JP2977044B2 - 非可溶性固体を含む液体から該固体を機械的に分離する装置 - Google Patents

非可溶性固体を含む液体から該固体を機械的に分離する装置

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、非可溶性固体を含む液体から該固体を機械
的に分離する装置に関する。
本発明は、特に下水渠を流れる下水の機械的清浄化に
関するが、非可溶性固体を含む液体流から該固体を分離
する場合であれば、他の分野、例えば、農業、化学、食
品加工工業、或はその他の加工工業に於て分離を必要と
する分野に於いても、分離を目的とする処であれば利用
可能である。
ここで「下水」とは、飲用可能な上水が汚染された水
を云う。他に該下水が混合した排水も、「下水」と考え
る。ここで問題とされる下水の清浄化は、該下水から望
まれない物質を機械的に除去することを目的とする。
該下水の清浄化装置に於ける紙類及びその他の下水固
形物とは、該下水から除去されたものであり、除去後、
当を得た放棄場に埋蔵されるものである。
従来の機械的ミルを含めた浄化装置の初期投資額及び
運転コストは、高額である。
本発明に依れば、簡単で安価で、しかも使用にあって
は信頼が置け効率の良い浄化装置を提供する事を目的と
したものである。
前記目的は、後述の特許の請求範囲に定めた特徴を有
する浄化装置によって達成される。
本発明は依る下水浄化装置には、本質的にはストレー
ナ管を含み、該ストレーナ管は下水パイプに接続される
よう構成される。該ストレーナ管は、使用するときの姿
勢にあるとき管の下側半分全面に複数の細穴が穿孔・形
成されている。該ストレーナ管の穴は非常に小さく、望
ましくない下水固形物が通過できず、従って該ストレー
ナ管は、機械的に浄化した下水を排出する。
該ストレーナ管には、下側に受水管が配設されてお
り、前記機械的に浄化した下水を受け取る。該ストレー
ナ管に対面する受水管の面は、開口、穴、細孔、スロッ
ト等の窓を有し、開かれている。好ましくは、前記スト
レーナ管と受水管とは、互に漏水不能に長手方向に亙っ
て両者の穴を覆うように接続され、該ストレーナ管によ
り分離された全て或いは殆どの下水を受水管に流れ込む
ように構成される。
固体物、即ち下水固形物が前記ストレーナ管内に沈積
・積層して、通過孔・細孔の一部或いは全部を目詰りさ
せてストレーナ管の容量・効率を低下させることに対処
して、該ストレーナ管内部に、スクレーパ或いはプッシ
ャ装置を装備して、該ストレーナの一方の終端開口部に
該固体状の下水固形物を排出させなくてはならない。
前記スクレーパ／プッシャ装置は、旋回可能な搬送フ
ラップを有し、該搬送フラップは、双方向に動作する圧
力筒に挿設されたピストンロッド或いはピストンロッド
延長軸に垂設されている。該搬送フラップは、原下水の
流れと同じ方向に移動するときは、第１の作用姿勢を採
り、反対の方向、即ち原下水の流れと反対の方向に移動
するときは、第２の上側に旋回した不作用姿勢を採り、
該搬送フラップは下水固形物の上面を滑る様に構成され
る。
好ましくは、前記搬送フラップはブラシを植設する
か、ブラシ手段の一部として構成すると効果が上がる。
本発明を、添付の一葉の図面を参照しながら、実施例
に関連づけて以下に詳細に説明する。
図面に於いて、本発明に依る下水浄水装置の軸に沿っ
た断面側面図を示す。
前記図面に於いて、未浄化下水、即ち原下水の流れの
方向を矢印P1によって示す。
本発明に依る浄化装置の概要は、符号１に示されてお
り、主要構成部品のストレーナ管２を有し、該ストレー
ナ管２は矢印P1に代表される不図示の下水パイプライン
と接続可能に構成されている。
該実施例に依れば、ストレーナ管２は、全軸長に亙っ
て、使用状態にあって該管の下側半周分に細孔３が穿孔
されている。
該ストレーナ管２には、使用状態にあって該管の下側
に受水管４が配設されており、該ストレーナ管２からの
浄化された下水を受け取るべく構成されており、該受水
管４がストレーナ管２に対面する面に１或いは複数の
窓、スロット、細孔或いは同類の開口を有する。
前記両管２、４は、該両管の開口部を覆うべく長手方
向の側面を漏水不能に、互に接続されている。前記漏水
不能の接続は、図面に長手壁５として示している（図面
上には反対奥側の長手壁を示している）。該長手壁の上
下縁は両管2,4に熔接される。かように、ストレーナ管
及び受水管とよりなる、設置可能なユニット2,4,5によ
って、該浄化装置の最終製品としてもよい。
部分的に脱水された下水固形物が該ストレーナ管内部
に沈積・積層し、結果として、通過孔及び／或いは細孔
３を部分的に或いは完全に目詰りをする事を避けるため
に、該ストレーナ管２に内部スクレーパ／プッシャ装置
を配設し、これにより該ストレーナ管２の下流側終端の
開口部６から、ほぼ固体状の下水固形物を排出する。
前記スクレーパ／プッシャ装置は、該ストレーナ管２
の軸方向に往復運動する搬送体の動きを基本とし、本実
施例において該往復運動は、双方向に動作する水圧駆動
の圧力筒７、ピストン７′、ピストンロッド７″、によ
って具現化される。
前記圧力筒７の両端カバー側には、それぞれ接続部材
を設け、水圧管８、９と接続し、該水圧管は四方弁10に
連設する。該四方弁には高圧水配管11と復水管12が接続
されており、後者は不図示の復水タンクに導かれてい
る。
更に、該圧力筒７の両端側には各々終端スイッチ13,1
4が配設されており、下流側のドッグ15、及び上流側の
ドッグ16によって発動される。
前述の様に、ストレーナ管２の下流側終端は、ほぼ固
体となった下水固形物を排出するための開口部６が設け
られている。該排出物を受け取るために、開口部の下側
に受容器17が設けられている。
前記スクレーパ／プッシャ装置は、該ストレーナ管２
にとって最適な構成として、複数個（本実施例では３
個）の搬送フラップ18,18′,18″が等間隔に配設され、
該搬送フラップは前記直接ピストンロッド７″、或いは
これと同軸の延長軸、若しくは該ピストンロッド７″に
よって駆動される他の適宜フレーム部材に旋回可能に垂
設される。使用状態にあっては、該搬送フラップ18,1
8′,18″の旋回芯軸は水平に装着される。ピストンロッ
ド或いはそれの延長軸上にストップピンが設けてあっ
て、各搬送フラップが原下水の流れP1方向に移動すると
きは、各搬送フラップは、該ストップピンにより垂直姿
勢を超えて旋回する事が抑制される。しかし、反対方
向、即ち、原下水の流れる方向P1と反対の方向に移動す
るときは、該搬送フラップが上側に回転する事は許され
る。従って、反対方向の移動の時、該搬送フラップは上
側に回転し、ストレーナ管の底に推積した固体状の下水
固形物の上面を滑る。
延伸構造物19はキャスタ20を懸装・転動させ、該キャ
スタ20はホルダ21を介してピストンロッド７″或いは延
長ピストンロッドを懸吊する。この懸装案内装置は、他
の適宜装置であってもかまわない。
前記ピストンロッド７″のストロークと搬送フラップ
18,18′及び18″の間隔とは互に調節されていて、各搬
送フラップの移動距離が互にオーバラップし、該ストレ
ーナ管全長に亙って効果的に固体状の下水固形物を排出
できるよう構成されている。
前記搬送フラップ18,18′及び18″はブラシが植設さ
れていても良いし、或いは、各々がブラシ手段の一部と
して構成されてもよい。前記ブラシは固定されても回転
可能であってもよく、好ましくは、前記管の断面形状に
相当する曲面を有する。
前記受水管４の一端は掃除蓋22によって封止されてい
る。また他の一端はベンド23を介してジョイント24を装
設し、該ジョイントから送られる機械的に浄化された下
水は、例えば下水主管に返送されるか、或いは続いて処
理される。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】非可溶性固体を含む液体から該固体を機械
    的に分離する装置、特に下水の浄化のための装置におい
    て、 互に平行に接続された第１及び第２の管（2,4）を有
    し、 前記第１の管（２）は下水パイプライン（P1）と接続可
    能なストレーナ管（２）を形成し、該ストレーナ管
    （２）は、該ストレーナ管の本質的に長手方向の部分に
    細孔（３）を穿孔されており、前記細孔（２）は、前記
    ストレーナ管（２）が水平に延伸するとき該管の下部領
    域に配設されており、 前記第２の管（４）は、ストレーナ管（２）の下側に対
    向関係に配置される受液管（４）を形成し、前記受液管
    （４）は、ストレーナ管（２）の細孔（３）と対向し
    て、長手方向に各々複数の孔、細孔、スロットが穿孔・
    開口されており、前記受液管（４）は、ストレーナ管
    （２）より機械的に浄化された下水を受け取るよう構成
    されており、 前記ストレーナ管（２）は、長手方向に細孔を穿孔され
    た部分の外側に、同軸に開口部（６）を有し、 前記ストレーナ管（２）の内部にはスクレーパ或いはプ
    ッシャ（18,18′,18″）を有し、該スクレーパは、前記
    ストレーナ管（２）の底部に積層したほぼ固体化した下
    水固形物を、ストレーナ管（２）の開口部（６）から排
    出する事を特徴とする非可溶性固体を含む液体から該固
    体を機械的に分離する装置。
  2. 【請求項２】前記スクレーパ或いはプッシャ装置は、双
    方向に動作する圧力筒７に含まれるピストンロッド／ピ
    ストンロッド延伸部材７″から懸吊され、旋回可能な搬
    送部材（18,18′,18″）により構成され、該搬送部材
    （18,18′,18″）は、前記ストレーナ管の終端開口部
    （６）の方向に向って移動中に、前記ピストンロッド／
    ピストンロッド延伸部材（７″）の軸方向に本質的に垂
    直姿勢をとる第１の作用状態と、しかも、前記ピストン
    ロッド／ピストンロッド延伸部材（７″）と同軸に反対
    方向に移動するときに、該ストレーナ管の底部の領域に
    積層した固体化された下水固形物の表面を該搬送部材
    （18,18′,18″）が滑るように上側に回転姿勢をもとる
    第２の非作用状態となる事を特徴とする請求項１記載の
    装置。
  3. 【請求項３】前記搬送部材（18,18′,18″）は、ブラシ
    を各々担持するか、ブラシ手段の一部を構成する事を特
    徴とする請求項１記載の装置。
  4. 【請求項４】前記ストレーナ管（２）及び受液管（４）
    は、平行側板（５）により互に漏洩不能に接続されてお
    り、該平行側板は、対面する各面に細孔／孔／スリット
    を設けられた前記両管（２、４）の長手方向部分に延伸
    して配設されている事を特徴とする請求項１、２或いは
    ３記載の装置。
  5. 【請求項５】請求項４記載の平行側板（５）は、前記両
    管（２、４）の長手方向部分に延伸して、該両管（2,
    4）夫々に熔接されている事を特徴とする請求項４記載
    の装置。
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