JP2974245B2 - 物品保持具 - Google Patents

物品保持具

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JP2974245B2
JP2974245B2 JP9323979A JP32397997A JP2974245B2 JP 2974245 B2 JP2974245 B2 JP 2974245B2 JP 9323979 A JP9323979 A JP 9323979A JP 32397997 A JP32397997 A JP 32397997A JP 2974245 B2 JP2974245 B2 JP 2974245B2
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秀典 白井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充填やキャッピン
グを伴う容器処理工程等において、容器等の物品を保持
するに好適な物品保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、物品保持具として、特開平4-1545
50号公報(従来技術1)、特開平4-279497号公報(従来
技術2)がある。
【0003】従来技術1は、ベース部材に物品保持部材
を設け、この物品保持部材により物品を保持可能とする
に際し、物品保持部材を弾性シート材料からなる複数の
保持片により構成することとしている。保持片を弾性シ
ール材料により構成し、種々の物品形状に対応させよう
としたものである。
【0004】従来技術2は、ベース部材にV形フィンガ
ーからなる物品保持部材を設け、このV形フィンガーを
サーボドライバにより保持対象物品に対応する所望の位
置に位置決めし、種々の物品形状に対応させようとした
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術には以下の如
くの問題点がある。 従来技術1では、弾性シート材料の弾性変形の範囲で
保持できる物品形状の寸法範囲は小さい。このため、物
品形状によっては、弾性シート材料が物品に加える弾性
保持力に強弱のばらつきを生じ、安定した保持ができな
い。従って、実質的に保持できる物品形状は限定的にな
る。
【0006】従来技術2は、V形フィンガーの位置制
御を行なうものであるため、機械的及び電気的に極めて
複雑である。また、V形フィンガーの物品を保持するV
字面の形状は固定的であり、これによって保持できる物
品形状は限定的である。
【0007】本発明の課題は、簡易な構成により、各種
形状の物品を安定的に保持することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、物品保持部材を有し、この物品保持部材により物品
を保持可能としてなる物品保持具において、物品保持部
材が複数個の形状記憶部材により構成され、形状記憶部
材は一定温度より高温で所望の物品形状に衝合し得る物
品保持形状に変形でき、一定温度より低温の使用温度域
で上記物品保持形状を固定化して物品保持領域を形成
し、各形状記憶部材の物品保持領域を臨む先端部を平板
矩形状とし、各形状記憶部材の平板矩形状の先端部を物
品保持領域の中心部にて重なり配置可能としてなるよう
にしたものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、物品保持部材
を有し、この物品保持部材により物品を保持可能として
なる物品保持具において、物品保持部材が形状記憶部材
により構成され、形状記憶部材は第1の物品形状に衝合
し得る第1の物品保持形状を初期記憶形状として記憶せ
しめられて第1の物品保持領域を形成するとともに、一
定温度より高温で第1の物品保持形状から第2の物品保
持形状に衝合し得る第2の物品保持形状に変形でき、一
定温度より低温の使用温度域で第2の物品保持形状を固
定化して第2の物品保持領域を形成するようにしたもの
である。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、前記形状記憶部材が、
形状記憶樹脂により構成されるようにしたものである。
【0011】請求項4に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、前記形状記憶部材が、
形状記憶樹脂と形状記憶合金との複合体であり、物品に
接する側に形状記憶樹脂を配置し、その背面側に形状記
憶合金を配置してなるようにしたものである。
【0012】請求項5に記載の本発明は、請求項2〜4
のいずれかに記載の本発明において更に、前記物品保持
部材が、複数個の形状記憶部材からなり、各形状記憶部
材は物品保持領域の回りに放射状をなすように配置され
るようにしたものである、。
【0013】請求項6に記載の本発明は、請求項5に記
載の本発明において更に、前記形状記憶部材の物品保持
領域に臨む先端部が平板状をなし、各形状記憶部材の平
板状先端部を初期記憶形状で物品保持領域の中心部にて
重なり配置可能としてなるようにしたものである。
【0014】請求項7に記載の本発明は、請求項1〜6
のいずれかに記載の本発明において更に、前記物品保持
部材をベース部材に設け、このベース部材と物品保持部
材との間に、高さ調節用部材を着脱可能に介装してなる
ようにしたものである。請求項8に記載の本発明は、物
品保持部材を有し、この物品保持部材により物品を保持
可能としてなる物品保持具において、物品保持部材が枠
材に吊り下げ支持された形状記憶部材により構成され、
形状記憶部材は一定温度より高温で所望の物品形状に衝
合し得る物品保持形状に変形でき、一定温度より低温の
使用温度域で上記物品保持形状を固定化して物品保持領
域を形成してなるようにしたものである。
【0015】請求項1に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 物品保持部材を構成する形状記憶部材が各種の所望の
物品形状(以下物品モデルという)に対応する物品保持
形状に多様に変形でき、この物品保持形状を固定化でき
る。即ち、物品保持部材を形状記憶部材により構成する
だけの簡易な構成により、多様な物品保持領域を形成で
き、各種形状の物品を安定的に保持できる。
【0016】このとき、形状記憶部材としては、形状記
憶樹脂と形状記憶合金とを用いることができる。両者は
ともに、一定温度より昇温することにより初期記憶形状
(例えばフラット)に戻り、且つ物品モデルに衝合し得
る物品保持形状に自由に変形できる。そして、両者は、
一定温度より低温の使用温度域に降温すると、上記物品
保持形状を固定化して物品保持領域を形成する。
【0017】請求項2に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 物品保持部材を構成する形状記憶部材が第1の物品保
持形状を初期記憶形状として付与されるとともに、各種
の所望の物品形状に対応する第2の物品保持形状に多様
に変形でき、この第2の物品保持形状を固定化できる。
即ち、物品保持部材を形状記憶部材により構成するだけ
の簡易な構成により、初期記憶形状としての第1の物品
保持形状と、これを多様に変形した第2の物品保持形状
とを形成でき、各種形状の物品を安定的に保持できる。
【0018】そして、物品保持部材の第1の物品保持形
状を初期記憶形状として付与するから、一定温度(ガラ
ス転移温度Tg )より高温で初期記憶形状である第1の
物品保持形状に戻り、これをそのまま一定温度(ガラス
転移温度Tg )より低温の使用温度域(常温)に降温さ
せれば、この第1の物品保持形状を固定化された第1の
物品保持領域を形成できる。従って、物品保持部材によ
り保持される各種物品のうちで使用頻度の高い物品形状
を第1の物品保持形状として初期記憶せしめておけば、
一旦他の物品保持形状(第2の物品保持形状)を付与さ
れた物品保持部材を単に一定温度以上に昇温させるだけ
で上述の第1の物品保持形状を得ることができ、物品保
持部材の型替え頻度を低減できる。
【0019】このとき、形状記憶部材としては、形状記
憶樹脂と形状記憶合金とを用いることができる。両者は
ともに、一定温度より昇温することにより初期記憶形状
(第1の物品保持形状)に戻り、且つ所望により選択さ
れた物品モデルに衝合し得る他の物品保持形状(第2の
物品保持形状)に自由に変形できる。そして、両者は、
一定温度より低温の使用温度域に降温することにより、
上記物品保持形状(第1と第2の物品保持形状)を固定
化されて物品保持領域(第1と第2の物品保持領域)を
形成する。
【0020】請求項3に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 上記、において、使用温度域で物品保持形状を固
定化された形状記憶部材の弾性率は、形状記憶合金と形
状記憶樹脂の肉厚等に差異が少ない状態で用いる場合、
形状記憶合金より形状記憶樹脂の方が高い。従って、形
状記憶部材として形状記憶樹脂を用いる場合には、使用
温度域での弾性率が高く、硬くなり、強い物品保持力を
得て保持性能を向上できる。
【0021】請求項4に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 上記、において、新たな物品保持形状付与(型替
え)のための前段作業として、形状記憶部材を一定温度
より昇温して初期記憶形状に戻すときの復元力は、形状
記憶樹脂より形状記憶合金の方が大きい。従って、形状
記憶部材を形状記憶樹脂と形状記憶合金との複合体とす
ることにより、形状記憶部材の型替え時に迅速に初期記
憶形状に戻し、型替えの迅速化を図ることができる。
【0022】請求項5に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 物品保持部材を構成する複数個の形状記憶部材を、物
品保持領域の回りに放射状に配置したから、物品の全周
を複数個の形状記憶部材のそれぞれによって安定的に保
持できる。
【0023】請求項6に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 形状記憶部材の物品保持領域に臨む先端部が平板状を
なすことにより、形状記憶部材は物品に平板状の面(点
や線でなく)で接するものとなり、物品を安定的に保持
できる。
【0024】請求項7に記載の本発明によれば下記の
作用がある。 ベース部材と物品保持部材との間に高さ調節用部材を
介装することにより、物品保持部材が物品に接する物品
保持高さ位置を、物品の高さ等の形状に応じて物品をよ
り安定的に保持できる位置に選定でき、物品を安定的に
保持できる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態の物品保持具
を示す模式図、図2は物品保持部材を示す模式図、図3
は物品保持部材の他の例を示す模式図、図4は物品保持
状態を示す模式図、図5は物品保持具を示す斜視図、図
6は物品保持具の分解状態を示す斜視図、図7は物品保
持部材の変形例を示す模式図、図8は物品保持具の変形
例を示す模式図、図9は物品保持具の型替えラインを示
す模式図、図10は形状付与装置を示す模式図、図11
は第2実施形態の物品保持具を示す模式図、図12は物
品保持状態を示す模式図、図13は形状付与装置を示す
模式図、図14は第3実施形態の物品保持具を示す模式
図、図15は物品保持状態を示す模式図、図16は第4
実施形態の物品保持具を示す模式図、図17は物品保持
具の型替えラインを示す模式図、図18は物品保持具の
変形例を示す模式図である。
【0026】(第1実施形態)(図1〜図10) (物品保持具10)(図1〜図6) 物品保持具10は、図1、図4〜図6に示す如く、ベー
ス部材としての第1と第2のベース部材11、12に、
高さ調節用部材13を介して物品保持部材14を設け、
この物品保持部材14により物品1(例えば容器)を保
持可能とする。物品保持具10は、例えば充填やキャッ
ピングを伴う容器処理ライン等で物品1をコンベヤによ
り搬送し、充填機の充填作業位置やキャッピング装置の
キャッピング作業位置等に物品1を位置付ける等に用い
られる。
【0027】第1ベース部材11は矩形状をなし、上面
に第2ベース部材12の嵌合のための円形凹部11A、
下面にコンベヤの送り用係合部に係合するための凸条部
11B、中央に清掃用の貫通孔11Cを備えている。ま
た、円形凹部11Aの底面の中心軸回りの 4位置P1
4 (矩形P1 〜P4 の角点)のそれぞれには、第2ベ
ース部材12のための位置決めピン11Dが設けられて
いる。
【0028】第2ベース部材12は円形状をなし、第1
ベース部材11の円形凹部11Aに嵌合する円形凸部1
2Aと、円形凸部12Aの上の円形環状部12Bからな
っている。尚、第2ベース部材12の円形凸部12Aの
下端外周側角面部12aをテーパ状にして、第1ベース
部材11の円形凹部11Aへの導入を容易としている。
また、円形凸部12Aの下端面の中心軸回りの 4位置P
1 〜P4 のそれぞれには、第1ベース部材11の位置決
めピン11Dが係入する位置決め孔12Cが設けられて
いる。そして、円形環状部12Bの上端面の中心軸回り
の 4位置R1 〜R4 (矩形R1 〜R4 の角点)のそれぞ
れには、高さ調節用部材13のための位置決めピン12
Dが設けられている。また、円形環状部12Bの上端面
には、磁石、金属板等の磁性体からなる吸着用薄板リン
グ15が接着剤等により接合されている。薄板リング1
5は、円形環状部12Bの位置決めピン12Dに挿通さ
れる孔15Aを備えている。
【0029】高さ調節用部材13は円環状をなし、下端
面の中心軸回りの 4位置R1 〜R4のそれぞれに第2ベ
ース部材12の位置決めピン12Dが係入する位置決め
孔13Aを備え、上端面の中心軸回りの 4位置R1 〜R
4 のそれぞれに物品保持部材14のための位置決めピン
13Bを備えている。位置決め孔13Aは位置決めピン
12Dを導入容易とするためのテーパ状開口孔(図1)
とするのが良い。また、高さ調節用部材13の下端面に
は、磁石、金属板等の磁性体からなる吸着用薄板リング
16が接着剤等により接合されている。薄板リング16
は、高さ調節用部材13の位置決め孔13Aに合致する
孔16Aを備えている。また、高さ調節用部材13の上
端面には、第2ベース部材12の円形環状部12Bの上
端面に設けたと同様の薄板リング15が接合される。
【0030】物品保持部材14は円環状をなし、下端面
の中心軸回りの 4位置R1 〜R4 のそれぞれに高さ調節
用部材13の位置決めピン13Bが係入する位置決め孔
14Aを備え、上端面には固定リング17により固定さ
れる複数個(本実施形態では6個)の形状記憶部材18
が水平状に設けられている。固定リング17はビス17
Aにより形状保持部材14の上端面に取着される。ま
た、形状保持部材14の下端面には、高さ調節用部材1
3の下端面に設けたと同様の薄板リング16が接合され
る。
【0031】即ち、物品保持部材14は、図2に示す如
く、 6個の形状記憶部材18からなり、各形状記憶部材
18は中心軸回りに放射状をなすように配置され、それ
らの先端部により物品保持領域19(図5、図6)を形
成することとしている。このとき、各形状記憶部材18
は、形状記憶樹脂(例えば三菱重工業株式会社製の形状
記憶ポリマー「ダイアリィ」)からなる平板を加工して
形成されたものであり、図2に示す如く、固定リング1
7により固定される基端部側を扇形状部18Aとし、物
品保持領域19に臨むこととなる先端部を平板矩形状部
18Bとしている。
【0032】然るに、形状記憶部材18は、上述した如
く形状記憶樹脂から構成されたから、(a) 一定温度(ガ
ラス転移温度Tg )より高温で初期記憶形状(例えば平
板)に戻り、且つ物品モデルに衝合し得る物品保持形状
に自由に変形できる。そして、(b) 一定温度(ガラス転
移温度Tg )より低温の使用温度域(常温)で、上記物
品保持形状を固定化されて物品保持領域19を形成す
る。図1、図2の形状記憶部材18は平板状の初期記憶
形状をなし、図4、図5の形状記憶部材18は横断面が
楕円形の容器を保持するための物品保持形状を固定化さ
れたものである。
【0033】従って、物品保持具10にあっては、物品
保持部材14の形状記憶部材18に、保持対象物品と同
一形状の物品モデル(所望の物品形状)を用いた物品保
持形状を上記(a) 、(b) により付与するものとすれば、
形状記憶部材18は物品保持領域19の回りで少なくと
も平板矩形状部18Bを図4に示す如くに湾曲状に変形
させた物品保持形状を得て物品1の外形を安定的に保持
できる。このとき、形状記憶樹脂からなる形状記憶部材
18は物品保持形状を固定化された使用温度域で高い弾
性率を示すから、使用温度域で硬く、強い物品保持力を
得ることができる。
【0034】尚、形状記憶部材18は物品保持形状を付
与するに際し、物品モデルを保持対象物品サイズより小
径とすれば物品保持領域19での物品保持力を強くする
ものとなり、物品モデルを保持対象物品サイズより大径
とすれば物品保持領域19への物品挿入のスムースを図
ることができる。
【0035】また、物品保持部材14にあっては、 6個
の形状記憶部材18を物品保持領域19回りに放射状に
配置したから、物品1の全周を 6個の形状記憶部材18
のそれぞれによって安定的に保持できる。尚、物品保持
部材14にあっては、保持対象物品1の横断面が楕円形
のとき、楕円形の長軸方向が物品保持部材14内で同一
直径上に位置する一対の形状記憶部材18、18の中心
線方向に合致するようにし、これらの形状記憶部材18
の幅方向中央部で楕円形の長軸方向側面を安定的に保持
できるようにしている。
【0036】また、物品保持部材14にあっては、形状
記憶部材18において、物品保持形状を付与されて物品
保持領域19に臨むこととなる先端部を平板矩形状部1
8Bとしたから、形状記憶部材18の平板矩形状部18
Bが物品1に平板状の面で接して、物品1を安定的に保
持できる。
【0037】また、物品保持部材14にあっては、図2
に示す形状記憶部材18の初期記憶形状において、全て
の形状記憶部材18の平板矩形状部18Bに中心部での
重なりを持たさせた。これにより、保持対象物品サイズ
が極小径であっても、形状記憶部材18は物品保持領域
19の回りで平板矩形状部18Bを必ず湾曲状に変形さ
せた物品保持形状を得て、当該極小径物品のための物品
保持領域19を確実に形成できる。即ち、極小径物品1
にも対応できる。
【0038】また、物品保持部材14にあっては、図2
に示す形状記憶部材18の初期記憶形状において、全て
の形状記憶部材18が隣り合う他の形状記憶部材18と
の間に間隙gを介している。これにより、各形状記憶部
材18が前述の(a) においてフラットな初期記憶形状に
戻るとき、物品モデルにより物品保持形状を与えられる
ように湾曲状に変形するときのいずれにおいても、それ
ら形状付与のための変形に対し、隣同士の形状記憶部材
18のエッジが互いに擦れたり干渉したりすることによ
る外乱を及ぼすことがない。従って、物品保持形状を付
与された形状記憶部材18(特に平板矩形状部18B)
は中心軸回りに傾きや歪のないストレートな物品保持面
を形成し、物品1を安定的に保持できる。
【0039】以下、物品保持具10の組立手順について
説明する(図6)。 (1) 第1ベース部材11の円形凹部11Aに設けた位置
決めピン11Dに第2ベース部材12の円形凸部12A
に設けた位置決め孔12Cを係入し、第2ベース部材1
2を第1ベース部材11に嵌合する。
【0040】(2) 第2ベース部材12の円形環状部12
Bに設けた位置決めピン12Dに高さ調節用部材13の
位置決め孔13Aを係入する。同時に、第2ベース部材
12の円形環状部12Bの上端面に設けた薄板リング1
5に、高さ調節用部材13に設けた薄板リング16を磁
力により吸着せしめる。このとき、薄板リング15と薄
板リング16の少なくとも一方が磁石からなるものであ
れば良い。
【0041】(3) 高さ調節用部材13の位置決めピン1
3Bに物品保持部材14の位置決め孔14Aを係入す
る。同時に、高さ調節用部材13の上端面に設けた薄板
リング15に、物品保持部材14に設けた薄板リング1
6を磁力により吸着せしめる。このとき、薄板リング1
5と薄板リング16の少なくとも一方が磁石からなるも
のであれば良い。
【0042】上記(1) 〜(3) による物品保持具10の組
立の結果、前述した如く、保持対象物品1の横断面が楕
円形をなすとき、楕円形物品1の長軸方向が物品保持部
材14内で同一直径上に位置する一対の形状記憶部材1
8、18の中心線方向に合致するように、更には楕円形
物品1の長軸方向が物品保持具10のコンベヤによる搬
送方向に合致するように、第1と第2のベース部材1
1、12、高さ調節用部材13、物品保持部材14の 4
者を係合せしめる。物品保持具10のコンベヤによる搬
送方向は、第1ベース部材11において下面の凸条部1
1Bに直交する方向であるから、この第1ベース部材1
1のこの方向に対し、第1ベース部材11の円形凹部1
1Aに設ける位置決めピン11D、第2ベース部材12
の円形凸部12Aに設ける位置決め孔12Cの 4位置P
1 〜P4 がなす矩形の位置、第2ベース部材12の円形
環状部12Bに設ける位置決めピン12D、高さ調節用
部材13に設ける位置決め孔13A、位置決めピン13
B、物品保持部材14に設ける位置決め孔14Aの 4位
置R1 〜R4 がなす矩形の位置を予め適宜に設定してお
くことにより、それら第1と第2のベース部材11、1
2、高さ調節用部材13、物品保持部材14の 4者の組
立の結果、楕円形物品1の長軸方向が物品保持部材14
内で同一直径上に位置する一対の形状記憶部材18、1
8の中心線方向に合致し、且つ楕円形物品1の長軸方向
が物品保持具10のコンベヤによる搬送方向に合致する
組立結果を自然に(人手による組立ミスなく)得ること
ができる。この組立結果によれば、前述の如く、物品保
持部材14内で同一直径上に位置する一対の形状記憶部
材18、18により、それらの幅方向中央部で楕円形物
品1の長軸方向側面を安定的に保持し、且つ楕円形物品
1の長軸方向両側面に挟まれる幅広正面部をコンベヤの
側方に臨ませる搬送姿勢を確保できる。
【0043】尚、物品保持具10にあっては、第1ベー
ス部材11と第2ベース部材12を分離し、第1ベース
部材11の円形凹部11Aに第2ベース部材12の円形
凸部12Aを嵌合させたので、第2ベース部材12の円
形凸部12Aを第1ベース部材11の円形凹部11Aに
対して90度回転してそれらの位置決めピン11Dと位置
決め孔12Cとを係入させることにより、第1ベース部
材11の凸条部11Bにより定まるコンベヤの搬送方向
に対する物品1の搬送姿勢の方向性を直ちに容易に変更
(楕円形物品1の幅広正面部をコンベヤの側方もしくは
前方のいずれかに向ける等)できる。
【0044】また、物品保持具10にあっては、第1ベ
ース部材11の矩形の例えば長辺がコンベヤ搬送方向に
沿う方向となるように当該矩形内で凸条部11Bを設置
するものとすることにより、物品1の搬送姿勢の方向性
を容易に特定化できる。然しながら、物品1の搬送姿勢
の方向性を問わない場合には、第1ベース部材11は必
ずしも矩形であることを要さず、円形等であっても良
い。
【0045】(物品保持部材20)(図3) 図3の物品保持部材20が前述の物品保持部材14と異
なる点は、物品保持部材20を構成する形状記憶部材2
1を、形状記憶樹脂22と形状記憶合金23との複合体
としたことにある。形状記憶樹脂22と形状記憶合金2
3が、固定リング17及びビス17Aにより物品保持部
材20に固定される点は、物品保持部材14におけると
同じである。
【0046】形状記憶樹脂22は、物品保持部材14に
おける形状記憶部材18と同様に、例えば三菱重工業株
式会社製の形状記憶ポリマー「ダイアリィ」からなり、
扇形状部22Aと平板矩形状部22Bとを備える。形状
記憶合金23は、形状記憶樹脂22の裏面の中心線上に
添設される短冊状をなし、例えば大同特殊鋼株式会社製
のNi−Ti合金「K10K ALLOY」からなる。
【0047】形状記憶部材21は、形状記憶樹脂22と
形状記憶合金23とから構成されたから、(a) 一定温度
(ガラス転移温度Tg 、もしくは形状回復温度Af )よ
り高温で形状記憶合金23の方が形状記憶樹脂22より
弾性率が大きいため、形状記憶樹脂22は形状記憶合金
23によって迅速に初期記憶形状(例えば平板)に戻
り、且つ物品モデルに衝合し得る物品保持形状に自由に
変形できる。そして、(b) 一定温度(ガラス転移温度T
g 、もしくは形状回復温度Af )より低温の使用温度域
(常温)で、上記物品保持形状を固定化して物品保持領
域19を形成する。
【0048】このとき、形状記憶部材21の形状記憶樹
脂22は、物品保持形状を固定化された使用温度域で高
い弾性率を示すから、使用温度域で硬く、強い物品保持
力を得ることができる。また、形状記憶部材21の形状
記憶合金23は、新たな物品保持形状付与(型替え)の
ための前段作業時に、形状記憶部材21を一定温度より
昇温して初期記憶形状に戻すときの復元力を大ならし
め、この大きな復元力をそれ自体では復元力の小さな形
状記憶樹脂22にも及ぼして形状記憶部材21の全体を
迅速に初期記憶形状に戻し、型替えの迅速化を図ること
ができる。
【0049】(物品保持部材30、40)(図7
(A)、(B)) 図7(A)の物品保持部材30が前述の物品保持部材1
4と異なる点は、 4個の形状記憶部材31A〜31Dに
より構成されたことにある。
【0050】図7(B)の物品保持部材40が前述の物
品保持部材14と異なる点は、12個の形状記憶部材41
A〜41Lにより構成されたことにある。
【0051】(物品保持具50)(図8) 図8の物品保持具50が前述の物品保持具10と異なる
点は、第1ベース部材11の上に第2ベース部材12
を、第2ベース部材12の上に高さ調節用部材13を、
高さ調節用部材13の上に物品保持部材14を結合し
(ここまでは物品保持具10と同じ)、更に物品保持部
材14の上に高さ調節用部材13を、高さ調節用部材1
3の上に物品保持部材14を結合したものである。これ
により、物品保持具50は、高さ方向の 2位置のそれぞ
れに物品保持部材14を設け、長尺の物品1を安定的に
保持することができる。
【0052】尚、物品保持具50では、中間の物品保持
部材14の上に高さ調節用部材13を結合可能とするた
め、物品保持部材14の上端面に位置するビス17Aに
設けた孔51に位置決めピン52を設け、この物品保持
部材14の位置決めピン52に高さ調節用部材13の下
端面の位置決め孔13Aを係入可能としている。また、
物品保持部材14の上端面に位置する固定リング17を
磁石、金属等の磁性体からなるものとし、この固定リン
グ17に高さ調節用部材13の薄板リング16を磁力に
より吸着せしめることとしている。
【0053】(物品保持具10の型替え方法及び装置)
(図9、図10) 物品保持具10(物品保持具50も同じ)の型替え装置
60は、図9に示す如く、物品保持部材供給装置61、
加熱装置62、形状付与装置63、冷却装置64、高さ
調節用部材供給装置65、物品保持部材セット装置66
を有して構成される。
【0054】物品保持部材供給装置61は、ロボットか
らなり、物品保持具搬入ライン71を搬入されてくる物
品保持具10の物品保持部材14を第1と第2のベース
部材11、12から取出して物品保持部材成形ライン7
2のチャック72Aに移載し、この物品保持部材14を
加熱装置62に供給する。
【0055】加熱装置62は、物品保持部材14の形状
記憶部材18を一定温度より昇温させてフラットな初期
記憶形状に戻す。加熱装置62は、具体的には、赤外線
ヒータ等にて構成できる。
【0056】形状付与装置63は、一定温度より昇温さ
せた形状記憶部材18を物品モデルに衝合し得る物品保
持形状に変形させる。形状付与装置63は、具体的に
は、図10に示す如く、形状記憶部材18を表裏から挟
む上下一対の成形具63A、63Bにて構成できる。上
成形具63A(雄型)の外面は、物品モデルの外形に一
致し、下成形具63B(雌型)の内面は物品モデルの外
形より形状記憶部材18の板厚分だけ拡大した相似形で
ある。
【0057】冷却装置64は、形状付与装置63が付与
した形状記憶部材18の上記物品保持形状を一定温度よ
り降温させて固定化する。冷却装置64は、具体的に
は、形状付与装置63の成形具63A、63Bに内蔵さ
れる冷却媒体等にて構成できる。
【0058】高さ調節用部材供給装置65は、ロボット
からなり、物品保持具搬入ライン71からバイパスライ
ン73に搬入された第1と第2のベース部材11、12
に高さ調節用部材13を結合する。
【0059】物品保持部材セット装置66は、ロボット
からなり、物品保持部材成形ライン72において上述の
加熱装置62、形状付与装置63、冷却装置64により
新たな物品保持形状を付与された物品保持部材14を、
バイパスライン73から排出されてくる第1と第2のベ
ース部材11、12、高さ調節用部材13にセットし
て、新たな物品保持具10の組立を完了する。この物品
保持具10は、物品保持具搬出ライン74により次工程
へと搬出される。
【0060】従って、物品保持具10は、型替え装置6
0により以下の如くに型替えされる。 (1) 物品保持部材供給装置61により、第1と第2のベ
ース部材11、12から物品保持部材14を取出し、こ
の物品保持部材14を加熱装置62に供給する。
【0061】(2) 加熱装置62により、物品保持部材1
4の形状記憶部材18を一定温度より昇温させてフラッ
トな初期記憶形状に戻す。
【0062】(3) 一定温度より昇温させた形状記憶部材
18を、形状付与装置63により物品保持形状に変形さ
せる。
【0063】(4) 冷却装置64により、形状記憶部材1
8の上記物品保持形状を一定温度より降温させて固定化
する。
【0064】(5) 必要に応じ、高さ調節用部材供給装置
65により、第1と第2のベース部材11、12に高さ
調節用部材13を結合する。
【0065】(6) 物品保持部材セット装置66により、
上記(4) の物品保持部材14を上記(5) の第1と第2の
ベース部材11、12、高さ調節用部材13にセットす
る。
【0066】尚、型替え装置60にあっては、物品保持
部材供給装置61、加熱装置62、形状付与装置63、
冷却装置64、高さ調節用部材供給装置65、物品保持
部材セット装置66、物品保持具搬入ライン71、物品
保持部材成形ライン72、バイパスライン73、物品保
持具搬出ライン74の操作により、物品保持具10を構
成する第1と第2のベース部材11、12、高さ調節用
部材13、形状保持部材14のうちで、高さ調節用部材
13の介装個数と介装位置、物品保持部材14の設置個
数と設置位置を適宜変更し、複数個の高さ調節用部材1
3を介装させた長尺タイプ、複数個の物品保持部材14
を適宜の高さ位置に設置された多段タイプ等を自在に組
立できる。
【0067】従って、本実施形態によれば以下の如くの
作用がある。 (物品保持具10について) 物品保持部材14を構成する形状記憶部材18が各種
の物品モデルに対応する物品保持形状に多様に変形で
き、この物品保持形状を固定化できる。即ち、物品保持
部材14を形状記憶部材18により構成するだけの簡易
な構成により、多様な物品保持領域19を形成でき、各
種形状の物品を安定的に保持できる。
【0068】このとき、形状記憶部材18としては、形
状記憶樹脂と形状記憶合金とを用いることができる。両
者はともに、一定温度より昇温することにより初期記憶
形状(例えばフラット)に戻り、且つ物品モデルに衝合
し得る物品保持形状に自由に変形できる。そして、両者
は、一定温度より低温の使用温度域に降温すると、上記
物品保持形状を固定化して物品保持領域19を形成す
る。
【0069】上記において、使用温度域で物品保持
形状を固定化された形状記憶部材18の弾性率は、形状
記憶合金より形状記憶樹脂の方が高い。従って、形状記
憶部材18として形状記憶樹脂を用いる場合には、使用
温度域での弾性率が高く、硬くなり、強い物品保持力を
得て保持性能を向上できる。
【0070】上記において、新たな物品保持形状付
与(型替え)のための前段作業として、形状記憶部材2
1を一定温度より昇温して初期記憶形状に戻すときの復
元力は、形状記憶樹脂22より形状記憶合金23の方が
大きい。従って、形状記憶部材21を形状記憶樹脂22
と形状記憶合金23との複合体とすることにより、形状
記憶部材21の型替え時に迅速に初期記憶形状に戻し、
型替えの迅速を図ることができる。
【0071】物品保持部材14を構成する複数個の形
状記憶部材18を、物品保持領域19の回りに放射状に
配置したから、物品の全周を複数個の形状記憶部材18
のそれぞれによって安定的に保持できる。
【0072】形状記憶部材18の物品保持領域19に
臨む平板矩形状部18Bをなすことにより、形状記憶部
材18は物品に平板状の面(点や線でなく)で接するも
のとなり、物品を安定的に保持できる。
【0073】ベース部材11、12と物品保持部材1
4との間に高さ調節用部材13を介装することにより、
物品保持部材14が物品に接する物品保持高さ位置を、
物品の高さ等の形状に応じて物品をより安定的に保持で
きる位置に選定でき、物品を安定的に保持できる。
【0074】(物品保持具10の型替え方法及び装置に
ついて) 物品保持部材14を構成する形状記憶部材18に加熱
工程と形状付与工程と冷却工程とを施すことにより、こ
の形状記憶部材18に新たな物品保持形状を付与してこ
れを固定化すること(型替え)ができる。即ち、型替え
作業は、物品保持部材14を他の部材と交換することな
く、形状記憶部材18の形状変更を行なうのみで良く、
簡易であり、自動化も容易となる。
【0075】物品保持部材14を構成する形状記憶部
材18に上記の加熱工程を施す前にベース部材11、
12から物品保持部材14を取出し、上記の冷却工程
の後で物品保持部材14をベース部材にセットすること
により、形状記憶部材18に対する加熱、形状付与、冷
却の各作業を容易に、効率良く行なうことができる。即
ち、物品保持部材14はベース部材から切離されること
により独立化され、加熱工程、冷却工程での熱容量が小
さくなり、加熱効率、冷却効率を向上できる。また、形
状記憶部材18はベース部材の存在により下方を遮られ
ること等がなくなり、形状記憶部材18の表裏から容易
に成形具を作用させることができ、形状付与の作業性を
向上できる。
【0076】形状付与装置63が、形状記憶部材18
を表裏から挟む一対の成形具63A、63Bからなるも
のとすることにより、形状記憶部材18に確実且つ迅速
に物品保持形状を付与できる。
【0077】(第2実施形態)(図11〜図13) (物品保持具80)(図11、図12) 物品保持具80は、矩形状ベース部材81に支柱82を
介して六角形状枠材83を支持し、物品保持部材84を
構成する 6個の形状記憶部材85を枠材83の各辺のそ
れぞれに吊り下げ支持してなるものである。
【0078】形状記憶部材85は、第1実施形態の形状
記憶部材18と同様の形状記憶樹脂にて構成される。従
って、形状記憶部材85は、(a) 一定温度(ガラス転移
温度Tg )より高温で初期記憶形状(例えば平板)に戻
り、且つ物品モデルに衝合し得る物品保持形状に自由に
変形できる。そして、(b) 一定温度(ガラス転移温度T
g )より低温の使用温度域(常温)で、上記物品保持形
状を固定化して物品保持領域86を形成する。
【0079】(物品保持具80の型替え方法及び装置)
(図13) 物品保持具80の型替え装置90は、第1実施形態の型
替え装置60と同様にに加熱装置、形状付与装置、冷却
装置を有して構成され、形状付与装置91としてバルー
ン(例えば、株式会社ブリジストン製の「エアーピッカ
ー」)91Aを用いている。即ち、形状付与装置91
は、全形状記憶部材85の内側に物品モデル1Aを挿入
し、各形状記憶部材85の外側に設けたバルーン91A
を加圧してふくらませ、それらのバルーン91Aと物品
モデル1Aとの間の形状記憶部材85を物品保持形状に
変形させるものである。
【0080】従って、物品保持具80は、型替え装置9
0により以下の如くに型替えされる。 (1) 加熱装置(図示せず)により、物品保持部材84の
形状記憶部材85を一定温度より昇温させてフラットな
初期記憶形状に戻す(図11)。
【0081】(2) 一定温度より昇温させた形状記憶部材
85を、形状付与装置91により物品保持形状に変形さ
せる。このとき、形状付与装置91のバルーン91Aを
加圧してふくらませる(図13(A))。
【0082】(3) 冷却装置(図示せず)により、形状記
憶部材85の上記物品保持形状を一定温度より降温させ
て固定化する。その後、形状付与装置91のバルーン9
1Aを排気して縮める(図13(B))。
【0083】(第3実施形態)(図14、図15) (物品保持具100)(図14、図15) 物品保持具100は、円形箱状のベース部材101に物
品保持部材102を設けたものである。そして、物品保
持部材102を10本の短冊湾曲状の形状記憶部材103
により構成している。形状記憶部材103の上端部はベ
ース部材101の上端面に固定され、形状記憶部材10
3の下端部はベース部材101の側壁に設けたガイド孔
104を貫通して外側に延出されている。
【0084】形状記憶部材103は、第1実施形態の形
状記憶部材21の形状記憶合金23と同様の形状記憶合
金にて構成される。従って、形状記憶部材103は、
(a) 一定温度(形状回復温度Af )より高温で初期記憶
形状(相対する形状記憶部材103、103の間隔が保
持対象物品径よりも小さくなる形態)(図14)に戻
り、且つ物品モデルに衝合し得る物品保持形状に自由に
変形できる。そして、(b)一定温度(形状回復温度A
f )より低温の使用温度域(常温)で、上記物品保持形
状を固定化して物品保持領域105を形成する(図1
5)。
【0085】また、物品保持具100の型替え方法及び
装置は、第1実施形態の物品保持具10におけると同様
にして以下の如くに行なうことができる。 (1) 物品保持部材102の相対する形状記憶部材10
3、103の間隔を物品モデル1Aよりも大きく開かせ
ておき、この形状記憶部材103、103の中に物品モ
デル1Aを挿入する。
【0086】(2) 加熱装置により、物品保持部材102
の形状記憶部材103を一定温度より昇温させて初期記
憶形状(図14)の側に戻す。この過程で、各形状記憶
部材103が物品モデル1Aに衝合して、形状記憶部材
103に物品保持形状を付与できる。
【0087】(3) 冷却装置により、形状記憶部材103
の上記物品保持形状を一定温度より降温させて固定化す
る。
【0088】(第4実施形態)(図16、図17) (物品保持具110)(図16) 物品保持具110は、物品保持具10と基本的構成を同
一としている。物品保持具110が物品保持具10と異
なる点は、物品保持部材14を構成する形状記憶部材1
8の初期記憶形状として(平板状でなく)、各種物品形
状のうち使用頻度の高い第1の物品保持形状Aを記憶せ
しめられたものである。
【0089】ここで、形状記憶部材18の初期記憶形状
(第1の物品保持形状A)は、(1)形状記憶樹脂(もし
くは形状記憶合金)を溶融させた状態から所望の第1の
物品保持形状Aに成形固化する、或いは(2) 形状記憶樹
脂(もしくは形状記憶合金)の成形素材(例えば平板)
を融点近傍まで昇温させた状態で所望の第1の物品保持
形状Aに成形固化することにて付与される。
【0090】例えば、三菱重工業株式会社製の形状記憶
ポリマー「ダイアリィ」を素材とする形状記憶部材18
にあっては、融点近傍の130 ℃、15分の昇温状態で第1
の物品保持形状Aを成形され得る。
【0091】従って、物品保持具110の形状記憶部材
18は、下記(A) の第1の物品保持領域19Aと下記
(B) の第2の物品保持領域19Bを構成する。 (A) 第1の物品保持領域19A 形状記憶部材18は、(a) 使用温度域(常温)で如何な
る形状を呈していても、一定温度(ガラス転移温度T
g )より高温に昇温されて初期記憶形状である第1の物
品保持形状Aに戻る。そして、(b) この形状記憶部材1
8をそのまま一定温度(ガラス転移温度Tg )より低温
の使用温度域(常温)に降温させれば、この第1の物品
保持形状Aを固定化された第1の物品保持領域19Aを
形成できる。
【0092】尚、物品保持具110において、形状記憶
部材18の第1の物品保持形状Aは特定唯一の形状に永
久固定のものであっても良く、或いは後述する型替え装
置120による如くに設定替えされるものであっても良
い。
【0093】(B) 第2の物品保持領域19B 形状記憶部材18は、(a) 一定温度(ガラス転移温度T
g )より高温で初期記憶形状である第1の物品保持形状
Aに戻り、且つこの第1の物品保持形状Aから物品モデ
ルに衝合し得る第2の物品保持形状Bに自由に変形でき
る。そして、(b) 一定温度(ガラス転移温度Tg )より
低温の使用温度域(常温)で、第2の物品保持形状Bを
固定化されて第2の物品保持領域19Bを形成する。
【0094】例えば、三菱重工業株式会社製の形状記憶
ポリマー「ダイアリィ」を素材とする形状記憶部材18
にあっては、ガラス転移温度Tg をその素材種類により
30〜100℃程度としており、第1の物品保持形状Aを例
えば80℃、 1分の昇温状態で第2の物品保持形状Bに変
形し得る。
【0095】図16は、形状記憶部材18に記憶せしめ
た第1の物品保持形状Aにより使用頻度の高い大直径の
物品1を保持可能とする第1の物品保持領域19Aを形
成し、形状記憶部材18に付与せしめた第2の物品保持
形状Bにより小直径の物品1を保持可能とする第2の物
品保持領域19Bを形成したものである。
【0096】(物品保持具110の型替え方法及び装
置)(図17) 物品保持具110の型替え装置120は、物品保持具1
10を構成する物品保持部材14の形状記憶部材18に
付与する第2の物品保持形状Bを多様に変形させること
を主たる機能とし、物品保持具10のための型替え装置
60と同様の物品保持部材供給装置61、加熱装置6
2、形状付与装置63、冷却装置64、高さ調節用部材
供給装置65、物品保持部材セット装置66を具備す
る。また、型替え装置120は、形状記憶部材18に付
与する初期記憶形状としての第1の物品保持形状A自体
を付与もしくは設定替え可能としており、初期記憶形状
設定ラインイン75を備え、この初期記憶形状設定ライ
ン75に、初期加熱装置67、初期形状付与装置68、
冷却装置69を具備する。
【0097】従って、物品保持具110は、型替え装置
120により、下記(A) の初期設定動作と、下記(B) の
型替え動作とを行なう。 (A) 初期設定動作 (1) 物品保持部材供給装置61により、第1と第2のベ
ース部材11、12から物品保持部材14を取出し、こ
の物品保持部材14を初期加熱装置67に供給する。
【0098】(2) 初期加熱装置67により、物品保持部
材14の形状記憶部材18を融点近傍まで昇温させる。
【0099】(3) 融点近傍まで昇温させた形状記憶部材
18に、初期形状付与装置68により、第1の物品保持
形状Aを施す。
【0100】(4) 冷却装置69により、形状記憶部材1
8を降温させてその第1の物品保持形状Aを初期記憶形
状として固定化する。
【0101】(5) 必要に応じ、高さ調節用部材供給装置
65により、第1と第2のベース部材11、12に高さ
調節用部材13を結合する。
【0102】(6) 物品保持部材セット装置66により、
上記(4) の物品保持部材14を上記(5) の第1と第2の
ベース部材11、12、高さ調節用部材13にセット
し、初期記憶形状としての第1の物品保持形状Aを付与
された物品保持具110の設定を完了する。
【0103】(B) 型替え動作 (1) 物品保持部材供給装置61により、第1と第2のベ
ース部材11、12から物品保持部材14を取出し、こ
の物品保持部材14を加熱装置62に供給する。
【0104】(2) 加熱装置62により、物品保持部材1
4の形状記憶部材18を一定温度より昇温させて初期記
憶形状(第1の物品保持形状A)に戻す。
【0105】(3) 一定温度より昇温させた形状記憶部材
18に、形状付与装置63により第2の物品保持形状B
を施す。
【0106】(4) 冷却装置64により、形状記憶部材1
8を降温させてその第2の物品保持形状Bを固定化す
る。
【0107】(5) 必要に応じ、高さ調節用部材供給装置
65により、第1と第2のベース部材11、12に高さ
調節用部材13を結合する。
【0108】(6) 物品保持部材セット装置66により、
上記(4) の物品保持部材14を上記(5) の第1と第2の
ベース部材11、12、高さ調節用部材13にセット
し、第2の物品保持形状Bを付与された物品保持具11
0の設定替えを完了する。
【0109】従って、本実施形態によれば、以下の如く
の作用がある。物品保持部材14を構成する形状記憶部
材18が第1の物品保持形状Aを初期記憶形状として付
与されるとともに、各種の所望の物品形状に対応する第
2の物品保持形状Bに多様に変形でき、この第2の物品
保持形状Bを固定化できる。即ち、物品保持部材14を
形状記憶部材18により構成するだけの簡易な構成によ
り、初期記憶形状としての第1の物品保持形状Aと、こ
れを多様に変形した第2の物品保持形状Bとを形成で
き、各種形状の物品を安定的に保持できる。
【0110】そして、物品保持部材14の第1の物品保
持形状Aを初期記憶形状として付与するから、一定温度
(ガラス転移温度Tg )より高温で初期記憶形状である
第1の物品保持形状Aに戻り、これをそのまま一定温度
(ガラス転移温度Tg )より低温の使用温度域(常温)
に降温させれば、この第1の物品保持形状Aを固定化さ
れた第1の物品保持領域Aを形成できる。従って、物品
保持部材により保持される各種物品のうちで使用頻度の
高い物品形状を第1の物品保持形状Aとして初期記憶せ
しめておけば、一旦他の物品保持形状(第2の物品保持
形状B)を付与された物品保持部材を単に一定温度以上
に昇温させるだけで上述の第1の物品保持形状Aを得る
ことができ、物品保持部材14の型替え頻度を低減でき
る。
【0111】このとき、形状記憶部材18としては、形
状記憶樹脂と形状記憶合金とを用いることができる。両
者はともに、一定温度より昇温することにより初期記憶
形状(第1の物品保持形状A)に戻り、且つ所望により
選択された物品モデルに衝合し得る他の物品保持形状
(第2の物品保持形状B)に自由に変形できる。そし
て、両者は、一定温度より低温の使用温度域に降温する
ことにより、上記物品保持形状(第1と第2の物品保持
形状A、B)を固定化されて物品保持領域(第1と第2
の物品保持領域19A、19B)を形成する。
【0112】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、ベ
ース部材は物品保持具に必須ではなく、物品保持部材に
ベース部材の機能を兼ね備えた構成にしてもよく、ま
た、本発明の物品保持部材を構成する形状記憶部材とし
て用いられる形状記憶樹脂は、樹脂の吸湿による膨潤を
避けるため、表面に揆水処理を施して用いることが好ま
しい。
【0113】尚、物品保持具10(50等も同じ)にあ
っては、ベース部材12に高さ調節用部材13を保持
し、高さ調節用部材13に物品保持部材14を保持する
ため、(a) ベース部材12の上端面に設けた位置決めピ
ン12Dを高さ調節用部材13の下端面の位置決め孔1
3Aに係入するとともに、ベース部材12の上端面の吸
着用薄板リング15に高さ調節用部材13の下端面の吸
着用薄板リング16を磁着保持するとともに、(b) 高さ
調節用部材13の上端面に設けた位置決めピン13Bを
物品保持部材14の下端面の位置決め孔14Aに係入す
るとともに、高さ調節用部材13の上端面の吸着用薄板
リング15に物品保持部材14の下端面の吸着用薄板リ
ング16を磁着保持するものとした。但し、ベース部材
12に高さ調節用部材13を保持し、高さ調節用部材1
3に物品保持部材14を保持する他の手法として、図1
8に示す如く、(a) ベース部材12の上端面に設けた小
径リング状部201に高さ調節用部材13の下端面の大
径リング状部202を嵌合するとともに、ベース部材1
2の小径リング状部201の外周部に設けた係合凹部2
03に高さ調節用部材13の大径リング状部202の内
周部に埋め込んだ弾発プランジャ204を係合すること
にてベース部材12に高さ調節用部材13を保持し、
(b) 高さ調節用部材13の上端面に設けた小径リング状
部211に物品保持部材14の下端面の大径リング状部
212を嵌合するとともに、高さ調節用部材13の小径
リング状部211の外周部に設けた係合凹部213に物
品保持部材14の大径リング状部212の内周部に埋め
込んだ弾発プランジャ214を係合することにて高さ調
節用部材13に物品保持部材14を保持するものとして
もよい。ここで、弾発プランジャ204(214も同
じ)は、高さ調節用部材13、物品保持部材14に埋め
込まれるケース204Aに圧縮ばね204Bとボール2
04Cを格納し、ボール204Cがケース204Aから
飛び出さないようにボール204Cの赤道部をケース2
04Aの開口部にて係止する状態下で、圧縮ばね204
Bによりボール204Cを外方に向けて弾発するもので
ある。
【0114】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、簡易な構
成により、各種形状の物品を安定的に保持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態の物品保持具を示す模式図
である。
【図2】図2は物品保持部材を示す模式図である。
【図3】図3は物品保持部材の他の例を示す模式図であ
る。
【図4】図4は物品保持状態を示す模式図である。
【図5】図5は物品保持具を示す斜視図である。
【図6】図6は物品保持具の分解状態を示す斜視図であ
る。
【図7】図7は物品保持部材の変形例を示す模式図であ
る。
【図8】図8は物品保持具の変形例を示す模式図であ
る。
【図9】図9は物品保持具の型替えラインを示す模式図
である。
【図10】図10は形状付与装置を示す模式図である。
【図11】図11は第2実施形態の物品保持具を示す模
式図である。
【図12】図12は物品保持状態を示す模式図である。
【図13】図13は形状付与装置を示す模式図である。
【図14】図14は第3実施形態の物品保持具を示す模
式図である。
【図15】図15は物品保持状態を示す模式図である。
【図16】図16は第4実施形態の物品保持具を示す模
式図である。
【図17】図17は物品保持具の型替えラインを示す模
式図である。
【図18】図18は物品保持具の変形例を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 物品 1A 物品モデル 10、110 物品保持具 11、12 ベース部材 13 高さ調節用部材 14、20 物品保持部材 18、21 形状記憶部材 18B 平板矩形状部 19 物品保持領域 19A 第1の物品保持領域 19B 第2の物品保持領域 22 形状記憶樹脂 23 形状記憶合金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−253690(JP,A) 特開 平4−154550(JP,A) 実開 平4−100500(JP,U) 実開 平4−132099(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B67C 3/24 B65B 43/00 - 43/62

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品保持部材を有し、この物品保持部材
    により物品を保持可能としてなる物品保持具において、物品保持部材が複数個の形状記憶部材により構成され、
    形状記憶部材は一定温度より高温で所望の物品形状に衝
    合し得る物品保持形状に変形でき、一定温度より低温の
    使用温度域で上記物品保持形状を固定化して物品保持領
    域を形成し、 各形状記憶部材の物品保持領域を臨む先端部を平板矩形
    状とし、各形状記憶部材の平板矩形状の先端部を物品保
    持領域の中心部にて重なり配置可能としてなる ことを特
    徴とする物品保持具。
  2. 【請求項2】 物品保持部材を有し、この物品保持部材
    により物品を保持可能としてなる物品保持具において、 物品保持部材が形状記憶部材により構成され、形状記憶
    部材は第1の物品形状に衝合し得る第1の物品保持形状
    を初期記憶形状として記憶せしめられて第1の物品保持
    領域を形成するとともに、一定温度より高温で第1の物
    品保持形状から第2の物品保持形状に衝合し得る第2の
    物品保持形状に変形でき、一定温度より低温の使用温度
    域で第2の物品保持形状を固定化して第2の物品保持領
    域を形成することを特徴とする物品保持具。
  3. 【請求項3】 前記形状記憶部材が、形状記憶樹脂によ
    り構成される請求項1又は2記載の物品保持具。
  4. 【請求項4】 前記形状記憶部材が、形状記憶樹脂と形
    状記憶合金との複合体であり、物品に接する側に形状記
    憶樹脂を配置し、その背面側に形状記憶合金を配置して
    なる請求項1又は2記載の物品保持具。
  5. 【請求項5】 前記物品保持部材が、複数個の形状記憶
    部材からなり、各形状記憶部材は物品保持領域の回りに
    放射状をなすように配置される請求項2〜4のいずれか
    に記載の物品保持具。
  6. 【請求項6】 前記形状記憶部材の物品保持領域に臨む
    先端部が平板状をなし、各形状記憶部材の平板状先端部
    を初期記憶形状で物品保持領域の中心部にて重なり配置
    可能としてなる請求項5記載の物品保持具。
  7. 【請求項7】 前記物品保持部材をベース部材に設け、
    このベース部材と物品保持部材との間に、高さ調節用部
    材を着脱可能に介装してなる請求項1〜6のいずれかに
    記載の物品保持具。
  8. 【請求項8】 物品保持部材を有し、この物品保持部材
    により物品を保持可能としてなる物品保持具において、 物品保持部材が枠材に吊り下げ支持された形状記憶部材
    により構成され、形状記憶部材は一定温度より高温で所
    望の物品形状に衝合し得る物品保持形状に変形でき、一
    定温度より低温の使用温度域で上記物品保持形状を固定
    化して物品保持領域を形成してなることを特徴とする物
    品保持具。
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