“A”の場合、発光素子選択テーブル40aに基づい
て、図8(a)に○で示したように 2の赤外線発光素
子20aが被写界の上部を測距するための発光素子とし
て選択されるが、この 2の赤外線発光素子20aでは
被写体Sの人物の眉毛のあたりが測距されるので、被写
界の中央部の測距結果と同じになって「頭切れ」である
と判断され、ワイド方向へ1段ズーミングが行われる。
その結果、焦点距離が45mmになったとすると、発光素
子選択テーブル40aに基づいて、図8(b)に○で示
したように、再度 2の赤外線発光素子20aが被写界
の上部を測距するための発光素子として選択される。こ
の場合は 2の赤外線発光素子20aでは被写体Sの人
物の目のあたりが測距されるので、焦点距離が50mmの
場合と同様に被写界の中央部の測距結果と同じになって
「頭切れ」であると判断され、ワイド方向へさらに1段
ズーミングが行われる。そして、焦点距離が40mmにな
ったとすると、発光素子選択テーブル40aに基づい
て、図8(c)に○で示したように、No. 3の赤外線発
光素子20aが被写界の上部を測距する.ための発光素
子として選択される。この場合はNo. 3の赤外線発光素
子20aでは被写体Sの人物の頭より上の方、すなわ
ち、人物の後ろの山などが測距されるので、3の赤外線
発光素子20aによる被写界の上部の被写体距離の方が
中央部の被写体距離より長くなり、「頭切れ」ではない
と判断され、撮影が実行される。すなわち、オートズー
ミングにより「頭切れ」のない写真が自動的に撮影され
ることとなる。
【0038】なお、図7に破線で示したように、被写体
がカメラから80cmの“ロ”の位置におり、最もワイド
端までズーミングしても「頭切れ」が解消されなくて発
光ダイオード15の点滅により警告が発せられた場合
は、その警告に反応して例えばカメラから3m.50cmの
“ハ”の位置のようにカメラからずっと離れることによ
り、全ての焦点距離の下で「頭切れ」のない写真を撮影
できるようになる{図8(d)参照}。
【0039】次に、ズーム機能を有しない固定焦点(短
焦点)カメラによる「頭切れ」防止を説明する。このカ
メラにおいても、「頭切れ」防止の原理は可変焦点カメ
ラの場合と同様であり、構成、動作の点でも共通部分が
多いので、相違点のみを簡単に説明する。
【0040】この固定焦点(短焦点)カメラでは、身分
証明用の人物写真を撮影したいときなどに設定されるポ
ートレートモード用スイッチSPが設けられ、このポー
トレートモード用スイッチSPがONされた場合に限り
{図9のステップ(F−21)参照}、「頭切れ」チェ
ックを行うようになっている。また、固定焦点であるた
め、被写界の上部を測距するための赤外線発光素子20
aとしては、図10に示したようにNo. 21、No. 2
2、No. 23 、No. 24の4個が十文字状に配置され
ている。これと対応して、発光素子選択テーブル40a
の内容は、
【0041】
【表2】 のようになっている。
【0042】図9のフローチャートでは、上記ステップ
(F−21)が追加されたことの他に異なる点は、図6
のフローチャートにおけるズーミング関連のステップ
(F−12)、ステップ(F−13)に対応するステッ
プが欠けている点だけであり、他のステップは全く同じ
である。従って、いったん「頭切れ」であると判断され
た場合にズーミングにより自動的に「頭切れ」を解消し
ようとしないだけで、「頭切れ」の場合に発光ダイオー
ド15の点滅により「頭切れ」を警告するのは全く同様
である。
【0043】なお、本発明は上述の各実施例に限定され
るものではなく、「頭切れ」を検知した場合には、レリ
ーズ用のスイッチをロックするなどしてレリーズを禁止
するようにしても良い。また、「頭切れ」を検知した場
合の警告方式としては、音圧力データなどによりオート
レリーズするような場合のことを考慮して、カメラの前
面に「頭切れ」警告用の発光ダイオードを設けても良
い。さらに、ブザーなどの音により「頭切れ」警告を行
うことも可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、広域測距機能を活用し
て「頭切れ」の写真撮影を回避できるので、使い勝手が
良くなるとともに、無駄な写真を撮ることによるフィル
ムの無駄使いを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの一実施例の斜視図であ
る。
【図2】図1の実施例の回路構成を示すブロック線図で
ある。
【図3】撮影画面の上部を測距するための発光素子の選
択方式を説明するための概念図である。
【図4】撮影画面の上部を測距するためのに発光素子を
選択する際の選択条件を説明するための図である。
【図5】撮影画面の上部を測距するために選択されるべ
き発光素子の条件を説明するための図である。
【図6】実施例の動作を示すフローチャートである。
【図7】ズーミングによる「頭切れ」回避の原理を説明
するための光学的説明図である。
【図8】ズーミングによる「頭切れ」回避の原理を説明
するための撮影画面図である。
【図9】他の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】他の実施例における測距用発光素子を示す図
である。
【符号の説明】
15 警告用発光ダイオード 20 測距システム 20a 赤外線発光素子 20b 受光素子 21 カメラ姿勢検出スイッチ 22 ズームレンズ用モータ 40 コントローラ 40a 発光素子選択テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/28 - 7/40

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの姿勢を検知する姿勢検知手段
    と、該姿勢検知手段により検知されたカメラの姿勢に基
    づいて撮影画面の上部を決定する決定手段と、撮影画面
    の中央部と前記決定手段により決定された上部とについ
    て被写体距離を測距する測距手段と、該測距手段により
    測距された撮影画面の上部と中央部の被写体距離を比較
    する比較手段と、該比較手段による比較の結果、前
    部と前中央部の被写体距離が略同じ距離である場合
    は、撮影動作を禁止及び/又は警告する撮影動作抑止手
    段とを備えたことを特徴するカメラ。
  2. 【請求項2】 焦点距離変更可能な撮影レンズと、カメ
    ラの姿勢を検知する姿勢検知手段と、該姿勢検知手段に
    より検知されたカメラの姿勢に基づいて撮影画面の上部
    を決定する決定手段と、前撮影画面の中央部と前記決
    定手段により決定された上部とについて被写体距離を測
    距する測距手段と、該測距手段により測距された前
    部と前中央部の被写体距離を比較する比較手段と、該
    比較手段による比較の結果、前上部と前中央部の被
    写体距離が略同じ距離である場合は、前上部が前
    央部の被写体距離より遠くなるように前撮影レンズを
    広角側に移動する焦点距離制御手段とを備えたことを特
    徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前焦点距離制御手段は、前広角側に
    移動を行っている間はレリーズを禁止するレリーズ禁止
    手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 前焦点距離制御手段は、前広角側に
    移動させても、前上部が前中央部の被写体距離より
    遠くならない場合、撮影動作を禁止及び/又は警告する
    撮影動作抑止手段を備えたことを特徴とする請求項2、
    又は請求項3に記載のカメラ。
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