JP2974091B2 - フラットワイヤハーネス用中継回路体 - Google Patents

フラットワイヤハーネス用中継回路体

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JP2974091B2
JP2974091B2 JP3310581A JP31058191A JP2974091B2 JP 2974091 B2 JP2974091 B2 JP 2974091B2 JP 3310581 A JP3310581 A JP 3310581A JP 31058191 A JP31058191 A JP 31058191A JP 2974091 B2 JP2974091 B2 JP 2974091B2
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connector
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lower case
press contact
press
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啓三 西谷
宏二 石井
進一 岡本
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Yazaki Corp
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Yazaki Sogyo KK
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  • Multi-Conductor Connections (AREA)
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  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両などの電気配線に
用いられるフラットワイヤハーネスを構成する中継回路
体に関する。
【0002】
【従来の技術】出願人は、従来の電線収束形状のワイヤ
ハーネスに代えて、その薄型軽量化、車体への組み付け
性の向上および生産の自動化を図るため、図9に示すよ
うなフラットワイヤハーネス(特願平2−11582
7)を提案した。
【0003】このフラットワイヤハーネスは、絶縁板1
の上に中継回路体として図10に示すような中継回路板
2を複数個所定間隔で配置し、各中継回路板内部の回路
導体の圧接端子部4bに電線7を配索して形成したもの
である。中継回路板2は、回路基板3の上に並設した複
数のスリット3aに内部回路導体としてジャンクション
バー4を圧入固定して成るものであり、ジャンクション
バー4の両端または片端には、タブ4aが形成され、一
側縁にスロット4cをもつ圧接端子部4bが突設されて
いる。5、5′はタブ4aに装着されるコネクタであ
り、コネクタハウジング5a内の端子収容室5bに雌−
雌中継端子6を挿着して構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の中継回路板を組
み入れたフラットワイヤハーネスを車両など外部の構造
体に組付ける際、外部の構造体の形状に合わせるためコ
ネクタの位置を若干移動させると組付け作業上好都合な
場合があるが、中継回路板にコネクタが固定されている
ためコネクタの中継回路板に対する位置の変更が困難で
あり、また、中継回路板内部の回路導体としてコネクタ
の極数と同数のジャンクションバーを必要とするため、
中継回路板の重量の増加が避けられない、などの問題点
を有している。
【0005】本発明は、かかる問題点に着目し、中継回
路体におけるコネクタの接続部を可撓的構造にすること
により、中継回路体に装着したコネクタをコネクタの端
子挿入軸の前後方向および左右方向に容易に変位させる
ことを可能とし、また重いジャンクションバーを省略し
てフラットワイヤハーネスの軽量化を達成しうる中継回
路体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は請求項1に記載のように、内部に複数の回
路導体を有し、少なくとも一端に該回路導体と導通する
コネクタを備えてなる複数の中継回路体相互間を電線に
て配索して所定の回路導体と接続することにより、該コ
ネクタと導通する回路を形成して成るフラットワイヤハ
ーネスにおける中継回路体であって、複数の圧接端子を
収容固定する下ケース、圧接用孔を有する上ケース、お
よび基板部の両端から起立連成したスロットを有する外
部電線圧接部と該基板部の一側から起立連成したスロッ
トを有する内部電線圧接部とを備える圧接端子とからな
り、前記下ケースの底部には複数の圧接端子を配置固定
すると共に該ケースの側壁から可撓帯部を介してコネク
タベースを延出して設け、該圧接端子の内部電線圧接部
と該コネクタベース上に配置したコネクタの電線接続部
を電線で接続してなることを特徴とする。
【0007】また、下ケースの側壁または底壁の端部と
コネクタベースの間は、前記可撓帯部に加えて、外筒に
嵌挿棒を遊嵌してなるストッパーピンにて連結すること
が好ましい(請求項2)。
【0008】
【作用】本発明によれば、中継回路体の下ケースの側壁
とコネクタベースを可撓帯部で結合し、かつ内部の圧接
端子とコネクタ端子を電線で接続しているため、中継回
路体に装着したコネクタをコネクタの端子挿入軸の前後
方向および左右方向へ容易に変位させることが可能とな
り、車両への組付け性が向上すると共に、重いジャンク
ションバーの省略により軽量化が達成される。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の中継回路体Aの分解斜視図
であり、8は下ケース、9は上ケースを示し、下ケース
8の底壁8aに回路導体を構成する複数個の圧接端子1
0を配設し、それぞれコネクタ5に導通する電線7を接
続している。
【0010】下ケース8は、合成樹脂材を素材とし、一
体成形により形成したもので、底壁8aと、底壁8aか
ら起立した側壁8b、8b′を有し、側壁8b、8b′
の一端から延出した可撓帯部8c、8c′の末端部にコ
ネクタベース8dを結合している。可撓帯部8c、8
c′は、コネクタベース8dが底壁8aおよび側壁8b
に対して変位し易いように円弧状の薄帯に形成してお
り、その厚みは、0.4mm以下が好ましい。さらに、コ
ネクタベース8dと側壁8bの間を、後に詳述するスト
ッパーピン11、11′で連結してコネクタベース8d
の変位量を規制している。
【0011】コネクタベース8dの上に、コネクタハウ
ジング5aを接着剤で固定しているが、コネクタベース
8dとコネクタハウジング5aを一体化して、同時に成
形することもできる。
【0012】図2は、下ケースの底壁8aとコネクタベ
ース8dとを連結するストッパーピン11の分解斜視図
であり、図3は図2におけるX−X線断面図を示す。ス
トッパーピン11は、外筒部11aと、外筒部11aの
内面11fに遊嵌する嵌挿棒11eを有する嵌挿基底部
11bからなり、外筒部11aの底部に係合突起11c
を突設し、下ケース8に形成した係合穴8eに係合突起
11cを係合して下ケース8と外筒部11aを結合する
ようにし、一方、嵌挿基底部11bにも係合突起11d
を突設し、コネクタベース8dに設けた係合穴5eに係
合突起11dを係合してコネクタベース8dに嵌挿基底
部11bを固定するようにしている。
【0013】嵌挿棒11eは、嵌挿基底部11bから円
柱状に形成し、その外径は外筒部11aの内径より小さ
くして、嵌挿軸に対して横方向に所定の変位が可能とな
るようにすると共に、尖端部に位置規制用突起11hを
設けている。外筒部11aの周壁には、位置規制用窓1
1gを開口し、嵌挿棒11eに設けた突起11hを摺動
しうるようにして嵌挿棒11eの変位量を規制してい
る。
【0014】次に、下ケース8内に配設する圧接端子1
0およびコネクタ5について説明する。圧接端子10
は、図4に示すように、基板部10aの両端から起立連
成した一対の外部電線圧接部10bと、基板部10aの
一側から起立連成した内部電線圧接部10cと、基板部
10aから垂下連成した前記下ケース8に対する係止部
としてのクリップ状の係止爪10dから成り、一枚の導
電性金属板をプレス、折曲加工することにより形成して
いる。外部電線圧接部10bと、内部電線圧接部10c
とは高低差を設けて、電線を上下に交叉して接続しても
互いに接触しないようにしている。なお、外部電線圧接
部10bおよび内部電線圧接部10cには、それぞれ電
線圧入用のスロット10e、10fを形成している。
【0015】この圧接端子10を下ケース8の底壁8a
に固定するには、その係止爪10dを、図5の矢印に示
すように、底壁8aに形成した圧接端子係合部としての
係止用孔8fに挿通して固定する。なお、底壁8aの下
面には凹み8a1 を設けて、圧接端子10を固定したと
きに、その係止爪10dが下ケース8の底面から突出し
ないようにしてある。
【0016】図6は、コネクタベース8dの上に固定す
るコネクタ5の要部分解斜視図である。コネクタ5は、
複数のコネクタ端子収容室5bを有し、かつ後端部を電
線圧接を容易にするために段差状5cに形成したコネク
タハウジング5aと、該収容室5bに収容されるコネク
タ端子12とからなる。コネクタ端子12は、基板部1
2aの一端に相手端子に対する電気接触部12bと、他
端にスロット12dを有する電線圧接部12cを設けて
なり、圧接端子10の内部電線圧接部10cに接続した
電線の一端を電線圧接部12cに接続するようにしてい
る。
【0017】このコネクタ端子12と、下ケース8の底
壁8aに配設した圧接端子10との間を、図1に示すよ
うに、電線7で接続することにより下ケース8内の回路
導体を形成する。そして、下ケース8の上に図1に示す
上ケース9を被せ、下ケースの側壁8bにビス止めなど
で固定することにより、図7に示すような中継回路体A
を形成する。
【0018】上ケース9は、合成樹脂材を板状に成形し
たもので、下ケース内の圧接端子10に外部から電線を
配索および圧接するため、下ケース内の圧接端子10の
位置に対応して圧接用孔9bを形成している。また、コ
ネクタ側の側縁部9aの下面に突条9c(図1参照)を
複数本並設して、下ケースの可撓帯部8c、8c′の間
において、コネクタと圧接端子10を導通する電線7を
押さえることにより、下ケース8内の圧接端子10およ
び電線7の浮き上がりを防止している。
【0019】さらに、中継回路体Aに外部から電線7を
配索および圧接したのち、電線7を接続した圧接端子1
0を保護すると同時に異物が下ケース内に侵入するのを
防ぐため、図10に示すような合成樹脂製の圧接用孔カ
バー13を、矢印に示すように圧接用孔9bに被せてい
る。
【0020】以上は、圧接端子10を係止用孔8aと係
止爪10dとにより下ケース8の底壁8aに直接固定し
た例について説明したが、下ケース8内に複数の係止用
孔8aを設けた絶縁支持板(図示せず)を装着するか、
下ケース8を中底を有する二重構造として、その中底に
係止用孔8aを設けるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、中継回路体に形成した
可撓帯部を介してコネクタを装着しているから、コネク
タを、端子挿入軸の前後方向および左右方向へ容易に変
位させることが可能となり、車体など外部構造体に対す
る組付け性が著しく向上し、また、圧接端子の固定位置
の変更が容易なため、配索自由度が増大して多品種少量
生産に好適であると共に、重いジャンクションバーの省
略など部品点数の削減により軽量化が達成できるなど優
れた利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す中継回路体Aの分解斜視
図である。
【図2】図1のストッパーピンおよびその連結構造を示
す要部の斜視図である。
【図3】図2の連結状態におけるX−X線断面図であ
る。
【図4】図1の圧接端子の斜視図である。
【図5】図4の圧接端子を下ケースに固定する状態を示
す説明図である。
【図6】図1のコネクタの要部の分解斜視図である。
【図7】図1の上ケースを取付けた中継回路体Aの組立
状態を示す斜視図である。
【図8】図7における圧接用孔に被せる圧接用孔カバー
及びその取付け方法の説明図である。
【図9】従来のフラットワイヤハーネスの説明図であ
る。
【図10】図9の中継回路板の構造を示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
A 中継回路体 5 コネクタ 7 電線 8 下ケース 8a 底壁 8b 側壁 8c、8c′ 可撓帯部 8d コネクタベース 8f 係止用孔 9 上ケース 9b 圧接用孔 10 圧接端子 10a 基板部 10b 外部電線圧接部 10c 内部電線圧接部 10d 係止爪 10e、10f スロット 11 ストッパーピン 11a 外筒 11e 嵌挿棒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−14706(JP,A) 特開 平3−61140(JP,A) 特開 平2−124344(JP,A) 特開 平2−82469(JP,A) 特開 昭63−227441(JP,A) 特開 昭61−9111(JP,A) 実開 昭64−37322(JP,U) 実開 昭64−9410(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 3/16 H01B 7/00 301 H01R 4/24 H01R 9/03

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複数の回路導体を有し、少なくと
    も一端に該回路導体と導通するコネクタを備えてなる複
    数の中継回路体相互間を電線にて配索して所定の回路導
    体と接続することにより、該コネクタと導通する回路を
    形成して成るフラットワイヤハーネスにおける中継回路
    体であって、 複数の圧接端子を収容固定する下ケース、圧接用孔を有
    する上ケース、および基板部の両端から起立連成したス
    ロットを有する外部電線圧接部と該基板部の一側から起
    立連成したスロットを有する内部電線圧接部とを備える
    圧接端子とからなり、前記下ケースの底部には複数の圧
    接端子を配置固定すると共に該ケースの側壁から可撓帯
    部を介してコネクタベースを延出して設け、該圧接端子
    の内部電線圧接部と該コネクタベース上に配置したコネ
    クタの電線接続部を電線で接続してなることを特徴とす
    る中継回路体。
  2. 【請求項2】 下ケースの側壁または底壁の端部とコネ
    クタベースの間を、外筒に嵌挿棒を遊嵌してなるストッ
    パーピンにて連結してなる請求項1の中継回路体。
JP3310581A 1991-11-26 1991-11-26 フラットワイヤハーネス用中継回路体 Expired - Lifetime JP2974091B2 (ja)

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JP4374295B2 (ja) * 2004-08-05 2009-12-02 株式会社オートネットワーク技術研究所 電気接続箱

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