JP2671679B2 - 接続端子 - Google Patents

接続端子

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JP2671679B2
JP2671679B2 JP3327363A JP32736391A JP2671679B2 JP 2671679 B2 JP2671679 B2 JP 2671679B2 JP 3327363 A JP3327363 A JP 3327363A JP 32736391 A JP32736391 A JP 32736391A JP 2671679 B2 JP2671679 B2 JP 2671679B2
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雄次 阪
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線に圧着した端子を
導電材に対して垂直方向から接続する接続端子に関し、
特に、分岐接続箱等に収容した水平方向の導電線やバス
バーに対して垂直方向から接続するワイヤハーネスの端
末に取り付けるのに適したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の接続端子として、一般に
図9のようにコネクタ接続として利用される方式や、図
10のような圧接方式がある。図9の方式では、例えば
分岐接続箱の内部に水平方向に設置されるバスバー33
の先端を垂直方向に屈曲させて形成したオスタブのよう
な相手側端子30に対し、接続端子32を、相手側端子
30の軸方向から外嵌して取り付け、接続端子32の内
部に形成された接触ばね部34を相手側端子32の側面
に弾性的に接触させている。
【0003】一方、図10の圧接方式では、例えば水平
方向に配線される導電線38に対して垂直方向の上方よ
り取り付ける接続端子36の下端を切り欠くことによ
り、導電線38との接触部36aが形成され、この接続
端子36を導電線38に大略垂直に押圧し圧接すること
により、接触部36aを両側に多少拡開させ、この拡開
した接触部36aによる付勢力により、導電線38の側
面に接続端子36を弾性接触させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれの方式においても、導電材に対して垂直方向に取り
付ける接続端子の取付方向に対し大略垂直な水平方向に
接続端子の圧接力を作用させて導電材の側面に圧接させ
る構成であり、この圧接力により弾性接触は維持されて
いる。接続端子は弾性接触しているばね部が十分な性能
を発揮できるような幅Wが要求されるため、隣接する端
子間の間隔は、この点を考慮して水平方向に十分なスペ
ースをとる必要がある。その結果、接続端子と相手側端
子あるいは導電線の接触面方向における端子ピッチPを
思うように縮めることは非常に困難であった。又、この
理由から、分岐接続箱においても、コネクタ端子ピッチ
を狭くして外形スペースを小さくしようにも限界があっ
た。
【0005】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、十分な弾性接触圧を
維持できるとともに、端子ピッチを狭くすることが可能
な接続端子を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、回路を形成する導電材に接触させる接続
端子であって、ワイヤハーネス接続側となる一端側に電
線圧着部を設ける一方、他端側の先端面に上記導電材に
弾性接触させる接触ばね部を一体的に形成し電気的に接
続することを特徴とする。
【0007】具体的には、回路を形成する導電材に接触
させて電気接続する圧着端子であって、ワイヤハーネス
接続側となる一端側にバレルからなる電線圧着部を設け
て電線と圧着する一方、他端側の先端に円弧状に湾曲さ
せた第1ばね部と、該第1ばね部の先端の円弧状の面を
切り起こしにより円弧状に突出させた第2ばね部からな
る接触ばね部を一体的に設け、かつ、上記電線圧着部と
上記接触ばね部との間にコネクタハウジングとの係止部
を設け、上記接触ばね部を上記導電材に弾性接触させて
電気的に接続することを特徴としている。
【0008】
【作用】上記構成からなる本発明の接続端子において
は、その一端の先端面で導電材と弾性接触するので、端
子ピッチ寸法は、その端子が必要とする幅方向の寸法と
大略同じになり、従来よりも端子ピッチを狭くすること
ができる。
【0009】又、ばね部を第1ばね部とこの第1ばね部
に形成された第2ばね部による2段ばね構造としたの
で、接続端子のハウジングへの挿入力のバラツキが少な
く、かつ、ハウジング内の接続端子のガタを十分に吸収
することができ、安定した弾性接触が得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1及び図2に示されているよう
に、本発明にかかる接続端子2は、基板部3の上端より
下端に向かって、ワイヤハーネス端末の被覆電線14を
固定する被覆圧着バレル4、被覆電線14の芯線14a
を固定する芯線圧着バレル6、ワイヤハーネスが接続さ
れる導電線16に圧接される第1ばね部8及び第2ばね
部10を基板部3より屈曲して一体的に形成している。
第1ばね部8は基板部3の下端部を大略円弧状に湾曲さ
せて形成されており、よって接続端子2の下端面に第1
ばね部8の円弧面が位置するように配している。第2ば
ね部10は第1ばね部8の下端円弧面の中央部を外方に
切り起こして円弧状に湾曲させることにより形成されて
いる。接続端子2をコネクタハウジング内部で固定する
ため、大略矩形の係止穴12が基板部3の途中に形成さ
れている。
【0011】導電線と接続されるワイヤハーネス端末の
被覆電線14は上記接続端子2に対して、第1ばね部8
及び第2ばね部10の反対側から被覆圧着バレル4に、
その芯線14aは芯線圧着バレル6に挿入され圧着され
る。この接続端子2は次に、分岐接続箱等の内部に収容
されるコネクタハウジングに挿入され固定される。
【0012】図3は接続端子2が収容されるコネクタハ
ウジング18を示し、図4はこのハウジング18の断面
図である。図3及び図4に示されるように、コネクタハ
ウジング18には複数の接続端子2が収容される上下方
向の端子収容室18aが並列に形成されており、それぞ
れの端子収容室18aには内方に向かって突出する係止
片18bが形成されている。端子収容室18aに上方よ
り挿入された接続端子2は、接続端子2の係止穴12に
上記係止片18bが係合することにより、コネクタハウ
ジング18内部で固定される。
【0013】上記コネクタハウジング18が収容される
図5から図7に示す分岐接続箱20は、互いに嵌合する
上部ケーシング22及び下部ケーシング24からなり、
上部ケーシング22には複数のハウジング収容部22a
が形成され、下部ケーシング24には複数の導電線26
が水平方向に配線されている。これら導電線26はハウ
ジング収容部22aに取り付けるコネクタハウジング1
8の各端子収容室18aに対応した位置に間隔をあけて
配設されている。
【0014】図8に示されるように、複数の接続端子2
が収容されたコネクタハウジング18は、まず接続箱2
0の上部ケーシング22より挿入される。挿入完了時
に、接続端子2は下部ケーシング24に配設された導電
線26に当接し押圧される。この時、コネクタハウジン
グ18内部に形成された係止片18bと接続端子2に形
成された係止穴12は互いに係合しているので、接続端
子2の先端に形成された第1ねじ部8及び第2ねじ部1
0の作用で、水平方向に配線された導電線26に対し接
続端子2は垂直方向上方より弾性接触するとともに、こ
の状態が維持される。
【0015】ここで、コネクタハウジング18の係止片
18bと接続端子2の係止穴12には多少のクリアラン
スが存在し、接続端子2と導電線26が接触していない
状態では、接続端子2の挿入方向にガタが発生する。し
かしながら、本発明にかかる接続端子2は、第1ばね部
8に切り起こし片10を形成し、これを第2ばね部とし
た2段ばね構造を採用しているので、両者でこのガタを
十分に吸収することができる。
【0016】又、このガタは接続端子2によりバラツキ
があり、第1ねじ部8だけでこのガタを吸収しようとす
ると、ばねのタワミ寸法を大きく取らなければならず、
最小ガタの場合は挿入力が増大する虞れがあるが、2段
ばね構造の採用に伴う二つのばね8、10のタワミによ
り、接続端子2の挿入力が平均化されるとともに、接続
端子2と導電線26の安定した弾性接触が維持される。
【0017】また、接続端子2による導電線26に対す
る接触力は、第1ばね部8の左右両側の外方への撓み
と、円弧状に突出させた第2ばね部10の撓みとの両方
の力となる。この接触力によって、導電線26から接続
端子2自体に加わる反発力は、第2ばね部10から第1
ばね部8の左右両側の撓みにかけて分散されることとな
り、したがって、導電線26に対して安定した弾性接触
を得ることができる。しかも、端子収納室18aの内方
に突出させた係止片18bを接続端子2の係止穴12に
係合させることで、接続端子2をその中心線上で支持す
るため、上記反発力を略左右対称に略均一に第1ばね部
8および第2ばね部10に加わえることができ、変形時
の応力が分散され、上記弾性接触の安定性は高い。ま
た、分岐接続箱20が振動し、該振動により接続端子に
垂直方向の伸縮力が発生した場合でも該伸縮力を第1ば
ね部8の左右両側の外方への撓みと、円弧状に突出させ
た第2ばね部10の撓みとで良好に吸収することができ
る。更に、第2ばね部10の下端面で導電線26と弾性
接触するので、接続端子2の幅Wを不必要に大きくしな
くてすみ、並設する端子間ピッチPを狭くすることがで
きる。
【0018】尚、上記実施例における導電線16は、バ
スバー等の導電材であってもよく、この場合、バスバー
等の先端にこれまで形成されていたオスタブが不要とな
る。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、接続端
子の一端に形成されたばね部を、その長手方向先端面で
導電線と弾性接触させ、前記方向と弾性接触圧が作用す
る方向を大略一致させるようにしたので、端子ピッチ寸
法を狭くすることができ、ひいては、接続端子を必要と
する分岐接続箱等の小型化が可能となる。
【0020】又、ばね部を、円弧状に形成した第1ばね
部と、その一部を切り起こすことにより形成した第2ば
ね部による2段ばね構造としたので、安定した弾性接触
が得られるとともに、接続端子のコネクタハウジングへ
の挿入力が平均化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる接続端子の斜視図である。
【図2】 図1の接続端子の平面図である。
【図3】 図1の接続端子が収容されるコネクタハウジ
ングの正面図である。
【図4】 図1の接続端子を収容したコネクタハウジン
グの一部断面図である。
【図5】 図3のコネクタハウジングが収容される分岐
箱の斜視図である。
【図6】 図5の分岐接続箱の平面図である。
【図7】 図5の分岐接続箱の縦断面図である。
【図8】 図3のコネクタハウジングと図5の分岐接続
箱の嵌合状態を示す断面図である。
【図9】 従来例を示す接続端子の縦断面図である。
【図10】別の従来例を示す接続端子の正面図である。
【符号の説明】
2 接続端子 4、6 圧着バレル 8 第1ばね部 10 第2ばね部 12 係止穴 14 被覆電線 16 芯線 18 コネクタハウジング 18a 端子収容室 18b 係止片 20 分岐接続箱 26 導電線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路を形成する導電材に接触させて電気
    接続する圧着端子であって、ワイヤハーネス接続側とな
    る一端側にバレルからなる電線圧着部を設けて電線と圧
    着する一方、他端側の先端に円弧状に湾曲させた第1ば
    ね部と、該第1ばね部の先端の円弧状の面を切り起こし
    により円弧状に突出させた第2ばね部からなる接触ばね
    部を一体的に設け、かつ、上記電線圧着部と上記接触ば
    ね部との間にコネクタハウジングとの係止部を設け、上
    記接触ばね部を上記導電材に弾性接触させて電気的に接
    続することを特徴とする接続端子。
JP3327363A 1991-12-11 1991-12-11 接続端子 Expired - Lifetime JP2671679B2 (ja)

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JPH05166560A JPH05166560A (ja) 1993-07-02
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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7102807B2 (ja) 2018-03-15 2022-07-20 株式会社オートネットワーク技術研究所 接続端子
KR102105469B1 (ko) * 2018-12-03 2020-04-29 엘에스일렉트릭(주) 누전 차단기

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JPS607033U (ja) * 1983-06-28 1985-01-18 大和製衡株式会社 組合せはかりにおける被計量物循環供給装置
US4898539A (en) * 1989-02-22 1990-02-06 Amp Incorporated Surface mount HDI contact

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