JP2971384B2 - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2971384B2
JP2971384B2 JP7353659A JP35365995A JP2971384B2 JP 2971384 B2 JP2971384 B2 JP 2971384B2 JP 7353659 A JP7353659 A JP 7353659A JP 35365995 A JP35365995 A JP 35365995A JP 2971384 B2 JP2971384 B2 JP 2971384B2
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竜彦 中村
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    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G13/00Roller-ways
    • B65G13/08Roller-ways of curved form; with branch-offs
    • B65G13/10Switching arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65GTRANSPORT OR STORAGE DEVICES, e.g. CONVEYORS FOR LOADING OR TIPPING, SHOP CONVEYOR SYSTEMS OR PNEUMATIC TUBE CONVEYORS
    • B65G47/00Article or material-handling devices associated with conveyors; Methods employing such devices
    • B65G47/52Devices for transferring articles or materials between conveyors i.e. discharging or feeding devices
    • B65G47/53Devices for transferring articles or materials between conveyors i.e. discharging or feeding devices between conveyors which cross one another
    • B65G47/54Devices for transferring articles or materials between conveyors i.e. discharging or feeding devices between conveyors which cross one another at least one of which is a roller-way

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rollers For Roller Conveyors For Transfer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数本のローラが
配列されて、物品を搬送する搬送装置に関し、詳しく
は、選別された物品を搬送ラインから自動的に排出する
ことができるようにした搬送装置に関するものである。
また本発明の搬送装置は、搬送路のコーナ部分に使用し
て直交した搬送ラインを作ることもできる。
【0002】
【従来の技術】自動化された工場においては、物品は搬
送装置によって搬送ライン上を自動的に搬送されてい
る。搬送装置は一般的に多数のローラを配列したもの
で、物品はローラの回転に応じてスムーズに搬送され
る。
【0003】ところで近年、商品の仕分けを自動化する
等のため、一つの搬送装置上の物品を他の搬送装置上に
載置したり、搬送装置から特定の物品を倉庫や箱に詰め
るといった要求がある。この様な物品を排出するための
特殊な構造をした搬送装置としては、荷役コンベヤ用ク
ラスタが特開平3−46906号公報に開示されてい
る。この荷役コンベヤ用クラスタは、多数の小ローラを
45°の角度で本体に装着したものであり、この本体は
回転軸に間隔を開けて複数、固着される。そしてこの荷
役コンベア用クラスタの上で物品の進行を阻止すること
により、この物品を搬送ラインから直角方向へ排出する
ことが可能である。
【0004】また他に、搬送ラインから物品を排出する
装置として、クロスモジュールと称される搬送装置を使
用することもある。クロスモジュールとは、例えば本流
を構成するローラの間に、細い幅のベルトコンベアを数
本配し、このベルトコンベアをエアシリンダー等によっ
て昇降させるものである。クロスモジュールでは、特定
の物品がベルトコンベア上に来た時、ベルトコンベアを
本流のローラより上に上昇させ、ベルトコンベアで物品
をすくい上げてベルトコンベア上に物品を載せ、搬送ラ
インに直交する方向に物品を排出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の搬送装置
は、特定の物品を搬送装置の外に排出することができ、
商品の仕分けに威力を発揮する効果がある。しかしなが
ら従来技術の搬送装置の内、荷役コンベア用クラスタで
は、本体の周囲に多数の小ローラを配置したものである
ため、多数の小ローラや、小ローラを回転させるための
多数のピンが必須であり、部品点数が多いと言う欠点が
ある。また従来技術の搬送装置では、狭い位置に上記し
た小ローラやピンをぎっしり並べて組み付けなければな
らず、組み立てが困難である。さらに従来技術の搬送装
置は、部品点数の多さと、細かい部位に多数の部品が配
されている点から、壊れやすいと言う不満がある。
【0006】またクロスモジュールと称される搬送装置
についても、狭いローラ間にベルトコンベアを配置する
ために組み立てが困難であり、またエアシリンダー等の
部品が多く、壊れやすい。
【0007】そこで本発明は、従来技術の上記した問題
点に注目し、特定の物品を搬送ラインから排出すること
ができる搬送装置であって、部品点数が少なく、また組
み立ても容易であって壊れにくい構成を提供することを
課題とするものである。また併せて本発明の搬送装置
は、部品の統一化を考慮し、少ない種類の部品をもっ
て、多様な幅の搬送装置に対応することができる搬送装
置の提供を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を達
成するための請求項1記載の発明は、動力を受けて回転
する軸状またはローラ状の回転体を有し、該回転体に物
品を載置して搬送する搬送装置において、前記回転体に
は、中心軸線が回転体の中心軸線に対して偏心かつ傾斜
したリング体が設けられていることを特徴とする搬送装
置である。
【0009】本発明の搬送装置では、回転体にリング体
が設けられており、リング体は原則として自由回転する
ものであるが、リング体と回転体の間にはいくらかの摩
擦があり、またリング体の中心軸線が回転体のそれに対
して偏心しているので、リング体は、回転体の回転方向
に対する力にある程度まで抗することができる。そのた
め本発明の搬送装置上に物品を載置し、回転体を回転さ
せると、物品は搬送装置の下流側に送られる。
【0010】そして本発明の搬送装置から物品を排出す
る場合には、搬送装置上に障害物を置き、物品を強制的
に装置上に停止させる。この際の搬送装置の機構動作を
説明すると、次の通りである。すなわち本発明の搬送装
置では、リング体の中心軸線は、回転体の中心軸線に対
して偏心しているので、回転体が回転すると、リング体
が回転すると否とに係わらず、リング体は回転体に対し
て触れ回り運動をする。従って上記したように、搬送装
置上において、物品を強制的に停止させると、リング体
は物品の底部を間欠的に突き上げる。
【0011】加えて本発明の搬送装置では、リング体の
中心軸線は回転体の中心軸線に対して傾斜しているの
で、リング体には軸方向の移動成分がある。従ってリン
グ体が回転体に対して相対的に回転すると、リング体の
一点は、回転体の軸方向に移動する。ここで上記した様
な搬送装置上において、物品を強制的に停止させた場合
を考えると、物品の停止によってリング体の回転は停止
するが、回転体自身は、動力によって依然として回転す
るので、リング体は、回転体に対して相対的に回転する
こととなる。従って物品と当接したリング体上の一点
は、軸方向に移動するので、リング体に載置されたもの
は軸方向への力を受ける。
【0012】本発明の搬送装置では、搬送装置上におい
て、物品を強制的に停止させると、上記した様なリング
体による物品の間欠的な突き上げと、軸方向への移動が
同時に行われる。従って物品は、リング体による突き上
げの際にリング体によって軸方向に運ばれる。またリン
グ体の突き上げが無い場合には、物品はその位置で停止
する。そして次の突き上げの際に、再度物品は移動し、
次々とこの動作を繰り返す。従って物品は、次第に搬送
装置の外に排出される。
【0013】また上記した発明に改良を加えた発明は、
リング体は回転体に複数設けられ、中心軸線の偏心方向
が回転体の中心に対して異なるリング体が混在すること
を特徴とする請求項1記載の搬送装置である。
【0014】本発明の搬送装置は、中心軸線の偏心方向
が異なるリング体が混在する。つまりあるリング体は中
心に対して12時(0°)の方向に偏心し、あるものは
4時(120°)の方向に偏心し、あるものは8時(2
40°)の方向に偏心するといった構成となっている。
前記した様にリング体が偏心することによってリング体
が触れ回り、物品を間欠的に突き上げるが、特に本発明
では、偏心方向が異なるリング体が混在するので、物品
は各リング体によって異なるタイミングで突き上げられ
る。従って物品は上下の振幅が小さく、円滑に排出され
る。
【0015】同様の目的のために別途改良が加えられた
請求項3記載の発明は、リング体は回転体に複数設けら
れ、中心軸線の傾斜角度の位相が異なるリング体が混在
することを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装
置である。
【0016】ここで傾斜角度の位相が異なるとは、例え
ばリング体の傾斜角度が全て同一であっても、リング体
の姿勢が異なるものが混在することを言う。リング体の
傾斜角度が全て同一の場合を例に説明すると、回転体を
基準となる回転角度で停止した場合の特定のリング体の
姿勢と、他の特定のリング体の回転角度の姿勢は異なる
が、特定のリング体の基準回転角度の姿勢は、回転体を
例えば120°回転させた場合の他のリング体の姿勢と
一致する。本発明の搬送装置では、リング体は傾斜角度
の位相にずれがあるので、物品は、ある時は、特定のリ
ング体に導かれ、次に他のリング体に導かれて円滑に移
動する。
【0017】特に前記した中心軸線の偏心方向が回転体
の中心に対して異なるリング体が混在する構成(請求項
2)とリング体は回転体に複数設けられ、中心軸線の傾
斜角度の位相が異なるリング体が混在する構成(請求項
3)を組み合わせた構成は、両者の相乗効果が期待され
る。すなわち、物品は各リング体によって異なるタイミ
ングで突き上げられ、そのリング体によって回転体の軸
方向に運ばれる。そしてそのリング体が回転することに
よって、当該リング体が物品を離れると、傾斜角度に位
相差を持つ他のリング体が物品を突き上げ、物品は新た
なリング体に引き継がれて軸方向に運ばれる。つまり物
品は、リング体を次々と乗り移り、軸方向に運ばれてい
く。
【0018】また同様の目的を達成する請求項4記載の
改良点は、回転体に対して同心のリング体を有すること
を特徴とする。
【0019】本発明の搬送装置では、同心状のリング体
が設けられているので、回転体が回転して、傾斜角度を
有するリング体が物品に対して引き下がった状態にある
とき、同心のリング体によって物品が支持される。そし
て傾斜角度を有するリング体が再度突き上げたとき、物
品は再度横方向へ移動される。
【0020】また部品の互換性を高めるためになされた
請求項5記載の改良発明は、回転体は、ブロック片の組
み合わせによって構成され、ブロック片は、ブロック片
の中心軸線に対して同心の外周部と、外周部よりも外径
が小さくその中心軸線がブロック片の中心軸線に対して
偏心かつ傾斜したリング体装着部を備え、端部には嵌合
部が設けられており、各ブロック片は、端部の嵌合部同
志が嵌合して連結され、リング体装着部にはリング体が
装着されていることを特徴とする請求項1乃至4のいず
れかに記載の搬送装置である。
【0021】本発明によると、ブロック片を繋げて行く
ことにより、一本の回転体を作ることができる。またブ
ロック片の個数を増減することにより、異なる長さの回
転体を作ることができる。
【0022】さらにこのブロック片で作られた搬送装置
を改良した請求項6記載の発明は、ブロック片の両端に
は位置決め部が設けられ、隣合うブロック片は、リング
体装着部の偏心方向および傾斜角度の位相が異なる状態
に連結されることを特徴とする。
【0023】本発明の搬送装置では、ブロック片に位置
決め部が設けられているので、偏心方向および傾斜角度
が異なる状態に連結することができる。
【0024】またさらに改良を加えた請求項7記載の発
明は、ブロック片の中心には貫通穴が設けられ、各ブロ
ック片が連結されて形成される連続穴には軸芯が挿通さ
れていることを特徴とする請求項5または6に記載の搬
送装置である。
【0025】本発明の搬送装置によると、各回転体に架
かる曲げモーメントを中心の軸芯によって負担すること
ができる。そのため本発明の搬送装置は、高負荷に耐え
ることができる。
【0026】また請求項8記載の発明は、動力伝達部材
を有するブロック片を備え、該ブロック片は回転体の端
部に位置することを特徴とする請求項5乃至7のいずれ
かに記載の搬送装置である。
【0027】本発明の搬送装置は、動力伝達部材につい
てもブロック片によって作ることができ、部品の互換性
のより向上が図られる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施の形態に
ついて説明する。図1は、本発明の実施形態の搬送装置
の斜視図である。図2は、図1の搬送装置で使用するロ
ーラ状回転体の斜視図である。図3は、図1の搬送装置
のA方向断面図である。図4は、ローラ状回転体のリン
グ体の位置関係を示す説明図である。図5(a)は、図
1の搬送装置で使用するローラ状回転体の分解斜視図で
あり図5(b)は、中間部ブロック片を裏側から見た斜
視図である。図6は、図2のローラ状回転体の先端部の
ブロック片の図面であり、(a)は正面図、(b)は左
側断面図、(c)は右側断面図である。図7は、図2の
ローラ状回転体の中間部のブロック片の図面であり、
(a)は正面図、(b)は左側断面図、(c)は右側断
面図、(d)は左側断面図(b)のB方向矢視図であ
る。図8は、図2のローラ状回転体の後端部のブロック
片の図面であり、(a)は正面図、(b)は左側断面
図、(c)は右側断面図である。図9は、リング体の断
面図である。図10は、図1の搬送装置の動作を説明す
る説明図である。図11は、本発明の他の実施形態の図
3に相当する断面図である。図12は、本発明のもう一
つの実施形態の図3に相当する断面図である。図13
は、本発明のもう一つの実施形態の搬送装置の斜視図で
ある。
【0029】図1において、1は本実施形態の搬送装置
を示す。本実施形態の搬送装置1は、本流を形成する主
搬送部2と、主搬送部2から枝分かれした副搬送部3を
持つ。搬送装置1の主搬送部2および副搬送部3は、い
ずれもローラコンベアとも称される形式であり、フレー
ム6,7に多数のローラ8,10が配置されたものであ
る。
【0030】ローラ8,10は、本発明では、二種類の
ものが採用されている。まず、主搬送部2の多数と、副
搬送部3の全てに配置されているローラ8は、公知のロ
ーラコンベアのそれと同一であり、外形が筒状であっ
て、図示しない電動機からの動力伝導を受けて回転す
る。またローラ8には、モータ内蔵ローラと称される小
型モータを内蔵していて自転する形式ものも採用可能で
ある。
【0031】そして本実施形態では、主搬送部2の分岐
部4、すなわち主搬送部2に属する部分であって、副搬
送部3が当接された部位には、特別構造のローラ10が
設けられている。
【0032】当該部分のローラ10は、図2の様な形状
をしており、ローラ状回転体11に等間隔に7個のリン
グ体12が設けられたものである。ローラ状回転体11
は、フレーム6の軸受け13を介して支持され、一端に
二連プーリ43が設けられていて図示しないモータから
の動力伝導を受けて回転するものである。
【0033】リング体12は、ナイロン等の樹脂で作ら
れたものであり、環状をしている。リング体12は、ロ
ーラ状回転体11の外周部に嵌め込まれていて、ローラ
状回転体11に対して自由に相対回転が可能である。リ
ング体12とローラ状回転体11の位置関係は、リング
体12の中心軸線22(図4参照)がローラ状回転体1
1の中心軸線23に対して同一寸法だけ偏心し、かつ同
一角度に傾斜したものとなっており、且つ中心軸線22
の偏心方向は、隣同志がそれぞれ120°づつずれ、さ
らに中心軸線の傾斜角度の位相についても隣同志がそれ
ぞれ120°づつずれている。
【0034】従ってリング体12は、3つづつの間隔で
同一姿勢を取る。仮に、図3の中央のリング体を12a
とし、それから右に順次12b,12cと番号を付し
て、リング体12とローラ状回転体11との位置関係を
もう少し詳細に説明すると次の通りである。
【0035】図4の(a),(b),(c)は、ある瞬
間のリング体12a,12b,12cとローラ状回転体
11との位置関係を表している。また図4の(d)は、
リング体12a,12b,12cを図(a),(b),
(c)のそれぞれの矢印方向から見た形状であり、どの
リング体12a,12b,12cも同一形状となる。図
4の(a),(b),(c),(d)で、実線はリング
体12a,12b,12cを表し、二点鎖線はローラ状
回転体11を表している。図4によって明らかな様に、
各リング体12a,12b,12cの中心20は、ロー
ラ状回転体11の中心21に対していずれもhだけ偏心
している。各リング体12a,12b,12cの偏心量
hはいずれも同一である。偏心量hは、ローラ状回転体
11の2%から20%程度が推奨され、より望ましくは
5%から15%程度である。
【0036】各リング体12a,12b,12cの中心
軸線22の偏心方向は、120°の位相差をもって相違
する。すなわち、図4に示した瞬間であれば、リング体
12aは、3時(90°)の方向に偏心し、12bは7
時(210°)の方向に偏心し、12cは11時(33
0°)の方向に偏心する。
【0037】またリング体12a,12b,12cの中
心軸線22(図d参照)は、いずれもローラ状回転体1
1の中心軸線23から30°傾斜している。従ってリン
グ体12a,12b,12c自体は、ローラ状回転体1
1の中心軸線に対してそれぞれ60°傾斜している。各
リング体12a,12b,12cを特定方向から見た図
形は、(d)の様に共通するが、これは、見る方向を1
20°づつ変えて観察したためであり、リング体12
a,12b,12cの中心軸線の傾斜角度の位相は、隣
同志がそれぞれ120°づつずれている。
【0038】リング体12は、中心軸線が傾斜している
ので、図4(d)の姿勢を基準としてローラ状回転体1
1を回転させるとリング体12は触れ回り、リング体1
2の最も上部の点は、最初の180°回転の時にローラ
状回転体11の軸方向の一方に移動し、180°から3
60°回転の時には軸方向の逆方向に移動する。
【0039】ローラ状回転体11の細部の構造、すなわ
ちリング体12の挿入構造や、ローラ状回転体11のリ
ング体挿入部分の構造等は任意であるが、本実施形態で
は、部品の互換性を高めるために各構成がブロック片に
よって作られている。すなわち、本実施形態では、ロー
ラ状回転体11は、先端部ブロック片26,中間部ブロ
ック片27,および後端部ブロック片28の3種類のブ
ロック片によって作られており、これらのブロック片の
間にリング体12が装着され、全体に軸芯29が挿通さ
れてなる。
【0040】ブロック片は、いずれもホリアセタール樹
脂、ポリエチレン樹脂、ホリプロピレン樹脂、ABS樹
脂等の合成樹脂の射出成形で作られたものである。中間
部ブロック片27から説明すると、中間部ブロック片2
7は、図5および図7の様な形状をしており、本体部3
0と、リング体装着部31、および雄・雌嵌合部32,
33が一体化されたものである。また中間部ブロック片
27の中心には貫通穴34が形成されている。
【0041】中間部ブロック片27の本体部30は、ロ
ーラ状回転体11の外周部をかたち作る部位であり、外
面は円筒形をしている。しかしながら、その両端は、リ
ング体12が回転可能なように、斜めに削り取られてい
る。すなわち本体部の一方の面35は、図5(a)およ
び図7(a)のように、60°斜め方向になっており、
その法線37は、本体部30の中心軸線36に対して3
0°傾いている。
【0042】またこの面35に対して垂直にリング体装
着部31が形成されている。リング体装着部31は、本
体部30よりも小径の円筒形をしている。リング体装着
部31は、前記した傾斜面35に対して垂直であるか
ら、リング体装着部31は、本体部30の外周に対して
60°の傾きを持つ。またリング体装着部31の中心軸
線39は、本体部30の傾斜面35の中心44を通ら
ず、リング体装着部31は本体部30に対して偏心して
いる。
【0043】リング体装着部31の先端には雄嵌合部3
2が設けられている。雄嵌合部32は、本体部30と同
心の筒体である。また雄嵌合部32には位置決め用の切
り欠き38が設けられている。一方本体部30の他方の
面にも、傾斜面40が設けられている。傾斜面40の本
体に対する傾斜角度は前記した傾斜面35と同一である
が、傾斜面40と傾斜面31は、非平行であって、両者
は120°ずれた位置関係にある。傾斜面40には雌嵌
合部33が設けられている。雌嵌合部は、図5(b)お
よび図7(a)の様に、断面が円状の窪みであり、前記
した雄嵌合部32が嵌合可能な大きさである。
【0044】また雌嵌合部33には、位置決め用の突起
41が設けられている。突起41は、前記した雄嵌合部
33の切り欠き38が嵌合するものであるが、突起41
と切り欠き38は、同一直線上にあるのでは無く、両者
は120°ずれた位置に設けられている本実施形態で
は、雄・雌嵌合部32,33には、位置決め用の突起4
1又は切り欠き38が一つづつしか設けられておらず、
また両者は、120°ずれた位置に設けられている。従
って、本実施形態では、ブロック片は、それぞれ120
°づつ位相がずれた状態以外には組み立てることができ
ない。このように所定量ずれた状態以外に組み立てるこ
とができないようにする為の手段には、各嵌合部に間隔
の異なる凹凸を設け、これをブロック片の雄・雌嵌合部
で所定角度ずらす方法も考えられる。尚、このように所
定の位相だけずれた位置関係でしか嵌合させることがで
きない構成は、組み立ての際の誤りを防止することがで
きる点で推奨されるが、本発明に必須の要件ではない。
【0045】先端部ブロック片26は、図5および図6
の様に動力伝導部材として機能する二連プーリ43が設
けられた部材である。すなわち先端部ブロック片26は
端部に二連プーリ43が設けられ、この二連プーリ43
に連続して本体部45が設けられている。また本体部4
5の他端面は斜めに傾斜しており、このさらに雌嵌合部
33が設けられている。先端部ブロック片26の傾斜面
および雌嵌合部33は、前記した中間部ブロック片27
のそれと全く同一である。従って、先端部ブロック片2
6は、中間部ブロック片27のリング体装着部31と雄
嵌合部32を二連プーリ43に置き換えた形状であると
言える。先端部ブロック片にも、中心には貫通穴34が
設けられている。
【0046】後端部ブロック片28は、本体部47と、
リング体装着部31および雄嵌合部32が設けられ、さ
らに中心に貫通穴34が設けられたものである。本体部
47は、一方の面が垂直であり、他方の面は、前記した
中間部ブロック片27と同様に斜めになっている。また
リング体装着部31および雄嵌合部32は、この斜め面
に設けられている。リング体装着部31および雄嵌合部
32は、中間部ブロック片27のそれと全く同一であ
る。
【0047】リング体12は、ナイロン等の摩擦の少な
い素材によって作られた環状の部材である。リング体1
2の内径は、前記した中間部ブロック片27等のリング
体装着部31に外装した際に、リング体12が円滑に回
転できる程度の大きさである。またリング体12の外径
は、リング体装着部31に外装した際に、リング体12
の少なくとも一部が外部に露出する程度である。尚、本
実施形態では、リング体12は、その全周が外周部に露
出する大きさのものを採用するが、後記(図12の実施
形態)する様なローラ状回転体の一部で物品を一旦支持
する機構を採用する場合には、リング体の外径は幾分小
さいものが好ましい。軸芯29は、鋼等の金属または樹
脂で作られた丸棒である。軸芯29の素材は、一般的に
は鋼が利用されるが、負荷が小さい場合には樹脂の採用
が推奨される。
【0048】次に本実施形態で採用するローラ状回転体
11の組み立て構造を、ローラ10の組み立て手順を追
って説明する。まず後端部ブロック片28および中間部
ブロック片27のリング体装着部31にリング体12を
装着する。そしてこの状態で先端部ブロック片26と後
端部ブロック片28の間に多数の中間部ブロック片27
を挟み、各雄嵌合部32と雌嵌合部33を嵌合させる。
中間部ブロック片27の個数は任意であり、中間部ブロ
ック片27の個数を増減することにより、多様な幅の物
品搬送装置に対応することができる。
【0049】ここで雄嵌合部32および雌嵌合部33に
は、位置決め用の切り欠き38および位置決め用の突起
41が設けられていて、両者が嵌合状態とならなければ
雄嵌合部32と雌嵌合部33は嵌合できないが、中間部
ブロック片27においては、雄嵌合部32と雌嵌合部3
3は120°ずれた位置に設けられている。従って、各
隣合うブロック片は、互いに120°ずれた状態に嵌合
される。
【0050】リング体12は、前記したようにリング体
装着部31に装着された状態であり、中間部ブロック片
27の傾斜面35と他の中間部ブロック片27の傾斜面
40によって形成される溝内を回転することとなる。ま
た各ブロック片の中心の貫通穴34は連通し、中心に一
連の貫通穴が形成される。そしてこの貫通穴に軸芯29
が挿通される。軸芯29は、図3の様に軸受け13を介
してフレーム6に支持され、主としてローラ10に負荷
される曲げモーメントを負担する。
【0051】このように組み立てられたローラ状回転体
11は、前記した図2の様であり、リング体12とロー
ラ状回転体11の位置関係は、リング体12の中心軸線
がローラ状回転体11の中心軸線に対して同一寸法だけ
偏心し、かつ同一角度に傾斜したものとなっており、且
つ中心軸線の偏心方向は、隣同志がそれぞれ120°づ
つずれ、さらに中心軸線の傾斜角度の位相についても隣
同志がそれぞれ120°づつずれている。
【0052】次に本実施形態の搬送装置1の作用につい
て説明する。本実施形態の搬送装置1では、ローラ8,
10に図示しないモータからの動力が伝導され、各ロー
ラ8,10は、図1の矢印C方向に回転する。そして搬
送装置1上に載置された物品(図示せず)は、図1の矢
印D方向、即ち主搬送部2の縦方向下流に向かって搬送
される。なお、ローラ8にモータ内蔵ローラを採用する
場合には、もちろんローラ8を回転させるための別途の
モータは不要であり、またローラ10の回転について
も、近隣のローラ8からベルト等を介して動力伝導を受
けることも可能である。
【0053】多数の物品は、ローラ10が配置された分
岐部4を通過して、上流側から下流へ搬送される。物品
が分岐部4を通過する際には、物品は多少がたつくもの
の、滞りなく下流に搬送される。すなわちリング体12
は自由回転を許すものの、ある程度の摩擦力を有し、ま
た本実施形態では、リング体は60°に傾斜した状態で
ローラ状回転体に設けられており、ある程度の縦方向に
力を負担することができるためである。そして特定の物
品を主搬送部2から副搬送部3側に排出する場合には、
主搬送部2の上に障害物56を置き、分岐部4のローラ
10上で、物品を強制的に停止させる。この時ローラ1
0は、依然として回転を続けている。
【0054】この時の物品60とローラ10の各リング
体12との関係は、例えば図10(a)の様であり、1
2a,12b,12cの3位相のローラ状回転体の内、
12aが物品60方向に突出して物品60を突き上げた
状態となっている。すなわち3種類のローラ状回転体
は、いずれも中心軸線の位置が偏心しているものの、そ
の偏心方向は120°のずれがあるので、ローラ状回転
体10の回転角度に応じて、いずれか一姿勢のリング体
が、他の2姿勢のリング体よりも物品60方向に突出す
る。今現在の状況は、リング体12aの中心軸線の偏心
方向が最も垂直上方に近い状態であり、リング体12a
が最も物品60側に突出している。ローラ状回転体12
aの上方への突出により物品60は、ローラ状回転体1
2aだけによって支持され、他のローラ状回転体12
b,12cと物品60の間には隙間がある。この時リン
グ体12aは、ローラ状回転体に対して空転可能である
ため、リング体12aは回転を停止している。
【0055】そしてこの状態からさらにローラ状回転体
11の回転が進んで、図12a,b,c,dと移行する
と、リング体12aは、絶対的な回転は停止しているも
のの、ローラ状回転体11との間では相対的に回転す
る。ここでリング体12aは、ローラ状回転体11に対
して傾斜しているので、物品60とリング体12aとの
接点は、矢印F方向に移動する。従って物品60は、矢
印F方向に運ばれることとなる。より具体的には、図1
0aのリング体12aは、リング体12aが物品60を
支持した状態の時、正面から見て、図面の上部が右側に
向かって傾斜した状態となっており、これが回転体の回
転に応じて、上部が左側に傾斜した状態に姿勢を変え
る。そのためリング体12aによって支持された物品6
0は、リング体12aの姿勢変化に連れて図面左側に移
動する。言い換えると物品60と当接したリング体12
は、回転を停止したままで姿勢だけを変化させ、物品6
0をローラ10の軸方向、すなわち主搬送部2の搬送方
向に対して横方向に移動させる。
【0056】またローラ状回転体11の回転に伴い、リ
ング体12aの中心軸線の偏心方向が回転して下方向に
移動する。すると、これに伴ってリング体12aは、ロ
ーラ状回転体11側に沈む。本実施形態では、中心軸線
の偏心方向は、隣同志がそれぞれ120°づつずれてい
るので、ローラ状回転体11の回転によってリング体1
2aが沈むと、代わって隣のリング体12cが突出しだ
す。そして遂にはリング体12cの方がリング体12a
よりも高い状態となり、物品60はリング体12aに代
わってリング体12cによって支持される状態となる。
【0057】またリング体12の傾斜角度の位相は、隣
合うものが120°づつずれているので、リング体12
cが物品60を支持した際のリング体12cの姿勢は、
前記した物品60をリング体12aが支持していた状態
の時とは変化しており、あたかも物品60をリング体1
2aが支持していた状態の時のリング体12aそのもの
の姿勢に等しい。すなわちリング体12cは、リング体
12cが物品60を支持した状態の時、正面から見て、
図面右側に向かって傾斜した状態となっており、これが
ローラ10の回転に応じて、左側に傾斜した状態に姿勢
を変える。そのためリング体12cによって支持された
物品60は、リング体12bの姿勢変化に連れて、さら
に図面左側に移動する。
【0058】またリング体12cが沈むと続いてリング
体12bが突出し、さらにリング体12bの姿勢は、リ
ング体12aが物品60を支持した状態の時、正面から
見て、図面の上部が右側に向かって傾斜した状態となっ
ており、これがローラ10の回転に応じて、上部が左側
に傾斜した状態に姿勢を変える。そのためリング体12
bによって支持された物品60は、リング体12bの姿
勢変化に連れて図面左側に移動する。
【0059】従って物品60は、リング体12a,12
c,12bを順次乗り移り、副搬送部3側に排出され
る。
【0060】以上の実施形態では、リング体12の中心
軸線の傾きは、ローラ状回転体11の中心軸線に対して
30°傾斜するものを採用した。すなわち、リング体1
2自体をローラ状回転体11に対して60°傾斜させ
た。このリング体12の傾斜角度は、任意であるが、な
るべく大きい方が横方向の移動量が大きく、好ましい。
またリング体12の傾斜角度が大きい場合は、物品に障
害物を当てなかった際の直進性が良い点からも推奨され
る。しかしリング体12の傾斜角度が大きい場合には、
一つのリング体12が占めるローラ状回転体11の長さ
が長くなるので、本実施形態の様に複数の位相差を与え
て複数のリング体を配する場合には、隣合うリング体同
志の距離を長くしなければならない。そのため、配置可
能なリング体の個数がどうしても減少する問題がある。
従って本実施形態の様なリング体12の傾斜は、ローラ
状回転体11に対して60°程度が理想的である。
【0061】また本実施形態では、リング体12の傾斜
角度および、偏心方向は、それぞれ120°づつずれ
て、120°づつの位相差をもつものを採用した。ここ
で120°という位相量は任意であり、例えば90°で
あっても45°であっても良い。また48°といった様
なはんぱな傾斜角度であっても良い。
【0062】位相差は、小さいほどリング体12が物品
と接する時間が長くなる。そのため物品の動作に死点が
無くなり、物品の動作はスムーズになる。物品の搬送速
度は、リング体12の直径が大きいほど、またリング体
12の傾斜角度が大きいほど大きくなる。一例を挙げる
と、リング体12の直径を40mmとし、リング体12
の中心軸線の傾きをローラ状回転体11の中心軸線に対
して30°とし、位相差を120°に設定した場合のロ
ーラ状回転体11の一回転当たりの物品移動量は、40
mmである。
【0063】物品の移動方向は、ローラ状回転体11の
回転方向を変更することによって変更可能である。また
リング体12の傾斜方向を変更することによっても移動
方向の変更は可能である。すなわち先の実施形態では、
リング体12a,12b,12cの中心軸線22を、ロ
ーラ状回転体11の中心軸線23から30°傾斜させた
のに対し、逆にリング体12a,12b,12cの中心
軸線22を、ローラ状回転体11の中心軸線23から−
30°傾斜させることにより、物品の移動方向は右方向
となる。別の説明をすると、先の実施形態では、図10
の様に各リング体12が物品60側に突出した際に、い
ずれも正面から見て、図面の上部が右側に向かって傾斜
した状態となるように傾斜と偏心位置が設定されている
が、逆に各リング体12の傾斜と偏心位置を物品60側
に突出した際に、上部が左側に向かって傾斜するよう設
定すれば、物品は先の実施形態とは逆方向に移動する。
【0064】また本発明は、リング体12相互に全く位
相差を与えない構成であっても、物品の排出は可能であ
る。ただしリング体12相互に全く位相差を与えない構
成の場合は、移動量が極端に減少する。またリング体1
2に位相差を与えない場合は、物品の特定リング体から
他のリング体への乗り移りを円滑にするために、空転リ
ング体を設ける等の配慮をすることが望ましい。図11
に示した搬送装置47は、空転リング体48を設けて物
品の乗り移りを円滑にした構成を示すものである。図1
1の搬送装置47の構成部品の内、先の実施形態と同一
のものについては同一の番号を付している。
【0065】搬送装置47のローラ状回転体50には3
つのリング体12が配置されている。リング体12の傾
斜や偏心量は、先の実施形態と同一である。ただし本実
施形態では、3つのリング体12に位相差は無く、三者
の姿勢は常に同一である。そしてリング体12の間に空
転リング体48が設けられている。空転リング体48
は、ローラ状回転体11に対して相対的な回転を許すリ
ング体である。空転リング体48は、ローラ状回転体1
1に対して同心であり、偏心や傾きは無い。
【0066】また空転リング体48の直径は、少なくと
もローラ状回転体11よりも大きい。また重要な点は、
空転リング体48の外周は、リング体12の最も突出し
た位置の回転軌跡よりも小さく、且つリング体12の最
も没入した位置の回転軌跡よりも大きい。
【0067】本実施形態の搬送装置47に物品を置き、
ローラ状回転体11を回転せさつつ、物品の縦方向への
移動を強制的に停止させると、物品は、リング体12に
よって突き上げられ、さらにローラ状回転体11の回転
に応じて、物品は横方向に移動する。ここでリング体1
2は、ローラ状回転体が半回転する際に、物品を一方に
移動させるが、このまま物品がリング体に支持されたま
まで回転を続けると、次ぎの半回転で物品は元の位置に
戻ってしまう。
【0068】これに対して、本実施形態では、空転リン
グ体48が設けられており、空転リング体48の外周
は、リング体12の最も突出した位置の回転軌跡よりも
小さく、且つリング体12の最も没入した位置の回転軌
跡よりも大きい。そのため、ローラ状回転体11が没入
状態にある際には、ローラ状回転体11よりも空転リン
グ体48の方が突出した状態となり、物品は空転リング
体によって一旦支持される。そのため物品は、リング体
12の半回転によって、元の位置に引き戻されることは
無い。
【0069】本実施例では、空転リング体48は、偏心
の無いものを例に示したが、空転リング体にある程度の
偏心があっても同様の作用をする。
【0070】図12に示した搬送装置52は、物品の乗
り移りを円滑にする他の構成を採用したものである。図
12の搬送装置52の構成部品の内、先の実施形態と同
一のものについては同一の番号を付している。搬送装置
52のローラ状回転体53には3つのリング体55が配
置されている。リング体55の傾斜角度は、前記した二
つの実施形態と同一である。本実施形態では、3つのリ
ング体55に位相差は無く、三者の姿勢は常に同一であ
る。本実施形態では、リング体55の偏心量が先の実施
形態よりも大きい。そのためリング体55の一部は、ロ
ーラ状回転体53の溝内に完全に没入してしまう。
【0071】本実施形態の搬送装置52に物品を置き、
ローラ状回転体53を回転せさつつ、物品の縦方向への
移動を強制的に停止させると、前記した実施形態と同様
に物品は、リング体55によって突き上げられ、さらに
リング体55の移動に応じて、物品は横方向に移動す
る。ところが本実施形態では、リング体55の偏心量が
大きく、リング体55の一部は、ローラ状回転体53の
溝内に完全に没入してしまうので、ローラ状回転体53
が特定の回転角度となった時、リング体55は、ローラ
状回転体53内に没入し、リング体55は物品を離れ
る。そのため物品がリング体55の半回転によって、元
の位置に引き戻されることは無い。そしてさらにローラ
状回転体53が回転すると、再度リング体55が物品を
突き上げ、リング体55に沿って物品を横方向に移動さ
せる。
【0072】以上の実施形態では、いずれもローラ状回
転体を利用したものを示したが、ローラ部分が小さく、
軸状とも言える回転体を利用することも可能である。ロ
ーラ部分が小さい構成は、リング体55の外周部とロー
ラ部分との隙間が大きいので、物品とローラ部分との接
触が少なく、軟質の物品を搬送する場合に適する。
【0073】以上の実施形態では、本発明の搬送装置を
ローラコンベアの一部に利用することを前提として説明
したが、本発明の搬送装置の前後にローラコンベアに代
わってベルトコンベア等の他の搬送機構を有する搬送装
置を配することも可能である。さらに、本発明の搬送装
置は、図13の様な搬送ラインのコーナ部分に設け、る
ことも可能である。図13の様な構成によると、搬送ラ
インを直角に曲げることも可能であり、搬送ラインの専
有スペースが小さくなると言う利点がある。図13の搬
送ラインの構成については、図1の実施形態と同一の部
品に同一の番号を付して、詳細説明を省略する。
【0074】
【発明の効果】本発明の搬送装置は、物品は搬送装置の
下流側に送ることができる他、物品を強制的に装置上に
停止させことにより、物品を横方向に排出することもで
きる。また本発明の搬送装置は、軸状またはローラ状の
回転体にリング体を装着しただけの構成であり、構造が
極めて単純であって部品点数が少ない。そのため本発明
の搬送装置は、組み立てが簡単であって故障が少ない効
果がある。
【0075】またブロック片によって回転体を構成した
請求項5記載の発明は、ブロック片を繋げて行くことに
より、一本の回転体を作ることができる。またブロック
片の個数を増減することにより、異なる長さの回転体を
作ることができる効果がある。
【0076】また請求項6記載の発明は、ブロック片に
位置決め部が設けられているので、偏心方向および傾斜
角度が異なる状態に連結することができる効果がある
【0077】請求項7記載の発明は、各回転体に懸かる
曲げモーメントを中心の軸芯によって負担することがで
き高負荷に耐えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の搬送装置の斜視図である。
【図2】図1の搬送装置で使用するローラ状回転体の斜
視図である。
【図3】図1の搬送装置のA方向断面図である。
【図4】ローラ状回転体のリング体の位置関係を示す説
明図である。
【図5】(a)は、図1の搬送装置で使用するローラ状
回転体の分解斜視図であり、(b)は、中間部ブロッキ
片を裏側から見た斜視図である。
【図6】図2のローラ状回転体の先端部のブロック片の
図面であり、(a)は正面図、(b)は左側断面図、
(c)は右側断面図である。
【図7】図2のローラ状回転体の中間部のブロック片の
図面であり、(a)は正面図、(b)は左側断面図、
(c)は右側断面図、(d)は左側断面図(b)のB方
向矢視図である。
【図8】図2のローラ状回転体の後端部のブロック片の
図而であり、(a)は正面図、(b)は右側断面図であ
る。
【図9】リング体の断面図である。
【図10】図1の搬送装置の動作を説明する説明図であ
る。
【図11】本発明の他の実施形態の図3に相当する断面
図である。
【図12】本発明のもう一つの実施形態の図3に相当す
る断面図である。
【図13】本発明のもう一つの実施形態の搬送装置の斜
視図である。
【符号の説明】
1 搬送装置 2 主搬送部 3 副搬送部 8 ローラ 10 ローラ 11 ローラ状回転体 12 リング体 26 先端部ブロック片 27 中間部ブロック片 29 軸芯 28 後端部ブロック片 30 本体部 31 リング体装着部 32 雄嵌合部 33 雌嵌合部 38 位置決め用の切り欠き 41 位置決め用の突起 43 二連プーリ 45 本体部 47 搬送装置 48 空転リング体 52 搬送装置 50 ローラ状回転体 53 ローラ状回転体 55 リング体 56 障害物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−6719(JP,A) 実開 平5−27592(JP,U) 実開 平4−115820(JP,U) 実開 昭60−30145(JP,U) 実開 昭55−78620(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65G 39/00 - 39/20

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力を受けて回転する軸状またはローラ
    状の回転体を有し、該回転体に物品を載置して搬送する
    搬送装置において、前記回転体には、中心軸線が回転体
    の中心軸線に対して偏心かつ傾斜したリング体が設けら
    れていることを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 リング体は回転体に複数設けられ、中心
    軸線の偏心方向が回転体の中心に対して異なるリング体
    が混在することを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 リング体は回転体に複数設けられ、中心
    軸線の傾斜角度の位相が異なるリング体が混在すること
    を特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 【請求項4】 回転体に対して同心のリング体を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の搬
    送装置。
  5. 【請求項5】 回転体は、ブロック片の組み合わせによ
    って構成され、ブロック片は、ブロック片の中心軸線に
    対して同心の外周部と、外周部よりも外径が小さくその
    中心軸線がブロック片の中心軸線に対して偏心かつ傾斜
    したリング体装着部を備え、端部には嵌合部が設けられ
    ており、各ブロック片は、端部の嵌合部同志が嵌合して
    連結され、リング体装着部にはリング体が装着されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    搬送装置。
  6. 【請求項6】 ブロック片の両端には位置決め部が設け
    られ、隣合うブロック片は、リング体装着部の偏心方向
    および傾斜角度の位相が異なる状態に連結されることを
    特徴とする請求項5記載の搬送装置。
  7. 【請求項7】 ブロック片の中心には貫通穴が設けら
    れ、各ブロック片が連結されて形成される連続穴には軸
    芯が挿通されていることを特徴とする請求項5または6
    に記載の搬送装置。
  8. 【請求項8】 動力伝達部材を有するブロック片を備
    え、該ブロック片は回転体の端部に位置することを特徴
    とする請求項5乃至7のいずれかに記載の搬送装置。
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