JP2973393B2 - 締付け固定具 - Google Patents

締付け固定具

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JP2973393B2
JP2973393B2 JP6167450A JP16745094A JP2973393B2 JP 2973393 B2 JP2973393 B2 JP 2973393B2 JP 6167450 A JP6167450 A JP 6167450A JP 16745094 A JP16745094 A JP 16745094A JP 2973393 B2 JP2973393 B2 JP 2973393B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は締付け固定具さらに詳細
には、ある資材を溝または穴を有する他の資材に固定
し、あるいは溝または穴を有するある資材を他の資材に
固定するための手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般住宅、工場、営業所、店舗、集合住
宅、倉庫、駅、空港、体育館、劇場などの各種建築物の
構造物の工事、道路やトンネルなどの土木工事、さらに
各種電気設備や機械設備、建築資材の施工工事などにお
いては、ある資材に他の資材を横、縦あるいは斜めに取
付け(固定、連結、吊り支持などを含む)することが必要
となる。たとえば、道路工事等においては、工事域の境
界を明示し立入りを阻止するためバリケード柵が設置さ
れるが、このバリケード柵を得るには脚体に梁を横架固
定することが必要であり、またその梁に警告や方向指示
などのための標識板を吊持したり、工事灯や回転灯を固
定したりする。また、道路や構内においては、支柱や壁
などに規制、案内、警戒、指示、補助などの各種交通標
識板を固定したり、支柱に柵、パネル、桟を固定する工
事が行われる。さらに展示場、催し物場、遊園地、店
舗、アーケードなどにおいては、パネル、ボード、イン
テリア物品、展示対象物、照明器具などを天井や横梁か
ら吊持したり、支柱に固定する工事が必要である。また
建築工事においては、てすりなどで代表される木工製品
を壁面などに沿って固定したり、照明器具類を固定した
り、吊り下げすることが必要になる。
【0003】このような工事においては、苦痛を伴う狭
い空間や姿勢で多数回に渡って作業が行われたりするこ
とが多く、したがって、上記作業を簡単、確実、迅速に
行えるようにすることが望まれる。しかし従来では固
定、連結、吊持のための手段が複数の独立した部品に分
割されていて、一方の資材に固定、連結、吊持のための
一方の部材を取付け、これに雄ねじを通す一方、他方の
資材にはナット類を挿入しておき、雌ねじと雄ねじとを
位置合せして螺合させたりする構造が一般であった。こ
のため取扱いが煩雑で作業に時間と手間を要したり、誤
操作により固定、連結、吊持等が不確実となったりしや
すかった。また、実作業においては第一段階として資材
を他方の資材から分離させないようにしつつ位置や方向
を調整できるように仮止めすることが多いが、従来では
この仮止めを簡単かつ安全に行えないという問題があっ
た。また、体裁の向上や安全対策の面から、固定、連
結、吊持のための手段ができるだけ外部に現われないよ
うにすることが望まれるが、従来ではこの要求に応える
ことが難しかった。たとえば、バリケード柵において
は、従来では足場用丸鋼管(単管)を梁として使用し、こ
れを包囲するように足場用クランプで支柱に固定し、標
識板の吊持も足場用丸鋼管を包囲するバンド金具を用い
ていた。このため突起や鋭いエッジ部などを有する固定
具が梁の外部に露出し、体裁を悪くして景観を損なうだ
けでなく手指などか接触すると傷を負わせるなど安全面
でも問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために創案されたもので、その目的と
するところは、何の熟練も要さず、極めて簡単確実にか
つ能率的に目的資材を他の資材に取付けることができ、
仮止め作業も完全なワンタッチ操作で行うことができる
締付け固定具を提供することにある。さらに本発明の他
の目的は、上記目的に加えて締付け具が小型で、取扱い
の容易な締付け固定具を提供することにある。本発明の
締付け固定具は、ある資材を溝または穴を有する他の資
材に取付けあるいは溝または穴を有するある資材を他の
資材に取付ける手段であって、「取付け」とは、固定、
結合、連結、接続、吊持などすべて含む概念を指す。ま
た、本発明において「資材」とは物品、部品、部材、機
材、器具、機器などをすべて含む概念を指し、形状や構
造も溝型レール状のもの、板状のもの、ブロック状のも
の、環状のもの、管状のものなどあらゆるものを含む。
さらに本発明による締付け固定具は、直接資材に取り付
けられる場合のほか、金具本体を介して資材に取り付け
られる場合を含み、その場合の金具本体は、資材と独立
したタイプのもの、資材と予め一体に固定されたタイプ
のものの双方を含む。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1発明は、ねじ部材と、該ねじ部材が螺通
するめねじ穴を有する中央部材と、該中央部材に水平軸
線の回りで揺動可能に支持された左右1対の締付け片と
を有し、それぞれの締付け片は、締付け部とこれの基端
から立上るストッパ面を備え、締付け片は常態において
拡開状態にあり、溝または穴を形成する壁との接触で一
旦すぼまり、ついで拡開してそれぞれの締付け部が溝壁
または穴壁の下面に位置されるように構成されており、
しかも一対の締付け片がそれぞれウエブとフランジによ
り溝形断面形状に構成され、中央部材の下部とウエブの
下端部との当接で開き角度規制が図られるように構成さ
れていることを特徴としている。
【0006】また、本発明の第2発明は、上方に伸びる
ねじ軸を有する中央部材と、ねじ部材の先端側に螺合す
るナット部材と、前記中央部材に水平軸線の回りで揺動
可能に支持された左右1対の締付け片とを有し、それぞ
れの締付け片は、締付け部とこれの基端から立上るスト
ッパ面を備え、締付け片は常態において拡開しており、
溝または穴を形成する壁との接触で一旦すぼまり、つい
で拡開してそれぞれの締付け部が溝壁または穴壁の下面
に位置されるように構成されており、しかも一対の締付
け片がそれぞれウエブとフランジにより溝形断面形状に
構成され、中央部材の下部とウエブの下端部との当接で
開き角度規制が図られるように構成されていることを特
徴としている。いずれの発明も、好適には左右の締付け
片が全開状態からすぼまった後再び拡開状態とするため
の復元要素を有している。また、好ましくは中央部材は
保持要素により資材や金具本体の表面から常に所定の距
離を隔てた位置に保持される。この保持要素としては、
好適にはコイルスプリングで代表される弾性部材が用い
られ、中央部材を反ねじ頭部側(または反ナット側)に押
圧する。保持要素は通常の場合、中央部材と資材または
金具本体の間に介装される。
【0007】
【作用】資材を仮止めするに際しては本発明品を当該資
材に直接かまたは金具本体を介して取り付けておき、溝
又は穴を有する他の資材に対峙させ、この状態で当該資
材と他の資材を相対的に接近させるように押圧する。こ
うすれば一対の締付け片が溝又は穴を形成する壁の入口
に接触し、資材または金具本体に加えられている押圧力
により締付け片は水平軸線の周りで対称的に回動して強
制的にすぼめられる。そして、締付け片は外端部が前記
壁の下端を過ぎた瞬間、拡開状態に復帰し、ストッパ面
が壁に当接するとともに、締付け部が壁の下面に接触す
るかまたは接近する。従って、ねじ部材やナット部材の
回転操作あるいは押圧操作を全く要さず、完全なワンタ
ッチ操作で仮止めを行うことができる。この状態で資材
を位置調整し、位置の決まったところでねじ部材または
ナット部材を回動すれば、第1発明にあっては中央部材
へのねじ部材の進入により、また第2発明にあってはナ
ット部材の回転によるねじ軸の進出により、中央部材お
よび締付け片は上昇する。このときに締付け片の各スト
ッパ面が溝壁または穴壁に対向しているため締付け片は
回転が規制され、締付け片は溝または穴と直交状態のま
ま上昇し、締付け部が溝壁または穴壁の下面に強接する
ため、資材はしっかりと締め付け固定される。また、一
対の締付け片はそれぞれウエブとフランジにより溝形断
面形状に構成されているため強力な締付けに耐えること
ができ、中央部材の下部とウエブの下端部との当接で開
き角度規制が図られるように構成されているため、強力
な締付け力が作用したときにその荷重を安定して受け止
めることができる。保持要素として弾性部材を使用した
ときには、本固定時に弾性部材が強制的に圧縮されるた
め、事後に緩みが生じない。資材または金具本体にガイ
ド部を設けておいた場合には、締付け片は常に所定の姿
勢に正確に保たれ、締付け時に円滑に上昇する。本発明
では溝や穴を形成する壁を利用して締付け具を回転さ
せ、しかもその回転が水平軸線の周りであるため、締付
け固定具を幅寸法と奥行き寸法の短かいコンパクトなも
のとすることができ、取扱いが容易である。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に基いて説明
する。図1(a)は第1発明の一例を示し、(b)は第2発
明の一例を示している。Aは本発明による締付け固定具
を指し、1は固定用の金具本体を指している。第1発明
においては、締付け固定具Aは、金具本体1に挿通され
たねじ部材2と、このねじ部材2のねじ軸21が螺合す
るめねじ33を有する中央部材3Bと、左右一対からな
り前記中央部材3Bにそれぞれ支軸8,8によって支持
され、垂直軸線(ねじ部材2の軸線)と直交する軸線の周
りで約90度揺動することにより拡開・縮小可能なと締
付け片3A,3Aと、締付け片3A,3Aを常態におい
て最大拡開状態に保持し、締付け片3A,3Aがすぼめ
られたときにもこの状態から確実に拡開状態に変化でき
るようにするための復元要素7と、中央部材3Bと金具
本体1との間に介装され、中央部材3Bを金具本体1か
ら所定の距離を隔てた位置に保持する保持要素6を備え
ている。
【0009】第2発明においては、締付け固定具Aは、
金具本体1に挿通されるように上方に伸びるねじ軸21
を有する中央部材3B’と、前記ねじ軸21に螺合する
ナット部材3と、左右一対からなり前記中央部材3B’
にそれぞれ支軸8,8によって支持され、垂直軸線(ね
じ軸の軸線)と直交する軸線の周りで約90度揺動する
ことにより拡開・縮小可能なと締付け片3A,3Aと、
締付け片3A,3Aを常態において最大拡開状態に保持
し、締付け片3A,3Aがすぼめられたときにもこの状
態から確実に拡開状態に変化できるようにするための復
元要素7と、中央部材3B’と金具本体1との間に介装
され、中央部材3B’を金具本体1から所定の距離を隔
てた位置に保持する保持要素6を備えている。
【0010】締付け片3A,3Aと中央部材3B,3
B’は、鉄系金属、アルミニウムやその合金などの非鉄
金属、プラスチックで代表される非金属、あるいは金属
と非金属の複合材など任意であり、加工法もたとえばプ
レス加工、鋳造、射出成形など任意である。図2ないし
図7は、第1発明の一つの実施例とその使用状態を示し
ている。ねじ部材2は頭部20とねじ軸21を有するも
のであれば限定はなく、頭部20も多角形、蝶形、うち
わ形など任意である。また、第1の頭部と第2の頭部を
有しそれら頭部の間に規定トルクに達すると破断するく
びれを有するタイプのものなど任意である。各締付け片
3A,3Aは、ウエブ3aと該ウエブ3aの両側から立
ち上がるフランジ3b,3bとによって溝形の断面形状
となっている。そして各締付け片3A,3Aの上側外端
部位には、前記フランジとウエブとによって締付け部3
1が形成されている。締付け部31は資材またはこれに
付属する部材4(この例では溝形レールを示している)に
形成された溝壁ないし穴壁40の下面41に強接される
部分である。さらにこの締付け部31の基端側には、フ
ランジ3b,3bを延長することにより締付け部31よ
りも上位に延びる突部30,30が形成されている。そ
れら突部30,30は資材またはこれに付属する部材4
の溝壁ないし穴壁40に当接可能なストッパ面300,
300を有している。突部30,30は後述するように
締付け部31が溝壁ないし穴壁40の下面41を通過し
たときに、溝壁ないし穴壁40に当接し得るだけの高さ
が必要である。中央部材3Bは、ねじ部材2のねじ軸2
1がねじこまれるめねじ33を中央に有し、かつ、締付
け片3A,3Aの内幅とほぼ一致する外幅寸法を有して
いる。締付け片3A,3Aは背方側の開口を介して図4
と図6のように対称的に中央部材3Bに嵌められ、支軸
8,8により枢支されている。
【0011】さらに詳細に説明すると、締付け片3A,
3Aの一対の突部30,30はストッパ面300,30
0の頂点から背方が下り斜面305,305となってお
り、したがって、突部30は全体として正面つめ状ない
し三角状を呈している。下り斜面305,305は後述
するように溝ないし穴42に締付け片3A,3Aが押し
込まれたときに、締付け片同士を衝突させることなくす
ぼませることを可能にするためである。下り斜面305
は直線面だけなく曲率面となっていてもよい。各締付け
片3A,3Aのウエブ3a,3aは、締付け部31より
も下位のレベルに前記突部30の下り斜面305と平行
ないしこれに近い角度の傾斜面304を有している。こ
れは資材またはこれに付属する部材4の天壁に接する状
態から締付け片3A,3Aののスムーズなすぼまりを得
られるようにするためである。そしてウエブ3a,3a
は、斜面304の上端から起立面303となって締付け
部31につながっている。前記傾斜面304と起立面3
03は直線面でなく緩やかな曲率面となっていてもよ
い。そして、ウエブ3aの傾斜面304の下端306
は、中央部材3Bと協働して締付け片拡開角度を規制す
るため、図2のようにフランジ3b,3bの後方端面3
07,307に到る手前で終わっている。
【0012】中央部材3Bは、平面矩形状の頭部370
と、該頭部370と連続し左右方向だけ幅の減少した脚
部371を備え、全体として正面から見てT状ないしこ
れに類する形状をなしている。頭部370の下面には前
記ウエブ3aの斜面304にほぼ対応する角度の斜面3
76,376が設けられている。中央部材3Bの頭部3
70には、ねじ穴33よりも幅方向で外側の位置に横孔
372,372が設けられている。締付け片3A,3A
はフランジ3b,3bの所定部位に予め設けてある孔3
08,308を前記横孔372,372に合わせ、それ
ら孔と横孔372,372に支軸8,8を通すことによ
り中央部材3Bと連結されている。この実施例では中央
部材3Bは下向きの溝形断面となっており、ねじ穴33
は頭部370を形成する壁とこれに形成したボス373
に設けられている。この実施例では支軸8,8はピンが
用いられ端部がかしめられているが、これに限定される
ものではなく、ねじ、ファスナーピンなど各種のものを
使用することができる。組付け状態において、脚部37
1の下端部は図3と図7のように締付け片3A,3Aの
下端と同等以上のレベルまで延出し、締付け片3A,3
Aが最大拡開した状態でウエブ下端306が脚部371
の側面374に当接するようになっている(図7参照)。
これにより締付け片3A,3Aは最大開き角度が規制さ
れると同時に、締付け部31,31に強力な締付け力が
作用したときに、その荷重を安定して受け止められるよ
うになっている。
【0013】復元要素7は、締付け部31に鉛などの錘
要素を付加したり、あるいはウエブ3aの傾斜上端部位
(直立面部位)の壁の肉厚を増すことなどによって締付け
片3A,3Aの締付け部領域の質量を増したものでもよ
い。しかし、より確実な復元力を得るため復元要素7と
しては、ばねやゴムなどで代表される弾性体を用いるこ
とが好ましい。ばねの一例としては板ばねがあげられ
る。この板ばねは、山状に曲げられた状態で中央部材3
Bの脚部371の下面側から装着され、左右の締付け片
3A,3Aのウエブ3a,3aの傾斜状内面に接してい
る。この実施例では中央部材3Bが溝形断面であること
により脚部371も一対となっているためそれら脚部が
都合よく外れ止め壁となる。板ばねは中央にねじ部材2
のねじ軸21の通過を許す大きさの孔70を有している
ことが好ましく、さらには必要に応じて孔70の縁に切
り起し部を設けてねじ軸21に係合させてもよい。
【0014】保持要素6は、この実施例では中央部材3
Bを軸線方向に押圧するとともにねじ部材2の金具本体
1上方への浮きないし突出を規制する押圧部材が用いら
れている。この押圧部材としては弾性部材が好適であ
り、金具本体1の下面と中央部材3Bの頭部370の間
に介装され、反発力によって中央部材3Bを反座部方向
に押圧している。それによりねじ部材2は中央部材3B
に押し上げ力が働いても金具本体1に安定して着座させ
られ、また、中央部材3Bや締付け片3A,3Aもみだ
りに向きが変えないように保持される。さらに締付け時
にねじ部材2の緩み止めが得られる。このような弾性部
材としては、ゴム製やプラスチック製の筒や蛇腹型の筒
を用いることもできるが、一般には皿バネやコイルスプ
リングが好適であり、前記ボス373はこの弾性部材の
組立て時の位置決めに利用することができる。保持要素
6は中央部材3Bと独立していてもよい。しかし、より
好適には中央部材3Bから分離しないように予め組付け
られて締付け具アッセンブリとされる。 この手段とし
ては保持要素6の先端部を中央部材3Bの上面にスポッ
ト溶接などによって接合してもよいが、より簡便な方法
として、この実施例では、ボス373の外周に外れ止め
用の突起375を設けている。突起375はこの実施例
では周方向で複数個に分離されているが、リング状とな
っていてもよい。前者の構造の場合には、保持要素6の
先端部を突起375の下に進入させながら保持要素を時
計方向に回転させてやればよく、後者の場合には保持要
素6を軸線方向に押圧すればよく、これで保持要素6は
弾性変形によって拡径して突起を通過し、通過した瞬間
に基の径に戻る。いずれの場合も、保持要素6の先端部
がボス373の付け根の中央部材頭部上面に着座し、先
端部よりも少し後方部分が突起375の下に引掛かるた
め、保持要素6が中央部材3Bと一体化される。
【0015】図8ないし図18は第1本発明の他の態様
を示している。なお、各図において記述した実施例と共
通する部分については同じ符号を付し、説明は省略す
る。 (1)締付け片3Aについて 締付け部31は、図2ないし図7のようにウエブ3aを
水平状の内向壁3a’となるように屈曲することで形成
してもよいが、図8と図9のようにウエブ3aをそのま
まの厚さで終わせることで形成されていてもよい。ま
た、締付け部31は必ずしも水平である必要はなく、溝
壁ないし穴壁40,40が傾斜状の場合には、これに対
応するように傾斜角度を持っていてもよい。さらに、締
め付け部31はフランジ3b,3bによって形成される
部分は平行であるが、ウエブ3aによって形成される部
分310は必ずしも直線状であることは必要でない。す
なわち、図10のように外方に凸の円弧状となっていて
もよい。この図10の態様は物品の穴が円形状や多角形
状の場合に好適である。また、傾斜面305に続く後方
端面307は直線である必要はなく、図11に示すよう
に曲率面に膨出させてもよい。これは図11の左側の締
付け片3Aに仮想線で示す直線状の後方端面307に比
べて穴308から板縁までの距離が大きくなるため、締
付け力が強力の場合にも耐えることができる。
【0016】 (2)中央部材3Bについて 中央部材3Bは、図8と図9に例示するように中実断面
となっていてもよい。この場合、復元要素7を中央部材
3Bの脚部371の下に通すときには、脚部371と頭
部370の境界部位に復元要素7に対応する幅の溝37
7を形成しておく。 (3)復元要素7について 復元要素7として板ばねを使用した場合、補強のため穴
70の縁に図16のようにバーリング部を形成しもよ
く、あるいは図示しないが穴70に対応する両側縁に切
り起しによるリブを形成してもよい。また復元要素7は
板ばねに限らず線形ばね類を使用することができる。図
13はこの実施例を示している。図13(a)は復元要素
7として引っ張りばねを使用し、これの両端を、支軸
8,8の取付け位置よりも下のフランジ面に固定するこ
とで締付け片3A,3Aの下部領域を引っ張っている。
図13(b)は復元要素7として中央部に数巻きのターン
部を有するキャンセルタイプばねを使用し、両端を支軸
8,8の取付け位置よりも上位のフランジ面に固定して
いる。復元要素7をフランジ間に取り付ける場合、復元
要素7は図示するように締付け片3A,3Aの片面だけ
に設けられてもよいし、両面に設けられていてもよい。
また、引っ張りばねを使用し、これを中央部材3Bの
下端部を通過させて左右の締付け片3A,3Aのウエブ
に渡し、両端をウエブに固定してもよいことはいうまで
もない。復元要素7としてばねを使用した場合の固定方
法は任意である。図9のように弾性と摩擦で止めてもよ
い。図15のようにウエブ3a,3aに穴311,31
1を設け、これにばね端部71,71を掛け留めしても
よい。勿論、これに代えて溶接でもよいし、図13のよ
うな場合には締付け片3A,3Aのフランジに切り起し
片を設けてばね端部を掛け止めしてもよいし、フランジ
に小穴を設け、これにばね端部を掛け止めしてもよい。 (4)左右の締付け片3A,3Aの大きさについて 左右の締付け片3A,3Aは必ずしも同幅である必要は
ない。図14と図15のように左右の締付け片3A,3
Aの幅が異なっていてもよい。この場合、左右の締付け
片3A,3Aは好ましくは1つの共通支点で結ばれる。
すなわち、締付け片3A,3Aはフランジ3b,3b同
士がオーバーラップするように中央部材3Bに組み合わ
され、支軸8,8によって中央部材3Bに枢支される。
【0017】 (5)締付け片3A,3Aと中央部材3Bの連結について 締付け片3A,3Aと中央部材3Bは支軸8,8を貫通
する方法に限られない。図14ないし図18のように、
予め支軸8,8を中央部材3Bに設けておき、中央部材
3Bに対して締付け片3A,3Aを組付けるのと同時に
支軸8,8で連結させるようにしてもよい。この態様は
締付け具3の組立てを特別な機械や治具を用ずに簡単に
行うことができる利点がある。具体的には、締付け片3
A,3Aのフランジ3b,3bに締付け部31およびス
トッパ面300を除く面に達する溝309をそれぞれ対
に形成し、各溝309,309の奥端を支軸8,8の曲
率に対応する円弧面とする構造とするものである。 図
14と図15においては、中央部材3Bの前後面に抜け
止め81を有する支軸8,8を設け、締付け片3A,3
Aのフランジ3b,3bには支軸8,8の径とほぼ一致
する幅寸法の溝309,309を割溝の形態で設けてい
る。この例では溝309,309の入口は傾斜面304
と後方端面307を結ぶ下面に通じている。したがっ
て、幅の狭い締付け片3Aの溝309,309を支軸
8,8にはめ、次いで幅の広い締付け片3Aを幅の狭い
締付け片3Aとラップするように落し込み、溝309,
309を支軸8,8にはめことで組立てが完了する。
【0018】図16ないし図18は左右の締付け片3
A,3Aの幅が同じ場合の例を示している。すなわち、
中央部材3Bの前後面に支軸8,8を2組設け、締付け
片3A,3Aのフランジ3b,3bには外面に張り出す
膨出部310,310を形成し、この膨出部310,3
10の内側に前記した溝309,309を形成してい
る。溝309,309は支軸8,8の径および高さとほ
ぼ一致する寸法有し、溝入口は突部30,30の下り斜
面305,305に到っている。なお、図17では右側
の締付け片3Aを溝309,309に沿って切断した断
面としている。膨出部310,310は溝の奥端に支軸
8が嵌まったときにこれにごく接近する限度までトンネ
ル状に延びているが、溝の奥端の周りをスッポリ覆うよ
うに形成されていてもよい。図示するものでは支軸8,
8は抜け止め81を有しているがこれは必ずしも必要で
はなく、単純な突起状の軸であってもよい。この図16
ないし図18の実施例の場合は、溝入口を支軸に向け、
この状態で中央部材3Bの側方から締付け片3A,3A
をナット片3Bに外嵌させ、溝309,309の奥端に
支軸8,8が嵌まった状態で締付け片3A,3Aを外転
させればよく、これで図18のように拡開状態となる。
なお、嵌め合せ終期に抵抗を持たせるべく図17の右側
締付け片3Aで示すように、膨出部310,310の奥
部の断面寸法を減少させてもよい。こうすれば加力する
ことによって支軸8,8が膨出部310,310から脱
出し溝309,309の奥端にピッタリと嵌まるため確
実に支軸に対し抜け止めされる。断面寸法の減少は溝深
さと溝幅のいずれであってもよい。この図16ないし図
18の膨出部310,310は強度の低下をもたらさな
いためであり、締付け片3A,3Aが厚肉で十分な強度
を有するような場合には、図14と図15のような割溝
形式としてもよい。 (6)保持要素6について 保持要素6は必ずしも中央部材3Bと1つのアッセンブ
リとなっていなくてもよい。この場合には図12のよう
にボス373をストレートなままに形成すればよい。
【0019】なお、第1本発明は、(1)ないし(6)の態様
を2つ以上任意に組合せることを含むことは言うまでも
なく、従って図2ないし図18に図示されている構造に
限定されるものではない。たとえば、図8と図9は中央
部材3Bが中実であることと締付け片3Aの締付け部3
1が内向壁を有していることを示すに止まり、それ以外
は限定はなく、他の態様の全部又は一部に置き換えても
よい。図13についても復元要素7が線形ばねであるこ
とを示しているに止まるから、残余の構造は(1)(2)(4)
(5)(6)の態様全部又は一部に置き換えてもよい。図16
ないし図18についても、締付け片3A,3Aと支軸
8,8との取り合い機構を示しているにとどまるから、
残余の構造は(1)(2)(3)(4)および(6)の態様全部又は一
部に置き換えてもよい。
【0020】図19ないし図22は本発明の第2発明の
実施態様を示している。図19において、ナット部材3
は蝶ナット、角ナットなど任意のものを使用することが
できる。図19と図20にあっては、ねじ軸21は中央
部材3B’と別パーツとなっており、下端に偏平状の頭
部20’を有している。中央部材3B’は平面矩形状の
頭部370と、該頭部370と連続し左右方向だけ幅の
減少した脚部371を備え、全体として正面から見てT
状ないしこれに類する形状をなし、側面からみて下向き
の溝形断面となっている。頭部370の中央部には前記
ねじ軸21の貫通を許す穴378が設けられ、また頭部
370の下面には左右の締付け片3A,3Aのウエブ3
aの斜面304にほぼ対応する角度の斜面376,37
6が設けられている。また頭部370には、穴378よ
りも幅方向で外側の位置に横孔372,372が設けら
れている。前記ねじ軸21は締付け片3A,3Aを組み
合わせる前に、中央部材3B’の下方から穴378を通
して突出させられる。この状態で締付け片3A,3Aを
中央部材3B’に外嵌させ、フランジ3b,3bの所定
部位に予め設けてある孔308,308を前記横孔37
2,372に合わせ、それら孔と横孔372,372に
支軸8,8を通せばよい。これにより締付け片3A,3
Aは中央部材3B’と連結され、またねじ軸21は頭部
20’が支軸8,8に受支される。なお、場合によって
はねじ軸21の頭部20’を中央部材3B’の頭部下面
に接着してもよいし、軽く溶接してもよい。図21と図
22においては、ねじ軸21は中央部材3B’と一体形
成されている。図21においては中央部材3B’は図8
の態様と同様に中実断面となっており、復元要素7とし
て板ばねを用いた場合には、脚部371と頭部370の
境界部位に復元要素7に対応する幅の溝377が形成さ
れる。図22においては中央部材3B’を図19と同じ
ように正面から見てT状ないしこれに類する形状をな
し、側面からみて下向きの溝形断面に構成している。説
明の重複を避けるため、同じ部分に同じ符号を付すだけ
に留める。なお、この第2発明においても、締付け片3
A,3Aとして図2ないし図18に示した各態様および
上記各種態様(1)(4)を、また、復元要素7についても図
13ないし図15及び前記(3)に示した態様を、締付け
片3A,3Aと中央部材3B’との連結についても図1
4ないし図18及び前記(5)に示した態様がそれぞれ適
用し得るものである。これらについては説明の重複を避
けるため、前記した(1)(3)(4)(5)において中央部材3B
を中央部材3B’と読み代えることで代用することにす
る。復元要素7が板ばねの場合、穴70は機能上必要と
しない。
【0021】図23と図24は第1発明を例にとって保
持要素6の別の例を示している。この例においては、保
持要素6は中央部材3B(中央部材3B’)を押圧しな
い。 すなわち、保持要素6はねじ軸21の直径よりも
寸法が大きく、金具本体1にねじ軸21を挿通した後、
金具本体1の直下のねじ軸21にストッパとして取り付
けられ、これにより中央部材3Bまたは3B’に押し上
げ力が働いても、ねじ軸21またはナット部材3が金具
本体1から突出しないようなっている。具体的には保持
要素6は金属又はプラスチック類で作られた割リングな
いしこれに類するものが用いられ、ねじ軸21に横嵌め
され、内径側がねじ軸21のねじに係合している。割リ
ングの内径面には必要に応じて数ピッチの雌ねじが設け
られる。保持要素6は、要は本発明の締付け固定具Aが
溝又は穴に押し込まれるときに締付け片3A,3Aが金
具本体1から所定の距離を隔てたまま復元要素7の力に
抗して円滑にすぼまるようにする機能を果たせばよいか
ら、機構は図23,24に示すものに限らない。すなわ
ち、たとえば可縮性のリングであってもよいし、あるい
は割ピンで代表されるピンであってもよい。さらに金具
本体1にねじ軸21を挿通後、金具本体1の直下のねじ
軸部分に故意に突出部を形成することで得てもよい。さ
らにこれに代えて、ねじ軸21と金具本体1の通孔10
0との隙間あるいはねじ頭部20またはナット部材3と
金具本体1間にねじ部材の回転時には破壊されてしまう
ような抵抗体たとえば接着力の比較的弱い樹脂などを充
填することで得てもよい。言うまでもないが、図23と
図24において、保持要素6の構成を除いて前述したあ
らゆる態様のものが含まれるものである。また、締付け
片3A,3Aがプラスチック製のような場合、それら締
付け片3A,3Aは相互のフランジ間あるいはウエブ間
が可縮性の連結部によって結ばれていてもよい。この場
合には連結部を復元要素として機能させることができ
る。
【0022】第1本発明と第2発明は、前述のようにい
ずれかの資材またはこれに付属する部材のいずれか一方
が溝または穴42を有しているものについて適用され
る。すなわち、溝や穴42は資材4または5に直接設け
られている場合だけでなく、溝や穴42が別部材に設け
られ、その別部材が資材4または5に固定されている場
合を含むのはもちろんである。図25は溝または穴42
を有する資材ないしこれに付属する部材の例を示してい
る。(a)ないし(c)は実質的に溝形のレール(ダクト、サ
ドル、レースウエイなど称呼は問わない)である場合で
ある。すなわち、この例においては、ウエブ4aの両側
に一対のフランジ4b,4bを有し、各フランジ4b,
4bには上端から内方に伸びる一対の溝壁40,40が
形成され、それら溝壁40,40によってフランジ内幅
2よりも狭い幅W1の溝42が形成されている。入口溝
42は長手方向の一端又は両端が外部に開放されてい
る。(a)は溝壁40,40が垂直状に下っている構造の
もの、(b)は溝壁40,40が斜め下方に延びている構
造のもの、(c)は溝壁40,40が水平に伸びている構
造のものを示している。(d)ないし(f)は資材ないしこれ
に附属する部材が穴42を有している場合を示してい
る。(d)は両端の固定用部43,の間に壁として機能す
る複数本の桟44,44をねじ等により平行状に固定し
ている。複数本の桟44,44の間には幅W1の比較的
長い該穴42が形成されている。(e)は資材ないしこれ
に附属する部材に多角形の穴42を形成した例を示して
おり、(f)は円形の穴42を形成した例を示している。
(a)ないし(f)のいずれにおいても溝又は穴は中央部材3
B又は中央部材3B’を容入しうるだけの深さを有して
いることが必要である。
【0023】本発明において、図6のように両締付け片
3A,3Aの最大拡開状態における締付け部外端間の距
離が締付け固定具Aとしての長さLである。その長さ寸
法Lは、溝や穴の寸法W1よりも大きく、図25(a)ない
し(c)のように溝形のレールを用いた場合フランジ内面
間寸法W2より小さい。本発明の締付け固定具Aは資材
またはこれに付属する部材に直接装備されていてもよい
が、通常の場合、金具本体1を介して資材またはこれに
付属する部材に装備される。金具本体1は任意の材質す
なわち、鉄系金属、アルミニウムやその合金などの非鉄
金属、プラスチックで代表される非金属、あるいは金属
と非金属の複合材などによって作られ、平坦プレート
状、アングル状、コ字状、曲率状など物品に則した所望
の形状、構造となっている。いずれの構造においても、
金具本体1はねじ軸21の貫通を許す通孔100を有
し、また好ましくはこの通孔100の比較的近傍にガイ
ド部12が連設されている。このガイド部12は左右の
締付け片3A,3Aに対峙し、ねじ頭部20やナット部
材3に手指が触れても締付け片3A,3Aの姿勢ないし
向きを変えないようにし、またねじ部材2またはナット
部材3の回動時に中央部材3B、3B’を円滑に上昇さ
せる役割を果たす。ガイド部12は後述する円形穴用の
場合を除いて、前記溝または穴42と同等以下の幅を持
ち、また、締付け片3A,3Aの上端よりも適度に下の
レベルに達する長さを有している。ガイド部12は単葉
プレート状であってもよいし、二又状ないし櫛歯状とな
っていてもよい。なお、本発明の締付け固定具Aは資材
またはこれに付属する部材に1つ以上装備され、金具本
体1を用いる場合にも、ひとつの金具本体1に一つ装備
される場合だけでなく、後記する図44のようにひとつ
の金具本体1に複数個装備される場合をふくむものであ
る。なお、保持要素6としての弾性部を用いた場合でそ
の力が強い場合には、ガイド部12を省略してもよいこ
とは勿論である。
【0024】
【実施例の作用】次に本発明の実施例の作用を説明す
る。まず、金具本体1を使用した場合の第1発明の締付
け固定具の組み立てについて説明する。保持要素6とし
て弾性部材ことにコイルスプリングを使用し、中央部材
3Bが突起375を有している場合(図2ないし図4、
図18、図19参照)には、この突起375によって弾
性部材が留められるため、本発明固定具は保持要素6を
含むアッセンブリとなっている。この場合には、保持要
素6の上部を金具本体1の通孔100と同心状になるよ
うに当てがい、ねじ部材2のねじ軸を通孔100を貫い
て中央部材3Bのめねじ穴33に合わせ、ねじ部材2を
回転して所定長さたとえばねじ軸先端が中央部材3Bの
下端部に達するまでねじ込めばよい。これにより中央部
材3Bは上昇し、それに伴って保持要素6としての弾性
部材は圧縮され中央部材3Bに所定の押し下げ力を付与
する。図12に示すような突起375のない中央部材3
Bを用いた場合には、中央部材3Bのボス373の周り
に保持要素6としての弾性部材の下端を嵌め、この状態
で弾性部材を通孔100と同心状になるように当てが
う。あとの操作は前記したものと同じである。次に、第
2発明の締付け固定具の組み立てについて説明すると、
保持要素6として弾性部材ことにコイルスプリングを使
用した場合には、図1(b)のようにねじ軸21に弾性部
材を外装し、ねじ軸21を金具本体1の通孔100から
突出させ、ナット部材3と螺合すればよい。なお、第1
発明と第2発明において、保持要素6として図23と図
24のようなものを用いた場合には、通孔120にねじ
軸21を挿通した後の時期、好適には中央部材3Bをね
じ軸21に螺合し終わったときに、金具本体1の下のね
じ軸部分に横嵌めするだけでよい。いずれにしても組立
て状態では、図7で例示するように締付け片3A,3A
の突部30,30の一部がガイド部12の下端よりも上
位レベルに到る。このため、締付け片3A,3Aに手や
他の物品が触れてもガイド部12との当接で回転が規制
され、締付け片3A,3Aは所定の姿勢に保たれ、ま
た、ねじ部材2やナット部材3も回転されず、規定ねじ
込み長さに保たれる。
【0025】上記のように本発明固定具を装備した金具
本体1は資材またはこれに付属する部材4または5にね
じ止め、溶接など任意の方法で一体化されるか、あるい
は資材またはこれに付属する部材4または5に装着され
た状態で使用される。図26ないし図34は固定対象の
資材またはこれに附属する部材4が溝形のレールの場合
を例にとって第1本発明による固定時の挙動を例示して
いる。図26ないし図29はレールが図25(a)に示す
タイプの場合であり、図30ないし図33はレールが図
25(b)に示すタイプの場合であり、図34はレールが
図25(c)に示すタイプの場合である。資材またはこれ
に付属する部材5を固定するときには、図5と図6のよ
うに溝42の真上に本発明固定具Aを位置させ、そのま
ま資材またはこれに付属する部材5と資材またはこれに
付属する部材4を相対的に接近させればよい。
【0026】こうすれば、金具本体1のガイド部12が
溝42内に進入するとともに、締付け片3A,3Aは、
底としての傾斜面304,304が溝壁40,40の開
口に接し、引き続く金具本体1の下降により、傾斜面3
04,304(ウエブ3a,3a)が溝壁40,40によ
って左右から押圧される。このため、各締付け片3A,
3Aは支軸8,8を支点として復元要素7の力に抗して
内向きに傾動し、図26と図30のように傾斜面30
4,304が溝壁40,40に接するようにすぼまりつ
つ全体が下降する。なおも金具本体1の押圧が続き、締
付け片3A,3Aの傾斜面304,304が溝壁40,
40の下端を過ぎると、溝壁40,40による狭圧作用
が解除される。このため、復元要素7による作用で締付
け片3A,3Aは支軸8,8を支点として図27と図3
1の矢印のように外転し、締付け部31,31が溝壁4
0,40の下面41,41の下を抜ける。この時、締付
け部31,31に隣接してこれらよりも高い突部30,
30があり、この突部30,30の回転半径は締付け部
31,31の回転半径よりも大きい。このため、突部3
0,30の先端のストッパ面300,300は溝壁4
0,40に向かって接近し、締付け部31,31が水平
状態になるのと同時に、ストッパ面300,300が溝
壁40,40にパチンと当接するかあるいは極めて接近
する。
【0027】金具本体1は下面がレールの頂面に当接す
ることで自動的に下降が止められる。 前記のように締
付け片3A,3Aが外転すると、締付け片3A,3Aの
ウエブ下端306,306はそれぞれ中央部材3Bの脚
部側面374,374に当接して最大拡開状態となる。
したがって、締付け部31,31は図28と図32のよ
うに溝壁40,40の下面41,41に接近した位置に
到り、仮止め状態となる。 この状態では、金具本体1
をレールから離間する方向に持ち上げても、締付け部3
1,31が溝壁40,40の下面41,41に当接して
締付け片3A,3Aが拡開状態に保たれるため、金具本
体1は溝形レール4から外れない。また、金具本体1を
レール幅方向に動かそうとしても、突部先端のストッパ
面300,300が溝壁40,40に当接し、またガイ
ド部12も溝壁40,40に当接するため、金具本体1
は横ずれもしない。しかし、金具本体1は入口溝42に
沿う方向へは自由に移動することが可能であり、この時
に、締付け片3A,3Aは所定の幅を有し、ストッパ面
300,300は各締付け片3A,3Aにおいてそれぞ
れ2か所ずつ存在している。このため、金具本体1を移
動しても締付け部31,31は入口溝壁40,40の下
面41,41に直交する状態に保たれる。またガイド部
12が良好なガイド作用を発揮する。従って資材4また
は5を相対移動させることができ、位置調整が容易であ
る。以上のように、仮止め作業に際して予め金具本体1
をレールに引掛ける必要がなく、また、ねじ部材2に触
れる必要もない。従って、作業は極めて簡単で誰でもミ
スなく行うことができる。
【0028】次に本固定を行うには、ねじ部材2を回転
すればよく、締付け片3A,3Aのストッパ面300,
300が溝壁40,40に当接ないし接近しているた
め、良好なガイド機能と回転規制機能を発揮する。ま
た、ガイド部12もストッパ面300,300と90度
変位した位置でのガイド機能と回転規制機能を発揮す
る。ねじ部材2は頭部が金具本体1に接触しているため
グラグラせず回動操作も容易であり、これで図29、図
33及び図34のように2つの資材物品4,5は強力に
締付け固定される。
【0029】なお、上記作用は第2発明の場合も同じで
あり、異なる点は本固定時にねじ部材2でなくナット部
材3を回動する点だけである。締付け片3A,3Aのス
トッパ面300,300が溝壁40,40に当接ないし
接近しているためナット部材3を回動すれば、ねじ軸2
1が非回転状態で進出し、中央部材3B’と締付け片3
A,3Aが牽引されるため、締付け部31,31が溝壁
40,40の下面41,41に密接し、強力に締め付け
る。第1発明、第2発明のいずれの場合も、保持要素6
として弾性部材を使用している場合、中央部材3B,3
B’はレールと直交状態のまま弾性部材の押圧力に抗し
て垂直に上昇し、締付け部31,31が溝壁40,40
の下面41,41に密接し、強力に締め付けられる。こ
のとき、締付け片3A,3Aのウエブ下端306,30
6が中央部材3B,3B’の脚部側面374,374で
受け止められているため、強力なトルクにも耐え、締付
け片3A,3Aは設定角度以上に開くことがなく安定し
た状態に保たれる。中央部材3Bが溝形断面形状の場合
にも、板厚と直角方向で荷重を受け止めるため強いトル
クに耐えることができる。金具本体1と中央部材3Bと
の間で保持要素6は圧縮されており、ねじ部材2を下方
に強く牽引する。このため、以後、締付け固定状態に緩
みが生じない。
【0030】図35ないし37は第1本発明による締付
け固定具Aを使用して得たバリケード柵Bを示してい
る。この例において、一方の資材5,5はパイプ材など
で構成された脚体であり、他方の資材4は溝形レールか
らなる梁である。そこでここでは脚体5、溝形レール4
と称することにする。金具本体1は脚体の逆U字状の頂
部5aに固定され、その金具本体1に締付け固定具Aが
セットされている。詳しくは、金具本体1は脚体5の外
輪郭に対応する曲率状の抱持部10を有し、その抱持部
10には脚体の180度対称位置に設けられている通孔
50,50に合致する通孔101が設けられ、それら通
孔50,50,101にボルト1aを通し、ナット1b
を螺合することで金具本体1は脚体5と一体化される。
金具本体1はさらに抱持部10の端部から屈曲された座
部11を有し、ここに通孔100が設けられ、ねじ部材
2が挿通されている。座部11の前端にはガイド部12
が屈曲形成されている。この例の場合には、梁としての
溝形レール4を入口溝42を下に向け締付け固定具Aに
向かって押圧すればよい。こうすれば、締付け片3A,
3Aは入口溝42との当接により支軸8,8を中心に内
転して図26や図30のようにすぼめられ、引き続く溝
形レール4が脚体頂部5aへ接近することにより図27
や図31のように締付け片3A,3Aは外転拡開し、溝
形レール4が脚体頂部5aに当接すると図28や図32
のように仮止め状態となる。そこであとは溝形レール4
の長さ方向の位置を調整し、ねじ部材2を回動すればよ
い。これで図35,36のように梁としての溝形レール
4が脚体5,5に一体化され、バリケード柵が完成す
る。
【0031】図38は別形状の金具本体1と第2発明の
締付け固定具Aを使用してバリケード柵を得た例を示し
ている。この例においては、金具本体1の抱持部10は
脚体5を横から抱いており、抱持部10の自由端付近に
通孔101が設けられ、ボルト1aが挿通されている。
そして抱持部10の他端側は水平状に伸びて座部11が
形成され、その座部11の端にガイド部12が屈曲形成
されている。この図38の場合の固定過程はねじ部材2
を回動するのに代えてナット部材3を回動することを除
き、前記図36、図37と同じである。図39と図40
はさらに別形状の金具本体1を用いた例を示している。
この場合にはボルト1aが省略され、ねじ部材2が金具
本体1と脚体5との結合手段を兼ねている。従って使用
部品数を少なくすることができる。金具本体1は脚体5
の約半周を覆いうる曲率長さの抱持部10の先端に座部
を連設しあるいは連設しないままガイド部12を屈曲形
成しており、抱持部10の自由端に近く通孔101が設
けられるとともに、これと180度変位した部位に通孔
100が設けられ、それら通孔101,100に長尺の
ねじ部材2が貫通され、通孔100より先のねじ軸部分
が中央部材3Bに螺通されている。この図39と図40
の場合も仮止め状態までは前記した場合と同様であり、
本固定時にねじ部材2を回動すれば締付け固定具Aが働
き、またこれによる牽引力がねじ頭部20に作用するた
め、同時に金具本体1と脚体5とが一体化される。な
お、図36と図37の例において第2発明の締付け固定
具Aを用いてもよいし、図38の場合に第1発明の締付
け固定具Aを用いてもよいことはいうまでもない。
【0032】また、梁としての溝形レール4に別の資材
たとえば標識用や警告用などのエプロン5を吊持させる
には、図36や図41に示すように金具本体1と付属部
材としての吊り具9を併用すればよい。すなわち、金具
本体1は溝形レール4の入口溝42の幅よりも広く、前
端部にガイド部12が屈曲形成されており、また吊り具
9はフック状をなし、基端部91にねじ部材2のねじ軸
21の挿通を許す通孔90が設けられている。エプロン
5を吊持させるには、金具本体1の通孔100に吊り具
9の通孔90を合致させた状態でねじ部材2を中央部材
3Bにねじ込んおくもので、この状態で吊り金具9を把
持して締付け固定具Aを下方に開口しているレール入口
溝42に押し込めば、前記と同様に締付け片3A,3A
が内転してすぼまり、ついで外転拡開し、押圧を解放す
れば、締め付け部31,31が溝壁下面41,41に当
接した仮止め状態となる。そこであとは吊り具9がエプ
ロン5の穴と整合する位置になるように移動させ、ねじ
部材2を回動すればよく、これで締付け固定具Aはねじ
軸に沿って後退し、締付け部31,31が溝壁下面4
1,41に強接する。同時に吊り具9は基端部91がね
じ頭部20と金具本体1とで挟圧されるためしっかりと
固定される。そこでこの状態で吊り具9にエプロン5の
穴500を通せば、図35のようにエプロンが装備され
たバリケード柵となる。
【0033】また、梁としての溝形レール4に別の物品
たとえば工事灯や回転灯5を固定するには、図42のよ
うに側面コ字状などをなした金具本体1を使用し、これ
の端部に工事灯や回転灯5をねじ止め等により固定して
おけばよい。固定に当たっては図42の仮想線のよう
に、金具本体1を溝形レール4の側方からあてがい、上
方に押し上げればよい。こうすれば締付け片3A,3A
が内転してすぼまり、ついで外転拡開し、押圧を解放す
れば、締め付け部31,31が溝壁下面41,41に当
接した仮止め状態となる。そこで後は適宜工事灯や回転
灯を希望する位置に移動し、ねじ部材2を回動すればよ
く、これで図42の実線のように固定される。
【0034】上記のようにバリケード柵に本発明を適用
した場合には、次のメリットが得られる。すなわち、第
1にバリケード柵及びエプロン付きバリケード柵の組立
て作業性と能率を大幅に向上することができる。第2に
梁として円管でなく角形の溝型レールを使用できるた
め、溝型レールのフランジ外面を有効利用して安全用の
トラマークやサインを施すことができる。第3に梁に固
定金具が巻かれないため外観が良好であるとともに、手
指や衣服などが接触しても安全である。なお、図35は
バリケード柵の一例であり、下側の梁としての溝形レー
ル4は脚体の左右に取付けれてもよい。その場合の金具
本体1は図36ないし図40に示すものを選択できる。
図35の下梁としての溝形レール4は脚体の梁5bが角
断面であるため金具本体1としてコ字状の抱持部を有す
るものを使用すればよい。
【0035】図43ないし図45は本発明による締付け
固定具Aを用いて資材としての支柱5などに他の資材た
とえば標識板ないし表示板4を固定する例を示してい
る。図43と図44はその第1例であり、標識板ないし
表示板4の背後に図25(a)ないし(f)のいずれかに示
すような穴付き部材4’を溶接、ねじ止めなど任意の方
法で固定しておく。一方、金具本体1として、支柱5の
曲率に対応する曲率の抱持部10とこの抱持部10の両
端から外方に伸びる座部11,11と、それら座部1
1,11の前端から屈曲したカイド部12,12を有し
ているものを用いる。この第1例により標識板ないし表
示板4を固定するには、溝または穴付き部材4’を支柱
5の前面に当接させ、この状態で金具本体1を図44の
ように支柱5の背面側から押圧すればよい。こうすれば
抱持部10が支柱5の外周に接するとともに溝または穴
付き部材4’の入口部分に締付け片3A,3Aが接して
すぼまりつつ溝または穴付き部材4’内に進入し、つい
で拡開して締め付け部31,31が溝壁又は穴壁の下面
41,41に接近ないし当接するため仮止め状態とな
る。そこであとはねじ部材2またはナット部材3を回動
することにより締め付け部31,31が溝壁又は穴壁の
下面41,41に強接し、標識板ないし表示板4が支柱
5に固定される。図43と図44において52は支柱に
取り付けた位置決め突起である。なお、金具本体1は図
示するものでは支柱5と独立した部品となっているが、
場合によっては支柱5に予め固定されていてもよい。こ
の固定は、たとえば図36と同じように抱持部10に通
孔を設け、この通孔と支柱5の180度対称位置の通孔
にボルトを通してナットを螺合するような方法をとれば
よい。このように金具本体1を支柱5に固定した形式と
した場合には、溝または穴付き部材4’を締付け固定具
Aに向け、この状態で標識板ないし表示板4を支柱5に
押しつけるだけで仮止め状態となり、ねじ部材2または
ナット部材3を回動するだけで強固に固定される。
【0036】図45は第2例を示しており、この例では
一方の資材としての支柱5側に溝または穴付き部材5’
を溶接やボルト止めなどにより固定しておき、標識板な
いし表示板4の背面に締付け固定具Aをセットした金具
本体1を溶接、ボルト止めなど任意の方法で固定してお
く。この第2例では、溝または穴付き部材5’に締付け
固定具Aを向け、この状態で標識板ないし表示板4を支
柱5に押しつけるだけで仮止め状態となり、ねじ部材2
またはナット部材3を回動するだけで強固に固定され
る。図46と図47は本発明による締付け固定具Aを用
いて一方の資材としての支柱5などに他の資材たとえば
LED点滅型の矢印板類や照明機器類5を固定する例を
示している。53は反射部、54は発光部、55は電源
部である。この場合にはLED点滅型の矢印板類や照明
機器類5の背部に金具本体1を溶接などによって固定す
るとともに、LED点滅型の矢印板類や照明機器類5を
貫通するようにねじ部材2(又はねじ軸21)を通して締
付け固定具Aを保持させる。第2発明のものを用いる場
合にはねじ軸にナット部材を螺合しておく。一方、支柱
側には溝または穴付き部材5’を溶接、ボルト止めなど
により固定しておく。そして、固定にあたっては、締付
け固定具Aを溝または穴付き部材5’に対峙させてLE
D点滅型の矢印板類や照明機器類5を支柱側に押しつけ
ればよく、これでワンタッチで仮止め状態となり、ねじ
部材2またはナット部材3を回動するだけでしっかりと
LED点滅型の矢印板類や照明機器類5を固定すること
ができる。なお、この態様に代えて、矢印板類や照明機
器類5の背面側に溝または穴付き部材5’を溶接、ボル
ト止めなどにより固定し、支柱側に金具本体を介して締
付け固定具Aを取り付けておいてもよいことはいうまで
もない。
【0037】図48は本発明による締付け固定具Aを蛍
光灯のごとき照明器具4の天井領域への固定に適用した
例を示しており、図49はその固定段階を示している。
この例においては一方の溝付きないし穴付き資材として
図25(a)ないし(c)に例示するような溝形レール(レー
スウェイ)5を用い、これを天井56に直接固定するか
または吊り手段により吊持させている。57は照明器具
取付け位置以外の溝形レール4に固定された化粧板であ
る。一方、照明器具4には、溝形レール5に固定される
べきベース部4cの少なくとも長手方向両端に近い部位
に、肉厚を貫いて通孔400を設けるとともに、この通
孔と適度に離れた位置に肉厚を貫いてスリット状の挿通
穴401を設けている。金具本体1は前記通孔400に
対応する通孔100を有する座部11の端部に前記挿通
穴401に対応する寸法のガイド部12を形成してお
り、ガイド部12を挿通穴401を通してベース部4c
の背方に突出させ、この状態で通孔100,400に締
付け固定具Aのねじ部材2を挿通し、中央部材3Bと螺
合させてセット状態とする。なお、第2発明の場合には
ねじ軸21を通孔400,100に挿通させ、ナット部
材3を螺合しておけばよい。なお保持要素6として弾性
部材を用いその押圧力が強い場合には、金具本体1を省
略しベース部分4cの通孔400に直接ねじ部材2(第2
発明ではねじ軸21)を挿通させて締付け固定具Aをアッ
センブリしてもよい。この場合には挿通穴401も不要
である。勿論、金具本体1はベース部4cの背面にねじ
止め、接着、溶接などにより固着させてもよい。この場
合好ましくはベース部背面に座部11の厚さ分程度の凹
部を設けておく。図48において4dは蛍光灯4eの接
続部、4fは固定後施されるカバーである。
【0038】この例においては、照明器具4を持ち、図
49(a)のように締付け固定具Aを溝形レール5の入口
溝42に対峙させた状態で溝形レール5に向けて押圧す
ればよく、これで前記図26と図27のように締付け片
3A,3Aがすぼまったのち拡開し、図49(b)のよう
に締付け部31,31が溝壁下面41,41にひっかか
るためワンタッチで仮止めが完了する。そこであとは適
宜照明器具4を溝形レール5に沿って移動して位置調整
し、接続部を結線した後、ねじ部材2またはナット部材
3を回動することにより図29のようにしっかりと本固
定される。したがって苦痛を伴うこの種の作業を楽にか
つ迅速に行うことができる。
【0039】従来、蛍光灯などの照明器具類を溝形レー
ルに固定する場合には、溝形レールに鍔付きボルトをね
じ軸が溝形レール外に突出するように配しておき、これ
と別に両端部にフックを有するゴム製の仮止めバンドを
使用し、照明器具類の天井部に設けた通孔をねじ軸に嵌
め、仮止めバンドのフックを照明器具類の縁に引掛け、
バンドを溝形レールを囲むように回してもう一方のフッ
クを照明器具類の縁に引掛けて仮止めし、この状態でね
じ軸にナットを螺合して照明器具類を固定し、仮止めバ
ンドを外すというきわめて煩雑な作業が行われていた。
本発明によれば、鍔付きボルトの内装も必要なく、また
仮止めバンドも不要であり、照明器具類を溝形レールに
押しつけるだけのワンタッチ操作で照明器具類の仮止め
を行うことができるため、大幅な作業性向上と作業能率
の向上を図ることができる。なお、前記溝形レール5に
パネル、ボード、装飾品など所望のインテリア資材類4
を吊持するときには、図41に示すような構造の金具本
体1と吊り具9を併用することでワンタッチで仮止めを
行うことができる。
【0040】図50ないし図54は本発明による締付け
固定具Aを用いて資材たとえば建物などの壁体など5に
他の資材たとえば手摺り4を固定させた例を示してい
る。図50では壁体5は付属部材とて図25(d)に示す
ような構造の穴付き部材5'を所定の間隔ごとに取付け
ている。一方、金具本体1には手摺り4に対するねじ止
め用の通孔100を有する抱持部10と、これに続く座
部11を設け、その座部11の幅方向一側にガイド部1
2を屈曲形成し、ガイド部12に対峙するように締付け
固定具Aをセットしている。この例においては、金具本
体1を持って締付け固定具Aを穴付き部材5'の溝内に
押し込めば仮止めされるため、あとは金具本体1の位置
を調整し、抱持部10に手摺り4をねじ止めし、ねじ部
材またはナット部材を回動すれば本固定される。勿論、
予め抱持部10に手摺り4をねじ止めしておいて、締付
け固定具Aを穴付き部材5'の穴内に押し込んでもよ
い。図51ないし図54では壁体5に円形穴42を所定
間隔ごとに設けており、一方金具本体1としては、手摺
り4に対するねじ止め用の通孔100を有する抱持部1
0と、これに続く座部11を設けた第1部体1Aと、所
要の深さを有するキャップ状の第2部体1Bとが用いら
れる。第1部体1Aと第2部体1Bは独立していてもよ
いし溶接、接着、はとめなどによって一体化していても
よい。この場合、第2部体1Bの胴壁がガイド部として
機能する。座部11は第2部体1Bの天井部101に装
着され、座部11と天井部101に設けた通孔100,
102に締付け固定具Aのねじ軸21が挿通される。そ
して、締付け片3A,3Aのストッパ面300,300
の外側縁を結ぶ対角線距離L1が円形穴42の径と一致
するように、締付け片3A,3Aの寸法を設定するかま
たは円形穴42の形成寸法を設定しておく。締付け片3
A,3Aとしては、十分な締付けしろを得るため、図1
0および図11のような凸円弧状部310付きの締付け
部31を有するものが好適である。この例の場合も予め
抱持部10に手摺り4を固定しておくかまたは固定させ
ずにおき、締付け固定具Aを円形穴42に対峙させた状
態で第2部体1Bを壁体5に当接させればよい。図53
と図54は壁体5の板厚が薄い場合と厚い場合の締付け
固定具Aの挙動を半部ずつ示している。前記のような金
具本体1の操作により、締付け片3A,3Aは穴壁40
との接触ですぼまり、穴壁40の下面41を通過した瞬
間、復元要素7の働きで図53のように外転し、穴壁4
0の下面41の下に締付け部31,31が位置し、仮止
め状態となる。このとき、図52のように締付け片3
A,3Aの4つのストッパ面300,300の各外側縁
が穴壁40に接触ないしごく接近する。従って、次にね
じ部材またはナット部材を回動して本締めしたときに締
付け片3A,3Aは正確に上昇することができる。
【0041】図55は天井またはこれに付設した部材5
に円形穴42を設け、これに吊り具4を固定する例を示
しており、金具本体1としては、所要の深さhを有し天
井部101に通孔100を設けたキャップ状のものが用
いられ、吊り具9は基端部91にねじ部材2または中央
部材3Bのねじ軸21の挿通を許す通孔90を有してい
る。この場合も操作と締付け固定具Aの挙動は前記図5
1ないし54と同様であり、ワンタッチで吊り具9を仮
止めし、所望の資材を吊持することができる。図56と
図57は被固定側の資材またはこれに付設された部材5
に多角形の穴42が設けられ、これに別の資材4を固定
した例を示しており、この例では資材4は吊り具であ
り、金具本体1は穴42の寸法よりも大きく、側部に穴
寸法よりも小さい幅のガイド部12を形成している。穴
42はこの例では2辺に屈曲した壁40,40を有して
いるが、円形穴の場合と同様に板厚だけのものてもよ
い。なお、図35ないし図57はあくまでも本発明によ
る締付け固定具Aのいくつかの使用例を示しているに止
まり、それ以外の場合を除外するものではない。また図
示した例においても、円形穴42場合の物品例として手
摺りや吊り具を示しているがこれに限定されるものでは
なく、また、多角形穴42も手摺りやLED点滅型の矢
印板類や照明機器類標識板ないし表示板など前記した各
種物品の取付け構造に用いられることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1と2によ
れば、ワンタッチである物品を他の物品に仮止めするこ
とができ、したがって、何の熟練も要さず極めて簡単、
確実、能率的に固定作業を行うことができ、また、アン
グル効果により締付け片3A,3Aを強力な締付け力に
耐える強度にすることができるとともに、締付け片が設
定角度以上に開かないため、締付け部31,31に強力
な締付け力が作用したときにその荷重をトルクにもよく
耐えられ極めて強固な固定を図ることができ、それでい
て構造も簡単で小型なものとすることができるというす
ぐれた効果が得られる。請求項2と請求項11または1
2によれば、中央部材3B’にねじ軸21が設けられる
ため、強力な締付け力を掛けることができるというすぐ
れた効果が得られる。請求項3によれば円形穴に対して
も確実に物品を固定することができるというすぐれた効
果が得られる。請求項4と5によれば、締付け片3A,
3Aのすぼまりと拡開動作を確実に行えるというすぐれ
た効果が得られる。請求項6と9によれば、締付け片3
A,3Aを仮止めに適した最適な位置関係に保持するこ
とができ、バラツキなく円滑に仮止めを行えるというす
ぐれた効果が得られる。請求項7,8および10によれ
ば、中央部材3B,3B’が反金具本体方向に付勢され
ているため、締付け片3A,3Aの円滑なすぼまり動作
が得られるとともに、本固定後の緩みも全く生じないと
いうすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明よる締付け固定具を例示するを示す斜視
図であり、(a)は第1発明のものを、(b)は第2発明の
ものを示している。
【図2】第1発明の締付け固定具をねじ部材と押圧要素
と支軸を省略して分解状態で示す部分切欠側面図であ
る。
【図3】第1発明の組立て状態をねじ部材を省略して示
す部分切欠正面図である。
【図4】同じくその平面図である。
【図5】第1発明を使用状態で示す部分切欠側面図であ
る。
【図6】同じくその横断面図である。
【図7】同じくその縦断正面図である。
【図8】第1発明の別の態様を分解状態で示す部分切欠
正面図である。
【図9】図8のものの組立て状態を示す縦断正面図であ
る。
【図10】第1発明と第2発明に用いられる締付け片の
別の例を示す部分切欠平面図と部分切欠側面図である。
【図11】第1発明と第2発明に用いられる締付け片の
別の例を示す部分切欠正面図である。
【図12】第1発明における中央部材の他の例を示す部
分図である。
【図13】本発明における復元要素の他の例を使用状態
で示す正面図である。
【図14】本発明におけ締付け片の他の例を中央部材と
の組付け状態で示す平面図である。
【図15】同じくその正面図である。
【図16】本発明における中央部材と締付け片のべつの
例を分解状態で示す部分切欠側面図である。
【図17】同じくその平面図である。
【図18】図16のものの組立て状態を示す部分切欠正
面図である。
【図19】第2発明の一実施例を示す部分切欠正面図で
ある。
【図20】同じくその部分切欠側面図である。
【図21】第2発明における中央部材の別の実施例を示
す部分切欠正面図である。
【図22】第2発明における中央部材の別の実施例を示
す部分切欠正面図である。
【図23】本発明における保持要素の別の例を使用状態
で示す部分切欠側面図である。
【図24】同じくその縦断正面図である。
【図25】本発明が適用される溝付きないし穴付き物品
ないし付属物品を例示した説明図である。
【図26】本発明における締付け固定具を図25(a)の
ものに適用した場合の初段階を示す縦断正面図である。
【図27】同じく次段階を示す縦断正面図である。
【図28】仮止め状態を示す縦断正面図である。
【図29】本固定状態を示す縦断正面図である。
【図30】本発明における締付け固定具を図25(b)の
ものに適用した場合の初段階を示す縦断正面図である。
【図31】同じく次段階の状態を示す縦断正面図であ
る。
【図32】仮止め状態を示す縦断正面図である。
【図33】本固定状態を示す部分切欠正面図である。
【図34】本発明における締付け固定具を図25(C)の
ものに適用した場合の本固定状態を示す縦断正面図であ
る。
【図35】本発明による締付け固定具を適用したバリケ
ード柵アッセンブリの一例を示す斜視図である。
【図36】図35の部分拡大縦断側面図である。
【図37】図36のX−X線に沿う断面図である。
【図38】バリケード柵を別の構造の金具本体を用いて
組付けた状態を示す縦断側面図である。
【図39】同じくバリケード柵を別の構造の金具本体を
用いて組付けた状態を示す縦断側面図である。
【図40】図39の正面図である。
【図41】図36のY−Y線に沿う断面図である
【図42】図36におけるバリケード柵に表示灯を取付
けた状態を示す縦断正面図である。
【図43】本発明を標識板類の固定に適用した例を示す
背面図である。
【図44】図43のZ−Z線に沿う断面図である。
【図45】本発明を標識板類の固定に適用した別の例を
示す背面図である。
【図46】本発明を点滅器付き表示板の固定に適用した
例を示す正面図である。
【図47】図46の場合の固定開始状態を示す側面図で
ある。
【図48】本発明を照明器具の固定に適用した例を示す
縦断側面図である。
【図49】図48の例を作業開始と仮止め状態で示す部
分拡大縦断正面図である。
【図50】本発明を手摺り類の固定に適用した例を示す
縦断側面図である。
【図51】本発明を手摺り類の固定に適用した別の例を
示す縦断側面図である。
【図52】図51の横断面図である。
【図53】図51における締付け片の穴通過時の状態を
異なる板厚で半部ずつ示す部分切欠正面図である。
【図54】同じくその本固定状態を示す部分切欠正面図
である。
【図55】本発明を丸穴付き物品に吊り具を固定する場
合に適用した例を示す縦断正面図である。
【図56】本発明を角穴付き物品に吊り具を固定する場
合に適用した例を示す縦断正面図である。
【図57】同じくその横断面図である。
【符号の説明】
1 金具本体 2 ねじ部材 3 ナット部材 3A,3A 締付け片 3B,3B’ 中央部材 3a ウエブ 3b,3b フランジ 4 物品 5 物品 6 保持要素 7 復元要素 8 支軸 10 抱持部 12 ガイド部 31 締付け部 40 溝壁ないし穴壁 41 下面 42 溝または穴 300 ストッパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−133750(JP,A) 特開 昭49−49055(JP,A) 実開 昭50−153351(JP,U) 実開 昭49−123470(JP,U) 実開 昭57−59210(JP,U) 実開 昭58−162311(JP,U) 実開 昭57−23410(JP,U) 実開 昭56−70911(JP,U) 実開 昭52−74960(JP,U) 実開 昭52−49253(JP,U) 特公 昭37−6065(JP,B1) 実公 昭30−1319(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 35/04 F16B 37/04

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ねじ部材2と、該ねじ部材2が螺通するめ
    ねじ穴を有する中央部材3Bと、該中央部材3Bに水平
    軸線の回りで揺動可能に支持された左右1対の締付け片
    3A,3Aとを有し、それぞれの締付け片3A,3A
    は、締付け部31とこれの基端から立上るストッパ面3
    00,300を備え、締付け片3A,3Aは常態におい
    て拡開状態にあり、溝または穴を形成する壁40,40
    との接触で一旦すぼまり、ついで拡開してそれぞれの締
    付け部31,31が溝壁または穴壁の下面41,41に
    位置されるように構成されており、しかも一対の締付け
    片3A、3Aがそれぞれウエブ3aとフランジ3b,3
    bにより溝形断面形状に構成され、中央部材3Bまたは
    3B’の下部とウエブ3aの下端部との当接で開き角度
    規制が図られるように構成されていることを特徴とする
    締付け固定具。
  2. 【請求項2】上方に伸びるねじ軸を有する中央部材3
    B’と、ねじ軸の先端側に螺合するナット部材3と、前
    記中央部材3B’に水平軸線の回りで揺動可能に支持さ
    れた左右1対の締付け片3A,3Aとを有し、それぞれ
    の締付け片3A,3Aは、締付け部31とこれの基端か
    ら立上るストッパ面300,300を備え、締付け片3
    A,3Aは常態において拡開しており、溝または穴を形
    成する壁40,40との接触で一旦すぼまり、ついで拡
    開してそれぞれの締付け部31,31が溝壁または穴壁
    の下面41,41に位置されるように構成されており、
    しかも一対の締付け片3A、3Aがそれぞれウエブ3a
    とフランジ3b,3bにより溝形断面形状に構成され、
    中央部材3Bまたは3B’の下部とウエブ3aの下端部
    との当接で開き角度規制が図られるように構成されてい
    ることを特徴とする締付け固定具。
  3. 【請求項3】締付け片3A,3Aの各締付け部31が平
    面円弧状をなしているものを含む請求項1または請求項
    2のいずれかに記載の物品固定具。
  4. 【請求項4】締付け片3A,3Aを常時拡開傾向となる
    ように付勢する復元要素7を備えているものを含む請求
    項1または請求項2に記載の締付け固定具。
  5. 【請求項5】復元要素7が板ばね、線形ばねで代表され
    る弾性体であり、締付け片3A、3Aに渡るように配さ
    れている請求項4に記載の物品固定具。
  6. 【請求項6】中央部材3Bをねじ部材2の所定長さ位置
    に保持させるための保持要素6を有しているものを含む
    請求項1に記載の締付け固定具。
  7. 【請求項7】保持要素6が中央部材3Bをねじ部材2の
    反頭部方向に押圧する弾性部材である請求項6に記載の
    締付け固定具。
  8. 【請求項8】保持要素6がコイルスプリングに代表され
    る弾性部材であり、かつ予め中央部材3Bに一体的に組
    付けられているものを含む請求項6に記載の締付け固定
    具。
  9. 【請求項9】中央部材3B’をねじ軸の所定長さ位置に
    保持させるための保持要素6を有しているものを含む請
    求項2に記載の締付け固定具。
  10. 【請求項10】保持要素6がコイルスプリングに代表さ
    れる弾性部材である請求項9に記載の締付け固定具。
  11. 【請求項11】ねじ軸21が中央部材3B’と別部材か
    らなっていて中央部材3B’に組付け一体化されている
    ものを含む請求項8に記載の締付け固定具。
  12. 【請求項12】穴が多角形及び円形のいずれを含む請求
    項1または請求項2に記載の締付け固定具。
JP6167450A 1994-06-27 1994-06-27 締付け固定具 Expired - Lifetime JP2973393B2 (ja)

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