JP2975388B2 - ポリアミド組成物 - Google Patents

ポリアミド組成物

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JP2975388B2 JP2034900A JP3490090A JP2975388B2 JP 2975388 B2 JP2975388 B2 JP 2975388B2 JP 2034900 A JP2034900 A JP 2034900A JP 3490090 A JP3490090 A JP 3490090A JP 2975388 B2 JP2975388 B2 JP 2975388B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ポリアミド組成物に関し、さらに詳しくは
耐熱特性、引張強度、曲げ強度、衝撃強度などの機械的
特性に優れたポリアミド組成物に関する。
発明の技術的背景 脂肪族ポリアミドおよび芳香族ポリアミドの有するそ
れぞれの優れた特性、即ち、脂肪族ポリアミドに存する
引張伸び、衝撃強度等の優れた特性と、芳香族ポリアミ
ドに存する曲げ強度、曲げ弾性率等の優れた特性との両
特性を兼ね備えたブレンドポリマーについて検討を行な
った。
なお、脂肪族ポリアミドと芳香族ポリアミドを単にポ
リマーブレンドにするだけでは、両者の優れた特性を兼
備し、ポリアミド組成物は得られない。
発明の目的 本発明は上記のような従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであって、特に、引張強度、曲げ強度、
耐衝撃強度などの機械的特性に優れているようなポリア
ミド組成物を提供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係るポリアミド組成物は、 芳香族ポリアミド(無定型の芳香族ポリアミドを除
く)(A):5〜95重量%と、 脂肪族ポリアミド(B):5〜95重量%と、 エポキシ樹脂(C):0.5〜5重量% [但し、(A)+(B)+(C)=100重量%]とから
なることを特徴としている。
また、本発明の好ましい態様においては、 前記芳香族ポリアミド(A)は、 テレフタル酸成分単位、テレフタル酸成分単位以外の芳
香族ジカルボン酸成分単位および/または炭素数4〜25
の脂肪族ジカルボン酸成分単位とからなる芳香族ジカル
ボン酸成分単位(a)、 および 脂肪族系ジアミン成分単位および/または脂環族系ジ
アミン成分単位からなるジアミン成分単位(b) とからなり、30℃の濃硫酸中で測定したポリアミド
(A)の極限粘度[η]が0.5dl/g以上の範囲にあるこ
とを特徴としている。
さらに、本発明の好ましい態様においては、上記組成
物中の芳香族ポリアミド(A)を構成する芳香族ジカル
ボン酸成分単位(a)は、テレフタル酸成分単位30〜10
0モル%、テレフタル酸成分単位以外の芳香族ジカルボ
ン酸成分単位0〜70モル%、および炭素数4〜25の脂肪
族ジカルボン酸成分単位0〜70モル%とから構成されて
いる。
本発明に係るポリアミド組成物には、上記のように芳
香族ポリアミド(A)と脂肪族ポリアミド(B)ととも
に、エポキシ樹脂(C)が含有されているので、このポ
リアミド組成物は特に、引張強度、曲げ強度、耐衝撃強
度などの機械的特性に著しく優れている。
発明の具体的説明 以下本発明に係るポリアミド組成物について具体的に
説明する。
本発明に係るポリアミド組成物は、芳香族ポリアミド
(A)と脂肪族ポリアミド(B)とエポキシ樹脂(C)
とからなっている。
このようなポリアミド組成物に含まれる芳香族ポリア
ミド(A)は、たとえば下記のようなジカルボン酸成分
単位(a)とジアミン成分単位(b)とからなってい
る。
すなわち、このジカルボン酸成分単位(a)は、 テレフタル酸成分単位のみからなっていてもよく、 テレフタル酸成分単位とテレフタル酸成分単位以外の
芳香族系ジカルボン酸成分単位とからなっていてもよ
く、 テレフタル酸成分単位と脂肪族系ジカルボン酸成分単
位好ましくは炭素数4〜25の脂肪族ジカルボン酸単位と
からなっていてもよく、 さらに、テレフタル酸成分単位とテレフタル酸以外の
芳香族系ジカルボン酸成分単位と脂肪族系ジカルボン酸
成分単位好ましくは炭素数4〜25の脂肪族系ジカルボン
酸単位とからなっていてもよい。
このようなテレフタル酸成分単位以外の芳香族系ジカ
ルボン酸成分単位としては、具体的には、イソフタル
酸、フタル酸、2−メチルテレフタル酸、ナフタレンジ
カルボン酸等から誘導される成分単位を挙げることがで
きる。これらのテレフタル酸成分単位以外の芳香族系ジ
カルボン酸成分単位のうちでは、イソフタル酸またはナ
フタレンジカルボン酸から誘導される成分単位が好まし
く、とくにイソフタル酸成分単位が好ましい。
さらに、脂肪族ジカルボン酸成分単位は、その炭素数
は特に限定されないが、好ましくは炭素数4〜25、さら
に好ましくは6〜12の脂肪族ジカルボン酸から誘導され
る。このような脂肪族ジカルボン酸成分単位を誘導する
ために用いられる脂肪族ジカルボン酸の例としては、コ
ハク酸、アジピン酸(AA)、アゼライン酸、セバシン
酸、デカンジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸およ
びドデカンジカルボン酸を挙げることができる。これら
の中でも、とくにアジピン酸(AA)が好ましい。
本発明において、ジカルボン酸成分単位(a)が、テ
レフタル酸成分単位とテレフタル酸成分単位以外の芳香
族ジカルボン酸成分単位および/または脂肪族ジカルボ
ン酸成分単位好ましくは炭素数4〜25の脂肪族ジカルボ
ン酸成分単位とからなっている場合には、ジカルボン酸
成分単位100モル%中に、テレフタル酸成分単位が30〜1
00モル%、好ましくは30〜80モル%の量で含有され、テ
レフタル酸成分単位以外の芳香族ジカルボン酸成分単位
が0〜70モル%、好ましくは0〜50モル%、さらに好ま
しくは0〜30モル%の量で含有されていることが望まし
い。また、脂肪族ジカルボン酸成分単位好ましくは炭素
数4〜25の脂肪族ジカルボン酸成分単位は0〜70モル
%、好ましくは10〜70モル%の量で含有されていること
が望ましい。
ジカルボン酸成分単位(a)として、テレフタル酸成
分単位、テレフタル酸成分単位以外の芳香族ジカルボン
酸成分単位および/または脂肪族ジカルボン酸成分単位
がそれぞれ上記のような量でジカルボン酸成分単位中に
含有されていると、このようなジカルボン酸成分単位
(a)と後述するようなジアミン成分単位(b)とから
なる芳香族ポリアミド(A)を含む組成物から得られる
成形体は、熱変形温度等の耐熱特性、引張強度、曲げ強
度等の機械的特性、耐薬品性、耐水性等の物理的化学的
特性に特に優れている。
また、本発明においては、ジカルボン酸成分単位
(a)として、上記のようなテレフタル酸成分単位およ
び/またはテレフタル酸成分単位以外の芳香族系ジカル
ボン酸成分単位と共に、少量、たとえば、10モル%以下
程度の量の多価カルボン酸成分単位が含まれていてもよ
い。このような多価カルボン酸成分単位としては、具体
的には、トリメリット酸およびピロメリット酸等のよう
な三塩基酸および多塩基酸を挙げることができる。
本発明において、芳香族ポリアミド(A)を構成する
ジアミン成分単位(b)は、脂肪族系ジアミン成分単位
のみからなっていてもよく、脂肪族系ジアミン成分単位
と脂環族系ジアミン成分単位とからなっていてもよい。
このような脂肪族系ジアミン成分単位は、直鎖状のア
ルキレンジアミン成分単位であっても、分枝を有する鎖
状のアルキレンジアミン成分単位であってもよい。この
ような脂肪族系ジアミン成分単位のうちでは、炭素数が
4〜25の直鎖状のアルキレンジアミン成分単位が好まし
く、さらに好ましくは炭素数が6〜18の直鎖状のアルキ
レンジアミン成分単位が望ましい。
このような脂肪族系ジアミン成分単位としては、具体
的には、たとえば、 1,6−ジアミノヘキサン、 1,7−ジアミノヘプタン、 1,8−ジアミノオクタン、 1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノデカン、 1,11−ジアミノウンデカン、 1,12−ジアミノドデカン等の直鎖状アルキレンジアミ
ンから誘導される成分単位を挙げることができる。
本発明のポリアミド樹脂組成物に用いられる芳香族ポ
リアミド(A)としては、温度30℃の濃硫酸中で測定し
た極限粘度[η]が、通常、0.5dl/g以上、好ましくは
0.6dl/g以上、さらに好ましくは0.7〜3.0dl/g特に好ま
しくは0.8〜1.5dl/gの範囲内にあるものを使用する。
このような芳香族ポリアミド(A)は、例えば、従来
より公知の方法を利用して製造することができる。
たとえば、Polymer Reviews,10,Con−densation Poly
mers by Interfacial and Solution Methods(P.W.Morg
an著)、Inter−science Publishers(1965))、ある
いはMakromol.Chem.,47,93−113(1961)に記載されて
いるように、前述した芳香族ポリアミド(A)の構成成
分単位を誘導し得る芳香族系ジカルボン酸のジ酸ハライ
ドとジアミンとを溶液法にて重縮合させることによって
芳香族ポリアミド(A)を得ることができる。また、界
面重合法によっても芳香族ポリアミド(A)を得ること
ができる。
また、前記芳香族系ジカルボン酸成分単位に対する芳
香族系ジカルボン酸とジアミン成分単位に対応するジア
ミンまたはそのポリアミドの塩とを水等の溶媒の存在下
または不存在下に、溶融法にて重縮合させることによっ
て芳香族ポリアミド(A)を得ることができる。
さらにまた、上記の溶液法などを利用することにより
オリゴマーを生成させた後、固相重合法によってさらに
重縮合させて芳香族ポリアミド(A)を得ることもでき
る。
なお、芳香族ポリアミド(A)を形成するジアミン成
分単位は、上述のようなアルキレンジアミン成分の他
に、芳香族系ジアミン成分単位を含んでいても良い。こ
のような芳香族系ジアミン成分単位としては、具体的に
は、たとえば、m−キシリレンジアミン、p−キシリレ
ンジアミン等の芳香族系ジアミンから誘導される成分単
位を挙げることができる。これらの芳香族系ジアミンは
単独で、または2種以上組合せて用いることができる。
このような芳香族ポリアミド(A)は引張強度、破断
点伸び、曲げ強度、曲げ弾性率、衝撃強度等に優れてい
る。
本発明に係るポリアミド樹脂組成物に含まれる脂肪族
ポリアミド(B)としては、ナイロン6、ナイロン66、
ナイロン12、ナイロン46、ナイロン610、ナイロン612な
どが挙げられる。
これらの内では、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン
612が好ましく用いられる。
これらの脂肪族ポリアミドは、それ自身引張強度、破
断点伸び、曲げ強度、曲げ弾性率、衝撃強度等にバラン
スよく優れる傾向がある。
本発明においては、上記にような芳香族ポリアミド
(A)と脂肪族ポリアミド(B)とからなる組成物に
は、後述するようなエポキシ樹脂(C)が配合されてい
る。
このように、芳香族ポリアミド(A)と、脂肪族ポリ
アミド(B)と、エポキシ樹脂(C)とからなるポリア
ミド組成物は、芳香族ポリアミド(A)および脂肪族ポ
リアミド(B)それぞれの有する優れた特性、例えば曲
げ弾性率、衝撃強度等を兼ね備え、しかも(A),
(B)の内いずれよりも優れた特性、例えば引張強度、
曲げ強度等を発揮する。
例えば、芳香族ポリアミド(A)は、脂肪族ポリアミ
ド(B)よりも引張強度、曲げ強度、曲げ弾性率等点に
おいて優れている。
しかしながら、この芳香族ポリアミド(A)と脂肪族
ポリアミド(B)との2者のみからなる組成物(A−
B)では、脂肪族ポリアミド(B)そのものの特性より
は優れているが、芳香族ポリアミド(A)の特性よりは
劣ったものとなってしまう。
ところが、前述したように、芳香族ポリアミド(A)
と脂肪族ポリアミド(B)とに加えて、エポキシ樹脂
(C)を用いてなる本発明に係るポリアミド組成物で
は、芳香族ポリアミド(A)および/または脂肪族ポリ
アミド(B)の内のいずれよりも著しく優れた引張強
度、曲げ強度等の特性が得られる。しかも、他の特性、
例えば曲げ弾性率等の点については、脂肪族ポリアミド
(B)より優れた芳香族ポリアミド(A)の特性が実質
的に保持される。
また、芳香族ポリアミド(A)よりも脂肪族ポリアミ
ド(B)において一層優れる傾向がある、破断点伸び、
衝撃強度等の点については、芳香族ポリアミド(A)と
脂肪族ポリアミド(B)とに加えてエポキシ樹脂(C)
を用いてなるポリアミド組成物では、脂肪族ポリアミド
(B)の有する優れた上記特性が発揮される。
このように、芳香族ポリアミド(A)と脂肪族ポリア
ミド(B)とエポキシ樹脂(C)とからなるポリアミド
組成物が芳香族ポリアミド(A)および/または脂肪族
ポリアミド(B)の内のいずれよりも優れた引張強度等
の特性を有するのは、エポキシ樹脂(C)が芳香族ポリ
アミド(A)と脂肪族ポリアミド(B)とのある種のバ
インダーとして作用するためであろうと推察される。
このような本発明に係るポリアミド組成物に含まれる
エポキシ樹脂(C)は、反応性に富む三員環のエポキシ
を1分子中に2個以上有する化合物である。
このようなエポキシ樹脂(C)としては、鎖状あるい
は分枝を有する鎖状分子の分子末端に、グリシジエーテ
ル型 グリシジルエステル型 あるいは グリジルアミン型 の基が結合したエポキシ樹脂、あるいは 分子末端以外の分子鎖中に2個以上のエポキシ基を含
有する線状脂肪族エポキサイド型のエポキシ樹脂、 脂環族構造を有する分子鎖中に2個以上のエポキシ基
を含有する脂環族エポキサイド型のエポキシ樹脂 が挙げられ、具体的には下記のような樹脂が用いられ
る。
グルシジルエーテル型; ビスフェノールAジグリシジルエーテル、 ビスフェノールAジβメチルグリシジルエーテル、 ビスフェノールFジグリシジルエーテル、 テトラヒドロキシフェニルメタンテトラグリシジルエ
ーテル、 レゾルシノールジグリシジルエーテル ハロゲン化ビスフェノールAジグリシジルエーテル、 ノボラックグリシジルエーテル、 ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、 ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテルなど
のポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル、 水素添加ビスフェノールAグリシジルエーテル、 ビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物のジグ
リシジルエーテル、 エポキシウレタン樹脂、 グリセリントリグリシジルエーテル、 ペンタエリスリトールジグリシジルエーテル。
グリシジルエーテル・エステル型; P−オキシ安息香酸グリシジルエーテル・エステル。
グリシジルエステル型; フタル酸ジグリシジルエステル、 テトラハイドフタル酸ジグリシジルエステル、 ヘキサハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、 ポリアクリル酸グリシジルエステル、 ダイマー酸ジグリシジルエステル。
グリシジルアミン型; グリシジルアニリン、 テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、 トリグリシジルイソシアヌレート。
線状脂肪族エポキシ樹脂; エポキシ化ポリブタジエン、 エポキシ化大豆油。
脂環族エポキシ樹脂; 3,4−エポキシ−6メチルシクロヘキシルメチル、 3,4−エポキシ−6メチルシクロヘキサンカルボキシ
レート、 3,4−エポキシシクロヘキシンメチル(3,4−エポキシ
シクロヘキサン)カルボキシレート、 ビス(3,4−エポキシ−6メチルシクロヘキシルメチ
ル)アジペート、 ビニルシクロヘキセンジエポキサイド、 ジシクロペンタジエンオキサイド、 ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、 リモネンジオキサイド。
上記のようなエポキシ樹脂、たとえば、フェノール系
あるいはアルコール系のグリシジルエーテル、グリシジ
ルエステル、グリシジルアミンは、それぞれ相当する多
価アルコール、多塩基酸、ポリアミンと、エピクロルヒ
ドリンとを反応させて脱塩酸して調製することができ
る。
エポキシ化オレフィンは、過酢酸のような過酸をオレ
フィンの二重結合に反応させることにより調製すること
ができる。
本発明においては、このようなエポキシ樹脂を調製す
る際に、下記のようなビスフェノール類の化合物を用い
ることもできる。
すなわち、本発明に使用し得るビスフェノール化合物
として、具体的には、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)ブタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)
ペンタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
3−メチルブタン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)ヘキサン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス−(4−ヒ
ドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス−(4−ヒド
ロキシ−3−メチルフェニル)メタン、1,1−ビス(4
−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、2,2−ビ
ス−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3−エチルフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス−(4−ヒドロキシ−3−iso
プロピルフェニル)プロパン、2,2−ビス−(4−ヒド
ロキシ−3−sec−ブチルフェニル)プロパン、ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、1,1−ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)1−フェニルエタン、
1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニ
ルプロパン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ジフェ
ニルメタン、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)ジベン
ジルメタン、4,4−ジヒドロキシジフェニルエーテル、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルスルフィド、フェノールフタレイン
などを挙げることができる。
本発明においては、上記のようなエポキシ樹脂の内
で、グルシジルエーテル型のエポキシ樹脂を用いること
が好ましく、中でも、フェノール系のエポキシ樹脂が好
ましく、特にビスフェノールAを主原料として用いてな
るエポキシ樹脂を用いることが好ましい。
このようなエポキシ樹脂のエポキシ当量は、通常、17
0〜3500である。
本発明に係るポリアミド組成物において、上記のよう
な芳香族ポリアミド(A)と脂肪族ポリアミド(B)
と、エポキシ樹脂(C)とは、ポリアミド組成物100重
量%中に芳香族ポリアミド(A)は5〜95重量%、好ま
しくは50〜80重量%の量で、脂肪族ポリアミド(B)は
5〜95重量%、好ましくは20〜50重量%の量で、エポキ
シ樹脂(C)はポリアミド組成物100重量%に対して0.5
〜5重量%の量で用いられている。
ポリアミド組成物100重量%中に芳香族ポリアミド
(A)と脂肪族ポリアミド(B)が上記のような量で用
いられると、脂肪族ポリアミドの伸び、衝撃強度と芳香
族ポリアミドの曲げ強度、曲げ弾性率がうまくバランス
する。エポキシ樹脂(C)が上記の量を超えて用いられ
ると、組成物が脆くなるので好ましくない。
本発明に係るポリアミド組成物は、上記のように芳香
族ポリアミド(A)と脂肪族ポリアミド(B)とエポキ
シ樹脂(C)とを必須の構成成分とするが、これらの必
須成分の他に必要に応じて有機または無機の充填剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、光保護剤、耐熱安定剤、亜燐
酸塩安定剤、過酸化物分解剤、塩基性補助剤、増核剤、
可塑剤、潤滑剤、帯電防止剤、難燃剤、顔料、染料など
を含んでいてもよい。
これらの充填剤は、2種以上混合して使用することも
できる。また、これらの充填剤をシランカップリング剤
あるいはチタンカップリング剤などで処理して使用する
こともできる。
前記有機系または無機系の繊維状充填剤は、芳香族ポ
リアミド(A)100重量部に対して、通常、200重量部以
下の量で、好ましくは5〜180重量部の量で、さらに好
ましくは5〜150重量部の量で本発明のポリアミド組成
物に含まれることが望ましい。
本発明に係るポリアミド組成物は、前記ポリアミド組
成物の各構成成分を溶融状態に維持しながら充填剤を配
合するなどの方法により調製することができる。この
際、押出機、ニーダーなどを用いることができる。
上記のような本発明に係るポリアミド組成物は、通常
の溶融成形法、たとえば圧縮成形法、射出成形法または
押し出し成形法などによって成形することができる。
本発明に係るポリアミド組成物は、通常の成形方法に
よりエンジニアリングプラスチックなどとして種々の用
途に用いられる。
発明の効果 本発明に係るポリアミド組成物は、(A)芳香族ポリ
アミド5〜90重量%と、脂肪族ポリアミド(B)5〜95
重量%と、(C)エポキシ樹脂が0.5〜10重量%とから
なっているので、引張強度、曲げ強度、耐衝撃強度など
の機械的特性に著しく優れている。
[実施例] 次に、本発明に係るポリアミド組成物を実施例によっ
てさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に
何ら制約されるものではない。
比較例1 テレフタル酸70モル%、イソフタル酸モル%からなる
ジカルボン酸成分とヘキサメチレンジアミンからなる
[η]=0.94(濃硫酸、30℃)、融点327℃のポリアミ
ド(A)を用いて、射出成形により試験用テストピース
を作成し、表1記載の試験を行なった。
結果を表2に示す。
比較例2 東レ製 CM 1017(B):NY6を用いて、射出成形によ
り試験用テストピースを作成し、表1記載の試験を行な
った。
結果を表2に示す。
比較例3 比較例1で用いたポリアミド(A)60重量%と、比較
例2で用いたポリアミド(B)40重量%とを2軸押出機
で溶融ブレンドした。得られたポリアミド組成物を用い
て、射出成形により試験用テストピースを作成し、表1
記載の試験を行なった。
結果を表2に示す。
実施例1 比較例1で用いたポリアミド(A)79重量%と、比較
例2で用いたポリアミド(B)20重量%と、エポキシ当
量2400のビスフェノールA型エポキシ樹脂(三井石油化
学工業(株)製 R−309)1重量%とを混合し、2軸
押出機で溶融ブレンドした。得られたポリアミド組成物
を用いて、射出成形により試験用テストピースを作成
し、表1記載の試験を行なった。
結果を表2に示す。
実施例2 比較例1で用いたポリアミド(A)58重量%と、比較
例2で用いたポリアミド(B)40重量%と、実施例1で
用いたエポキシ樹脂2重量%とからなるポリアミド組成
物を用いて、射出成形により試験用テストピースを作成
し、表1記載の試験を行なった。
結果を表2に示す。
比較例4 東レ製 CM 3001N:NY66を用いて、射出成形により試
験用テストピースを作成し、表1記載の試験を行なっ
た。
結果を表2に示す。
比較例5 比較例1で用いたポリアミド(A)60重量%と、比較
例4で用いたポリアミド40重量%とからなるポリアミド
組成物を用いて、射出成形により試験用テストピースを
作成し、表1記載の試験を行なった。
結果を表2に示す。
実施例3 比較例1で用いたポリアミド(A)79重量%と、比較
例4で用いたポリアミド20重量%と、実施例1で用いた
用いたエポキシ樹脂(R−309)1重量%とからなるポ
リアミド組成物を用いて、射出成形により試験用テスト
ピースを作成し、表1記載の試験を行なった。
結果を表2に示す。
実施例4 比較例1で用いたポリアミド(A)48重量%と、比較
例4で用いたポリアミド50重量%と、実施例1で用いた
エポキシ樹脂(R−309)2重量%とからなるポリアミ
ド組成物を用いて、射出成形により試験用テストピース
を作成し、表1記載の試験を行なった。
結果を表2に示す。
比較例6 ヒュルス製 PA 612:NY612を用いて、射出成形により
試験用テストピースを作成し、表1記載の試験を行なっ
た。
結果を表2に示す。
比較例7 比較例1で用いたポリアミド(A)80重量%と、比較
例6で用いたポリアミド(NY612)20重量%とからなる
ポリアミド組成物を用いて、射出成形により試験用テス
トピースを作成し、表1記載の試験を行なった。
結果を表2に示す。
実施例5 比較例1で用いたポリアミド(A)79重量%と、比較
例6で用いたポリアミド(NY612)20重量%と、実施例
1で用いたエポキシ樹脂(R−309)1重量%とからな
るポリアミド組成物を用いて、射出成形により試験用テ
ストピースを作成し、表1記載の試験を行なった。
結果を表2に示す。
比較例8 比較例1で用いたポリアミド(A)64重量%と、比較
例6で用いたポリアミド(NY612)16重量%と、実施例
1で用いたエポキシ樹脂(R−309)20重量%とからな
るポリアミド組成物を用いて、射出成形により試験用テ
ストピースを作成し、表1記載の試験を行なった。
結果を表2に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 77/00 - 77/12 C08L 63/00 - 63/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)芳香族ポリアミド(無定型の芳香族
    ポリアミドを除く):5〜95重量%と、 (B)脂肪族ポリアミド:5〜95重量%と、 (C)エポキシ樹脂:0.5〜5重量% [但し、(A)+(B)+(C)=100重量%] とからなることを特徴とするポリアミド樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(A)芳香族ポリアミド(無定型の芳香族
    ポリアミドを除く):5〜95重量%と、 (B)脂肪族ポリアミド:5〜95重量%と、 (C)エポキシ樹脂:0.5〜5重量% [但し、(A)+(B)+(C)=100重量%] とからなり、かつ 前記ポリアミド(A)は、 テレフタル酸成分単位、テレフタル酸成分単位以外の芳
    香族ジカルボン酸成分単位および/または炭素数4〜25
    の脂肪族ジカルボン酸成分単位とからなる芳香族ジカル
    ボン酸成分単位(a)、 および 脂肪族系ジアミン成分単位および/または脂環族系ジア
    ミン成分単位からなるジアミン成分単位(b) とからなり、30℃の濃硫酸中で測定した極限粘度[η]
    が0.5dl/g以上の範囲にあることを特徴とするポリアミ
    ド組成物。
  3. 【請求項3】芳香族ジカルボン酸成分単位(a)が、テ
    レフタル酸成分単位30〜100モル%、テレフタル酸成分
    単位以外の芳香族ジカルボン酸成分単位0〜70モル%、
    および炭素数4〜25の脂肪族ジカルボン酸成分単位0〜
    70モル%とから構成されていることを特徴とする請求項
    第2項に記載のポリアミド組成物。
  4. 【請求項4】脂肪族ポリアミド(B)が、ナイロン6,ナ
    イロン66、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン610、ナ
    イロン612の内から選択される1種または2種以上のポ
    リアミドであることを特徴とする請求項第1項ないし第
    3項のいずれかに記載のポリアミド組成物。
  5. 【請求項5】エポキシ樹脂(C)が式(i)で表される
    グリシジルエーテル型の末端基; を有するエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項第
    1項ないし第4項のいずれかに記載のポリアミド組成
    物。
  6. 【請求項6】エポキシ樹脂(C)が式(i−1)で表さ
    れるビスフェノールAジグリシジルエーテル; [但し、式(i−1)中、nは0〜25の整数である。] であることを特徴とする請求項第1項ないし第5項のい
    ずれかに記載のポリアミド組成物。
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