JP2971936B2 - データ通信方法 - Google Patents

データ通信方法

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JP2971936B2
JP2971936B2 JP2295377A JP29537790A JP2971936B2 JP 2971936 B2 JP2971936 B2 JP 2971936B2 JP 2295377 A JP2295377 A JP 2295377A JP 29537790 A JP29537790 A JP 29537790A JP 2971936 B2 JP2971936 B2 JP 2971936B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、データ通信方法、特に、データ送受信に先
立つ通信前手順において、送受信機間で勧告化された所
定の通信機能識別信号を交換し、この通信機能識別信号
に応じてデータ通信条件を決定するデータ通信方法に関
する。
[従来の技術] 従来より、ファクシミリ通信では、CCITTのTシリー
ズ勧告に規定されるような手順信号を用いて送受信を制
御している。
たとえば、G3ファクシミリ手順では、画像送受信に先
立って、第6図に示すように画像受信側のNSF(非標準
装置)信号、CSI(被呼局識別)信号およびDIS(デジタ
ル識別)信号(P1)に呼応して画像送信側からNSS(非
標準装置設定)信号、TSI(送信局識別)信号およびDCS
(デジタル命令)信号(P2)が送信され、これらの信号
の交換により送受信局の互いの通信機能が認識され、そ
の後のトレーニング(P3)において適切な通信条件が設
定され、さらに画像データ送受信(P4)および後手順
(P5)が行なわれる。
このとき、NSF、CSI、DIS信号と、NSS、TSI、DCS信号
は、300bpsのアナログ変調されたバイナリ信号を用いて
送受信される。勧告で規定される最低の通信速度300bps
を用いるのは、この段階では送受信機の機能がまだ互い
に認識されていないためである。
[発明が解決しようとする課題] 最近のファクシミリ装置では、たとえば9600bps(あ
るいはそれ以上)の通信速度でデータ交換を行なえるに
もかかわらず、上記の従来方式では、NSF、CSI、DIS信
号と、NSS、TSI、DCS信号などの通信機能識別信号は、
最低の通信速度(300bps)を用いるので、この部分での
通信効率が低いという問題がある。
画像データの通信速度が高速化されればされる程、上
記の通信機能識別信号交換に要する相対的なオーバーヘ
ッドは大きくなるのはいうまでもない。
通信機能識別信号の交換を効率よく行なうという観点
から、従来では特殊な手順信号を用いてたとえば画像サ
イズなどの情報のみを交換したり、単に速度を上げた通
信機能識別信号(固定速度)を使用したり、受信側のNS
F、CSI、DIS信号などの信号受信を待たずに送信側からN
SS、TSI、DCS信号などの信号を送信してしまうなどの構
成が提案されている。
しかし、このような従来方式は、信号交換の確実性が
低く、勧告で規定されているような各種の識別情報を全
て交換できなかったり、自動発着信モードにしか対応で
きないなど、通信速度向上の犠牲として他の機能の低下
を生じる場合が多く、さらに、装置の互換性が低くなる
などの問題があった。
本発明の課題は、以上の問題を解決し、通信機能の低
下や装置間の互換性低下などの問題を生じることなく通
信機能識別信号を効率よく高速に交換でき、データ通信
を高速化できるデータ通信方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を解決するために、本発明においては、デ
ータ送受信に先立つ通信前手順において、送受信機間で
勧告化された所定の通信機能識別信号を交換し、この通
信機能識別信号に応じてデータ通信条件を決定するデー
タ通信方法において、前記通信機能識別信号のうち所定
の1部の情報の送受信を通信前手順において省略し、最
低限必要な情報として前記勧告のメンバーコード、メー
カーコード、モード1による通信を相手機へ指示する情
報を含む通信機能識別信号の送受信を行ない、通信前手
順終了後、データ信号送受信期間において前記の省略し
た所定の1部の情報を送受信するモード1と、前記デー
タ信号送受信期間における通信機能識別信号の情報の送
受信を行なわず、前記所定の1部の情報を含む前記通信
機能識別信号の全てを通信前手順で交換するモード2の
いずれか一方を選択して通信を行なう構成を採用した。
[実施例] 以下、図面に示す実施例に基づき、本発明を詳細に説
明する。
第1図(A)に本発明を採用した画像通信装置の構造
を示す。図において符号1はマイクロプロセッサなどか
らなるCPUで、ROM5に格納されたプログラムにしたがっ
て装置全体の動作を制御する。
装置は、画像データをハードコピーとして入出力する
手段として、記録部3、および読取部4を有する。記録
部3は感熱記録ヘッドおよび記録紙搬送系などから構成
され、受信画像の記録、あるいは原稿コピー時に読取部
4により読み取った画像の記録に使用される。読取部4
はCCDラインセンサおよび原稿搬送系などから構成さ
れ、原稿画像の読み取りに使用される。
通信制御および回線(電話回線など)Nとのインター
フェースは通信制御部2により行なわれる。通信制御部
2はモデム、NCU、ダイヤリング回路、呼び出し信号検
出部などから構成される。
次に以上の構成における動作につき説明する。
第1図(B)は第1図(A)の装置が行なうファクシ
ミリ通信における信号シーケンスを示している。ここ
で、第6図と同一シーケンスは同一符号を用いている。
図示のように、本実施例では、受信側のNSF、CSI、DI
S信号の受信に呼応して、通信前手順に必要な最低限のN
SSおよびDCS信号(P8)を送信する。TSI信号は必ずしも
必要ないので送信は省略している。
これらの機能識別信号の通信速度は、従来どおり300b
psとするが、従来TSI信号により送信していた情報、お
よびNSS信号の情報フィールドに含めていた情報の一部
を画情報の先頭に付加して送信する。
通常、画情報の送受信段階において300bpsよりも高速
な通信速度がすでに設定されていることがほとんどなの
で、このような構成とすることにより、通信機能識別情
報の送受信効率を著しく向上できる。
第7図に、第6図の従来構成において送受信されるNS
S信号のビットマップを、また第2図に第1図において
送受信される本発明のNSS信号のビットマップを示す。
第7図のように、従来フォーマットのNSS信号では、
フィールドf1〜f9において図示のような各種の機能識別
情報が送受信されるが、本実施例では、第2図のように
前手順に最低必要なフィールド情報f1〜f4のみからNSS
信号を構成する。
フィールドf1は、メーカのCCITTメンバーズコード、
フィールドf2はメーカコード、フィールドf3は独自モー
ドの有無を示すコード、フィールドf4はポーリングIDコ
ードをそれぞれ格納するためのフィールドである。
なお、フィールドf3には、所定のフォーマットで、本
発明の独自モード、すなわり、TSI、あるいはNSS信号の
一部を画像情報の先頭で送受信するモードを使用するか
どうかを表現する情報を含めるものとする。
第7図と第2図を比較すると、第2図のほうが第7図
のフォーマットに比べて少なくとも64バイト短くなる。
この情報量は、300bpsの速度を考えると、1/300×8×6
4=1.7秒の通信時間に相当し、この時間だけ前手順が短
縮される。さらに、通常20ビットの情報フィールドを有
するTSI信号の省略により、1/300×(20+8×6)=0.
23秒の通信時間だけ前手順が短縮され、結果として1.7
+0.23=1.93秒の通信時間だけ前手順が短縮される。
一方、画情報の先頭で送信する識別信号xは、たとえ
ば第3図のようなフォーマットとする。第3図のフォー
マットは、ユーザ略称f11、相手略称f12およびオペレー
タ呼出時間f13を識別情報とし、その先頭および後尾に
それぞれ非圧縮モードへの移行および脱出を示す符号を
付加し、さらに最後にEOL符号を付加したものである。
このフォーマットは、最大でも12+36+1+12+1(ma
x)=62ビットで構成でき、これを、画像データと同じ
たとえば9600bpsで送信するとすると1/9600×62=0.006
秒を要するのみである。
したがって、全体として従来例に比して短縮される手
順の時間は、9600bpsでの画像伝送が可能な場合、1.93
−0.006秒≒1.924秒となる。
上記の効率向上の比率は、NSS信号で送信する非標準
的な機能識別情報が多いほど、また、トレーニング後設
定される通信速度が速いほど大きくなるのはいうまでも
ない。
第4図、第5図に画像送信側の本発明装置(第1図
(A))が行なう制御手順を示す。この手順はROM5にCP
U1の制御プログラムとして格納される。
画像送信側装置は、NSS信号の送信タイミングが到来
すると、すでに受信している相手局のNSF信号から第4
図のステップS1において相手局が本発明の通信モードを
有しているかどうかを調べ、本発明の通信モード無しな
らばステップS2に移行し、TSI信号を省略するとともに
第7図のNSS信号を送信し、本発明のモード有りなら
ば、ステップS3で第2図のTSI信号とともにNSS信号を送
信する。
さらに、画像送信タイミングでは、画像データ送信に
先立って、第5図のステップS10において予め設定して
おいたフラグの状態を検出することなどにより、再度相
手局が本発明の通信モードを有しているかどうかを調べ
る。
ここで、本発明のモード有りならば、ステップS11で
第3図のフォーマットを有する通信機能識別信号を送信
する。また、本発明の通信モード無しならばステップS1
2に直接移行し、読取部4で読み取った画像データを送
信する。
以上のような制御により、通信機能識別信号を効率よ
く変換できる。上記実施例では、あらかじめ画像受信側
のNSF信号の内容から本発明のモードを使用するかどう
かを決定しており、またNSS信号のフォーマット、通信
速度も従来方式に準じているので、通信機能の低下や装
置間の互換性低下などの問題を生じることなく、通信機
能識別信号の送受信効率を著しく向上できる。
上記実施例では、画像情報とともに送信する通信機能
識別情報は、非圧縮で送信しているが、MH、MRなどの各
種の圧縮符号化方式を用いて画像情報とともに送信する
通信機能識別情報を送信することが考えられる。これに
より、さらに効率的な通信を期待できる。
また、その場合には、通信機能識別情報部分と、画像
情報とで符号化方式を異ならせておくことも考えられ
る。たとえば、通信機能識別情報部分では、符号化方式
をMH、画像情報部分ではMRとすることにより、受信側で
画像と非画像部分のデータを識別する場合の確実性を向
上できる。
以上では、G3ファクシミリ手順を考えているが、通信
前手順において所定の通信機能識別信号を交換する各種
画像通信方式においては、NSS信号、TSI信号に対応す
る、あるいはそれらの一部に相当する、通信前手順にお
いて交換する必要が必ずしもない他の信号の識別情報に
ついても、上記同様の構成を実施できるのはいうまでも
ない。
[発明の効果] 以上から明かなように、本発明によれば、データ送受
信に先立つ通信前手順において、送受信機間で勧告化さ
れた所定の通信機能識別信号を交換し、この通信機能識
別信号に応じてデータ通信条件を決定するデータ通信方
法において、前記通信機能識別信号のうち所定の1部の
情報の送受信を通信前手順において省略し、最低限必要
な情報として前記勧告のメンバーコード、メーカーコー
ド、モード1による通信を相手機へ指示する情報を含む
通信機能識別信号の送受信を行ない、通信前手順終了
後、データ信号送受信期間において前記の省略した所定
の1部の情報を送受信するモード1と、前記データ信号
送受信期間における通信機能識別信号の情報の送受信を
行なわず、前記所定の1部の情報を含む前記通信機能識
別信号の全てを通信前手順で交換するモード2のいずれ
か一方を選択して通信を行なう構成を採用しているの
で、データ通信条件が確立した後の高速通信が可能な通
信状態において通信機能識別信号の情報の送受信を行な
うことができ、通信効率を向上し、より高速かつ安価な
通信コストでデータ通信を行なえ、また、最低限必要な
情報として前記勧告のメンバーコード、メーカーコー
ド、モード1による通信を相手機へ指示する情報を含む
通信機能識別信号の送受信を行なうようにしているの
で、受信機においてメンバーコード、メーカーコードを
確認でき、他社機の通信機能識別信号にたまたまモード
1を指示する情報と同じ情報が含まれていても誤動作せ
ずにすみ、互換性の低下、他の通信機能低下などの問題
を生じることがなく、通信機能識別信号を効率よく高速
に交換できる、という優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は本発明による画像通信装置のブロック
図、第1図(B)は本発明による画像通信シーケンスの
説明図、第2図は本発明によるNSS信号フォーマットを
示した説明図、第3図は画像データとともに送信する制
御情報フォーマットを示した説明図、第4図、第5図は
第1図(A)の装置が行なう通信制御手順を示したフロ
ーチャート図、第6図は従来の画像通信シーケンスの説
明図、第7図は従来のNSS信号フォーマットを示した説
明図である。 1……CPU、2……通信制御部 3……記録部、4……読取部 5……ROM、N……回線

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ送受信に先立つ通信前手順におい
    て、送受信機間で勧告化された所定の通信機能識別信号
    を交換し、この通信機能識別信号に応じてデータ通信条
    件を決定するデータ通信方法において、 前記通信機能識別信号のうち所定の一部の情報の送受信
    を通信前手順において省略し、最低限必要な情報として
    前記勧告のメンバーコード、メーカーコード、モード1
    による通信を相手機へ指示する情報を含む通信機能識別
    信号の送受信を行ない、通信前手順終了後、データ信号
    送受信期間において前記の省略した所定の1部の情報を
    送受信するモード1と、 前記データ信号送受信期間における通信機能識別信号の
    情報の送受信を行なわず、前記所定の1部の情報を含む
    前記通信機能識別信号の全てを通信前手順で交換するモ
    ード2のいずれか一方を選択して通信を行なうことを特
    徴とするデータ通信方法。
  2. 【請求項2】前記モード1のデータ信号送受信期間にお
    いて、前記の省略した所定の1部の情報をデータ信号と
    は識別可能な形態で送受信することを特徴とする請求項
    1に記載のデータ通信方法。
  3. 【請求項3】受信機から受信した通信機能識別信号によ
    り受信機が前記モード1の通信機能を有することを検出
    できた場合に前記モード1の通信を選択し、受信機が前
    記モード1の通信機能を有することを検出できなかった
    場合に前記モード2の通信を選択することを特徴とする
    請求項1に記載のデータ通信方法。
  4. 【請求項4】前記モード1のデータ信号送受信期間にお
    いて、前記所定の1部の情報が、前記通信機能識別信号
    とは異なりかつデータ信号と同じ速度で送受信されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデータ通信方法。
  5. 【請求項5】前記データ信号が画像データ信号であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデータ通信方法。
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