JP2974030B2 - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JP2974030B2
JP2974030B2 JP2190121A JP19012190A JP2974030B2 JP 2974030 B2 JP2974030 B2 JP 2974030B2 JP 2190121 A JP2190121 A JP 2190121A JP 19012190 A JP19012190 A JP 19012190A JP 2974030 B2 JP2974030 B2 JP 2974030B2
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reaction tube
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は半導体ウェハ製造工程の熱処理装置に関す
る。
[従来の技術] 従来から、半導体ウェハ製造工程におけるCVD装置、
エピタキシャル装置、酸化膜形成装置、拡散装置等の成
膜装置にはバッチ式熱処理装置が多用されている。この
熱処理装置は、半導体ウェハを多数支持した石英製のウ
ェハボートが収容される反応管と、この反応管の外周に
巻回されるコイルヒータと、これらを被覆する断熱材等
を備え、反応管内に反応ガスを供給して800〜1200℃の
温度で半導体ウェハ上の成膜を行うものである。このよ
うな熱処理装置の反応管は例えば2mと長いものであっ
て、管軸に垂直に所定の間隔で積層されて配置された半
導体ウェハを処理するのであるが、半導体ウェハの高集
積化、大口径化が進むにつれ、膜厚が高精度に均一であ
ること、即ち、成膜速度を一定にするための反応管内の
温度均一が重要な問題となっている。
[発明が解決しようとする課題] このような問題に対処すべく反応管内の温度分布を均
一にするため、コイルヒータをいくつかのゾーンに分割
し、各ゾーンに対して適宜加熱温度の調整を行うことが
できるよう、供給電量の増減を行うようにしている。し
かしながら、コイルヒータの端子引出し部は断熱材を貫
通して設けられるため、この端子引出し部を通って熱の
逃げが生じてしまい、例えば1000℃で±3℃の断面温度
差が生じ、この温度分布を除去するのは容易なことでは
なかった。そのため、コイルヒータに一端を接続された
端子引出し線を断熱材中でこの部位から屈曲させ、管軸
方向に沿って変位させ、この変位させた部位から断熱材
外に引出すようにしたり、あるいは断熱材層が薄い場合
は、この部分に断熱材層を加え、厚くして上記のように
引出し部位を変位させていた(実公平1−20640号、実
公昭53−40761号公報)。また、この引出し部に接続さ
れる電流供給導線との熱伝導を遮断するため、引出し部
の中間に断面積の小さい部分を設け、この部分で発熱さ
せたりしていた(実公平1−34866号公報)。
しかしながら、これらの端子引出し部は、良導体で構
成されているため、コイルヒータとの温度差は非常に大
きくコイルヒータからの熱の逃げは避けられないもので
あり、1200℃の加熱温度においては断面温度分布が生じ
てしまい、断面均熱は十分でなかった。
本発明は上記の欠点を解消するためになされたもので
あって、コイルヒータの端子引出し部から生ずる反応管
内の温度分布をなくし、高精度に均一な断面温度を保持
し、高品位な半導体ウェハの成膜可能な熱処理装置を提
供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達接するため、本発明の熱処理装置は、
反応管と、反応管の外周に設けられたコイルヒータと、
反応管及びコイルヒータを被覆する断熱材と、断熱材を
貫通して設けられたコイルヒータの端子引出し部とを備
えた熱処理装置において、端子引出し部はコイルヒータ
の単位長さの発熱量以上の発熱量を有する抵抗発熱体で
構成したものである。
さらに、抵抗発熱体は、網線または撚線であってもよ
く、好もしくは、コイルヒータとの接続部位と、断熱材
からの引出し部位が反応管の長手方向に変位してなるも
のである。
[作用] 熱処理装置は、反応管と、反応管の外周に設けられる
コイルヒータと、コイルヒータからの熱が反応管を効率
よく加熱するよう断熱材と、断熱材を貫通する端子引出
し部等から成っている。
そのため、コイルヒータに供給する電流は、断熱材を
貫通して設けられる端子引出し部を介して供給されるよ
うになっている。この端子引出し部にコイルヒータの単
位長さあたりの発熱量と同程度もしくはそれ以上の発熱
量を有する抵抗発熱体を設け、端子引出し部を積極的に
加熱することにより端子引出し部からの熱の逃げを防止
することができる。従って、反応管内の軸方向のみでな
く、断面においても温度の不均一を生じることがない。
そのため、高精度に均一な半導体ウェハを製造すること
ができる。
また、端子引出し部の抵抗発熱体を網線または撚線と
することで発熱により膨張した体積変化を断熱材層中で
網線または撚線が変形して吸収できる。そのため、耐久
性も向上させることができる。
[実施例] 本発明の熱処理装置を適用した一実施例を図面を参照
して説明する。
第1図に示すバッチ式縦型熱処理装置1は、半導体ウ
ェハを複数枚水平に支持したウェハボート3が内部に配
置される反応管4を備える。反応管4はウェハボート3
の搬入出を行う開口部5を有し、開口部5を開閉する蓋
体6、開口部5の反対側に反応ガス供給系(図示せず)
に接続された反応ガス供給口7及び開口部5の近傍に排
気系(図示せず)に接続された排気口8を備える。この
反応管4の外周にはコイルヒータ9が端子引出し部91、
92、93及び94を有して3つのゾーン95、96及び97に分割
されて半導体ウェハ配列領域を均熱にする制御が可能に
設けられる。電力を供給する端子引出し部91、92、93及
び94はコイルヒータ9の外周に設けられる断熱材10を貫
通して図示しない外部電源に接続される。端子引出し部
91、92、93及び94は、第2図に示すようにコイルヒータ
9と同じ材質でコイルヒータ9の外径と同じかあるいは
それより細い外径(例えばコイルヒータ9の外径がφ9m
mであればφ9〜8mm)を有する抵抗発熱体であるクラン
ク管11と、さらにこのクランク管11に接続される同じく
抵抗発熱体から成る板状体12とから成っている。クラン
ク管11は断熱材10中で屈曲され、コイルヒータ9に接続
される部位13と断熱材10から突出する部位14が反応管の
長手方向に変位(例えば50〜150mm)して形成される、
この変位量はコイルヒータ9の加熱温度や、断熱材10の
厚さ等により適宜選択され得る。クランク管11はコイル
ヒータ9及び板状体12に溶接される。板状体12はクラン
ク管11より大きな断面積(例えば6mm×30mm)を有し、
長さ50mm以上に形成され、他端に図示しない導線がねじ
止めされている。
ここで、コイルヒータ9の材質は、例えばFeCrAlやMo
Si2等の抵抗発熱体であって、端子引出し部91〜94を構
成するクランク管11や板状体12もこのような抵抗発熱体
で形成される。端子引出し部をコイルヒータと同じよう
な抵抗発熱体で形成することにより、コイルヒータと同
程度に発熱し、端子引出し部を積極的に加熱することで
端子引出し部から熱の逃げを無くし反応管内の温度低下
を防止する。
以上のような構成の熱処理装置の作用を説明する。半
導体ウェハ2を支持したウェハボート3が反応管4の開
口部5から挿入され蓋体6が閉じられると、排気系によ
り反応管4内が減圧される。コイルヒータ9の端子引出
し部91〜94を介して各ゾーン95、96、97により所望の電
流が供給されるよう調整された電流がコイルヒータ9に
供給されコイルヒータ9の発熱のため反応管4が加熱さ
れる。この時、コイルヒータ9の各ゾーン95、96、97に
はそれぞれ板状体12及びクランク管11を通過して電流が
供給されるが、クランク管11はコイルヒータ9の断面と
同じか小さいため、コイルヒータ9と同じまたはより高
く発熱し、しかもクランク管11のコイルヒータ9の接続
部位13と断熱材10から突出する部位14とが変位している
ため、より熱の逃げが起こりにくい。従来の断面の温度
分布が±3℃前後生じてしまったものを±1.2℃に減少
することができ、しかもクランク管11はクランク管11の
断面より大きい断面を有する板状体12を介して導線に接
続されるため、クランク管11の発熱を緩衝し導線の熱に
よる劣化を防ぐことができる。
他の実施例として、クランク管とコイルヒータとの接
続方法は、コイルヒータを切断し、クランク管11を挟持
するようにしてもよい。また、屈曲したクランク管11を
用いず、この部分を直管にしても同様の効果を得ること
ができる。
さらに、他の実施例として、端子引出し部のクランク
管を第3図及び第4図に示すように細線15の網線16や撚
線17で形成してもよい。細線15はコイルヒータを同様の
単位長さあたりの発熱量を有する抵抗発熱体であるため
この網線16や撚線17を介してコイルヒータに電流を供給
すれば、同温度もしくはそれ以上の温度に発熱する。し
かも細線15の集合体であるため、端部をコイルヒータと
板状態に溶接され固定されていても加熱による熱膨張は
断熱材内で柔軟に変形できるため吸収されて固定部分に
応力がかかることがない。
上記の説明は本発明の一実施例の説明であって、本発
明は、これに限定されることはない。即ち、コイルヒー
タはFeCrAlで形成されるものとは限定されず、他の公知
のものであってよく、これに接続される端子の材質はコ
イルヒータと同じものでなくともよく、コイルヒータと
単位長さあたりの発熱量が同じもしくはそれ以上であれ
ば好適に使用できる。
[発明の効果] 以上の実施例からも明らかなように、本発明の熱処理
装置のコイルヒータの端子引出し部をコイルヒータの単
位長さあたりの発熱量と同程度もしくはそれ以上の発熱
量を有するものとしたため、端子引出し部を積極的に加
熱して端子引出し部を通してコイルヒータの熱が逃げる
ことがない。そのため、反応管内の長手方向の均熱のみ
でなく断面均熱も高精度に保持することができる。従っ
て、半導体ウェハ上に形成される成膜の速度は一定であ
って、膜厚を均一にして高品位な半導体ウェハの製造を
行うことができる。しかも端子引出し部を抵抗発熱体の
細線の網線や撚線にすることで熱膨張による体積変化を
吸収し、端子接続部位の劣化を防止することができ、経
済的でもある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱処理装置を適用した一実施例の構成
図、第2図は第1図に示す一実施例の要部を示す図、第
3図及び第4図は他の実施例を示す図である。 1……熱処理装置 4……反応管 9……コイルヒータ 91、92、93、94……端子引出し部 15……細線 16……網線 17……撚線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/205 H01L 21/22 H01L 21/31

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応管と、前記反応管の外周に設けられた
    コイルヒータと、前記反応管及び前記コイルヒータを被
    覆する断熱材と、前記断熱材を貫通して設けられた前記
    コイルヒータの端子引出し部とを備えた熱処理装置にお
    いて、前記端子引出し部は前記コイルヒータの単位長さ
    の発熱量以上の発熱量を有する抵抗発熱体で構成したこ
    とを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】前記抵抗発熱体は、網線または撚線である
    ことを特徴とする第1項記載の熱処理装置。
  3. 【請求項3】前記抵抗発熱体は、前記コイルヒータとの
    接続部位と、前記断熱材からの引出し部位が前記反応管
    の長手方向に変位してなることを特徴とする第1または
    第2項記載の熱処理装置。
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JPH05291159A (ja) * 1992-04-14 1993-11-05 Mitsubishi Electric Corp 半導体製造装置
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