JP2973793B2 - ロール状物などの保管装置 - Google Patents

ロール状物などの保管装置

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JP2973793B2 JP5235634A JP23563493A JP2973793B2 JP 2973793 B2 JP2973793 B2 JP 2973793B2 JP 5235634 A JP5235634 A JP 5235634A JP 23563493 A JP23563493 A JP 23563493A JP 2973793 B2 JP2973793 B2 JP 2973793B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にロール紙のように
横に押して転がすことの出来るロール状物の保管に好適
な、ロール状物などの保管装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロール状物を搬送経路中で一時保管(ス
トレージ)する装置であって、ストレージしているロー
ル状物の中から任意の位置にあるロール状物を選択して
搬出することが出来る保管装置としては、互いに平行な
直線状の往行経路と復行経路、及びこれら両経路を端部
どうしで連結する2つの横行経路から成る無端状搬送経
路上を移動する台車を使用し、各台車に1つのロール状
物を支持させるようにした循環台車式保管装置が知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような循環台車
式保管装置では、単に構造が複雑で設備コストが高くつ
くばかりでなく、台車を往行経路と復行経路との間で横
行させるための横行経路が必要であるため、設置スペー
スが広くなり、床面の利用効率が低くなる欠点があっ
た。また、ロール状物の長さが一定しない場合、各台車
の小型化を図るためにはロール状物を垂直に立てて支持
する必要があり、この結果、安定性に劣り、高速搬送が
出来なくなる欠点もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解決するために成されたものであって、そ
の特徴を後述する実施例の参照符号を括弧付きで付して
示すと、本発明のロール状物などの保管装置は、互いに
隣接並設された2列の搬送手段(1,2) と、2つの移載手
段(3,4) と、搬入搬出手段(5,6) とを備えたロール状物
などの保管装置であって、2列の搬送手段(1,2) は、搬
送方向が互いに逆向きのもので、夫々ロール状物など
を、その長さ方向が搬送方向と平行になる向きで直列状
に支持搬送する、ベルト(7) やスラット(8) などの無端
状巻き掛け回動体から構成され、2つの移載手段(3,4)
は、各搬送手段(1,2) の搬送方向終端部上から真横に隣
接する各搬送手段(2,1) の始端部上へロール状物などを
直角横向きに移載するものであり、搬入搬出手段(5,6)
は、2列の搬送手段(1,2) と2つの移載手段(3,4) とで
形成される無端搬送経路の適当位置にロール状物などを
搬入すると共に、当該無端搬送経路の適当位置からロー
ル状物などを搬出するものであって、前記搬入搬出手段
(5,6) が、一方の搬送手段(1) の搬送方向始端部を他方
の搬送手段(2)の搬送方向終端部(2b)より延出させて構
成した搬入用搬送部(16)と、一方の搬送手段(1) の搬送
方向終端部を他方の搬送手段(2) の搬送方向始端部(2a)
より延出させて構成した搬出用搬送部(23)とを有するも
のである、点に特徴を有する。
【0005】なお、本発明を実施するに際しては、搬送
手段(1,2) 夫々に、搬送方向に対する直角幅方向の中央
部が低くなった支持面を設け、移載手段(3,4) 夫々に、
ロール状物を移載方向に押圧して転がし移載するプッシ
ャー(11)を設けることが出来る。そして、各移載手段
(3,4) には、ロール状物を受け取る側の搬送手段始端部
(1a,2a) 上に、移載すべきロール状物の長さより所定隙
間分だけ長い領域(D1,D2) が空いたことを検出する空間
長さ検出手段(31)を併設して、移載手段(3,4) を当該検
出手段(31)の検出信号で自動的に稼働させるように構成
することも出来る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付の例示図に基
づいて説明すると、図1及び図2に於いて、1,2は互
いに隣接並設された2列の搬送手段、3,4は移載手
段、5は搬入手段、6は搬出手段である。2列の搬送手
段1,2は、搬送方向が互いに逆向きのもので、夫々ロ
ール紙Wを、その長さ方向が搬送方向と平行になる向き
で直列状に支持搬送する。
【0007】具体的には、図2に示すように、無端状巻
き掛け回動体としてベルト7が使用されたベルトコンベ
ヤや、無端状巻き掛け回動体としてスラット8を左右一
対の駆動チェン9で連結したものを使用するスラットコ
ンベヤなどで構成されるが、ベルトコンベヤを利用する
ときは、図示のように搬送経路上にあるベルト7を、搬
送方向に対し直交する幅方向の中央部が低くなるように
断面Vの字形に支持するガイドローラ10が併用され、
スラットコンベヤを利用するときは、搬送方向に対し直
交する幅方向の中央部が低くなるように断面Vの字形に
成形されたスラット8が使用される。而してロール紙W
は、各搬送手段1,2上で、その長さ方向が搬送方向と
平行になる向きで安定的に支持される。
【0008】2つの移載手段3,4は、各搬送手段1,
2の搬送方向終端部1b,2b上から真横に隣接する各
搬送手段2,1の始端部2a,1a上へロール紙Wを直
角横向きに移載するものであり、ロール紙Wを押圧して
真横に転がすプッシャー11と、このプッシャー11を
往復駆動するシリンダなどのアクチュエータ12とから
構成されている。具体的には、図2に示すようにプッシ
ャー11には、ロール紙Wに当接する回転可能な水平軸
ローラ13を軸支しておき、当該プッシャー11を支持
案内するガイドレール14を併設することが出来る(図
2では、アクチュエータ12は図示省略している)。ま
た、プッシャー11で押圧移載されるローラ紙Wを受け
取る側には、当該ローラ紙Wを受け止めるストッパー1
5を併設しておくことが出来る。
【0009】これら移載手段3,4のプッシャー11
は、取り扱うローラ紙Wの最小長さのものに合わせた長
さを有するものであるが、最大長さのローラ紙が長くて
一つのプッシャー11では安定的に押圧移載させること
が出来ないときは、図1に仮想線で示すように、各別の
アクチュエータ12で駆動される複数のプッシャー11
を並設しておき、取り扱うローラ紙Wの長さに応じて駆
動するプッシャー11の数を選択するように構成するこ
とが出来る。
【0010】搬入手段5は、一方の搬送手段1の始端部
1aを他方の搬送手段2の終端部2bよりも、最大長さ
のローラ紙の長さよりも長く延出させて形成した搬送部
16と、この搬送部16脇に敷設されたガイドレール1
7とトラバーサ18上のガイドレール19との間で乗り
移り可能な搬送台車20と、この搬送台車20上のロー
ラ紙Wを前記搬送部16上に押圧転がし移載するプッシ
ャー21とから構成されている。22はプッシャー21
を往復駆動するシリンダなどのアクチュエータである。
【0011】搬出手段6は、一方の搬送手段1の終端部
1bを他方の搬送手段2の始端部2aよりも、最大長さ
のローラ紙の長さよりも長く延出させて形成した搬送部
23と、この搬送部23脇に敷設されたガイドレール2
4とトラバーサ25上のガイドレール26との間で乗り
移り可能な搬送台車27と、この搬送台車27上のロー
ラ紙Wを前記搬送部23上に押圧転がし移載するプッシ
ャー28とから構成されている。29はプッシャー28
を往復駆動するシリンダなどのアクチュエータである。
【0012】搬入搬出手段5,6の搬送台車20,27
は、搬送手段1,2に於いて説明したように、ローラ紙
Wを水平倒伏状態で定位置に安定的に支持し得るよう
に、搬送方向に対し直交する幅方向の中央部が低くなる
ように構成されたローラ紙支持部を備えたものであり、
プッシャー21,28にも、ローラ紙Wに当接して回転
する水平軸ローラを軸支しておくことが出来る。なお、
18a,25aはトラバーサ18,25の走行用ガイド
レールである。
【0013】搬入手段5の搬送台車20は、ロール紙W
を積み込まれた状態でトラバーサ20により保管装置側
のガイドレール17に接続する位置まで搬送される。そ
してトラバーサ18上のガイドレール19から保管装置
側のガイドレール17に乗り移り、図1Bに示すように
所定位置で停止する。このとき搬送台車20上のロール
紙Wは、当該搬送台車20が保管装置側のガイドレール
17上に乗り移るときの走行方向側の端面位置が定位置
P1に位置するように位置決めされて積載されている。
搬送台車20が所定位置で停止したならば、プッシャー
21によりロール紙Wを搬送台車20上から真横に押圧
し、当該ロール紙Wを転がして搬送手段1側の搬送部1
6上に移載する。
【0014】次に搬送手段1を駆動させ、搬送部16上
に移載されたロール紙Wをその長さ方向に搬送させるの
であるが、当該ロール紙Wの後端面が前記定位置P1よ
り所定の隙間分だけ搬送方向側へ進んだときに搬送手段
1を停止させ、次のロール紙Wの搬入を待つ。以下、上
記の搬入作業を繰り返すことにより、搬送手段1上には
種々の長さのロール紙Wを、その長さ方向が搬送方向と
平行になる状態で、且つ前後のロール紙W間には所定の
隙間を空けて直列状に配置することが出来る。先頭のロ
ール紙Wが、図1Aに示すように搬送手段1の終端部1
b(搬送部23の手前)の定位置P2に到着すれば、搬
送手段1を停止させ、移載手段3のプッシャー11によ
り当該先頭ロール紙Wを真横に押圧して、隣接する搬送
手段2の始端部2a上に転がし移載させる。
【0015】搬送手段1の終端部1bから搬送手段2の
始端部2a上にロール紙Wが移載されたならば、搬送手
段1を駆動して後続のロール紙Wを定位置P2まで搬送
させる。一方、搬送手段2上に移載されたロール紙W
は、当該搬送手段2の駆動により逆向きに搬送させる。
そして搬送手段2の始端部2aが空いたならば、搬送手
段1の終端部1b上に到着したロール紙Wを前記のよう
に移載手段3のプッシャー11により搬送手段2の始端
部2a上へ転がし移載させる。このとき、搬送手段1の
終端部定位置P2に到着するロール紙Wの全長より所定
隙間分だけ長い空き領域D1が、搬送手段2の始端部2
a上で定位置P2から搬送方向側に確保されたとき、搬
送手段2を停止させると共に移載手段3を駆動すること
により、搬送手段2に於いても、種々の長さのロール紙
Wを、その長さ方向が搬送方向と平行になる状態で、且
つ前後のロール紙W間には所定の隙間を空けて直列状に
配置することが出来る。
【0016】上記のようにして、搬送手段1及び搬送手
段2の両方にその搬送経路略全域(搬送部16,23を
除く)にわたってロール紙Wを直列状に支持させ、保管
することが出来るのであるが、搬送手段2の終端部2b
の定位置P3に到着したロール紙Wは、搬送手段1の始
端部1aが空くことにより再び搬送手段1側へ移載する
ことが出来る。このとき図1Aに示すように、搬送手段
2の終端部定位置P3に到着したロール紙Wの全長より
所定隙間分だけ長い空き領域D2が、搬送手段1の始端
部1a上で定位置P3から搬送方向側に確保されたと
き、搬送手段1を停止させると共に移載手段4のプッシ
ャー11を駆動して、搬送手段2の終端部2b上のロー
ル紙Wを搬送手段1の始端部1a上へ転がし移載するこ
とが出来る。
【0017】上記作業により、ロール紙Wを、各搬送手
段1,2と各移載手段3,4とで形成される無端搬送経
路上で循環搬送することが出来るので、この循環搬送を
利用することにより、保管されているロール紙Wの中か
ら任意のものを選択し、これを搬送手段1の終端部1b
からそのまま搬出手段6の搬送部23上へ搬送すること
が出来る。即ち、保管されているロール紙Wの中から選
択されたロール紙Wを搬出するときは、両搬送手段1,
2と両移載手段3,4とを利用する循環搬送を利用し
て、搬出対象のロール紙Wを搬送手段1の終端部1bま
で搬送し、引き続いて搬送手段1を駆動することによ
り、当該搬出対象のロール紙Wを搬出手段6の搬送部2
3上まで搬送させることが出来る。
【0018】このとき、後続のロール紙Wの前端部が搬
送手段1の終端部定位置P2を越えて搬送部23にまで
入り込むと、搬送手段2側への移載が出来なくなるの
で、搬出対象のロール紙Wに続く1つまたは複数のロー
ル紙Wを、搬送手段1の終端部定位置P2に到着する度
に前記のように搬送手段2の始端部2a上へ移載し、図
1Bに示すように、搬出対象のロール紙Wの前端面が搬
出部23の定位置に到着したときには、当該ロール紙W
の後端面と搬送手段1の終端部定位置P2との間の距離
L1よりも、当該搬出対象のロール紙Wの後端面と後続
のロール紙Wの前端面との間の空き領域D3の長さが十
分長くなるように考慮すれば良い。
【0019】搬出手段6に於ける搬送部23の定位置ま
で搬送された搬出対象のロール紙Wは、この搬送部23
の脇にトラバーサ25の搬送台車27が待機している状
態で、プッシャー28を駆動して当該搬送台車27側へ
押圧し、当該搬送台車27上へ転がし移載させる。ロー
ル紙Wを受け取った搬送台車27は、保管装置側のガイ
ドレール24とトラバーサ25上のガイドレール26と
を利用して当該トラバーサ25上に乗り移らせる。そし
てこのトラバーサ25のガイドレール27a上での横行
移動により、搬出対象のロール紙Wを搬送台車27と共
に所定場所まで搬送することが出来る。
【0020】図1Bに示すように、搬送手段2の終端部
定位置P3にロール紙Wが到着している状況で搬入手段
5によりロール紙Wを搬送手段1へ搬入させるときは、
搬送部16にプッシャー21で移載させるロール紙Wの
前端位置、即ち定位置P1と、搬送手段1上の最後尾の
ロール紙Wの後端面との間の空き領域D4が、搬送手段
2の終端部定位置P3に到着しているロール紙Wの全長
より所定隙間分だけ長い距離L2と等しくなったとき
に、プッシャー21を駆動して搬送台車20上からロー
ル紙Wを搬送部16上に移載する。この結果、前記空き
領域D4内に搬送手段2の終端部2bで待機しているロ
ール紙Wを移載することが出来、搬送部16上に移載さ
れて搬送手段1により搬送されるロール紙Wの直後に、
搬送手段2の終端部2b上から次のロール紙Wを、所定
の隙間を空けて移載することが出来るので、搬送手段1
上で直列状に保管されるロール紙W間に大きな空間を生
ぜしめないで済む。
【0021】上記実施例では、搬送手段1,2間でロー
ル紙Wを移載手段3,4で移載する際には、既に説明し
たように、ロール紙Wを受け取る側の搬送手段始端部1
a,2a上に、移載すべきロール紙Wの長さより所定隙
間分だけ長い空き領域D1,D2が必要であり、この空
き領域D1,D2が確保されたときにロール紙Wを移載
手段3,4で移載しなければならないが、この空き領域
D1,D2が形成されたことを検出する検出手段の一例
を、搬送手段1の始端部1aに併設されたものを示す図
3に基づいて説明すると、搬送手段2の終端部定位置P
3(ストッパー30が配設される)から上手側へロール
紙最小長さより少し短い距離L3だけ離れた位置から、
ロール紙最大長さより少し長い距離L4だけ離れた位置
までの領域に、両搬送手段1,2を挟むように相対向す
る投光器31aと受光器31bとから成る透過形光電セ
ンサー31を、搬送方向に小ピッチpで多数並設して成
るものである。
【0022】この検出手段によれば、搬送手段2の終端
部定位置P3にロール紙W2が到着していて、搬送手段
1の始端部1aからロール紙W1が搬送されてゆくとき
過程に於いてのみ、互いに離間移動することになるロー
ル紙W2の後端面とロール紙W1の後端面との間の空間
の増大に伴って、当該空間を通る光線でオンになる光電
センサー31の個数が増加することになる。従って、例
えばオン状態の光電センサー31の個数が1つから2つ
に変化した時点で図1Aに示す移載手段4を稼働させれ
ば、ロール紙W2の全長より所定隙間分d(2p<d<
3p)だけ長い空き領域D2が形成されたときに搬送手
段2の終端部2bから搬送手段1の始端部1a上へロー
ル紙W2を移載することが出来、搬送手段1上では、直
列する各ロールW間に、光電センサー31のピッチpの
2倍強の隙間を自動的に確保することが出来る。
【0023】搬送手段1,2間で移載手段3,4により
ロール紙Wを移載するとき、両搬送手段1,2は停止さ
せておくのが望ましい。また、図2に示すように、両搬
送手段1,2間の隙間の大きさに応じて間に位置固定の
ガイドローラ31を配設しておくことも出来る。また、
搬送手段1,2の支持面を被搬送物の横滑りが容易な構
造(または材質)としておくことにより、転がることの
出来ないロール状物以外の被搬送物も取り扱うことが出
来る。勿論、移載手段として、被搬送物をつかみ上げる
かまたはすくい上げて移載するタイプのものを使用すれ
ば、搬送手段1,2の支持面に影響されずにあらゆるタ
イプの被搬送物を取り扱うことが出来る。
【0024】上記実施例のトラバーサ18,25は、同
一構造の保管装置が多数並設されているときに、搬送台
車20,27を任意の保管装置の搬入搬出台車として兼
用することが出来るが、搬送部16,23脇のガイドレ
ール17,24を敷設した場所に、ロール紙Wの搬入搬
出用コンベヤ(搬送手段1,2として利用したものと同
様のもの)を配設しても良い。更に、上記実施例の保管
装置が上下複数段、積層状に配設されるときは、搬送部
16,23脇のガイドレール17,24を、各段保管装
置とトラバーサ18,25とに対応させることの出来る
昇降台上に敷設すれば良い。
【0025】
【発明の作用及び効果】以上のように本発明のロール状
物などの保管装置は、保管中のロール状物などの中から
任意のものを選択して搬出することが出来るものである
が、特に本発明の構成によれば、ベルトコンベヤやスラ
ットコンベヤによって簡単安価に構成することが可能な
2つの搬送手段を、搬送方向が互いに逆向きとなるよう
に隣接並設させるだけで、両者の間に従来の台車横行経
路部を形成する必要がなく、装置全体の構造が簡単で安
価に実施し得るばかりでなく、装置全体の設置面積を小
さくして床面の利用効率を向上させることが出来る。
【0026】しかも、ロール状物などを、その長さ方向
が搬送方向と平行になる向きで直列状に搬送し、保管す
るものであるから、長尺のロール状物であっても搬送中
の安定性に優れ、高速搬送が可能になる。また、種々の
長さのロール状物などを取り扱う場合でも、搬送方向に
直列する各ロール状物などの間の隙間を略一定に維持さ
せるように搬入移載するだけで、両搬送手段の搬送経路
の略全域を保管に効率良く利用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図はロール紙の循環搬送作業を説明する平
面図であり、B図はロール紙の搬入搬出作業を説明する
平面図である。
【図2】 両搬送手段の構造と両搬送手段間でのロール
紙の移載手段の構造を説明する縦断正面図である。
【図3】 ロール紙移載時の空き領域確保のための検出
手段の一例を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 搬送手段 2 搬送手段 3 移載手段 4 移載手段 5 搬入手段 6 搬出手段 7 ベルト(無端状巻き掛け回動体) 8 スラット(無端状巻き掛け回動体) 9 スラット駆動用チェン 10 ベルト支持用ガイドローラ 11 プッシャー 16 搬入用搬送部 18 トラバーサ 20 搬送台車 21 プッシャー 23 搬出用搬送部 25 トラバーサ 27 搬送台車 28 プッシャー 31 透過形光電センサー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに隣接並設された2列の搬送手段(1,
    2) と、2つの移載手段(3,4) と、搬入搬出手段(5,6)
    とを備えたロール状物などの保管装置であって、 2列の搬送手段(1,2) は、搬送方向が互いに逆向きのも
    ので、夫々ロール状物などを、その長さ方向が搬送方向
    と平行になる向きで直列状に支持搬送する、ベルト(7)
    やスラット(8) などの無端状巻き掛け回動体から構成さ
    れ、 2つの移載手段(3,4) は、各搬送手段(1,2) の搬送方向
    終端部上から真横に隣接する各搬送手段(2,1) の始端部
    上へロール状物などを直角横向きに移載するものであ
    り、 搬入搬出手段(5,6) は、2列の搬送手段(1,2) と2つの
    移載手段(3,4) とで形成される無端搬送経路の適当位置
    にロール状物などを搬入すると共に、当該無端搬送経路
    の適当位置からロール状物などを搬出するものである、 ロール状物などの保管装置であって、 前記搬入搬出手段(5,6) が、一方の搬送手段(1) の搬送
    方向始端部を他方の搬送手段(2) の搬送方向終端部(2b)
    より延出させて構成した搬入用搬送部(16)と、一方の搬
    送手段(1) の搬送方向終端部を他方の搬送手段(2) の搬
    送方向始端部(2a)より延出させて構成した搬出用搬送部
    (23)とを有するものである、 ロール状物の保管装置。
  2. 【請求項2】搬送手段(1,2) 夫々が、搬送方向に対する
    直角幅方向の中央部が低くなった支持面を有し、 移載手段(3,4) 夫々が、ロール状物を移載方向に押圧し
    て転がし移載するプッシャー(11)を備えている、 請求項1に記載のロール状物などの保管装置。
  3. 【請求項3】各移載手段(3,4) には、ロール状物を受け
    取る側の搬送手段始端部(1a,2a) 上に、移載すべきロー
    ル状物の長さより所定隙間分だけ長い領域(D1,D2) が空
    いたことを検出する空間長さ検出手段(31)が併設されて
    いる、 請求項1または2に記載のロール状物などの保管装置。
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