JP2976399B2 - 高圧液体注入装置 - Google Patents
高圧液体注入装置Info
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Description
フ場等の土壌に高圧の液体を注入して土壌を活性化する
高圧液体注入装置に関する。
リ−ンを保つために定期的に管理作業(エアレ−ション
作業)を行なわなければならず、このため、従来は振動
式サブソイラをトラクタ−の後部に連結して土壌を切開
するか、あるいは土壌表面に複数個の孔を穿設してペレ
ット状に土を取り出す所謂コアリング装置を用いなけれ
ばならなかった。
圧の液体を土中に吹き込んで土壌を一気に破砕する装置
も出現している。
を用いる方法は振動や騒音が大きく、さらにこれを牽引
するトラクタ−の消費馬力が大となる欠点がある。又、
コアリング装置の場合にはペレット状の土を孔開け作業
後に回収しなければならず、その作業が面倒であるだけ
でなく、地表面が荒らされて芝を傷付けたり、コアを回
収しない限り直ぐにはプレ−できない問題点がある。
出間隔が調節できる程度の機能しかなく、1ノズルの単
位時間当たりの噴出量を変えるような機構は付いていな
いために、きめの細かい管理作業を行なうことができ
ず、改善の余地があった。
鑑みて提案するものであって、作業性に優れ、管理作業
を良好に行なうことができる高圧液体注入装置を提供せ
んとするものである。このため、次のような技術的手段
を講じた。即ち、液体を貯溜している液体タンク9と、
回転動力を得て駆動される高圧ポンプ11と、高圧ポン
プ11で加圧された液体を一時的に貯溜する調圧タンク
12と、加圧された液体を噴出させる複数個の噴出ノズ
ル13とを有し、電磁バルブ15を断続的に作動させて
液体を間歇的に土中に注入させてなる高圧液体注入装置
6において、前記噴出ノズル13先端から噴出される単
位時間当たりの吐出量と、電磁バルブ15の作動回数と
を設定する手段19、20を設けたことを特徴とする高
圧液体注入装置の構成とする。
明の実施例を説明する。まず、構成から説明すると、ト
ラクタ−1の機体後部にロワ−リンク2、2及びトップ
リンク3からなる3点リンク機構4を介して支持機枠5
を連結して設け、この支持機枠5に高圧液体注入装置6
を取り付け、トラクタ−1の油圧昇降装置7を昇降作動
させることによって高圧液体注入装置6を昇降させるよ
うに構成している。
容する液体タンク9、トラクタ−1のPTO軸10から
回転動力を得て駆動される高圧ポンプ11、高圧ポンプ
11から送り出される高圧の液体を一時的に貯溜してお
く調圧タンク12、高圧の液体を噴出する16個の噴出
ノズル13等を備え、電磁バルブ15を断続的にON,
OFF制御することによって高圧の液体が噴出ノズル1
3から土中に噴出される。 電磁バルブ15はこの実施
例では4個あり、各電磁バルブ15の下に4つの噴出ノ
ズル13が置かれている。電磁バルブ15への通電は後
述するコントロ−ラ17の指令によってなされ、高圧ポ
ンプ11に負荷が集中しないように電磁バルブ15のコ
イルを励磁するタイミングを順次ずらすように制御回路
を組む。
9、20が設けられ、単位時間当たりの噴出回数を設定
する回数設定ダイヤル19と、噴出ノズル13から吐出
される液体の量を設定する噴出量設定ダイヤル20が取
り付けられている。これらの設定ダイヤル19、20に
よって出力条件が設定されると、パルス発生手段21か
ら矩形状のパルス信号が出力され、増幅作用をなすバル
ブ駆動出力部22を経て電磁バルブ15にバルブ駆動パ
ルスが与えられる。図7はパルスの波形を示すもので、
回数設定ダイヤル19によってバルブ駆動パルスの周期
が変更され、噴出量設定ダイヤル20によってパルスの
出力時間(通電されている時間)が変更される。このコ
ントロ−ラ17は作業開始前に一度設定すると、ほとん
どその設定を変えることがないため、支持機枠5側に設
置する。
23やストップスイッチ24を取り付けたスイッチボッ
クス25は防水が容易で、且つ頻繁に操作する必要性が
あることから、このスイッチボックス25をトラクタ−
1のフェンダ−8上に設置している。スイッチボックス
25は操縦者の手元操作が容易であるところであればど
こに設けても良く、例えばキャビンやロプス付きトラク
タ−1であれば、天井やセンタ−ピラ−等に設置しても
良い。
スイッチ、27、28、29はランプ、30はブザ−、
31はバッテリ−、32は調圧弁、33は圧力計であ
る。次に、高圧液体注入装置6を構成する噴出ノズルユ
ニット35の具体的取付構造を説明する。図4は噴出ノ
ズルユニット35の斜視図であるが、この噴出ノズルユ
ニット35は、前後1対のロ−ラ37、37と、2個の
電磁バルブ15、15と、これらの電磁バルブ15、1
5を支持し、かつ下面に噴出ノズル13を有するノズル
支持管38と、ロ−ラ37、37を軸支している左右の
フレ−ム39、39からなり、図2に示すように左右方
向に2組並設されている。
5、35は、夫々棒状の腕杆42、42の後端にピン4
3にて枢着支持され、腕杆42、42の前端は支持機枠
5にピン44、44にて回動自由に枢着されている。支
持機枠5に対する腕杆42、42の上下回動は電動モ−
タ45にて行なわれる。又、支持機枠5と腕杆42の回
動基部との間には、リミットスイッチ47が設けられ、
このリミットスイッチ47がONの状態になれば電磁バ
ルブ15が作動しないように安全回路が組み込まれてい
る。
上方に引き上げられ、非作業姿勢に移動させられるとリ
ミットスイッチ47がONとなって安全回路が働き、腕
杆42が所定角度以上降下して作業姿勢になるとリミッ
トスイッチ47がOFFとなって電磁バルブ15への通
電が可能となるように構成している。なお、符号48は
高圧ホ−スである。
5の電磁バルブ15部の断面構造を説明する。電磁バル
ブ15のケ−ス50内にはコイル52が収容され、その
中央部に中空状のガイド54とプランジャ−56が収容
されている。プランジャ−56の右側にはプッシュロッ
ド57が一体的に固着され、その外端部に座金58を介
してスプリング59が設けられている。60は座金、6
2はスプリング加圧力を調節するボルトである。プラン
ジャ−56の左側には小径のニ−ドル部64が設けら
れ、このニ−ドル部64の先端部はバルブポ−ト65と
連通する開口部66を閉塞している。68は電磁バルブ
15のケ−ス50と支持管38とを連結する受渡管で内
部に連通孔69が設けられ、コイル52に通電されてプ
ランジャ−56が瞬間的に右側に移動すると、開口部6
6を介してバルブポ−ト65と支持管38の内孔70と
が連通し、ノズル13先端から高圧の液体が噴出するよ
うに構成している。なお、この実施例におけるノズル1
3先端部の内径は0.8mmから1.2mmの範囲内に
あれば好ましく、特にこの数値に限定するものではな
い。同図中、71はシ−ル、72は締付ボルトである。
表を説明する。4個の電磁バルブ15は先に述べたよう
にバルブ駆動出力部22の出力パルスによって順次通電
時間をずらして駆動されるのであるが、電磁バルブ15
が正常に作動しない状態でそのコイル52に通電される
と電磁バルブ15が損傷破壊する恐れがあるので、バル
ブ駆動パルスが出力されるたびに、出力側端子の電圧降
下を監視し、これをバルブエラ−検出部74にフィ−ド
バックするように構成している。
はランプ27が点灯し、電磁バルブ15の機構的ロッ
ク、調整ずれ、断線、ショ−ト等によって電磁バルブ1
5が正常に作動しないエラ−状態が検出されたときに
は、ランプ28が点灯し、同時にブザ−30が鳴動す
る。図9に示す表は、回数設定ダイヤル19と噴出量設
定ダイヤル20とによる設定によって得られる全ノズル
の1分間当たりの噴出量の総和をマトリクス的に表した
ものである。この実施例では回数設定ダイヤル19によ
って7段階の調節ができ、噴出量設定ダイヤル20によ
って10段階の調節ができるように構成されている。同
表の太枠で囲った「領域E」は高圧ポンプ11の吐出量
オ−バ−となる領域であり、使用能力以上の組み合わせ
を作業者が選択した場合には、ランプ27が消灯してエ
ラ−表示用のランプ28が点灯すると共にブザ−30が
一定時間鳴動するようにしている。
て上例の作用を説明する。トラクタ−1のエンジンを始
動してPTO軸10を回転させ、高圧ポンプ11を駆動
させる。そして、作業開始にあたり、まずスイッチボッ
クス25の電源スイッチ26をONにする。ついで、回
数設定ダイヤル19と噴出量設定ダイヤル20を用いて
出力条件設定を行なう。これらの出力条件の設定は、単
位面積当たりの散布量と注入ピッチ、及び車速を勘案し
たうえ決定する。
42を降下させ、噴出ノズルユニット35を接地させて
からスタ−トスイッチ23を押して作業を開始すると、
電磁バルブ15のコイル52に一定周期のパルス電流が
流され、プランジャ−56を小刻みに振動させて開口部
66を開閉する。このとき、高圧ホ−ス75を通ってバ
ルブポ−ト65に流入した高圧の液体は、受渡管68の
連通孔69を通過し、支持管38の内孔70を通ってノ
ズル13先端から土中に噴出される。このときの液体の
圧力は約250kgf〜350kgf/cm2程度とな
るように調圧弁76でコントロ−ルされている。
に噴出された高圧の液体は弾丸のように土中を進み、硬
くなった土をほぐしながら所定深さまで達する。このと
き、芝の根も適度に根切りされるため、根の成長が促進
される。噴出ノズル13からの高圧液体の噴出は、スト
ップスイッチ24が押されるまで継続してなされるが、
ストップスイッチ24が押されない場合であっても、前
記リミットスイッチ47がONとなった場合、あるいは
電磁バルブ15に対するバルブエラ−信号が検出された
場合には、パルスの発生を停止する指令がパルス発生手
段21に対して出され、バルブ駆動出力部22の作動を
停止する。なお、このフロ−チャ−トから明らかなよう
に、出力条件の設定を誤ったときにはブザ−30が一定
時間鳴動し、また、バルブエラ−信号が検出されたとき
にはブザ−30が鳴り続け、これを解除するにはストッ
プスイッチ24を押す操作を必要とする。
水を入れて土壌を破砕膨軟にするエアレ−ション作業を
主体に説明したが、液体タンク9の中に、肥料、殺虫
剤、殺菌剤、除草剤等の薬剤を入れて施肥作業あるいは
防除作業に用いて良いことは云うまでもない。薬効に応
じて適切な量を注入したい場合には噴出量設定ダイヤル
20を調整し、噴出ピッチを変えたい場合には回数設定
ダイヤル19を適宜調整することによって、目的用途に
応じた幅広い活用が可能となる。
記の如く噴出ノズル先端から噴出される単位時間当たり
の吐出量と、電磁バルブの作動回数とを設定する手段を
設けたものであるから、高圧の液体をノズル先端から噴
出させることによって土壌通気性、排水性を高めること
ができることは勿論のこと、車速を勘案しながら作業の
種類や場所の広さ等に応じて液体の注入量や噴出ピッチ
をきめ細かく調節できることになり、適応性が著しく向
上して芝の管理作業を良好に行うことができる。
る。
設定されたポンプ流量の関係を説明した表である。
Claims (1)
- 【請求項1】 トラクタに連結され、液体を貯溜してい
る液体タンクと、回転動力を得て駆動される高圧ポンプ
と、高圧ポンプで加圧された液体を一時的に貯溜する調
圧タンクと、加圧された液体を噴出させる複数個の噴出
ノズルとを有し、電磁バルブを断続的に作動させて液体
を間歇的に土中に注入させてなる高圧液体注入装置にお
いて、前記噴出ノズル先端から噴出される単位時間当た
りの吐出量と、電磁バルブの作動回数とを独立的に設定
する手段を設けたことを特徴とする高圧液体注入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4314568A JP2976399B2 (ja) | 1992-11-25 | 1992-11-25 | 高圧液体注入装置 |
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JP (1) | JP2976399B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
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-
1992
- 1992-11-25 JP JP4314568A patent/JP2976399B2/ja not_active Expired - Fee Related
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